JP2724244B2 - 漆塗装方法 - Google Patents

漆塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、漆塗装方法に関するものである。さらに
詳しくは、この発明は、家具およびその他の木質製品と
して有用な、鏡面漆製品の製造のための新しい漆塗装方
法に関するものである。
(従来の技術) 従来より、家具、食器、その他の木質製品として、耐
久性に優れ、深い質感のある漆製品が数多く知られてい
る。これらの漆製品は、木質材の表面に漆塗装を施した
ものであり、その漆塗装のための方法としては、下地仕
上げ塗り、中塗り、さらには上塗りという手順を40工程
以上費す伝統工芸的な漆塗りの方法が知られている。
また、溜塗り漆として、色漆の上に透明漆を塗る方法
も知られている。
このような漆塗りには色付け、あるいは透明漆塗りと
して多様な手法があり、これらの漆塗りによって、何回
も塗り重ねられた塗膜の持つ半透明性による深い質感が
得られ、また、時間的経過による鏡面の変化もないとい
う特徴が得られる。
(発明が解決しようとする課題) 漆塗製品は、その優れた塗膜性能によって木質製品に
質感と高級感とを与えるが、一方で、その塗装のための
工程は非常に数多く、優れた品質を維持しつつ、生産性
を向上させ、コスト低減を図ることは極めて困難であっ
た。
このため、漆塗りを多様な木質製品に広く普及させる
ことは難しく、工業的規模において漆製品を製造するこ
とは困難であった。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、従来の漆塗り方法の欠点を改善し、塗装工程を
短縮、簡略化し、しかも高級感のある高品質の鏡面漆塗
り製品を低コストで製造することのできる新しい漆塗装
方法を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、木地
表面のウレタンシーラー処理後にウレタンエナメルで下
地着色し、次いでクリアー塗装を介して漆を塗布するこ
とを特徴とする漆塗装方法を提供する。
この方法において用いる漆は、これまでにも広く用い
られてきているものでよく、採取した漆汁を40℃程度に
加熱して水分を除去した製漆などを適宜に使用すること
ができる、 ウルシオールを主成分とする漆は、天然ワニスとして
の半透明の質感のある塗膜を形成する。
この漆による塗膜形成に際して、この発明の方法にお
いては、木地表面をウレタンシーラーによって処理し、
次いでポリエナメルで下地着色し、さらにクリアー塗装
を行う。
ウレタンエナメルは、ウレタン樹脂ワニスに顔料を分
散させ、シンナーなど速乾性の溶剤で調合したものであ
り、ウレタン樹脂ワニス、さらに必要に応じて配合する
ことのできる油ワニスを展色剤として用いているもので
ある。
またクリアー塗装としては、ウレタンクリアー、また
はポリクリアーを用いることができる。ウレタン樹脂、
もしくはポリエステル樹脂等からなる透明塗膜形成のた
めの塗料である。漆との配合物として用いてもよい。
これらの塗料を用いてのこの発明の塗装方法はたとえ
ば添付した図面の第1図に示したように、 (a) ムク材、あるいはファイバーボード等の木質
材、あるいはその表面樹脂処理材等の適宜な木地(1)
の表面をウレタンシーラー処理し、塗料の浸入や乾燥後
の目やせを防止し、次いでウレタンエナメル(2)を塗
装する。
このウレタンエナメル(2)は、通常、一回の塗りで
約200〜400μm厚の塗膜を形成することができる。ま
た、このポリエナメルは、下地着色として色漆の役割を
果すことことになる。
実際の膜厚や色相等は適宜とすることができ、漆製品
の使用目的、使用条件に応じて、塗布量やウレタンエナ
メルに配合する顔料を選択すればよい。
(b) 次いでこのウレタンエナメル(2)の塗布乾燥
後にはウレタンクリアーまたはポリクリアーを用いてク
リアー(3)塗装を行う。このクリアー(3)塗装は、
漆の下に透明層を形成するためのものであり、このクリ
アー(3)塗装によって、漆の上塗り回数が少なくて
も、何回も塗り重ねたのと同様の深い質感を与え、塗膜
面の厚みを増大して塗膜のやせを防ぎ、鏡面を維持する
作用を果たす。
もちろん、その透明膜の厚みにも特に限定はない。
(c) このクリアー(3)塗装の後に、漆(4)を塗
布する。
この漆(4)の塗布は、1〜3回、通常、2回塗り程
度で充分である。
従来の40以上の塗布工程を必要とすることなく極めて
簡便に、高品質の漆塗装が実現される。
以上の各工程(a)(b)(c)のいずれにおいて
も、その塗布のための方法としては、ローラー塗布、ド
クターブレードコーティング、その他の適宜な手段を採
用することができる。
いずれの方法によっても、上記(a)(b)(c)の
工程は、具体的に5〜8工程程度で済み、従来の1/8〜1
/5程度に短縮され、生産コストも大幅に低減することが
できる。
(作 用) この発明の方法においては、以上の通り、ウレタンエ
ナメルの塗布は、従来方法における色漆の役目を果し、
またクリアー塗装は、漆による半透明膜形成の大部分を
代替することができる。また、塗膜厚の増大によって、
塗膜のやせを防ぎ、鏡面を維持する。
しかも最外層の漆は、下層のウレタンエナメルおよび
クリアー塗装とのなじみが良く、深い質感と高級感とを
与える。
また、漆塗装の工程数の削減によってその生産性は大
幅に向上し、低コストで品質の良い漆製品が得られる。
(実施例) 以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明について
説明する。
実施例1 30mm厚の中密度ファイバーボードの表面をウレタンシ
ーラーで処理し、黒色顔料を配合したウレタンエナメル
をローラー塗布し、厚み600μmのポリエナメル層を形
成した。
次いで、この上にウレタンクリアーにより透明膜を形
成した。この時もローラー塗布により、クリアー層を形
成した。
次いで漆を3回塗りし、深い質感のある鏡面漆塗装品
を得た。塗装工程は6回で済んだ。
実施例2 10mm厚のファイバーボード表面に0.5mm厚さのバッカ
ーを貼合わせ、その上にウレタンシーラー処理し、次い
でウレタンエナメルのローラー塗布によって暗褐色に下
地着色した。ローラー塗布によって着色塗装した。
次いで、その上にポリクリアーにより透明塗膜を形成
した。
漆を2回塗りし、深い質感のある漆塗鏡面製品を得
た。塗装工程は5回で済んだ。
(発明の効果) この発明により、以上詳しく説明した通り、従来より
もはるかに生産工程を短縮し、生産コストを大幅に低減
しつつ、深い質感と高級感のある漆鏡面塗装品が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の漆塗装方法を例示した工程断面図
である。 1……木地 2……ウレタンエナメル 3……クリアー 4……漆

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木地表面のウレタンシーラー処理後にウレ
    タンエナメルで下地着色し、次いでクリアー塗装を介し
    て漆を塗布することを特徴とする漆塗装方法。
  2. 【請求項2】ウレタンクリアーまたはポリクリアーによ
    りクリアー塗装する請求項(1)記載の漆塗装方法。
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