JPS6120252B2 - - Google Patents
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- JPS6120252B2 JPS6120252B2 JP15701577A JP15701577A JPS6120252B2 JP S6120252 B2 JPS6120252 B2 JP S6120252B2 JP 15701577 A JP15701577 A JP 15701577A JP 15701577 A JP15701577 A JP 15701577A JP S6120252 B2 JPS6120252 B2 JP S6120252B2
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Description
本発明は、酸素を吸収すると同時に炭酸ガスを
発生させる鮮度保持剤を用い流通過程において、
柿の脱渋および鮮度保持を行なう方法に関するも
のである。 現在、柿の脱渋は、従来からなる湯抜きやアル
コールによる脱渋または炭酸ガス雰囲気中で行な
う方法またはγ線照射による方法により脱渋が行
なわれていた。しかしながらこれらの方法による
脱渋は、大きな設備が必要であり、また時間がか
かる欠点があり、柿がそのため追熟する欠点があ
つた。 また柿の鮮度保持期間を延長することは、従来
からとりあげられていたが、現在まで具体的な良
案がないため保存、流通、販売面からも早期解決
が望まれていた。 本発明の目的は、これら従来の問題を解決し、
流通過程において脱渋し、かつ十分な鮮度保持期
間持続できる。柿の脱渋および鮮度保持方法を得
ることである。 本発明は、透気性、透水性を有する包装材料で
包装された酸素を吸収すると同時に炭酸ガスを発
生する鮮度保持剤を柿と共にダンボールケースや
プラスチツクフイルムからなる収納容器に入れ、
鮮度保持剤より発生する炭酸ガスにより柿の渋を
除去すると共に、容器内の酸素濃度を低下させ、
柿の呼吸量を調節し、追熟を防止し、軟化を抑制
したことを特徴とした柿の脱渋および鮮度保持方
法である。 ここで酸素を吸収すると同時に炭酸ガスを発生
する鮮度保持剤は、硫酸第一鉄・７水和物、炭酸
水素ナトリウムを主剤としたもの、さらにこれに
水酸化カルシウムを加えたものを主剤とし、これ
に活性炭等の添加物を加えた混合物である。 またクエン酸またはアスコルビン酸と炭酸水素
ナトリウムを主剤とし、これに活性炭等の添加物
を加えた混合物である。 さらには、ベントナイト、ゼオライト、活性炭
のいずれか一種またはこれらの混合物を主剤と
し、これに前記鮮度保持剤を加えた鮮度保持剤で
ある。 このベントナイト、ゼオライト、活性炭を主剤
とした鮮度保持剤は、柿の発生するエチレンガ
ス、アルコール等の熟成促進物質を効率的に吸
収、除去するのでより効果的である。このとき主
剤の量は50％以上であるのが好ましい。 次の本発明の脱渋および鮮度保持方法の実施例
について説明する。 実施例 １ (1) 用いた鮮度保持剤 () 硫酸第一鉄・７水和物 15重量部 炭酸水素ナトリウム ７ 〃 活性炭 ２ 〃 水 １重量部 () 硫酸第一鉄・７水和物 15重量部 炭酸水素ナトリウム ７ 〃 水酸化カリウム ２ 〃 活性炭 ２ 〃 水 １ 〃 () クエン酸 15重量部 炭酸水素ナトリウム 15 〃 活性炭 ２ 〃 水 １ 〃 () アスコルビン酸 ５重量部 炭酸水素ナトリウム 10 〃 活性炭 ２ 〃 水 １ 〃 () ベントナイト 15重量部 活性炭 10 〃 硫酸第一鉄・７水和物 15 〃 炭酸水素ナトリウム ７ 〃 水酸化カルシウム １ 〃 水 １ 〃 上記鮮度保持剤（）（）（）（）（）
をそれぞれ約５ｇを厚さ50ｇ/m2の和紙と厚さ
40μの開孔ポリエチレンからなる包装材料によ
り包装した。 (2) 包装形態 大きさ140×400mmの厚さ60μのポリエチレン
袋の平核無（渋柿の品種）５個約１Kgを包装
し、同時に上記鮮度保持剤をそれぞれ入れ、開
口部を輪ゴムにより封じた。これと同時に同じ
包装で本発明で用いた鮮度保持剤を入れないも
のも試験し比較した。 (3) 試験方法 上記包装された柿を20℃〜25℃の部屋に保存
し、経時的に官能検査により、脱渋および軟化
の確認をした。その結果を表１に示す。 (4) 結果
発生させる鮮度保持剤を用い流通過程において、
柿の脱渋および鮮度保持を行なう方法に関するも
のである。 現在、柿の脱渋は、従来からなる湯抜きやアル
コールによる脱渋または炭酸ガス雰囲気中で行な
う方法またはγ線照射による方法により脱渋が行
なわれていた。しかしながらこれらの方法による
脱渋は、大きな設備が必要であり、また時間がか
かる欠点があり、柿がそのため追熟する欠点があ
つた。 また柿の鮮度保持期間を延長することは、従来
からとりあげられていたが、現在まで具体的な良
案がないため保存、流通、販売面からも早期解決
が望まれていた。 本発明の目的は、これら従来の問題を解決し、
流通過程において脱渋し、かつ十分な鮮度保持期
間持続できる。柿の脱渋および鮮度保持方法を得
ることである。 本発明は、透気性、透水性を有する包装材料で
包装された酸素を吸収すると同時に炭酸ガスを発
生する鮮度保持剤を柿と共にダンボールケースや
プラスチツクフイルムからなる収納容器に入れ、
鮮度保持剤より発生する炭酸ガスにより柿の渋を
除去すると共に、容器内の酸素濃度を低下させ、
柿の呼吸量を調節し、追熟を防止し、軟化を抑制
したことを特徴とした柿の脱渋および鮮度保持方
法である。 ここで酸素を吸収すると同時に炭酸ガスを発生
する鮮度保持剤は、硫酸第一鉄・７水和物、炭酸
水素ナトリウムを主剤としたもの、さらにこれに
水酸化カルシウムを加えたものを主剤とし、これ
に活性炭等の添加物を加えた混合物である。 またクエン酸またはアスコルビン酸と炭酸水素
ナトリウムを主剤とし、これに活性炭等の添加物
を加えた混合物である。 さらには、ベントナイト、ゼオライト、活性炭
のいずれか一種またはこれらの混合物を主剤と
し、これに前記鮮度保持剤を加えた鮮度保持剤で
ある。 このベントナイト、ゼオライト、活性炭を主剤
とした鮮度保持剤は、柿の発生するエチレンガ
ス、アルコール等の熟成促進物質を効率的に吸
収、除去するのでより効果的である。このとき主
剤の量は50％以上であるのが好ましい。 次の本発明の脱渋および鮮度保持方法の実施例
について説明する。 実施例 １ (1) 用いた鮮度保持剤 () 硫酸第一鉄・７水和物 15重量部 炭酸水素ナトリウム ７ 〃 活性炭 ２ 〃 水 １重量部 () 硫酸第一鉄・７水和物 15重量部 炭酸水素ナトリウム ７ 〃 水酸化カリウム ２ 〃 活性炭 ２ 〃 水 １ 〃 () クエン酸 15重量部 炭酸水素ナトリウム 15 〃 活性炭 ２ 〃 水 １ 〃 () アスコルビン酸 ５重量部 炭酸水素ナトリウム 10 〃 活性炭 ２ 〃 水 １ 〃 () ベントナイト 15重量部 活性炭 10 〃 硫酸第一鉄・７水和物 15 〃 炭酸水素ナトリウム ７ 〃 水酸化カルシウム １ 〃 水 １ 〃 上記鮮度保持剤（）（）（）（）（）
をそれぞれ約５ｇを厚さ50ｇ/m2の和紙と厚さ
40μの開孔ポリエチレンからなる包装材料によ
り包装した。 (2) 包装形態 大きさ140×400mmの厚さ60μのポリエチレン
袋の平核無（渋柿の品種）５個約１Kgを包装
し、同時に上記鮮度保持剤をそれぞれ入れ、開
口部を輪ゴムにより封じた。これと同時に同じ
包装で本発明で用いた鮮度保持剤を入れないも
のも試験し比較した。 (3) 試験方法 上記包装された柿を20℃〜25℃の部屋に保存
し、経時的に官能検査により、脱渋および軟化
の確認をした。その結果を表１に示す。 (4) 結果
【表】
このように本発明の方法によれば５日後にお
いて脱渋され軟化もなく、そのままの状態で20
日後まで維持できることがわかつた。現在用い
られている方法では、処理後の保存期間が長い
品種でも10日程度であつた。生産量が比較的多
く、品質の良い平核無では３日以内に軟化がは
じまつてしまい。流通上大きな問題となつてい
たが、本発明では小売店においても約15日間は
可能であつた。 このようにすることにより、４〜５日で脱渋
され、約20日間軟化が防止され、鮮度が保持で
きるようになつた。 実施例 ２ (1) 用いた鮮度保持剤 実施例１と同じ (2) 包装形態 厚さ200μのポリプロピレンシートを真空成
形した80×240×70mmの大きさの容器本体と延
伸プロピレンフイルム（厚さ20μ）と未延伸ポ
リプロピレンフイルム（厚さ50μ）の積層フイ
ルムの蓋とからなる容器を用いた。この容器本
体に平核無３個と上記鮮度保持剤をそれぞれ入
れ蓋を封緘した。これと同時に鮮度保持剤を用
いいないもの、未包装のものも同時に試験し
た。 (3) 試験方法 実施例１と同じ (4) 結果
いて脱渋され軟化もなく、そのままの状態で20
日後まで維持できることがわかつた。現在用い
られている方法では、処理後の保存期間が長い
品種でも10日程度であつた。生産量が比較的多
く、品質の良い平核無では３日以内に軟化がは
じまつてしまい。流通上大きな問題となつてい
たが、本発明では小売店においても約15日間は
可能であつた。 このようにすることにより、４〜５日で脱渋
され、約20日間軟化が防止され、鮮度が保持で
きるようになつた。 実施例 ２ (1) 用いた鮮度保持剤 実施例１と同じ (2) 包装形態 厚さ200μのポリプロピレンシートを真空成
形した80×240×70mmの大きさの容器本体と延
伸プロピレンフイルム（厚さ20μ）と未延伸ポ
リプロピレンフイルム（厚さ50μ）の積層フイ
ルムの蓋とからなる容器を用いた。この容器本
体に平核無３個と上記鮮度保持剤をそれぞれ入
れ蓋を封緘した。これと同時に鮮度保持剤を用
いいないもの、未包装のものも同時に試験し
た。 (3) 試験方法 実施例１と同じ (4) 結果
【表】
Claims (1)
- １ 透気性、透水性を有する包装材料で密封した
酸素を吸収すると同時に炭酸ガスを発生する鮮度
保持剤を柿と共に収納容器に収納、密封し、流通
段階で脱渋および鮮度保持を行なうことを特徴と
する柿の脱渋および鮮度保持方法。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15701577A JPS5489058A (en) | 1977-12-26 | 1977-12-26 | Removing of and preserving of freshness |
| SE7810073A SE438425B (sv) | 1977-11-21 | 1978-09-26 | Ferskhetsbevarande medel for gronsaker och frukter, bestaende av en partikelformig komposition innehallande minst tva adsorbenter |
| AU40322/78A AU527878B2 (en) | 1977-11-21 | 1978-09-29 | Method of preserving fruit and vegetables |
| GB7838980A GB2007965B (en) | 1977-11-21 | 1978-10-02 | Preservative for vegatables and fruits |
| CA312,593A CA1100355A (en) | 1977-11-21 | 1978-10-03 | Freshness keeping agent for vegetables and fruits |
| FR7828434A FR2409009A1 (fr) | 1977-11-21 | 1978-10-04 | Agent maintenant la fraicheur de legumes et de fruits |
| DE2843499A DE2843499C2 (de) | 1977-11-21 | 1978-10-05 | Mittel zum Frischhalten von Gemüse und Früchten bei der Lagerung |
| US06/122,693 US4337276A (en) | 1977-11-21 | 1980-02-19 | Method for storing produce and container and freshness keeping agent therefore |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15701577A JPS5489058A (en) | 1977-12-26 | 1977-12-26 | Removing of and preserving of freshness |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5489058A JPS5489058A (en) | 1979-07-14 |
| JPS6120252B2 true JPS6120252B2 (ja) | 1986-05-21 |
Family
ID=15640307
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15701577A Granted JPS5489058A (en) | 1977-11-21 | 1977-12-26 | Removing of and preserving of freshness |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5489058A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56160938A (en) * | 1980-05-13 | 1981-12-11 | Toppan Printing Co Ltd | Method of keeping freshness of vegetable or fruit |
| JPS58141779A (ja) * | 1982-02-19 | 1983-08-23 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 嫌気性細菌の培養方法 |
| JP4077145B2 (ja) * | 1999-09-10 | 2008-04-16 | 大日精化工業株式会社 | 農産物・園芸産物の鮮度保持剤 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4898057A (ja) * | 1972-03-28 | 1973-12-13 | ||
| JPS491858A (ja) * | 1972-04-26 | 1974-01-09 |
-
1977
- 1977-12-26 JP JP15701577A patent/JPS5489058A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4898057A (ja) * | 1972-03-28 | 1973-12-13 | ||
| JPS491858A (ja) * | 1972-04-26 | 1974-01-09 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5489058A (en) | 1979-07-14 |
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