JPS59415Y2 - 二階外壁パネル取付部の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二階外壁パネル取付部の構造に関し、詳しくは
梁１の上面に断面略Ｕ字状の固定金具２を固着し、断面
略逆Ｕ字状の補助金具３を固定金具２に被せ、固定金具
２の立上り片４と補助金具３の垂下片５のうちいずれか
一方に梁１の長平方向を向いた長孔６を、いずれか他方
に通孔７を穿設し、該通孔７と該長孔６に挿通したボル
ト８にナツト９を螺着し、断面路り字状のパネル支持金
具１０の水平片１１と補助金具３の中央片１２のうちい
ずれか一方に梁１の側方向を向いた長孔１３を、いずれ
か他方に透孔１４を穿設し、該透孔１４と該長孔１３に
挿通したボルト１５にナラ１〜１６を螺着し、パネル支
持金具１０の垂直片１７上端に外壁パネル１８下端を載
置して成る二階外壁パネル取付部の構造に係るものであ
る。

従来の二階外壁パネル取付部の構造にあっては、外壁パ
ネルを取付けるためのアングル状のパネル支持金具は、
ボルトを挿通するための梁の丸孔とパネル支持金具の丸
孔によって予しめ取付位置が決められており、パネル支
持金具を梁の長手方向へ移動させることができないから
、柱間にパネル支持金具を嵌めた場合に梁の丸孔とパネ
ル支持金具の丸孔とが一致せず、丸孔にボルトを挿通す
ることができず、パネル支持金具を一部切断しなければ
ならず手間がかかることがあった。

またパネル支持金具を屋内外方向に調節できないから、
外壁パネルに段差等が生しることがあった。

本考案は叙上の従来の欠点に鑑みてなされたものであり
、その第１の目的とするところは外壁パネルを取付ける
ためのパネル支持金具を屋内外方向に移動調整可能とし
たから、壁パネル間に段差等が生じないようにすること
ができる二階外壁パネル取付部の構造を提供するにあり
、第２の目的とするところはパネル支持金具を梁の長手
方向へ移動調整可能としたから、パネル支持金具を梁に
ボルト止めできるように調整することができ、施工を簡
略化することができる二階外壁パネル取付部の構造を提
供するにある。

以下本考案を添付図により詳述する。

図中１は■型鋼の梁であり、梁１の上フランジ１９には
２個づつの丸孔２０を予じめ穿孔しである。

２は断面略Ｕ字状の固定金具であり、長尺物である必要
はなく、適当な長さのものでも良い。

この固定金具２の底片２１には丸孔２０の間隔と同間隔
で２個所の貫通孔２２を穿孔してあり、貫通孔２２の内
面にはナツト２４を溶着しである。

し力化て梁１の上フランジ１９の下面より丸孔２０に挿
通したボルト２３を固定金具２底片２１のナツト２４に
螺着して固定金具２を梁１に一定間隔ごとに固着しであ
る。

３は断面略逆Ｕ字状の長尺物の補助金具であり、梁１上
の固定金具２に被せて、固定金具２の立上り片４と補助
金具３の垂下片５とを対向させである。

固定金具２の立上り片４には通孔７を穿孔すると共にそ
の内面にナツト９を溶着してあり、通７Ｌ７と対向させ
て補助金具３の垂下片５に、一定間隔ごとに、梁１の長
手方向に向いた長孔６を穿設してあり、垂下片５の外面
側から長孔６に挿通したボルト８をナツト９に螺着しで
ある。

しがして補助金具３はボルト８とナツト９を緩めて長孔
６によって補助金具３を梁１の長手方向へ移動調整でき
るものであり、調整後ボルト８とナツト９とを固く締め
て補助金具３を梁１に固定するものである。

１４は補助金具３の中央片１２のやや屋外側寄りに設け
た透孔であり、この透孔１４の下面にもナツト１６を溶
着しである。

１０は断面路り字状のパネル支持金具であり、パネル支
持金具１０の水平片１１には中央片１２の透孔１４と対
向して屋内外方向を向いた長孔１３を穿設してあり、水
平片１１の上面より長孔１３に挿通したボルト１５をナ
ツト１６に螺着してあり、この長孔１３に沿ってパネル
支持金具１０を屋内外方向へ移動調節可能としてあり、
調整後はボルト１５は固く締めておくものである。

１７はパネル支持金具１０の垂直片であり、この垂直片
１７は第２図に示すように、梁１よりも屋外側に位置し
ている。

１８は外壁パネルであり、外壁パネル１８の下面には梁
１の長手方向に沿って溝２５を穿設してあり、この溝２
５に垂直片１７の上端が嵌まり込むようにしてパネル支
持金具１０に外壁パネル１８を載置しである。

したがって外壁パネル１８も梁１よりも屋外側に位置し
ており、このため外壁内に厚みの厚い断熱材等を収納で
きるようになっている。

なお、補助金具３を固定金具２に被せるには必ずしも上
方がら被せる必要はなく、補助金具３の垂下片５に切欠
した第１図に示すような切欠部２６を固定金具２がくぐ
るようにした補助金具３を屋内側方向へ動かして被せ、
その後固定金具２の通孔７と補助金具３の長孔６とが一
致するように補助金具３を梁１の長手方向へずらせば良
い。

２７は床版であり、床版２７は特別な金具を使用するこ
となく、補助金具３の屋内側上面に載置されている。

本考案は叙述の如く梁の上面に断面略Ｕ字状の固定金具
を固着し、断面略逆Ｕ字状の補助金具を固定金具に被せ
、固定金具の立上り片と補助金具の垂下片のうちいずれ
か一方に梁の長手方向を向いた長孔を、いずれか他方に
通孔を穿設し、該通孔と該長孔に挿通したボルトにナツ
トを螺着しであるから、補助金具が、ｆｌＩえば柱間に
納まらないよ、うな場合にもポルｌ〜とナツトを緩めた
状態で、長孔によって補助金具を梁の長手方向へずらせ
て柱間へ配設することができ、施工性が向上するという
利点が゛ある。

また外壁パネルを取付けるための断面路り字状のパネル
支持金具の水平片と補助金具の中央片のうちいずれか一
方に梁の側方向を向いた長孔を、いずれか他方に透孔を
穿設し、該透孔と該長孔に挿通したボルトにナツトを螺
着しであるがら、ボルトとナツトを緩めた状態で長孔に
沿ってパネル支持金具を移動して外壁パネルの屋内外方
向に山幅調整を行ない、また外壁パネル間に段差等が生
じないように調整することができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、第２図は
同上の側断面図である。 １・・・・・・梁、２・・・・・・固定金具、３・・・
・・・補助金具、４・・・・・・立上り片、５・・・・
・・垂下片、６・・・・・・長孔、７・・・・・・通孔
、８・・・・・・ボルト、９・・・・・・ナツト、１０
・・・・・・パネル支持金具、１１・・・・・・水平片
、１２・・・・・・中央片、１３・・・・・・長孔、１
４・・・・・・透孔、１５・・・・・・ボルト、１６・
・・・・・ナツト、１７・・・・・・垂直片、１８・・
・・・・外壁パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 梁の上面に断面略Ｕ字状の固定金具を固着し、断面略逆
   Ｕ字状の補助金具を固定金具に被せ、固定金具の立上り
   片と補助金具の垂直片のうちいずれか一方に梁の長手方
   向を向いた長孔をいずれか他方に通孔を穿設し、該通孔
   と該通孔に挿通したボルトにナツトを螺着し、断面路り
   字状のパネル支持金具の水平片と補助金具の中央片のう
   ちいずれか一方に梁の側方向を向いた長孔を、いずれか
   他方に透孔を穿設し、該透孔と該長孔に挿通したボルト
   にナツトを螺着し、パネル支持金具の垂直片上端に外壁
   パネル下端を載置して戊る二階外壁パネル取付部の構造
   。