JPS61108716A - アクリル繊維プレカ−サ−の製造法 - Google Patents

アクリル繊維プレカ−サ−の製造法

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JPS61108716A
JPS61108716A JP22869784A JP22869784A JPS61108716A JP S61108716 A JPS61108716 A JP S61108716A JP 22869784 A JP22869784 A JP 22869784A JP 22869784 A JP22869784 A JP 22869784A JP S61108716 A JPS61108716 A JP S61108716A
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JP
Japan
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precursor
acrylonitrile
polymerization
spinning
unsaturated monomer
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Pending
Application number
JP22869784A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Sugimori
輝彦 杉森
Yoshinobu Shiraishi
白石 義信
Yuichi Fukui
福居 雄一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガラス繊維等の他の補強用繊維に比べて軽く、
強度1弾性率等の特性が高く全体としてバランスのとれ
た補強材として注目を集めゴルフシャフトや釣竿、ラケ
ットフレームなどのスポーツ、レジャー分野から、より
高性能なことが要求される航空機、宇宙産業などの産業
資材用途として使用可能な炭素繊維製造用のアクリル繊
維プレカーサーの製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
炭素繊維は、特性のバランスのよさから、利用範囲はま
すます広がってきており、産業用資材等の構造材料まで
使われるに至っている。このため性能に対する要求もま
すます高くなってきており、これら要求に対して各種検
討がなされている。性能向上に効果的なものとして炭素
繊維の欠陥点の原因であるプレカーサ〜となるアクリル
繊維の糸欠陥を極力少なくすることが求められている。
たとえば脆性材料の強度と欠陥点の大きさの関係につい
て、Griffithは10A程度の欠陥点をもった強
度1000 kg7y、”の材料が、欠陥点が100O
A(0,1μ)K拡大すると、200 kl//罵x”
まで急激に強度が下がることを報告している。
この結果からも炭素繊維の強度を高めるためにはアクリ
ル繊維の欠陥点となる要因、特に重合、乾燥、紡糸時の
不純物の混入を極力少なくすることが要求される。不純
物をなくする方法として各種の方法が検討されている。
たとえば金属特にアルカリ金属を取り込む原因となるカ
ルホキシル基等の酸性基の一部をアンモニウム基に置換
する方法が特開昭59−82421号あるいは特公昭5
1−33211号公報に提案されているが、十分な効果
が得られるに至っていない。また紡糸時に紡糸用ドープ
を一過することも考えられるが、十分な濾過効果の得ら
れる開孔径をもつろ材を用いると、f過圧の上昇等の紡
糸条件との兼ね合いが悪く、生産に支障をきたしやすい
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記問題を解決す今ために、プレカーサー用重
合体の重合に際して、事実上不純物を含まない原料を供
給して重合を行い、得られる重合体を用いて紡糸すると
糸欠陥のない高強度の高性能炭素繊維が得られることを
見い出し本発明を解決するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち本発明の要旨は、アクリロニトリルを主成分とする
重合性不飽和単量体9重合触媒、その他助剤の水溶液お
よび原液調整時の溶媒を0.1μ以下の開孔径をもつろ
材を用いて精密一過を行い、実質上0.1μより大きい
不純物を含まない状態で重合系に供給して重合を行い、
得られた重合体を紡糸してアクリル繊維プレカーサーを
製造することにある。
本発明は、重合原料の段階で一過を行うため一過が短時
間でしかも簡便にできることが大きな特徴といえる。さ
らに重合段階で精密−過した原料を用いた不純物の少な
い重合体を用いると、紡糸工程において糸切れ等の紡糸
不良が少なくなることも本発明の大きな効果といえる。
ここで用いるf材は、たとえばポリ四フフ化エチレン製
のフルオロポアーあるいはポリエチレン、ポリプロピレ
ン中空糸を用いたステラ・ボアー等の材料を用いるが、
いずれの場合も開孔径0.1μ以下のものを用いる。0
.1μより大きい開孔径のものでは、不純物除去の効果
が不十分であり、高性能炭素繊維用プレカーサーとする
ことができない。濾過の方法は、常圧−過。
加圧濾過いずれを用いてもよいが、装置の簡便さ、濾過
のしやすさ、経済性の点から、常圧一過を用いることが
望ましい。以上の方法で一過した実質上0.1μより大
きい不純物を含まない原料を用いて直ちに重合を行う。
さらに可能なら供給ライン中にf過工程を加えた連続工
程とすることがより好ましい。
本発明で得られるアクリル系重合体の組成はアクリロニ
トリル95重量%以上を含むことが必要である。アクリ
ロニトリル95重量%未満では不純物除去が十分であっ
ても共重合成分が多くなり、高性能炭素繊維用のプレカ
ーサーとすることができない。5重量%以下の量で共重
合せしめる他の重合性不飽和単量体としては、アクリロ
ニトリルと共重合可能であれば何でも可能であるが、特
に焼成時の耐炎化速度促進剤となるカルボキシル基含有
重合性不飽和単量体を0.5〜3重量%の範囲で用いる
ことが好ましい。0.5重量%未満では十分な耐炎化促
進効果が得られず、3重量%を越すと促進効果は十分で
あるがカルボキシル基が多くなり、欠陥点となるアルカ
リ金属を取り込みやすくなり、また重合条件や紡糸条件
が大きく異なり、生産に際して問題が生じてくる。
耐炎化速度促進剤となるカルボキシル基含有不飽和単量
体としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、クロトン酸、マレ゛イン酸、メサコン酸、シトラ
コサン等を挙げることができる。また2〜4.5重量%
の範囲で添加されるその他の共重合可能な重合性不飽和
単量体としては、アリルアルコール、メタリルアルコー
ル、オキシエチルアクリロニトリル、メチルアクリレー
ト、エチルアクリ、レート、メチルメタアクリレート、
エチルメタアクリレート。
アクリルアミド、メタクリルアミド、エチルアクリルア
ミド又はメタクリルアミド、アクリルクロライド等が挙
げられる。これらの共重合成分は、単独であるいは適当
に組み合わせて用いられるが、その共重合成分の含量は
、前述の通り5重量%以下とする。
以上の組成をもつ重合性不飽和単量体の重合方法として
は、溶液重合法、水系懸濁重合法。
浮化型合法等通常の方法を採用できるが、経済性、生産
性の点から水系懸濁重合法が好ましい。
また、用いる重合開始剤としては、通常のラジカル開始
剤ならなんでも使用可能であるが、例えばアゾビスイソ
ブチロニトリル、  2.2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、脂肪酸ジアシ
ルパーオキサイド類もしくはパーオキシエステル類等の
有機過酸化物あるいは過硫酸塩およびそれらと還元剤を
組み合わせたレドックス開始剤が挙げられる。特に本発
明でレドックス開始剤を用いる場合は金属を含まない、
例えば(Na3)t st O,/ NH4H8Ol 
等の組み合わせが、糸の欠陥点の原因となる金属を含ま
ないという点より好ましい。
以上の如くして得られたアクリロニトリル系重合体は、
溶剤として重合時と同様0.1μ以下の開孔径のF材を
用いて精密f過した、例えばジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド。
ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン。
ロダン酸アンモニウム、硝酸などの実質上0.1μより
大きい不純物を含まない溶剤に溶解して紡糸原液となし
、これを乾式紡糸法、湿式紡糸法、乾−湿式紡糸法で紡
糸し、延伸、洗浄することによりプレカーサーとする。
さらに得られたプレカーサーを酸化性雰囲気下200〜
400℃で熱処理することによって耐炎化糸とした後6
00〜1500℃の非酸化雰囲気下で熱処理することに
より炭素繊維となし、必要罠応じて3000℃以下の不
活性雰囲気下で黒鉛化処理を施す。このようにして得ら
れる炭素繊維は、実質上0.1μ以上の不純物を含んで
おらず、強度1弾性率が高く、かつ糸欠陥のない均一な
特性を発揮しうる炭素繊維といえる。
〔実施例〕
以下本発明を実施例を用いてさらに詳細に説明を行う。
なお、還元粘度(ηre’l=ηIIP/C)は0.5
%ジメチルホルムアミド中25℃で測定した値を示す。
実施例1 重合、紡糸に際してアクリロニトリル、ジメチルホルム
アミド等の有機物は、ポリ四フフ化エチレン、0.1μ
の開孔径をもつフルオロボア(住友電工(株)製、商標
)でf過し、蒸留水および開始剤水溶液等はバブリング
ポイント4.8kli/art”であるポリエチレン製
中空糸を用いたr材であるステラボア(三菱レイヨン(
株)II!、商標)を用いて精密f過を行った。精密f
過前後の不純物量をアクリロニトリルについて不純物粒
子4μ径でみると、f過前が1.2X10で、f過後が
0.6 X 10’であり、明らかに不純物量が減少し
、f過効果があることを示していた。
以下の重合はすべて精密f過した原料を用いて行った。
重合性単量体としてアクリロニトリル(AN)/メタク
リル酸(MAA)=98.5/1.5 (量量比)の混
合物を、開始剤として(NH4)z St Os /N
H,H8O,から成るレドックス開始剤を用いて重合を
行った。得られた重合体の組成はAN/MAA=98/
2(重量%)であり、ηrelは2.03であった。得
られたポリマーを、前述のフルオロボアを用いてf過し
たジメチルホルムアミドに溶解して、重合体濃度26重
重量の紡糸原液を調整し、孔径0,155mφ、孔数5
00の紡糸ノズルより一旦空気中に吐出し、5 Ill
走行させた後、ついで15℃に保持されたジメチルホル
ムアミドア8重量多水溶液に導いて凝固せしめ、15m
/分の速度で引き取り、引き続き連続的に潜水中で洗浄
しながら6倍延伸し、さらに油剤を付与して表面温度1
30℃の熱ロールで乾燥緻密化して捲き取り、単繊維デ
ニール1.3dのプレカーサーを得た。得られたプレカ
ーサーを空気中230〜270”Cの温度で耐炎化した
後、N、気流中600〜1250”Cの昇温勾配を適用
して炭素化処理を行った。
得られた炭素lRmの単繊維性能を第1表に示す。
比較例1 原料の精密−過を全く行わない事以外は、すべて実施例
1と同様にしてプレカーサーを製造し、これを焼成して
得た炭素′IR維の単礒維強度を第1表に示す。
第  1  表 X 得られた重合体を5wt%DMF溶液として測定し
た。
重合時に精密−過を行ったものは明らかに強度が高くな
っており、欠陥点の少ない高性能炭素線維といえる。
実施例2 重合時の精密−過の条件を第2表の如くした以外は、実
施例1と全く同様にして炭素繊維を得た。
第  2  表 第2表罠みられるよう九、単量体2M始剤水溶液2厘液
v4整時のジメチルホルムアミドいずれか一つでも精密
濾過を行わないと、炭素繊維の強度低下をまねいている
。本発明の原料2通の効果が大きいことがわかる。
実施例3 重合開始剤を変更して、原料濾過を行った場合となしの
場合で実施例1と同様に実験したところ、第3表のよう
な結果が得られた。
第  3  表 一□□□□□□□□−□□□□□□□□□−□□□□□
□□□−□□□□□□□□−□□□□□□−1原料f過
して得た重合体は、不純物の量が第2表にみられるよう
罠減少し、この・ため、プレカーサーの延伸性あるいは
繊維の太さむらが向上している。このように紡糸性の点
からも本発明の効果が大きいといえる。
〔発明の効果〕
本発明の重合時の原料濾過を行うことによりプレカーサ
ー、炭素繊維の欠陥点となる不純物の除去が可能となり
、欠陥点の少ないプレカーサーとすることができる。こ
のようなプレカーサーを焼成することにより高強度炭素
繊維が得られる。高強度炭素繊維は、従来のラケットフ
レーム、釣竿等のスポーツ、レジャー分野のみだけでな
(、航空機、宇宙産業分野などの産業資材用途としての
利用の可能性が期待できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アクリロニトリルを主成分とする重合性不飽和単量
    体、重合触媒、その他助剤の水溶液および原液調整時の
    溶媒を0.1μ以下の開孔径をもつろ材を用いて精密ろ
    過して、実質上0.1μより大きい不純物を含まない状
    態で重合系に供給して重合を行い、得られた重合体を紡
    糸することを特徴とする炭素繊維用アクリル繊維プレカ
    ーサーの製造法。 2、得られた重合体の組成が、アクリロニトリル95w
    t%以上を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の製造法。
JP22869784A 1984-10-30 1984-10-30 アクリル繊維プレカ−サ−の製造法 Pending JPS61108716A (ja)

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ID=16880379

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JP22869784A Pending JPS61108716A (ja) 1984-10-30 1984-10-30 アクリル繊維プレカ−サ−の製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209487A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Toray Ind Inc 炭素繊維前駆体繊維の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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