JPS6058040B2 - 漆塗塗膜の風合を有する素材及びその製造方法 - Google Patents

漆塗塗膜の風合を有する素材及びその製造方法

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JPS6058040B2
JPS6058040B2 JP14856080A JP14856080A JPS6058040B2 JP S6058040 B2 JPS6058040 B2 JP S6058040B2 JP 14856080 A JP14856080 A JP 14856080A JP 14856080 A JP14856080 A JP 14856080A JP S6058040 B2 JPS6058040 B2 JP S6058040B2
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JP
Japan
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colored
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JP14856080A
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JPS5772899A (en
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三郎 松田
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MATSUDASABURO SHOTEN KK
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MATSUDASABURO SHOTEN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、有機顔料含有のトーナーで着色されたノンワ
ックスタイプの不飽和ポリエステル樹脂塗料から形成さ
れている素材及びその製造方法に係り、前記素材は漆塗
の風合を有している。
漆によつて用具を堅牢にし、美しくする法要は古来から
おこなわれており、今田こおいても生活様式の著しい変
化に対応して新しいセンス及びデザインをとり入れつつ
昔ながらの技法、例えば蒔絵、漆絵、紫細及び彫漆(堆
朱、堆黒)等の技術を受け継ぎながら新しい商品を生み
だしている。又、ペンダント、ブローチ、ガラスボタン
、ネクタイピン等の装飾品分野においても法要をとり入
れたものが市販されるようになつてきた。しカル乍ら、
漆工芸に使用される原料生漆の国内における生産量は年
々減少する傾向にあり、近年においては消費漆量の大部
分を中国からの輸入”で補つているのが現状であり、原
料生漆そのものが非常に高価なものとなつてきた。
本発明者らは、漆塗塗膜の風合を有する合成樹脂材料を
探求した結果、ノンワックスタイプの不飽和ポリエステ
ル樹脂塗料を有機顔料含有のトーナーで着色した着色塗
料が上記課題を解決し得ることを知見した。
すなわち、ノンワックスタイプの不飽和ポリエステル樹
脂塗料100重量部に対して有機顔料含有のトーナー1
0〜15重量部を添加して得た着色塗料の塗膜は漆塗膜
と非常に類以している色彩及び風合を有するものである
。本発明の目的は、ノンワックスタイプの不飽和ポリエ
ステル樹脂塗料100重量部に対して有機顔料含有のト
ーナー10〜15重量部を添加して得た着色塗料の塗膜
の積層から成り、隣接する層が異なる色調を有すること
を特徴とする漆塗塗膜の風合を有する素材を提供するこ
とにある。
本発明の素材は合成樹脂から形成されていることから天
然漆から形成されるものと比較して品質が安定している
ことはもちろんのこと耐候性、耐衝撃性にも優れており
、且つ生漆と比較して安価である。本発明の素材は装飾
品の原料素材若しくは透明なワックスタイプの不飽和ポ
リエステル樹脂塗料で表面塗装される木質材の加飾用模
様体(塗膜中に保持される)としても使用し得る。着色
に使用する有機顔料として下記の顔料が例示し得る。赤
色系としてパーマネント ボルドウFRR(Perma
rlentBOrdOFRR) ;縁色系としてフタロ
シアニン グリーン(PhtllaIOcyanine
Green) ;黄色系としてハンザ イエロウG(H
ansaYellOwG);アイポリー系としてハンザ
イエロウGとTlO2との混合顔料;青色系としてフ
タロシアニン ブルー(PhUlaIOcyanine
Blue);紫色系としてローダミンB レーク(Rh
OdamineBLake);黒色系としてダイヤモン
ド ブラック(DiamOndBlack)等を例示し
得る。
次に、本発明の素材の製造方法について説明する。
容器の底又は内側面に前記着色塗料をスプレィて塗布す
る。塗布後30〜40℃の温度で2〜4時間乾燥する。
次に前記着色塗料と色調の異なる着色塗料を塗り重ね乾
燥する。逐次、着色塗料を塗布・乾燥し塗膜を積層する
。積層回数,積層を構成する一層の厚みは素材の用途に
より適宜決定される。通常積層回数は10回以上であり
、一層の厚みは1Tfrm以下であり、この程度であれ
ば積層面又は積層断面が模様面として効果を上げ得る。
又、別途製造した本発明の素材を粒状に破砕したものを
層間に介在させても良い。次に実施例により本発明を具
体的に説明する。
実施例1ノンワックスタイプの不飽和ポリエステル樹脂
塗料10踵量部に対して、市販(サンユーペイント株式
会社)の有機顔料含有のトーナーをl鍾量部配合し、均
一に分散することにより着色塗料を得た。使用したトー
ナーの色調はマホガニ色(赤褐色),朱色,グリーン,
アイポリー及びシヤインブルー色である。25×300
×400のサイズの箱形容器を塩化ビニールのシートで
被覆し、被覆した容器の底面に着色塗料をスプレィで塗
布した。
塗膜は1T1n以下になるように塗布し、塗布後35℃
の温度で3時間乾燥した。次に、前回塗布した着色塗料
と色調の異なる着色塗料を塗布し、乾燥した。10回積
層し2iの厚みの素材を得た。
第1図に素材の積層断面を示す。実施例2 着色塗料の積層工程の途中で、まえもつて形成した本発
明素材の破砕物を積層と積層との間に介在させる以外、
実施例1と同様に製造した。
第2図にその積層断面を示す。次に、実施例1及び/又
は2て製造した漆塗塗膜の風合を有する素材を模様体と
して透明塗膜中に有する加飾板の製造例を以下に例示す
る。
平板状の木質材表面に膠又は酢酸ビニル系接着剤を塗布
し、乾燥して後に水分を含ませた桜材又はチーク材等の
突板(化粧杢)を熱ブレスで木質材表面に接着する。接
着した突板表面を研削した後、水性着色剤て突板表面を
着色する。所望の場合、前記着色工程後に目止工程を加
えてもよい。次に、ポリウレタン塗装を2回おこなつて
後に着色ポリウレタン塗料で突板表面を着色する。乾燥
後、実施例1及び2で得た素材を配置する部分にノンワ
ックスポリエステル樹脂塗料を塗布し、次いで該素材を
適宜組合せて配置し固着する。固着後、該素材表面を研
削して平滑にする。模様物体としての該素材表面と配置
していない塗面との断差が約1〜2w!nあるので、ま
ず該素材を配置していない部分に透明なワックスタイプ
の軟質用不飽和ポリエステル樹脂塗料を塗布し、次いで
該素材面をも含めて塗布して平滑状・平面状に中塗する
乾燥後、析出したワックスを研削して除去し、さらに該
素材が露出するまで平面状態を維持しつつ研削する。次
いで、ノンワックスタイプのポリエステルクリヤーを塗
布して上塗し、乾燥後研削及び研磨し、ワックスで艷仕
上げをする。
又、艷消仕上げの加飾板を所望の場合は、中塗工程及び
該素材を露出するための研削工程まで上記諸工程と同様
におこない、次に、ポリウレタン樹脂フラット塗料又は
ニトロセルローズ系ラツカーフラツト等を使用して艷消
しの上塗仕上げをする。
上記の如くして製造した加飾板は、突板の木目が見える
塗面と漆塗塗膜の風合を有する該素材を模様面とする塗
面とを具備する美麗なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で製造した素材の積) であり、第2図は実施例2で製造した素材の積層断面図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ノンワックスタイプの不飽和ポリエステル樹脂塗料
    100重量部及び有機顔料含有のトーナー10〜15重
    量部からなる着色塗料の塗膜の積層から成り、隣接する
    層が異なる色調を有することを特徴とする淡塗塗膜の風
    合を有する素材。 2 着色塗料の一層の厚みが1mm以下であり、積層数
    が10以上であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の素材。 3 積層の断面が模様面として使用されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の素材。 4 ノンワックスタイプの不飽和ポリエステル樹脂塗料
    100重量部に対して有機顔料含有のトーナー10〜1
    5重量部を添加して着色した着色塗料を、容器の底部へ
    塗布し、塗布後温度30〜40℃で2〜4時間乾燥し、
    乾燥後色調の異なる着色塗料を塗布して塗り重ね、以下
    同様にして所定回数塗り重ねて積層体を形成することを
    特徴とする漆塗の風合を有する素材の製造方法。
JP14856080A 1980-10-23 1980-10-23 漆塗塗膜の風合を有する素材及びその製造方法 Expired JPS6058040B2 (ja)

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JPS5772899A JPS5772899A (en) 1982-05-07
JPS6058040B2 true JPS6058040B2 (ja) 1985-12-18

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0751619A (ja) * 1992-08-05 1995-02-28 Kennosuke Kasai 漆に替えて化学合成塗料を使用し、伝統工芸津軽塗の紋様を再現する塗装法。
JP6239388B2 (ja) * 2014-01-20 2017-11-29 数明 都築 漆製品の製造方法

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JPS5772899A (en) 1982-05-07

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