JP2001205172A - プラスチック製成型品の着色方法 - Google Patents

プラスチック製成型品の着色方法

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JP2001205172A
JP2001205172A JP2000019542A JP2000019542A JP2001205172A JP 2001205172 A JP2001205172 A JP 2001205172A JP 2000019542 A JP2000019542 A JP 2000019542A JP 2000019542 A JP2000019542 A JP 2000019542A JP 2001205172 A JP2001205172 A JP 2001205172A
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dyeing
metallic
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Hidekazu Jinno
英一 神農
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹き付け塗装と染色技法を組み合わせた着色
で、見た目に深みのある超高輝度の輝きを発揮するプラ
スチック製成型品の着色方法を提供する。 【解決手段】 成型品1面に下地層2と、アルミニュー
ム微粉末を含む塗装液によるメタリック層3と、クリヤ
ー液によるクリヤー層4を形成して後、成型品1を染色
液に冠水させてクリヤー層上に染色層5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製成
型品の着色方法に関するものであり、さらに詳しくは、
プラスチック材で成型された成型品を深みのある超高輝
度の輝きを発揮する着色方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチック製成型品に塗装
を施した工業製品は多い。この種のプラスチック製成型
品に対する着色法としては、一般に、顔料を使用した塗
料を直接に吹き付けて着色する手法が採られている。ま
た、メタリック塗装も普及しており、鏡面仕上げの素材
にメタリック塗装を施したものは、微細なフレーク状の
アルミニューム微粉末が敷きつめた状態になってメッキ
調の光沢が得られる。さらに、カラーメタリック塗装で
は、塗装面内に顔料成分とアルミニューム微粉末が混在
してアルミニューム微粉末による輝きに色彩が付加され
たものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記するよう
に、プラスチック製成型品に対し、顔料を使用した塗料
を直接に吹き付けて着色したものは、塗装面が単層構成
のため、メタリック塗装も含めて塗装面の光沢や輝きは
平面的なものとなり、特別に、人目を挽くような着色に
よる美観向上や注目度の向上は期待できないものであ
る。
【0004】そこで、本発明は、プラスチック製成型品
に対し、吹き付け塗装と染色技法を組み合わせた着色
で、見た目に深みのある超高輝度の輝きを発揮する美観
性に優れたプラスチック製成型品の着色方法を提供する
ことを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプラスチッ
ク製成型品の着色方法は、プラスチック材で成型された
成型品面に下地塗装を施し下地層を形成し、該下地層上
にアルミニューム微粉末を主材にしたメタリック塗装液
を吹き付けてメタリック層を形成し、該メタリック層上
にウレタン・アクリル系2液性のクリヤー液を吹き付け
てクリヤー層を形成し、次いで、成型品を純水に染料と
染料凝固材を混ぜ合わせてなる加熱した染色液に冠水さ
せてクリヤー層上に染色層を形成したことを特徴とす
る。
【0006】ここで、プラスチック製成型品としては、
ABS樹脂をはじめ、汎用のあらゆるプラスチック材で
成型されたものに本発明は適用される。
【0007】成型品面に形成する下地層は、成型品面の
傷及びウェルド(樹脂の流れ傷)等を隠すためのもの
で、シンナー、ラッカー、ペンキ等を使用し、周知のデ
ッピング、吹き付け、または手塗り等の手法で施され
る。
【0008】メタリック層を形成するメタリック塗装液
は、シンナー等の溶剤に対し主材とされるアルミニュー
ム微粉末を染料とともに所定の割合で混ぜ合わせて作ら
れる。本発明では、特に、その主材とされるアルミニュ
ーム微粉末については、0.8〜1.0ミクロンタイプ
のアルミニューム粒子を用いる。
【0009】クリヤー層は、メタリック層と染色層を分
離して両層を重層状にし、光学的にそれぞれの特徴を発
揮させるようにしたもので、クリヤー液自体は、従来の
メタリック塗装面を保護する保護層の形成に使用される
ウレタン・アクリル系の同じ液が使用できる。
【0010】染色層を形成する染色液は、純水に染料と
染料凝固材を所定の割合で混ぜ合わせたもので、染色液
自体は、従来より化学繊維類の染色に使用されるものと
ほぼ同じものである。また、使用時の染色液の温度は経
験的に設定されるもので、実用的には30〜80度程度
に加熱して使用される。
【0011】本発明のプラスチック製成型品の着色方法
によれば、成型品に対し吹き付け塗装で形成するメタリ
ック層の上にクリヤー層を挟んで染色技法によって染色
層を重層状に形成するから、両層は光学的にそれぞれの
特徴を発揮し、見た目に深みのある超高輝度の輝きに多
様な色彩を加えた斬新な美観を呈するものとなり、注目
度の高い美観性に優れた成型品が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。
【0013】図1は本発明に係る成型品の斜視図であ
る。
【0014】図において、1はプラスチック材で成型さ
れた成型品を示し、実施の形態では婦人靴の踵を示して
いる。成型品1に対し、成型品面の傷及びウェルド(樹
脂の流れ傷)等を隠すために下地層2を形成している。
この下地塗装液には、シンナー、ラッカー、ペンキ等を
使用し、周知のデッピング、吹き付け、または手塗り等
の手法で塗布される。
【0015】下地層2の上にシルバーメタリック調のメ
タリック層3を形成している。このメタリック層3を形
成する塗装液は、シンナー等の溶剤に対し、主材とされ
るアルミニューム微粉末を染料とともに所定の割合で混
ぜ合わせたもので、メタリック層3はこの塗装液を周知
の吹き付け塗装で形成することができる。なお、メタリ
ック塗装液の液成分や液の作り方などは、従来のメタリ
ック塗装に使用されている液とほぼ同じくするが、その
主材とされるアルミニューム微粉末については0.8〜
1.0ミクロンタイプのアルミニューム粒子を用いてい
る。
【0016】メタリック層3の上にクリヤー層4を形成
している。このクリヤー層4は、従来のメタリック塗装
で、塗装面を保護する保護層の形成に使用されるウレタ
ン・アクリル系2液性の同じ液を使用し、周知の吹き付
け塗装で形成することができる。
【0017】クリヤー層4の上に染色層5を形成してい
る。この染色層5を形成する染色液は、純水に染料と染
料凝固材を所定の割合で混ぜ合わせたもので、液の成分
及び作り方は、従来より化学繊維類の染色に使用される
ものとほぼ同じものである。成型品1の染色には、この
染色液を加熱して使用する。この場合の染色液の温度は
経験的に設定されるもので、実用的には30〜80度程
度の温度で使用される。成型品1は加熱された染色液に
1〜5分程度を冠水させて取り出す。こうして、一連の
工程を終了する。
【0018】なお、上記する各層2、3、4、5を重層
状に序列的に形成するに当たっては、下位層の乾燥を待
って上位層は形成される。この場合の乾燥手段として
は、自然乾燥又は強制乾燥のどちらでも適用できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラスチ
ック製成型品の着色方法によれば、ABS樹脂をはじ
め、汎用のあらゆるプラスチック材で成型された成型品
に適用され、成型品に対し吹き付け塗装で形成したメタ
リック層の上に、染色技法により染色層を重層状に形成
し、染色層及びクリヤー層を透かしてメタリック層を見
せるようにしたから、メタリック層及び染色層は光学的
にそれぞれの特徴を発揮し、見た目に深みのある超高輝
度の輝きに多様な色彩が重厚的に加わえた不思議な感覚
の美観を呈するものとなり、美観性に優れた斬新で注目
度の高い成型品が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す成型品の一部を断面
で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 成型品 2 下地層 3 メタリック層 4 クリヤー層 5 染色層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック材で成型された成型品面に下
    地塗装を施し下地層を形成し、該下地層上にアルミニュ
    ーム微粉末を主材にしたメタリック塗装液を吹き付けて
    メタリック層を形成し、該メタリック層上にウレタン・
    アクリル系2液性のクリヤー液を吹き付けてクリヤー層
    を形成し、次いで、成型品を純水に染料と染料凝固材を
    混ぜ合わせてなる加熱した染色液に冠水させてクリヤー
    層上に染色層を形成したことを特徴とするプラスチック
    製成型品の着色方法。
  2. 【請求項2】アルミニューム微粉末が、0.8〜1.0
    ミクロンタイプのアルミニューム粒子からなることを特
    徴とする請求項1記載のプラスチック製成型品の着色方
    法。
JP2000019542A 2000-01-28 2000-01-28 プラスチック製成型品の着色方法 Pending JP2001205172A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009535213A (ja) * 2006-05-04 2009-10-01 バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 着色製品およびその製造方法
KR101249335B1 (ko) * 2010-11-12 2013-04-01 주식회사 디테일베이스 도료 스프레이 방식으로 코팅 처리되는 커버 판재 및 그 제조방법

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