JPS61108717A - アクリル繊維プレカ−サ−の製造方法 - Google Patents
アクリル繊維プレカ−サ−の製造方法Info
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- JPS61108717A JPS61108717A JP59228698A JP22869884A JPS61108717A JP S61108717 A JPS61108717 A JP S61108717A JP 59228698 A JP59228698 A JP 59228698A JP 22869884 A JP22869884 A JP 22869884A JP S61108717 A JPS61108717 A JP S61108717A
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- polymer
- water
- precursor
- acrylonitrile
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はガラス繊維等の他の補強用繊維に比べて軽く、
強度1弾性率等の特性が高く全体としてバランスのとれ
た補強材として注目を集めゴルフシャフトや釣竿、ラケ
ットフレームなどのスポーツ、レジャー分野から、より
高性能なことが要求される航空機、宇宙産業などの産業
資材用途として使用可能な炭素繊維用アクリル繊維プレ
カーサーの製造方法に関するものである。
強度1弾性率等の特性が高く全体としてバランスのとれ
た補強材として注目を集めゴルフシャフトや釣竿、ラケ
ットフレームなどのスポーツ、レジャー分野から、より
高性能なことが要求される航空機、宇宙産業などの産業
資材用途として使用可能な炭素繊維用アクリル繊維プレ
カーサーの製造方法に関するものである。
炭素繊維は特性のバランスのよさから利用分野が広がり
、産業資材用途としても使用されつつある。それに伴な
いますます性能に対する要求も高くなってきている。
、産業資材用途としても使用されつつある。それに伴な
いますます性能に対する要求も高くなってきている。
これら要求に対する検討が種々行なわれているが、大別
すると耐炎化、炭素化条件等の焼成条件の検討と炭素繊
維の原料となるプレカーサーの改良の2つに分けられる
。
すると耐炎化、炭素化条件等の焼成条件の検討と炭素繊
維の原料となるプレカーサーの改良の2つに分けられる
。
特に後者においては糸欠陥のないプレカーサーの製造方
法の検討が一々行なわれている。糸欠陥の原因として考
えられる要因としては、重合、紡糸工程で侵入してくる
不純物、特に金属の影響によるもの、低重合度のオリゴ
マーが作るミクロゲルにより紡糸安定性が悪くなり糸欠
陥を発生するもの等が考えられる。特にプレカーサー焼
成時の耐炎化工程の促進剤となるカルボキシル基含有重
合性単量体を多く含むオリゴマーは親水性であり、かつ
金属を取り込みやすく、かつゲルを形成しやすく、紡糸
性に悪影響を与え、良好なプレカーサーとすることはで
きない。
法の検討が一々行なわれている。糸欠陥の原因として考
えられる要因としては、重合、紡糸工程で侵入してくる
不純物、特に金属の影響によるもの、低重合度のオリゴ
マーが作るミクロゲルにより紡糸安定性が悪くなり糸欠
陥を発生するもの等が考えられる。特にプレカーサー焼
成時の耐炎化工程の促進剤となるカルボキシル基含有重
合性単量体を多く含むオリゴマーは親水性であり、かつ
金属を取り込みやすく、かつゲルを形成しやすく、紡糸
性に悪影響を与え、良好なプレカーサーとすることはで
きない。
カルボキシル基による金属の取り込みを防止する方法と
してカルボキシル基末端水素の0.1〜15%をアンモ
ニウムイオンに置換する方法が脣公昭:)1−3321
1号公報に提案されているが、十分な効果が得られるに
至っていない。
してカルボキシル基末端水素の0.1〜15%をアンモ
ニウムイオンに置換する方法が脣公昭:)1−3321
1号公報に提案されているが、十分な効果が得られるに
至っていない。
また、紡糸原液の濾過も考えられるが、紡糸条件との兼
ね合いから十分な効果がない。
ね合いから十分な効果がない。
本発明は、上記問題を解決するために、プレカーサーの
糸欠陥の大きな原因である重合体中の重合開始剤残渣、
金属等の不純物あるいは低重合度のオリゴマー成分を除
去するために80℃以上の熱水あるいは沸水中で洗浄す
ることが効果的であり、かつ糸欠陥が著しく低減できる
ことを見い出し、本発明を完成した。
糸欠陥の大きな原因である重合体中の重合開始剤残渣、
金属等の不純物あるいは低重合度のオリゴマー成分を除
去するために80℃以上の熱水あるいは沸水中で洗浄す
ることが効果的であり、かつ糸欠陥が著しく低減できる
ことを見い出し、本発明を完成した。
本発明の要旨とするところは、アクリロニトリル95
wt%以上から成るアクリロニトリル系重合体を80℃
以上の熱水中あるいは沸水中で洗浄して後紡糸して炭素
繊維用アクリル繊維プレカーサーを得ることにある。
wt%以上から成るアクリロニトリル系重合体を80℃
以上の熱水中あるいは沸水中で洗浄して後紡糸して炭素
繊維用アクリル繊維プレカーサーを得ることにある。
本発明の沸水洗浄の効果は、第一に炭素繊維用プレカー
サーの糸欠陥の原因となる開始剤残渣、金属等の不純物
あるいは低重合度の、特にカルボキシル基含有共重合成
分を多量に含んだオリゴマー成分を除去することであり
、第二に沸水洗浄により重合体粒子がコンパクト化され
嵩密度が上昇することにより、紡糸用原液調贅時のスラ
リー化および溶解が非常に均一にできるという二点にあ
る。
サーの糸欠陥の原因となる開始剤残渣、金属等の不純物
あるいは低重合度の、特にカルボキシル基含有共重合成
分を多量に含んだオリゴマー成分を除去することであり
、第二に沸水洗浄により重合体粒子がコンパクト化され
嵩密度が上昇することにより、紡糸用原液調贅時のスラ
リー化および溶解が非常に均一にできるという二点にあ
る。
本発明に用いられるアクリル系重合体中のアクリロニト
リルの含量kt 95 wt%以上である。
リルの含量kt 95 wt%以上である。
アクリロニトリル含量が95 wt%未満では本発明の
沸水洗浄の効果が少なく、かつ共重合成分が多くなり、
高性能炭素繊維用プレカーサーとして使用できない。ア
クリロニトリルと共重合される重合性不飽和単量体は、
プレカーサー焼成時の耐炎化速度促進剤となるカルボキ
シル基含有重合性不飽和単量体を0.5〜3重量%の範
囲で用いることが好ましい。カルボキシル基含有不飽和
単量体の具体例としては1例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、メサ;ン
酸、シトラコ酸等を挙げること力とできる。これらの共
重合成分が0、5重量%未満では耐炎化促進剤としての
効果が少なく、3重t%を越えると金属特にアルカリ金
属を取り込みやすくなり、本発明による沸水洗浄を行な
っても金属を容易に取り除けなくなり好ましくない。ま
た、2〜4.5重i−%の範囲で他の共重合成分、例え
ばアリルアルコール。
沸水洗浄の効果が少なく、かつ共重合成分が多くなり、
高性能炭素繊維用プレカーサーとして使用できない。ア
クリロニトリルと共重合される重合性不飽和単量体は、
プレカーサー焼成時の耐炎化速度促進剤となるカルボキ
シル基含有重合性不飽和単量体を0.5〜3重量%の範
囲で用いることが好ましい。カルボキシル基含有不飽和
単量体の具体例としては1例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、メサ;ン
酸、シトラコ酸等を挙げること力とできる。これらの共
重合成分が0、5重量%未満では耐炎化促進剤としての
効果が少なく、3重t%を越えると金属特にアルカリ金
属を取り込みやすくなり、本発明による沸水洗浄を行な
っても金属を容易に取り除けなくなり好ましくない。ま
た、2〜4.5重i−%の範囲で他の共重合成分、例え
ばアリルアルコール。
メタリルアルコール、オキシエチルアクリロニトリル、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、アクリルアミド、
メタクリルアミド。
メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、アクリルアミド、
メタクリルアミド。
エチルアクリルアミド又はメタクリルアミド。
アクリルクロライド等が挙げられる。これらの共重合成
分は、単独であるいは適宜組み合わせて用いられる。
分は、単独であるいは適宜組み合わせて用いられる。
以上の組成の重合性不飽和単量体混合物の重合は、通常
の重合法、例えば溶液重合、水系懸濁重合、浮化重合の
いずれでも採用できるが、最も効果的に本発明を達成す
るのは水系懸濁重合により得られた重合体を、対象とす
る場合である。また用いる開始剤も、通常のラジカル開
始剤なら何でも使用可能である。例えばアゾビスイソブ
チロニトリル、 2.2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)等のアゾ化合物、脂肪酸ジアシル
パーオキサイド類もしくはパーオキシエステル類等の有
機過酸化物あるいは過硫酸塩およびそれらと還元剤を組
み合わせたレドックス開始剤等が挙げられる。
の重合法、例えば溶液重合、水系懸濁重合、浮化重合の
いずれでも採用できるが、最も効果的に本発明を達成す
るのは水系懸濁重合により得られた重合体を、対象とす
る場合である。また用いる開始剤も、通常のラジカル開
始剤なら何でも使用可能である。例えばアゾビスイソブ
チロニトリル、 2.2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)等のアゾ化合物、脂肪酸ジアシル
パーオキサイド類もしくはパーオキシエステル類等の有
機過酸化物あるいは過硫酸塩およびそれらと還元剤を組
み合わせたレドックス開始剤等が挙げられる。
これらの中で重合後不純物と・して残らない有機系のア
ゾ化合物あるいは過酸化物の使用がより好ましい。また
レドックス開始剤を用いる場合は金属を含まない、たと
えば(NH)、 s、 Os/NH,H3O1等のアン
モニウム塩を用いるのが好ましい。
ゾ化合物あるいは過酸化物の使用がより好ましい。また
レドックス開始剤を用いる場合は金属を含まない、たと
えば(NH)、 s、 Os/NH,H3O1等のアン
モニウム塩を用いるのが好ましい。
上記組成を有する重合性不飽和単量体混合物を重合して
得られるアクリロニトリル系重合体を80℃以上の熱水
あるいは製水を用いて洗浄を行なう。80℃未満の温水
では洗浄が不完全となり、不純物、オリゴマー成分が重
合体中に残ってしまう。洗浄時のポリマー/水比は1/
10〜1/20の範囲であることが好ましい。
得られるアクリロニトリル系重合体を80℃以上の熱水
あるいは製水を用いて洗浄を行なう。80℃未満の温水
では洗浄が不完全となり、不純物、オリゴマー成分が重
合体中に残ってしまう。洗浄時のポリマー/水比は1/
10〜1/20の範囲であることが好ましい。
この比が1/10より大きいとポリマー量が多く十分な
洗浄効果が得られず、1/20より小さいと、洗浄効果
は十分であるが、作業性、経済性の点から好ましくない
。また、沸水洗浄の時間は長いほど、回数は多いほど洗
浄効果は上がるが、作業性の点から最低限30分間2回
以上行なえば本発明の沸水洗浄の効果は十分得られる。
洗浄効果が得られず、1/20より小さいと、洗浄効果
は十分であるが、作業性、経済性の点から好ましくない
。また、沸水洗浄の時間は長いほど、回数は多いほど洗
浄効果は上がるが、作業性の点から最低限30分間2回
以上行なえば本発明の沸水洗浄の効果は十分得られる。
このようにして沸水洗浄を施した重合体は、沸水洗浄を
行なわない場合に比べ、第1図に見られるように10μ
以下の異物粒子数はMo程度となり、かつ紡糸原液の安
定性が著しく上昇し、結果として糸欠陥のない高性能炭
素繊維用のプレカーサーとすることができる。
行なわない場合に比べ、第1図に見られるように10μ
以下の異物粒子数はMo程度となり、かつ紡糸原液の安
定性が著しく上昇し、結果として糸欠陥のない高性能炭
素繊維用のプレカーサーとすることができる。
以上の如くして得られる連木洗浄剤のアクリロニトリル
系重合体は、溶剤としてジメチルホルムアミド−、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、r−ブチロ
ラクトン、ロダン酸アンモニウム、硝酸などの金属等の
不純物を含まない溶剤を用いて、−30℃で均一スラ、
リー化して、次いで加熱溶解して紡糸原液とし、これを
乾式紡糸法、湿式紡糸法、乾−湿式紡糸にて紡糸し、延
伸洗浄して本発明で用いるプレカーサーとする。かくの
如くして得たアクリロニトリル系繊維より成るプレカー
サーは、酸化性雰囲気下200〜400℃で熱処理する
ことによって耐炎化糸とした後、600〜1500℃非
酸化雰囲気下で熱処理することによって炭素繊維となし
、必要に応じて3000℃以上の不活性雰囲気下で黒鉛
処理を施す。このようにして得られた炭素繊維は、実質
的に欠陥点となる不純物を含まない炭素繊維であり、強
度1弾性率も高く、かつ均一な特性を発揮しうる炭素繊
維となる。
系重合体は、溶剤としてジメチルホルムアミド−、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、r−ブチロ
ラクトン、ロダン酸アンモニウム、硝酸などの金属等の
不純物を含まない溶剤を用いて、−30℃で均一スラ、
リー化して、次いで加熱溶解して紡糸原液とし、これを
乾式紡糸法、湿式紡糸法、乾−湿式紡糸にて紡糸し、延
伸洗浄して本発明で用いるプレカーサーとする。かくの
如くして得たアクリロニトリル系繊維より成るプレカー
サーは、酸化性雰囲気下200〜400℃で熱処理する
ことによって耐炎化糸とした後、600〜1500℃非
酸化雰囲気下で熱処理することによって炭素繊維となし
、必要に応じて3000℃以上の不活性雰囲気下で黒鉛
処理を施す。このようにして得られた炭素繊維は、実質
的に欠陥点となる不純物を含まない炭素繊維であり、強
度1弾性率も高く、かつ均一な特性を発揮しうる炭素繊
維となる。
以下本発明を実施例を用いてさらに詳細に説明を行なう
。なお例中の還元粘度(ηredジsp/C)は0.5
%ジメチルホルムアミド中25℃で測定した値を示す。
。なお例中の還元粘度(ηredジsp/C)は0.5
%ジメチルホルムアミド中25℃で測定した値を示す。
実施例1
内容積2ノの4ツロフラスコに温度計、冷却・器、攪拌
機、窒素導入管を付け、この中に1ノの蒸留水と0.1
5 Pの濃硫酸を加え、その後窒素ガスを吹きこんで溶
存空気を除き、20分後にフラスコ内温度を50℃に保
ち攪拌しながらアクリロニトリル/メタクリル酸=19
7.5JP/ 2.5 Pなる混合物を加えた。さらに
10分後に0.51.Pの過硫酸アンモニウムを25ゴ
の蒸留水に溶解して加え、続いて亜硫酸アンモニウム2
.43Pを25−の蒸留水に溶解して滴下で徐々に加え
た。数分後ポリアクリロニトリルが沈澱しはじめた。5
0℃で約4時間攪拌を続けた後、反応混合物を室温にも
どし、生成ポリマーの沈澱物を吸引濾過し、多量の蒸留
水で洗浄。
機、窒素導入管を付け、この中に1ノの蒸留水と0.1
5 Pの濃硫酸を加え、その後窒素ガスを吹きこんで溶
存空気を除き、20分後にフラスコ内温度を50℃に保
ち攪拌しながらアクリロニトリル/メタクリル酸=19
7.5JP/ 2.5 Pなる混合物を加えた。さらに
10分後に0.51.Pの過硫酸アンモニウムを25ゴ
の蒸留水に溶解して加え、続いて亜硫酸アンモニウム2
.43Pを25−の蒸留水に溶解して滴下で徐々に加え
た。数分後ポリアクリロニトリルが沈澱しはじめた。5
0℃で約4時間攪拌を続けた後、反応混合物を室温にも
どし、生成ポリマーの沈澱物を吸引濾過し、多量の蒸留
水で洗浄。
脱水を行ない、その後70℃の蒸気乾燥機で2昼夜乾燥
を行ない、還元粘度1.90、メタクリル酸含量2重量
%の重合体を得た。
を行ない、還元粘度1.90、メタクリル酸含量2重量
%の重合体を得た。
得られた重合体1007’を15007’の蒸留水を用
いて(ポリマー/水=1/15)30分間沸製水浄、濾
過を2回くり返し、沸水洗浄ポリマーおよびP液を得た
。
いて(ポリマー/水=1/15)30分間沸製水浄、濾
過を2回くり返し、沸水洗浄ポリマーおよびP液を得た
。
(1) 潜水洗浄抽出物の分析
得られたf液の蒸発乾固を行ない、使用したポリマーに
対して500 ppmの固形分を得た。この抽出分をジ
メチルホルムアミドを用いて分別した結果、20重量%
は触媒残渣である硫酸アンモニウム(NH,)、 so
、であり、800重量はアクリロニトリル/メタクリル
酸のオリゴマーであり、特にメタクリル酸含量が゛15
重量%と多量に含まれていることがわかった。このよう
に沸水洗浄を行なうことにより、プレカ一サーの糸欠陥
の原因となる重合開始剤残渣およびメタクリル酸を多量
に含んだオリゴマー成分が除去でき、効果が非常に大き
いことがわかる。
対して500 ppmの固形分を得た。この抽出分をジ
メチルホルムアミドを用いて分別した結果、20重量%
は触媒残渣である硫酸アンモニウム(NH,)、 so
、であり、800重量はアクリロニトリル/メタクリル
酸のオリゴマーであり、特にメタクリル酸含量が゛15
重量%と多量に含まれていることがわかった。このよう
に沸水洗浄を行なうことにより、プレカ一サーの糸欠陥
の原因となる重合開始剤残渣およびメタクリル酸を多量
に含んだオリゴマー成分が除去でき、効果が非常に大き
いことがわかる。
(2)重合体に対する製水洗浄の効果
製水洗浄処理、未処理それぞれの重合体を2重量%のジ
メチルホルムアミド溶液として原液特性の検討を行なっ
た。第1図に異物粒子数を、第2図にr過、特性を示す
。異物粒子数は明らかに減少しており、特に5μ以下の
微粒子数がh以下となっており、さらにこの影響により
、原液の一過特性が上昇しており、紡糸の安定性へつな
がり、糸欠陥の少ないプレカーサーが安定に生産可能で
あり、非常に有利といえる。
メチルホルムアミド溶液として原液特性の検討を行なっ
た。第1図に異物粒子数を、第2図にr過、特性を示す
。異物粒子数は明らかに減少しており、特に5μ以下の
微粒子数がh以下となっており、さらにこの影響により
、原液の一過特性が上昇しており、紡糸の安定性へつな
がり、糸欠陥の少ないプレカーサーが安定に生産可能で
あり、非常に有利といえる。
(3) 製水洗浄による重合体粒子のコンパクト化沸
水洗浄により、開始剤残渣、オリゴマー成分が除去され
、みかけの比重、嵩密度(同じ体積あたりのポリマー重
量)が大きくなり、重合体粒子がコンパクト化される。
水洗浄により、開始剤残渣、オリゴマー成分が除去され
、みかけの比重、嵩密度(同じ体積あたりのポリマー重
量)が大きくなり、重合体粒子がコンパクト化される。
本処理により、嵩密度は0.345 P/+−から0,
358P/caと大きくなっている。この両方の重合体
を用いてスラリー化を行なった結果を第3図に示す。使
用ポリマーはAN/メタクリル酸(98/2 ’)のも
のを浴比V4で製水洗浄30分で2回行なったものであ
る。潜水洗浄重合体はスラリー化直後の粘度が非常に低
くなっており、かつ経時変化を少ないことがわかる。ま
た、未処理重合体に対してかなり高い温度でのスラリー
化が可能であり、スラリー化操作性あるいはエネルギー
的にも非常に有利である。
358P/caと大きくなっている。この両方の重合体
を用いてスラリー化を行なった結果を第3図に示す。使
用ポリマーはAN/メタクリル酸(98/2 ’)のも
のを浴比V4で製水洗浄30分で2回行なったものであ
る。潜水洗浄重合体はスラリー化直後の粘度が非常に低
くなっており、かつ経時変化を少ないことがわかる。ま
た、未処理重合体に対してかなり高い温度でのスラリー
化が可能であり、スラリー化操作性あるいはエネルギー
的にも非常に有利である。
(4)炭素繊維強度に与える製水洗浄の効果前述の重合
方法と全く同様の操作を用いて還元粘度1.96、メタ
クリル酸含量2.03重量%の重合体を得た。得られた
重合体の半分をポリマー/水=1/15の浴比で30分
間2回潜水洗浄を行なった。このようにして得られた製
水洗浄処理を行なったもの、通常の水洗のみのもの、そ
れぞれの重合体をジメチルホルムアミドに溶解して重合
体濃度26重量%の紡糸原液を調整し、托径0.15m
φ、孔数2000の紡糸ノズルより一旦空気中に吐出し
、5龍走行させた後、ついで30℃に保持されたジメチ
ルホルムアミド75重量%水溶液に導いて凝固せしめ1
5m/分の速度でひき取り、引き続き連続的に製水中で
洗浄しながら6倍延伸し、油剤を付与し、表面温度13
0℃の熱ロールで乾燥緻密化して捲き取り、単繊維デニ
ー/;1,3dのプレカーサーを得た。
方法と全く同様の操作を用いて還元粘度1.96、メタ
クリル酸含量2.03重量%の重合体を得た。得られた
重合体の半分をポリマー/水=1/15の浴比で30分
間2回潜水洗浄を行なった。このようにして得られた製
水洗浄処理を行なったもの、通常の水洗のみのもの、そ
れぞれの重合体をジメチルホルムアミドに溶解して重合
体濃度26重量%の紡糸原液を調整し、托径0.15m
φ、孔数2000の紡糸ノズルより一旦空気中に吐出し
、5龍走行させた後、ついで30℃に保持されたジメチ
ルホルムアミド75重量%水溶液に導いて凝固せしめ1
5m/分の速度でひき取り、引き続き連続的に製水中で
洗浄しながら6倍延伸し、油剤を付与し、表面温度13
0℃の熱ロールで乾燥緻密化して捲き取り、単繊維デニ
ー/;1,3dのプレカーサーを得た。
得られたプレカーサーを空気中230〜270℃の温度
で耐炎化した後、N、気流中600℃〜1250℃の昇
温勾配を適用して炭素化処理を行なった。
で耐炎化した後、N、気流中600℃〜1250℃の昇
温勾配を適用して炭素化処理を行なった。
得られた炭素繊維の単繊維性能を第1表に示す。
第 1 表
実施例2、比較例2
実施例1と全く同様の方法で、開始剤として過硫酸アン
七ニウム/亜硫酸アンモニウムを用。
七ニウム/亜硫酸アンモニウムを用。
いてメタクリル酸含量2.05重量%、還元粘度1.9
8の重合体を得た。この重合体を用いて洗浄の効果をみ
るため、洗浄方法を種々変えて検討を行なった。結果を
第2表に示す。なお、不純物としては触媒残渣である(
Na4)t so、 量を本発明の製水洗浄の効果
として、紡糸時における糸切れ頻度をみた。
8の重合体を得た。この重合体を用いて洗浄の効果をみ
るため、洗浄方法を種々変えて検討を行なった。結果を
第2表に示す。なお、不純物としては触媒残渣である(
Na4)t so、 量を本発明の製水洗浄の効果
として、紡糸時における糸切れ頻度をみた。
第 2 表
第2表にみられるように、本発明は糸切れ頻度が非常に
低いことが分る。沸水洗浄は30分間2回以上行なうこ
とがより好ましいことがわかる。また( NH4)、
SO4量が同じである、隆2゜4で糸切れ頻度が極端に
異なる。これは沸水洗浄により(NH4)1504など
の無機物だけでなく、実施例1で示したように、低重合
度のオリゴマー成分が取り除かれたため、紡糸安定性が
飛躍的に向上したのである。このように通常の洗浄法で
単に無機物を除いただけでは得られない大きな効果が本
発明では得られるわけである。
低いことが分る。沸水洗浄は30分間2回以上行なうこ
とがより好ましいことがわかる。また( NH4)、
SO4量が同じである、隆2゜4で糸切れ頻度が極端に
異なる。これは沸水洗浄により(NH4)1504など
の無機物だけでなく、実施例1で示したように、低重合
度のオリゴマー成分が取り除かれたため、紡糸安定性が
飛躍的に向上したのである。このように通常の洗浄法で
単に無機物を除いただけでは得られない大きな効果が本
発明では得られるわけである。
崗1〜7で得られた重合体を実施例1と全く同様にして
紡糸、焼成を行ない、炭素f1!、維とした。結果を第
3表に示す。
紡糸、焼成を行ない、炭素f1!、維とした。結果を第
3表に示す。
第 3 表
本発明の沸水洗浄を行なったものからは不純物が少なく
、かつ高強度の炭素繊維が得られることがわかる。
、かつ高強度の炭素繊維が得られることがわかる。
本発明の洗浄を行なうことにより、重合開始剤残渣など
の無機物のみならず、低重合度のオリゴマー成分も同時
に除去できる。このため重合体粒子がコンパクト化され
堅くなり、原液調整時のスラリー化が均一となり、スラ
リー初期粘度が低く、かつその経時変化が少ないため、
均一溶解が可能となり、紡糸安定性が飛躍的に向上する
。これは不純物が少ない効果も合わせて糸欠陥の非常に
少ないプレカーサーとなり、さらに焼成することにより
高強度の炭素繊維が得られる。得られる高強度炭素繊維
は、ラケットフレーム、釣竿等のスポーツ、レジャー分
野のみでなく、航空機、宇宙産業分野などの産業用資材
分野での使用の可能性が期待される。
の無機物のみならず、低重合度のオリゴマー成分も同時
に除去できる。このため重合体粒子がコンパクト化され
堅くなり、原液調整時のスラリー化が均一となり、スラ
リー初期粘度が低く、かつその経時変化が少ないため、
均一溶解が可能となり、紡糸安定性が飛躍的に向上する
。これは不純物が少ない効果も合わせて糸欠陥の非常に
少ないプレカーサーとなり、さらに焼成することにより
高強度の炭素繊維が得られる。得られる高強度炭素繊維
は、ラケットフレーム、釣竿等のスポーツ、レジャー分
野のみでなく、航空機、宇宙産業分野などの産業用資材
分野での使用の可能性が期待される。
第1図、第2図は、潜水洗浄処理を行なった重合体及び
通常の洗浄のみしか行なわなかった重合体各々を2重量
%のジメチルホルムアミド溶液とした時の異物粒子数と
フィルターとじて0.45μのフルオロゼアを用いた時
の精密f過特性を示す。 第3図は、26重量%でジメチルホルムアミドを用いた
スラリー化におけるスラリー粘度の経時変化を示したも
のである。
通常の洗浄のみしか行なわなかった重合体各々を2重量
%のジメチルホルムアミド溶液とした時の異物粒子数と
フィルターとじて0.45μのフルオロゼアを用いた時
の精密f過特性を示す。 第3図は、26重量%でジメチルホルムアミドを用いた
スラリー化におけるスラリー粘度の経時変化を示したも
のである。
Claims (1)
- アクリロニトリル95wt%以上からなるアクリロニト
リル系重合体を、重合体/水の比を1/10〜1/20
なる浴比で、かつ80℃以上の熱水中あるいは沸水中で
洗浄して後紡糸することを特徴とする炭素繊維用アクリ
ル繊維プレカーサーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59228698A JPS61108717A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | アクリル繊維プレカ−サ−の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59228698A JPS61108717A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | アクリル繊維プレカ−サ−の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61108717A true JPS61108717A (ja) | 1986-05-27 |
Family
ID=16880395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59228698A Pending JPS61108717A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | アクリル繊維プレカ−サ−の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61108717A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6342910A (ja) * | 1986-08-07 | 1988-02-24 | Toho Rayon Co Ltd | 炭素繊維製造用アクリロニトリル系繊維束の製造法 |
CN102953158B (zh) * | 2011-08-25 | 2017-04-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种制造聚丙烯腈基碳纤维的方法 |
CN107904674A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-04-13 | 神马博列麦(平顶山)气囊丝制造有限公司 | 一种用于锦纶66气囊用工业长丝生产的纺丝组件 |
-
1984
- 1984-10-30 JP JP59228698A patent/JPS61108717A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6342910A (ja) * | 1986-08-07 | 1988-02-24 | Toho Rayon Co Ltd | 炭素繊維製造用アクリロニトリル系繊維束の製造法 |
JPH0310724B2 (ja) * | 1986-08-07 | 1991-02-14 | Toho Rayon Kk | |
CN102953158B (zh) * | 2011-08-25 | 2017-04-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种制造聚丙烯腈基碳纤维的方法 |
CN107904674A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-04-13 | 神马博列麦(平顶山)气囊丝制造有限公司 | 一种用于锦纶66气囊用工业长丝生产的纺丝组件 |
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