JPS61187879A - パチンコ機用風車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、パチンコ機盤面に設けられる一つの装備品と
しての風車の改良に関する。

〈従来の技術〉 パチンコ機の盤面上に設けられる各種装備品にあっても
、風車と呼ばれる装備品は歴史も古く、しかも汎用、多
用されている。

これは周知のように、パチンコ機の遊戯盤面に対して直
立乃至略−直立するように起立した軸を中心に羽根車を
回転可能としたもので、遊戯盤面上を跳躍、転勤してき
た遊戯球がこれに当たると当該羽根車が軸の回りに自由
回転し、当たった球を任意の方向に弾じくようになって
いる。

（発明が解決しようとする問題点〉 こうした風車は、従来、単に装飾のために用いられるか
、球の転勤方向を任意化するためにのみ、用いられてい
たに過ぎない。

従って昨今のように、入賞口への入賞がある度とか賞球
の提供時、更には遊戯者に大きな利益を与え得る“役”
と呼ばれる特定の状態が具現したとき等に、盤面に備え
た各種の発光体や機内に設けた発音体を電気的に駆動し
て、かなり派手なデモンストレーションを行なうパチン
コ機が極ぐ普通のことのように用いられている状況下に
あっては、依然として旧態熱のままを保っているこうし
た風車は、いかにも見劣りのする装備品となっている。

本発明はこの点に鑑みて成されたもので、遊戯盤面に備
えられ、ある意味ではこうしたパチンコ機にとって木質
的に重要な装備品である風車を。

その基本機能である回転を利用して更に様々な用途にも
使えるようにせんとしたものである。

様々な用途とは、例えば、風車の回転速度に同期乃至比
例した周期で発光体を点滅させるとか、回転回数を数値
化して表示したり、更には表示された回転回数に基いて
特定の“役”を設定したり等である。

く問題点を解決するための手段） 本発明は、上記目的を達成するため、 パチンコ機の遊戯盤面上に備えられ、該盤面に対して起
立した軸の回りに自由回転できる羽根車を持つ風車であ
って； 上記盤面裏面側にあって上記羽根車と共に回転する部分
に被検出要素を設け、この被検出要素が上記羽根車の回
転に伴って所定の移動経路中を移動するようにした上で
： 該被検出要素の上記移動経路に対して回転検出センサを
臨ませ： もって上記羽根車の回転を上記回転検出センサを介し、
対応する電気信号に変換して出力することを特徴とする
パチンコ機用風車： を提供する。

〈作　用〉 本発明によれば、従来は単に機械的に回っていただけの
風車から、新たに付与された被検出要素と回転検出セン
サから成る回転状態検出機構を介し、その回転情報を電
気的な検出信号として取出すことができる。

取出し得る回転情報としては１通常の回転検出技術にお
けると同様、風車−回の回転毎に生ずるパルス列から成
る単位回転毎の単位回転情報や、回転速度乃至回転数、
停止時から回り始めた以降の回転回数、更には累積回転
回数等がある。

この中１回転速度情報を利用すれば、例えば当該風車の
回転に同期乃至比例した周期で発光ダイオードやランプ
等の発光体を駆動し、効果的なデモンストレーションを
行なうことができるし、回転回数情報乃至単位回転情報
を利用すれば、盤面の適当な個所に設けた十進数表示デ
ィスプレイの数値表示を風車−回転毎に変更していくこ
と等もできる。

従ってまた例えば、後者の更なる応用として、当該ディ
スプレイが表示する数値が特定の数値になったならば、
特定の変動入賞装置を特定の態様で駆動して、遊戯者に
所定の利益を与える状態を具現することもできるし、こ
うした風車を複数用いて、それぞれに対応させた数値表
示ディスプレイの表示する数値の組合せが予定の組合せ
、例えば全て同じ数値となったときに、遊戯者に極めて
大きな利益を与える状態を盤面上に実現するように図る
こともできる。

その外、本発明により風車がその回転に伴う回転情報を
電気信号として発生し得るようになったことの応用は極
めて広範に考えられる。

してみるに一方では、上記のように回転情報として具体
的に如何なる種類の情報を取出すかは、専ら回転検出セ
ンサから取出した検出信号をその目的に応じてどのよう
な電気回路でどのように処理するかによって決まるもの
で、当該回転状態検出機構自体は、大体においていづれ
の場合も略Ｃ同一の構成で済むことが多い。

例えば羽根車と共に回転する部分として当該回転軸に付
した円盤を用い、この円盤の周辺部の一個所に被検出要
素として透孔を開け、この透孔が円盤の回転に伴って円
形軌跡を描くようにした上で、当該透孔の移動経路であ
る円形軌跡の一部に反射型光センサまたは円盤を挟む透
過型光センサを設ければ、羽根車が一回、回転すること
に伴ってこの円盤が同様に一回、回転する中に、−回だ
け、当該円盤に設けられた透孔がセンサ部を通過するこ
とから、そのセンサの出力には、結果として風車−回転
当り一発の単位回転情報パルスを得ることができる。

従って、このような構成の回転検出センサの出力は、上
記したように、例えば十進数表示ディスプレイの表示数
値を風車の一回転毎に変更するための出発信号として適
当であるのみならず、このパルスの時系列に鑑みれば、
その周期は風車の回転速度に比例するから、上記した回
転速度情報を利用する場合にも満足な検出信号となるこ
とが分かる。

更に１発生するパルスの数を数えれば、止まっていた状
態から回り始めて現在に至るまでの回転回数を計測し、
累積することもできる。従って、この累積数に基いて他
の遊戯形態を考えることもできる。

回転検出のための構成としては、上記以外にも公知既存
の技術をして任意適当なるものを組むことができ、その
中の回転検出センサには、上記した光波乃至電磁波の透
過１反射を利用するもの以外、近接スイッチとかホール
素子、磁気抵抗素子等、他の原理によるものも選択する
ことができる。

近接スイッチを回転検出センナとして用いる場合には、
上記において透孔の開けられていた部分に磁性体を配し
てこれを被検出要素となし、円盤の他の部分を非磁性体
とすれば、当該回転検出センサとしての近接スイッチの
出力に上記と同様のパルス列を得ることができ、ホール
素子や磁気抵抗素子の場合には、磁性体に代えて被検出
要素として永久磁石等を用いれば、やはりセンナ出力に
同様のパルス列を得ることができる。

また一般に、風車が右回りか左回りかを弁別する弁別能
力を持つ回転検出機構も組むことができる１例えば光セ
ンサを用いる場合、被検出要素を対をなす二つの透孔か
ら成るものとし、その中の、−個は投光部と受光部との
光軸が整合する位置に、他の一個は円盤上にて周方向に
若干角度を置き、且つ当該光軸からやや外れた位置に開
けるようにすれば、例えば右回りの時には光軸整合した
透孔が回転検出センサ下を通過してから光軸がややずれ
た透孔が通過し、従って振幅の大きなパルスが現れてか
ら直ぐに引続いて振幅が相対的に小さなパルスが現れ、
逆に左回りの時には振幅の小さなパルスが現れてから引
続いて振幅の大きなパルスが現れる等の条件を作ること
ができる。

そのため、こうした隣接して現れる二発のパルスを経時
的に観測し、それら両パルス間の振幅の大小関係の順番
を検出すれば、当該風車の回転方向は明確に弁別するこ
とができる。

こうした配慮は他の原理による回転検出センサを用いた
場合にも略Ｃ同様に適用できるものであるし、場合によ
って発電機に類似したような構成を採用した場合には、
出力電圧信号の極性により、回転方向を識別することも
可能である。

勿論、回転検出機構内にあって１回転検出センサが臨む
部位は、要旨構成中に規定されているように１羽根車と
共に回転する部位に備えられた被検出要素に対してであ
れば事足りるから、上記における円盤は、もとより必須
の事項ではない、単に羽根車と共に回転する軸に適当な
る被検出要素を設け、これに対して回転検出センサを臨
ませること等も容易に考えられる。

（実　施　例〉 第１図には本発明によったパチンコ機用風車の望ましい
一実施例が示されている。

同図（Ａ）には当該風車ｌの正面が、同図ＣＢ）には縦
断面が、そして同図（Ｃ）には背面が示されている。

風車ｌはベース板２を有し、その周辺部に適当に設けで
ある取付孔３　、、、、にネジをネジ込むこと等により
、パチンコ機の盤面４の適当な個所に固定され、当該盤
面部分には、後述するこの風車の裏面側の各構成子を収
める開口５が形成されている。

ベース板２には、裏面側にあって盤面開口５内に伸び出
すスリーブ６が設けられ、このスリーブ６内には軸方向
に回転軸７が通っている。

ベース板２の表側に突き出した回転軸部分には、この場
合、周方向に１２０°間隔で三枚の放射状の羽根８　、
、、、を有すると共に、これら羽根の前縁を覆って望ま
しくは透明な前面！１９を設けた羽根車１０が固定され
ている。従って、この羽根車１０に遊技球が当たる等し
て当該羽根車１０が回ると。

回転軸７も回るようになる。尚、羽根車の材質は任意で
あるが、図示の場合は適当なプラスチック製を想定して
いる。

盤面裏面側にあって回転軸７の端部には、円盤１１が固
定され、従ってこの円盤１１は羽根車ｌＯと共に回転す
ることができる。これは換言すれば、羽根車１０の回転
が円盤１１の回転に化体して盤面裏面側に導かれたこと
になる。

ベース板２の裏側には、発光体支持基板１２があり、こ
れには周方向に適当な間隔で適当な個数、例えば図示の
場合、周方向に１２０°間隔で三個のランプ１３．、、
、が備えられている。このランプの発する光は、羽根８
の回転領域を照明し、羽根車１０の前面ｍ９を介して遊
戯者が視フすることができる。このランプ発光制御態様
の一例に就いては後述する。

同様にこの実施例では、これも後述するような利用の仕
方が考えられる十進数の表示ディスプレイ１４がベース
板２の例えば最も目立つ位置である上部に設けられ、裏
面側のディスプレイ基板１５上にて支持されている。尚
、この場合、当該ディスプレイ１４には７セグメント型
のものを想定している。

羽根車ｌＯと共に回転する部分である円盤１１には回転
検出のための被検出要素が備えられるが、この実施例の
場合、第２図（Ａ）、ＣＢ）に当該円盤部分を取り出し
て示すように、こうした被検出要素１６は、一対の透孔
１７，１８から構成されている。

透孔１７と透孔１８とは周方向に角度αを置いて配され
、且つ、円盤１１の回転に伴っての移動経路が異なるよ
うになっていて、透孔１７の移動経路子１７に対し、透
孔１８の移動経路７１８はやや内周側となっている。

このような関係下にあって、羽根車乃至円盤の一回転毎
に一回の透孔対１７．１８の通過を検出する回転検出セ
ンナ１９としては、この実施例では反射型光センサ・モ
ジュール１８を用いている。

この光センサ・モジュール１９自体は、既に公知のもの
でも様々な形態のものが市販されているので、どれを用
いても良いが、共通して言える原理的な構成は、互いに
並設された投光部１９ｔと受光部１９ｒとを有し、投光
部１９ｔが空間に輻射した光束Ｌｌｌ＋が何等かの障害
物乃至光バリヤにより反射された結果、受光部１９ｒに
至ると、センサ出力の電機的状態が変化することである
。ここでは受光部１９ｒに輻射光束１．Ｂが入力してい
ないときには相対的に低レベル（原理的には零）の電圧
信号が、入力しているときには相対的に高レベルの電圧
信号が現れるものとする。

本実施例では、こうした光センサ・モジュール１９を一
つ用い、円盤の透孔１７の移動経路Ｔ１７に対して光束
ＬＢが整合するような配置としている。

すなわち、第２図（Ｂ）に特に良く示されるように、投
光部１９ｔが発した光束ＬＢは１円盤１１上の移動経路
Ｔｌ？に沿う部分で通常は反射され、受光部１９ｒに入
力するが、透孔１７がこの光束下を通過するときだけは
、当該光束ＬＢがこの透孔１７を介して円盤１１を通過
し、受光部１１３ｒに入らないようになっている。

対して、第二の透孔１８は、それが光束ＬＢの下を通過
するときには、当該光束ＬＢのエネルギの一部分をのみ
、透過するような配置とされている。

従って、光センサ・モジュール１９の受光部１９ｒにし
てみれば、この透孔１Ｂが通過するときには若干、光入
力量が低下したことになり、センサ出力電圧レベルは中
程度の出力電位レベルとなる。

こうした構成にあっては、羽根車１０に例えば遊戯球が
当たり、当該羽根車１０が回転し始めてから徐々に回転
速度が低下していって、やがて止まるまでの光センサ・
モジュール１９の出力信号波形は、時間軸ｔに対して第
２図（Ｃ）に示すようなものとなる。

第２図（Ａ）、（Ｂ）において１円盤１１が羽根車１０
の回転に伴い、左回転したとすると、透孔対１７．１８
が光センサ・モジュール１８の光束ＬＢの輻射位置を横
切るときには、まず透孔１７が横切ってから透孔１８が
横切る順番となる。

従って、第２図（Ｃ）の上段に示すように、光センサ・
モジュール１９の出力信号Ｅｓは、羽根車の回転開始に
伴い、まず透孔１７の存在により、定常レベルＥｏに対
して電位Ｅｌにまで落ち込むような相対的に大きなレベ
ル低下を示すパルスＰ１７が現れてから、直ぐに引続い
て中程度のレベルＥ２までの低下を示す透孔１８の存在
によるパルスＰ１Ｂが現れる順番になる。

これに対して、上記から容易に推察されるように、円盤
１１が第２図（Ａ）、ＣＢ）において右と指定された方
向に回転すると、第２図（Ｃ）に示されるように、まず
中程度のレベル低下を示すパルスＰ１Ｂが現れてから、
これに引続いて大きなレベル低下を示すパルスＰ１７が
生ずることになる。

このようなことからすると、上記した回転検出機構は、
■羽根車１０乃至円盤１１の一回転当り一対のパルスに
よる単位回転情報に加え、■回転方向情報を出力し得る
と共に、パルス列Ｅｓにあって隣接するパルス間隔、す
なわち周期↑ｒは羽根車１０の回転速度に比例すること
から、０回転数情報乃至回転速度情報をも出力し得るこ
とが分かる。

こうした各種情報を選択的に、または組合せて使用すれ
ば、極めて多くの使途を生むことができる。

以下、こうした応用例の幾つかに就き説明するが、まず
最初に、最も基本的で簡単な応用例として、第３図の回
路系に即し、風車が回り出したときに光によって派手な
デモンストレーションをする場合に就いて述べる。

このためには、既述した十進数表示ディスプレイ１４は
考慮に入れなくて良く、従って第２図中からこのディス
プレイ１４を除いた構成を本発明のここで述べる応用例
のための実施例として考えて良いが、更にまた１回転方
向も関係ないので、円盤１１に設ける被検出要素１６と
しての透孔対１７．１８は一つの透孔１７のみに変える
。従って、第２図（Ｃ）にあっても、パルスＰ１８はな
いものとし、パルスＰ１７によるパルス列のみからセン
サ出力信号Ｅｓが構成されているものとする。

第３図に示されるように、光センサ・モジュール１８の
出力信号Ｅｓ中に１羽根車−回転当たり一発のパルスＰ
１７が発生する度に、当該パルスＰ１７は波形整形回路
２０によって適当なる整形処理を為された後１周波数対
電圧（Ｆ／　Ｖ）変換器２２に入力される。ただし、説
明を簡単化するためには、光束ＬＢを透孔１７が横切る
度に正方向に立ち上がるパルスとした方が便利なので、
上記信号経路の途中にインバータ２１を挿入している。

従って、このインバータ２１の出力には、第２図（Ｃ）
に示す波形列を反転した信号系が現れる。この点は後述
の他の応用例でも同じであるので、ここで前もってその
旨、述べて置く。

しかして、既述したように、センサ出力信号におけるパ
ルス列の周期Ｔｒは、羽根車が勢い良く回転している程
、短くなるから、周波数対電圧変換器２２の出力電圧信
号Ｖｘは、ここにおける仮定の場合、当初、急激に高電
位となった後、徐々に低下していく傾向を示すものとな
る。

そのため、この出力電圧信号Ｖｓを電圧制御発振器（Ｖ
ＣＯ）２３に印加してこれを制御すれば、当該電圧制御
発振器２３の出力には、羽根車の回転周期Ｔｒに比例し
た周波数信号Ｆｓが得られる。

そこで、この信号Ｆｓにより、適当なドライバ２４を介
して第１図に示しであるランプ群１３．．．．を点滅駆
動すると、羽根車１０の回転に伴い、且つその回転速度
に比例した周期で点滅する光によるデモンストレーショ
ンが得られる。

上記において周波数対電圧変換器２２と電圧制御発振器
２３とを介挿したのは、パルス列Ｅｓの当該周期Ｔｒそ
のものでランプ群１３．．．．を点滅駆動したのでは、
早過ぎて、ランプが点滅を繰返しているようには見えな
くなる場合も考えられるからで、若干、点滅周期を回転
速度に比例させながらも長目に延ばしたためである。従
って逆に、特には周期の変更を要しないのならば、セン
サ出力を直接に反転電力増幅することにより、ランプ群
を駆動することも可能である。

尚勿論、電圧制御発振器２３に有意の電圧信号ｖＳが印
加されていないときには、ドライバ回路２４をしてラン
プ群１３．．．．を駆動させないようにして置くのが良
い。

次いで、第二の応用例として、第１．２図に示した構成
をそのまま用いて、羽根車１０の回転に伴う円ｉｌｌの
第２図（Ａ）中の左回転を正方向、右回転を負方向とし
、正方向への一回転当たりには十進数表示ディスプレイ
１４の表示数値を“ｌ”だけインクリメントし、逆に負
方向の回転に関しては一回転当たり、“１”だけディク
リメントする応用例に就き説明する。

この応用例を満足する回路例は第４図に示されている。

光センサ・モジュール１８からインバータ２１までは既
述の第３図に示した回路例と同様である。

第２図（Ｃ）に示されたパルス列Ｅｓは、この第４図に
示す応用例では、二つの互いに異なる検出閾値Ｅｔｈｌ
　、　Ｅｔｂ２を持つ第一、第二の閾値回路２５．２８
に入力される。

ここで、第−閾値回路２５の検出閾値Ｅｔｈｌは、透孔
１８の存在に甚くパルスＰ１８の反転値よりは大きく、
透孔１７の存在に甚くパルスＰ１７の反転値よりは小さ
な値とし、対して、第二閾値回路２Ｂの検出閾値Ｅｔｂ
２は、パルスＰ１Ｂの反転値よりも小さな有意の値とす
る。

従って、このことを換言すれば、透孔１８の通過が光セ
ンサ・モジュール１９により検出されたときには、第一
閾値回路２５及び第二閾値回路２Ｂ共に、その出力に、
それまでの例えば低レベルから高レベルに反転するパル
スが生ずるが、透孔１７の通過が検出されたときには、
第一閾値回路２５の出力のみが高レベル乃至論理“Ｈ”
になり、第二閾値回路２Ｂの出力は変化しないことにな
る。

そこで今、円盤１１が左回転、すなわち正方向に回転し
始めたとしよう、すると、たまたま、止まっていたとき
に光束ＬＢが透孔１７と１８の間に位置していた特殊な
状況を除いて、普通はその最初の一回転において、まず
透孔１７の存在に基くパルスＰＩＴの入力により第一閾
値回路２５の出力に適当なパルス幅の論理“Ｈ”出力が
生じた後、当該正方向回転では、間もない時間の中に、
透孔１８の存在によるパルスＰ１８も入力してくる。

そこで、この実施例ではその間の時間を稼ぐため、適当
な時定数でｌを持つ遅延回路２７により、当該第二閾値
回路２６の出力にパルスＰ１８に基く検出パルスが現れ
るまで、第一閾値回路２５の検出パルスを遅延させるよ
うにしている。

この遅延タイミングに合せて、パルスＰ１８が予定通り
入力してくると、第二閾値回路２Ｂの出力にも、その時
点で適当なパルス幅で論理“Ｈ”に立ち上がるパルスが
生じ、従ってアンド・ゲート２Ｂではアンド論理が取れ
、その出力が論理“Ｈ”になる。

この出力論理“Ｈ″は、入力端子ｉに入力してくる信号
を端子Ａ、Ｂのいづれかに選択的に切分ける切分回路３
０をして端子Ａを選択した状態とさせる。

そのため、上記アンド論理を取らせた当該第二閾値回路
２８の出力は、適当なバッファ２９を介して当該切分回
路３０の入力端子ｉから出力端子Ａに出力され、アップ
・ダウン・カウンタ３１のアップ入力（ｕｐ）にアップ
・カウント・パルスとして入力する。

これにより、このカウンタ３１の内容は“１”だけイン
クリメントされ、従ってその出力をデコードするデコー
ダ・ドライバ３４を介し、十進数値表示ディスプレイ１
４の表示数値も“１”だけ、インクリメントされる。

こうしたことからして、当該第４図に示される回路構成
によれば、まず、正方向の回転に関し、羽根車の一回転
当たり、ディスプレイ１４の表示を“ｌ”づつ増してい
けることが分かる。勿論、桁上げは考えなくて良いので
、数値“９”の次は数値“θ″に戻る。

次に負方向の回転に関して考える。この場合には、上記
の場合のように、第一閾値回路２５が検出パルスを送出
してから時定数で宜に甚く所定の遅延時間を経過し、更
に当該遅延パルスが立ち下がる前に、再びパルスＰ１８
に基〈第二閾値回路２８からの検出パルスが生ずるとい
う条件はない。

如何に羽根車の回転が速かろうとも、少なくともこの種
電子回路における動作速度レベルよりは遥かに遅い周期
Ｔｒを経過しなければ次のパルスは入力して来ない。

従ってアンド・ゲート２８にて両入力のアンド論理が取
られるタイミングはなく、ために切分回路３０は出力端
子Ｂを選択した状態を維持する。

この状態下においては、パルスＰ１７に基く場合も、パ
ルスＰ１８に基く場合も、第二閾値回路２Ｂの出力には
その度毎に論理“Ｈ”で有意のパルスが生ずる。

換言すれば、一対の透孔１７，１８で構成された被検出
要素１Ｂが一回、光束ＬＢの下を通過する度に、二発の
パルスが第二閾値回路２Ｂの出力に生ずることになるか
ら、つまる所、この負方向の回転に関しては、二発のパ
ルスを検出することにより、円盤乃至羽根車１０の一回
の回転を検出したことになる。

そこで、切分回路３０の出力端子Ｂからの信号線路中に
は１ビツト・シフト・レジスタやＴ型フリップ・フロッ
プ等で構成できる１／２分周！！３２が挿入されており
、これを介した後にアップ・ダウン・カウンタ３１のダ
ウン入力（ＤＯＩｉＩＮ）に第二閾値回路２６からの検
出パルスが与えられるようにされている。

このようにすることにより、当該負方向の回転に関して
も、羽根車１０乃至円盤１１の一回転当たり、カウンタ
３１の内容が“１″づつディクリメントされていくこと
によって、ディスプレイ１４の表示数値も“ｌ”づつ減
らしていくことができるのである。

尚、電源投入直後の表示を成る予定の値にしたいのなら
ば、アップ・ダウン・カウンタ３１をプリセット型とし
、プリセット操作部３３で当該予定値を入力するように
図れば良い。

勿論、この第４図に示した回路構成と既述した第３図に
示した回路構成は有機的に結合することができる。

しかして、上記のように、確かに第４図に示されるよう
な回路構成例によれば、十進数を表示するディスプレイ
１４の当該表示を回転回数に合せて変更し得ることが分
かるが、単にそれだけでも装飾効果があるとするならと
もかく、一般にはそれでは、用いた回路系に掛けたコス
トがもったいないようである。

そこで、こうした数値変更を遊戯に組込むための一例に
就いて考えてみる。

第５図はこうした応用例に用いられるパチンコ＠３４の
正面概略構成を示しており、前面保護ガラス３５を有す
る前面枠３Ｂは開かれている。

遊戯盤面４の上には周知の通常入賞口３７．、、、や°
“チューリップ”と俗称される変動入賞具３８．、、。

に加えて１本発明による第１．２図示の風車ｌが中央の
変動入賞装置４０を挟んで対象な二個所に設けられてい
る。

中央の変動入賞装置４０は公知適宜なもので良いが、こ
こで選んだものは１通常は閉じている一対の１４１　、
４１を有し、稼動命令信号がその駆動制御回路に与えら
れると、本図中には図示していないソレノイド等の電気
機械要素を介して所定回数に亘り開閉し、遊戯法を受は
入れ易い状態に変換するものである。

そこで、本発明の一応用例として、二つの風車１．１に
備えられているディスプレイ１４．１４が共に同じ数値
を表示したならば、遊戯者に対する特定の利益状態成立
として、この中央変動入賞装置４０のｇ４１．４１を所
定回数１例えば１８回に亘り、開閉する応用を考える。

この場合、各風車ｌ毎に上述した第４図示の回路構成を
施す。

第６図は第４図示回路系に加えて、更に追加する部分を
のみ、主として図示した回路図で、第４図中のアップ・
ダウン・カウンタ３１は、ぞれぞれ一方の風車ｌに関す
る＄１アップ・ダウン・カウンタ３１−１と、他方の風
車ｌに関する＄２アップ・ダウン・カウンタ３１−２に
各対応する。

両アップ・ダウン・カウンタ３１−１　、３１−２共、
第４図に即して説明したと全く同様の動作をなし、各対
応する風車が左に一回転する度に対応する風車のディス
プレイの表示数値を“ｌ”づつインクリメントさせ、右
に一回転する度に“１″づつディクリメントさせる。

こうした状態にあって、両アップ・ダウン・カウンタ３
１−１　、３１−２のデータ出力は、相互に一致回路４
２にて比較される。

一致回路４２は、Ａ群入力端子に与えられる雲１アップ
・ダウン・カウンタ３１−１のデータと、３群入力端子
に与えられるｔ２アップ・ダウン・カウンタ３１−２の
データとが一致した場合には、　Ａ＝８端子に論理“Ｈ
”の出力を発し、そうでないときにはＡ″ｒ、Ｂ端子に
論理“Ｈ”出力を生ずる。

こうしたＡ＝日出力は適当なタイム・ベース４３の発す
るクロック・パルスに基いて時間を計測するタイマ４４
のセット入力に、Ａ″４Ｂ４Ｂ出力ット入力に接続され
ている。

タイマ４４は、風車が略Ｃ完全に停止したとみなせる時
間を稼ぐためのものである。

すなわち今、一方または双方の風車１．１に遊戯球が当
たり、それらが回転し始めたとしよう。

してみると、そうした回転状態が継続している中には、
極〈短い時間かも知れないが、両風車の表示数値が同じ
になることもある。こうした場合にも、一致回路４２の
Ａ＝Ｂ出力には１例え瞬間的であろうと、一致検出の結
果として論理“Ｈ”のパルスが生じ、従ってタイマ４４
が稼動する。

しかし、このように、表示数値が極めて速く変更され続
けていて、目にも止まらないようなときに、いくら電気
的には一致を検出できたからといって、それで所期の通
りに中央変動入賞装置４０を稼動させてしまったのでは
、遊戯者には何故、中央変動装置が動き出したのか分か
らず、却って遊戯としての説得性に欠けてしまう。

これを防ぐのがＡ＃日出力を当該タイマ４４のリセット
入力に入れた構成で、上記のように一旦でもＡ≠日出力
に論理“Ｈ”が現れたかめにタイマ４４がセットされて
も、風車が回転中であれば、それがタイム・アップする
のを待つまでもなく、当該Ａ＝Ｂ出力は論理“Ｌ”に立
ち戻り、これに代ねってＡｓＢ出力が論理“Ｈ′になっ
て、直ちに当該タイマ４４をリセット状態に戻すのであ
る。

これに対し、風車１，１が停止した状態で両風車に関す
るディスプレイ１４の表示数値が一致した場合には、一
致回路４２のＡ＝８出力に現れた論理“Ｈ”１ヨ１次に
風車が回り出すまで、そのまま出力され続ける。

従ってタイマ４４はリセットを掛けられることなく、や
がてタイム・アップして論理″Ｈ”出力を生ずる状態が
生起し得る。勿論、このように風車停止とみなすための
時間、すなわちタイマ４４への設定時間は、任意設計的
、経験的に都合の良い時間を勘案して定める。

このようにして、両風車のディスプレイ１４．１４に同
じ数値が現れ、遊戯者に対する利益状態が成立した場合
には、公知既存のこの種変動入賞装置４０に関する利益
状態制御回路４５を援用して、中央変動入賞装置４０の
駆動用ソレノイド４６を駆動し、５４１　、４１を例え
ば１８回に亘り、開閉させる。

その際、この種のいわゆる“役”動作に関しての既存の
技術を任意適当に選択しながら用いて。

中央変動入賞装置内の特定入賞口に遊戯球が入賞したら
、その時点から再度、　１８回に亘る開閉動作を続けさ
せたり、その場合に当該継続回数や一回当たりの変動入
賞装置内への最大入賞許容球数に制限を設けるようにし
ても良い、勿論、利益状態制御回路４５によって、当該
利益状態が発生したときには盤面の適当な個所に設けた
発光体４７や発音体４８を任意の態様で稼動させ、にぎ
やかな表現効果を挙げるようにしても良い。

こうした第５，６図示の応用例は、更に三個以上の風車
を設けた場合に展開することもできるし、逆に一つにし
た第７図に示す応用例に変形することもできる。

第７図では、既存の風車の概念は根本的に改められ、盤
面４の中央に大型なものとして居座わっている。

こうした場合の当該風車ｌを用いた遊戯形態例としては
、一つには次のようなものが考えられる。

第６図において一方のアップ・ダウン・カウンタ、例え
ばｓｌアップ・ダウン・カウンタ３１−１をのみ、この
風車ｌの表示数値の変更のために用い。

＃２アップ・ダウン・カウンタ３１−２は固定の任意数
値の発生器に置き換える。すなわち、例えば“当たり数
値”として“７″を選び、この“７”を−致回路４２の
Ｂ入力に入力させて置く。

このようにすれば、風車が回転してディスプレイ１４に
よる表示数値が変更され続けていった結果、風車が停止
したときに当該“当たり数値７′”が表示された場合に
は、タイマ４４のタイム・アップに伴い、利益状態制御
回路４５をして盤面上に設けた複数の変動入賞具３Ｂ、
、、、を−斉に開かせる等、することができる。

こうした予定数値との比較の考えは、上述した第５，６
図示の実施例にても採用することができ、各風車に対し
てその停止時現在の表示数値と予定数値との比較をなし
た結果、全ての一致回路のアンドを取れば、任意の数値
の組合せを当たり役とすることができる。

勿論、いづれの実施例においても、数値に代えて他の絵
、文字等、総称的にグラフィック要素を採用しても良い
し、複数の発光ダイオード・アレイにあってカウンタの
イクリメント、ディクリメントに応じ、点灯乃至点滅さ
せる発光ダイオードをずらしていき、所定の発光ダイオ
ードが点滅するに至ったならば特定の利益状態の成立と
するようなこともできる。この場合はグラフィック要素
は“光点”であるということもできる。

また、回転検出センサ１９としては、既述したように、
任意適当な原理によるものを用いて良いことはもとより
、光検出型のものを用いるにしても、第２図（Ｂ）中に
仮想線で示したように、円盤１１を挟んで投光部１９ｔ
と受光部１９ｒが対峙する透過型のものとしても良い。

更に、風車にディスプレイを連携させる場合にも、図示
実施例に見られるように、物理的にも一体に成形するこ
とは意匠的には確かに面白いが。

限定されるものではなく、風車とディスプレイとは盤面
の別途な位置に配されるようにしても差支えない。

そして、風車の回転に同期させて、ないしは比例的に、
ランプ１３．、、、、、を点滅させるに代えて。

あるいはこれに加えて、音によるデモンストレーシ璽ン
を図ることもできる。その場合、回転速度に同期させて
同一周波数の音を断続的に発することも考えられるし、
回転速度に比例的ないしは逆比例的に発振音の周波数を
変化させることも考え得る。いづれの場合も、それらを
実現するための具体的回路構成は、公知既存のこの種電
子回路技術をして当業者には容易に組み得るものである
。

〈発明の効果） 本発明によれば、従来は単に機械的に回転するに過ぎな
かっただけ□のパチンコ機用風車を、極めて広範に応用
の効く興味ある装備品に仕立てることができる。

これは、風車に対する従来の観念を根本的な所から改革
するものであるとも言える。

単にパチンコ機の装飾効果を上げるために本発明風車を
用いたにしても、従来に比せば大いなる向上を図ること
ができるし、のみならず、風車が直接に遊戯形態に関与
してくる制御系を採用することもできる。特に後者は、
従来、全く想像すらできなかったことで、パチンコ機を
将来に向けてより一層、興味深いものとする上で格段の
効果を示すものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のパチンコ機用風車の望ましい一実施例
の概略構成図、第２図は第１図示風車に用いている回転
検出機構部の構成及び検出波形の説明図、第３図及び第
４図は、それぞれ、本発明風車の応用例のための回路の
概略構成図、第５図は本発明風車の配置例を含めた実際
的な一応用例におけるパチンコ機の概略構成正面図、第
６図は第５図示応用例のための一つの制御回路構成例の
説明図、第７図は本発明風車の更に別な実際的応用例に
おけるパチンコ機の概略構成正面図、である。 図中、１は本発明実施例としての風車、２はそのベース
板、４はパチンコ機遊戯盤面、７は風車の回転軸、８は
羽根、ｌＯは全体としての羽根車、ｌｌは羽根車と共に
回転する部分としての円盤、１３は発光体としてのラン
プ、１４は数値表示ディスプレイ、１８は被検出要素、
１７．１８は被検出要素を構成する透孔、１９は回転検
出センサ、２２は周波数対電圧変換器、２３は電圧制御
発振器、２５．２８は閾値回路、３０は切分回路、３１
はアップ・ダウン・カウンタ、３４はパチンコ機、３８
は変動入賞具、４０は変動入賞装置、４２は一致回路、
４４はタイマ、４５は利益状態制御回路、である。 ＠ＩＩ（Ｂ） ＩＩ　ｆＷＡ（Ａ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 パチンコ機の遊戯盤面上に備えられ、該盤面に対して起
   立した軸の回りに自由回転できる羽根車を持つ風車であ
   って； 上記盤面裏面側にあって上記羽根車と共に回転する部分
   に被検出要素を設け、この被検出要素が上記羽根車の回
   転に伴って所定の移動経路中を移動するようにした上で
   ； 該被検出要素の上記移動経路に対して回転検出センサを
   臨ませ； もって上記羽根車の回転を上記回転検出センサを介し、
   対応する電気信号に変換して出力することを特徴とする
   パチンコ機用風車。