JPH0913240A - ポリエステル複合糸条 - Google Patents
ポリエステル複合糸条Info
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- JPH0913240A JPH0913240A JP18357495A JP18357495A JPH0913240A JP H0913240 A JPH0913240 A JP H0913240A JP 18357495 A JP18357495 A JP 18357495A JP 18357495 A JP18357495 A JP 18357495A JP H0913240 A JPH0913240 A JP H0913240A
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Abstract
ライパウダータッチがあり、しかも自然なムラ感とキシ
ミ感を有する新規なポリエステル複合糸条を提供する。 【構成】 下記物性を有するマルチフィラメントAと単
繊維デニール及び断面形状が異なる2種以上のフィラメ
ント群からなるマルチフィラメントBを含んで構成され
る複合糸条であって、複合糸条として交絡度(Di)が
20〜100ケ/mで集束され、且つウースターノルマ
ル(URN)が10%以上であることを特徴とするポリ
エステル複合糸条: マルチフィラメントA ・熱水収縮率(SHW)≧15% ・破断強度(DT)≧3.5g/d マルチフィラメントB ・熱水収縮率(SHW)≦7% ・フィラメント群間の熱水収縮率差(ΔSHW)≦5% ・単繊維デニール(dpf)が1.0d以下のフィラメ
ント及び2.0d以上のフィラメントがそれぞれマルチ
フィラメントBのデニール比率で20%以上である ・異形度が1.2以上かつ突起が2以上の断面を有する
フィラメントが混合されている
Description
ープ性とソフトなドライパウダータッチがあり、しかも
自然なムラ感とキシミ感を有する新規なポリエステル複
合糸条に関する。
からその優れた特性を生かして衣料用途を始め各種の用
途に使用されている。衣料用途ではシルクは一つのター
ゲットとして、各社で検討が進められ、一部の分野では
絹を凌駕する特性、風合いが得られている。例えば、熱
収縮特性を異にする複数本のマルチフィラメントからな
る複合糸条の織編み物はソフト、嵩高、ウオーム感等の
優れた特性、風合いを示し広く使用されている。しかし
ながら、これらの複合糸条の織編み物は低熱収縮糸の収
縮率以上に布帛で収縮させないと膨らみは出ず、一方布
帛を大きく収縮させると表面が荒れたり製品でのパッカ
リング等の問題も起きやすかった。また、これらのこれ
までに知られている高熱収縮糸と低熱収縮糸の混繊糸は
それぞれのマルチフィラメントがほぼ同じフィラメント
から構成されているので、特に膨らんだファイバーが均
整でそのため単調な外観、タッチになっていた。
水収縮率、破断伸度等の異なる複数群のマルチフィラメ
ントからなる混繊糸が特開昭62−156327号、特
開昭62−268834号、特開昭63−120134
号等で提案されている。しかし、これらの混繊糸により
得られた織編み物は自然なムラ感、膨らみ、キシミ感を
有するが、いずれも不充分なものであった。
収縮するファイバーとの複合が、例えば特開昭60−2
8515号、特開昭50−148651号、特開昭56
−123419号、特開昭55−62240号、特開昭
56−112537号、特開昭56−11253号等で
提案されている。これらのもののうちフィラメント同士
の複合糸である特開昭60−28515号、特開昭50
−148651号は前記の収縮糸同士のものに比べると
はるかに嵩高でソフトで柔軟な風合いの織編み物が得ら
れるが、表面が非常に綺麗で単調な外観であった。これ
を解消するために熱により伸長するフィラメントの長手
方向に斑を持たせる方法が例えば特開平6−25932
号等で提案されている。この方法によれば長手方向で伸
長ループ、染着性にも差があり、斑感のあるナチュラル
な感覚が得られるが、伸長性及び斑の安定性に問題があ
り、工業的に安定して生産することが困難であった。
複合糸条における、前記従来技術の欠点を解消するため
に創案されたものであり、その目的とするところは適度
なハリ、コシ、ドレープ性とソフトなドライパウダータ
ッチがあり、しかも自然なムラ感とキシミ感を有する新
規なポリエステル複合糸条を提供することにある。
達成するために鋭意検討した結果、次のような構成を有
するポリエステル複合糸条に到達した。
ィラメントAと単繊維デニール及び断面形状が異なる2
種以上のフィラメント群からなるマルチフィラメントB
を含んで構成される複合糸条であって、複合糸条として
交絡度(Di)が20〜100ケ/mで集束され、且つ
ウースターノルマル(URN)が10%以上であること
を特徴とするポリエステル複合糸条: マルチフィラメントA ・熱水収縮率(SHW)≧15% ・破断強度(DT)≧3.5g/d マルチフィラメントB ・熱水収縮率(SHW)≦7% ・フィラメント群間の熱水収縮率差(ΔSHW)≦5% ・単繊維デニール(dpf)が1.0d以下のフィラメ
ント及び2.0d以上のフィラメントがそれぞれマルチ
フィラメントBのデニール比率で20%以上である ・異形度が1.2以上かつ突起が2以上の断面を有する
フィラメントが混合されている
本発明において重要な要件である、ポリエステル複合糸
条を構成するマルチフィラメントA、マルチフィラメン
トBの熱収縮特性について述べる。本発明のポリエステ
ル複合糸条を構成するマルチフィラメントAの熱水収縮
率(SHW)は15%以上であり、一方マルチフィラメ
ントBの熱水収縮率(SHW)は7%以下である。勿論
マルチフィラメントBの熱水収縮率は負(マイナス)で
あってもよい。このとき織編み物の膨らみを発現させる
ためにはマルチフィラメントAとマルチフィラメントB
の熱水収縮率差(ΔSHW)は10%以上であることが
好ましい。但し、マルチフィラメントAのSHWが大き
くてマルチフィラメントAとマルチフィラメントBのΔ
SHWが大きくなると製品でのパッカリングの問題が生
じやすいので、マルチフィラメントAのSHWは60%
未満、マルチフィラメントAとマルチフィラメントBの
ΔSHWは50%未満であることが好ましい。
チフィラメントAの熱応力は好ましくは0.3g/d以
上であり、該熱応力の立ち上がり温度は好ましくは65
℃以上、更に好ましくは80℃以上である。65℃未満
のように低い熱応力の立ち上り温度で撚糸セット、サイ
ジング等の工程で熱処理されると、それで熱セットが固
定されて染色加工工程で熱処理しても織編み物が収縮し
なくなり風合いが確保できなくなる。従って、熱応力が
なくならない温度、例えば熱応力の立ち上り温度以下で
熱セット、乾燥する必要があるが、これではセット効率
が著しく悪くなるので好ましくないのである。
以下でなければならない。勿論マルチフィラメントBは
2種以上の単繊維デニール及び断面形状の異なるマルチ
フィラメント群から構成されているので、全部のフィラ
メント群のSHWが7%以下であることが好ましいが、
7%を越えるものが全体のSHWを左右しない程度の少
量含まれていてもよい。これはフィラメント長差による
風合いを発現させるためには織編み物を(マルチフィラ
メントBの収縮率より)大きく収縮させないと糸長差が
発現しないので7%以下に限定されるのである。
ト群間のΔSHWは5%以下でなければならない。マル
チフィラメントBのフィラメント群間のΔSHWが5%
を越えると突出するフィラメントが少なくなって膨らみ
が不充分になるため好ましくない。
%以上の複数のマルチフィラメント群からなることが好
ましい。織編み物を構成する糸の収縮を該糸の収縮率よ
り大きくすれば糸長差による膨らみが発現し且つ不均整
な形態になりナチュラルな表面、外観、タッチが助長さ
れるからである。但し、マルチフィラメントBより効果
が小さいのでこのことは必須ではない。
メントBは単繊維デニール及び断面形状が異なる2種以
上のフィラメント群からなることが必須であり、より好
ましくは3種以上のフィラメント群から構成される。さ
らに単繊維デニール(dpf)が1.0d以下のフィラ
メント及び2.0d以上のフィラメントがそれぞれマル
チフィラメントBのデニール比率で20%以上占めてい
なければならない。またマルチフィラメントBは異形度
(該フィラメントの断面の拡大写真を公知の方法で撮
り、内接円と外接円の比率で表わす)が1.2以上且つ
突起が2以上の断面を有するフィラメントが混合されて
いなければならない(本発明に好適に使用されるマルチ
フィラメントの断面形状は図2を参照されたい)。これ
は膨らみを形成するフィラメント群がソフトさ(1.0
d以下のフィラメント群)と反発性(2.0d以上のフ
ィラメント群)を有し且つヌメリ感が出ないように突起
を有する断面にするためである。また1.0d以下及び
2.0d以上のフィラメント群がそれぞれマルチフィラ
メントBのデニール比率で20%以上ないと前記の効果
が出ないためである。
を有する複数群のフィラメント群から構成されるので、
鞘部の突出(ループ)部は一様でなく、自然な外観、タ
ッチが表現できる。芯部を形成するマルチフィラメント
AもマルチフィラメントBと同様に断面、デニールの異
なるものから構成することが前記の効果が助長されるの
で好ましいが、マルチフィラメントBに比して効果が小
さいので必ずしもこれにこだわらない。ただ複合糸条の
ハリ、コシ弾発性はほぼマルチフィラメントAによって
決まるので、単繊維デニールは2.0d以上、更に好ま
しくは3.0d以上、用途によっては更に太いものが好
ましく、より弾発性を発揮させるためには中空を1乃至
2有するものが好ましい。
マル(URN)が10%以上でなければならない。これ
は布外観、タッチにナチュラルな感覚を持たせるためで
ある。この場合、鞘糸を形成するマルチフィラメントB
に含ませるのが好ましいが、必ずしもそれに限定されず
マルチフィラメントAに含まれていてもかまわない。ま
た複合糸条中、URNが15%以上のフィラメント群が
デニール比率で10%以上あることが好ましい。URN
の小さいものだけでは外観が目立ちにくいからである。
しかし複合糸条としてのURNは20%以下であること
が好ましい。これはあまりURNが大きくなるとムラが
強調されていやらしい感じのものになるからである。
T)≧3.5g/dでなければならない。複合糸条及び
織編み物の強度は殆どマルチフィラメントAで決定され
るからである。更に複合糸条としての破断強度(DT)
は2.5g/d以上が好ましく、更に好ましくは3.0
g/d以上である。
ラメントA、マルチフィラメントB及び他の糸条の少な
くとも一部が例えば5−ナトリウムスルホン酸金属塩等
を共重合したカチオン可染性ポリエステルからなること
が好ましい。構成フィラメント群の一部がカチオン可染
性ポリエステルであれば要求に応じて異染性を強調した
もの、トーン、トーンを強調したものもでき、全部がカ
チオン可染性ポリエステルであればさらさらにしたソフ
トドライタッチがより強調され、カチオン染料での鮮明
性も可能で、幅広い用途に使用可能となるからである。
メントB及び他の糸条の少なくとも一部が例えばカオリ
ナイト、メタカオリン等の微細孔形成剤を0.5重量%
以上含むポリエステルからなるマルチフィラメントから
なることが好ましい。減量加工でマイクロポーラスを発
現させると、乾いたタッチと濃色感も表現できるからで
ある。
100ケ/mで絡合されていることも必要である。交絡
度が20未満ではマルチフィラメント同士がしごかれる
と糸が分離し易く、フィラメントバラケにより工程通過
性を著しく阻害するからである。しかし交絡度が100
を越えるとマルチフィラメントAのモノフィラメントが
切断し毛羽になることもあり好ましくないので、本発明
の範囲から除外される。また本発明の複合糸条は無撚で
も使用することができるが、撚係数(T√D)5000
〜25000で加撚されていてもよい。
装置について述べる。本発明の複合糸条の製造装置の一
例の概略図を図1に示す。図1の装置によれば、低熱収
縮糸、自発伸長糸のいずれも後述する物性となるように
(弛緩)熱処理することができ、次いで所定の高収縮糸
と複合した後、交絡することができる。低熱収縮性及び
高熱収縮性の単繊維繊度の異なるフィラメント群の複合
されたポリエステルマルチフィラメントA、ポリエステ
ルマルチフィラメントBを製造するためには、フィラメ
ント群a,b,cを別個に紡糸、延伸して所定の物性の
マルチフィラメントを得た後、複合することもできる
が、予め実験でNZ孔径とフィラメントデニールの関係
により設計されたNZでNZ内混繊により製造するほう
が効率的で好ましい。また自発伸長性を有するポリエス
テルマルチフィラメントBを製造するためには、熱収縮
性マルチフィラメントと同様にフィラメント群ごとに紡
糸−延伸−熱処理してもよいが、前記のNZ内混繊によ
って製造することもできる。
n程度で紡糸した未延伸糸を延伸温度Tg〜Tg+20
℃且つ延伸後の破断伸度30〜45%、Δn 0.10〜
0.14の範囲で延伸する。ここで、Tgはガラス転移
点温度、Δn は複屈折率である。紡糸速度1500m/
min未満では延伸後の物性が不安定となり、また40
00m/minを越えると延伸後の熱収縮率が低く自発
伸長率も低くなるので好ましくない。好ましくは紡糸速
度は2000〜4000m/minである。延伸温度は
延伸安定性のため、Tg以上の温度が必要であるが、T
g+20℃の温度を越えると結晶化が進み、自発伸長性
は低下する。また延伸倍率も自発伸長性発現にとって重
要であるが、延伸時の糸切れ等、操業性の面では破断伸
度が30%以上必要であり、破断伸度が45%を越える
と糸斑の発生が見られ、好ましくない。
4の範囲にする必要があり、この範囲外ではリラックス
熱処理による自発伸長性の安定性に欠ける。自発伸長性
を与える非接触式ヒーターによるリラックス熱処理はデ
ニール、速度及び必要とする伸長率によって異なるが、
ヒーター温度は170〜(Tm−10)℃が好ましい。
ヒーター温度が(Tm−10)℃を越えると、ドッフィ
ング停台中にヒーターの熱により糸が溶断し再起動性が
低下し、工業的には使用できない。ここでTmは融点を
表わす。なお、引取ローラー速度Vyは操作性、操業性
の面から100〜1500m/minが好ましい。ヒー
ターは高弛緩率を得る場合には非接触ヒーターが好まし
く、低収縮化の場合は接触式ヒーターでも可能である。
これらのマルチフィラメントBと別個に製造したマルチ
フィラメントAと必要に応じて他の糸を合わせて複合糸
条として交絡数20−100ケ/mになるように前記の
インターレースノズルで交絡する。
が、本発明はもとより下記実施例により制約を受けるも
のではない。
りである。 (1)破断強度(DT)、伸度 JIS−L−1013(1992)に準じ、東洋ボール
ドウィン社製テンシロンを使用して試料長(ゲージ長)
200mm、引張速度200mm/分でS−S曲線を測
定し、破断強度、伸度を算定した。
依った。すなわち適当な枠周のラップリールで初荷重1
/10g/デニールで8回捲のカセをとり、カセに1/
30g/デニールの荷重をかけ、その長さ10 (mm)
を測定する。次いでその荷重を取り除き、1/1000
g/デニールの荷重を掛けた状態でカセを沸騰水中に3
0分間浸漬する。その後カセを沸騰水から取り出し、冷
却後再び1/30g/デニールの荷重をかけてその時の
長さ11 (mm)を測定する。熱水収縮率(SHW)は
次式により算定される。 SHW=(10 −11 )×100÷10 (%)
ルの荷重を掛けて垂直につり下げる。次いで適当なニー
ドルを糸に突き刺し、静かに持ち上げ、ニードルが停止
した距離1(cm)を100回測定し、これより平均値
1(cm)を求め、次式により算定する。 交絡度(Di)=100÷(2×1)
使用し、糸速度50m/分で走行させ、仮撚を付与しつ
つ試料のデニールに応じたスロットにてノーマルで2分
間測定チャートを2.5cm/分で描かせる。次いでチ
ャートを2.5cmで2分割し、それぞれの最高値(M
1,M2)/最低値(L1,L2)を読み取り、これら
の値から次式により算定する。 URN=〔(M1+M2)+(|L1|+|L2|)〕
/2
の比率で表わす。
エチレンテレフタレート100%、TiO2 0.3%
混合、IV0.6のホモポリマーを通常の方法で紡糸引
取速度1800m/minで延伸後のデニール、DT、
SHW、断面、異形度が第1表の物性になるように、紡
糸吐出量、NZ、断面、延伸倍率、ホットプレート温
度、2次セット条件を変更して得た。なお、実施例3及
び比較例4のマルチフィラメントAは通常のポリエステ
ルに代えて、イソフタル酸を10%共重合したポリエス
テルを使用した。
Wが負)は紡糸引取速度3000m/minで行ない、
その後は熱収縮性のマルチフィラメントと同じように紡
糸吐出量、NZ、断面、延伸倍率、セット条件を変更、
更に図1のリラックス一複合機で他の糸と複合後、イン
ターレーサーで所定のDiが得られるようにフィード
比、エアー圧を調整して得た。なお、エアーノズルはフ
ァイバーガイド社製エアージェットFG−1を使用し
た。
温サイジング(乾燥温度75℃)し、次いで緯糸に市販
の東洋紡製エステルE75−72−729を通常の撚糸
機でSZ3000T/Mを使用してデシンを製織し、染
色仕上げ後、織物の風合い、外観を判定した。また操業
性として特に撚糸、捲返し、製織性について判定し、風
合い、外観、操業性を総合的にみた総合判定をそれぞれ
第1表に記載した。
コシとソフトなドライパウダータッチがあり、しかも自
然なムラ感があり、操業性も良好であった。
発伸長糸を使用したものでソフトな風合いは得られた
が、マルチフィラメントBのURNが小さくかつ1種の
丸断面のマルチフィラメントからなり、しかも単繊維デ
ニール(dpf)が1.5dのみからなっているので、
膨らみ部の反発が不足し、ややヌメリ感があり、外観が
均整で単調な外観、タッチとなった。また交絡度(D
i)が低いために撚糸での糸の引っ掛かりによる糸切れ
も多発して操業性に問題があった。
(SHW)が低いので膨らみに乏しく、マルチフィラメ
ントBの強力が低いので、織物の引き裂き強力が350
gしかなく、更に操業性においても複合時インターレー
サーでフィラメント切れが発生し、撚糸、織工程とも糸
切れが多発した。比較例3はフィラメントBの太デニー
ル糸の単繊維デニール(dpf)が2.0dしかないの
で、比較例1と同様に膨らみ部の反発が不足したものと
なった。
ール糸の単繊維デニール(dpf)が1.5dと太いた
め、ソフトさに欠けたものとなった。またマルチフィラ
メントAの熱収縮率(SHW)が70.5%と高く、染
色加工での織物の収縮も大きく、製品でパッカリングの
問題も生じた。比較例5はマルチフィラメントBの熱収
縮率(SHW)が大きくマルチフィラメントAとの熱収
縮率差(ΔSHW)も小さいため、充分膨らみが発現せ
ず、風合いとして不充分なものであった。比較例6はマ
ルチフィラメントBを構成するフィラメント群a,bの
熱収縮率差(ΔSHW)が6.0%と大きいため、膨ら
みとなる成分が少なく、風合いとして不充分なものであ
った。
条は従来のものに比較して適度なハリ、コシ、ドレープ
性とソフトなドライタッチがあり、しかも自然なムラ感
を有し、工程通過性も優れているという顕著な効果を奏
する。
図である。
の断面形状の例を示したものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記物性を有するマルチフィラメントA
と単繊維デニール及び断面形状が異なる2種以上のフィ
ラメント群からなるマルチフィラメントBを含んで構成
される複合糸条であって、複合糸条として交絡度(D
i)が20〜100ケ/mで集束され、且つウースター
ノルマル(URN)が10%以上であることを特徴とす
るポリエステル複合糸条: マルチフィラメントA ・熱水収縮率(SHW)≧15% ・破断強度(DT)≧3.5g/d マルチフィラメントB ・熱水収縮率(SHW)≦7% ・フィラメント群間の熱水収縮率差(ΔSHW)≦5% ・単繊維デニール(dpf)が1.0d以下のフィラメ
ント及び2.0d以上のフィラメントがそれぞれマルチ
フィラメントBのデニール比率で20%以上である ・異形度が1.2以上かつ突起が2以上の断面を有する
フィラメントが混合されている - 【請求項2】 マルチフィラメントBが、単繊維デニー
ル及び断面形状が異なる3種以上のフィラメント群から
なることを特徴とする請求項1記載のポリエステル複合
糸条。 - 【請求項3】 マルチフィラメントA、マルチフィラメ
ントB及び他の糸条の少なくとも一部がカチオン可染性
ポリエステルからなる請求項1又は2記載のポリエステ
ル複合糸条。 - 【請求項4】 マルチフィラメントA、マルチフィラメ
ントB及び他の糸条の少なくとも一部が微細孔形成剤を
0.5重量%以上含むポリエステルからなる請求項1又
は2記載のポリエステル複合糸条。 - 【請求項5】 ウースターノルマル(URN)が15%
以上のフィラメント群が、デニール比率で10%以上で
ある請求項1〜4のいずれか記載のポリエステル複合糸
条。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18357495A JP3506288B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリエステル複合糸条 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18357495A JP3506288B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリエステル複合糸条 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0913240A true JPH0913240A (ja) | 1997-01-14 |
JP3506288B2 JP3506288B2 (ja) | 2004-03-15 |
Family
ID=16138200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18357495A Expired - Fee Related JP3506288B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリエステル複合糸条 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3506288B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003072868A1 (fr) * | 2002-02-28 | 2003-09-04 | Masako Oka | Non tisse irregulier, son procede de fabrication et produit en etant fait |
US11465331B2 (en) | 2018-10-30 | 2022-10-11 | Brückner Maschinenbau GmbH & Co. KG | Film stretching system |
-
1995
- 1995-06-26 JP JP18357495A patent/JP3506288B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003072868A1 (fr) * | 2002-02-28 | 2003-09-04 | Masako Oka | Non tisse irregulier, son procede de fabrication et produit en etant fait |
US11465331B2 (en) | 2018-10-30 | 2022-10-11 | Brückner Maschinenbau GmbH & Co. KG | Film stretching system |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3506288B2 (ja) | 2004-03-15 |
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