JPH09266977A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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Publication number
JPH09266977A
JPH09266977A JP8104675A JP10467596A JPH09266977A JP H09266977 A JPH09266977 A JP H09266977A JP 8104675 A JP8104675 A JP 8104675A JP 10467596 A JP10467596 A JP 10467596A JP H09266977 A JPH09266977 A JP H09266977A
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JP
Japan
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decorative
display device
symbol
special
pattern
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Application number
JP8104675A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも縦方向に複数の回転リール部材を
有する表示装置の縦方向の寸法を小さくして遊技盤に配
置し易くした弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 可変表示装置30の回転リール部材52
a〜52cを、正面から見て水平方向の回転軸によって
回転せしめられると共に、正面から見て縦方向に隣接す
る回転リール部材の端部が重なり合うように配置したの
で、従来の可変表示装置に比べて縦方向の寸法L3を従
来の可変表示装置の寸法よりも小さく形成することがで
き、遊技盤に配置したときの可変表示装置30の占有面
積が小さくなり、その分、他の遊技装置の配置設計や釘
の配置設計の自由度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の識別情
報を可変表示する回転リール部材(例えば、回転ドラム
や回転ベルト等)を複数個配列した可変表示装置を備え
た弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型の回転リールを縦横3個ずつ
マトリックス状に配置した表示装置を具備したパチンコ
遊技機は、例えば、実開平6−81583号(以下、従
来技術という)等によって提案されている。この従来技
術の表示装置は、それぞれの回転リールを格子状に形成
した支持枠の窓部にそれぞれ臨ませるように構成される
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、各回転リー
ルは、縦方向に隣接する回転リールと所定間隔離れて位
置するため、表示装置全体の縦方向の寸法が大きくな
り、このような寸法の大きな表示装置を大きさが一定で
あるパチンコ遊技機の遊技盤の表面に取り付ける場合に
は、他の遊技装置の配置設計が困難となるだけでなく、
釘配置(一般的にゲージ設計と言われている)の設計も
極めて難しくなるという欠点がある。逆にゲージ設計等
を考慮する場合には、必然的に表示装置を小さくした方
が設計が行い易くなるが、表示装置を小さくすると、回
転リールも小さくなってその製造コストも高くなり更に
回転リールに描かれる図柄も小さくなって見づらいとい
う欠点が生ずる。本発明は、上記した問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とするところは、少なくとも縦方
向に複数の回転リール部材を有する表示装置の縦方向の
寸法を小さくして遊技盤に配置し易くした弾球遊技機を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明が採用した解決手段を図面を参照して説
明する。図16に示すように、複数種類の識別情報を可
変表示する回転リール部材52a〜52cを複数個配列
した可変表示装置30を備えた弾球遊技機において、前
記回転リール部材52a〜52cは、正面から見て回転
軸に対して平行に複数個隣接させて配置されると共に、
正面から見て隣接する回転リール部材の端部が重なり合
うように配置したことを特徴とするものである。このよ
うに構成することにより、図15に示す従来の可変表示
装置30Aと比較して、縦方向の寸法L3を従来の可変
表示装置30Aの寸法L2よりも小さく形成することが
でき、遊技盤に配置したときの可変表示装置30の占有
面積が小さくなり、その分、他の遊技装置の配置設計や
釘の配置設計の自由度を向上させることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形
態に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技
盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す
正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発
射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状
に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領
域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、後述
する縦横3列ずつマトリックス状に配置される複数の回
転ドラム52a〜52iでの識別情報(以下、特別飾り
図柄という場合がある)の可変表示動作(以下、変動と
もいう)を実現する可変表示装置30が配置されてい
る。この可変表示装置30は、3つの識別情報(以下、
特別図柄という)を表示する特別図柄表示器40a〜4
0cからなる特別図柄表示装置39と、1つの識別情報
(以下、普通図柄という)を表示する普通図柄表示器4
1と、を包含している。なお、可変表示装置30の詳細
な構成については後に詳述するものである。
【0006】遊技盤1の遊技領域3には、可変表示装置
30の下方に始動入賞装置11が配置され、該始動入賞
装置11の下方に可変入賞球装置15が配置され、ま
た、可変表示装置30の上部左右側方に風車ランプ4
が、左右側方に風車5が、一側(左側)下部側方に通過
口器9がそれぞれ配置され、更に、遊技領域3の中央部
左右両側にサイドランプ6が、遊技領域3の入口部分に
逆流防止部材7が、遊技領域3の最下端にアウト口8が
それぞれ配置形成されている。
【0007】上記した構成のうち、始動入賞装置11
は、ソレノイド13によって垂直(通常開放)位置と傾
動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動
翼片12を有する、いわゆるチューリップ型役物として
構成され、その内部には、入賞した打玉を検出する特別
図柄用始動玉検出器14が設けられている。なお、可動
翼片12が垂直(通常開放)位置のときも始動入賞装置
11に打玉が入賞可能になっている。また、始動入賞装
置11への入賞に基づく特別飾り図柄の変動は、変動中
を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、
その旨が後述の特別図柄用記憶表示LED38によって
表示されるようになっている。
【0008】また、可変入賞球装置15は、遊技盤1の
表面に取り付けられる取付基板23に集約して構成さ
れ、その取付基板23の中央部には、ソレノイド17に
よって入賞領域を開閉制御する開閉板16が設けられて
いる。開閉板16の内部の入賞領域には、入賞玉の検出
により開閉板16を再度開成(後述する継続権の成立)
させることができる条件の成立を検出する特定玉検出器
18が設けられ、開閉板16の1回の開放動作中におけ
る許容された入賞玉数を検出するための入賞玉検出器1
9も設けられている。また、開閉板16の下方には、後
述する大当り遊技状態(特定遊技状態ともいう)におけ
る開閉板16の開放回数を表示する回数表示器20と、
開閉板16の1回の開放中に受け入れられた入賞玉数を
表示する個数表示器21と、が設けられ、更に、開閉板
16の左右に通常の入賞口23が設けられている。
【0009】しかして、上記のように構成される可変入
賞球装置15は、以下のように作動する。即ち、打玉が
始動入賞装置11に入賞して始動玉検出器14をONさ
せると、可変表示装置30の特別図柄表示器40a〜4
0c及び回転ドラム52a〜52iが変動を開始し、一
定時間が経過すると特別図柄及び特別飾り図柄が確定さ
れ、その確定された特別図柄及び特別飾り図柄の組み合
せが所定の大当り表示態様の組合せとなったときに大当
り遊技状態となる。そして、この大当り遊技状態におい
ては、可変入賞球装置15の開閉板16が所定期間(例
えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の
入賞玉が発生するまで開放(以下、この開放状態を開放
サイクルという)するように設定され、その開放してい
る間遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止めるように
なっている。そして、受け止められた打玉が特定玉検出
器18をONすると、前回の開放サイクルの終了後に再
度上記した開放サイクルを繰り返し、特定玉検出器18
がONすることを条件として継続権が成立して開放サイ
クルを所定回数(例えば、16回)繰り返すことができ
るようになっている。
【0010】なお、本発明の大当り遊技状態は、上記に
限らず以下に示す〜の制御のうちいずれか1つの制
御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。 打玉の入賞を容易にする第1の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置を所定時間連続的又は間欠的に第1の状態
にする制御、 打玉の入賞を容易にする第1の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置を特定の入賞又は通過領域での打玉の検出
を介在させて所定時間連続的又は間欠的に第1の状態に
する制御、 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御、 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御、 得点があることに基づいて遊技可能な遊技機に対し
て得点を付与する制御。
【0011】また、本実施形態における特別図柄と特別
飾り図柄との関係は、大当り遊技状態となったことを表
示せしめる点で同一の機能を奏するものであり、特別図
柄は、その大当り遊技状態を簡略な表示方法で表示する
のに対し、特別飾り図柄は、遊技者の興趣を引き付ける
ように、より複雑な表示方法で大当り遊技状態の発生を
表示し且つ報知するものである。しかして、特別図柄と
特別飾り図柄とを設けた理由は、遊技機の製造規則上、
図柄の種類や組合せは、ある程度の範囲以下に決められ
ているが、このような決められた範囲の中では、遊技者
の興趣を引き付けることができる図柄態様及び組合せ態
様が限られてしまうので、そのような限られた範囲の表
示方法を特別図柄に担当させて規則上の範囲内とし、自
由な図柄態様や組合せ態様に係る表示方法を特別飾り図
柄に担当させて遊技者の興趣を引き付けるようにしたも
のである。この意味で、特別飾り図柄の表示が遊技者に
目立つように大きく形成されるものである。なお、上記
のような規則がなければ、特別飾り図柄の組合せだけで
あっても良い。
【0012】遊技盤1の遊技領域3に配置される遊技装
置の構成の説明に戻ると、前記通過口器9は、その上部
から受け入れた打玉をそのまま下方に通過させるもので
あるが、その通過する過程で打玉が普通図柄用始動玉検
出器10によって検出され、その始動玉検出器10が通
過玉を検出すると、前記普通図柄表示器41に表示され
る普通図柄の変動を許容するようになっている。なお、
普通図柄表示器41は、普通図柄が当り図柄となったと
きに、始動入賞装置11の可動翼片12を所定時間が経
過するまで開放制御するものである。また、普通図柄の
変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4
回)記憶され、その旨が後述する普通図柄用記憶表示L
ED42によって表示されるようになっており、その変
動時間は、後述する所定条件の成立に伴う確率変動状態
(当り判定確率を通常時と異なる高い確率に変更した遊
技状態)時に通常時に比べて短縮されるようになってい
る。なお、普通図柄の変動記憶は常に一定(例えば、4
回)に設定する必要はなく、例えば通常時では1回にす
る一方で、確率変動中では4回にすることも可能であ
る。
【0013】また、遊技盤1の表面には、上記した構成
以外にも、遊技領域3の外側であって下部両サイドに各
種団体の証明用のシールを貼付するシール貼付部25,
26が取り付けられている。
【0014】次に、本実施形態の要部を構成する可変表
示装置30の構成について図1乃至図4を参照して説明
する。図1は、前述した通りであり、図2は、可変表示
装置30を構成する前面装飾取付板31と駆動部収納ボ
ックス50とを分解して示す斜視図であり、図3は、駆
動部収納ボックス50に収納される回転ドラム52a〜
52iのユニットを分解して示す斜視図であり、図4
は、1つの回転ドラム52aの断面図である。
【0015】可変表示装置30は、図2に示すように、
前記遊技盤1の表面に取り付けられる前面装飾取付板3
1と該前面装飾取付板31の裏面に取り付けられ且つマ
トリックス状に配置される複数の回転ドラム52a〜5
2iを収納する駆動部収納ボックス50とから構成され
ている。そこで、以下、前面装飾取付板31と駆動部収
納ボックス50とに分けて説明する。
【0016】前面装飾取付板31には、ほぼ正方形状の
表示窓開口34が形成されている。そして、この表示窓
開口34の後方に透明な透視板43を介してマトリック
ス状に配置される回転ドラム52a〜52iが視認し得
るようになっている。また、この表示窓開口34は、そ
の前面側上部半周囲を囲い枠部44によって囲まれて前
記遊技領域を落下する打玉が表示窓開口34の内部に侵
入しないようになっている。また、前面装飾取付板31
の上部中央には、通常の入賞口32が形成され、その入
賞口32の下部の前面装飾取付板31に開口が形成され
てワープ入口33とされている。ワープ入口33は、前
記囲い枠部44の上辺上面に載置した一部の打玉を受け
入れて前面装飾取付板31裏側の表示窓開口34の両サ
イドに沿って形成されるワープ通路(図示しない)を介
して表示窓開口34の下辺縁内側に形成される誘導路3
5に導き、該誘導路35の中央に形成された放出口37
から再度遊技領域3に放出するものである。なお、誘導
路35の両側には、ワープ出口36が形成されている。
【0017】しかして、遊技盤1の遊技領域3の可変表
示装置30の上部中央に向かって落下する打玉の一部
は、ワープ入口33に取り込まれて再度可変表示装置3
0のほぼ下部中央に形成される放出口37から放出さ
れ、その放出口37の下方に位置する前記始動入賞装置
11の可動翼片12に向かって落下し、可動翼片12の
上部に位置する一対の釘(図示しない)の調節具合によ
って始動入賞装置11に入賞したり入賞しなかったりし
て遊技者の興趣を引き付けるようになっている。
【0018】また、前記囲い枠部44の左右両側下端に
は、特別図柄表示装置39と普通図柄表示器41とがそ
れぞれ設けられている。特別図柄表示装置39は、横方
向に並列される3つのデジタル表示器からなる特別図柄
表示器40a〜40cを含み、その特別図柄表示器40
a〜40cに表示される図柄が予め定めた図柄の組合せ
(本実施形態では、同一図柄のゾロ目)であるときに大
当り遊技状態となるものである。なお、特別図柄表示器
40a〜40cに表示される図柄は、後述する図29に
示されるように、それぞれ15種類の数字及び英文字で
ある。また、普通図柄表示器41の周囲には、前記通過
口器9の始動玉検出器10による検出を所定個数記憶す
る普通図柄用記憶表示LED42が設けられている。普
通図柄表示器41に表示される図柄は、後述する図32
に示すように、6種類の数字及び英文字であり、予め定
められた図柄(本実施形態では、「7」)が表示された
ときに、始動入賞装置11の可動翼片12を所定時間開
放するようになっている。なお、特別図柄表示器40a
〜40cに対応する特別図柄用記憶表示LED38は、
前記誘導路35の後方に設けられている(図1参照)。
【0019】また、前面装飾取付板31の裏面には、表
示窓開口34の開口縁から後方に延設される周枠45が
一体的に形成され、該周枠45の上面後部に一対の取付
ボス46が一体成形され、その取付ボス46に駆動部収
納ボックス50の上部に形成される取付穴50aを当接
させてビス47で止着することにより、前面装飾取付板
31の後方に駆動部収納ボックス50を止着するように
なっている。また、前面装飾取付板31の周囲には、前
面装飾取付板31を遊技盤1の表面に止着するための取
付穴48が穿設されている。
【0020】一方、駆動部収納ボックス50の構成につ
いて主として図2及び図3を参照して説明すると、駆動
部収納ボックス50には、縦横3個ずつ配列される合計
9個の回転ドラム52a〜52iが収納されるが、図3
に示すように、縦列3個の回転ドラム52a〜52c、
52d〜52f、52g〜52iがそれぞれ1つのプリ
ント配線が一体的に形成される取付基板53に集約して
取り付けられて回転ドラムユニット51a〜51cを構
成している。しかして、駆動部収納ボックス50は、3
つの回転ドラムユニット51a〜51cを前方から挿入
し得るように前方が開放し、しかも縦列の3つの回転ド
ラムがその臨設する回転ドラムと端部で重複するように
傾斜状に配置されるため、前方開放面が傾斜状となって
いる。そして、そのように構成される回転ドラムユニッ
ト51a〜51cを所定の位置に固定するために、駆動
部収納ボックス50には、各回転ドラムユニット51a
〜51cの取付基板53の上部前方に形成される取付穴
54と下部前方に形成される係合片55と合致させる取
付部58と係合溝59とがそれぞれ上部前面及び下部前
面に所定間隔を置いて形成されている。このうち、係合
片55と係合溝59とは、単に嵌め込んで係合させるだ
けであるが、取付穴54と取付部58とは、当接させた
状態でビス58aを螺着することにより、完全に止着固
定した状態とするものである。
【0021】なお、取付基板53の駆動部収納ボックス
50への取付構造は、上記した構成以外に、取付基板5
3の下端辺に形成されるコネクタ端子部63を駆動部収
納ボックス50の底面から裏面側に貫通させるために形
成されるスリット溝62の前後に形成される係合溝60
a,60bにも取付基板53の下端辺中央部及び後端辺
下部を案内支持させることにより行っている。
【0022】また、各回転ドラムユニット51a〜51
cの取付基板53を駆動部収納ボックス50に収納支持
固定した状態では、取付基板53の後端辺に形成される
取付片56が駆動部収納ボックス50の裏面側に形成さ
れる長方形状の開口61から外側に突出するようになっ
ており、その突出した取付片56に図示しない金属製の
放熱板を取付片56に当接させて取付片56に穿設され
る取付穴57にビスで取り付けることにより、取付基板
53に溜った熱を外部に放出するものである。同じよう
に駆動部収納ボックス50の内部に溜った暖かい空気
は、駆動部収納ボックス50の後部上面に形成される放
熱穴70から放出される。更に、前記スリット溝62か
ら駆動部収納ボックス50の底面から裏側に突出したコ
ネクタ端子部63には、中継基板64に設けられるコネ
クタ65が接続される。中継基板64は、回転ドラム5
2a〜52iの動作を制御する制御回路基板(図示しな
いが、一般的にパチンコ遊技機の背面に取り付けられて
いる)と回転ドラム52a〜52iの電気部品(後述す
るセンサ76、ステッピングモータ100、ランプ98
等)との接続を中継するものであり、その中継基板64
の取付は、駆動部収納ボックス50の裏面に突設される
取付ボス68と中継基板64を被覆するカバーボックス
66に突設される取付ボス67とにより中継基板64を
挟持してカバーボックス66の裏面からビス69を螺着
して取付ボス67,68を連結することにより行う。
【0023】ところで、各回転ドラムユニット51a〜
51cは、全く同じ構造であるため、1つの回転ドラム
ユニット51aについて図3を参照して説明すると、前
記取付基板53は、前述したようにプリント配線基板が
一体的に形成された金属製の板材であって、前述した取
付穴54、係合片55、取付片56、コネクタ端子部6
3がそれぞれ形成されると共に、更に取付基板53に設
けられる3つの回転ドラム52a,52b,52cを回
転駆動する駆動機構がそれぞれの回転ドラム52a,5
2b,52cに対応して設けられる。しかして、各駆動
機構は、すべて同じであるため、図3及び図4を参照し
て1つの回転ドラム52aの駆動機構について説明す
る。
【0024】回転ドラム52aの駆動機構は、ステッピ
ングモータ100と、該ステッピングモータ100の出
力軸101の先端に固着されるギヤ102と噛合し且つ
回転ドラム52aの中心軸部を構成する回転軸受部材8
9と、該回転軸受部材89を貫通支持し且つ回転ドラム
52aの回転中心となる回転支持軸86が形成されるド
ラム支持部材82と、から構成されている。
【0025】ステッピングモータ100は、その基部側
に一体的に取り付けられるモータ取付板71を取付基板
53に当接させて取付基板53の裏面側から螺着される
ビス73をモータ取付板71に形成される取付穴72に
止着することにより、取付基板53に取り付けられるも
のである。この取り付けの際には、ドラム支持部材82
もその取付ボス83を一体的に締着することにより、取
り付けられるものである。また、ステッピングモータ1
00の側面には、後述するコイル105,106が接続
される配線ピン(図示しない)が突出し、その配線ピン
がモータ基板75にハンダ付けされる一方、ステッピン
グモータ100の先端部側には、モータ基板75と当接
する前面基板74が固着され、前記モータ基板75を前
記配線ピンにハンダ付けする際にモータ基板75とステ
ッピングモータ100との間隔を正確に保持するように
なっている。しかして、モータ基板75には、制御回路
からのステップ信号を供給する配線がプリントされると
共に、検出手段としてのセンサ76の配線がプリントさ
れ且つセンサ76自体も実装される。センサ76は、投
受光方式のセンサであって、回転ドラム52aの外周面
に形成される特別飾り図柄を判定するためのものであ
り、回転軸受部材89の外周に突設される位置検出部と
してのセンサ遮蔽凸部95によって作動するものであ
る。
【0026】なお、モータ基板75には、フレキシブル
配線が接続され、該フレキシブル配線の末端に形成され
るコネクタ端子部77が取付基板53に実装されるコネ
クタ78に接続されるようになっている。また、モータ
基板75は、前面基板74だけで支持されるわけではな
く、その先端上部の係合部81をドラム支持部材82の
前面側上部に突設形成される係合溝部87に係合させ、
その先端下部に形成される取付穴79をドラム支持部材
82の前面側下部に突設形成される止め部88にビス8
0で止着することにより、確実に固定支持されるもので
ある。
【0027】上記したステッピングモータ100と一体
的に取付基板53に取り付けられるドラム支持部材82
は、円形状の板材の一側側面に長方形状の反射板部84
が一体的に形成され、更に、その裏面側に前記取付ボス
83(一部の取付ボス83は、反射板部84の裏面に形
成されている)が突設され、その前面側に前記係合溝部
87及び止め部88と回転支持軸86とが突設されてい
る。反射板部84は、後述するランプ98からの光を効
率よく前方に反射させるものであり、また、回転支持軸
86は、回転ドラム52aの回転中心となるものであ
る。更に、ドラム支持部材82には、ステッピングモー
タ100の出力軸101の先端に固着される軸歯車とし
てのピニオンギヤ102を貫通させる貫通穴85が穿設
されている。
【0028】上記したドラム支持部材82に突設される
回転支持軸86に回転自在に軸支される歯車部材として
の回転軸受部材89は、二重筒構造の円筒部89a,8
9bが内部の中央で連結された構造であり、図4に示す
ように内側円筒部89aに前記回転支持軸86が挿入さ
れて回転支持軸86の先端にEリング94を止着するこ
とにより、回転軸受部材89が回転支持軸86に遊嵌さ
れる。そして、その遊嵌した状態では、回転軸受部材8
9の外側円筒部89bの後端内周に形成される歯車部と
しての内周ギヤ96とステッピングモータ100の軸歯
車としてのピニオンギヤ102とが噛合した状態とな
る。また、内側円筒部89aの前端部は、外周部に係合
爪を有し且つ弾性変形し得る係合弾性片93となってお
り、外側円筒部89bの前端部には、回転ドラム52a
の側壁と当接する一対の当接フランジ片90が突設さ
れ、一方の当接フランジ片90の前面に係合突起91が
突設されている。
【0029】しかして、ドラム支持部材82の回転支持
軸86に回転軸受部材89が軸支された状態で、回転軸
受部材89の前方から回転ドラム52aの側壁内側の中
心に後方に向かって突設される係合片97を回転軸受部
材89の内側円筒部89aと外側円筒部89bとの間の
隙間に差し込むように押圧すると、係合弾性片93が内
側に弾性変形しながら係合片97の侵入を許す。そし
て、前記係合突起91を回転ドラム52aの側壁に形成
される係合穴92に位置合わせしてさらに差し込むよう
に押圧すると、係合片97の先端部が係合弾性片93の
爪部に係合した状態となって回転ドラム52aが回転軸
受部材89に完全に装着された状態となる。なお、回転
ドラム52aがドラム支持部材82の回転支持軸86に
回転自在に装着された状態では、図4に示すように、ス
テッピングモータ100及びドラム支持部材82を完全
に包囲するだけでなく、図3に示す取付基板53に実装
されるランプ98及び該ランプ98の裏面を覆うランプ
カバー99をも完全に内部に収納した状態で包囲するも
のである。
【0030】ここで、ステッピングモータ100の構成
について図5乃至図9を参照して説明する。図5は、ス
テッピングモータ100の斜視図と分解概略図であり、
図6は、磁極板108への励磁時の磁極状態を示す一覧
表図であり、図7は、動作原理を説明するための説明図
であり、図8は、各ステップでのコイル105,106
への信号供給状態を示す一覧表図であり、図9は、ステ
ッピングモータのタイムチャートである。まず、その構
造について説明すると、ステッピングモータ100は、
図5(A)に示すように、一対のロータ104とそのロ
ータ104を包囲するステータ107とからなり、ロー
タ104には、その中心に出力軸101が固着され、ス
テータ107のロータ104と対面する内周面には、磁
極板108が鋸歯のように交互に形成され、ステータ1
07の内部には、コイル105,106が巻装されてい
る。出力軸101の先端には、ピニオンピニオンギヤ1
02が固着され、また、出力軸101の後端がステータ
107から外側に突出するので、取付基板53に逃げ穴
103(図4参照)が形成されている。
【0031】また、ロータ104は、図5(B)に示す
ように、N極とS極に着磁した複数のフェライト磁石を
交互に周設したものであり、その数は、ステータ107
の磁極板108の数と同じである。磁極板108の数
は、回転角度を決定する要素となるものであり、一例と
して四相モータの場合を見ると1相当りの磁極板108
の数をNとしたときの回転角度θは、360/Nであ
る。
【0032】しかして、上記のように構成されるステッ
ピングモータ100の動作原理について図6乃至図8を
参照して説明すると、ステップ0の状態で磁極イ,ロが
N極で磁極ハ,ニがS極となっており、その状態で回転
子(ロータ104)の斜線を引いたS極104aは、磁
極イ,ロと引き付け合った図示の状態で停止している。
次のステップ1信号に基づいてコイル105に流れる電
流の向きが逆向きになりコイル106に流れる電流の向
きは変化しないので、磁極イがS極に変化し、磁極ハが
N極に変化する。すると、回転子のS極104aは、磁
極イに反発されて磁極ハに吸引されるので、距離L1だ
け移動することとなる。更にステップ2信号に基づいて
コイル105に流れる電流の向きはそのままであるが、
コイル106に流れる電流の向きが逆となるので、磁極
ロがS極に変化し、磁極ニがN極に変化する。すると、
回転子のS極104aは、磁極ロに反発されて磁極ニに
吸引されるので、さらに距離L1だけ移動することとな
る。更に次に、ステップ3信号に基づいてコイル105
に流れる電流の向きが逆向きになりコイル106に流れ
る電流の向きは変化しないので、磁極イがN極に変化
し、磁極ハがS極に変化する。すると、回転子のS極1
04aは、磁極ハに反発されて磁極ニに吸引されるの
で、さらに距離L1だけ移動することとなる。そして、
ステップ0〜3を繰り返すことにより、回転子104
は、距離L1ずつ移動することとなる。
【0033】このような動作をタイムチャートで表示す
ると図9に示すようになり、ステップ0のときに基準パ
ルスを導出するようになっている。また、前記センサ遮
蔽凸部95がセンサ76によって検出される状態(基準
位置検出)のときにもステップ0と一致するように制御
され、基準位置を検出したときには、基準位置の認識検
出信号が導出されるようになっている。
【0034】以上、ステッピングモータ100の構成及
び作用について簡単に説明したが、その説明から明らか
なようにステッピングモータ100は、所定角度ずつの
移動を連続的に行うものであるため、回転ドラム52a
の回転も良く見ると微少角度ずつの移動を連続的に行っ
ていることがわかる。特に低速回転時においては、その
動作が顕著となり、回転ドラム52aが停止と移動を繰
り返しているように見え、スムーズな低速回転を得られ
ないという欠点がある。ところが、本実施形態において
は、ステッピングモータ100の出力軸101に固着さ
れるピニオンギヤ102を回転軸受部材89の内周ギヤ
96と噛合させているので、図10に示すように、ステ
ッピングモータ100の出力軸101における回転角度
T2が回転軸受部材89の回転角度T3に縮小される。
この場合の縮小率は、(ピニオンギヤ102の歯数/内
周ギヤ96の歯数)となる。図示の場合には、その比が
1対5であるため、ステッピングモータ100の1ステ
ップあたりの回転角度T2が五分の一に縮小されること
となる。
【0035】これを分かり易く表示すると、図13及び
図14のようになる。即ち、回転ドラム52a上の点P
の移動距離をグラフに表すと、図13に示すように、従
来の場合には、ステッピングモータ100の出力軸10
1に直接回転ドラム52aが固着されているので、各ス
テップ毎による位置変化は、ステップ毎の回転角度T2
の倍数をsinθの「θ」に代入した時に得られる点を
結んだ線であり、その線が段差のある階段状に現れるの
に対し、本実施形態の場合には、各ステップ毎による回
転角度T3が1/5に縮小されているため、その階段高
さが1/5に縮小されているため、図14に示すように
極めて小刻みな段階状の連続線となり、あたかもサイン
カーブに合致するように位置変化するものである。この
ため、回転ドラム52aを低速回転させてもスムーズな
回転状態を得ることができるという優れた効果を奏す
る。
【0036】なお、本実施形態においては、出力軸10
1に固着されるピニオンギヤ102を回転軸受部材89
の内周に形成される内周ギヤ96に噛合させたので、図
11に示すように、回転軸受部材89の外周に形成され
る外周ギヤ96aに噛合させる場合の高さ寸法L3に比
べて、その高さ寸法L2を小さくすることができるの
で、回転ドラム52aの直径も小さなものを形成するこ
とができる。もちろん、寸法に余裕がある場合には、図
11に示すように、外周ギヤ96aと噛合するように形
成してさしつかえない。また、従来のようにステッピン
グモータ100の出力軸101に直接回転ドラム52a
を固定する方式で本実施形態と同様の回転角度T3を得
るためには、磁極板108及びロータ104のフェライ
ト磁石の数を大幅に増加させなければならないので、図
12に示すように、必然的に直径の大きなステッピング
モータ100でなければならないので、本実施形態のよ
うに多数の回転ドラム52a〜52iをマトリックス状
に配置される可変表示装置30には、使用できない。
【0037】以上、実施形態に係る可変表示装置30の
構成について説明したが、本実施形態においては、図1
6に示すように、複数種類の識別情報を可変表示する回
転ドラム52a〜52iを、正面から見て水平方向の回
転支持軸86によって回転せしめられると共に、正面か
ら見て縦方向に隣接する回転ドラム52a〜52iの端
部が重なり合うように配置したので、図15に示す従来
の可変表示装置30Aと比較して、縦方向の寸法L3を
従来の可変表示装置30Aの寸法L2よりも小さく形成
することができ、遊技盤1に配置したときの可変表示装
置30の占有面積が小さくなり、その分、他の遊技装置
の配置設計や釘の配置設計の自由度を向上させることが
できる。
【0038】なお、本実施形態においては、縦方向に配
置した3つの回転ドラム52a〜52cが傾斜状となる
ように配置されているが、必ずしも傾斜状でなくても良
く、例えば、中央の回転ドラム52bだけを他の回転ド
ラム52a,52cよりも前方又は後方に配置してその
端部が重なり合うように配置しても良い。また、本実施
形態では、回転ドラム52a〜52iの回転中心を水平
方向の回転軸を中心として回転せしめるものを示した
が、回転軸を垂直方向に設けて回転ドラムを左右方向に
回転させるものでも良い。この場合においても回転ドラ
ムの端部が重なり合うように左から右又は右から左に傾
斜するように配置したり、段差状に配置すれば良い。
【0039】また、本実施形態においては、ステッピン
グモータ100の出力軸101に固着されるピニオンギ
ヤ102を、そのピニオンギヤ102の歯数よりも多い
歯数を有するように回転ドラム52a側に形成される内
周ギヤ96と噛合させているので、ステッピングモータ
100による所定角度ずつの移動距離を縮小させること
ができ、これによって回転ドラム52aを低速回転させ
てもスムーズな回転状態を得ることができる。
【0040】次に、図17乃至図37を参照して、本実
施形態の要部を構成する可変表示装置30を含む遊技盤
1上の遊技装置の具体的な遊技動作の一例について説明
する。図17は、図示しない制御回路によって制御され
る際に使用されるランダム数の一覧表図であり、図18
は、大当りとなるか否かを決定する際の動作を説明する
ための簡単なフロー図であり、図19は、特別飾り図柄
の停止順序を説明するための概略図であり、図20は、
特別飾り図柄とランダム数との対応関係を示す一覧表図
であり、図21乃至図24は、特別飾り図柄の変動を示
すタイムチャートであり、図25は、特別飾り図柄が大
当りとなるときの識別情報の配列とランダム数との対応
関係を示す一覧表図であり、図26は、大当りとなった
後の可変入賞球装置15の動作を示すタイムチャートで
あり、図27は、大当り終了後の通常の遊技状態に戻っ
たときの特別飾り図柄の動作を示すタイムチャートであ
り、図28は、始動記憶がある場合の特別飾り図柄と特
別図柄の変動開始タイミングを示すタイムチャートであ
り、図29は、特別図柄とランダム数との対応関係を示
す一覧表図であり、図30は、特別飾り図柄と特別図柄
の変動タイミングを示すタイムチャートであり、図31
は、大当りとなったときの特別図柄の配列とランダム数
との対応関係を示す一覧表図であり、図32は、普通図
柄とランダム数との対応関係を示す一覧表図であり、図
33は、普通図柄が当りとなるか否かを決定する際の動
作を説明するための簡単なフロー図であり、図34は、
確率変動動作の発生を説明するためのタイムチャートで
あり、図35は、普通図柄に対して使用されるランダム
数の一覧表図であり、図36は、普通図柄の変動を示す
タイムチャートであり、図37は、通常時と確率変動時
における始動入賞装置11の動作を示すタイムチャート
である。
【0041】まず、図17乃至図28を参照して特別飾
り図柄に係る制御について説明する。特別飾り図柄に係
るランダム数としては、図17に示すように、12種類
のランダム数が使用されており、これらのランダム数
は、大当り決定用第1段階のC_RND1と、大当り決
定用第2段階のC_RND2と、大当り図柄配列用のC
_RND_LINEと、左上飾り図柄表示用のC_RN
D_ZU1と、右下飾り図柄表示用のC_RND_ZU
2と、中上飾り図柄表示用のC_RND_ZU3と、左
中飾り図柄表示用のC_RND_ZU4と、右中飾り図
柄表示用のC_RND_ZU5と、中下飾り図柄表示用
のC_RND_ZU6と、右上飾り図柄表示用のC_R
ND_ZU7と、左下飾り図柄表示用のC_RND_Z
U8と、中中飾り図柄表示用のC_RND_ZU9と、
から構成されている。
【0042】上記したC_RND1は、「0〜79」の
80通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されるこ
とで刻々と変化するものであり、C_RND2は、「0
〜2」の3通りの数値がC_RND1の桁上げ時に1ず
つ加算されることで刻々と変化するものであり、C_R
ND_LINEは、「0〜89」の90通りの数値が割
り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と
変化するものであり、C_RND_ZU1は、「0〜
9」の10通りの数値が割り込み処理の余り時間に8ず
つ加算されることで刻々と変化するものであり、C_R
ND_ZU2は、「0〜9」の10通りの数値が割り込
み処理の余り時間に7ずつ加算されることで刻々と変化
するものであり、C_RND_ZU3は、「0〜9」の
10通りの数値が割り込み処理の余り時間に5ずつ加算
されることで刻々と変化するものであり、C_RND_
ZU4は、「0〜9」の10通りの数値がC_RND_
ZU1の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化
するものであり、C_RND_ZU5は、「0〜9」の
10通りの数値がC_RND_ZU2の桁上げ時に1ず
つ加算されることで刻々と変化するものであり、C_R
ND_ZU6は、「0〜9」の10通りの数値がC_R
ND_ZU3の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々
と変化するものであり、C_RND_ZU7は、「0〜
9」の10通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算さ
れると共にC_RND_ZU4の桁上げ時に1ずつ加算
されることで刻々と変化するものであり、C_RND_
ZU8は、「0〜9」の10通りの数値が0.002秒
毎に1ずつ加算されると共にC_RND_ZU5の桁上
げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであ
り、C_RND_ZU9は、「0〜9」の10通りの数
値が0.002秒毎に1ずつ加算されると共にC_RN
D_ZU6の桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と
変化するものである。
【0043】そして、図18に示すように、C_RND
1から抽出された値が「1」のときは、次にC_RND
2の抽出値の判定を行い、その抽出値が「1」であり大
当りと判定されると、C_RND_LINE(0〜8
9)のデータにより大当りとなる図柄配列を決定して、
この大当り図柄を可変表示装置30の回転ドラム52a
〜52iに表示する。一方、C_RND1あるいはC_
RND2で「1」以外の値が抽出されて外れと判定され
ると、C_RND_ZU1〜9からの各抽出値に対応す
る図柄を外れ図柄として可変表示装置30の回転ドラム
52a〜52iに表示する。なお、C_RND_ZU1
〜9からの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場
合には、C_RND_ZU1〜9のいずれかのデータに
「1」を加算して外れ図柄にして表示するものである。
また、上記C_RND1の抽出に伴う判定は、図柄の当
り確率が通常時のものであり、確率変動時(高確率時)
には、C_RND1の抽出値が「1,3,5,7,1
1」のいずれかのときにC_RND2の抽出判定を行
う。更に、C_RND1及びC_RND2の抽出した値
によって、特別図柄表示器40a〜40cに表示される
特別図柄の決定も行われるので、大当りの場合には、後
に詳述する図31に示すC_RND_LINE(0〜8
9)のデータにより大当りとなる特別図柄配列を決定
し、大当り以外の場合には、図17に示すC_RND_
L,C,Rのデータに対応する図柄を外れ図柄として特
別図柄表示器40a〜40cに表示する。なお、C_R
ND_L,C,Rからの各抽出値が偶然にも大当り図柄
と一致した場合には、C_RND_Cのデータに「1」
を加算して外れ図柄にして表示するものである。
【0044】また、上記回転ドラム52a〜52iは、
縦横それぞれ3つに分割されて、左上・中上・右上・左
中・中中・右中・左下・中下・右下の計9個の特別飾り
図柄を個々に可変表示するようになっている。回転ドラ
ム52a〜52iに表示される特別飾り図柄は、図20
に示すようになっており、左上・右下・中上・左中・右
中・右下の各飾り図柄列は、それぞれ「7・☆・A・☆
・B・☆・C・☆・D・☆」の10図柄からなり、右上
・左下の各飾り図柄列は、それぞれ「7・☆・☆・E・
☆・F・☆・G・☆・☆」の10図柄からなり、中中の
飾り図柄列は、「7・☆・H・☆・I・☆・☆・J・☆
・☆」の10図柄からなる。なお、各飾り図柄列には、
前記C_RND_ZU1〜9の各ランダム数が対応して
設けられている。
【0045】また、大当りは、図19に示す〜の当
りラインのいずれかに「7」の特別飾り図柄が揃って表
示されたとき、及びすべての回転ドラム52a〜52i
に「アルファベット」が表示されたときであり、その場
合の大当り飾り図柄の配列は、図25に示すように、前
記C_RND_LINEの各ランダム数範囲に対応した
9通りとなっている。なお、C_RND_LINEの抽
出値が「72〜89」のいずれかの値のときには、オー
ルアルファベットの大当り飾り図柄の配列になってお
り、この大当り飾り図柄の導出(C_RND_LINE
の抽出値が「72〜89」)によって後で詳述する確率
変動(確変)制御を実行するようになっている。また、
特別飾り図柄の停止表示は、図19中に示す「1〜4」
の番号順で行われる。即ち、最初に「1」の番号が付さ
れた左上・右下の各飾り図柄(以下、これを1番目の飾
り図柄ともいう)が停止され、次いで「2」の番号が付
された中上・左中・右中・中下の各飾り図柄(以下、こ
れを2番目の飾り図柄ともいう)が停止され、次いで
「3」の番号が付された右上・左下の各飾り図柄(以
下、これを3番目の飾り図柄ともいう)が停止され、最
後に「4」の番号が付された中中の飾り図柄(以下、こ
れを4番目の飾り図柄ともいう)が停止される。このよ
うに本実施形態では、全9個の特別飾り図柄を4回に分
けて順次停止表示するようになっている。
【0046】次に、特別飾り図柄の具体的な変動動作を
図21乃至図24のタイムチャートに基づいて説明す
る。なお、各飾り図柄列の変動は、図21(B)及び図
22(B)の各一覧表図に示すパターンに基づいて行わ
れる。変動パターンAは、1周を1.0秒間で回転する
速度で100ステップ変動するパターンであり、変動パ
ターンBは、1周を2.0秒間で回転する速度で3図柄
分変動するパターンであり、変動パターンCは、1周を
3.0秒間で変動するパターンであり、変動パターンD
は、前後1/2図柄の範囲で0.3秒周期で正・逆回転
を繰り返す変動パターンである。また、以下の説明で
は、リーチ表示態様とならない場合、4番目の飾り図柄
がリーチ表示態様の対象となる場合、3番目の飾り図柄
がリーチの対象となる場合、3番目及び4番目の飾り図
柄がリーチ表示態様の対象となる場合の4種類のパター
ンに分けて具体的な変動動作を説明する。なお、ここで
言うリーチ表示態様の対象となる飾り図柄とは、その飾
り図柄の停止によって大当りになる可能性がある飾り図
柄のことである。
【0047】先ず、リーチ表示態様とならない場合での
特別飾り図柄の変動動作を図21(A)を参照して説明
する。図21(A)において、始動入賞装置11に打玉
が入賞し始動玉検出器14が始動信号S1を導出する
と、その始動信号S1の立ち上がり時に、C_RND1
及びC_RND2からそれぞれ数値を抽出してこれを格
納する。その後、始動信号S1の立ち上がりより0.0
02秒後には、格納したC_RND1及びC_RND2
の読み出し及び判定を行う。なお、このとき、大当りと
なる場合は、C_RND_LINEから数値を抽出す
る。そして、始動信号の立ち上がりより0.022秒後
にC_RND_ZU1〜9から数値を抽出すると共に、
1番目〜4番目の飾り図柄を変動パターンAにて変動さ
せる。その後、1番目の飾り図柄は、4.0〜4.9秒
間(40〜49図柄)にて変動された後、停止図柄の3
図柄手前のデータにセットされて0.6秒間変動パター
ンBにて変動されて停止表示される。2番目の飾り図柄
は、5.5〜6.4秒間(55〜64図柄)変動された
後、停止図柄の3図柄手前のデータにセットされて0.
6秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。
3番目の飾り図柄は、7.0〜7.9秒間(70〜79
図柄)変動された後、停止図柄の3図柄手前のデータに
セットされて0.6秒間変動パターンBにて変動されて
停止表示される。4番目の飾り図柄は、8.5〜9.0
秒間(85〜94図柄)変動された後、停止図柄の3図
柄手前のデータにセットされて0.6秒間変動パターン
Bにて変動されて停止表示される。
【0048】次に、4番目の飾り図柄がリーチ表示態様
の対象となる場合での特別飾り図柄の変動動作を図22
(A)を参照して説明する。なお、この場合、1〜3番
目の飾り図柄が変動を終了するまでの動作は、前記図2
1(A)と同様であるためその説明は省略する。即ち、
4番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合で
は、3番目の飾り図柄が停止表示されるまでの動作はリ
ーチ表示態様とならない場合と同様の動作を行い、3番
目の飾り図柄が停止表示された時点でリーチ表示態様が
確定されると、4番目の飾り図柄がリーチ変動すると共
に、リーチラインの対象となる場合の1〜3番目の飾り
図柄が変動パターンDによる変動を行うようになってい
る。即ち、図22(A)において、3番目の飾り図柄が
停止表示された時点でリーチ表示態様となっている場合
には、そのリーチライン上に位置する特別飾り図柄が1
/2図柄の範囲内で「ゆれ動作」をして明確にリーチラ
インを遊技者に報知すると共に、4番目の飾り図柄は、
9.4秒間(94図柄)変動パターンAにて変動された
後、6.0〜8.7秒間(20〜29図柄)変動パター
ンCにて変動されて停止表示される。4番目の飾り図柄
の変動が停止すると同時にリーチライン上の飾り図柄の
「ゆれ動作」も停止する。
【0049】次に、3番目の飾り図柄がリーチ表示態様
の対象となる場合での特別飾り図柄の変動動作を図23
(A)を参照して説明する。なお、この場合、1・2番
目の飾り図柄が変動を終了するまでの動作は、前記図2
1(A)と同様であるためその説明は省略する。即ち、
3番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象となる場合で
は、2番目の飾り図柄が停止表示されるまでの動作はリ
ーチ表示態様とならない場合と同様の動作を行い、2番
目の飾り図柄が停止表示された時点でリーチ表示態様が
確定されると、3番目の飾り図柄をリーチ変動すると共
に、リーチラインの対象となる場合の1〜2番目の飾り
図柄が変動パターンDによる変動を行うようになってい
る。また、3番目の飾り図柄は、右上の図柄と左下の図
柄とからなり、必ずしも両方がリーチ表示態様の対象と
なる図柄とは限らない。そこで、図23(A)中には、
リーチ表示態様の対象とならない図柄、及びリーチ表示
態様の対象となる図柄として変動動作が分けて記載され
ている。即ち、図23(A)において、2番目の飾り図
柄が停止表示された時点でリーチ表示態様となっている
場合には、そのリーチライン上に位置する特別飾り図柄
が1/2図柄の範囲内で「ゆれ動作」をして明確にリー
チラインを遊技者に報知すると共に、3番目の飾り図柄
は、7.4秒間(74図柄)変動パターンAにて変動さ
れた後、リーチ表示態様の対象とならない3番目の飾り
図柄は、3.0〜5.7秒間(10〜19図柄)変動パ
ターンCにて変動されて停止表示される。一方、リーチ
表示態様の対象となる3番目の飾り図柄は、6.0〜
8.7秒間(20〜29図柄)変動パターンCにて変動
されて停止表示される。いずれの場合でも3番目の特別
飾り図柄が停止表示されたときにリーチライン上の飾り
図柄の「ゆれ動作」も停止する。また、4番目の飾り図
柄は、13.4〜16.1秒間(94〜103図柄)変
動パターンAにて変動された後、停止図柄の3図柄手前
のデータにセットされて0.6秒間変動パターンBにて
変動されて停止表示される。
【0050】次に、3番目及び4番目の図柄がリーチ表
示態様の対象となる場合での特別飾り図柄の変動動作を
図24を参照して説明する。なお、この場合、1〜3番
目の飾り図柄が変動を終了するまでの動作は、前記図2
3(A)と同様であるためその説明は省略する。即ち、
3番目及び4番目の飾り図柄がリーチ表示態様の対象と
なる場合、4番目の飾り図柄を除いた1〜3番目の飾り
図柄に対しては前述した3番目の飾り図柄がリーチ表示
態様の対象となる場合と同様の動作を行い、3番目の飾
り図柄が停止表示された時点で尚もリーチ表示態様にあ
ると、3番目の飾り図柄のリーチ変動後に4番目の飾り
図柄をリーチ変動するようになっている。図24におい
て、4番目の飾り図柄は、13.4〜16.1秒間(9
4〜103図柄)変動パターンAにて変動された後、
6.0〜8.7秒間(20〜29図柄)変動パターンC
にて変動されて停止表示される。4番目の飾り図柄の変
動が停止すると同時にリーチライン上の飾り図柄の「ゆ
れ動作」も停止する。
【0051】以上のように、本実施形態においては、リ
ーチライン上にある飾り図柄が最終図柄が確定するまで
の間、「ゆれ動作」を行ってリーチラインを明確に遊技
者に報知するので、遊技者にとっては、多数の回転ドラ
ム52a〜52iがマトリックス状に配置されていて
も、容易にリーチ表示態様となった組合せを判断するこ
とができ、興趣を引き付けられるものである。
【0052】次に、可変表示装置30の変動終了後の各
種の動作について図26乃至図28を参照して説明す
る。先ず、変動の結果、大当り遊技状態となった場合で
は、図26に示すように、最終停止図柄である中中飾り
図柄の変動が停止した後、微少時間(0.700秒)が
経過した時点で大当りの判定が行われ、その後所定時間
(11.800秒)が経過すると、可変入賞球装置15
の開閉板16を開放すべくソレノイド13が所定時間
(29.500秒)ONされる。開閉板16の開放終了
後の所定時間(2.000秒)は、役物連続作動装置作
動有効時間として設定され、その時間内に特定玉検出器
18がONすれば、継続権が成立するように制御され
る。なお、大当り遊技状態中の可変入賞球装置15の開
閉動作中も、大当りとなった当りライン上の特別飾り図
柄が変動パターンDによる「ゆれ動作」を行っているの
で、どのラインでどの図柄で大当りとなったかを遊技者
及び店員に報知することができる。
【0053】次に、始動入賞記憶に伴う特別図柄の変動
動作を図27及び図28に基づいて説明する。先ず、可
変入賞球装置15の最終回の開放動作が終了した時点で
始動入賞記憶がある場合には、図27に示すように、可
変入賞球装置15の閉鎖から所定時間(16.800
秒)後にC_RND_ZU1〜9及びC_RND_L,
C,Rの抽出を行うと共に、前記図21乃至図24のタ
イムチャートに示したように始動口入賞時に抽出格納し
たC_RND1及びC_RND2の読み出しを行う。そ
して、可変入賞球装置15の閉鎖から所定時間(16.
804〜16.822秒)後に全図柄列の変動を開始さ
せる。
【0054】一方、図28に示すように、最終停止図柄
である中中飾り図柄の変動が停止して外れとなった後、
始動入賞記憶がある場合には、所定時間(0.700
秒)経過した時点で外れ図柄の停止確認用のチェックが
行われ、そのチェックから0.502秒後にC_RND
_ZU1〜9及びC_RND_L,C,Rの抽出を行
い、またチェックから0.504秒後に始動口入賞時に
抽出格納したC_RND1及びC_RND2の読み出し
を行う。そして、中中飾り図柄列の変動停止から所定時
間(1.204〜1.222秒)後に全図柄列の変動を
開始させる。
【0055】また、上記のような大当り遊技状態を決定
する大当り図柄の導出において、回転ドラム52a〜5
2i上に表示される特別飾り図柄がすべてアルファベッ
ト図柄が導出された場合、即ち前記C_RND_LIN
Eの抽出値が「72〜89」のいずれかとなった場合に
は、図34に示すような確変制御を実行する。この確変
制御は、オールアルファベット図柄による特定遊技状態
(大当り遊技状態)の終了を契機に特別飾り図柄及び普
通図柄の当り確率を高確率に変動させた後、次の特定遊
技状態の発生を契機に通常時の確率に戻す。そして、そ
の特定遊技状態の終了時点から次の特定遊技状態が発生
するまでの期間、当り確率を再度高確率に変動するもの
である。
【0056】即ち、オールアルファベットで大当りする
と、無条件に特別飾り図柄及び普通図柄の確変制御を2
回繰り返すようになっている。なお、このような確変制
御中に再度オールアルファベットで大当りした場合は、
その大当り以後2回の確変制御が行われるものである。
また、本実施形態では、オールアルファベットの大当り
によって2回確変制御を行う構成としているが、特にこ
の構成に限定するものではない。例えば、複数ラインで
大当りした場合に確変制御を行うようにしても良く、そ
の回数は、当りライン数の増加に応じて決めるようにし
ても良い。
【0057】次に、図29乃至図31を参照して特別図
柄表示装置39の特別図柄表示器40a〜40cについ
て簡単に説明する。まず、図17に示すように、特別図
柄表示器40a用のC_RND_Lは、「0〜14」の
15通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されるも
のであり、特別図柄表示器40b用のC_RND_C
は、「0〜14」の15通りの数値が割り込み処理の余
り時間に1ずつ加算されるものであり、特別図柄表示器
40c用のC_RND_Rは、「0〜14」の15通り
の数値がC_RND_Cの桁上げ時に1ずつ加算される
ことで刻々と変化するものである。
【0058】特別図柄表示器40a〜40cは、前述し
たように、7セグメントLEDで構成されており、各表
示器40a〜40cには、「0〜9」までの数字と
「A,L,P,H,F」の英文字の合計15個の識別情
報(特別図柄)が表示されるようになっており、各表示
器40a〜40cに同一の数字又は文字が表示されたと
きに大当りとなるように設定されている。しかして、そ
の大当りとなる特別図柄の配列は、図31に示すよう
に、前記C_RND_LINEのランダム数に対応させ
て設定され、このうち前述した特別飾り図柄のオールア
ルファベットの確変図柄に対応するものは、「3・3・
3」「5・5・5」「7・7・7」である。また、特別
図柄における変動制御は、図30に示すように、特別飾
り図柄の変動開始と同時に変動を開始するが、停止時の
タイミングは、特別飾り図柄の最終停止図柄である中中
飾り図柄の停止直前(0.300秒前)に停止するよう
に制御される。このため、中中飾り図柄の最終停止前の
1.150秒前に停止予定の3図柄手前の図柄をセット
して3図柄を変動後停止する。このように制御すること
により、多少でも特別図柄の結果導出を早めることによ
り、遊技機製造上の規則に違反していないことを確約す
るものである。
【0059】次に、前記普通図柄表示器41に表示され
る普通図柄について説明する。普通図柄は、図32に示
すように、「A・b・C・d・L・7」の6種類であ
り、これらの普通図柄に対しては、図35に示すよう
に、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用のW
C_RND2(3〜13)と、0.002秒毎に1ずつ
加算され且つ割り込み処理余り時間に1ずつ加算される
普通図柄表示用のWC_RND_F(0〜5)と、が設
けられている。WC_RND_F(0〜5)の各ランダ
ム数は、「A・b・C・d・L・7」の各普通図柄に対
応して設けられている。また、WC_RND2(3〜1
3)からのランダム数の抽出において、図33に示すよ
うに、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普
通図柄表示器41にWC_RND_Fデータの「5」に
対応する「7」の当り図柄を表示して始動入賞装置11
を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WC_R
ND2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定される
と、WC_RND_Fデータの値を抽出し、この値に対
応する外れ図柄を普通図柄表示器41に表示する。な
お、WC_RND2で外れと判定されたにも関わらずW
C_RND_Fで抽出された値が偶然にも当り図柄とな
る場合には、「A」の外れ図柄を選択してこれを普通図
柄表示器41に表示するものである。また、上記WC_
RND2の抽出に伴う当り外れの判定は、図柄の当り確
率が通常時のものであり、確率変動時(高確率時)に
は、WC_RND2の「3〜12」の値が当り決定用の
乱数となる。
【0060】次に、上記した普通図柄表示器41での普
通図柄の変動動作を図36及び図37のタイムチャート
に基づいて説明する。先ず、図36において、普通図柄
用始動玉検出器10がONして始動信号R1を導出する
と、これと同時にWC_RND2の抽出及び格納が行わ
れる。その後、始動玉検出器10のONから所定時間
(0.002秒)が経過すると、WC_RND_Fの抽
出を行い、その0.002秒後に普通図柄の変動を開始
する。そして、始動玉検出器10のONから所定時間
(28.000秒)後に変動を停止する。なお、図36
に示す※の確率変動時には、普通図柄の変動時間が5.
200秒に短縮される。
【0061】そして、通常確率時において停止表示され
る普通図柄が当り図柄のときには、図37(A)に示す
ように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002
秒)後に始動入賞装置11を0.500秒間開放する。
その後、始動玉検出器10への通過記憶がある場合に
は、始動入賞装置11の閉鎖から0.002秒後に、W
C_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に再
度普通図柄の変動を開始する。一方、確率変動時におい
て停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図3
7(B)に示すように、普通図柄が停止してから所定時
間(0.002秒)が経過すると始動入賞装置11を
2.200秒間開放し、3.000秒のインターバルを
置いた後に再度2.200秒間開放する。その後、始動
玉検出器10への通過記憶がある場合には、始動入賞装
置11の閉鎖から0.002秒後に、WC_RND_F
の抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変
動を開始する。
【0062】以上、本実施形態に係る可変表示装置30
の構成及び作用について説明したが、本実施形態におい
ては、図16に示すように、複数種類の識別情報を可変
表示する回転ドラム52a〜52iを、正面から見て水
平方向の回転支持軸86によって回転せしめられると共
に、正面から見て縦方向に隣接する回転ドラム52a〜
52iの端部が重なり合うように配置したので、図15
に示す従来の可変表示装置30Aと比較して、縦方向の
寸法L3を従来の可変表示装置30Aの寸法L2よりも
小さく形成することができ、遊技盤1に配置したときの
可変表示装置30の占有面積が小さくなり、その分、他
の遊技装置の配置設計や釘の配置設計の自由度を向上さ
せることができる。
【0063】また、本実施形態においては、ステッピン
グモータ100の出力軸101に固着されるギヤ102
を、そのギヤ102の歯数よりも多い歯数を有するよう
に回転ドラム52a側に形成される内周ギヤ96と噛合
させているので、ステッピングモータ100による所定
角度ずつの移動距離を縮小させることができ、これによ
って回転ドラム52aを低速回転させてもスムーズな回
転状態を得ることができる。
【0064】更に、本実施形態においては、リーチライ
ン上にある飾り図柄が最終図柄が確定するまでの間「ゆ
れ動作」を行ってリーチラインを明確に遊技者に報知し
たり、あるいは大当り遊技状態の継続中に「ゆれ動作」
を行って当りラインを明確に遊技者又は店員に報知する
ので、遊技者にとっては、多数の回転ドラム52a〜5
2iがマトリックス状に配置されていても、容易にリー
チとなった組合せ及び配列、あるいは大当りとなった組
合せ及び配列を判断することができ、興趣を引き付ける
ことができるものである。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の構成においては、複数種類の識別情報を可
変表示する回転リール部材を、正面から見て回転軸に対
して平行に複数個隣接させて配置されると共に、正面か
ら見て隣接する回転リール部材の端部が重なり合うよう
に配置したので、従来の所定間隔を置いて回転リール部
材を配置した可変表示装置と比較して、縦方向又は横方
向の寸法を従来の可変表示装置の寸法よりも小さく形成
することができ、遊技盤に配置したときの可変表示装置
の占有面積が小さくなり、その分、他の遊技装置の配置
設計や釘の配置設計の自由度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る弾球遊技機の遊技盤の
正面概略図である。
【図2】遊技盤に設けられる可変表示装置を構成する前
面装飾取付板と駆動部収納ボックスとを分解して示す斜
視図である。
【図3】駆動部収納ボックスに収納される回転ドラムの
ユニットを分解して示す斜視図である。
【図4】1つの回転ドラムの断面図である。
【図5】ステッピングモータの斜視図と分解概略図であ
る。
【図6】ステッピングモータの磁極板への励磁時の磁極
状態を示す一覧表図である。
【図7】ステッピングモータの動作原理を説明するため
の説明図である。
【図8】ステッピングモータの各ステップでのコイルへ
の信号供給状態を示す一覧表図である。
【図9】ステッピングモータのタイムチャートである。
【図10】本実施形態に係るステッピングモータのステ
ップ角度と回転ドラムのステップ角度との関係を示す概
略図である。
【図11】他の実施形態に係るステッピングモータと回
転ドラムの回転中心との関係を示す概略図である。
【図12】従来のステッピングモータのステップ角度を
示す概略図である。
【図13】従来のステッピングモータによる回転ドラム
の移動状態を説明するためのグラフである。
【図14】本実施形態に係るステッピングモータによる
回転ドラムの移動状態を説明するためのグラフである。
【図15】従来の回転ドラムをマトリックス状に配置し
た可変表示装置の断面図である。
【図16】本実施形態に係る回転ドラムをマトリックス
状に配置した可変表示装置の断面図である。
【図17】図示しない制御回路によって制御される際に
使用されるランダム数の一覧表図である。
【図18】大当りとなるか否かを決定する際の動作を説
明するための簡単なフロー図である。
【図19】特別飾り図柄の停止順序を説明するための概
略図である。
【図20】特別飾り図柄とランダム数との対応関係を示
す一覧表図である。
【図21】特別飾り図柄の変動の一例を示すタイムチャ
ートである。
【図22】同じく特別飾り図柄の変動の一例を示すタイ
ムチャートである。
【図23】同じく特別飾り図柄の変動の一例を示すタイ
ムチャートである。
【図24】同じく特別飾り図柄の変動の一例を示すタイ
ムチャートである。
【図25】特別飾り図柄が大当りとなるときの識別情報
の配列とランダム数との対応関係を示す一覧表図であ
る。
【図26】大当りとなった後の可変入賞球装置の動作を
示すタイムチャートである。
【図27】大当り終了後の通常の遊技状態に戻ったとき
の特別飾り図柄の動作を示すタイムチャートである。
【図28】始動記憶がある場合の特別飾り図柄と特別図
柄の変動開始タイミングを示すタイムチャートである。
【図29】特別図柄とランダム数との対応関係を示す一
覧表図である。
【図30】特別飾り図柄と特別図柄の変動タイミングを
示すタイムチャートである。
【図31】大当りとなったときの特別図柄の配列とラン
ダム数との対応関係を示す一覧表図である。
【図32】普通図柄とランダム数との対応関係を示す一
覧表図である。
【図33】普通図柄が当りとなるか否かを決定する際の
動作を説明するための簡単なフロー図である。
【図34】確率変動動作の発生を説明するためのタイム
チャートである。
【図35】普通図柄に対して使用されるランダム数の一
覧表図である。
【図36】普通図柄の変動を示すタイムチャートであ
る。
【図37】通常時と確率変動時における始動入賞装置の
動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤 30 可変表示装置 31 前面装飾取付板 34 表示窓開口 50 駆動部収納ボックス 51a〜51c 回転ドラムユニット 52a〜52i 回転ドラム(回転リール部材) 53 取付基板 71 モータ取付板 75 モータ基板 76 センサ 82 ドラム支持装置 86 回転支持軸 89 回転軸受部材 95 センサ遮蔽凸部 96 内周ギヤ 100 ステッピングモータ 101 出力軸 102 ギヤ 104 ロータ 105,106 コイル 107 ステータ 108 磁極板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を可変表示する回転
    リール部材を複数個配列した可変表示装置を備えた弾球
    遊技機において、 前記回転リール部材は、正面から見て回転軸に対して平
    行に複数個隣接させて配置されると共に、正面から見て
    隣接する回転リール部材の端部が重なり合うように配置
    したことを特徴とする弾球遊技機。
JP8104675A 1996-04-01 1996-04-01 弾球遊技機 Pending JPH09266977A (ja)

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JP8104675A JPH09266977A (ja) 1996-04-01 1996-04-01 弾球遊技機

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JP (1) JPH09266977A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099516A (ja) * 2003-06-05 2010-05-06 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2017080235A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 ダイコク電機株式会社 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099516A (ja) * 2003-06-05 2010-05-06 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
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