JPS637601Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物の外壁に付設するベランダの構造
に関し、その目的とするところは手摺りパネルを
ねじ止め等の取付け作業を行なうことなく簡単に
施装することができるベランダの構造を提供する
にある。

以下本考案を添付図により詳述する。９は建物
躯体の一部を構成する梁であり、外壁１の屋内側
に横架されており、形鋼が用いられている。１
０はコ字状に屈曲された補助ピ−スである。又、
補助ピ−ス１０の上片１１及び下片１２には長孔
２１が穿孔されており、上片１１及び下片１２の
基部側は夫々梁９の上フランジ１３及び下フラン
ジ１４にボルト１５連結されている。しかして、
補助ピ−ス１０は予じめ外壁１に設けられた開口
１６内に挿入され、補助ピ−ス１０の長孔２１に
よつて調整することにより補助ピ−ス１０先端面
と外壁１屋外側面とをほぼ面一に合せてある。１
７は塩化ビニル被覆鋼板の遮蔽板であり、外壁１
の開口１６よりも大きなものである。２は片持ち
梁である。梁９の基端にはベ−ス板１８が固設さ
れており、補助ピ−ス１０の先端面とベ−ス板１
８の面とを、中間に上記遮蔽板１７の中央部を挟
んでボルト１９により連結され、外壁１から屋外
側へ突出している。更に、遮蔽板１７の縁は外壁
１の開口１６周縁に密着させてボルト２０やビス
等で止められている。片持ち梁２の先端には前継
ぎ梁３が横設されており、複数本の片持ち梁２と
前継ぎ梁３とにより床下地２２が構成されてい
る。更に、この床下地２２の上面には折版材上面
にコンクリ−トを打つた床材２３が敷設され、下
面には軒裏天井材２４が取着され、前継ぎ梁３よ
り化粧幕板４を突出させて前継ぎ梁３の外側に沿
つて化粧幕板４が一段低くなるようにＬ金具２５
を用いて取付けられている。５は手摺り柱であ
り、第３図及び第４図に示すように下端を前継ぎ
梁３に固定して化粧幕板４上面に複数本間隔を置
いて立てられている。７は手摺りパネルであり、
両側面には上下に亘つて係合溝８が穿設されてい
る。そして、手摺りパネル７は上方から手摺り柱
５間に差込んで係合溝８内に係合部６をスライド
自在に係合させ、化粧幕板４の上に乗せて手摺り
柱５間に立てられている。この時、手摺りパネル
７などの重量は実質的には前継ぎ梁３に固着され
たＬ金具２５により受けられている。この後、手
摺り柱５の上端間に笠木（図示せず）を横架すれ
ば、手摺りパネル７が上方へ抜けるのが防止され
る。

尚、図示しないが、ベランダの両袖部分におい
ても、片持ち梁に化粧幕板が取付けられ、手摺り
柱を片持ち梁に固定して化粧幕板の上に立て、手
摺り柱間に手摺りパネルが嵌め込まれるのも勿論
である。

本考案は叙述の如く構成されているので、手摺
り柱間に手摺りパネルを上から差込むだけで、化
粧幕板に支持されると共に係合部が係合溝に嵌ま
り込んで手摺りパネルが保持され、手摺りパネル
を取付けるためのビス締め等の作業が不要であ
り、簡単かつ迅速に作業できるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図は同上の一部破断した平断面図、第３図は手摺
り柱の取付け状態を示す断面図、第４図は同上の
平面図である。 １…外壁、２…片持ち梁、３前継ぎ梁、４…化
粧幕板、５…手摺り柱、６…係合部、７…手摺り
パネル、８…係合溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外壁より屋外側へ向けて複数本の片持ち梁を突
   出させ、片持ち梁の先端に前継ぎ梁を横設し、前
   継ぎ梁より化粧幕板を突出させて前継ぎ梁の外側
   に化粧幕板を付設し、下端部を前継ぎ梁に固定し
   て複数本の手摺り柱を間隔をあけて化粧幕板の上
   に立て、手摺り柱の両側面に係合部を突出させ、
   手摺りパネルの両側端面に上下全長に亘つて係合
   溝を穿設し、両側の係合溝を係合部に嵌合させて
   手摺り柱間に手摺りパネルを立て、化粧幕板によ
   り手摺りパネル下面を支持して成るベランダの構
   造。