JP2992734B2 - 化粧板とその製造方法 - Google Patents

化粧板とその製造方法

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JP2992734B2
JP2992734B2 JP6062531A JP6253194A JP2992734B2 JP 2992734 B2 JP2992734 B2 JP 2992734B2 JP 6062531 A JP6062531 A JP 6062531A JP 6253194 A JP6253194 A JP 6253194A JP 2992734 B2 JP2992734 B2 JP 2992734B2
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▲れい▼三 松吉
康展 中西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、意匠性に優れる化粧板
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における化粧板は、基材上に突き板
や化粧紙からなる化粧材を貼り、その表面に透明樹脂よ
りなる中塗り層を設け、その表面にトップコートを施し
て形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の中塗り層は若干
の着色剤が混入される場合があるが、化粧板表面の耐摩
耗性を向上させたり、表面のトップコート層の密着性を
高めるように設けられるもので、したがって化粧板の意
匠性は基本的には用いられる化粧材の表面意匠に依存し
ている。このような観点において、現状の化粧板の場
合、その得られる意匠性には限界があった。
【0004】本発明は、上記の点に着目してなされたも
のであり、化粧材の表面意匠がより深みあるものとして
現出される化粧板を提供することを目的とする。
【0005】本発明の請求項1に記載の発明では、基材
と、前記基材上に貼設される化粧材と、前記化粧材上に
設けられる中塗り層と、前記中塗り層上に設けられるト
ップコート層と、を有し、前記中塗り層は、透明樹脂塗
料と、前記透明樹脂塗料に多量に含まれる半透明の微粒
子からなり、前記化粧材の模様をぼやかすとともに、前
記中塗り層の表面から突出してこの表面を通過する光を
乱反射させる石材と、を備える構成とした。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記中塗り層は主剤100に対して石材
が70〜130の割合(重量比)である構成とした。
【0007】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の化粧板において、前記石材がαアルミナである
構成とした。
【0008】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記中塗り層に着色剤が含まれてなる構
成とした。
【0009】請求項5記載の発明では、請求項1または
4記載の発明において、前記トップコート層に着色剤が
含まれてなる構成とした。
【0010】請求項6記載の発明では、請求項4または
5記載の発明において、前記着色剤が前記化粧材の表面
模様と同色系である構成とした。
【0011】請求項7記載の発明では、請求項1または
6記載の発明において、前記化粧材の表面模様が石目模
様である構成とした。
【0012】請求項8記載の発明では、化粧板の製造
を、基材上に化粧材を貼設する工程と、半透明の細粒子
よりなり前記化粧材の模様をぼやかす石材を透明樹脂塗
料あるいは着色透明樹脂塗料に多量に含有させたうえ
で、この透明樹脂塗料あるいは着色透明樹脂塗料を、光
が乱反射するように当該塗料表面から前記石材を突出さ
せた状態で前記化粧材上に塗布して中塗り層を形成する
工程と、前記中塗り層表面をサンダー処理する工程と、
前記サンダー処理した中塗り層上にトップコート層を形
成する工程と、を含んで行った。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載の発明では、中塗り層が
透明樹脂塗料に半透明の細粒子よりなる石材が多量に含
まれた構成とされているので、まず、石材が半透明故に
化粧材の模様がぼける状態となり、かつ、中塗り層の表
面は石材が突出すること凹凸面となり乱反射することで
上記模様のぼける状態がさらに促進され、これにより化
粧板の表面には深みあるの模様が現出する。
【0014】請求項2、3記載の発明では、請求項1記
載の発明と同様の作用が発揮される。
【0015】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明において、中塗り層に着色剤が含まれているので、
より美麗な模様が現出する。
【0016】請求項5記載の発明では、請求項1または
4記載の発明において、トップコート層に着色剤が含ま
れているので、より美麗な模様が現出する。
【0017】請求項6記載の発明では、請求項4または
5記載の発明において、着色剤が化粧材の表面と同色系
とされることで、模様の濃淡が促進されてより深みのあ
る模様が現出する。
【0018】請求項7記載の発明では、請求項1または
6記載の発明において、化粧材の表面模様が石目調とさ
れることで、その石目調模様と石材が多量に含まれたこ
とによる中塗り層の石に近い質感とがマッチしたものと
なる。
【0019】請求項8記載の発明では、請求項1記載の
発明による化粧板が得られるもので、とくに、中塗り層
表面をサンダー処理することで中塗り層表面の石材が剥
離して中塗り層表面の凹凸が顕著なものとなり、これに
より模様のぼかし効果がより高い化粧板が得られる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の化粧板の断面図である。
【0021】1は合板等よりなる基材、2は基材1の表
面に貼着された石面調の模様を有する化粧材としての化
粧紙、3は化粧紙2上に形成される中塗り層、4は中塗
り層3上に形成されるトップコート層である。
【0022】次に製造方法例を説明する。
【0023】まず、基材1上に化粧紙2を貼設する。
【0024】次に、化粧紙1上に7〜25g/尺2の割
合で、中塗り層3を塗布形成する。
【0025】中塗り層3の乾燥後、その表面をサンダー
処理する。
【0026】サンダー処理された中塗り層3の表面に1
0〜15g/尺2の割合で、トップコート層4を塗布形
成する。
【0027】 上記の中塗り層3とトップコート層4の組成例(重量比) (1)中塗り層 ウレタン樹脂塗料 主剤100[固形分50溶剤50] 硬化剤25 αアルミナ(石材)70〜100[#500粒度] パール顔料0.7 着色剤 化粧紙2と同色系のもの トップコート層 ウレタン樹脂 着色剤 化粧紙2と同色系のもの (2)中塗り層 UV塗料100[固形分80溶剤20] αアルミナ(石材)110〜130[#500粒度] パール顔料0.7 着色剤 化粧紙2と同色系のもの トップコート層 アミノアルキッド系塗料 着色剤 化粧紙2と同色系のもの 上記のように、中塗り層3は半透明の細粒子よりなる石
材であるαアルミナ5が透明の樹脂7中に多量に含まれ
た構成となっている。そして、中塗り層3の表面におい
ては、一部のαアルミナが5が突出するとともに、サン
ダー処理により一部のαアルミナ4が剥離された跡であ
る凹部7が残り、さらに、樹脂7表面は成形ヒケにより
小さな凹部8となり、これにより中塗り層3表面は複雑
な凹凸形状を備えている。
【0028】このような構成により、化粧板は、中塗り
層3に多量に含まれるαアルミナ5が半透明故に、化粧
紙1の石目調模様がぼける状態となり、かつ、中塗り層
3の表面の凹凸形状による乱反射機能により、石目調模
様のぼける状態がさらに促進され、これにより化粧板の
表面には深みあるの模様が現出する。とくに、中塗り層
3、トップコート層4に含まれる着色剤が化粧紙1の石
目調模様と同色系とされることで、石目調模様の着色剤
の色と合致する部分は他の部分より濃くなり、これによ
り模様の濃淡が促進されてより深みのある模様が現出す
る。また、中塗り層3に含まれるパール顔料の輝きによ
り模様が美麗となる。くわえて、化粧紙2の石目調模様
とαアルミナが多量に含まれたことによる石に近い質感
の中塗り層3とがマッチすることで、よりリアルな石的
感覚が創出される化粧板が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の発明によれば、石材が半透明故に化粧材の模様が
ぼける状態となり、かつ、中塗り層の表面は石材が突出
して凹凸面となり乱反射することで上記模様のぼける状
態がさらに促進され、これにより表面に深みある模様が
現出した、非常に意匠性が高い化粧板が得られる。
【0030】請求項2、3記載の発明によれば、請求項
1記載の発明と同様の効果が発揮される。
【0031】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、中塗り層に着色剤が含まれて
いることにより、より美麗な模様が現出し、さらに意匠
性が高い化粧板が得られる。
【0032】請求項5記載の発明によれば、請求項1ま
たは4記載の発明の効果に加えて、トップコート層に着
色剤が含まれていることにより、より美麗な模様が現出
し、さらに意匠性が高い化粧板が得られる。
【0033】請求項6記載の発明によれば、請求項4ま
たは5記載の発明の効果に加えて、模様の濃淡が促進さ
れてより深みのある模様が現出し、さらに意匠性が高い
化粧板が得られる。
【0034】請求項7記載の発明によれば、請求項1ま
たは6記載の発明の効果に加えて、化粧材の石目調模様
と石材が多量に含まれたことによる中塗り層の石に近い
質感とがマッチしたものとなり、より石的にリアルな感
覚の化粧板が得られる。
【0035】請求項8記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による化粧板が得られるもので、とくに、中塗
り層表面の凹凸が顕著で、模様のぼかし効果がより高い
意匠性に優れる化粧板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の全体構成を示す部分断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/20 B32B 27/20 Z 31/06 31/06 (56)参考文献 特開 平6−40199(JP,A) 特開 平4−33851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、 前記基材上に貼設される化粧材と、前記化粧材上に設けられる中塗り層と、 前記中塗り層上に設けられるトップコート層と、を有し、 前記中塗り層は、 透明樹脂塗料と、 前記透明樹脂塗料に多量に含まれる半透明の微粒子から
    なり、前記化粧材の模様をぼやかすとともに、前記中塗
    り層の表面から突出してこの表面を通過する光を乱反射
    させる石材と、 を備えることを特徴とする 化粧板。
  2. 【請求項2】前記中塗り層は主剤100に対して石材が
    70〜130の割合(重量比)である請求項1記載の化
    粧板。
  3. 【請求項3】前記石材がαアルミナである請求項1また
    は2記載の化粧板。
  4. 【請求項4】前記中塗り層に着色剤が含まれてなる請求
    項1記載の化粧板。
  5. 【請求項5】前記トップコート層に着色剤が含まれてな
    る請求項1または4記載の化粧板。
  6. 【請求項6】前記着色剤が前記化粧材の表面模様と同色
    系である請求項4または5記載の化粧板。
  7. 【請求項7】前記化粧材の表面模様が、石目模様である
    請求項1または6記載の化粧板。
  8. 【請求項8】基材上に化粧材を貼設する工程と、 透明樹脂塗料あるいは着色透明樹脂塗料に、半透明の細
    粒子よりなり前記化粧材の模様をぼやかす石材を多量に
    含有させたうえで、この透明樹脂塗料あるいは着色透明
    樹脂塗料を、光が乱反射するように当該塗料表面から前
    記石材を突出させた状態で前記化粧材上に塗布して中塗
    り層を形成する工程と、 前記中塗り層表面をサンダー処理する工程と、 前記サンダー処理した中塗り層上にトップコート層を形
    する工程と、 を含む ことを特徴とする化粧板の製造方法。
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JP5723575B2 (ja) * 2010-11-16 2015-05-27 信越ポリマー株式会社 サイディング材
JP2013231276A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Shin Etsu Polymer Co Ltd サイディング材
JP6212275B2 (ja) * 2013-04-05 2017-10-11 セーレン株式会社 積層シート、積層シートの製造方法および成形体
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