JPS5856137Y2 - 万力 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種物品の締付固定に用いる万力に関するもの
である。

本考案の目的とする処はフレームの受側端部を被締付部
材の小孔と嵌合するように形成し、締付時の位置決が容
易であると共に、締付部分に対する位置ずれの発生がな
く、強固な固定を得ることができる至便な万力を提供せ
んとするにある。

次に本考案の一実施例を示す添附図面に基づいて、その
詳細を説明すると下記の如くである。

図において１は万力であり、開放部分を上向きとする略
伏倒Ｃ字状に形成したフレーム２の一方端部に螺装３を
軸芯が水平となるように設け、この螺装３に締付ねじ４
を螺装する。

締付ねじ４はフレーム２の外方に突出する外端に回動操
作用の頭部５を形成し、フレーム２の内方に突出する内
端に押え部材６を取付けたものである。

前記フレーム２の起立状となる他端側で締付ねじ４の押
え部材６と対応する直立内側縁に、フレーム２の一端側
に向けて突出する突起７を設ける。

この突起７は図示の場合、締付ねじ４の軸芯延長線上に
設けたものである。

また、万力１は図示使用例では、ベランダの如き張出部
分の外装仕上を行う足場の取付に使用した例を示すもの
で、足場枠８は鋼管を用いて組立て、その取付部分にア
ングル材を用いた取付座９を固定したものである。

張り出し部は大引用端太材１０や根太１１にパネル１２
を敷設し、このパネル１２上へのコンクリートの打設に
よって成形するもので足場枠８は角パイプで構成した根
太１１に取付座９を重ね、張り出し部へ埋設するナツト
１３をボルト１４で取付座９を固定すると共に、根太１
１と取付座９を本考案の万力１によって固定したもので
ある。

万力１での固定を行うため、取付座９には突起７の嵌合
する小孔１５が穿設しである。

なお、取付座９の上面にはパネル１２の衝合部分におけ
る空間を閉鎖する板１６が取付けである。

本考案の万力は上述せる如き構造であり、例えば図示す
るようなベランダの如き張出部分の外装仕上を行う足場
の取付に使用するもので、根太１１の側面に取付座９を
重ね合せた状態で根太１１の下部からフレーム２を外嵌
挿し、突起７を取付座９の小孔１５に嵌合した状態で締
付ねじ４をねじ込み押え部材６とフレーム２の起立する
他端側とで根太１１と取付座９を重なり状にして挟着固
定するもので、フレーム２は突起７が小孔１５と嵌合し
ているため取付座９に対して変移することがなく一体化
となり、位置ずれのない強固な固定が得られる。

以上のように本考案は、両端が対応するフレームの一端
に締付ねじを取付けると共に、フレームの他端側に被締
付物に穿設した小孔へ嵌合する突起を設けたため、突起
の小孔への嵌合によりフレームと被締付物は位置ずれの
発生がなく、強固な締付固定が得られる優れた効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る万力の使用状態を示す縦断正面図
、第２図は同上の要部を示す分解斜視図である。 １・・・万力、２・・・フレーム、３・・・螺装、４・
・・締付ねし、５・・・頭部、６・・・押え部材、７・
・・突起、９・・・取付座、１１・・・根太、１５・・
・小孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームの一端に締付ねじを取付け、該フレームの他端
   側で前記締付ねじと対応する部分に被締付部材に穿設し
   た小孔へ嵌合する突起を設けたことを特徴とする万力。