JPH0978383A - ポリエステル複合糸及びポリエステル複合糸からなる織編物 - Google Patents

ポリエステル複合糸及びポリエステル複合糸からなる織編物

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JPH0978383A
JPH0978383A JP7257135A JP25713595A JPH0978383A JP H0978383 A JPH0978383 A JP H0978383A JP 7257135 A JP7257135 A JP 7257135A JP 25713595 A JP25713595 A JP 25713595A JP H0978383 A JPH0978383 A JP H0978383A
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polyester
woven
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less
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Hiroyuki Miyano
裕行 宮野
Yoshihisa Danmoto
佳久 段本
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステルマルチフィラメント混繊糸にお
いて、従来の欠点を解消し、ソフトタッチ、嵩高性に優
れ、しかも抗ピリング性に優れた織編物を得ることがで
きる複合糸を提供すること及び得られた織編物を提供す
ること。 【解決手段】 乾熱160℃の熱処理により糸条が伸長
し、その伸長率が7%以上15%以下の特性を有するポ
リエステルマルチフィラメント(A)と、乾熱160℃
の熱処理により糸条が収縮し、その収縮率が4%以上2
5%以下の特性を有するポリエステルマルチフィラメン
ト(B)とからなるポリエステル複合糸において、上記
伸長率が7%以上15%以下の特性を有するポリエステ
ルマルチフィラメント(A)のポリエステル複合糸中の
含有率が28重量%以上48重量%以下であり、かつ下
記に示す撚り数の撚りを有するポリエステル複合糸。 【数7】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は織編物にしたときに
ソフトで柔軟、かつ抗ピリング性の性質を示すポリエス
テル複合糸及びそれから得られた織編物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステルマルチフィラメント
は、その優れた特性を生かし衣料用途を始め工業資材用
としても各種の用途に使用されている。衣料用途として
は、絹様風合いはその一つの狙いとして多方面から検討
が進められ、一部の分野では絹を凌駕する特性風合いが
得られている。例えば熱収縮特性を異にする複数本のマ
ルチフィラメントからなる複合糸は膨らみ、嵩高、ウォ
ーム感等優れた特性、風合いを示し広く使用されてい
る。
【0003】これに対して、熱処理により伸長するポリ
エステルマルチフィラメントと収縮するポリエステルマ
ルチフィラメントとの複合糸も知られており、例えば特
開昭55−6240号公報、特開昭56−111256
7号公報、特開昭60−28515号公報などがある。
これらのものは前記の収縮糸のものに比べると、はるか
にソフトで柔軟な風合いが得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の複合糸を構
成するポリエステルマルチフィラメントのいずれもが熱
により収縮する場合には、織物の組織の拘束力のため、
複合糸の持っている収縮率差が十分確保できないととも
に、糸の収縮のため織物が硬くなる傾向にあり、このた
め目付を小さくして収縮代を持たせたり、風合いを確保
するためにアルカリ減量率を大きくするなどの対策を実
施してきた。しかし熱収縮率の大きなマルチフィラメン
トは、一般に熱収縮すると硬化し、風合い面で充分に満
足できるものは得られていない。
【0005】上記伸長するポリエステルマルチフィラメ
ントと収縮するポリエステルマルチフィラメントの複合
糸を用いて、羊毛梳毛織物様のソフトタッチあるいは嵩
高性といった風合いを得ようとするアプローチも行われ
ている。しかしながら、ソフトタッチ・嵩高性を表現す
るには、さらに伸長率の高いポリエステルマルチフィラ
メントが必要となる。その結果として、織編物にピリン
グが発生しやすいという欠点があった。本発明はポリエ
ステル複合糸における上記従来の問題を解決したもので
あって、ソフトタッチ、嵩高性に優れ、しかも抗ピリン
グ性に優れた織編物を製造することができる複合糸及び
該ポリエステル複合糸を少なくとも一部に用いた、膨ら
みがあり、かつ抗ピリング性に優れた織編物を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、第1の発明は、乾熱160℃
の熱処理により糸条が伸長し、その伸長率が7%以上1
5%以下の特性を有するポリエステルマルチフィラメン
ト(A)と、乾熱160℃の熱処理により糸条が収縮
し、その収縮率が4%以上25%以下の特性を有するポ
リエステルマルチフィラメント(B)とからなるポリエ
ステル複合糸において、上記伸長率が7%以上15%以
下の特性を有するポリエステルマルチフィラメント
(A)のポリエステル複合糸中の含有率が28重量%以
上48重量%以下であり、かつ下記に示す撚り数の撚り
を有するポリエステル複合糸であることを特徴とする。
【0007】第2の発明は、交絡度が20個/m以上1
00個/m以下である第1の発明のポリエステル複合糸
であることを特徴とする。
【0008】第3の発明は、乾熱160℃の熱処理によ
り糸条が伸長し、その伸長率が7%以上15%以下であ
るポリエステルマルチフィラメント(A)の単糸デニー
ルが0.5d以上0.9d以下である第1又は第2の発
明のポリエステル複合糸であることを特徴とする。
【0009】第4の発明は、第1、第2又は第3の発明
のポリエステル複合糸を少なくとも一部に用いた、膨ら
みがあり、かつ抗ピリング性に優れた織編物であること
を特徴とする。
【0010】第5の発明は、第4の発明の織編物におい
てポリエステルマルチフィラメント(A)の極限粘度を
0.45以下であることを特徴とする。
【0011】上記の構成からなる本発明のポリエステル
複合糸は、織編物の少なくとも一部に用いたとき、膨ら
みがあり、かつ抗ピリング性に優れた織編物とすること
ができる。
【0012】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明の、乾熱160℃の熱処理により伸長を示すポリエ
ステルマルチフィラメント(A)は、例えば高配向未延
伸糸を弛緩熱処理を施すことにより得ることができる。
この高配向未延伸糸を弛緩熱処理する際には、20%以
上といった比較的高い弛緩率としておくことが自発伸長
性を高める上で有利であり、ヒーターとしては非接触式
のものであるのが好ましい。
【0013】本発明でいうところのポリエステルマルチ
フィラメントは、(A),(B)のいずれもがポリエチ
レンテレフタレートである場合の他、一方あるいは両方
がエチレンテレフタレートとエチレンイソフタレートと
の共重合ポリエステル、カチオン染料可染性ポリエステ
ル、常圧カチオン染料可染性ポリエステル等共重合ポリ
エステルであってもよい。さらには酸化チタン等の艶消
し剤や、カオリナイト等の微細孔形成剤の他、帯電防止
剤等各種添加剤が少量添加されていてもよい。本発明の
ポリエステル複合糸を構成するポリエステルマルチフィ
ラメントは、(A),(B)のいずれもがその横断面形
状が、通常の丸断面であってもよいし、多葉、多角、中
空、扁平、その他特殊異形断面等どのようなものも適用
可能であり、異なる横断面形状のフィラメントが混在し
ていてもよい。
【0014】本発明の、乾熱160℃の熱処理により伸
長を示すポリエステルマルチフィラメント(A)の伸長
率は、7%以上15%以下である。伸長率が7%未満に
なると十分な嵩高感、ソフト感が得られない。15%を
越えるとポリエステルマルチフィラメント複合糸に追撚
を施しても織編み物にふかつきが起こり、ピリングが発
生しやすくなる。好ましくは、9%以上13%以下であ
る。乾熱160℃の熱処理により収縮を示すポリエステ
ルマルチフィラメント(B)の収縮率は、4%以上25
%以下である。収縮率が4%未満になると十分な嵩高
感、ソフト感が得られない。25%を越えると織編み物
が粗硬となる。好ましくは、7%以上20%以下であ
る。
【0015】本発明の、乾熱160℃の熱処理により伸
長を示すポリエステルマルチフィラメント(A)のポリ
エステル複合糸中の含有率は、28重量%以上48重量
%以下である。28重量%未満では織編み物においてソ
フトタッチ感が得られず、48重量%を越えるとピリン
グが発生しやすくなる。好ましくは35重量%以上44
重量%以下である。
【0016】本発明の、乾熱160℃の熱処理により糸
条が伸長し、その伸長率が7%以上15%以下であるポ
リエステルマルチフィラメント(A)と、乾熱160℃
の熱処理により糸条が収縮し、その収縮率が4%以上2
5%以下であるポリエステルマルチフィラメント(B)
とからなるポリエステル複合糸は、下記に示す撚り数の
撚りを有する。
【0017】
【数2】 撚り数(回/m)が
【数3】 未満では、乾熱160℃の熱処理により糸条が伸長し、
その伸長率が7%以上15%以下であるポリエステルマ
ルチフィラメント(A)と、乾熱160℃の熱処理によ
り糸条が収縮し、その収縮率が4%以上25%以下であ
るポリエステルマルチフィラメント(B)との糸長差が
大きいためにピリングになりやすい。また撚り数(回/
m)が
【数4】 を越えると、織編物が粗硬となる。好ましくは、撚り数
(回/m)が
【数5】 以上、
【数6】 以下である。
【0018】本発明の、乾熱160℃の熱処理により糸
条が伸長し、その伸長率が7%以上15%以下であるポ
リエステルマルチフィラメント(A)と、乾熱160℃
の熱処理により糸条が収縮し、その収縮率が4%以上2
5%以下であるポリエステルマルチフィラメント(B)
とからなるポリエステルマルチフィラメント複合糸は、
交絡度20個/m以上100個/m以下の交絡を有する
ことが好ましい。交絡度20個/m未満では、ポリエス
テルマルチフィラメント(A),(B)が、その糸長差
で糸条が分離しやすく、工程通過性を著しく阻害する。
交絡度が100個/mを越えると織編物のインターレー
ス斑が目立つと共に、処理により伸長するポリエステル
マルチフィラメント(A)が切断し、毛羽立ちの原因と
なり好ましくない。
【0019】本発明の、乾熱160℃の熱処理により糸
条が伸長し、その伸長率が7%以上15%以下であるポ
リエステルマルチフィラメント(A)の単糸デニールは
0.5d以上0.9d以下であるのが好ましい。単糸デ
ニールは、0.5d未満では織編物にヌメリが表れ、
0.9dを越えるとピルが落ちにくくピリングの原因と
なる。
【0020】本発明の織編物におけるポリエステルマル
チフィラメント(A)の極限粘度は0.45以下が好ま
しい。該ポリエステルマルチフィラメント(A)は、例
えば特開平2−53821号公報記載のモノアルキルア
シッドホスフェート及びジアルキルアシッドホスフェー
ト混合物を所定量共重合させることによって得られ、一
般的な特性を損なうことなく、また工程通過性をよくす
ることができ、染色工程にて極限粘度を下げることがで
きる。極限粘度が0.45を越えるとポリエステルマル
チフィラメント(A)の強度が高くなり、織編物の着用
時の摩擦によって発生した毛羽やピルが落ちにい傾向を
示す。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を具体的
に説明する。まず、各資料の特性値の測定方法について
説明する。(SHD) 試料を枠周1.125mの検尺
機を用いて捲き数20回のカセを作り1/30(g/デ
ニール)の荷重をかけた状態で長さ30cmのマーキン
グをいれ、これをL0(cm)とする。次いでその荷重
を取り除き試料を乾燥機に入れ160℃で30分間乾燥
させる。乾燥後冷却し、再び1/30(g/デニール)
の荷重をかけた状態のマーキング長L1(cm)を測定
する。乾熱収縮率(SHD)は次式により算出し、測定
5回の平均値を測定値とする。 SHD(%)=(L0−L1)×100/L0 また、伸長した場合には伸長率を(−SHD)とした。
【0022】(抗ピリング性) JIS L−1076
(1985年版)の方法に準じて10cm×12cmの
織編物試料を試験片として経方向及び緯方向に各2枚採
取し、前記JISに規定されたICI型用特殊ゴム管に
巻き付け、試験片が重ならないように綿糸で縫い付け、
両端を幅1.8cmのビニル粘着テープでゴム管端が隠
れぬように止め、測定用試料を作成した。該試料を4個
1組としてICI型試験機の回転箱に入れ、60±2r
pmの回転速度で10時間操作を行い、4枚の結果の平
均値を求めて標準写真と比較して判定した(1級〜5
級)。
【0023】(極限粘度) フェノール/テトラクロロ
エタン混合溶媒(6/4重量比)に供試ポリエステル
0.1000gを溶解させて25mLとし、ウベローデ
粘度計を用い30±0.5度の恒温槽中で相対粘度(η
rel)を測定し、次式によりIVを算出した。 極限粘度 IV=(ηrel−1+31n(ηre
l))/16W ここで、Wは試料採取量(W=0.1000g)であ
る。
【0024】
【実施例】
(実施例1)モノ及びジアルキルリン酸エステルを共重
合したポリエチレンテレフタレートを紡糸装置を用い
て、捲き取り速度3000m/minで紡糸捲き取り
し、32デニール/48フィラメントの高配向未延伸糸
を得た。該高配向未延伸糸を延伸撚糸機で延伸倍率1.
597(倍)に延伸し、8(回/m)の撚りを付与しな
がら20/48フィラメントの高収縮マルチフィラメン
ト糸とした。該マルチフィラメント糸を195℃におい
て弛緩率50%、糸加工速度430m/minで熱処理
し、30/48フィラメントとした。弛緩熱処理された
マルチフィラメントのSHDは−9%(伸長率9%)で
あり、ループは全く発生しなかった。該弛緩熱処理され
たマルチフィラメントと50デニール/36フィラメン
ト、SHDが10%の高収縮マルチフィラメント糸とを
交絡度50個/mになるよう混繊を行い、ポリエステル
複合糸とした。この複合糸に800(回/m)の撚りを
施し、経・緯糸に用いて製織し、20重量%のアルカリ
減量加工を行い、常法により染色した。染色後の、30
/48フィラメントであった伸長糸のIVは0.42で
あった。得られた織物はソフトで膨らみ感を有し、しか
も張り・腰が優れていた。ピリング評価は4.5級と問
題なかった。
【0025】(比較例1)実施例1で用いたのと同じ共
重合ポリエステルを紡糸装置を用いて、捲き取り速度3
000m/minで紡糸、捲き取りし、32デニール/
48フィラメントの高配向未延伸糸を得た。該高配向未
延伸糸を延伸撚糸機で延伸倍率1.597(倍)に延伸
し、8(回/m)の撚りを付与しながら20/48フィ
ラメントの高収縮マルチフィラメント糸とした。該マル
チフィラメント糸を195℃において弛緩率50%、糸
加工速度を430m/minで熱処理し、30/48フ
ィラメントとした。弛緩熱処理されたマルチフィラメン
トのSHDは−9%(伸長率9%)であり、ループは全
く発生しなかった。該弛緩熱処理されたマルチフィラメ
ントと50デニール/36フィラメント、SHDが10
%の高収縮マルチフィラメント糸とを交絡度60個/m
で混繊を行い、ポリエステル複合糸とした。この複合糸
に400(回/m)の撚りを施し、経・緯糸に用いて製
織した。以下実施例1と同様にして染色し織物を得た。
染色後の30/48フィラメントであった伸長糸のIV
は0.42であった。この染色した織物は張り・腰感・
嵩高性に優れていた。ピリング評価は2級と悪かった。
【0026】(実施例2)実施例1で用いたのと同じ共
重合ポリエステルを紡糸装置を用いて、捲き取り速度3
000m/minで紡糸、捲き取りし、30デニール/
18フィラメントの高配向未延伸糸を得た。該高配向未
延伸糸を延伸撚糸機で延伸倍率1.670(倍)に延伸
し、8(回/m)の撚りを付与しながら20/18フィ
ラメントの高収縮マルチフィラメント糸とした。該マル
チフィラメント糸を185℃において弛緩率50%、糸
加工速度を430m/minで熱処理し、30/18フ
ィラメントとした。該弛緩熱処理されたマルチフィラメ
ントのSHDは−9%(伸長率9%)であり、ループは
全く発生しなかった。該弛緩熱処理されたマルチフィラ
メントと50デニール/36フィラメント、SHDが1
0%の高収縮マルチフィラメント糸とを混繊を行い、ポ
リエステル複合糸とした。この複合糸に800(回/
m)の撚りを施し、経・緯糸に用いて製織した。以下実
施例1と同様にして染色し、織物を得た。染色後の30
/18フィラメントであった伸長率のIVは0.42で
あった。この染色した織物は張り・腰に優れ、ソフト
感、膨らみ感にも優れており、ピリング評価も4級とよ
かった。
【0027】(実施例3)ポリエチレンテレフタレート
を紡糸装置を用いて、捲き取り速度2500m/min
で紡糸し、捲き取り33デニール/48フィラメントの
高配向未延伸糸を得た。該高配向未延伸糸を延伸撚糸機
で延伸倍率1.650(倍)に延伸し、8(回/m)の
撚糸を付与しながら20/48フィラメントの高収縮マ
ルチフィラメント糸とした。該マルチフィラメント糸を
195℃において弛緩率50%、糸加工速度を430m
/minで熱処理し、30/48フィラメントとした。
該弛緩熱処理されたマルチフィラメントのSHDは−9
%(伸長率9%)であり、ループは全く発生しなかっ
た。該弛緩熱処理されたマルチフィラメントと50デニ
ール/36フィラメント、SHDが10%の高収縮マル
チフィラメント糸とを交絡度60個/mで混繊を行い、
ポリエステル複合糸とした。この複合糸に800(T/
m)の撚りを施し、経・緯糸に用いて製織した。以下実
施例1と同様にして染色織物を得た。染色後の30/4
8フィラメントのIVは0.62であった。この染色織
物は張り・腰感、嵩高感には優れていたが、ピリング評
価は4級とよかった。
【0028】(比較例2)実施例1において、20/4
8フィラメントの高収縮マルチフィラメントを195℃
において弛緩率30%、糸加工速度を430m/min
で熱処理し、26/48フィラメントにした。弛緩熱処
理されたマルチフィラメントのSHDは−1%(伸長率
1%)であった。それ以外は実施例1とまったく同様に
して染色し織物を得た。この染色織物は張り腰感は優れ
ていたが、膨らみを感じなかった。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、織編物としたときに、
ソフト感、膨らみ感、張り、腰、弾発性に優れ、しかも
抗ピリング性を示すポリエステル複合糸及びその特性を
有する織編物を得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾熱160℃の熱処理により糸条が伸長
    し、その伸長率が7%以上15%以下の特性を有するポ
    リエステルマルチフィラメント(A)と、乾熱160℃
    の熱処理により糸条が収縮し、その収縮率が4%以上2
    5%以下の特性を有するポリエステルマルチフィラメン
    ト(B)とからなるポリエステル複合糸において、上記
    伸長率が7%以上15%以下の特性を有するポリエステ
    ルマルチフィラメント(A)のポリエステル複合糸中の
    含有率が28重量%以上48重量%以下であり、かつ下
    記に示す撚り数の撚りを有することを特徴とするポリエ
    ステル複合糸。 【数1】
  2. 【請求項2】 交絡度が20個/m以上100個/m以
    下である請求項1記載のポリエステル複合糸。
  3. 【請求項3】 乾熱160℃の熱処理により糸条が伸長
    し、その伸長率が7%以上15%以下であるポリエステ
    ルマルチフィラメント(A)の単糸デニールが0.5d
    以上0.9d以下である請求項1又は2記載のポリエス
    テル複合糸。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のポリエステル
    複合糸を、少なくとも一部に用いた、膨らみがあり、か
    つ抗ピリング性に優れた織編物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の織編物において、ポリエ
    ステルマルチフィラメント(A)の極限粘度が0.45
    以下であることを特徴とする織編物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11247048A (ja) * 1998-03-02 1999-09-14 Toyobo Co Ltd ポリエステル複合糸織物およびその製造方法
JP2010168695A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Teijin Fibers Ltd 共重合ポリエステル繊維織物の製造方法および共重合ポリエステル繊維織物および繊維製品
CN111678313A (zh) * 2020-05-07 2020-09-18 安徽工程大学 一种丝条状农作物的烘干装置

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