以下、この発明に係る実施形態の遊技機であるパチンコ遊技機について図1〜図16を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ遊技機は、遊技盤1裏面に取り付けられた後述する画像表示装置10の構造を除いて、周知のパチンコ遊技機と同様の構成を有するものである。
すなわち、図1〜図3に示す遊技盤1の前面側の遊技領域区画壁2(ガイドレール)に囲まれた部分が遊技領域1aとされ、この遊技領域1aの前方側が透明なガラス板(図示略)を有する開閉可能なガラス枠(図示略)により遊技領域1aが視認可能に閉塞されている。なお、遊技盤1は、遊技盤1を取り付けるための略正方形状の開口部を有する前面枠(図示略)に固定される。また、前面枠は、パチンコ遊技機を設置するための島設備に固定される矩形枠状の機枠(図示略)に、一側部が左右に回動自在に軸支された状態で取り付けられる。また、前記ガラス枠は、前面枠に、一側部を回動自在に軸支された状態で、かつ、前面枠の遊技盤1が取り付けられた部分の前面を覆うように取り付けられる。
また、パチンコ遊技機においては、遊技者の操作に基づいて遊技領域内に遊技球を1つずつ順次発射していく発射装置(図示略)を有し、遊技領域内に発射された遊技球が遊技領域内を流下することにより遊技を行うようになっている。すなわち、パチンコ遊技機は、前面側に遊技領域1aを形成した遊技盤1を備え、該遊技領域1aに遊技球を流下させて遊技を行うようになっている。また、パチンコ遊技機は、遊技球が入賞した場合に、賞球としての遊技球を払い出す排出装置が設けられている。
遊技盤1の前面側の遊技領域1aとなる部分には、遊技球が入賞した場合に賞球を払い出す条件だけが成立する一般入賞口3,3、遊技球の流下方向を変動させる障害釘(図示略)や風車4,4と言われる方向変換部材、入賞しなかった遊技球を回収するアウト口1cが形成されている。
また、遊技盤1の遊技領域1aのほぼ中央部に、複数の識別情報(特別図柄:特図)による特図の変動表示ゲームを表示可能な上述の画像表示装置10を有する変動表示装置5が設けられ、変動表示装置5の下に特図の変動表示ゲームを開始する権利を付与する始動入賞口となる変動入賞装置6が設けられ、その下に特図変動表示ゲームが大当たり結果となった場合に開放される大入賞口を有する特別変動入賞装置7が設けられている。また、遊技盤1には、始動入賞口となる変動入賞装置6に遊技球が始動入賞して特図の変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(特図始動記憶数)を表示する特図記憶表示器が設けられるが、この例においては、変動表示装置5の画像表示装置10の画像表示面11に未処理回数が表示される特図記憶表示領域が有り、変動表示装置5(画像表示装置10)が特図記憶表示器を兼ねている。
また、遊技盤1には、普図変動表示ゲームの始動条件を付与する普図始動ゲート8,8と、普図変動表示ゲームを表示する普通図柄表示器(図示略)と、普図始動ゲート8,8に遊技球が流入・通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(普図始動記憶数)を表示する普図記憶表示器(図示略)とが設けられている。なお、この例においては、特図記憶表示器と同様に、普通図柄表示器及び普図記憶表示器をそれぞれ実際の構造として設けることなく、画像表示器12の画像表示面11に普通図柄表示領域を設け、この普通図柄表示領域において普通図柄表示器としての表示を行い、同様に画像表示面11に普図記憶表示領域を設け、この普図記憶表示領域において普図記憶表示器としての表示を行うようになっている。従って、変動表示装置5(画像表示装置10)が普通図柄表示器及び普図記憶表示器を兼ねている。
また、遊技盤1には、光による演出を行うためのサイドランプ9、9等が設けられている。
また、遊技盤1の裏面側には、図2に示すように画像表示装置10が配置されるとともに、画像表示装置10の裏面側に、画像表示装置10の後述する画像表示器12(液晶表示パネル)における画像表示を制御する演出制御装置60を備えている。また、画像表示装置10及び演出制御装置60の下側には、後述の遊技制御装置70(図13に図示)を遊技盤1の裏面側に取り付けるための遊技制御装置取付部材1hが設けられている。なお、演出制御装置60は、内部で2つの装置に別れており、後述するようにスピーカによる音の演出と、装飾ランプ・LED15(遊技盤1のサイドランプ9,9を含む)による発光の演出と、後述する画像表示器12の回転の制御とを行う音・ランプ制御装置80と、画像表示器12の表示制御を行う表示制御装置90とに別れている。なお、演出制御装置60を、音・ランプ制御装置80と、表示制御装置90とに分けずに、1つの演出制御装置60としても良い。
なお、パチンコ遊技機には、上述の制御装置に加えて、遊技球の入賞に基づく処理や、画像表示器12における変動表示ゲームの開始、停止の処理や、変動表示ゲームの当り、大当たり、外れの決定の処理や、変動入賞装置6、特別変動入賞装置7の開閉の制御の処理等を行う遊技制御装置70(図13に図示)と、遊技球の発射を行う発射装置や、賞球の払い出しを行う排出装置を遊技制御装置70の制御下で制御する排出・発射制御装置が設けられる。また、遊技制御装置70は、遊技制御装置取付部材1hの位置に取り付けられ、排出・発射制御装置は、遊技盤1より下側に設けられる。
このようなパチンコ遊技機において、変動表示装置5は、図3に示すように、略央部に変動表示装置5を取り付けるための開口部1bを有する遊技盤1に取り付けられている。
図1及び図3に示すように、遊技盤1には、その前面の遊技領域1a周囲の外側となる部分に遊技領域区画壁2の少なくとも一部を有するサイドケース1dが遊技盤1前面の遊技領域1aの外側を覆うように設けられている。すなわち、ガラス枠のガラス板(二重ガラスの内側のガラス板)の裏面と遊技盤1の前面とサイドケース1dの内周面側に設けられた遊技領域区画壁2とで囲まれる部分が遊技領域1aとなる。
また、遊技盤1には、前記開口部1bが変動表示装置5の後述する前面構成部材51の形状に対応して左右対称で外周が複雑な曲線状に形成されている。遊技盤1の開口部1bの内周側は、枠状(筒状)に形成される前面構成部材51の遊技盤1前面より後方部分が挿入され、遊技盤1の開口部1bに挿入された前面構成部材51の内周となる開口部から、画像表示装置10の画像表示面11を前面側に臨ませる表示用窓部52が形成されている。
すなわち、遊技盤1の開口部1bに枠状の前面構成部材51を取り付けることで、遊技盤1に画像表示装置10の画像表示面11を前方に臨ませる表示用窓部52が形成されることになる。
また、遊技盤1には、前記開口部1bの下側に、変動入賞装置6、特別変動入賞装置7等を取り付けるために入賞開口部1eが設けられ、入賞開口部1e左右側方に、それぞれサイドランプ9,9及び一般入賞口3,3を取り付けるランプ開口部1f,1fが設けられている。また、遊技盤1の開口部1bの上部の左右側方には、サイドランプ9,9の上部が配置されるランプ上部開口部1g,1gが設けられている。
このような遊技盤1に取り付けられる変動表示装置5は、遊技盤1の開口部1bに対して前方側から取り付けられるとともに、画像表示装置10の画像表示面11を前面側に臨ませるための前記表示用窓部52を遊技盤1に設ける前面構成部材51と、遊技盤1の裏面側に配設される前記画像表示装置10とを備えている。
従って、この実施形態のパチンコ遊技機は、遊技盤1に形成された表示用窓部52から画像表示面11を前面側に臨ませるように画像表示装置10を該遊技盤1の裏面側に配設したものである。
前記前面構成部材51は、図1及び図3に示すように、内側が表示用窓部52とされた枠状(筒状)に形成されている。そして、前面構成部材51は、遊技盤1の前面側から裏面側に遊技盤1の開口部1bに挿入された状態となっており、開口部1bの内周に沿って筒状の形状を有し、該筒状の部分の奥側の開口を閉塞するように画像表示装置10の前面が配置されている。なお、画像表示装置10の画像表示面11が配置される前面の表示用窓部52に対応する部分には、後述の透明な前面カバー242が設けられており、この前面カバー242を介して表示用窓部52から画像表示面11を視認可能となっている。
そして、前面構成部材51は、その内周となる表示用窓部52が前方に開放された凹室を形成しており、凹室の底部(後端部)となる部分に上記前面カバー242を介して画像表示面11が配置されるようになっている。すなわち、前面構成部材51は、筒状に奥行きを持った前方に開口する凹室を形成し、該凹室の奥に画像表示面11が配置されるようになっている。
また、前面構成部材51は、変動表示装置5を有する一般的なパチンコ遊技機と同様に、取付基板53と、鎧部材54と、図示しないワープ装置と、ステージ55とを備える。
取付基板53は、前面構成部材51の上述の筒状部分の前端部の全周に渡って、鍔状に外側に拡がって形成される。そして、取付基板53は、変動表示装置5の装飾の一部となっている。そして、取付基板53の裏面を遊技盤1の前面に当接させることで、遊技盤1に対して前面構成部材51が位置決めされ、この状態で、取付基板53を遊技盤1にネジ止めすることにより、遊技盤1に前面構成部材51が固定されるようになっている。
前記鎧部材54は、前面構成部材51の上部において、前方に向かって遊技領域1a内に突出して形成され、鎧部材54の前端が遊技領域1aの前側を規制するガラス枠の内側のガラス板の裏面近傍に配置される。そして、鎧部材54は、遊技球が変動表示装置5の上側から表示用窓部52内に進入するのを防止し、画像表示面11の視認性を確保するとともに、画像表示面11を保護するようになっている。さらに、ステージ55上への遊技球の変動表示装置5上部からの流入を制限するようになっている。
ワープ装置は、変動表示装置5の外部(例えば、変動表示装置5の上方もしくは左右側方)から遊技球を画像表示装置10内となる表示用窓部52の底部を構成するステージ55上に誘導する。
ステージ55は、筒状の表示用窓部52となる前面構成部材51の内周面の下部となる底面を構成するとともに、表示用窓部52内に前記ワープ装置により誘導される遊技球と外部から撥ねて進入する遊技球をステージ55上からステージ55の下の変動入賞装置6に誘導し、ステージ55上に載った遊技球を他の遊技球より高い確率で変動入賞装置6に入賞させるものである。
画像表示装置10は、図3、図4に示すように、遊技盤1の裏面側に取り付けられる裏面構成部材20と、裏面構成部材20に取り付けられるとともに、回動動作に応じて画像表示面11の上下左右の関係を変更可能に構成される画像回動装置30と、画像回動装置30(の画像表示ユニット32)を回動させるための電気的駆動源(モータ342)とを備えている。なお、モータ342は、画像表示ユニット32を回動させる回動駆動装置34の一部となる。
また、画像回動装置30は、回動軸31が設定され、画像表示面11およびその周辺を装飾する周辺構成部材36を有する画像表示ユニット32と、この画像表示ユニット32を回動可能に軸支するとともに、該画像表示ユニット32の裏面側所定部位を収納する収納部材33とを備えている。
裏面構成部材20は、前方が開放された概略箱状に形成され、その開放された前端部を遊技盤1裏面に当接させて遊技盤1に固定されるようになっている。なお、裏面構成部材20の前端部には、複数箇所に遊技盤裏面と平行となる取付板部21、…が複数設けられ、該取付板部21、…が遊技盤1裏面にネジ止めされて裏面構成部材20を遊技盤1裏面に固定するようになっている。
また、裏面構成部材20は、前方が開放した箱の底部となる裏面板22に、円形開口部23が形成されている。この円形開口部23は、円形の画像表示ユニット32の前面を臨ませるものであり、画像表示ユニット32の円形の前面(後述の前方円盤部材37の前面)の径よりも僅かに大きくなっている。なお、裏面板22は、前方が開放した概略箱状の底部となることから、遊技盤1の裏面から後方に離間して、遊技盤1の裏面に対して平行に配置される。
裏面板22前面の円形開口部23の周縁部には、円周に沿って前方に突出するカバー取付部24が備えられている。そして、カバー取付部24には、円周に沿ってほぼ等間隔に四ヶ所にネジ止め部241が設けられ、該ネジ止め部241においては、円形開口部23の周縁部が円からずれて少し外方に突出した形状とされ、カバー取付部24も円に対して外方に突出した状態とされている。そして、このネジ止め部241において円から外に突出した空間が後述するローラ252の配置空間となっている。
そして、このカバー取付部24に対応した円形状の前面カバー242が、カバー取付部24に外周縁部を沿わせた状態で取り付けられている。前面カバー242は、透明な合成樹脂からなり、画像表示面11の回転範囲の前側を覆って、画像表示面11を保護している。なお、前面カバー242は、その外周部の前記ネジ止め部241に対応する部分が円より外側に突出した形状とされるとともに、突出した部分がネジ止め部241にネジ止めされている。また、前面カバー242のネジ止め部241に対応する4つの突出部分同士の間となる四ヶ所に円より内側に円周に沿って凹んだ形状の凹部が形成され、前面カバー242の凹部の周縁と、カバー取付部24の内周縁との間に円弧状の間隙部243が形成されている。
前面カバー242は、筒状の前面構成部材51の後端面に当接もしくは近接して、前面構成部材51の前記凹部の底部となるが、前面構成部材51の内周の径よりも前面カバー242の径が大きくされ、前記間隙部243は、前面構成部材51の内周となる表示用窓部52よりも外側となり、表示用窓部52から見えないようになっている。そして、後述するように画像表示器12を備える画像表示ユニット32は、裏面構成部材20及び収納部材33にほぼ全体を覆われた状態となるが、上述の間隙部243により発熱する画像表示器の熱を効果的に排熱できるようになっている。
また、裏面構成部材20の裏面板22の裏面には、円形開口部23の外周(円周)に沿って後方側に円形状に立設した円形壁部25が形成されている。円形壁部25は、収納部材33の円形状の後述する周囲壁部331の前端部とほぼ同じ径に形成されている。
なお、裏面構成部材20の裏面板22の前側のカバー取付部24と、裏面側の円形壁部25と、円形開口部23とは、同心円状に配置されるが、円形壁部25の方がカバー取付部24よりも僅かに大きな径に形成されている。従って、裏面板22において円形壁部25は、円形開口部23の周縁より僅かに外側に配置される。
円形壁部25の後端面は、裏面構成部材20に収納部材33を取り付けた際に、収納部材33の周囲壁部331の前端面と当接し、円形壁部25と周囲壁部331とで一体の筒となるようになっており、この筒内に、画像表示ユニット32が配置されるようになっている。すなわち、裏面構成部材20に収納部材33に対応して後方側に円形状に立設した円形壁部25を形成することで、収納部材33を裏面構成部材20に取り付けた際に、内部に画像表示ユニット32が収納される収納空間を形成するように構成されている。
また、円形壁部25には、上述のカバー取付部24のネジ止め部241と前後に重なる四ヶ所の位置にそれぞれローラ取付部251,…が形成されている。
ローラ取付部251,…には、それぞれ、筒状のローラ252,…を回転自在に支持する支持軸(図示略)が前後方向に沿って固定されている。そして、支持軸が筒状のローラ252に貫通した状態で、支持軸がローラ252を支持軸の軸回りに回転自在に支持している。また、円形壁部25のローラ取付部251において、支持軸の後部が円形壁部25の後端面より後方に突出している。そして、ローラ取付部251は、支持軸の後部の周囲を覆う筒状の支持軸固定部を有し、支持軸固定部が円形壁部25の他の部分より後方に突出した状態となっている。一方、支持軸の前部は、裏面板22の円形開口部23を介して裏面板22より僅かに前方に突出して露出した状態となっている。
ローラ252,…は、前記ローラ取付部251に対応して設けられるが、例えば、円形壁部25の真上となる位置を0度とした場合に、約45度、約135度、約225度、約315度というようにほぼ90度置きに配置されている。また、ローラ252,…は、その外周面の円形壁部25の内側となる中心側を向いた部分が円形壁部25、カバー取付部24及び円形開口部23の内周面より僅かに内側に配置されており、図10に示すように、円形壁部25及びカバー取付部24の内側に配置される画像表示ユニット32の前方円盤部材37の前面側に設けられた後述する演出装置100およびカバー部材104の外周に接触可能となっている。なお、画像表示ユニット32の前面の前後位置は、ほぼ、裏面構成部材20の裏面板22より僅かに前の位置となり、画像表示ユニット32の前端部が裏面板22の円形開口部23内に入った状態となっている。
また、前記前面カバー242は、裏面板22から前方に突出したカバー取付部24の前端面に取り付けられるので、前面カバー242は、裏面板22より僅かに前となるが、遊技盤1の裏面からは、後方に離間し、遊技盤1の裏面から後方に突出する前面構成部材51の後端部に近接もしくは当接した状態となる。
従って、ローラ252,…は、前記ローラ取付部251の位置である円形壁部25の内周所定部位に設けられ、画像表示ユニット32の前方円盤部材の前面側に設けられた後述する演出装置100およびカバー部材104の円周部(外周部)と接触して前方円盤部材37を回動可能に支持している。
裏面板22の裏面側の円形壁部25の周囲には、円形開口部23の中心回りに60度毎にネジ止めボス253,…が配置されている。該ネジ止めボス253,…は、裏面構成部材20の裏面板22に収納部材33を固定するためのものである。
また、裏面板22の円形壁部25に近接する位置には、モータ取付部26が設けられている。
モータ取付部26は、円形壁部25に隣接する位置に設けられ、この例では、左右に長い略矩形状の裏面構成部材20の後方から見て右下隅部に形成されている。そして、モータ取付部26は、裏面板22から後方に延出するように立設された囲い壁261を有する。囲い壁261は、画像表示ユニット32を回転駆動するモータ342の回転軸に固定された駆動ギア341の周囲を囲むように形成さているが、駆動ギア341の円形壁部25側の一部は、円形壁部25より後方側において、円形壁部25の内側に入り込んだ状態となっており、囲い壁261は、駆動ギア341の周囲のうちの円形壁部25及びその内側と重なる部分を除く部分を囲むように形成され、円形壁部25に臨む部分は開放した状態となっている。
囲い壁261の周囲には、モータ342が固定された固定プレート343を取り付けるための複数のモータ取付ボス262,…が設けられている。なお、囲い壁261の一部及び複数のモータ取付ボス262のうちの一部は、裏面板22ではなく、裏面板22の下側に形成される後述の回収球流路部材28,28の裏面から後方に立設されている。
固定プレート343は、遊技盤1裏面と平行となるように囲い壁の後端面に当接するように配置され、モータ取付ボス262にネジ止めされている。また、固定プレート343は、その本体部の後方から見て右側の側縁部に本体部に対して直角に前方の屈曲する屈曲部を有し、該屈曲部が囲い壁261の外側に形成されたスリットを有する固定部のスリットに挿入されて位置決めされた状態となっている。
また、固定プレート343の裏面側にモータ342の前面がネジ止めされた状態で固定されるとともに、モータ342の回転軸が固定プレート343に対して直交するように固定プレート343の裏面側から前面側に貫通して固定プレート343の前方に延出している。
そして、モータ342の回転軸には、駆動ギア341が固定されている。なお、回転軸の先端部は、裏面板22の近傍まで延出しているが、駆動ギア341は、回転軸の基部側に固定され、前記ローラ252の支持軸の後端部より後方に配置されている。また、駆動ギア341の中心部の回転軸が固定される部分は、細長い筒状に形成されているとともに、駆動ギア341の本体よりも前方に延出し、回転軸の駆動ギア341より前側の部分全体を覆うことにより、回転軸に強固に固定されている。
また、この例において、電気的駆動源となるモータ342は、回転軸の回転角度を精密に制御可能なステッピングモータが用いられている。ステッピングモータは、駆動用の電力がパルスで入力され、入力されるパルス数で回転角度を制御可能で、かつ、パルスの間隔で速度を制御可能となっている。そして、モータ342は、演出制御装置60の音・ランプ制御装置80に制御されるようになっている。
そして、駆動ギア341は、一部が上述のように円形壁部25の後方側で円形壁部25の内側となっているので、裏面構成部材20に収納部材33を取り付けた場合に、駆動ギア341の一部は、収納部材33の周囲壁部331における後述の開口部332の位置で、周囲壁部331の内側に配置される。
そして、モータ342と、モータ342に回転軸に固定された駆動ギア341とから回動駆動装置34が構成され、該回動駆動装置34が画像表示ユニット32を回転駆動するようになっている。
そして、周囲壁部331の駆動ギア341が入り込む部分には、開口部332(図5に図示)が形成されている。なお、開口部332は、周囲壁部331と円形壁部25とを合わせた際に穴状の開口部332となるが、周囲壁部331単独では、切欠部となっている。従って、裏面構成部材20には、収納部材33の周囲壁部331に形成された開口部332から駆動ギア341が周囲壁部331と円形壁部25との内側となる収納空間内に臨むように回動駆動装置34が配置されている。
また、裏面構成部材20の後方から見て左端部には、収納部材33の後方から見て左側部より後方に演出制御装置60を配置するための演出制御取付部27が設けられている。
演出制御取付部27には、前方に開放するとともに後方に突出する箱状の凸部が裏面構成部材の上下に渡って複数形成されるとともに、凸部の後端面に演出制御装置60のケースの前面が当接する固定リブ271が上下に一直線上に並んで形成されている。
また、固定リブ271の後方から見て左側には、上下に並んで複数のネジ止めボス272,272が形成され、該ネジ止めボス272に演出制御装置60のケースがネジ止めされるようになっている。
なお、演出制御取付部27は、演出制御装置60の後方から見て左側部を固定するようになっており、演出制御装置60の右側部は、後述するように収納部材33に固定される。
また、裏面構成部材20の下部の左右には、それぞれ、一般入賞口3から入賞した遊技球を流入させて下側の遊技球回収経路に導出する回収球流路部材28,28が一体に設けられている。なお、回収球流路部材28,28には、一般入賞口センサ3a,3aが取り付けられるようになっている。
また、裏面構成部材20の背面板の前面には、その上端部の左右にサイドランプ9,9の上部の構成要素となる盤面用LED基板(図示略)が設けられている。盤面用LED基板は、その前面に電気的発光部材としてのLEDを複数搭載されている。また、盤面用LED基板は、円形開口部23の上部の左右側方に配置されるとともに、裏面構成部材20を遊技盤1に取り付けた際に、遊技盤1のランプ上部開口部1g,1gと重なり、ランプ上部開口部1g,1gに取り付けられたレンズ部材を後方からLEDにより照らすようになっている。なお、サイドランプ9,9の上端部を除く本体は、遊技盤1のランプ開口部1f,1fに電気的発光部材を搭載した基板や、レンズ部材等が取り付けられるようになっている。
画像表示ユニット32は、図4〜図12に示すように、画像表示面11を有する画像表示器12が前面側に配設されるとともに、前記回動軸31が設けられる円盤状の後方円盤部材35と、この後方円盤部材35の前方側に配設され、周辺構成部材36が設けられるとともに、画像表示器12の画像表示面11を臨ませる表示用開口部38が形成される円盤状の前方円盤部材37とから構成される。また、前方円盤部材37と後方円盤部材35との間に画像表示器12が位置するように該前方円盤部材37と後方円盤部材35との間に所定間隔を設けて相互に取り付けられている。
後方円盤部材35は、透明な合成樹脂からなる円盤状の後方円盤部材本体351と、その前面側に配設される画像表示器12と、後方円盤部材本体351の前面から後方に貫通した状態の回動軸31と、後方円盤部材35の常態(原点位置)における下部の周縁部に取り付けられたギア部39と、画像表示ユニット32の回転角度を規制するための突起部材40と、画像表示ユニット32が後述する特定の角度となったことを光学的に検出するための遮光板41と、画像表示器12の導線を中継する第1中継基板42とを有するものである。
後方円盤部材本体351は、前方円盤部材37より僅かに小さな径の円盤状に形成され、裏面側の中央に回動軸31を固定する固定筒部35aが後方に突出して形成され、回動軸31の前端部が固定筒部35a内に挿入されて固定され、さらに前面側に画像表示器12が固定されている。すなわち、後方円盤部材本体351は、前方側に画像表示器12を配設するとともに、後方側に回動軸31を突設したものである。
また、後方円盤部材本体351の裏面の外周部には、後述のギア取付部35dを除いて外周に沿って後方に突出する補強用のリブ354が形成されている。なお、リブ354は、後方円盤部材本体351の前方円盤部材37とのネジによる接合部に隣接する位置において、後方円盤部材本体351の外周から内側に離れる凹部状に形成され、前記接合部をさらに補強するようになっている。
また、後方円盤部材本体351の径は、左右に長い矩形状の画像表示器12の外接円の径より僅かに長いものとなっている。
図4,9に示すように、後方円盤部材本体351の裏面には、原点位置(図4,9に示す状態)で真上を0度として、後方円盤部材本体351の裏面側から見て0度および180度となる半径の略中央の位置に、矩形状の開口部35cが形成されている。この開口部35cは、後述する演出装置100の開閉部材121を駆動するための被伝達部材123の被伝達部125を、後方円盤部材本体351の裏面に露出させるためのものである。なお、図10に示すように、開口部35cの後方円盤部材本体351の裏面側の外周は、裏面側に向かって拡径するテーパとなっており、後述する駆動装置129の伝達部材130が、開口部35c内に配される被伝達部125を確実に押圧できるようになっている。
また、時計回りに90度の位置には、後方に突出するリブで囲まれた中継基板取付部42aが形成され、中継基板取付部42aには、第1中継基板42が取り付けられるようになっている。さらに、反時計回りに略45度の位置には、突起部材基部40aが形成され、この突起部材基部40aに突起部材基部40aと共に突起部材40を構成する筒状の金属部材40bが取り付けられるようになっている。
また、後方円盤部材本体351の原点位置での最下端となる位置から円周(外周)に沿って左右に所定角度(後方円盤部材本体351の裏面側から見て右側に約45度、左側に約135度)の範囲で、かつ、外周縁から僅かに内側となる位置に、円周に沿って設けられ、かつ、後方に突出するリブによりギア取付部35dが形成されている。このギア取付部35dにギア部39となる部材が取り付けられる。なお、ギア取付部35dのリブの両端部は、半径方向に沿うように屈曲して、後方円盤部材本体351の周縁に至るように形成されている。
また、後方円盤部材本体351の裏面側には、前記突起部材基部40aと固定筒部35a(回動軸31)とを結ぶ後方円盤部材本体351の半径方向に沿った線分上に、後方に突出するリブで囲まれた遮光板取付部35fが形成され、遮光板取付部35fに遮光板41が取り付けられるようになっている。
また、後方円盤部材本体351の前面側には、画像表示器12の四隅部に対応する位置に4つのネジ止め部が形成され、該ネジ止め部にそれぞれネジ用の貫通孔35g,…が形成されている。
また、図10に示すように、後方円盤部材本体351の前面側の外周部には、ほぼ90度毎に4つのネジ止め筒部35h,…が形成されている。このネジ止め筒部35h,…は、前方円盤部材37とのネジによる接合部となるもので、ネジ用の貫通孔を有するとともに、後述する前方円盤部材37の取付ボス372,…の先端部が挿入可能な筒状に形成されており、後方円盤部材35と前方円盤部材37との取付時に容易に位置決めできるようになっている。
画像表示器12は、この例において、前方円盤部材37と後方円盤部材35との間に配置されることからパネル状である必要があり、LCDやEL等のパネル状のディスプレイを用いることができるが、この例ではLCDを用いている。すなわち、画像表示器12は、液晶表示パネルにより構成されている。なお、画像表示器12には、液晶表示パネル用の導線と、バックライト用の導線とが接続されており、これらの導線は、後方円盤部材本体351の前面側の画像表示器12から後方円盤部材本体351の裏面側に配置された第1中継基板42まで後方円盤部材本体351に形成された導線用のスリット及び孔を通って引き回されている。
回動軸31は、金属製で、画像表示ユニット32を遊技盤1に配置した状態で、演出制御装置60よりも後方まで延出するように長く形成されている。例えば、回動軸31の長さは、後方円盤部材本体351の半径の2/3より長く、半径より僅かに短いものとなっている。
ギア部39は、後方円盤部材本体351の上述のギア取付部35dに取り付けられる円弧状の合成樹脂製の部材で、円弧の外周側となる側縁部に山と谷とを繰り返す歯車の歯が多数形成されている。また、後方円盤部材本体351にギア部39を取り付けた状態で、ギア部39の歯となる部分は、後方円盤部材本体351の外周よりも外側に配置される。これにより、後方円盤部材35の下部の外周に歯車の歯が形成された状態となる。この後方円盤部材35の歯は、上述の駆動ギア341と歯合する(噛み合う)ようになっている。
従って、画像表示ユニット32を回動させるための駆動ギア341と歯合するギア部39を当該後方円盤部材35の周縁部所定範囲に設けたことになる。
また、駆動ギア341は、後方円盤部材35の斜め下側に配置され、後方円盤部材35の真上となる方向を0度とした場合に、駆動ギア341は、後方円盤部材35の裏面側から見て時計回りに略135度(所定角度)となる部分で噛み合うようになっている。また、後方円盤部材35は、この例において、例えば、前面側から見て原点位置から右回り(時計回り)に180度回転するように設計されており、ギア部39は、後方円盤部材35の135度より僅かに手前から315度より僅かに先まで形成されている。
以上のようにギア部39を配置するとともに駆動ギア341を配置することで、モータ342の駆動により、画像表示器12の左右に長い矩形状の画像表示面11を左右に長い横の状態から上下に長い縦の状態を経由して、再び左右に長い横の状態(画像表示面11の上下左右の関係を反転)となるように180度回転することが可能となる。
突起部材40は、上述のように180度の範囲で回転する画像表示ユニット32を2カ所の所定位置(原点位置と、原点位置から180度だけ時計回りに回った回転位置)で止めるためのもので、原点位置と回転位置とにおいて、突起部材40は、ストッパとなる収納部材33に形成された回動規制部材441,442に当接するようになっている。
また、突起部材40は、後方円盤部材本体351の回転中心から半径方向に後方円盤部材本体351の半径の半分より長い距離(所定間隔)だけ離れて配置されている。この例では、前記半径の2/3程度の後方円盤部材本体351の回動中心より離れた位置に突起部材40が形成されている。
また、後方円盤部材本体351に形成された上述の突起部材基部40aに円筒状の金属部材40bを金属部材40bを貫通するネジで固定することで、全体として円柱状の突起部材40が後方に突出して形成される。また、金属部材40bは、磁石に吸着される強磁性体(例えば、鉄)から構成されている。
そして、後方円盤部材35の裏面が画像表示ユニット32の裏面を構成することから、画像表示ユニット32の裏面側であって回動中心から外側に所定間隔離れた位置に、後方側に向けて突起部材40を突設したことになる。また、突起部材40は金属部材40bを有する。
遮光板41は、後方円盤部材本体351の裏面に沿って配置される取付板41aと、取付板41aから後方に突出するように立設された遮光板本体41bからなる。
また、遮光板41は、遮光板取付部35fに取り付けた状態で、後方円盤部材本体351の回動中心と突起部材40との間に配置される。
また、遮光板本体41bは、遮光板41の配置における回動中心からの距離に対応した半径の円弧板状に形成されている。そして、遮光板本体41bの原点位置から回転位置への回転方向(往路)の後尾側端部(復路の先端側端部)は、後方円盤部材本体351の回動中心と突起部材40とを結ぶ線状に配置され、往路の先頭側端部は、後尾側端部に対して1cmほど回転方向の前側に配置されている。
第1中継基板42は、上述のように、後方円盤部材本体351の裏面側の中継基板取付部42aに取り付けられ、後方円盤部材本体351の前面側の画像表示器12のLCD用導線とバックライト用導線とが接続される。また、第1中継基板42からは中継されたLCD用導線が収納部材33の後述する第3中継基板33cに接続され、中継されたバックライト用導線が後述する第2中継基板33bに接続されている。
図4に示すように、前方円盤部材37は、前方円盤部材37を後方円盤部材35に取り付けるための取付ボス372,…が後方側に立設された前方円盤部材本体371と、前方円盤部材本体371の前面側に設けられ、周辺構成部材36を構成する演出装置100とを備えている。
前方円盤部材本体371は、後方円盤部材本体351より僅かに大きな径を有する円盤状に形成されている。なお、前方円盤部材本体371の径は、後方円盤部材35のギア部39の歯の頂点から回転中心までの距離とほぼ等しくなっている。
前方円盤部材本体371の裏面の外周部には、円周に沿って後方に突出する円環状の外周リブ373が形成されている。また、前方円盤部材37の裏面側において、後方円盤部材本体351のネジ止め筒部35hに対応する外周部のほぼ90度ずつ間隔を開けた位置にそれぞれ取付ボス372,…が形成されている。取付ボス372,…は、前方円盤部材本体371の裏面と後方円盤部材本体351の前面との間に、画像表示器12を配置可能な長さを有するもの、すなわち、画像表示器12の厚みより僅かに長いものとなっている。また、前方円盤部材本体371には、画像表示器12の画像表示面11を前面に臨ませる矩形状の表示用開口部38が形成されている。表示用開口部38は、ワイド画面となっている画像表示面11に対応して、例えば、縦横比が9:16等の横長となっているとともに、ほぼ前方円盤部材本体371の上下左右の真ん中となるように配置されている。また、前方円盤部材本体371の表示用開口部38の周縁部には、表示用開口部38の全周に渡って後方に突出する開口リブ381が形成されている。
また、図5から図12に示すように、前方円盤部材本体371の前面は、画像表示面11を露出させる表示用開口部38を除いて、周辺構成部材36の構成要素の1つとなっている演出装置100が設けられている。
演出装置100は、画像表示器12の前方側に演出物102を落下させて演出を行うものであり、演出物102を収納する演出物収納部101と、演出物収納部101の開口部103を開閉する開閉装置120と、からなる。
図5,7,8に示すように、演出装置100は、長方形状の画像表示面11の2本の長辺側に配されている。すなわち、長方形の画像表示面11が横長の状態において、画像表示面11の上辺の上方と、下辺の下方にそれぞれ配されており、図7に示すように、画像表示面11の上部に位置する演出装置100の演出物収納部101の内部に収納した演出物102を、図8に示すように、画像表示面11の前方側に落下させるとともに、画像表示面11の下部に位置する演出装置100の演出物収納部101によって落下した演出物102を回収し、収納するようになっている。なお、この上下の演出装置100は同じ構成を有するものであり、以下、図7に示す状態における上下関係で、画像表示面11の上方にある演出装置100について説明する。
演出装置100は、演出物102を収納する演出物収納部101と、演出物収納部101に設けられた開口部103を開閉する開閉装置120とを有する。
演出物収納部101は、図5、10に示すように前方円盤部材本体371の前面側の周辺構成部材36から前面側に突出するように設けられている。この演出物収納部101は、画像表示面11の長辺よりも上方にあって長辺に平行な直線と、この直線よりも上方にある前方円盤部材本体371の外周に沿った円弧を外周とし、演出物収納部101の前面、後面をなすD字型の板状の部材である前壁部材106、後壁部材107を有する。そして、このD字型の前壁部材106および後壁部材107の外周に沿って、前壁部材106および後壁部材107の板面に対して垂直に接続し、前壁部材106と後壁部材107を連結して演出物収納部101の側面となる板状の部材として、円弧部分に設けられる円弧板108と、直線部分に設けられる底板109とを有する。すなわち、演出物収納部101は、前壁部材106、後壁部材107、円弧板108、底板109によって形成されたD字型の容器であって、図10に示すように、この内部の空間に演出物102が収納されている。なお、演出装置100は透明な材質からなり、内部に収納された演出物102が視認可能となっている。
また、底板109には、直線部分の側面の長さ方向に沿ってスリット状に、前後方向の略中央部に画像表示面11の長辺の長さよりわずかに短い範囲に渡って開口部103が形成されており、ここから演出物102を画像表示面11方向に落下できるようになっている。なお、開口部103の長さは画像表示面11の長辺の長さより長くても良い。
また、画像表示面11の下方に位置する演出装置100では、この開口部103から演出物102を演出物収納部101内に収納する。
図7に示すように、底板109の演出物収納部101の内壁面をなす面は、開口部103の左右の端部より外側となる部分が、開口部103に向かって下る斜面となっている。さらに、図10に示すように、前壁部材106、後壁部材107の演出物収納部101の内壁面をなす面は、開口部103の近傍となる部分が開口部103に向かって下る斜面となっており、演出物収納部101内の演出物102を開口部103に向けて誘導できるようになっている。また、底板109の演出物収納部101の外壁面をなす面は、開口部103の周りを囲む前後左右の面のそれぞれが、開口部103に向かって上る斜面となっている。すなわち、演出装置100が画像表示面11の下側に位置した際には、開口部103に向かって下る斜面となっており、上方から落下した演出物102を開口部103に誘導し、効率よく回収できるようになっている。
以上のことから、演出装置100は、長方形状の画像表示面11の長辺側に各々配設し、該画像表示面11の長辺に沿って延在したこととなる。
また、一対の演出装置100は、いずれも演出物収納部101の演出物102を落下および収納可能に構成したこととなる。
開閉装置120は、演出物収納部101の開口部103を開閉するためのものであって、開口部103に配される開閉部材121と、開閉部材121を駆動する駆動装置129と、駆動装置129の駆動力を開閉部材121に伝達する被伝達部材123と、開閉部材121の動作を規制する規制手段126とからなる。
図12に示すように、開閉部材121は、開口部103と略同じ左右幅を有する板状の部材であり、演出物102が通過可能な複数の孔122が開口部103の形状に合わせて直線状に配されたもので、図10に示すように、演出物収納部101の開口部103に形成された開閉部材摺動部105に前後方向に可動自在となるように取り付けられている。
開閉部材121の可動範囲は後述する規制手段126によって規制されており、前方向は、図11に示すように、孔122が設けられた部分が開口部103と重なり、開口部103が開放される部分までとなっている。また、後方向は、図10に示すように、孔122が設けられた部分が開口部103から完全に退避し、開閉部材121の板面で開口部103が完全に覆われ、開口部103が閉鎖された状態となる部分までとなっている。
また、図10から図12に示すように、開閉部材121の後端面となる側面の中央部には、開閉部材121の長さ方向に対して垂直に、後方に向かって延在する被伝達部材123が形成されている。この被伝達部材123は、後述する駆動装置129の駆動力を受けて開閉部材121に伝達するためのものであり、前方円盤部材本体371の開閉装置120が配される位置に形成された貫通孔37b、後方円盤部材本体351に形成された開口部35cを貫通し、画像表示ユニット32の裏面側まで達している。被伝達部材123の後端部は、上下幅が広くなった被伝達部125となっており、この被伝達部125の後端面は、後方円盤部材本体351の後面と同一平面となるようになっている。そして、この被伝達部125に、収納部材33に設けられた後述する駆動装置129の可動部分である伝達部材130が当接するようになっている。また、被伝達部材123の上面の中程には、板面が開閉部材121に対して垂直、かつ、開閉部材121の長さ方向に平行となった板状の部材である押圧部124が形成されている。この押圧部124は、後述する規制手段126の内部に配され、開閉部材121の動作を規制するためのものである。
規制手段126は、図10に示すように、前方円盤部材本体371の裏面側で、被伝達部材123が挿通される貫通孔37bが形成された部分に設けられ、通常時において開閉部材121を、開口部103を閉鎖する状態に保つ役割を有する。この規制手段126は、被伝達部材123を挿通可能で、被伝達部材123の押圧部124を格納できる空間を有し、押圧部124を押圧する復帰バネ127と、開閉部材121の前後方向の可動範囲を規制する規制部128とを有する。復帰バネ127は、規制手段126の前面側の内壁と押圧部124の前面側の板面との間に配され、両者を互いに離す方向に付勢している。すなわち、押圧部124は常に後方に向かって付勢されており、開閉部材121に形成された孔122が演出物収納部101の開口部103よりも後方に退避し、開閉部材121の板面で開口部103を塞いで閉鎖した状態となる。また、この状態において規制部128が押圧部124の後方側の板面に当接して、開閉部材121がこれ以上後方へ移動することを規制している。よって、通常時において開閉部材121は開口部103を閉じる状態に保持される。
そして、後述するように、画像表示ユニット32が回動し、特定の回動位置となった際に、図11に示すように、駆動装置129の伝達部材130が伸張し、被伝達部材123の被伝達部125が伝達部材130によって前面側に押圧されると、開閉部材121が前面側に摺動し、開閉部材121に形成された孔122と演出物収納部101の開口部103が重なって、図8に示すように演出物102が落下可能となる。このとき、規制手段126の規制部128が被伝達部125の前部に当接し、開閉部材121がこれ以上前方へ移動することを規制している。伝達部材130が退縮すると、復帰バネ127によって押圧部124が後方に付勢されているため、開閉部材121が後方へ摺動し、開閉部材121の孔122が形成された部分が演出物収納部101の開口部103から退避して再び開口部103が閉じた状態となる。
なお、画像表示面11の下方にある演出装置100においても、上述と同様の開閉動作が行われるようになっている。すなわち、通常時においては開閉部材121が開口部103を閉じる状態に保持されている。そして、画像表示面11の上方にある演出装置100を駆動する駆動装置129が動作するのと同時に、画像表示面11の下方にある演出装置100を駆動する駆動装置129も動作して開口部103を開放し、落下した演出物102を開口部103から演出物収納部101内に収納するようになっている。
以上のことから、演出装置100は、画像表示面11の周辺を構成する周辺構成部材36から前方に突出状に演出物収納部101を形成して構成し、該演出物収納部101における画像表示面11側には、演出物102を落下および収納するための開閉装置120を設けたこととなる。
図7、10に示すように、画像表示器12の前面側であって、一対の演出装置100,100の間には、図6に示すカバー部材104が、例えばネジによって取り付けられている。このカバー部材104は、透明な材質からなるコ字形の部材で、前面側となる平面の上下の平行な辺は、演出装置100の直線部分と同じ長さとなっており、左右の曲線となった辺は、前方円盤部材本体371の外周と同じ曲率となっている。上下の平行な辺の間隔は、一対の演出装置100,100の間隔と同じ間隔となっており、一対の演出装置100,100の間にちょうど収まるようになっている。また、曲線となった辺には、前面側となる平面に対して垂直に突出する側面が形成されており、一対の演出装置100,100の外周の曲線部分(円弧板108,108)とで前方円盤部材本体371と同じ半径を有する円が形成されるようになっている。また、カバー部材104の前後幅は、演出装置100の前後幅と同じ幅となっており、画像表示ユニット32の前面は、一対の演出装置100,100とカバー部材104によって段差のない平面が形成されるようになっている。すなわち、このカバー部材104を取り付けた状態においては、一対の演出装置100,100とカバー部材104とで、前方円盤部材本体371と同じ半径の円盤状容器を形成するようになっている。そして、このカバー部材104によって画像表示器12の前面側に空間が形成され、この空間内で演出物102を落下させて演出を行うようになっている。また、この空間は密閉された空間となっており、落下する演出物102が外部に出ないようになっている。
なお、上述した演出装置100においては、演出装置100自体、または、演出装置100の背面にLEDなどの発光部材を配して演出装置100を装飾するようにしても良い。
また、演出装置100は透明な材質からなり、内部に収納された演出物102を視認可能としたが、不透明な材質で形成して内部に収納された演出物102が見えないようにしても良い。
また、前方円盤部材本体371の表示用開口部38に透明な材質からなるカバーを設け、画像表示面11を保護するようにしても良い。特に、表示用開口部38の周縁部に形成された開口リブ381の段差をなくすように、表示用開口部38が周辺構成部材36の演出装置100が設けられていない部分と同一平面を形成するようにカバーを設ければ、演出物102が開口リブ381上に残ってしまうことを防止できる。
また、演出物102としては、落下、収納を容易にするために、例えば、樹脂製のビーズ状のもののように、適度な重量を有するものが好ましいが、演出効果を高めるためには、できるだけ軽量なものを用いて落下時間を長くするのが良い。また、演出物102が落下時に回転、方向転換などをするように、例えば、粒状の部材に羽状の部材を取り付けたものとして、演出効果を高めるようにしても良い。また、画像表示面11の表示として、例えば、背景で花吹雪が舞う表示をしたり、変動表示ゲームの識別情報としての数字を花形のドットで表示するようにしたりするのに関連付けて、花びら状の演出物102を落下させるなど、画像表示面11の表示と関連付けた演出物102を落下させることで演出効果を高めるようにしても良い。
また、開閉装置120の動作として、例えば、開閉部材121を前後方向に振動させたり、開口部103の開閉を繰り返すようにしたりして、演出物102を画像表示面11の前方側に少量ずつ落として演出効果を高めるようにしても良い。
また、開閉部材121に形成した孔122の形状を矩形状の孔を複数配列するとしたが、演出物102の形状によって、例えば、孔122の形状を円またはその他の形状としたり、開口部103と同じようにスリット状の孔を長さ方向に渡って設けたりしても良い。
また、開閉部材121の前後動作を円滑にするために、演出装置100に開閉部材121を動作方向に沿って案内するガイドを設けたり、開閉部材121の長さ方向に沿って被伝達部材123を複数箇所に設け、駆動装置129によって各被伝達部材123を同時に駆動するようにしたりしても良い。
また、駆動装置129として伸縮可能な伝達部材130を有するソレノイドとしたが、モータ等の他の駆動装置によって開閉部材121を前後に動作させるようにしても良い。
図4,5に示すように、収納部材33は、概略円盤状の背面板333と、この背面板333の外周部から前方に円筒状に突出する周囲壁部331と、背面板333の裏面中央部から後方に突出する中空ボス334と、背面板333の前面となる収納部材33の内面に設けられる第1及び第2回動規制部材441,442と、画像表示ユニット32の回動動作を停止させるために当該画像表示ユニット32(モータ342)の回動位置を検出する検出手段となる第1及び第2位置検出装置461,462とを有する。
また、収納部材33は、背面板333に上述のように周囲壁部331が設けられている、すなわち、収納部材33は、前方に開放(開口)した円形状の凹室を形成可能に円形状の周囲壁部331を有し、上述のように裏面構成部材20に収納部材33を取り付けることで、図10に示すように、裏面構成部材20の円形壁部25と周囲壁部331とから画像表示ユニット32を収納する収納空間が形成される。
図4に示すように、収納部材33の背面板333には、回動軸31を挿通可能な中空ボス334が当該収納部材33の裏面から後方に突出して設けられている。中空ボス334は、背面板333に一体に形成されるとともに画像表示ユニット32の回動軸31に対応して形成されるものである。
そして中空ボス334は、回動軸31よりも大きな径の円筒状に形成され、かつ、裏面構成部材20に取り付けられた収納部材33内に画像表示ユニット32を収納した状態で、中空ボス334の後端が回動軸31の後端より僅かに前となるように形成される。
また、中空ボス334は、収納部材33の背面板333の後方に配置される演出制御装置60より後方に延出しており、上述のように長い回動軸31を、その前端部及び後端部を除いて収容可能となっている。また、中空ボス334は、背面板333と一体に形成されるが、見かけ上、背面板333を貫通した状態に形成され、中空ボス334の前端部は、背面板333の前面側に突出した状態となっている。
また、中空ボス334の前端部及び後端部には、それぞれ軸受34a,34b(プラスチック滑り軸受)が配置される。そして、中空ボス334内に配置される回動軸31は、前後2つの軸受34a,34bに挿通された状態となり、2つの軸受34a,34bに互いに離れた2点で回動自在に支持された状態となる。従って、2つの軸受34a,34bを互いに離して配置することで、回転自在に支持される画像表示ユニット32が重くても、画像表示ユニット32を安定して回動自在に支持することができる。
そして、この実施例では、中空ボス334の後端が収納部材33の背面板333より後方に配置される演出制御装置60よりも後方に位置するように中空ボス334が長くされ、かつ、前側の軸受34aが背面板333前面より前に配置される中空ボス334の前端部に配置され、後側の軸受34bが中空ボス334の後端部に配置されることから、2つの軸受34a,34b間の距離が極めて長くされている。これにより、画像表示ユニット32を大型の画像表示器12を有することにより大きな重量を有するものとしても、2つの軸受34a,34bにより安定して支持することができる。
また、回動軸31の前端部には、筒状の固定筒部35aが回りを囲んだ状態で固定されており、この固定筒部35aの後端面が前側の軸受34aの前端面に当接することにより回動軸31の後側への移動が規制されている。
また、回動軸31の後側の軸受34b(中空ボス334の後端部)より僅かに後側となる部分には、軸受34bの内径より大きな外形を有する止め輪(Eリング)が固定されており、該止め輪が後側の軸受34bに当接することにより回動軸31の前側への移動が規制されている。これらのことから、回動軸31は、中空ボス334において、回動自在に支持されるとともに、前後動を規制されている。
そして、画像表示ユニット32は、遊びの範囲内での前後動より大きな前後動が規制されることにより、画像表示ユニット32が前後にがたつくのを防止し、例えば、画像表示ユニット32(前方円盤部材本体371)の前面が前面カバー242に当接することがないようになっている。なお、画像表示ユニット32は、基本的に2つの軸受34a,34bにより安定して回動自在に支持されているので、必ずしも、前記ローラ252により前方円盤部材37の演出装置100の外周を支持する必要はないが、後述するようにローラ252がないと画像表示ユニット32が片支持の状態となるので、画像表示ユニット32の円滑な回転と、軸受34a、34bの耐久性等を考慮した場合に、前記ローラ252により画像表示ユニット32の前部を支持して、画像表示ユニットを両支持の状態で回動可能とすることが好ましい。
これにより、画像表示ユニット32をより安定させて回転できるとともに、軸受34a,34bへの負荷を減少させて耐久性を向上することができる。
なお、回動軸31は、画像表示器12を備える後方円盤部材35の後方側に延出しており、画像表示ユニット32の重心は、回動軸31の軸受34a,34bに支持された部分より前となり、回動軸31を回動自在に軸受34a,34bで支持するだけでは片支持となる。
背面板333の裏面には、第2〜第4中継基板33b,33c,33dが上下に並んで固定されるようになっている。そして、背面板333の裏面には、これら第2〜第4中継基板33b,33c,33dのそれぞれの取付部として第2〜第4中継基板取付部33f,33g,33hが設けられている。なお、第2中継基板33b、第2中継基板取付部33f、第4中継基盤33d、第4中継基盤取付部33h及び後述の導線保護部材33iは、図2に図示されている。
第2〜第4中継基板33b,33c,33dは、画像表示ユニット32の後方円盤部材35に設けられた画像表示器12の第1中継基板42に中継された導線と、収納部材33に設けられた第1及び第2位置検出装置461,462の導線と、裏面構成部材20に設けられた上述の左右のLED基板の導線と、画像表示装置10の外部に設けられたサイドランプ9,9等の導線とが接続されて、これら導線は、第2〜第4中継基板33b,33c,33dに中継され、演出制御装置60に接続される。
第2中継基板取付部33fは、収納部材33の本体とは別体に成型されたもので、後方を開放した平たい箱状に形成され、収納部材33にネジ止めされて取り付けられている。
また、第2中継基板取付部33fには、画像表示ユニット32の後方円盤部材35に設けられた画像表示器12の第1中継基板42に中継された導線が、後述の導線導出口33aを通って収納部材33の内側から外側に引き出され第2及び第3中継基板33c,33dに接続される部分を後方側から覆う導線保護部材33iが設けられている。
導線保護部材33iは、第2中継基板取付部33fの下側で隣接する導線導出口33a及び第3中継基板取付部33gの間を架け渡すように、導線導出口33a及び第3中継基板取付部33gの後方に配置される。また、導線保護部材33iは、第2中継基板取付部33fの下側側面の後方から見て左端部に接続される接続部を有する上側板と、上側板に対向する下側板と、上側板の後端と下側板の後端間に架け渡される背板と、背板の後方から見て右側に配置される右側板とを有し、前記導線の配置部分の上下と後と右とを覆うようになっている。また、導線保護部材33iは、導線導出口33aの後側となる後方から見て左側より、第3中継基板取付部33gの後方側となる後方から見て右側の方が上下幅が広くされている。
この導線保護部材33iにより、画像表示ユニット32の回転移動により動く導線が、周囲に広がるのを防止することで、導線が周囲の部材に絡むのを防止することができる。なお、導線保護部材33iは、背面板333及び周囲壁部331を有する収納部材33の本体の裏面側で背面板333側に向かって開放された略箱状に形成されることから、収納部材33の本体と一体に成型することが困難である。しかし、第2中継基板取付部33fと一体に成型して、第2中継基板取付部33fと一体に取り付けることで、導線保護部材33iを収納部材33の本体に対して別体としても、容易に収納部材33に取り付けることができる。
第3中継基板取付部33gは、背面板333の裏面の右側で、上下の略中央に形成され、背面板333から後方に突出して第3中継基板33cの周囲を囲むリブを有するものであるが、リブの一部は背面板333より右側に突出した位置まで形成されて壁状となっている。
第4中継基板取付部33hは、背面板333の裏面の右側で第3中継基板取付部33gの下側に隣接して配置されている。また、第4中継基板取付部33hは、背面板の下側及び右側に突出して形成されており、突出した部分には、第4中継基板33dの後方から見て右と下とを囲む壁が形成されている。
また、背面板333には、その中央部分でかつ中空ボス334の周囲となる部分に背面板333の中心を中心とする円の1/4より僅かに大きな円弧状の半径方向に幅を有する扇状の導線導出口33aが形成されている。導線導出口33aは、上述のように後方円盤部材35の第1中継基板42から後方に引き出される液晶表示パネル用の導線とバックライト用導線とを収納部材33の収納空間から収納部材33の裏面側に引き出すための開口部である。そして、導線導出口33aから収納空間の外側に引き出された導線は、上述のように導線導出口33aの後方から見て右側に隣設する第2中継基板33b、第3中継基板33cに接続されるようになっている。
また、導線導出口33aの外周縁となるとともに、隣設する第2中継基板取付部33g、第3中継基板取付部33gの境界部分には、背面板333の前後方向にそれぞれ突出するように円弧板状の導線ガイド壁33eが形成されている。従って、導線導出口33aを通りかつ、画像表示ユニット32の回転に伴って移動する導線は、導線ガイド壁33eに沿って移動することになり、導線の絡み等が防止される。なお、導線導出口33aは、画像表示ユニット32の回転中心に対応してその近傍となる背面板333の中央部に設けられているので、画像表示ユニット32が回転移動しても導線の移動量をほぼ最低限度のものとすることができる。さらに、移動する導線は、上述の導線保護部材33iによっても保護されており、導線ガイド壁33e及び導線保護部材33iにより、導線の絡み等による断線を確実に防止することができる。
また、背面板333の後方から見て左側の裏面には、裏面構成部材20の演出制御取付部27に取り付けられた演出制御装置60の右側を固定するための演出制御取付部となる上下のボス33k,が設けられている。なお、ボス33kには、補強と演出制御装置60の裏面支持のためのリブ33mが接続されている。
また、図5に示すように、背面板333の前面側には、後述する第1及び第2位置検出装置461,462に対応して位置検出取付部33nが設けられている。
位置検出取付部33nは、原点位置(図5に示す状態)で、真上を0度として背面板333の中心を中心とし、前面側から見て時計回りに略45度の位置と略225度の位置に、前方に突出するコ字形のリブにより形成されている。略45度の位置にある位置検出取付部33n(原点位置側:復路の末端側)は、下方(時計回り方向)が開口したコ字形のリブで形成されており、ここに第1位置検出装置461が取り付けられている。また、略225度の位置にある位置検出取付部33n(回転位置側:往路の末端側)は、下方(反時計回り方向)が開口したコ字形のリブで形成されており、ここに第2位置検出装置462が配置されている。
周囲壁部331は、背面板333と同径となる短い円筒状の後壁部33oと、後壁部33oより大きな径の短い円筒状で、裏面構成部材20の円形壁部25と同径の前壁部33pと、後側の後壁部33oと前側の前壁部33pとを前後に配置した際に、これら径の異なる後壁部33oの前端部と前壁部33pの後端部とを接続する円環状の段差板33qとを有し、これらが一体に成型されている。
すなわち、周囲壁部331は、その後壁部33oと前壁部33pとで径が異なることから、周囲壁部331に段部337が形成されている。そして、上述の裏面構成部材のカバー取付部24及び円形壁部25と、周囲壁部331の前壁部33pとを前後に接続して形成された内部空間が前方収納部335とされ、この前方収納部335に、画像表示ユニット32の前後に接続された前方円盤部材37と後方円盤部材35とからなる本体が収納される。ここで画像表示ユニット32の本体は、後方円盤部材本体351の裏面から前側で、裏面より後は含まれない。
また、周囲壁部331前壁部33pより径の小さい後壁部33o内の空間は、後方円盤部材35の裏面に形成される突起部材40及び遮光板41と、これら突起部材40及び遮光板41に対応して、収納部材33の背面板333の前面(収納部材33の内面)に形成された回動規制部材441,442及び位置検出装置461,462とが配置される後方収納部336となっている。すなわち、突起部材40及び遮光板41と、回動規制部材441,442及び位置検出装置461,462とが後方円盤部材本体351の裏面と、背面板333の前面との間に配置されるために、これらの面が互いに離間する必要がり、後方円盤部材本体351が収納される前壁部33pの後に後壁部33oを設けて、後方円盤部材本体351の裏面と、背面板333の前面との間の空間を覆うようになっている。
従って、前記周囲壁部331に段部337を形成することで、収納部材33は、前記画像表示ユニット32(本体)を収納する前方収納部335と、該前方収納部335の後方に前記回動規制部材441,442、前記検出手段(位置検出装置461,462)および該画像表示ユニット32から外部に接続された導線を収納する後方収納部336とを備えている。
また、前壁部33pには、上述の駆動ギア341を周囲壁部331内の収納空間内に臨ませるための前記開口部332が形成されている。また、前壁部33pの円形壁部25のローラ取付部251,…の後方側に突出する部分に対応して切欠部33r,…が形成されている。また、前壁部33pの前縁部には、60度毎に外方側に突出する複数(例えば、6個)の取付片33u,…が設けられている。取付片33u,…は、裏面構成部材のネジ止めボス253,…の先端部と嵌合して、裏面構成部材20に収納部材33を位置決めするとともに、ネジによりネジ止めボス253,…に固定されるようになっている。
前記回動規制部材441,442は、上述のように画像表示ユニット32の裏面となる後方円盤部材本体351の裏面に突設された突起部材40に対応して設けられ、前記画像表示ユニット32の回動範囲を規制するためのものである。そして、回動規制部材441,442は、収納部材33における画像表示ユニット32の裏面と対向する内面となる前記背面板333の前面で、かつ、突起部材40の回動軌跡上に一対設けられている。
すなわち、突起部材40は、後方円盤部材本体351の裏面で後方に突出して形成され、回動規制部材441,442は、後方円盤部材本体351の裏面に対応する背面板333の前面に前方に突出して設けられることにより、突起部材40の前後位置と回動規制部材441,442の前後位置とが重なり、かつ、回動規制部材441,442が突起部材40の回動軌跡上に設けられているので、画像表示ユニット32を回転移動させると、突起部材40が一対の回動規制部材441,442のいずれかに当接する構成となっている。
図4に示すように、突起部材40は、画像表示ユニット32を原点位置に配置した場合に、画像表示ユニット32の真上方向を0度として、画像表示ユニット32の前方側から見て時計回りに45度となる位置に配置される。また、画像表示ユニット32を原点位置から180度時計回りに回転させた場合の回転位置に画像表示ユニット32を配置した場合に、突起部材40は、225度となる位置に配置される。これに対応して、第1回動規制部材441は、45度となる突起部材40に当接するように45度より僅かに小さい角度となる位置に配置される。また、第2回動規制部材442は、225度となる突起部材40に当接するように、225度より僅かに大きい角度となる位置に配置される。
これにより、突起部材40は、45度から225度の範囲で回動可能となり、45度以下及び225度以上の回転が規制される。突起部材40を有する画像表示ユニット32は、原点位置から回転位置までの所定角度としての180度の範囲で回転可能となる。この場合に画像表示ユニット32の画像表示器12の画像表示面11は、左右に長い矩形状となる横の状態(原点位置)から、上下に長い矩形状の縦の状態を経由して、再び左右に長い矩形状となる横の状態(回転位置)との間を回動自在となる。
なお、遊技盤1の前面構成部材51により形成された表示用窓部52が占める面積は、画像表示ユニット32の前面となる前方円盤部材本体371の前面の面積より小さくされている。従って、前方円盤部材本体371の前面の外周部は、表示用窓部52から露出しないものとなっているとともに、表示用窓部52が円形ではないことから、前方円盤部材本体371の前面の外周部より内側でも一部が表示用窓部52から露出しないようになっている。
しかし、上述のように、横長の状態から縦長の状態を経由して再び横長の状態となる(反転する)ことが可能な画像表示面11は、横長の状態でも縦長の状態でも、そのほとんどの部分が表示用窓部52から露出するようになっている。
また、上述のように突起部材40は、磁石に吸着される金属部材40bを有する一方、第1及び第2回動規制部材441,442には磁石を設け、突起部材40の金属部材40bが第1及び第2回動規制部材441,442の磁石に吸着されることで、画像表示ユニット32を適正角度で保持可能としている。すなわち、第1及び第2回動規制部材441,442のいずれかに当接した突起部材40は、磁石に吸着されるので、モータ342からの動力が伝達されなければ、上述の原点位置もしくは回転位置に適正角度で固定された状態となる。また、突起部材40が回転移動して第1及び第2回動規制部材441,442に当接した際に、突起部材40が第1及び第2回動規制部材441,442に対して撥ねて離れてしまうのを防止することができる。
すなわち、第1及び第2回動規制部材に設けられた磁石への金属部材40bの吸着力に打ち勝つ力が作用しなければ、画像表示ユニット32は回転しない。なお、磁石の磁力は、上述のように突起部材40が撥ねるのを防止できるとともに、画像表示ユニット32が原点位置及び回動位置で保持される以上の吸着力を必要とし、かつ、モータ342が作動した場合に、スムーズに突起部材40が離れる吸着力である必要がある。
図5に示すように第1及び第2位置検出装置461,462は、発光部46aと受光部46bとが互いに間隔を開けて背面板333前面から前方に突設された基板46cを有する。また、第1及び第2位置検出装置461,462の基板46cが、位置検出取付部33nにネジ止めされて取り付けられる。なお、発光部46aは、発光素子を有し、受光部46bは受光素子を有する周知の光学センサとなっている。また、第1及び第2位置検出装置461,462は、演出制御装置60に接続されている。
また、背面板333に取り付けられた第1及び第2位置検出装置461,462において、発光部46aと受光部46bとの間は、画像表示ユニット32の裏面に形成された遮光板41の画像表示ユニット32を回転させた場合の回転軌跡上に配置され、遮光板41が発光部46aと受光部46bとの間を移動可能となっている。
また、図9に示すように、遮光板41は、その遮光板本体41bの画像表示ユニット32の回転往復移動の往路側の先端側端部が、往路の回転方向において、突起部材40より前となる位置に配置されている。また、図5に示すように、第2位置検出装置462の発光部46aと受光部46bとは、背面板333の半径方向に沿って並んでいるとともに、背面板333の中心と第2回動規制部材442とを結ぶ線分上に配置されている。
従って、画像表示ユニット32が原点位置から回転位置に往路を移動した場合に、突起部材40は第1回動規制部材441に接触した原点位置から180度離れた第2回動規制部材442に接触する回転位置に移動することになる。
この際に遮光板41の遮光板本体41bの往路の先頭側端部が、突起部材40より往路の回転方向の前にあるので、突起部材40が第2回動規制部材442に接触する前に、第2位置検出装置462の発光部46aと受光部46bとの間を遮光板本体41bの往路の先頭側端部が遮光する。すなわち、画像表示ユニット32が所定角度を回転して、突起部材40が第2回動規制部材442に接触するより僅かに前に、第2位置検出装置462が遮光板41を検知する。
また、図9に示すように、遮光板41は、その遮光板本体41bの画像表示ユニット32の回転往復移動の復路側の先端側端部が、復路の回転方向において、突起部材40とほぼ同じ位置に配置されている。また、図5に示すように、第1位置検出装置461の発光部46aと受光部46bとは、背面板333の半径方向に沿って並んでいるとともに、背面板333の中心と第2回動規制部材442とを結ぶ線分より復路の回転移動の手前側に配置されている。
従って、画像表示ユニット32が回転位置から原点位置に復路を移動した場合に、突起部材40は第2回動規制部材441に接触した回転位置から180度離れた第1回動規制部材442に接触する原点位置に移動することになる。
この際に遮光板41の遮光板本体41bの復路の先頭側端部が、画像表示ユニット32の回転角度位置において突起部材40と同じ位置にあるが、第2位置検出装置461が第1回動規制部材441より手前にあるので、突起部材40が第1回動規制部材441に接触する前に、第1位置検出装置461の発光部46aと受光部46bとの間を遮光板本体41bの復路の先頭側端部が遮光する。すなわち、画像表示ユニット32が所定角度を回転して、突起部材40が第1回動規制部材441に接触するより僅かに前に、第1位置検出装置461が遮光板41を検知する。
すなわち、第1及び第2位置検出装置461,462は、突起部材40が第1及び第2回動規制部材441,442に接触する直前の画像表示ユニット32の回転位置を検出するので、第1及び第2位置検出装置461,462は、回転を停止する直前の画像表示ユニット32の回動位置(回転停止前のモータ342の回転軸(駆動ギア341)の回動角度)を検出することになる。これにより、後述するように画像表示ユニット32が回動停止する直前となったのを検知した際に、画像表示ユニット32(モータ342)の回転速度を低下させ、突起部材40が第1及び第2回動規制部材441,442に接触する際の速度を低下させることができる。
すなわち、第1及び第2位置検出装置461,462(検出手段)は、突起部材40が第1及び第2回動規制部材441,442に当接するよりも前の位置で画像表示ユニット32の回動位置を検出するように設定し、第1及び第2位置検出装置461,462の検出出力に基づいて、モータ342(電気的駆動源)により画像表示ユニット32の回動速度を低速に変換する。
また、図4、5に示すように、収納部材33には、画像表示ユニット32を原点位置に配置した場合に、画像表示ユニット32の真上方向を0度として、0度の位置と180度の位置に、演出装置100の開閉装置120の開閉部材121を駆動する駆動装置129が設けられている。この駆動装置129は、収納部開閉用SOL129a(電気的駆動源)を備え、図10、11に示すように、その前面側に前後方向に伸縮可能な伝達部材130を有する。なお、駆動装置129の収納部材33の半径方向に対する取り付け位置は、図10に示すように、伝達部材130と被伝達部125が一直線上に並ぶような位置となっている。また、駆動装置129は、収納部材33に設けられた取付孔33vに挿通された状態で固定されており、その前後位置は、図11に示すように、伝達部材130を伸張させたときに被伝達部材123の被伝達部125を押圧して被伝達部125の前部を規制部128に当接できるような位置となっている。これにより、画像表示ユニット32に設けられた一対の演出装置100,100が、特定の回動位置として0度、180度の位置となった場合、すなわち、画像表示面11が横長となる位置で、開閉装置120が作動して演出物102を落下、収納する位置になった場合に、駆動装置129を駆動することで開閉部材121を前方向に摺動させることができ、演出物収納部101の開口部103を開放することができる。
以上のことから、画像回動装置30は、画像表示ユニット32を回動可能に軸支するとともに、該画像表示ユニット32の裏面側所定部位を収納する収納部材33を有し、収納部材33における画像表示ユニット32の特定の回動位置に対応する部位に、開閉装置120を開閉させるための電気的駆動源(収納部開閉用SOL129a)および駆動力を伝達する伝達部材130を有する駆動装置129を配設し、画像表示ユニット32が特定の回動位置となった際に、当該画像表示ユニット32の裏面側に設けられた被伝達部材123に対して、駆動装置129の伝達部材130が作用して駆動力を伝達するように構成したこととなる。
また、図13に示すように、パチンコ遊技機は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置70(メイン制御装置)、この遊技制御装置70の制御下で各種の演出に関する制御を行う演出制御装置60(サブ制御装置)としての音・ランプ制御装置80及び表示制御装置90とを備えている。
このうち遊技制御装置70は、CPU71a、RAM71b、ROM71c等を有する遊技用マイクロコンピュータ71、入出力I/F73、クロック(発振器:CLK)72等により構成されている。
このうち、CPU71aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数値、特図変動表示ゲームの停止図柄の決定に用いられる図柄決定用乱数値、特図変動表示ゲームにおける基本変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)の種類の決定に用いられる基本変動パターン決定用乱数値などが含まれる。
RAM71bは、変動入賞装置6の始動入賞口に対応して設けられた特図始動入賞口センサ6aのオン信号の記憶、すなわち特図始動記憶(始動記憶、変動表示ゲームの実行権利)の記憶領域、普図始動ゲート8,8に設けられた普図始動ゲートセンサ8aのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU71aの作業領域等を備えている。
ROM71cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための特図変動表示ゲームの大当り判定値を有する乱数判定テーブル、普図変動表示ゲームの当り発生を判定するための普図の当り判定値を有する普図判定テーブルなどが書き込まれている。
また、入出力I/F73には、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動入賞口センサ6a、普図始動ゲートセンサ8a、大入賞口センサ7b、一般入賞口センサ3a,3a、これらからの各種信号が入力されている。そして、これら各種信号は、該入出力I/F73により中継されて、CPU71aに対し出力されている。
なお、特図始動入賞口センサ6aは、変動入賞装置6に入賞した遊技球を検出するものである。また、普図始動ゲートセンサ8aは、普図変動表示ゲームの始動口となる普図始動ゲート8を通過する遊技球を検出するものである。また、大入賞口センサ7bは、特図変動表示ゲームが大当りとなって特別遊技状態となった場合に開放される特別変動入賞装置7に入賞した遊技球を検出するものである。また、一般入賞口センサ3a,3aは、一般入賞口3,3に入賞した遊技球を検出するものである。
さらに、入出力I/F73には、CPU71aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力I/F73により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、普通電動役物の開閉部材の駆動手段としての普電用ソレノイド6c、遊技店の管理装置等に情報を出力する外部情報端子17、演出制御装置60の音・ランプ制御装置80、特別変動入賞装置7を開閉する可動部材の駆動手段としての可動部材用ソレノイド7cなどに出力されている。
遊技制御装置70のCPU71aは、例えば、特図始動入賞口センサ6aからの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM71bに記憶されている各種乱数値の抽出処理を行い、該抽出処理により抽出された乱数値と、予めROM71cに記憶されている判定値(判定テーブル)とを比較する。
この比較により、遊技制御装置70のCPU71aは、特図変動表示ゲームを大当りとして特別遊技状態を発生するか否か(大当りに当選か否か)、等を決定する。なお、特図変動表示ゲームの大当り決定用に抽出された乱数値が、特図変動表示ゲーム用に記憶されている大当り判定値と一致する場合に、特図変動表示ゲームが大当りとされる。そして、特図変動表示ゲームが大当りとされた際には、特図変動表示ゲーム終了後、後述のサイクル遊技として、可動部材用ソレノイド7cを作動させて特別変動入賞装置7を開放状態とする。
また、遊技制御装置70のCPU71aは、特図始動入賞口センサ6aから始動信号が入力し、各種乱数値の抽出を行った場合に、RAM71bに、記憶されるカウンタ値としての特図始動記憶数を1つ加算するとともに、抽出された特図変動表示ゲーム用の乱数値を特図始動記憶に対応付けて記憶する。なお、直ちに次の特図変動表示ゲームを開始することができない状態(例えば、特図変動表示ゲームの実行中、或いは、特別遊技状態中等)であれば、特図始動記憶数が保持され、特図変動表示ゲームが開始される際に、特図始動記憶数を1つ減算する。
なお、例えば、特図始動記憶に空きがない場合、すなわち、特図始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、各種乱数値の抽出を行わない。
また、遊技制御装置70のCPU71aは、上記抽出処理により抽出された乱数値と予めROM71cに記憶されている判定値との比較による各種の決定等に基づいて、音・ランプ制御装置80に演出データ(制御情報を含む演出コマンド)を送る。音・ランプ制御装置80は受信した演出データに基づいて(遊技制御装置70の制御の下に)、変動表示ゲームの際にスピーカ14から出力される効果音を制御したり、サイドランプ等の装飾用ランプ(LED)15を制御する。また、後述するように、演出制御装置60の音・ランプ制御装置80は、モータ342の回転を制御し、上述の画像表示ユニット32を回転させることにより、矩形状の画像表示面11を回転させて、横長の状態から縦長の状態を経由して再び横長の状態(反転した状態)に変換するようになっている。
さらに、後述するように、演出制御装置60の音・ランプ制御装置80は、演出装置100の駆動装置129の動作を制御し、開閉部材121を動作させることにより演出物102を画像表示面11の前方に落下させるようになっている。
また、遊技制御装置70から出力された演出データ(演出コマンド)は、音・ランプ制御装置80を介して表示制御装置90に出力され、変動表示装置5における変動表示ゲームの表示を制御する。なお、この例においては、画像表示面11において、特図の変動表示ゲームが表示されるだけではなく、画像表示面11の上端部や下端部や隅部等に、普図の変動表示領域、特図始動記憶表示領域、普図始動記憶表示領域が設定され、普図の変動表示領域で普図の変動表示ゲームの表示が行われ、特図始動記憶表示領域で特図の始動記憶数の表示が行われ、普図始動記憶表示領域で普図の始動記憶数の表示が行われ、これらの表示は、遊技制御装置70から音・ランプ制御装置80を介して入力される普図の変動表示ゲームの演出コマンド、特図の始動記憶数のデータ、普図の始動記憶数のデータに基づいて表示制御装置90が制御する。なお、画像表示面11上の普図の変動表示領域、特図始動記憶表示領域、普図始動記憶表示領域は、画像表示面11の回転に伴って画像表示面11の上下左右が変換された場合に変化し、各表示領域の上下左右が回転後の画像表示面11の上下左右に対応するとともに、必要に応じて表示領域の位置も変化するように制御される。
遊技制御装置70のCPU71aは、例えば、普図始動ゲートセンサ8aからの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM71bに記憶されている普図変動表示ゲームの乱数値の抽出処理を行い、該抽出処理により抽出された乱数値と、予めROM71cに記憶されている普図変動表示ゲームの判定値(判定テーブル)とを比較する。
この比較により、遊技制御装置70のCPU71aは、普図変動表示ゲームを当りとして普通電動役物を作動させるか否かを決定する。なお、普図変動表示ゲームの当り決定用に抽出された乱数値が、普図変動表示ゲーム用に記憶されている当り判定値と一致する場合に、普図変動表示ゲームが当りとされる。
そして、普図変動表示ゲームの上述の抽選結果に対応して画像表示面11の普図の変動表示領域で普図変動表示ゲームが行われる。
そして、普図変動表示ゲームが当りとされた際には、普図変動表示ゲーム終了後、普電用ソレノイド6cを作動させて普通電動役物を所定時間開放して、普通電動役物が設けられた(普通)変動入賞装置6を遊技球が入賞しやすい状態とする。
また、遊技制御装置70のCPU71aは、普図始動ゲートセンサ8aから始動信号が入力し、乱数値の抽出を行った場合に、RAM71bに、記憶されるカウンタ値としての普図始動記憶数を1つ加算するとともに、抽出された普図変動表示ゲーム用の乱数値を普図始動記憶に対応付けて記憶する。なお、直ちに次の普図変動表示ゲームを開始することができない状態(例えば、普図変動表示ゲームの実行中)であれば、普図始動記憶数が保持され、普図変動表示ゲームが開始される際には、普図始動記憶数を1つ減算する。
なお、例えば、普図始動記憶に空きがない場合、すなわち、普図始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、普図変動表示ゲームの乱数値の抽出を行わない。
さらに、遊技制御装置70のCPU71aは、一般入賞口センサ3a,3a、特図始動入賞口センサ6a、大入賞口センサ7bから入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出・発射制御装置に賞球データを送って所要数の賞球を排出させる制御も行う。また、遊技制御装置70の制御下で、排出・発射制御装置により遊技者の発射ハンドルの操作に基づいて発射制御装置を介して遊技球の発射を制御する。
演出制御装置(サブ制御手段)60は、上述のように音・ランプ制御装置80と表示制御装置90とを有し、音・ランプ制御装置80が、遊技制御装置(メイン制御手段)70からの演出コマンド等に基づいて、スピーカ14、装飾ランプ・LED15(遊技盤1のサイドランプ9等)、モータ342、収納部開閉用SOL129aの制御を行い、表示制御装置90が遊技制御装置(メイン制御手段)70からの演出コマンド等に基づいて、画像表示器12(液晶表示器)の表示制御を行う。
音・ランプ制御装置80は、制御装置としてCPU、ROM、RAM等を有するとともに、スピーカ14への出力される音信号を出力するアンプ、音生成LSI及び音信号を記憶したROM等を有し、さらにモータ342(回転体用モータ)を駆動するための駆動回路や、LEDを点灯させる電力のON・OFFを行う出力インタフェース等を有する。そして、スピーカからの音の出力の制御や、各種装飾用のLED基板に搭載されたLEDの点灯・消灯の制御を行うとともに、モータ342の回転による画像表示ユニット32の回転の制御、演出装置100の開閉部材121を駆動する駆動装置129の収納部開閉用SOL129aの制御を行う。
なお、モータ342は、正回転及び逆回転が可能なステッピングモータであり、駆動回路から出力されるパルス数により回転角度が制御され、原点位置から回転位置への画像表示ユニット32の180度の回転に対応するモータ342の回転軸の回転角度が制御されるとともにパルス間隔により回転速度が制御される。また、音・ランプ制御装置80には、第1及び第2の位置検出装置461,462(モータ位置検出センサ(1),(2))が接続され、上述のように、画像表示ユニット32(モータ342)の回転角度が停止直前の回転角度となった際に、受光部46bが発光部46aの光を検出できなくなったことを示す信号が入力される。この際の音・ランプ制御装置80は、画像表示ユニット32の停止位置までの残りの回転角度に対応するモータ342の回転軸(駆動ギア341)の回転角度を回転させるためのパルスを出力する際に、パルスの出力間隔(時間間隔)段階的に長くするようになっている。これにより、画像表示ユニット32(モータ342)の回転速度は、停止直前に段階的に遅くなり、その後、停止位置で停止するようにパルスの出力が停止される。
なお、画像表示ユニット32は、前方円盤部材37、後方円盤部材35、画像表示器12等を有して比較的大きな質量を有するので、モータ342が停止しても画像表示ユニット32は慣性により回転しようとするが、突起部材40が第1及び第2回動規制部材441,442に接触することで、回転を停止することになる。この際に、画像表示ユニット32の回転速度が速いと、第1及び第2回動規制部材441,442に磁石が設けられ、突起部材40の金属部材40bが磁石に吸着されるものとしても、第1及び第2回動規制部材441,442に突起部材40が衝突した勢いで、突起部材40がバウンドしてしまう可能性がある。
突起部材40がバウンドしないように、画像表示ユニット32の回転速度を極めて低速に制限してしまうと、画像表示ユニット32の回転による演出内容が極めて制限されてしまう。
また、バウンドを防止するために磁石44aの磁力を強くしすぎてしまうと、画像表示ユニット32の回転開始時に、磁石44aから突起部材40が円滑に離れずに、画像表示ユニット32が円滑に回転できなくなってしまう。
しかし、上述のように、回転停止前に画像表示ユニット32の回転速度をその前の回転速度より遅くなるように制御することで、回転停止直前までは、ある程度、画像表示ユニット32を速く回転させることが可能となり、画像表示ユニット32の回転による演出内容が回転速度が極めて低速となることで制限されるのを防止するとともに、上述のような回転停止時のバウンドを防止できる。
また、モータ342を停止制御する場合に、パルス数に基づく回転角度で制御するものとしても良いが、後述するように停止直前に位置検出装置461,462から信号が入力してから所定時間経過後にモータ342を停止させるものとしても良い。また、モータ342の回転制御を行った場合に、誤差等により、突起部材40が回動規制部材441,442に接触する僅かに前に画像表示ユニット32の回転が止まるようなことがあっても、突起部材40と回動規制部材441,442との距離が極めて近ければ、突起部材40が回動規制部材441,442の磁石44aに吸着されることで、突起部材40が回動規制部材441,442に接触し、正確な停止位置で画像表示ユニット32を停止させることができる。
従って、上述のモータ342の制御において、画像表示ユニット32の慣性による回転力を考慮し、画像表示ユニット32が停止位置まで回転する前に、モータ342へのパルスの出力を停止するようにしても良く、この場合に、上述のように突起部材40が回動規制部材441,442の直前で停止するようなことがあっても、上述のように磁力により正確な位置で停止させることができる。
また、収納部開閉用SOL129aは、駆動装置129に設けられ、遊技盤1の前後方向に沿って伸縮可能な伝達部材130を有するソレノイドである。この収納部開閉用SOL129aは、遊技制御装置70から出力された演出データにおいて演出装置100の動作が指示された場合に、音・ランプ制御装置80によって伝達部材130を伸張するように動作される。これによって、上述したように伝達部材130が被伝達部125を介して開閉部材121を前方向に摺動させることができ、演出物収納部101の開口部103を開放することができる。そして、画像表示面11の上側にある演出装置100から演出物102を落下させることが可能となるとともに、画像表示面11の下側にある演出装置100で、落下した演出物102を回収可能となる。なお、このように一対の演出装置100で演出物102の落下、回収を行うので、演出装置100による演出を行う場合には、2つの収納部開閉用SOL129a,129aの両方を同時に駆動させて、画像表示面11の上下にある両方の演出装置100の開口部103を開放する。
表示制御装置90は、制御装置としてCPU、ROM、RAMや、画像表示器12となる液晶表示器(液晶ディスプレイ)における表示を制御するための図示しないVRAM等の画像用メモリや、VDP(video display processor)等のグラフィックプロセッサなどを含むビデオ回路を備えている。また、表示制御装置90には、LCDである画像表示器12のバックライトとなる冷陰極管用の電源となるインバータ回路が接続されている。
そして、表示制御装置90は、遊技制御装置70から音・ランプ制御装置80を介して入力される制御コマンドにより、遊技制御装置70で決定された大当り、ハズレ、基本変動パターン等に基づいて、画像表示器12において特図の変動表示ゲームを表示させる制御を行う。
また、表示制御装置90は、上述のように遊技制御装置70からの指令に基づき、画像表示器12において、普図の変動表示ゲーム、普図の始動記憶数の表示、特図の始動記憶数の表示の制御を行う。従って、パチンコ遊技機は、画像表示器12(液晶表示パネル)の表示制御を行うとともに、前記回動駆動装置34のモータ342の作動制御を行う演出制御装置60(音・ランプ制御装置80及び表示制御装置90)を備えている。
以上のようなパチンコ遊技機においては、遊技制御装置70及び排出・発射制御装置の制御により、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口3、変動入賞装置6、特別変動入賞装置7の何れかに入賞すると、一般入賞口センサ3a、特図始動入賞口センサ6a、大入賞口センサ7bに入賞した遊技球が検出されたことに基づき、排出装置から、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出される(払い出される)ようになっている。
また、遊技制御装置70の制御により、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート8内を通過すると、普図始動ゲートセンサ8aに遊技球が検出されたことに基づき、画像表示器12の画像表示面11の普通図柄表示領域において普図変動表示ゲームが行われ、かつ、普図始動記憶表示領域に普図始動記憶数を示す表示が行われる。
この普図変動表示ゲームは、普通図柄表示領域において普通図柄(識別情報)を所定時間変動表示(例えば、円や三角等の異なるマークや異なる数字を順番に切り替えて表示)させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図変動表示ゲームの結果、普通図柄表示領域における停止表示が特別(当り)の結果態様となれば、普図変動表示ゲームが当りとなって、変動入賞装置6に設けられる普通電動役物の可動部材6bが所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。それにより、例えば、変動入賞装置6の特図始動入賞口に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、変動入賞装置6に入賞すると、特図始動入賞口センサ6aに遊技球が検出されたことに基づき画像表示器12の画像表示面11において、複数種類の識別情報が変動表示される特図の変動表示ゲームが開始される。
この変動表示ゲームの結果として、画像表示面11の表示態様が特別表示態様(例えば、「1,1,1」等、同じ図柄の組合せの何れか)となって特図の変動表示ゲームが特別結果となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(所謂、大当り)となる。
この大当り中は、特別変動入賞装置7の入賞領域を開閉する可動部材7aを閉じた状態から大入賞口に遊技球を入賞可能とする開放状態に変換するサイクル遊技が、所定回数を限度に行われ、これにより遊技者は遊技球を大量獲得する機会を得る。
次ぎに、演出制御装置60の音・ランプ制御装置80による画像表示ユニット32の回動の制御と、演出制御装置60の表示制御装置90による画像表示ユニット32の回動と関連する表示制御および演出装置100の制御について説明する。
図5に示すように、収納部材33の背面板333には、上述のように第1及び第2回動規制部材441,442と、第1及び第2位置検出装置461,462が配置される。そして、図4に示すように、画像表示ユニット32の裏面には、上述のように突起部材40と遮光板41とが配置される。
そして、図4,5に示すように、画像表示ユニット32が原点位置にある場合には、第1回動規制部材441に突起部材40が当接した状態となる。この際には、第1回動規制部材441の磁石44aに突起部材40の金属部材40bが吸着された状態となっている。そして、原点位置における画像表示ユニット32の矩形状の画像表示面11は、横長に水平な状態となっている。
この状態では、図14(a)に示すように、例えば、画像表示面11が左、中、右の3つの表示領域に分けられ、各表示領域毎に例えば、識別情報として、例えば、0〜9までの数字が上下に縦スクロールするように変動表示される。また、変動表示ゲームの変動表示が終了する際には、所定の順として、例えば、左、右、中の順で各表示領域の変動表示が停止され、識別情報となる数字が停止表示されていく。この際に、2つの表示領域(左、右)に同じ数字が停止表示(リーチ表示態様が形成)され、残りの表示領域(中)で変動表示が行われている場合に、所謂リーチ状態となる。
この状態で、変動表示ゲームが続行される場合に、遊技制御装置70で選択された変動パターンが、画像表示ユニット32の回転を伴うものの場合(所謂スペシャルリーチとなる変動表示パターンのうちの1つの場合)に、遊技制御装置70からのコマンドに基づいて音・ランプ制御装置80が、モータ342を制御して、予め設定された回転速度で画像表示ユニット32を回転させる。この際にステッピングモータであるモータ342の速度は、入力されるパルスの間隔で制御される。
一方、表示制御装置90は、画像表示面11の回転に伴って変動表示の制御を行うようになっている。図14(b)に示すように、回動当初の画像表示面11における変動表示は、回動前の変動表示のままであって、遊技者から見て、画像表示面11が斜めになるのに伴って識別情報も斜めに表示される。この後、図14(c)に示すように、画像表示面11の回動に伴って3つの表示領域が縦に並んだ状態となるとともに、左右の各表示領域の識別情報が画像表示面の回動方向と逆に回転し、遊技者から見て、画像表示面11が回転しているのにもかかわらず、識別情報は回転しない状態で識別情報が縦に並んだ表示となる。なお、このとき、未だ停止していない中央の表示領域は、画像表示面11の回動に伴って変動方向が横方向(右から左)に変換される。
このとき、遊技制御装置70で選択された変動パターンによっては、図15(a)に示すように、変動表示が停止するとともに画像表示面11の回動が停止し、ここでリーチ状態が終了する場合もある。この場合は、この後に画像表示面11が反対方向に回動して、元の横長の状態に戻り、次の変動表示ゲームが開始される。
なお、図15(a)には、画像表示面11が略90度回動し、縦長の状態となって停止した様子を示したが、このように画像表示面11の回動を伴うリーチ状態が途中で終了して回動が停止する位置は、画像表示面11が180度回動する途中であればどの位置でも良い。
遊技制御装置70で選択された変動パターンが、画像表示面11の回動途中でリーチ状態を終了するものでない場合は、図14(c)の状態に引き続き、図15(b)に示すように、画像表示面11が縦長の状態で停止せずに、画像表示面11の回動および変動表示が継続され、図15(c)に示すように画像表示面11がさらに同じ方向に90度回動する。そして、図16(a)に示すように、画像表示面11が図14(a)に示す状態から180度回転した状態となる。
この回動の過程においても、上述したように回動当初は画像表示面11の回動に伴って識別情報も斜めに表示され、その後、左右の各表示領域の識別情報が、画像表示面11の回動方向と逆に回転して横に並んだ状態となる。
さらに、図16(a)に示すように、画像表示面が180度回転した後、図11に示すように、画像表示面11の上方に位置する演出装置100において、駆動装置129の伝達部材130が伸張して被伝達部125を押圧することで開閉部材121が前面側に摺動し、図8に示すように、演出物収納部101の開口部103が開放されて内部に収納されていた演出物102が画像表示面11の前方側に落下する。このとき、画像表示面11の下方に位置する演出装置100においても駆動装置129によって開閉部材121が摺動されて、演出物収納部101の開口部103が開放された状態となっており、落下した演出物102が演出物収納部101内に収納される。そして、演出装置100の作動から所定時間経過後に駆動装置129の伝達部材130が退縮し、開閉装置120の復帰バネ127が押圧部124を押圧することによって開閉部材121が後方に摺動して開口部103を閉鎖し、画像表示面11の上方にある演出装置100からの演出物102の落下が終了する。また、画像表示面11の下方にある演出装置100での演出物102の回収も終了する。この後、変動表示が停止して変動表示ゲームが終了する。
なお、この後に行われる変動表示ゲームにおいて、再び画像表示面11の回動を伴うスペシャルリーチが行われる場合は、上述の回動方向とは逆の回動方向に画像表示面11を回動する。そして、前回のスペシャルリーチにおいて、画像表示面11の下方にあって演出物102を収納した演出装置100を、画像表示面11の回動によって上方に位置するようにし、再び演出物102を落下させるようにする。
またこのように、画像表示ユニット32を回動する際には前回の回動方向と逆方向に回動するので、音・ランプ制御装置80が、現在、画像表示ユニット32が0度の位置(原点位置)と180度の位置(回転位置)のどちらの位置で停止しているかを判断して回動方向を決定するようになっている。
また、上述したような画像表示面11の回動を伴う演出が行われていない状態、つまり、画像表示面11が横長となっている状態である通常状態においては、一対の演出装置100のうち、演出物102が収納された演出装置100が必ず画像表示面11の下方に位置するように音・ランプ制御装置80によって制御されている。また、電源投入時には、画像表示面11が横長となる初期位置に画像表示ユニット32を回動した後、開閉装置120を作動させる初期動作を行うことで、常態において演出物102が画像表示面11の上方に位置する演出装置100に収納された状態となることを防止するようにしている。このように制御することで、画像表示面11の回動を伴う演出において、演出物102の落下による演出を確実に行うことができる。
以上のことから、遊技盤1に形成された表示用窓部52から画像表示面11を前面側に臨ませるように画像表示装置10を該遊技盤1の裏面側に配設した遊技機において、画像表示装置は10、画像表示面11を有する画像表示器12を配設した画像表示ユニット32を、当該遊技機の前後方向に設定された回動軸31を中心に回動可能に設けることで、該画像表示面11を表示用窓部52内において回動可能に構成した画像回動装置30を備え、画像表示ユニット32の前面側には、画像表示器12を挟んで対向状に前記画像表示面11での表示を演出する一対の演出装置100を配設し、演出装置100は、内部に演出物102を収納可能な演出物収納部101を有し、画像表示ユニット32の回動に応じて一方の演出装置100が画像表示器12の上部に位置した際に、当該上部の演出装置100の演出物収納部101から該画像表示器12の前方側に該演出物102を落下させるとともに、該落下させた演出物102を下方に位置する演出装置100の演出物収納部101で収納するように構成したこととなる。
なお、画像表示器12における変動表示内容については、少なくとも変動表示時間を規定する基本的な変動パターンが遊技制御装置70から音・ランプ制御装置80に演出コマンドとして出力されるが、画像表示ユニット32(画像表示器12)の回転を伴う変動表示を行うか否かは、音・ランプ制御装置80において、上述の基本的な変動パターンと確率的な抽選等により決定されるようになっている。そして、音・ランプ制御装置80において、変動表示ゲームの開始に伴って画像表示ユニット32の回転を行うことが決定されると、音・ランプ制御装置80から表示制御装置90に対して画像表示ユニット32の回転を伴う変動表示を行うことを示す演出コマンドが出力される。
そして、音・ランプ制御装置80が画像表示ユニット32の回転(モータ342の作動)を制御するとともに、表示制御装置90が音・ランプ制御装置80からの演出コマンドに基づいて変動表示の制御(画像表示器12の制御)を行う。そして、画像表示ユニット32の回転と、変動表示における画像の回転表示との同期は、予め決められた変動開始後の時間や音・ランプ制御装置80からの画像表示ユニットの回転を決定したことを示す演出コマンドの出力後の予め設定された時間に対応してそれぞれ画像表示ユニット32が所定の回転速度で回転開始するとともに、画像の画像表示ユニット32の回転に予め対応させられた回転表示が開始されることでとられる。
なお、音・ランプ制御装置80が、変動表示ゲーム中に、表示制御装置90に変動表示における回転表示の開始及び停止を示す演出コマンドを出力し、表示制御装置90は、音・ランプ制御装置80からの回転表示の開始及び停止の演出コマンドに基づいて、画像表示器12に対して通常の変動表示(例えば、横長画面用の変動表示)から回転する変動表示への切り替え及び回転する変動表示から通常の変動表示(例えば、縦長画面用の変動表示)への切り替えを制御しても良い。
さらに、画像表示ユニット32の変化する回転角度に対応して、画像の回転角度を微調整するような制御や、逆に画像の回転角度に対応して画像表示ユニット32の回転角度を微調整するような制御を行っても良いが、そこまで行わなくても、上述のように、予め、画像の回転速度と画像表示ユニット32の回転速度がほぼ一致するように設定し、音・ランプ制御装置80からの演出コマンドの出力のタイミング等に基づいて同時に画像と画像表示ユニット32が回転開始するようにすれば良い。また、180度以外の回転角度でも同様に行うことができるとともに、複数の異なる回転角度で停止可能とする場合も、予め、複数の回転角度まで回転する変動表示パターン用に各種画像データを用意するとともに、画像表示ユニット32を複数の回転角度に回転可能な構成としておき、音・ランプ制御装置80から出力される演出コマンドで示される回転角度まで画像と画像表示ユニット32を回転させるようにすることで制御可能である。従って、演出制御装置60(音・ランプ制御装置80及び表示制御装置90)は、画像表示器12(液晶表示パネル)の回動に対応して、表示画像の向きを変更する制御を行うようにしている。
また、異なる複数の回転速度で画像と画像表示ユニット32を回転させる場合も、予め、異なる回転速度の変動表示パターン用の画像データを用意するとともに、画像の複数の異なる回転速度と同等の回転速度で画像表示ユニットを回転させるためのモータ342に入力されるパルスの間隔を求めておき、遊技制御装置70から入力される演出コマンドで示される回転速度で画像と画像表示ユニット32を回転させるようにすることで制御可能である。
画像表示ユニット32を停止する場合に、音・ランプ制御装置80は、原点位置から回転位置への往路側の回転移動において、第2位置検出装置462からの上述の遮光板41の検出信号があり、逆の復路側の回転移動において、第1位置検出装置462からの上述の遮光板41の検出信号があり、停止位置が近付いたことを検知した際に、上述のパルスの出力間隔を大きくする処理を行う。この例では、位置検出装置461,462から信号が入力する前のモータ342へのパルスの出力間隔を8ms(m秒)とした場合に、信号入力後は、所定時間(例えば、0.1s)だけ、パルスの出力間隔を倍の16msとする。これにより、モータ342(画像表示ユニット32)の回転速度は、位置検出信号の入力前に対して1/2まで遅くなる。さらに、所定時間経過後、パルスの出力間隔を32msとすることで、モータ342(画像表示ユニット32)の回転速度は、位置検出信号の入力前に対して1/4まで遅くなる。さらに、検出信号入力後に、次ぎの所定時間(例えば、信号入力後0.2s)経過した場合に、パルスの出力を停止し、モータ342を停止させるようになっている。
なお、予め、画像表示ユニット32の回転速度に対応して、パルスの出力間隔や、パルスを停止する所定時間等が設定されており、この例では、パルスの出力を停止した時点で、画像表示ユニット32がほぼ停止位置となり、突起部材40が第1及び第2回動規制部材441,442に接触するようになっている。
以上のことから、信頼度の高い変動パターンのスペシャルリーチにおいては、画像表示面11を回転させることで、信頼度が高いことを遊技者に報知して遊技者の期待感を高めるとともに、スペシャルリーチの演出において演出物102を落下させることにより、画像表示面11の回動による演出と演出物102の落下による演出との両方で遊技者の興趣を高めることができる。
なお、以上の実施の形態においては、演出装置100に開閉装置120を設け、通常時は開口部103を閉鎖した状態とし、演出物102を落下、収納する際には開口部103を開放するとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、演出装置100に開閉装置120を設けなくても良い。
すなわち、常に開口部103を開放した状態として、画像表示ユニット32が180度回動した時点で画像表示面11の上方に来た演出装置100の開口部103から演出物102が自然に落下し、画像表示面11の下方に来た演出装置100で演出物102を収納するようにする。
これにより、演出装置100の構成を簡略化することができ、演出装置100の製造が容易になるとともに製造のコストを削減できる。
以上のようなパチンコ遊技機は、遊技盤1に形成された表示用窓部52から画像表示面11を前面側に臨ませるように画像表示装置10を該遊技盤1の裏面側に配設した遊技機であって、画像表示装置10は、画像表示面11を有する画像表示器12を配設した画像表示ユニット32を、当該遊技機の前後方向に設定された回動軸31を中心に回動可能に設けることで、該画像表示面11を表示用窓部52内において回動可能に構成した画像回動装置30を備え、画像表示ユニット32の前面側には、画像表示器12を挟んで対向状に画像表示面11での表示を演出する一対の演出装置100を配設し、演出装置100は、内部に演出物102を収納可能な演出物収納部101を有し、画像表示ユニット32の回動に応じて一方の演出装置100が画像表示器12の上部に位置した際に、当該上部の演出装置100の演出物収納部101から該画像表示器12の前方側に該演出物102を落下させるとともに、該落下させた演出物102を下方に位置する演出装置100の演出物収納部101で収納するように構成されている。
従って、画像回動装置30が遊技盤1の裏面側に配設されているので、従来のように遊技領域1aを狭める等の問題点を抑えつつ画像表示器12および演出装置100を大型化できる。
また、回動可能な画像表示ユニット32の前面側に、画像表示器12を挟んで対向状に画像表示面11での表示を演出する一対の演出装置100を配設したことで、演出装置100が画像表示面11と一緒に回動するので、画像表示面11の回動に応じた効果的な演出が行え、興趣を向上させることができる。
さらに、演出装置100が画像表示器12の上部に位置した際に、当該上部の演出装置100の演出物収納部101から該画像表示器12の前方側に該演出物102を落下させるようにしたことで、演出物102を画像表示面11の前方側に落下させることで演出を行うことができ、画像表示面11に表示された表示内容に演出物を深く関連づけてより効果的な演出が可能となる。
すなわち、従来にない斬新な手法で効果的な演出を行うことができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
また、落下させた演出物102を下方に位置する演出装置100の演出物収納部101に収納するので、落下後の演出物102が画像表示器12の表示の邪魔になるのを防止できる。
また、演出装置100は、長方形状の画像表示面11の長辺側に各々配設し、該画像表示面11の長辺に沿って延在している。
従って、演出装置100は、長方形状の画像表示面11の長辺側に各々配設し、該画像表示面11の長辺に沿って延在しているので、演出物102を横長の画像表示面11の左右方向全体にかけて落下させることが可能となり、さらに演出効果を高めることができる。
また、一対の演出装置100は、いずれも演出物収納部101の演出物102を落下および収納可能に構成されている。
従って、一対の演出装置100は、いずれも演出物収納部101の演出物102を落下および収納可能に構成したので、どちらの演出装置100が上方に位置した状態でも、上方にある演出装置100から演出物102を落下させるとともに下方にある演出装置100で演出物102を収納(回収)でき、演出が画像表示ユニット32の回動位置に規制されることがなく、効率よく演出を発生できる。
また、演出装置100は、画像表示面11の周辺を構成する周辺構成部材36から前方に突出状に演出物収納部101を形成して構成し、該演出物収納部101における画像表示面11側には、演出物102を落下および収納するための開閉装置120を設けている。
従って、演出装置100に、画像表示面11の周辺を構成する周辺構成部材36から前方に突出状に演出物収納部101を形成したことで、演出物102を画像表示面11の前方側に確実に落下させることができる。
また、演出物収納部101における画像表示面11側には、演出物102を落下および収納するための開閉装置120を設けたので、必要なときに確実に演出物102の落下、収納による演出を行うことができる。
また、画像回動装置30は、画像表示ユニット32を回動可能に軸支するとともに、該画像表示ユニット32の裏面側所定部位を収納する収納部材33を有し、収納部材33における画像表示ユニット32の特定の回動位置に対応する部位に、開閉装置120を開閉させるための電気的駆動源(収納部開閉用SOL129a)および駆動力を伝達する伝達部材130を有する駆動装置129を配設し、画像表示ユニット32が前記特定の回動位置となった際に、当該画像表示ユニット32の裏面側に設けられた被伝達部材123に対して、駆動装置129の伝達部材130が作用して駆動力を伝達するように構成されている。
従って、開閉装置120を駆動する駆動装置129を、画像表示ユニット32を回動可能に軸支し、画像表示ユニット32を収納する収納部材33の、画像表示ユニット32の特定の回動位置に対応する部位に駆動装置129を設けたことで、駆動装置129が、回動する画像表示ユニット32とともに回動しないので、駆動装置129を固定位置に配設でき、駆動機構の大きさや配設位置等の制限を抑えることができる。また、駆動装置129が回動することによる配線処置の問題もなくすことができる。
なお、本発明はこの実施の形態のパチンコ遊技機に限られるものではなく、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機にも適用可能である。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。