JPH05239B2 - - Google Patents

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JPH05239B2
JPH05239B2 JP3805589A JP3805589A JPH05239B2 JP H05239 B2 JPH05239 B2 JP H05239B2 JP 3805589 A JP3805589 A JP 3805589A JP 3805589 A JP3805589 A JP 3805589A JP H05239 B2 JPH05239 B2 JP H05239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pieces
japanese paper
paper
lacquerware
lacquer
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3805589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02217300A (ja
Inventor
Reiko Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHODA NO KIMONO KK
Original Assignee
CHODA NO KIMONO KK
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Publication date
Application filed by CHODA NO KIMONO KK filed Critical CHODA NO KIMONO KK
Priority to JP3805589A priority Critical patent/JPH02217300A/ja
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Publication of JPH05239B2 publication Critical patent/JPH05239B2/ja
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は合成漆器の製造方法に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、漆器は主として木製の素材に漆を塗布
し、研ぎ、更に漆を重ねて塗布する等、漆塗りの
複数の表面処理工程を経て製作される。そして、
漆の塗布が完了した漆器の表面に絵や模様を添付
する方法として、蒔絵や沈金の伝統的技法が用い
られている。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記従来の蒔絵や沈金の技法は
金色又は銀色を主体とした定形的配色、構図又は
模様に基づくものが多く、漆の黒色をベースにコ
ントラストをなすよう表現されている。
近時、プラスチツクの素材に漆を塗布するか又
は漆器に模したプラスチツク製の素材に、シルク
印刷の手段により蒔絵や沈金に見せ掛けた絵や図
形を施したものもあるが、配色、構図または模様
等も外観上前記伝統的技法により表現されたもの
と大差はない。
この発明は、前記漆器に表される限られた技法
による絵の配色、構図又は模様に限られることな
く、漆器の伝統的技法を損なうことなく、自由に
絵画又は模様を施し、しかも施された絵画や模様
等が漆器の伝統的特徴と良くマツチングするよう
にした合成漆器の製造方法を提供することを課題
としている。
(ニ) 課題を解決する手段 この発明は前記課題を、木製又はプラスチツク
製の素材を漆若しくは合成樹脂塗料を用いて表面
処理加工を施し、該表面加工処理された素材の主
として表側に、着色又は無着色の和紙を所望の形
状にカツトした和紙片を1片若しくは複数片組合
せて接着固定し、該接着固定された和紙片上にク
リアを被覆加工して合成漆器を製造する方法によ
り解決した。
〔作用〕
この発明によると、繊維が重なり合い若しくは
交差する構造の和紙独特の地肌が外観上露呈し、
また和紙のカツト周縁に羽毛状に延びる繊維群が
和紙の特徴を表し、着色に制限がないため種々の
色彩を表すことができ、和紙の厚みが絵や模様等
を立体的に表現し、最終工程でクリアを掛けて被
覆仕上げすると、柔らかさと暖かみのある和紙の
紙質と漆の伝統的な黒彩色の滑らかな肌面とが良
くマツチングし、和紙がコントラストをなして浮
き上がり、従来に見られない合成漆器が得られ
る。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について説明する。
実施例においては、説明の便宜上プレート状もし
くは皿状の漆器について説明するが、これに限ら
れるものではない。
まず、木製のプレート状若しくは皿状に形成さ
れた素材(以下、単に素材という)に漆を塗布し
て下地加工を施し、サンドペーパーを用いて、前
記素材の上面乃至背面を含む全面を研ぎ、漆の下
塗りの密着性を良くするための研ぎ加工を施す。
次に、漆の下塗りをして乾燥させた後、更に水
ペーパーで水研ぎを行い、素材の全面を平滑にす
る。
水研ぎの処理工程が完了した素材に更に中塗り
を施し漆を密接させ、次の工程の準備段階とす
る。
次に、漆が塗布された面上(主として、上面
上)に和紙を接着固定する。和紙は伝統的材料と
手法により漉いて作られたものが好都合であり、
繊維が露見し、重なり合い、交差する外観と質感
を有する比較的厚みのある所謂古来から用いられ
ている和紙が好都合である(前記と同質のもので
あれば機械で作られたものでもよい)。和紙は所
望の大きさにカツトして用いられる。
和紙は所望の図柄又は模様に応じて、切り取ら
れた和紙片として用いられるが、図柄又は模様を
表示する紙片として、様々な形に切り取つたもの
を用いてもよい。前記和紙片は素材の漆塗布面上
に1片若しくは複数片を組合せて配置して用いら
れる大きさが好都合である。
カツトされた和紙片は、その裏面全面(複数の
紙片を組合せて用いるときは全ての紙片の裏面)
に合成糊が塗布され、素材の漆面上に密着するま
で接着される。この際、和紙片と漆面間に残留す
る気泡を取り去るため、和紙片の面上を押さえ、
和紙片の中心からカツト縁方向へ丹念に押し出す
ように指先で押さえ密着させるようにする。
密着された和紙片は更に合成糊によりその全面
が塗布され、前記の気泡を抜く作業と同じ要領で
万遍なく塗られ、特に前記和紙片のカツト縁は繊
維が羽毛状に広がるように押さえながら密着させ
る。この作業により、和紙片内の気泡は完全に抜
かれ、同時に和紙片は漆面上に合成糊の薄い皮膜
により完全に被覆される。
前記合成糊により皮膜された和紙片は乾燥さ
れ、和紙片は糊が完全に乾燥されることにより、
漆面上に密着して目止めされる。
次に、前記完全に乾燥した糊面上からクリアを
掛けて被覆する。クリアは透明のウレタン樹脂そ
の他常温で硬化する同質の合成樹脂塗料等が用い
られる。クリアを掛ける前に前記和紙上に塗布さ
れた糊が完全に乾燥し充分に目止めされていない
と、クリアが糊面から和紙片内に浸透し、気泡が
生じ、これにより和紙片が浮き上がることがあ
る。クリアは和紙片だけでなく、素材の全面に亘
り均等の厚さに塗布され、素材を被覆する。
クリアが完全に乾燥した後、クリア面の全面を
水ペーパーで水研ぎし、全体的に滑らかな平滑面
に仕上げる。この際、和紙片と漆面との間に生じ
る段差を除去することが重要であり、段差による
異和感がなくなり、滑らかな段差となるまで水研
ぎ処理を施す。
上記の工程を完了すると、漆塗りの伝統的手法
と古来から用いられている和紙の伝統的紙質がマ
ツチングした新規な合成漆器が得られる。
前記工程のうち、和紙片を接着固定する所定の
素材面は漆加工を施さず、素材上に直接接着固定
することもできる。この方法によると、加工の手
間を省くことができ、費用も安く、また接着固定
された和紙片と漆面との段差による違和感が生じ
ないという利点がある。
以上、合成漆器の製造方法とし、木製の素材を
用いた場合について説明したが、合成樹脂材若し
くは合成樹脂材に木粉を混合した樹脂材を用いる
こともできる。
また、木製、合成樹脂材若しくは合成樹脂材に
木粉を混合した樹脂材よりなる素材に合成樹脂塗
料を用いて、合成漆器を製造することができる。
加工処理の方法及び工程は、前記木製の素材に漆
を用いて合成漆器を製造するのと同じ方法及び工
程による。
(ホ) 効果 この発明によると、従来の漆器製作の技法によ
る絵の配色、構図又は模様等の条件に拘束される
ことなく、自由に絵の配色、構図、模様等を選択
でき、漆器の伝統的特徴を生かしながら、古来親
しまれて来た和紙の質感と良くマツチングした新
規な合成漆器を作ることができる効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木製の素材に漆若しくは合成樹脂塗料を用い
    て表面処理加工を施し、着色若しくは無着色の和
    紙をカツトして作られた絵画模様等を表した1つ
    又は複数の和紙片を、合成糊を用いて、前記和紙
    片と素材の塗面との間に気泡が残留しないように
    接着固定し、更に前記和紙片上に万遍なく合成糊
    を塗布して乾燥させることにより目止め処理を施
    し、前記目止め処理後、素材の全面にクリアを掛
    け常温で乾燥させものを、前記クリア面が平滑面
    を有し且つ和紙片と素材の塗面との段差がなめら
    かになり違和感がなくなるまで水研ぎ処理するこ
    とを特徴とする漆器の製造方法。 2 漆若しくは合成樹脂塗料による表面処理加工
    は、和紙片が接着固定される面を除く素材面にの
    み施され、和紙片は素材面上に直接接着固定され
    ることを特徴とする請求項1に記載の漆器の製造
    方法。 3 素材は合成樹脂材又は合成樹脂に木粉を混合
    してなる樹脂材を用いることを特徴とする請求項
    1又は2のいずれかに記載の漆器の製造方法。
JP3805589A 1989-02-17 1989-02-17 合成漆器の製造方法 Granted JPH02217300A (ja)

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JPH02217300A JPH02217300A (ja) 1990-08-30
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JP4758126B2 (ja) * 2005-04-01 2011-08-24 水野 久美子 物品収納具の製造方法

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