JPS6094618A - 高撚セツト性、高シボ立て性ポリエステル繊維 - Google Patents
高撚セツト性、高シボ立て性ポリエステル繊維Info
- Publication number
- JPS6094618A JPS6094618A JP19807683A JP19807683A JPS6094618A JP S6094618 A JPS6094618 A JP S6094618A JP 19807683 A JP19807683 A JP 19807683A JP 19807683 A JP19807683 A JP 19807683A JP S6094618 A JPS6094618 A JP S6094618A
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- JP
- Japan
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- fiber
- curve
- twist
- properties
- polyester fiber
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高撚セット性、高シボ立て性を有するポリエス
テル繊維に関する。ポリニスデル強撚織編物を製造する
場合、織編工程あるいけ、その準備工程等における糸の
取扱いを容易にするため強撚糸条は、高温の熱で撚固定
(撚止めセット)されるのが普通である。しかしながら
かかる高温での一時的熱固定処理によって撚止めセット
すると、高温熱処理による繊維の微細構造変化にともな
いシボ発現に必要となる歪が緩和し、シボ発現性が低下
して、満足のいく高品質のシボ織編物を得るのが困難で
あった。特にポリエステル強撚糸を生産性の高いウォー
タージェットルーム(WJL)で製織する場合、一般の
有杼織機での製織に比べ更に高度の撚固定が必要なため
、その分だけ更に高温で撚止めセットをすることになる
。かかる高温での撚止めセットにより、シボ発現に必要
な残留歪の緩和も著しくなり、目的とするシボ立て性は
満足に得られないのが現状である。この問題を解決する
1つとして低温で高度のセット性を有するポリエステル
フィラメント糸が、特開昭57−193537号公報に
例示されるが、該例示の場合は、全量の20〜90wt
%のポリエチレンテレフタレートとポリトリメチレンテ
レフタレート又はポリテトラメチレンテレフタレートの
共重合又は共重合およびブレンドされてなるポリエステ
ルフィラメント糸が開示されており、ここでポリエチレ
ンテレフタレートの量が90wt%を超えると低温セッ
ト性が失われてしまう欠点を有し、さらに優れたセット
性及びシボ立で性の両方を同時に満足するといった面で
はまだ不充分なものであった。
テル繊維に関する。ポリニスデル強撚織編物を製造する
場合、織編工程あるいけ、その準備工程等における糸の
取扱いを容易にするため強撚糸条は、高温の熱で撚固定
(撚止めセット)されるのが普通である。しかしながら
かかる高温での一時的熱固定処理によって撚止めセット
すると、高温熱処理による繊維の微細構造変化にともな
いシボ発現に必要となる歪が緩和し、シボ発現性が低下
して、満足のいく高品質のシボ織編物を得るのが困難で
あった。特にポリエステル強撚糸を生産性の高いウォー
タージェットルーム(WJL)で製織する場合、一般の
有杼織機での製織に比べ更に高度の撚固定が必要なため
、その分だけ更に高温で撚止めセットをすることになる
。かかる高温での撚止めセットにより、シボ発現に必要
な残留歪の緩和も著しくなり、目的とするシボ立て性は
満足に得られないのが現状である。この問題を解決する
1つとして低温で高度のセット性を有するポリエステル
フィラメント糸が、特開昭57−193537号公報に
例示されるが、該例示の場合は、全量の20〜90wt
%のポリエチレンテレフタレートとポリトリメチレンテ
レフタレート又はポリテトラメチレンテレフタレートの
共重合又は共重合およびブレンドされてなるポリエステ
ルフィラメント糸が開示されており、ここでポリエチレ
ンテレフタレートの量が90wt%を超えると低温セッ
ト性が失われてしまう欠点を有し、さらに優れたセット
性及びシボ立で性の両方を同時に満足するといった面で
はまだ不充分なものであった。
本発明者らは上記欠点を解決するべく鋭意研究の結果、
ポリエステル繊維に特定の微細構造を形成せしめること
により、高撚セット、高シボ立て性を付与できることを
知見して遂に本発明に到達した。即ち、本発明は繰り返
し単位の90モル%以上がエチレンテレフタレートから
なるポリエステル繊維において、広角Xl!回折よりめ
られる100面の見掛けの結晶サイズが50X以上、力
学的損失正接(Tanδ)のピーク温度(Tct”)が
140℃以下であってS−S曲線に変曲点(2次降伏点
)を有することを特徴とする高撚セット性、高シボ立て
性ポリエステル繊維である。
ポリエステル繊維に特定の微細構造を形成せしめること
により、高撚セット、高シボ立て性を付与できることを
知見して遂に本発明に到達した。即ち、本発明は繰り返
し単位の90モル%以上がエチレンテレフタレートから
なるポリエステル繊維において、広角Xl!回折よりめ
られる100面の見掛けの結晶サイズが50X以上、力
学的損失正接(Tanδ)のピーク温度(Tct”)が
140℃以下であってS−S曲線に変曲点(2次降伏点
)を有することを特徴とする高撚セット性、高シボ立て
性ポリエステル繊維である。
本発明のポリエステル繊維は、次の4要件よりなるもの
である。
である。
■繰り返し単位の90モル%以上がエチレンテレフタレ
ートよりなるポリエステルm 維であること、■広角X
M回折よりめられる1 00面の見掛けの結晶サイズが
50X以上であること、■力学的損失正接(Tanδ)
のピーク温度(1゛α)が140℃以下であること、■
B−8rE1mに変曲点(2次降伏点)を有すること。
ートよりなるポリエステルm 維であること、■広角X
M回折よりめられる1 00面の見掛けの結晶サイズが
50X以上であること、■力学的損失正接(Tanδ)
のピーク温度(1゛α)が140℃以下であること、■
B−8rE1mに変曲点(2次降伏点)を有すること。
本発明によれば前記する4要性が同時に満たされること
により、該ポリエステル繊維は強撚糸とした場合、従来
の技術においては達成することが困難とされていた低温
での高撚セット性が達成され、更に極めて優れたシボ立
て性を有するため、強撚織編物の連続シボ立て処理をも
可能となった。
により、該ポリエステル繊維は強撚糸とした場合、従来
の技術においては達成することが困難とされていた低温
での高撚セット性が達成され、更に極めて優れたシボ立
て性を有するため、強撚織編物の連続シボ立て処理をも
可能となった。
本発明の繊維が低温で優れた高撚セット性及び高シボ立
て性を有する理由については、いまだ正確に解明されて
いないが、本発明者らの推測によれば、その理由として
次のことが考えられる。即ち、本発明繊維が有する特異
な微細構造に起因し、より完全で大きな結晶とよりラン
ダムな非晶が直列的に連らなった構造により、撚付与時
、シリーズ配列した非晶部が変形し、撚セットにより変
形した非晶部が一時点にセットされ、シボ発現処理によ
り、−次セットが開放され、結晶組織に蓄えられた歪エ
ネルギーが開放され、良好なシボ立て性を示すものと考
えられる。
て性を有する理由については、いまだ正確に解明されて
いないが、本発明者らの推測によれば、その理由として
次のことが考えられる。即ち、本発明繊維が有する特異
な微細構造に起因し、より完全で大きな結晶とよりラン
ダムな非晶が直列的に連らなった構造により、撚付与時
、シリーズ配列した非晶部が変形し、撚セットにより変
形した非晶部が一時点にセットされ、シボ発現処理によ
り、−次セットが開放され、結晶組織に蓄えられた歪エ
ネルギーが開放され、良好なシボ立て性を示すものと考
えられる。
本発明の繊維が有する特異な微細構造を得るためには、
繊維は、繰り返し単位の90モル%以上、好ましくは9
6モル%以上がエチレンテレフタレートからなることが
肝要である。
繊維は、繰り返し単位の90モル%以上、好ましくは9
6モル%以上がエチレンテレフタレートからなることが
肝要である。
本発明のポリエステル繊維は、前記条件を満足するポリ
エステルであれば何でも良く、ホモポリエステルおよび
/またはコポリエステルであっても良い。もちろん他の
繊維がブレンドされていても良い。ここで繰り返し単位
のエチレンテレフタ 5− レートが90モル%未満となる場合にあっては本発明繊
維の特異な微細構造が形成されず、力学的特性が低下す
芯といった欠点を生じ好ましくない。
エステルであれば何でも良く、ホモポリエステルおよび
/またはコポリエステルであっても良い。もちろん他の
繊維がブレンドされていても良い。ここで繰り返し単位
のエチレンテレフタ 5− レートが90モル%未満となる場合にあっては本発明繊
維の特異な微細構造が形成されず、力学的特性が低下す
芯といった欠点を生じ好ましくない。
本発明繊維は広角X線回折より得られる100面の見掛
けの結晶サイズがio!以上、好ましくは551以上で
かつ、力学的損失正接のピーク温度(Tα)が140℃
以下とする必要がある。すなわち、繊維の微細構造を巨
大な結晶と低温での分子運動性が良好なランダム非晶の
直列構造とすることで始めて、高ヨリセット性と高シボ
立て性を兼備できる。ここで100面の見掛けの結晶サ
イズが50Xより小さいと、結晶により拘束される歪が
小さくなり、シボ立で性が低下して好ましくない。
けの結晶サイズがio!以上、好ましくは551以上で
かつ、力学的損失正接のピーク温度(Tα)が140℃
以下とする必要がある。すなわち、繊維の微細構造を巨
大な結晶と低温での分子運動性が良好なランダム非晶の
直列構造とすることで始めて、高ヨリセット性と高シボ
立て性を兼備できる。ここで100面の見掛けの結晶サ
イズが50Xより小さいと、結晶により拘束される歪が
小さくなり、シボ立で性が低下して好ましくない。
第1図は実施例1で得られた本発明の繊維(4)、比較
例1で得られた繊維(C)及び比較例2で得られた繊維
ω)の力学的損失正接(Tanδ)一温度(T)曲線を
示す。
例1で得られた繊維(C)及び比較例2で得られた繊維
ω)の力学的損失正接(Tanδ)一温度(T)曲線を
示す。
本発明で用いる力学的損失正接のピーク゛温度とは、第
1図に示す如く、力学的損失正接(Tanδ)一温度(
T)曲線に現われる非晶部の吸収ピークの 6− 温度を言う。
1図に示す如く、力学的損失正接(Tanδ)一温度(
T)曲線に現われる非晶部の吸収ピークの 6− 温度を言う。
本発明繊維は力学的損失正接のピーク温度が140℃以
下、好ましくは135℃以下であることが必要であり、
ここで力学的損失正接のピーク温度が140℃を超える
場合にあっでは、低温下において、非晶部の分子運動性
が低下するためか非晶の変形が不充分となり、撚セット
性が低下し、更にシボ発現処理時、蓄えられた歪エネル
ギーがシボ発現に寄与しないのでシボ発現性も低下する
。
下、好ましくは135℃以下であることが必要であり、
ここで力学的損失正接のピーク温度が140℃を超える
場合にあっでは、低温下において、非晶部の分子運動性
が低下するためか非晶の変形が不充分となり、撚セット
性が低下し、更にシボ発現処理時、蓄えられた歪エネル
ギーがシボ発現に寄与しないのでシボ発現性も低下する
。
本発明繊維は、特異な微細構造を有するために、S−S
曲線(荷重−伸長的m)に変曲点(2次降伏点)を有す
る。すなわち、本発明の繊維は、高速紡糸によって得ら
れる結晶と非晶が並列に配列された構造とは異なり、結
晶と非晶が直列に配列された構造を有することになる。
曲線(荷重−伸長的m)に変曲点(2次降伏点)を有す
る。すなわち、本発明の繊維は、高速紡糸によって得ら
れる結晶と非晶が並列に配列された構造とは異なり、結
晶と非晶が直列に配列された構造を有することになる。
ここで2次降伏点を有しない繊維は撚セット性がきわめ
て不良となるので好ましくない。
て不良となるので好ましくない。
第2図は単繊維引張試験でのS−S曲線(荷重−伸長曲
線)を示すグラフである。第2図中、曲線りは変曲点が
存在する例(本発明例)、曲線Eは変曲点が存在しない
例(比較例)である。
線)を示すグラフである。第2図中、曲線りは変曲点が
存在する例(本発明例)、曲線Eは変曲点が存在しない
例(比較例)である。
本発明の繊維は、前記する4要件に加えて比重を1.3
90以上、好ましくは1.400以上、かつ、160℃
乾熱下の収縮率(SHD、、。)を2%以下とすること
によって、極めてシボ立て性が向上することも判明して
いる。
90以上、好ましくは1.400以上、かつ、160℃
乾熱下の収縮率(SHD、、。)を2%以下とすること
によって、極めてシボ立て性が向上することも判明して
いる。
更に本発明の繊維は、熱収縮応力一温度曲線における熱
収縮応力のピークが50℃〜140℃の温度範囲に現わ
れず、更に好ましくは200℃以上で応力ピークを示す
ものは撚セット性、シボ立て性が同時に向上することも
判明している。
収縮応力のピークが50℃〜140℃の温度範囲に現わ
れず、更に好ましくは200℃以上で応力ピークを示す
ものは撚セット性、シボ立て性が同時に向上することも
判明している。
本発明の繊維は例えば次の方法によって製造される。通
常のポリエステル例えば固有粘度0.65 (フェノー
ル/テトラクロルエタン−6/4の混合溶媒中30℃で
測定)のポリエステルを常法により溶融紡糸するに際し
紡出糸条が配向結晶化する引取速度で引き取る。この時
配向結晶化を判断する簡易メジャーである乾熱160℃
での収縮率(SHD、、。)が5%以下、好ましくは4
%以下の未延伸糸とする。得られた未延伸糸は、大きな
結晶が配向しているが、非晶と結晶が並列した構造のた
め、このままでは撚セット性はきわめて悪い。ここで撚
セット性を良好にするには、並列構造を破壊する必要が
ある。このため、引き続いて行なう延伸は高倍率、例え
ば破断延伸倍率の90%以上で延伸し、構造を破壊する
。このときの延伸温度は例えば、加熱ローラー75℃、
加熱プレート120℃と通常の条件で行う。
常のポリエステル例えば固有粘度0.65 (フェノー
ル/テトラクロルエタン−6/4の混合溶媒中30℃で
測定)のポリエステルを常法により溶融紡糸するに際し
紡出糸条が配向結晶化する引取速度で引き取る。この時
配向結晶化を判断する簡易メジャーである乾熱160℃
での収縮率(SHD、、。)が5%以下、好ましくは4
%以下の未延伸糸とする。得られた未延伸糸は、大きな
結晶が配向しているが、非晶と結晶が並列した構造のた
め、このままでは撚セット性はきわめて悪い。ここで撚
セット性を良好にするには、並列構造を破壊する必要が
ある。このため、引き続いて行なう延伸は高倍率、例え
ば破断延伸倍率の90%以上で延伸し、構造を破壊する
。このときの延伸温度は例えば、加熱ローラー75℃、
加熱プレート120℃と通常の条件で行う。
次いで高温で充分熱収縮させつつ、巨大な結晶を生長さ
せ直列構造を完成する。このときのリラックス率は8%
以上好ましくは10%以上とする。
せ直列構造を完成する。このときのリラックス率は8%
以上好ましくは10%以上とする。
又、延伸後の熱処理温度は、200℃以上好ましくは、
220℃以上で、0.03秒以上、好ましくは0.05
秒以上加熱させる。このようにして得られ・た巨大な結
晶とよりランダムな非晶が連らなった微細構造を有する
繊維は高撚セット性かつ高シボ立て性を有する。
220℃以上で、0.03秒以上、好ましくは0.05
秒以上加熱させる。このようにして得られ・た巨大な結
晶とよりランダムな非晶が連らなった微細構造を有する
繊維は高撚セット性かつ高シボ立て性を有する。
かくして得られた繊維に例えば2500 T / mの
撚を付与し、90℃×20分スチームで撚セットしたと
きの残留トルクは、15T/103以下と−〇 − なる。次いで環水で処理したとき発現する残留トルクは
、85 T / 10 an以上となる。このような高
撚セット性、高シボ立て性を有する繊維は、S12撚を
付与の後、セットされて一越又は三越に横打ち込みした
平織物とし、シボ立てすることにより該織物は絹織物ち
りめん以上の良好なシボが得られる・又、3本撚とした
ものを二越としたものは、良好な鬼シボが得られる。
撚を付与し、90℃×20分スチームで撚セットしたと
きの残留トルクは、15T/103以下と−〇 − なる。次いで環水で処理したとき発現する残留トルクは
、85 T / 10 an以上となる。このような高
撚セット性、高シボ立て性を有する繊維は、S12撚を
付与の後、セットされて一越又は三越に横打ち込みした
平織物とし、シボ立てすることにより該織物は絹織物ち
りめん以上の良好なシボが得られる・又、3本撚とした
ものを二越としたものは、良好な鬼シボが得られる。
本発明繊維は強撚糸とした場合、従来極めて困難とされ
ていたウォータージェットルーム(WJL)での製織が
可能となり、更に極めて優れたシボ立で性を有するため
、強撚織編物の連続シボ立て処理も可能である。又、従
来知られている共重合体又は、第8成分を10%以上ブ
レンドしたものにくらべ製糸性及び力学特性も優れたも
のとなり、製造コストを大巾に低減することができ、シ
ルクのもつ弾発性と風合も得られる。
ていたウォータージェットルーム(WJL)での製織が
可能となり、更に極めて優れたシボ立で性を有するため
、強撚織編物の連続シボ立て処理も可能である。又、従
来知られている共重合体又は、第8成分を10%以上ブ
レンドしたものにくらべ製糸性及び力学特性も優れたも
のとなり、製造コストを大巾に低減することができ、シ
ルクのもつ弾発性と風合も得られる。
本発明に用いた物性の電輪及び測定方法は以下による。
〈100面の見掛けの結晶サイズ〉
10−
本発明にいう繊維の100面の見掛けの結晶サイズとは
、広角X線回折図における赤道回折曲線の回折強度の半
価rjJより5herrerの式を用いて算出〔詳細は
丸善株式会社発行「X線結晶学」(仁田勇監修)参照〕
した結晶サイズである。5harrerの式とは、次式
で表わされる。
、広角X線回折図における赤道回折曲線の回折強度の半
価rjJより5herrerの式を用いて算出〔詳細は
丸善株式会社発行「X線結晶学」(仁田勇監修)参照〕
した結晶サイズである。5harrerの式とは、次式
で表わされる。
く力学的損失正接(Tanδ)の測定法〉東洋ボールド
ウィン社製パイブロンDDVIIBを使用し、試料長4
0wn0wnデニール0dとし、昇温速度1℃/分で2
0’Cから240℃まで測定して、損失正接(Tanδ
)が最大となる温度(Ta)をめる。
ウィン社製パイブロンDDVIIBを使用し、試料長4
0wn0wnデニール0dとし、昇温速度1℃/分で2
0’Cから240℃まで測定して、損失正接(Tanδ
)が最大となる温度(Ta)をめる。
〈単糸デニールの測定法〉
J I 5−L1013(1981)に従って測定〈強
度及び伸度の測定法〉 J I 5−LI 01 a (1981)に従って測
定〈初期す1張抵抗度〉 J I 5−L1013(1981)に従って測定〈比
重〉 n−へブタンと四塩化炭素よりなる密度勾配管を作成し
、30℃±0.1℃に調温された密度勾配管中に十分に
脱泡した試料を入れ、5時間放置後の密度勾配管中の試
料位置を、密度勾配管の目盛りで読みとった値を、標準
ガラスフロートによる密度勾配管目盛〜比重キヤリプレ
ーシ冒ングラフから比重値に換算し、nw4で測定。比
重値は原則として小数点以下4桁まで読む。
度及び伸度の測定法〉 J I 5−LI 01 a (1981)に従って測
定〈初期す1張抵抗度〉 J I 5−L1013(1981)に従って測定〈比
重〉 n−へブタンと四塩化炭素よりなる密度勾配管を作成し
、30℃±0.1℃に調温された密度勾配管中に十分に
脱泡した試料を入れ、5時間放置後の密度勾配管中の試
料位置を、密度勾配管の目盛りで読みとった値を、標準
ガラスフロートによる密度勾配管目盛〜比重キヤリプレ
ーシ冒ングラフから比重値に換算し、nw4で測定。比
重値は原則として小数点以下4桁まで読む。
〈160℃乾熱下の収縮率の測定法〉
JIS−L1013(1981)に従って測定〈熱収縮
応力のピーク温度〉 熱収縮応力の測定は、歪計(東洋ボールドウィン社製T
−I−550−360型)、増巾器(東洋ボールドウイ
′ン社製PRE−AMPLIFII]E]tSS−RP
型)、x−y・レコーダー(横河電気製TYPE−PR
O−11A型)、温度コントローラー真空理工社製(A
GNE、HPC−1500及びAGNFSCR−BOX
)を用い、試料長5備、20℃/分の昇温速度、20℃
での初荷重0.05 f /デニール、にて溶断温度ま
で測定し、収縮応力が最大となる点の温度をめる。
応力のピーク温度〉 熱収縮応力の測定は、歪計(東洋ボールドウィン社製T
−I−550−360型)、増巾器(東洋ボールドウイ
′ン社製PRE−AMPLIFII]E]tSS−RP
型)、x−y・レコーダー(横河電気製TYPE−PR
O−11A型)、温度コントローラー真空理工社製(A
GNE、HPC−1500及びAGNFSCR−BOX
)を用い、試料長5備、20℃/分の昇温速度、20℃
での初荷重0.05 f /デニール、にて溶断温度ま
で測定し、収縮応力が最大となる点の温度をめる。
〈撚セット後解撚トルク(TQI)>
撚止めセット後の強撚糸を長さ20an採取し、中央部
に5■/dの荷重を加えた後、両端を合わせて発生する
2重撚数(T / 10 tm )〈滞水発現解撚トル
ク(TQ2)> 撚止めセット後の強撚糸を長さ20m採取し、中央部に
5■/dの荷重を加えた後、両端を合わせて、滞水中に
30分浸漬した後、次いで乾熱60℃で30分乾燥後、
このときに発生する2重撚数(T/10儒) 次に実施例に基づき本発明について説明する。
に5■/dの荷重を加えた後、両端を合わせて発生する
2重撚数(T / 10 tm )〈滞水発現解撚トル
ク(TQ2)> 撚止めセット後の強撚糸を長さ20m採取し、中央部に
5■/dの荷重を加えた後、両端を合わせて、滞水中に
30分浸漬した後、次いで乾熱60℃で30分乾燥後、
このときに発生する2重撚数(T/10儒) 次に実施例に基づき本発明について説明する。
実施例1
固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレートを28
5℃にて孔径0.228 mのオリフィス、24孔を有
するノズルより単孔吐出量1.33f/分で吐出し、1
3− 引取速度5000 m /分にて未延伸糸を得た。得ら
れた未延伸糸のデニールは60デニール、複屈折度(△
n)は0.0’98、SHD、、。は5%であった。こ
の未延伸糸を加熱p−テラー80℃熱プレート150℃
にて1.4倍に延伸し、次いで加熱p−クラ−190℃
熱プレート240℃でリラックス率16%にて0.05
秒間熱処理して延伸糸を得た。得られた延伸糸の特性を
第1表に示す。次いで得られた延伸糸の撚セット性及び
シボ発現性の評価をTQ□・TQ2で行った。この結果
を第1表に併記する。なお撚付与はイタリー慾糸機にて
S撚2500 T / mの撚付与を行い蒸熱真空セッ
ターを用いて・90℃のスチームで20分間撚止めセッ
トした。
5℃にて孔径0.228 mのオリフィス、24孔を有
するノズルより単孔吐出量1.33f/分で吐出し、1
3− 引取速度5000 m /分にて未延伸糸を得た。得ら
れた未延伸糸のデニールは60デニール、複屈折度(△
n)は0.0’98、SHD、、。は5%であった。こ
の未延伸糸を加熱p−テラー80℃熱プレート150℃
にて1.4倍に延伸し、次いで加熱p−クラ−190℃
熱プレート240℃でリラックス率16%にて0.05
秒間熱処理して延伸糸を得た。得られた延伸糸の特性を
第1表に示す。次いで得られた延伸糸の撚セット性及び
シボ発現性の評価をTQ□・TQ2で行った。この結果
を第1表に併記する。なお撚付与はイタリー慾糸機にて
S撚2500 T / mの撚付与を行い蒸熱真空セッ
ターを用いて・90℃のスチームで20分間撚止めセッ
トした。
更に本発明延伸糸をSSZ撚で2500 T / mの
撚を付与後撚止めセット(90℃で20分間)をスチー
ムで行い、これによって得られた強撚糸を緯糸とし、経
糸には市販のポリエステル糸(50デニール/24フイ
ラメント)を用いプリンスWJLLW−33(回転数3
0Orpm)により一一越及び三越で製織した。得られ
た布帛を精練した14− 後、ロータリーワッシャーにて20分間沸熱処理し、シ
ボ立てを行って幅出しセットした。得られた布帛は絹織
物の一越及び三越ちりめんと同等のシボ及び風合を有し
た布帛であった。
撚を付与後撚止めセット(90℃で20分間)をスチー
ムで行い、これによって得られた強撚糸を緯糸とし、経
糸には市販のポリエステル糸(50デニール/24フイ
ラメント)を用いプリンスWJLLW−33(回転数3
0Orpm)により一一越及び三越で製織した。得られ
た布帛を精練した14− 後、ロータリーワッシャーにて20分間沸熱処理し、シ
ボ立てを行って幅出しセットした。得られた布帛は絹織
物の一越及び三越ちりめんと同等のシボ及び風合を有し
た布帛であった。
製織性、シボ立で性の評価結果を第1表に示す。
実施例2
実施例1と同一紡糸条件で得た未延伸糸を、加熱プレー
ト温度を210℃とした他は実施例1と同一延伸、熱処
理条件で延伸、熱処理をした。得られた延伸糸の特性を
第1表に示す。次いで得られた延伸糸の撚セット性及び
シボ発現性の評価を(TQI)、(TQ2)で行なった
。この結果を第1表に併記する。なお、該延伸糸は実施
例1と同一条件で撚付与、撚セットを行ない、更に実施
例1と同一条件で製織した後、シボ立で、幅出しを行な
い実施例1と同様な製織性、シボ立て性の評価をした。
ト温度を210℃とした他は実施例1と同一延伸、熱処
理条件で延伸、熱処理をした。得られた延伸糸の特性を
第1表に示す。次いで得られた延伸糸の撚セット性及び
シボ発現性の評価を(TQI)、(TQ2)で行なった
。この結果を第1表に併記する。なお、該延伸糸は実施
例1と同一条件で撚付与、撚セットを行ない、更に実施
例1と同一条件で製織した後、シボ立で、幅出しを行な
い実施例1と同様な製織性、シボ立て性の評価をした。
結果を第1表に示す。
本発明繊維は良好な撚セット性及びシボ立て性を示すこ
とが判る。
とが判る。
比較例1
実施例1と同一の紡糸条件で得た未延伸糸を、実施例1
と同一の延伸条件で1段目延伸を行ない、次いでリラッ
クス熱処理をすることなく延伸糸を得た。得られた延伸
糸の特性を第1表に示す。次いで得られた延伸糸の撚セ
ット性及びシボ発現性の評価を(TQ□)、(TQ2)
で行なった。この結果を第1表に併記する。なお、該延
伸糸は実施例1と同一条件で撚付与、撚セットを行ない
、更に実施例1と同一条件で製繊した後、シボ立て、幅
出しを行ない実施例1と同様な製織性、シボ立て性の評
価をした。結果を第1表に示す。本発明の範囲を外れる
本例はシボ立て性が劣る。
と同一の延伸条件で1段目延伸を行ない、次いでリラッ
クス熱処理をすることなく延伸糸を得た。得られた延伸
糸の特性を第1表に示す。次いで得られた延伸糸の撚セ
ット性及びシボ発現性の評価を(TQ□)、(TQ2)
で行なった。この結果を第1表に併記する。なお、該延
伸糸は実施例1と同一条件で撚付与、撚セットを行ない
、更に実施例1と同一条件で製繊した後、シボ立て、幅
出しを行ない実施例1と同様な製織性、シボ立て性の評
価をした。結果を第1表に示す。本発明の範囲を外れる
本例はシボ立て性が劣る。
比較例2
実施例1と同一の紡糸条件で得た未延伸糸を、実施例1
と同一の延伸条件で1段目延伸を行ない、次いで加熱U
−ラー190℃、加熱プレート24(1でリラックス率
6%にて、O,OS秒間熱処理して延伸糸を得た。得ら
れた延伸糸の特性を第1表に示す。次いで得られた延伸
糸の撚セット性及びシボ発現性の評価を(TQI)、(
TQ2)で行なった。
と同一の延伸条件で1段目延伸を行ない、次いで加熱U
−ラー190℃、加熱プレート24(1でリラックス率
6%にて、O,OS秒間熱処理して延伸糸を得た。得ら
れた延伸糸の特性を第1表に示す。次いで得られた延伸
糸の撚セット性及びシボ発現性の評価を(TQI)、(
TQ2)で行なった。
この結果を第1表に併記する。なお、該延伸糸は実施例
1と同一条件で撚付与、撚セットを行ない、更に実施例
1と同一条件で製織した彼、シボ立て、幅出しを行ない
実施例1と同様な製織性、シボ立て性の評価をした。結
果を第1表に示す。本発明の範囲を外れる本例はシボ立
て性が劣る。
1と同一条件で撚付与、撚セットを行ない、更に実施例
1と同一条件で製織した彼、シボ立て、幅出しを行ない
実施例1と同様な製織性、シボ立て性の評価をした。結
果を第1表に示す。本発明の範囲を外れる本例はシボ立
て性が劣る。
比較例3
固有粘度1.05のポリエチレンテレフタレートを30
0℃にて孔径0.228 mのオリフィス24孔を有す
るノズルより単孔吐出量1.21s t 7分で吐出し
、引取速度3000m/分にて未延伸糸を得た。得られ
た未延伸糸のデニールは90デニール、複屈折度(△n
)は0.052.8 HD、、。は12%であった。こ
の未延伸糸を加熱p−ラ80℃、加熱プレート150℃
にて1.95倍に延伸し、次いで加熱ローラー190℃
、加熱プレート240℃でリラックス率16%にて0.
05秒間熱処理して延伸糸を得た。得られた延伸糸の特
性を第1表に示す。次いで得られた延伸糸の撚セット性
及びシボ発現性の評価を(T17− Q□)、(TQ、)で行なった。この結果を第1表に併
記する。なお、該延伸糸は実施例1と同一条件で撚付与
、撚セットを行ない、更に実施例1と同一条件で製織し
た後、シボ立で、幅出しを行ない実施例1と同様な製織
性、シボ立て性の評価をした。結果を第1表に示す。本
発明の範囲を外れる本例は撚セットが不充分で製織性が
極めて良くなかった。
0℃にて孔径0.228 mのオリフィス24孔を有す
るノズルより単孔吐出量1.21s t 7分で吐出し
、引取速度3000m/分にて未延伸糸を得た。得られ
た未延伸糸のデニールは90デニール、複屈折度(△n
)は0.052.8 HD、、。は12%であった。こ
の未延伸糸を加熱p−ラ80℃、加熱プレート150℃
にて1.95倍に延伸し、次いで加熱ローラー190℃
、加熱プレート240℃でリラックス率16%にて0.
05秒間熱処理して延伸糸を得た。得られた延伸糸の特
性を第1表に示す。次いで得られた延伸糸の撚セット性
及びシボ発現性の評価を(T17− Q□)、(TQ、)で行なった。この結果を第1表に併
記する。なお、該延伸糸は実施例1と同一条件で撚付与
、撚セットを行ない、更に実施例1と同一条件で製織し
た後、シボ立で、幅出しを行ない実施例1と同様な製織
性、シボ立て性の評価をした。結果を第1表に示す。本
発明の範囲を外れる本例は撚セットが不充分で製織性が
極めて良くなかった。
18−
第1表
第1図は実施例1で得られた本発明の繊維(A)、比較
例1で得られた繊維(C)及び比較例2で得られた繊維
(B)の力学的損失正接(Tan(()一温度(T)曲
線を示す。第2図は本発明例の繊維(D)と比較例繊維
(E)の単繊維引張試験でのS−8曲線(荷重−伸長曲
線)を示すグラフである。 特許出願人東洋紡績株式会社
例1で得られた繊維(C)及び比較例2で得られた繊維
(B)の力学的損失正接(Tan(()一温度(T)曲
線を示す。第2図は本発明例の繊維(D)と比較例繊維
(E)の単繊維引張試験でのS−8曲線(荷重−伸長曲
線)を示すグラフである。 特許出願人東洋紡績株式会社
Claims (3)
- (1)繰り返し単位の90モル95以上がエチレンテレ
フタレートからなるポリエステル繊維において、広角X
線回折よりめられZ)100面の見掛けの結晶サイズが
50X以上、力学的損失正接(Tanδ)のピーク温度
(Tα)が140℃以下であってS−8曲線に変曲点(
2次降伏点)を有することを特徴とする高撚セット性、
高シボ立て性ポリエステル繊維。 - (2)比重が1.390以上、160℃乾熱下の収縮率
(s a Di。)が2%以下である特s′fn求の範
囲@1項記載の高撚セット性、高シボ立て性ポリエステ
ル繊維。 - (3)熱収縮応力一温度曲線における熱収縮応力のピー
クが50℃〜140℃の温度範几に現われない特許請求
の範囲第1項乃至第2項のいずれかに記載の高撚セット
性、高シボ立て性ポリエステル繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58198076A JPH0639729B2 (ja) | 1983-10-22 | 1983-10-22 | 高撚セツト性、高シボ立て性ポリエステル繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58198076A JPH0639729B2 (ja) | 1983-10-22 | 1983-10-22 | 高撚セツト性、高シボ立て性ポリエステル繊維 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6094618A true JPS6094618A (ja) | 1985-05-27 |
JPH0639729B2 JPH0639729B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=16385112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58198076A Expired - Lifetime JPH0639729B2 (ja) | 1983-10-22 | 1983-10-22 | 高撚セツト性、高シボ立て性ポリエステル繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639729B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5263454A (en) * | 1975-11-18 | 1977-05-25 | Teijin Ltd | Method of producing polyester sewing thread |
JPS57154410A (en) * | 1981-03-13 | 1982-09-24 | Toray Ind Inc | Polyethylene terephthalate fiber and its production |
JPS58163720A (ja) * | 1982-03-18 | 1983-09-28 | Nippon Ester Co Ltd | 低収縮ポリエステル糸の製造法 |
JPS5976917A (ja) * | 1982-10-20 | 1984-05-02 | Nippon Ester Co Ltd | 高熱収縮応力糸の製造方法 |
-
1983
- 1983-10-22 JP JP58198076A patent/JPH0639729B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5263454A (en) * | 1975-11-18 | 1977-05-25 | Teijin Ltd | Method of producing polyester sewing thread |
JPS57154410A (en) * | 1981-03-13 | 1982-09-24 | Toray Ind Inc | Polyethylene terephthalate fiber and its production |
JPS58163720A (ja) * | 1982-03-18 | 1983-09-28 | Nippon Ester Co Ltd | 低収縮ポリエステル糸の製造法 |
JPS5976917A (ja) * | 1982-10-20 | 1984-05-02 | Nippon Ester Co Ltd | 高熱収縮応力糸の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0639729B2 (ja) | 1994-05-25 |
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