JP4108146B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の識別情報を可変表示する回転表示部材(例えば、回転ドラムや回転ベルト等)を縦横複数個ずつマトリックス状に配置した可変表示装置を備え、その可変表示装置の表示結果が予め定めた大当り表示態様となったときに大当り遊技状態となる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数種類の識別情報を可変表示する機械的な回転表示部材(例えば、回転ドラム)又は電気的な可変表示部(例えば、LCD表示器に表示される図柄列)を複数個配列した可変表示装置の表示結果が予め定めた大当り表示態様となったときに大当り遊技状態となる弾球遊技機は、多数市場に提供されていた。このような弾球遊技機においては、回転表示部材又は可変表示部の可変表示動作に対して遊技者の興趣を引き付けるため、各種の制御を行っている。そして、その制御の中で、例えば、大当り表示態様となる可能性があるリーチ表示態様となった場合に、その旨を遊技者に報知するために、電気的な可変表示部では、識別情報の色彩を変化させたり、あるいは背景色を変化させたりして自由に制御を行っていたが、機械的な回転表示部材では、リーチ態様となった旨を効果音で判断するしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、当りラインが数多くある場合には、効果音だけでどのラインがリーチ態様となっているか否かが即座に理解できず、リーチラインを捜し当てるまでの間、遊技に対する注意力が散漫になるという欠点があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、所定の組合せ態様が回転表示部材の動作によって即座に理解することができる弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明が採用した解決手段を図面を参照して説明する。図1,図3,図4及び図22に示すように、複数種類の識別情報を可変表示する回転表示部材52a〜52iを縦横複数個ずつマトリックス状に配置した可変表示装置30を備え、その可変表示装置30の表示結果が予め定めた大当り表示態様となったときに大当り遊技状態となる弾球遊技機において、前記複数個の回転表示部材52a〜52iは、一側面が開放した円筒状部材で構成されると共にその内部中心に二重筒構造の円筒部89a,89bを有する歯車部材89が連結され、前記歯車部材89の二重筒構造の円筒部89a,89bのうち、内側の円筒部89aにステッピングモータ100の出力軸101とは別に突設される回転支持軸86が挿入され、外側の円筒部89bの端部内周に歯車部96が形成され、前記回転表示部材52a〜52iに連結される前記歯車部材89の内側の円筒部89aに前記回転支持軸86を挿入して固定した状態で、前記ステッピングモータ100の出力軸101に取り付けられ且つ前記歯車部96の歯数よりも少ない歯数を有する軸歯車102と前記外側の円筒部89bの内周に形成された前記歯車部96とを噛合させることにより構成され、制御手段からそれぞれ対応するステッピングモータ100に駆動信号が導出されることによって独立して前記回転表示部材52a〜52iが回転駆動せしめられる一方、前記制御手段は、所定の組合せ態様の一種であるリーチ状態となったときに当該リーチ表示態様を表示している回転表示部材の前記ステッピングモータ100に対して正回転方向に回転させる駆動信号と逆回転方向に回転させる駆動信号とを交互に導出することにより1つの識別情報が確認できる範囲でゆれ動作を行う変動パターンDによって制御することを特徴とするものである。このように制御することにより、どのライン又は位置の回転表示部材がリーチ表示態様や大当り表示態様となっているか否かを即座に理解することができるものである。
【0005】
なお、所定表示態様としては、リーチ表示態様や大当り表示態様である以外に、特別な識別情報(例えば、俗に確変図柄といわれる識別情報)に基づくリーチ表示態様又は大当り表示態様であっても良い。
【0006】
特に、可変表示装置30が、複数個の回転表示部材52a〜52iが縦横複数個ずつマトリックス状に配置されたことにより複数の当りライン上でリーチ表示態様及び大当り表示態様が生起せしめられるように構成されている場合には、リーチ表示態様又は大当り表示態様を表示しているライン上の回転表示部材をゆれ動作制御することにより、複数のラインのうち、どのラインでリーチ表示態様や大当り表示態様となっているか否かが即座に理解できるので、その実用的な効果には顕著なものがある。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形態に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、後述する縦横3列ずつマトリックス状に配置される複数の回転ドラム52a〜52iでの識別情報(以下、特別飾り図柄という場合がある)の可変表示動作(以下、変動ともいう)を実現する可変表示装置30が配置されている。この可変表示装置30は、3つの識別情報(以下、特別図柄という)を表示する特別図柄表示器40a〜40cからなる特別図柄表示装置39と、1つの識別情報(以下、普通図柄という)を表示する普通図柄表示器41と、を包含している。なお、可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述するものである。
【0008】
遊技盤1の遊技領域3には、可変表示装置30の下方に始動入賞装置11が配置され、該始動入賞装置11の下方に可変入賞球装置15が配置され、また、可変表示装置30の上部左右側方に風車ランプ4が、左右側方に風車5が、一側(左側)下部側方に通過口器9がそれぞれ配置され、更に、遊技領域3の中央部左右両側にサイドランプ6が、遊技領域3の入口部分に逆流防止部材7が、遊技領域3の最下端にアウト口8がそれぞれ配置形成されている。
【0009】
上記した構成のうち、始動入賞装置11は、ソレノイド13によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片12を有する、いわゆるチューリップ型役物として構成され、その内部には、入賞した打玉を検出する特別図柄用始動玉検出器14が設けられている。なお、可動翼片12が垂直(通常開放)位置のときも始動入賞装置11に打玉が入賞可能になっている。また、始動入賞装置11への入賞に基づく特別飾り図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が後述の特別図柄用記憶表示LED38によって表示されるようになっている。
【0010】
また、可変入賞球装置15は、遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板23に集約して構成され、その取付基板23の中央部には、ソレノイド17によって入賞領域を開閉制御する開閉板16が設けられている。開閉板16の内部の入賞領域には、入賞玉の検出により開閉板16を再度開成(後述する継続権の成立)させることができる条件の成立を検出する特定玉検出器18が設けられ、開閉板16の1回の開放動作中における許容された入賞玉数を検出するための入賞玉検出器19も設けられている。また、開閉板16の下方には、後述する大当り遊技状態(特定遊技状態ともいう)における開閉板16の開放回数を表示する回数表示器20と、開閉板16の1回の開放中に受け入れられた入賞玉数を表示する個数表示器21と、が設けられ、更に、開閉板16の左右に通常の入賞口23が設けられている。
【0011】
しかして、上記のように構成される可変入賞球装置15は、以下のように作動する。即ち、打玉が始動入賞装置11に入賞して始動玉検出器14をONさせると、可変表示装置30の特別図柄表示器40a〜40c及び回転ドラム52a〜52iが変動を開始し、一定時間が経過すると特別図柄及び特別飾り図柄が確定され、その確定された特別図柄及び特別飾り図柄の組み合せが所定の大当り表示態様の組合せとなったときに大当り遊技状態となる。そして、この大当り遊技状態においては、可変入賞球装置15の開閉板16が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放(以下、この開放状態を開放サイクルという)するように設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止めるようになっている。そして、受け止められた打玉が特定玉検出器18をONすると、前回の開放サイクルの終了後に再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定玉検出器18がONすることを条件として継続権が成立して開放サイクルを所定回数(例えば、16回)繰り返すことができるようになっている。
【0012】
なお、本発明の大当り遊技状態は、上記に限らず以下に示す(1)〜(5)の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
(1) 打玉の入賞を容易にする第1の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞球装置を所定時間連続的又は間欠的に第1の状態にする制御、
(2) 打玉の入賞を容易にする第1の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞球装置を特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在させて所定時間連続的又は間欠的に第1の状態にする制御、
(3) 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出する制御、
(4) 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御、
(5) 得点があることに基づいて遊技可能な遊技機に対して得点を付与する制御。
【0013】
また、本実施形態における特別図柄と特別飾り図柄との関係は、大当り遊技状態となったことを表示せしめる点で同一の機能を奏するものであり、特別図柄は、その大当り遊技状態を簡略な表示方法で表示するのに対し、特別飾り図柄は、遊技者の興趣を引き付けるように、より複雑な表示方法で大当り遊技状態の発生を表示し且つ報知するものである。しかして、特別図柄と特別飾り図柄とを設けた理由は、遊技機の製造規則上、図柄の種類や組合せは、ある程度の範囲以下に決められているが、このような決められた範囲の中では、遊技者の興趣を引き付けることができる図柄態様及び組合せ態様が限られてしまうので、そのような限られた範囲の表示方法を特別図柄に担当させて規則上の範囲内とし、自由な図柄態様や組合せ態様に係る表示方法を特別飾り図柄に担当させて遊技者の興趣を引き付けるようにしたものである。この意味で、特別飾り図柄の表示が遊技者に目立つように大きく形成されるものである。なお、上記のような規則がなければ、特別飾り図柄の組合せだけであっても良い。
【0014】
遊技盤1の遊技領域3に配置される遊技装置の構成の説明に戻ると、前記通過口器9は、その上部から受け入れた打玉をそのまま下方に通過させるものであるが、その通過する過程で打玉が普通図柄用始動玉検出器10によって検出され、その始動玉検出器10が通過玉を検出すると、前記普通図柄表示器41に表示される普通図柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄表示器41は、普通図柄が当り図柄となったときに、始動入賞装置11の可動翼片12を所定時間が経過するまで開放制御するものである。また、普通図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が後述する普通図柄用記憶表示LED42によって表示されるようになっており、その変動時間は、後述する所定条件の成立に伴う確率変動状態(当り判定確率を通常時と異なる高い確率に変更した遊技状態)時に通常時に比べて短縮されるようになっている。なお、普通図柄の変動記憶は常に一定(例えば、4回)に設定する必要はなく、例えば通常時では1回にする一方で、確率変動中では4回にすることも可能である。
【0015】
また、遊技盤1の表面には、上記した構成以外にも、遊技領域3の外側であって下部両サイドに各種団体の証明用のシールを貼付するシール貼付部25,26が取り付けられている。
【0016】
次に、本実施形態の要部を構成する可変表示装置30の構成について図1乃至図4を参照して説明する。図1は、前述した通りであり、図2は、可変表示装置30を構成する前面装飾取付板31と駆動部収納ボックス50とを分解して示す斜視図であり、図3は、駆動部収納ボックス50に収納される回転ドラム52a〜52iのユニットを分解して示す斜視図であり、図4は、1つの回転ドラム52aの断面図である。
【0017】
可変表示装置30は、図2に示すように、前記遊技盤1の表面に取り付けられる前面装飾取付板31と該前面装飾取付板31の裏面に取り付けられ且つマトリックス状に配置される複数の回転ドラム52a〜52iを収納する駆動部収納ボックス50とから構成されている。そこで、以下、前面装飾取付板31と駆動部収納ボックス50とに分けて説明する。
【0018】
前面装飾取付板31には、ほぼ正方形状の表示窓開口34が形成されている。そして、この表示窓開口34の後方に透明な透視板43を介してマトリックス状に配置される回転ドラム52a〜52iが視認し得るようになっている。また、この表示窓開口34は、その前面側上部半周囲を囲い枠部44によって囲まれて前記遊技領域を落下する打玉が表示窓開口34の内部に侵入しないようになっている。また、前面装飾取付板31の上部中央には、通常の入賞口32が形成され、その入賞口32の下部の前面装飾取付板31に開口が形成されてワープ入口33とされている。ワープ入口33は、前記囲い枠部44の上辺上面に載置した一部の打玉を受け入れて前面装飾取付板31裏側の表示窓開口34の両サイドに沿って形成されるワープ通路(図示しない)を介して表示窓開口34の下辺縁内側に形成される誘導路35に導き、該誘導路35の中央に形成された放出口37から再度遊技領域3に放出するものである。なお、誘導路35の両側には、ワープ出口36が形成されている。
【0019】
しかして、遊技盤1の遊技領域3の可変表示装置30の上部中央に向かって落下する打玉の一部は、ワープ入口33に取り込まれて再度可変表示装置30のほぼ下部中央に形成される放出口37から放出され、その放出口37の下方に位置する前記始動入賞装置11の可動翼片12に向かって落下し、可動翼片12の上部に位置する一対の釘(図示しない)の調節具合によって始動入賞装置11に入賞したり入賞しなかったりして遊技者の興趣を引き付けるようになっている。
【0020】
また、前記囲い枠部44の左右両側下端には、特別図柄表示装置39と普通図柄表示器41とがそれぞれ設けられている。特別図柄表示装置39は、横方向に並列される3つのデジタル表示器からなる特別図柄表示器40a〜40cを含み、その特別図柄表示器40a〜40cに表示される図柄が予め定めた図柄の組合せ(本実施形態では、同一図柄のゾロ目)であるときに大当り遊技状態となるものである。なお、特別図柄表示器40a〜40cに表示される図柄は、後述する図29に示されるように、それぞれ15種類の数字及び英文字である。また、普通図柄表示器41の周囲には、前記通過口器9の始動玉検出器10による検出を所定個数記憶する普通図柄用記憶表示LED42が設けられている。普通図柄表示器41に表示される図柄は、後述する図32に示すように、6種類の数字及び英文字であり、予め定められた図柄(本実施形態では、「7」)が表示されたときに、始動入賞装置11の可動翼片12を所定時間開放するようになっている。なお、特別図柄表示器40a〜40cに対応する特別図柄用記憶表示LED38は、前記誘導路35の後方に設けられている(図1参照)。
【0021】
また、前面装飾取付板31の裏面には、表示窓開口34の開口縁から後方に延設される周枠45が一体的に形成され、該周枠45の上面後部に一対の取付ボス46が一体成形され、その取付ボス46に駆動部収納ボックス50の上部に形成される取付穴50aを当接させてビス47で止着することにより、前面装飾取付板31の後方に駆動部収納ボックス50を止着するようになっている。また、前面装飾取付板31の周囲には、前面装飾取付板31を遊技盤1の表面に止着するための取付穴48が穿設されている。
【0022】
一方、駆動部収納ボックス50の構成について主として図2及び図3を参照して説明すると、駆動部収納ボックス50には、縦横3個ずつ配列される合計9個の回転ドラム52a〜52iが収納されるが、図3に示すように、縦列3個の回転ドラム52a〜52c、52d〜52f、52g〜52iがそれぞれ1つのプリント配線が一体的に形成される取付基板53に集約して取り付けられて回転ドラムユニット51a〜51cを構成している。しかして、駆動部収納ボックス50は、3つの回転ドラムユニット51a〜51cを前方から挿入し得るように前方が開放し、しかも縦列の3つの回転ドラムがその臨設する回転ドラムと端部で重複するように傾斜状に配置されるため、前方開放面が傾斜状となっている。そして、そのように構成される回転ドラムユニット51a〜51cを所定の位置に固定するために、駆動部収納ボックス50には、各回転ドラムユニット51a〜51cの取付基板53の上部前方に形成される取付穴54と下部前方に形成される係合片55と合致させる取付部58と係合溝59とがそれぞれ上部前面及び下部前面に所定間隔を置いて形成されている。このうち、係合片55と係合溝59とは、単に嵌め込んで係合させるだけであるが、取付穴54と取付部58とは、当接させた状態でビス58aを螺着することにより、完全に止着固定した状態とするものである。
【0023】
なお、取付基板53の駆動部収納ボックス50への取付構造は、上記した構成以外に、取付基板53の下端辺に形成されるコネクタ端子部63を駆動部収納ボックス50の底面から裏面側に貫通させるために形成されるスリット溝62の前後に形成される係合溝60a,60bにも取付基板53の下端辺中央部及び後端辺下部を案内支持させることにより行っている。
【0024】
また、各回転ドラムユニット51a〜51cの取付基板53を駆動部収納ボックス50に収納支持固定した状態では、取付基板53の後端辺に形成される取付片56が駆動部収納ボックス50の裏面側に形成される長方形状の開口61から外側に突出するようになっており、その突出した取付片56に図示しない金属製の放熱板を取付片56に当接させて取付片56に穿設される取付穴57にビスで取り付けることにより、取付基板53に溜った熱を外部に放出するものである。同じように駆動部収納ボックス50の内部に溜った暖かい空気は、駆動部収納ボックス50の後部上面に形成される放熱穴70から放出される。更に、前記スリット溝62から駆動部収納ボックス50の底面から裏側に突出したコネクタ端子部63には、中継基板64に設けられるコネクタ65が接続される。中継基板64は、回転ドラム52a〜52iの動作を制御する制御回路基板(図示しないが、一般的にパチンコ遊技機の背面に取り付けられている)と回転ドラム52a〜52iの電気部品(後述するセンサ76、ステッピングモータ100、ランプ98等)との接続を中継するものであり、その中継基板64の取付は、駆動部収納ボックス50の裏面に突設される取付ボス68と中継基板64を被覆するカバーボックス66に突設される取付ボス67とにより中継基板64を挟持してカバーボックス66の裏面からビス69を螺着して取付ボス67,68を連結することにより行う。
【0025】
ところで、各回転ドラムユニット51a〜51cは、全く同じ構造であるため、1つの回転ドラムユニット51aについて図3を参照して説明すると、前記取付基板53は、前述したようにプリント配線基板が一体的に形成された金属製の板材であって、前述した取付穴54、係合片55、取付片56、コネクタ端子部63がそれぞれ形成されると共に、更に取付基板53に設けられる3つの回転ドラム52a,52b,52cを回転駆動する駆動機構がそれぞれの回転ドラム52a,52b,52cに対応して設けられる。しかして、各駆動機構は、すべて同じであるため、図3及び図4を参照して1つの回転ドラム52aの駆動機構について説明する。
【0026】
回転ドラム52aの駆動機構は、ステッピングモータ100と、該ステッピングモータ100の出力軸101の先端に固着されるギヤ102と噛合し且つ回転ドラム52aの中心軸部を構成する回転軸受部材89と、該回転軸受部材89を貫通支持し且つ回転ドラム52aの回転中心となる回転支持軸86が形成されるドラム支持部材82と、から構成されている。
【0027】
ステッピングモータ100は、その基部側に一体的に取り付けられるモータ取付板71を取付基板53に当接させて取付基板53の裏面側から螺着されるビス73をモータ取付板71に形成される取付穴72に止着することにより、取付基板53に取り付けられるものである。この取り付けの際には、ドラム支持部材82もその取付ボス83を一体的に締着することにより、取り付けられるものである。また、ステッピングモータ100の側面には、後述するコイル105,106が接続される配線ピン(図示しない)が突出し、その配線ピンがモータ基板75にハンダ付けされる一方、ステッピングモータ100の先端部側には、モータ基板75と当接する前面基板74が固着され、前記モータ基板75を前記配線ピンにハンダ付けする際にモータ基板75とステッピングモータ100との間隔を正確に保持するようになっている。しかして、モータ基板75には、制御回路からのステップ信号を供給する配線がプリントされると共に、検出手段としてのセンサ76の配線がプリントされ且つセンサ76自体も実装される。センサ76は、投受光方式のセンサであって、回転ドラム52aの外周面に形成される特別飾り図柄を判定するためのものであり、回転軸受部材89の外周に突設される位置検出部としてのセンサ遮蔽凸部95によって作動するものである。
【0028】
なお、モータ基板75には、フレキシブル配線が接続され、該フレキシブル配線の末端に形成されるコネクタ端子部77が取付基板53に実装されるコネクタ78に接続されるようになっている。また、モータ基板75は、前面基板74だけで支持されるわけではなく、その先端上部の係合部81をドラム支持部材82の前面側上部に突設形成される係合溝部87に係合させ、その先端下部に形成される取付穴79をドラム支持部材82の前面側下部に突設形成される止め部88にビス80で止着することにより、確実に固定支持されるものである。
【0029】
上記したステッピングモータ100と一体的に取付基板53に取り付けられるドラム支持部材82は、円形状の板材の一側側面に長方形状の反射板部84が一体的に形成され、更に、その裏面側に前記取付ボス83(一部の取付ボス83は、反射板部84の裏面に形成されている)が突設され、その前面側に前記係合溝部87及び止め部88と回転支持軸86とが突設されている。反射板部84は、後述するランプ98からの光を効率よく前方に反射させるものであり、また、回転支持軸86は、回転ドラム52aの回転中心となるものである。更に、ドラム支持部材82には、ステッピングモータ100の出力軸101の先端に固着される軸歯車としてのピニオンギヤ102を貫通させる貫通穴85が穿設されている。
【0030】
上記したドラム支持部材82に突設される回転支持軸86に回転自在に軸支される歯車部材としての回転軸受部材89は、二重筒構造の円筒部89a,89bが内部の中央で連結された構造であり、図4に示すように内側円筒部89aに前記回転支持軸86が挿入されて回転支持軸86の先端にEリング94を止着することにより、回転軸受部材89が回転支持軸86に遊嵌される。そして、その遊嵌した状態では、回転軸受部材89の外側円筒部89bの後端内周に形成される歯車部としての内周ギヤ96とステッピングモータ100の軸歯車としてのピニオンギヤ102とが噛合した状態となる。また、内側円筒部89aの前端部は、外周部に係合爪を有し且つ弾性変形し得る係合弾性片93となっており、外側円筒部89bの前端部には、回転ドラム52aの側壁と当接する一対の当接フランジ片90が突設され、一方の当接フランジ片90の前面に係合突起91が突設されている。
【0031】
しかして、ドラム支持部材82の回転支持軸86に回転軸受部材89が軸支された状態で、回転軸受部材89の前方から回転ドラム52aの側壁内側の中心に後方に向かって突設される係合片97を回転軸受部材89の内側円筒部89aと外側円筒部89bとの間の隙間に差し込むように押圧すると、係合弾性片93が内側に弾性変形しながら係合片97の侵入を許す。そして、前記係合突起91を回転ドラム52aの側壁に形成される係合穴92に位置合わせしてさらに差し込むように押圧すると、係合片97の先端部が係合弾性片93の爪部に係合した状態となって回転ドラム52aが回転軸受部材89に完全に装着された状態となる。なお、回転ドラム52aがドラム支持部材82の回転支持軸86に回転自在に装着された状態では、図4に示すように、ステッピングモータ100及びドラム支持部材82を完全に包囲するだけでなく、図3に示す取付基板53に実装されるランプ98及び該ランプ98の裏面を覆うランプカバー99をも完全に内部に収納した状態で包囲するものである。
【0032】
ここで、ステッピングモータ100の構成について図5乃至図9を参照して説明する。図5は、ステッピングモータ100の斜視図と分解概略図であり、図6は、磁極板108への励磁時の磁極状態を示す一覧表図であり、図7は、動作原理を説明するための説明図であり、図8は、各ステップでのコイル105,106への信号供給状態を示す一覧表図であり、図9は、ステッピングモータのタイムチャートである。まず、その構造について説明すると、ステッピングモータ100は、図5(A)に示すように、一対のロータ104とそのロータ104を包囲するステータ107とからなり、ロータ104には、その中心に出力軸101が固着され、ステータ107のロータ104と対面する内周面には、磁極板108が鋸歯のように交互に形成され、ステータ107の内部には、コイル105,106が巻装されている。出力軸101の先端には、ピニオンピニオンギヤ102が固着され、また、出力軸101の後端がステータ107から外側に突出するので、取付基板53に逃げ穴103(図4参照)が形成されている。
【0033】
また、ロータ104は、図5(B)に示すように、N極とS極に着磁した複数のフェライト磁石を交互に周設したものであり、その数は、ステータ107の磁極板108の数と同じである。磁極板108の数は、回転角度を決定する要素となるものであり、一例として四相モータの場合を見ると1相当りの磁極板108の数をNとしたときの回転角度θは、360/Nである。
【0034】
しかして、上記のように構成されるステッピングモータ100の動作原理について図6乃至図8を参照して説明すると、ステップ0の状態で磁極イ,ロがN極で磁極ハ,ニがS極となっており、その状態で回転子(ロータ104)の斜線を引いたS極104aは、磁極イ,ロと引き付け合った図示の状態で停止している。次のステップ1信号に基づいてコイル105に流れる電流の向きが逆向きになりコイル106に流れる電流の向きは変化しないので、磁極イがS極に変化し、磁極ハがN極に変化する。すると、回転子のS極104aは、磁極イに反発されて磁極ハに吸引されるので、距離L1だけ移動することとなる。更にステップ2信号に基づいてコイル105に流れる電流の向きはそのままであるが、コイル106に流れる電流の向きが逆となるので、磁極ロがS極に変化し、磁極ニがN極に変化する。すると、回転子のS極104aは、磁極ロに反発されて磁極ニに吸引されるので、さらに距離L1だけ移動することとなる。更に次に、ステップ3信号に基づいてコイル105に流れる電流の向きが逆向きになりコイル106に流れる電流の向きは変化しないので、磁極イがN極に変化し、磁極ハがS極に変化する。すると、回転子のS極104aは、磁極ハに反発されて磁極ニに吸引されるので、さらに距離L1だけ移動することとなる。そして、ステップ0〜3を繰り返すことにより、回転子104は、距離L1ずつ移動することとなる。
【0035】
このような動作をタイムチャートで表示すると図9に示すようになり、ステップ0のときに基準パルスを導出するようになっている。また、前記センサ遮蔽凸部95がセンサ76によって検出される状態(基準位置検出)のときにもステップ0と一致するように制御され、基準位置を検出したときには、基準位置の認識検出信号が導出されるようになっている。
【0036】
以上、ステッピングモータ100の構成及び作用について簡単に説明したが、その説明から明らかなようにステッピングモータ100は、所定角度ずつの移動を連続的に行うものであるため、回転ドラム52aの回転も良く見ると微少角度ずつの移動を連続的に行っていることがわかる。特に低速回転時においては、その動作が顕著となり、回転ドラム52aが停止と移動を繰り返しているように見え、スムーズな低速回転を得られないという欠点がある。ところが、本実施形態においては、ステッピングモータ100の出力軸101に固着されるピニオンギヤ102を回転軸受部材89の内周ギヤ96と噛合させているので、図10に示すように、ステッピングモータ100の出力軸101における回転角度T2が回転軸受部材89の回転角度T3に縮小される。この場合の縮小率は、(ピニオンギヤ102の歯数/内周ギヤ96の歯数)となる。図示の場合には、その比が1対5であるため、ステッピングモータ100の1ステップあたりの回転角度T2が五分の一に縮小されることとなる。
【0037】
これを分かり易く表示すると、図13及び図14のようになる。即ち、回転ドラム52a上の点Pの移動距離をグラフに表すと、図13に示すように、従来の場合には、ステッピングモータ100の出力軸101に直接回転ドラム52aが固着されているので、各ステップ毎による位置変化は、ステップ毎の回転角度T2の倍数をsinθの「θ」に代入した時に得られる点を結んだ線であり、その線が段差のある階段状に現れるのに対し、本実施形態の場合には、各ステップ毎による回転角度T3が1/5に縮小されているため、その階段高さが1/5に縮小されているため、図14に示すように極めて小刻みな段階状の連続線となり、あたかもサインカーブに合致するように位置変化するものである。このため、回転ドラム52aを低速回転させてもスムーズな回転状態を得ることができるという優れた効果を奏する。
【0038】
なお、本実施形態においては、出力軸101に固着されるピニオンギヤ102を回転軸受部材89の内周に形成される内周ギヤ96に噛合させたので、図11に示すように、回転軸受部材89の外周に形成される外周ギヤ96aに噛合させる場合の高さ寸法L3に比べて、その高さ寸法L2を小さくすることができるので、回転ドラム52aの直径も小さなものを形成することができる。もちろん、寸法に余裕がある場合には、図11に示すように、外周ギヤ96aと噛合するように形成してさしつかえない。また、従来のようにステッピングモータ100の出力軸101に直接回転ドラム52aを固定する方式で本実施形態と同様の回転角度T3を得るためには、磁極板108及びロータ104のフェライト磁石の数を大幅に増加させなければならないので、図12に示すように、必然的に直径の大きなステッピングモータ100でなければならないので、本実施形態のように多数の回転ドラム52a〜52iをマトリックス状に配置される可変表示装置30には、使用できない。
【0039】
以上、実施形態に係る可変表示装置30の構成について説明したが、本実施形態においては、図16に示すように、複数種類の識別情報を可変表示する回転ドラム52a〜52iを、正面から見て水平方向の回転支持軸86によって回転せしめられると共に、正面から見て縦方向に隣接する回転ドラム52a〜52iの端部が重なり合うように配置したので、図15に示す従来の可変表示装置30Aと比較して、縦方向の寸法L3を従来の可変表示装置30Aの寸法L2よりも小さく形成することができ、遊技盤1に配置したときの可変表示装置30の占有面積が小さくなり、その分、他の遊技装置の配置設計や釘の配置設計の自由度を向上させることができる。
【0040】
なお、本実施形態においては、縦方向に配置した3つの回転ドラム52a〜52cが傾斜状となるように配置されているが、必ずしも傾斜状でなくても良く、例えば、中央の回転ドラム52bだけを他の回転ドラム52a,52cよりも前方又は後方に配置してその端部が重なり合うように配置しても良い。また、本実施形態では、回転ドラム52a〜52iの回転中心を水平方向の回転軸を中心として回転せしめるものを示したが、回転軸を垂直方向に設けて回転ドラムを左右方向に回転させるものでも良い。この場合においても回転ドラムの端部が重なり合うように左から右又は右から左に傾斜するように配置したり、段差状に配置すれば良い。
【0041】
また、本実施形態においては、ステッピングモータ100の出力軸101に固着されるピニオンギヤ102を、そのピニオンギヤ102の歯数よりも多い歯数を有するように回転ドラム52a側に形成される内周ギヤ96と噛合させているので、ステッピングモータ100による所定角度ずつの移動距離を縮小させることができ、これによって回転ドラム52aを低速回転させてもスムーズな回転状態を得ることができる。
【0042】
次に、図17乃至図37を参照して、本実施形態の要部を構成する可変表示装置30を含む遊技盤1上の遊技装置の具体的な遊技動作の一例について説明する。図17は、図示しない制御回路によって制御される際に使用されるランダム数の一覧表図であり、図18は、大当りとなるか否かを決定する際の動作を説明するための簡単なフロー図であり、図19は、特別飾り図柄の停止順序を説明するための概略図であり、図20は、特別飾り図柄とランダム数との対応関係を示す一覧表図であり、図21乃至図24は、特別飾り図柄の変動を示すタイムチャートであり、図25は、特別飾り図柄が大当りとなるときの識別情報の配列とランダム数との対応関係を示す一覧表図であり、図26は、大当りとなった後の可変入賞球装置15の動作を示すタイムチャートであり、図27は、大当り終了後の通常の遊技状態に戻ったときの特別飾り図柄の動作を示すタイムチャートであり、図28は、始動記憶がある場合の特別飾り図柄と特別図柄の変動開始タイミングを示すタイムチャートであり、図29は、特別図柄とランダム数との対応関係を示す一覧表図であり、図30は、特別飾り図柄と特別図柄の変動タイミングを示すタイムチャートであり、図31は、大当りとなったときの特別図柄の配列とランダム数との対応関係を示す一覧表図であり、図32は、普通図柄とランダム数との対応関係を示す一覧表図であり、図33は、普通図柄が当りとなるか否かを決定する際の動作を説明するための簡単なフロー図であり、図34は、確率変動動作の発生を説明するためのタイムチャートであり、図35は、普通図柄に対して使用されるランダム数の一覧表図であり、図36は、普通図柄の変動を示すタイムチャートであり、図37は、通常時と確率変動時における始動入賞装置11の動作を示すタイムチャートである。
【0043】
まず、図17乃至図28を参照して特別飾り図柄に係る制御について説明する。特別飾り図柄に係るランダム数としては、図17に示すように、12種類のランダム数が使用されており、これらのランダム数は、大当り決定用第1段階のC_RND1と、大当り決定用第2段階のC_RND2と、大当り図柄配列用のC_RND_LINEと、左上飾り図柄表示用のC_RND_ZU1と、右下飾り図柄表示用のC_RND_ZU2と、中上飾り図柄表示用のC_RND_ZU3と、左中飾り図柄表示用のC_RND_ZU4と、右中飾り図柄表示用のC_RND_ZU5と、中下飾り図柄表示用のC_RND_ZU6と、右上飾り図柄表示用のC_RND_ZU7と、左下飾り図柄表示用のC_RND_ZU8と、中中飾り図柄表示用のC_RND_ZU9と、から構成されている。
【0044】
上記したC_RND1は、「0〜79」の80通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND2は、「0〜2」の3通りの数値がC_RND1の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_LINEは、「0〜89」の90通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU1は、「0〜9」の10通りの数値が割り込み処理の余り時間に8ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU2は、「0〜9」の10通りの数値が割り込み処理の余り時間に7ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU3は、「0〜9」の10通りの数値が割り込み処理の余り時間に5ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU4は、「0〜9」の10通りの数値がC_RND_ZU1の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU5は、「0〜9」の10通りの数値がC_RND_ZU2の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU6は、「0〜9」の10通りの数値がC_RND_ZU3の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU7は、「0〜9」の10通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されると共にC_RND_ZU4の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU8は、「0〜9」の10通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されると共にC_RND_ZU5の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、C_RND_ZU9は、「0〜9」の10通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されると共にC_RND_ZU6の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものである。
【0045】
そして、図18に示すように、C_RND1から抽出された値が「1」のときは、次にC_RND2の抽出値の判定を行い、その抽出値が「1」であり大当りと判定されると、C_RND_LINE(0〜89)のデータにより大当りとなる図柄配列を決定して、この大当り図柄を可変表示装置30の回転ドラム52a〜52iに表示する。一方、C_RND1あるいはC_RND2で「1」以外の値が抽出されて外れと判定されると、C_RND_ZU1〜9からの各抽出値に対応する図柄を外れ図柄として可変表示装置30の回転ドラム52a〜52iに表示する。なお、C_RND_ZU1〜9からの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、C_RND_ZU1〜9のいずれかのデータに「1」を加算して外れ図柄にして表示するものである。また、上記C_RND1の抽出に伴う判定は、図柄の当り確率が通常時のものであり、確率変動時(高確率時)には、C_RND1の抽出値が「1,3,5,7,11」のいずれかのときにC_RND2の抽出判定を行う。更に、C_RND1及びC_RND2の抽出した値によって、特別図柄表示器40a〜40cに表示される特別図柄の決定も行われるので、大当りの場合には、後に詳述する図31に示すC_RND_LINE(0〜89)のデータにより大当りとなる特別図柄配列を決定し、大当り以外の場合には、図17に示すC_RND_L,C,Rのデータに対応する図柄を外れ図柄として特別図柄表示器40a〜40cに表示する。なお、C_RND_L,C,Rからの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、C_RND_Cのデータに「1」を加算して外れ図柄にして表示するものである。
【0046】
また、上記回転ドラム52a〜52iは、縦横それぞれ3つに分割されて、左上・中上・右上・左中・中中・右中・左下・中下・右下の計9個の特別飾り図柄を個々に可変表示するようになっている。回転ドラム52a〜52iに表示される特別飾り図柄は、図20に示すようになっており、左上・右下・中上・左中・右中・右下の各飾り図柄列は、それぞれ「7・☆・A・☆・B・☆・C・☆・D・☆」の10図柄からなり、右上・左下の各飾り図柄列は、それぞれ「7・☆・☆・E・☆・F・☆・G・☆・☆」の10図柄からなり、中中の飾り図柄列は、「7・☆・H・☆・I・☆・☆・J・☆・☆」の10図柄からなる。なお、各飾り図柄列には、前記C_RND_ZU1〜9の各ランダム数が対応して設けられている。
【0047】
また、大当りは、図19に示す丸1〜丸8の当りラインのいずれかに「7」の特別飾り図柄が揃って表示されたとき、及びすべての回転ドラム52a〜52iに「アルファベット」が表示されたときであり、その場合の大当り飾り図柄の配列は、図25に示すように、前記C_RND_LINEの各ランダム数範囲に対応した9通りとなっている。なお、C_RND_LINEの抽出値が「72〜89」のいずれかの値のときには、オールアルファベットの大当り飾り図柄の配列になっており、この大当り飾り図柄の導出(C_RND_LINEの抽出値が「72〜89」)によって後で詳述する確率変動(確変)制御を実行するようになっている。また、特別飾り図柄の停止表示は、図19中に示す「1〜4」の番号順で行われる。即ち、最初に「1」の番号が付された左上・右下の各飾り図柄(以下、これを1番目の飾り図柄ともいう)が停止され、次いで「2」の番号が付された中上・左中・右中・中下の各飾り図柄(以下、これを2番目の飾り図柄ともいう)が停止され、次いで「3」の番号が付された右上・左下の各飾り図柄(以下、これを3番目の飾り図柄ともいう)が停止され、最後に「4」の番号が付された中中の飾り図柄(以下、これを4番目の飾り図柄ともいう)が停止される。このように本実施形態では、全9個の特別飾り図柄を4回に分けて順次停止表示するようになっている。
【0048】
次に、特別飾り図柄の具体的な変動動作を図21乃至図24のタイムチャートに基づいて説明する。なお、各飾り図柄列の変動は、図21(B)及び図22(B)の各一覧表図に示すパターンに基づいて行われる。変動パターンAは、1周を1.0秒間で回転する速度で100ステップ変動するパターンであり、変動パターンBは、1周を2.0秒間で回転する速度で3図柄分変動するパターンであり、変動パターンCは、1周を3.0秒間で変動するパターンであり、変動パターンDは、前後1/2図柄の範囲で0.3秒周期で正・逆回転を繰り返す変動パターンである。また、以下の説明では、リーチ表示態様とならない場合、4番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合、3番目の飾り図柄がリーチの対象となる場合、3番目及び4番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合の4種類のパターンに分けて具体的な変動動作を説明する。なお、ここで言うリーチ表示態様の対象となる飾り図柄とは、その飾り図柄の停止によって大当りになる可能性がある飾り図柄のことである。
【0049】
先ず、リーチ表示態様とならない場合での特別飾り図柄の変動動作を図21(A)を参照して説明する。図21(A)において、始動入賞装置11に打玉が入賞し始動玉検出器14が始動信号S1を導出すると、その始動信号S1の立ち上がり時に、C_RND1及びC_RND2からそれぞれ数値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号S1の立ち上がりより0.002秒後には、格納したC_RND1及びC_RND2の読み出し及び判定を行う。なお、このとき、大当りとなる場合は、C_RND_LINEから数値を抽出する。そして、始動信号の立ち上がりより0.022秒後にC_RND_ZU1〜9から数値を抽出すると共に、1番目〜4番目の飾り図柄を変動パターンAにて変動させる。その後、1番目の飾り図柄は、4.0〜4.9秒間(40〜49図柄)にて変動された後、停止図柄の3図柄手前のデータにセットされて0.6秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。2番目の飾り図柄は、5.5〜6.4秒間(55〜64図柄)変動された後、停止図柄の3図柄手前のデータにセットされて0.6秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。3番目の飾り図柄は、7.0〜7.9秒間(70〜79図柄)変動された後、停止図柄の3図柄手前のデータにセットされて0.6秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。4番目の飾り図柄は、8.5〜9.0秒間(85〜94図柄)変動された後、停止図柄の3図柄手前のデータにセットされて0.6秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。
【0050】
次に、4番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合での特別飾り図柄の変動動作を図22(A)を参照して説明する。なお、この場合、1〜3番目の飾り図柄が変動を終了するまでの動作は、前記図21(A)と同様であるためその説明は省略する。即ち、4番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合では、3番目の飾り図柄が停止表示されるまでの動作はリーチ表示態様とならない場合と同様の動作を行い、3番目の飾り図柄が停止表示された時点でリーチ表示態様が確定されると、4番目の飾り図柄がリーチ変動すると共に、リーチラインの対象となる場合の1〜3番目の飾り図柄が変動パターンDによる変動を行うようになっている。即ち、図22(A)において、3番目の飾り図柄が停止表示された時点でリーチ表示態様となっている場合には、そのリーチライン上に位置する特別飾り図柄が1/2図柄の範囲内で「ゆれ動作」をして明確にリーチラインを遊技者に報知すると共に、4番目の飾り図柄は、9.4秒間(94図柄)変動パターンAにて変動された後、6.0〜8.7秒間(20〜29図柄)変動パターンCにて変動されて停止表示される。4番目の飾り図柄の変動が停止すると同時にリーチライン上の飾り図柄の「ゆれ動作」も停止する。
【0051】
次に、3番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合での特別飾り図柄の変動動作を図23(A)を参照して説明する。なお、この場合、1・2番目の飾り図柄が変動を終了するまでの動作は、前記図21(A)と同様であるためその説明は省略する。即ち、3番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合では、2番目の飾り図柄が停止表示されるまでの動作はリーチ表示態様とならない場合と同様の動作を行い、2番目の飾り図柄が停止表示された時点でリーチ表示態様が確定されると、3番目の飾り図柄をリーチ変動すると共に、リーチラインの対象となる場合の1〜2番目の飾り図柄が変動パターンDによる変動を行うようになっている。また、3番目の飾り図柄は、右上の図柄と左下の図柄とからなり、必ずしも両方がリーチ表示態様の対象となる図柄とは限らない。そこで、図23(A)中には、リーチ表示態様の対象とならない図柄、及びリーチ表示態様の対象となる図柄として変動動作が分けて記載されている。即ち、図23(A)において、2番目の飾り図柄が停止表示された時点でリーチ表示態様となっている場合には、そのリーチライン上に位置する特別飾り図柄が1/2図柄の範囲内で「ゆれ動作」をして明確にリーチラインを遊技者に報知すると共に、3番目の飾り図柄は、7.4秒間(74図柄)変動パターンAにて変動された後、リーチ表示態様の対象とならない3番目の飾り図柄は、3.0〜5.7秒間(10〜19図柄)変動パターンCにて変動されて停止表示される。一方、リーチ表示態様の対象となる3番目の飾り図柄は、6.0〜8.7秒間(20〜29図柄)変動パターンCにて変動されて停止表示される。いずれの場合でも3番目の特別飾り図柄が停止表示されたときにリーチライン上の飾り図柄の「ゆれ動作」も停止する。また、4番目の飾り図柄は、13.4〜16.1秒間(94〜103図柄)変動パターンAにて変動された後、停止図柄の3図柄手前のデータにセットされて0.6秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。
【0052】
次に、3番目及び4番目の図柄がリーチ表示態様の対象となる場合での特別飾り図柄の変動動作を図24を参照して説明する。なお、この場合、1〜3番目の飾り図柄が変動を終了するまでの動作は、前記図23(A)と同様であるためその説明は省略する。即ち、3番目及び4番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合、4番目の飾り図柄を除いた1〜3番目の飾り図柄に対しては前述した3番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合と同様の動作を行い、3番目の飾り図柄が停止表示された時点で尚もリーチ表示態様にあると、3番目の飾り図柄のリーチ変動後に4番目の飾り図柄をリーチ変動するようになっている。図24において、4番目の飾り図柄は、13.4〜16.1秒間(94〜103図柄)変動パターンAにて変動された後、6.0〜8.7秒間(20〜29図柄)変動パターンCにて変動されて停止表示される。4番目の飾り図柄の変動が停止すると同時にリーチライン上の飾り図柄の「ゆれ動作」も停止する。
【0053】
以上のように、本実施形態においては、リーチライン上にある飾り図柄が最終図柄が確定するまでの間、「ゆれ動作」を行ってリーチラインを明確に遊技者に報知するので、遊技者にとっては、多数の回転ドラム52a〜52iがマトリックス状に配置されていても、容易にリーチ表示態様となった組合せを判断することができ、興趣を引き付けられるものである。
【0054】
次に、可変表示装置30の変動終了後の各種の動作について図26乃至図28を参照して説明する。先ず、変動の結果、大当り遊技状態となった場合では、図26に示すように、最終停止図柄である中中飾り図柄の変動が停止した後、微少時間(0.700秒)が経過した時点で大当りの判定が行われ、その後所定時間(11.800秒)が経過すると、可変入賞球装置15の開閉板16を開放すべくソレノイド13が所定時間(29.500秒)ONされる。開閉板16の開放終了後の所定時間(2.000秒)は、役物連続作動装置作動有効時間として設定され、その時間内に特定玉検出器18がONすれば、継続権が成立するように制御される。なお、大当り遊技状態中の可変入賞球装置15の開閉動作中も、大当りとなった当りライン上の特別飾り図柄が変動パターンDによる「ゆれ動作」を行っているので、どのラインでどの図柄で大当りとなったかを遊技者及び店員に報知することができる。
【0055】
次に、始動入賞記憶に伴う特別図柄の変動動作を図27及び図28に基づいて説明する。先ず、可変入賞球装置15の最終回の開放動作が終了した時点で始動入賞記憶がある場合には、図27に示すように、可変入賞球装置15の閉鎖から所定時間(16.800秒)後にC_RND_ZU1〜9及びC_RND_L,C,Rの抽出を行うと共に、前記図21乃至図24のタイムチャートに示したように始動口入賞時に抽出格納したC_RND1及びC_RND2の読み出しを行う。そして、可変入賞球装置15の閉鎖から所定時間(16.804〜16.822秒)後に全図柄列の変動を開始させる。
【0056】
一方、図28に示すように、最終停止図柄である中中飾り図柄の変動が停止して外れとなった後、始動入賞記憶がある場合には、所定時間(0.700秒)経過した時点で外れ図柄の停止確認用のチェックが行われ、そのチェックから0.502秒後にC_RND_ZU1〜9及びC_RND_L,C,Rの抽出を行い、またチェックから0.504秒後に始動口入賞時に抽出格納したC_RND1及びC_RND2の読み出しを行う。そして、中中飾り図柄列の変動停止から所定時間(1.204〜1.222秒)後に全図柄列の変動を開始させる。
【0057】
また、上記のような大当り遊技状態を決定する大当り図柄の導出において、回転ドラム52a〜52i上に表示される特別飾り図柄がすべてアルファベット図柄が導出された場合、即ち前記C_RND_LINEの抽出値が「72〜89」のいずれかとなった場合には、図34に示すような確変制御を実行する。この確変制御は、オールアルファベット図柄による特定遊技状態(大当り遊技状態)の終了を契機に特別飾り図柄及び普通図柄の当り確率を高確率に変動させた後、次の特定遊技状態の発生を契機に通常時の確率に戻す。そして、その特定遊技状態の終了時点から次の特定遊技状態が発生するまでの期間、当り確率を再度高確率に変動するものである。
【0058】
即ち、オールアルファベットで大当りすると、無条件に特別飾り図柄及び普通図柄の確変制御を2回繰り返すようになっている。なお、このような確変制御中に再度オールアルファベットで大当りした場合は、その大当り以後2回の確変制御が行われるものである。また、本実施形態では、オールアルファベットの大当りによって2回確変制御を行う構成としているが、特にこの構成に限定するものではない。例えば、複数ラインで大当りした場合に確変制御を行うようにしても良く、その回数は、当りライン数の増加に応じて決めるようにしても良い。
【0059】
次に、図29乃至図31を参照して特別図柄表示装置39の特別図柄表示器40a〜40cについて簡単に説明する。まず、図17に示すように、特別図柄表示器40a用のC_RND_Lは、「0〜14」の15通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されるものであり、特別図柄表示器40b用のC_RND_Cは、「0〜14」の15通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されるものであり、特別図柄表示器40c用のC_RND_Rは、「0〜14」の15通りの数値がC_RND_Cの桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものである。
【0060】
特別図柄表示器40a〜40cは、前述したように、7セグメントLEDで構成されており、各表示器40a〜40cには、「0〜9」までの数字と「A,L,P,H,F」の英文字の合計15個の識別情報(特別図柄)が表示されるようになっており、各表示器40a〜40cに同一の数字又は文字が表示されたときに大当りとなるように設定されている。しかして、その大当りとなる特別図柄の配列は、図31に示すように、前記C_RND_LINEのランダム数に対応させて設定され、このうち前述した特別飾り図柄のオールアルファベットの確変図柄に対応するものは、「3・3・3」「5・5・5」「7・7・7」である。また、特別図柄における変動制御は、図30に示すように、特別飾り図柄の変動開始と同時に変動を開始するが、停止時のタイミングは、特別飾り図柄の最終停止図柄である中中飾り図柄の停止直前(0.300秒前)に停止するように制御される。このため、中中飾り図柄の最終停止前の1.150秒前に停止予定の3図柄手前の図柄をセットして3図柄を変動後停止する。このように制御することにより、多少でも特別図柄の結果導出を早めることにより、遊技機製造上の規則に違反していないことを確約するものである。
【0061】
次に、前記普通図柄表示器41に表示される普通図柄について説明する。普通図柄は、図32に示すように、「A・b・C・d・L・7」の6種類であり、これらの普通図柄に対しては、図35に示すように、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用のWC_RND2(3〜13)と、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込み処理余り時間に1ずつ加算される普通図柄表示用のWC_RND_F(0〜5)と、が設けられている。WC_RND_F(0〜5)の各ランダム数は、「A・b・C・d・L・7」の各普通図柄に対応して設けられている。また、WC_RND2(3〜13)からのランダム数の抽出において、図33に示すように、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普通図柄表示器41にWC_RND_Fデータの「5」に対応する「7」の当り図柄を表示して始動入賞装置11を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WC_RND2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WC_RND_Fデータの値を抽出し、この値に対応する外れ図柄を普通図柄表示器41に表示する。なお、WC_RND2で外れと判定されたにも関わらずWC_RND_Fで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合には、「A」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器41に表示するものである。また、上記WC_RND2の抽出に伴う当り外れの判定は、図柄の当り確率が通常時のものであり、確率変動時(高確率時)には、WC_RND2の「3〜12」の値が当り決定用の乱数となる。
【0062】
次に、上記した普通図柄表示器41での普通図柄の変動動作を図36及び図37のタイムチャートに基づいて説明する。先ず、図36において、普通図柄用始動玉検出器10がONして始動信号R1を導出すると、これと同時にWC_RND2の抽出及び格納が行われる。その後、始動玉検出器10のONから所定時間(0.002秒)が経過すると、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に普通図柄の変動を開始する。そして、始動玉検出器10のONから所定時間(28.000秒)後に変動を停止する。なお、図36に示す※の確率変動時には、普通図柄の変動時間が5.200秒に短縮される。
【0063】
そして、通常確率時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図37(A)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)後に始動入賞装置11を0.500秒間開放する。その後、始動玉検出器10への通過記憶がある場合には、始動入賞装置11の閉鎖から0.002秒後に、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。一方、確率変動時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図37(B)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)が経過すると始動入賞装置11を2.200秒間開放し、3.000秒のインターバルを置いた後に再度2.200秒間開放する。その後、始動玉検出器10への通過記憶がある場合には、始動入賞装置11の閉鎖から0.002秒後に、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
【0064】
以上、本実施形態に係る可変表示装置30の構成及び作用について説明したが、本実施形態においては、図16に示すように、複数種類の識別情報を可変表示する回転ドラム52a〜52iを、正面から見て水平方向の回転支持軸86によって回転せしめられると共に、正面から見て縦方向に隣接する回転ドラム52a〜52iの端部が重なり合うように配置したので、図15に示す従来の可変表示装置30Aと比較して、縦方向の寸法L3を従来の可変表示装置30Aの寸法L2よりも小さく形成することができ、遊技盤1に配置したときの可変表示装置30の占有面積が小さくなり、その分、他の遊技装置の配置設計や釘の配置設計の自由度を向上させることができる。
【0065】
また、本実施形態においては、ステッピングモータ100の出力軸101に固着されるギヤ102を、そのギヤ102の歯数よりも多い歯数を有するように回転ドラム52a側に形成される内周ギヤ96と噛合させているので、ステッピングモータ100による所定角度ずつの移動距離を縮小させることができ、これによって回転ドラム52aを低速回転させてもスムーズな回転状態を得ることができる。
【0066】
更に、本実施形態においては、リーチライン上にある飾り図柄が最終図柄が確定するまでの間「ゆれ動作」を行ってリーチラインを明確に遊技者に報知したり、あるいは大当り遊技状態の継続中に「ゆれ動作」を行って当りラインを明確に遊技者又は店員に報知するので、遊技者にとっては、多数の回転ドラム52a〜52iがマトリックス状に配置されていても、容易にリーチとなった組合せ及び配列、あるいは大当りとなった組合せ及び配列を判断することができ、興趣を引き付けることができるものである。
【0067】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、制御手段からそれぞれ対応するステッピングモータに駆動信号が導出されることによって独立して複数個の回転表示部材が回転駆動せしめられる一方、制御手段は、所定の組合せ態様となったときに当該組合せ態様を表示している回転表示部材のステッピングモータに対して正回転方向に回転させる駆動信号と逆回転方向に回転させる駆動信号とを交互に導出することにより1つの識別情報が確認できる範囲でゆれ動作を行うように制御されるので、どのライン又は位置の回転表示部材が所定の表示態様となっているか否かを即座に理解することができる。
【0068】
特に、可変表示装置を、複数個の回転表示部材が縦横複数個ずつマトリックス状に配置されたことにより複数の当りライン上でリーチ表示態様及び大当り表示態様が生起せしめられるように構成し、且つリーチ表示態様又は大当り表示態様を表示しているライン上の回転表示部材をゆれ動作制御するように構成することにより、複数のラインのうち、どのラインでリーチ表示態様や大当り表示態様となっているか否かが即座に理解できるので、その実用的な効果には顕著なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る弾球遊技機の遊技盤の正面概略図である。
【図2】 遊技盤に設けられる可変表示装置を構成する前面装飾取付板と駆動部収納ボックスとを分解して示す斜視図である。
【図3】 駆動部収納ボックスに収納される回転ドラムのユニットを分解して示す斜視図である。
【図4】 1つの回転ドラムの断面図である。
【図5】 ステッピングモータの斜視図と分解概略図である。
【図6】 ステッピングモータの磁極板への励磁時の磁極状態を示す一覧表図である。
【図7】 ステッピングモータの動作原理を説明するための説明図である。
【図8】 ステッピングモータの各ステップでのコイルへの信号供給状態を示す一覧表図である。
【図9】 ステッピングモータのタイムチャートである。
【図10】 本実施形態に係るステッピングモータのステップ角度と回転ドラムのステップ角度との関係を示す概略図である。
【図11】 他の実施形態に係るステッピングモータと回転ドラムの回転中心との関係を示す概略図である。
【図12】 従来のステッピングモータのステップ角度を示す概略図である。
【図13】 従来のステッピングモータによる回転ドラムの移動状態を説明するためのグラフである。
【図14】 本実施形態に係るステッピングモータによる回転ドラムの移動状態を説明するためのグラフである。
【図15】 従来の回転ドラムをマトリックス状に配置した可変表示装置の断面図である。
【図16】 本実施形態に係る回転ドラムをマトリックス状に配置した可変表示装置の断面図である。
【図17】 図示しない制御回路によって制御される際に使用されるランダム数の一覧表図である。
【図18】 大当りとなるか否かを決定する際の動作を説明するための簡単なフロー図である。
【図19】 特別飾り図柄の停止順序を説明するための概略図である。
【図20】 特別飾り図柄とランダム数との対応関係を示す一覧表図である。
【図21】 特別飾り図柄の変動の一例を示すタイムチャートである。
【図22】 同じく特別飾り図柄の変動の一例を示すタイムチャートである。
【図23】 同じく特別飾り図柄の変動の一例を示すタイムチャートである。
【図24】 同じく特別飾り図柄の変動の一例を示すタイムチャートである。
【図25】 特別飾り図柄が大当りとなるときの識別情報の配列とランダム数との対応関係を示す一覧表図である。
【図26】 大当りとなった後の可変入賞球装置の動作を示すタイムチャートである。
【図27】 大当り終了後の通常の遊技状態に戻ったときの特別飾り図柄の動作を示すタイムチャートである。
【図28】 始動記憶がある場合の特別飾り図柄と特別図柄の変動開始タイミングを示すタイムチャートである。
【図29】 特別図柄とランダム数との対応関係を示す一覧表図である。
【図30】 特別飾り図柄と特別図柄の変動タイミングを示すタイムチャートである。
【図31】 大当りとなったときの特別図柄の配列とランダム数との対応関係を示す一覧表図である。
【図32】 普通図柄とランダム数との対応関係を示す一覧表図である。
【図33】 普通図柄が当りとなるか否かを決定する際の動作を説明するための簡単なフロー図である。
【図34】 確率変動動作の発生を説明するためのタイムチャートである。
【図35】 普通図柄に対して使用されるランダム数の一覧表図である。
【図36】 普通図柄の変動を示すタイムチャートである。
【図37】 通常時と確率変動時における始動入賞装置の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
30 可変表示装置
31 前面装飾取付板
34 表示窓開口
50 駆動部収納ボックス
51a〜51c 回転ドラムユニット
52a〜52i 回転ドラム(回転リール部材)
53 取付基板
71 モータ取付板
75 モータ基板
76 センサ
82 ドラム支持装置
86 回転支持軸
89 回転軸受部材
95 センサ遮蔽凸部
96 内周ギヤ
100 ステッピングモータ
101 出力軸
102 ギヤ
104 ロータ
105,106 コイル
107 ステータ
108 磁極板

Claims (4)

  1. 複数種類の識別情報を可変表示する回転表示部材を縦横複数個ずつマトリックス状に配置した可変表示装置を備え、その可変表示装置の表示結果が予め定めた大当り表示態様となったときに大当り遊技状態となる弾球遊技機において、
    前記複数個の回転表示部材は、一側面が開放した円筒状部材で構成されると共にその内部中心に二重筒構造の円筒部を有する歯車部材が連結され、
    前記歯車部材の二重筒構造の円筒部のうち、内側の円筒部にステッピングモータの出力軸とは別に突設される回転支持軸が挿入され、外側の円筒部の端部内周に歯車部が形成され、
    前記回転表示部材に連結される前記歯車部材の内側の円筒部に前記回転支持軸を挿入して固定した状態で、前記ステッピングモータの出力軸に取り付けられ且つ前記歯車部の歯数よりも少ない歯数を有する軸歯車と前記外側の円筒部の内周に形成された前記歯車部とを噛合させることにより構成され、
    制御手段からそれぞれ対応する前記ステッピングモータに駆動信号が導出されることによって独立して前記回転表示部材が回転駆動せしめられる一方、前記制御手段は、所定の組合せ態様となったときに当該組合せ態様を表示している回転表示部材の前記ステッピングモータに対して正回転方向に回転させる駆動信号と逆回転方向に回転させる駆動信号とを交互に導出することにより1つの識別情報が確認できる範囲でゆれ動作を行うように制御することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記所定の組合せ態様は、最後に停止表示する回転表示部材を除く他の回転表示部材に表示される識別情報の組合せが前記大当り表示態様となる可能性があるリーチ表示態様であり、そのリーチ表示態様を表示している前記他の回転表示部材をゆれ動作制御することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記所定の組合せ態様は、前記大当り表示態様であり、その大当り表示態様を表示している回転表示部材をゆれ動作制御することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  4. 前記可変表示装置は、前記複数個の回転表示部材が縦横複数個ずつマトリックス状に配置されたことにより複数の当りライン上で前記リーチ表示態様及び大当り表示態様が生起せしめられるように構成され、前記リーチ表示態様又は大当り表示態様を表示しているライン上の回転表示部材をゆれ動作制御することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の弾球遊技機。
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