JPH06270370A - 化粧シ−ト - Google Patents

化粧シ−ト

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Publication number
JPH06270370A
JPH06270370A JP8377193A JP8377193A JPH06270370A JP H06270370 A JPH06270370 A JP H06270370A JP 8377193 A JP8377193 A JP 8377193A JP 8377193 A JP8377193 A JP 8377193A JP H06270370 A JPH06270370 A JP H06270370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated sheet
decorative laminated
layer
filled
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8377193A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Yoshimura
功 吉村
Hiroaki Aoyama
浩明 青山
Takashi Doi
孝志 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP8377193A priority Critical patent/JPH06270370A/ja
Publication of JPH06270370A publication Critical patent/JPH06270370A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】合成樹脂フイルムを化粧シート用基材とするワ
イピング化粧シートにおいて、凹部がシャープに、かつ
強調されて現出された高意匠性の化粧シートを容易かつ
確実に提供する。 【構成】合成樹脂が積層された化粧シートの表面に、エ
ンボスによる凹陥模様が設けられ、該凹陥模様の凹部に
着色塗料が充填され、更に表面に艶調整用トップコート
層を有する化粧シートに於いて、前記着色塗料が充填さ
れた凹部の光沢値が60%以上からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種家具類や、建築内
装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化
粧シートに関し、特に木目等の凹凸模様を表現するに好
適な塩化ビニル製ワイピングシートの意匠性の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、建材や家具等の基材の表面に装飾
あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シートにおい
て、特に表面意匠性に於いて優れた特性を奏する化粧シ
ートとしては、表面に凹陥部が設けられ、該凹陥部内に
着色塗料を充填した後、更に艶調整用トップコート層を
有するものが汎用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術においては、凹陥部内に充填される着色塗料の
光沢を、艶調整用トップコート層の光沢よりも低めに形
成することが一般的に知られているが、化粧シート表面
の光沢が低い場合、凹陥模様の凹凸感が見る角度により
不十分になり、意匠表現が単調になりやすいという欠点
があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、合成樹脂
フイルムを化粧シート用基材とする、ワイピング化粧シ
ートにおいて凹部がシャープに、かつ強調されて現出さ
れた高意匠性の化粧シ−トを容易かつ確実に提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の化粧シ−トは、合成樹脂層が積層された化
粧シートの表面に、エンボスによる凹陥模様が設けら
れ、該凹陥模様の凹部に着色塗料が充填され、更に表面
に艶調整用トップコート層を有する化粧シートに於い
て、前記着色塗料が充填された凹部の光沢値が60%以
上からなることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成からなる化粧シ−トでは、合成樹脂
層の表面にエンボスによる凹凸模様を設け、該凹凸模様
の凹部に充填する着色塗料の光沢値が60%以上で艶調
整用トップコート層よりも高く設けられているため、凹
部の形状がシャープに、且つ強調されて現出され、更に
天然木のオイルフィニッシュ仕上げの様な塗装調の意匠
が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明実施例1の化粧シ−トの積層
断面図であり、図2は実施例2の化粧シ−トの積層断面
図を示している。
【0008】これらの図から分かるように、前記化粧シ
ート1の構成としては、図1に示すように着色合成樹脂
層2の上面に絵柄印刷層3、透明合成樹脂層4を順に設
け、該透明合成樹脂層4の表面にエンボスによる凹陥部
5を設け、着色塗料6を用いて凹陥部5を充填し、更に
トップコート層7を設ける構成、或いは図2に示すよう
に、透明合成樹脂層4の下面に絵柄印刷層3、及び隠蔽
ベタ層7を設け、該透明合成樹脂層4の上面にエンボス
による凹陥部5を設け、着色塗料6を用いて凹陥部5を
充填し、更にトップコート層7を設ける構成がある。
【0009】化粧シート1に立体感、意匠感を持たせる
為には、例えば木目の導管に模した凹陥部5を、前記の
印刷模様3と組み合わせて、透明合成樹脂層4の表面に
エンボスによって設け、次いで該凹陥部5にワイピング
加工によつて着色塗料6を充填し、更にトップコート層
7を施した、所謂ダブリングエンボスによるワイピング
加工品が最適である。
【0010】着色合成樹脂層2及び透明合成樹脂層4に
は、例えば、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリオレフィン
系樹脂フイルム、ポリエステルフイルム、アクリル系樹
脂フイルム等が用いられるが、材料コスト、合板等の基
板への貼合せ時の作業性、更にVカット等の後加工性な
どからして着色ポリ塩化ビニルフイルムが適しており、
フイルムの厚みとしては、ダブリング仕様の場合は、着
色合成樹脂層2及び透明合成樹脂層4共に50〜150
μmとすることが好ましく、単層仕様の場合は80〜2
00μmとすることが好ましい。
【0011】着色合成樹脂層2には、通常のグラビア輪
転機等の任意の手段で木目、石目、布目、天然皮革の表
面柄、抽象柄等を表現する印刷が付されており、インキ
としてはアクリル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ウレタン、ポリエステル、塩素化ポリオレフィン、セル
ロース等樹脂をベヒクルとしたものが好ましい。又絵柄
印刷層3は、通常着色合成樹脂層2の上面側に設ける
が、該絵柄印刷形成用樹脂層が透明な材質よりなる場合
には、該樹脂層の下面側に設けることもできる。
【0012】ワイピングによる凹陥部の着色は、凹凸表
面全面に着色塗料6を塗布した後、塗布表面を例えばド
クターブレード、エアーナイフ、或いはスポンジ、布を
表面材とするローラー、ゴムローラー、金属ローラー等
で凸部表面の塗料、インキを拭き取ることにより施すこ
とができ、いずれの方法によって行われてもよい。
【0013】ワイピング加工に用いる着色塗料6として
は、公知のものを用いることができるが、特に表面物性
の上から、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等をベヒクルとする水性エマルジョン系、或いは
イソシアネート、アミン等の硬化剤を用いた2液硬化型
のポリウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系、メラ
ミン系樹脂をベヒクルとするものが好ましく、溶剤系と
しては、化粧シート素材が塩化ビニルの場合、高級アル
コール系、あるいは水が主溶剤であることが好ましい。
またこれらの着色塗料6に含まれる顔料は弁柄、黄鉛、
墨、シアニンブルー、ポリアゾ等の公知のものから選択
することが出来る。
【0014】着色塗料6が充填された凹陥部5の光沢値
としては、60%以上好ましくは70%以上と出来るだ
けフルグロスに近いものが良く、天然木のオイルフィニ
ッシュ仕上げの様な高級塗装調の意匠が得られる。反面
光沢値が60%以下の場合、艶調整トップコート層との
光沢差が小さい為に見る角度によって凹凸感が不十分に
なり意匠表現が単調で化粧効果に劣る。
【0015】トップコート層7は、化粧シート1の表面
の光沢度を調整するために設けるものであるが、表面保
護の役割もある。無色の透明であっても、あるいは着色
透明であっても、更には艶消しの透明であってもよい、
光沢値としては着色塗料6が充填された凹部より低めに
することが好ましく、光沢の調整は、適量の艶消し剤を
分散させて行う、使用できる艶消し剤は、シリカ、炭酸
カルシウム、ケイ砂、シラスバルーン等の公知の無機質
充填剤が用いられる。塗料組成としては、一般的には2
液型ウレタン樹脂が使用され、水性ウレタン、電離放射
線硬化型樹脂等も利用できる。またインキの溶剤として
は、塩化ビニルの溶解力の弱いものが好ましいが、一般
的には、水、アルコール、ケトン、エステル、芳香族炭
化水素の混合系が用いられる。
【0016】本発明で使用するトップコート層7の樹脂
被膜の厚みとしては1〜10μmが好ましく、通常の着
色塗料層の保護と意匠効果を目的とする場合1〜2μm
で良く、塗装感(深み)を強調する場合は5〜10μm
が望ましい
【0017】実施例1 厚さ80μmの着色ポリ塩化ビニルフイルム(理研ビニ
ル製、W−500)の表面に塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体・アクリル系インキ(ザ・インクテック製、X
I)で木目模様柄をグラビア輪転機にて印刷した。次い
で厚さ80μmの透明ポリ塩化ビニルフイルム(理研ビ
ニル製、W−500)と上記印刷された着色ポリ塩化ビ
ニルフイルムの木目模様印刷層とを重ねて、予熱ドラム
温度165℃、エンボス圧2kg/cm2 、速度20m/分
の条件でダブリングエンボスに付すことにより、両者を
積層すると同時に透明ポリ塩化ビニルフイルムの表面に
木目の導管に相当する凹陥部を賦形した。
【0018】次いでエンボスによる凹陥部が表面に賦形
された前記ポリ塩化ビニルフイルムに対して、ウレタン
系インキ(昭和インク製、PW−HG)ダイコート法に
よって塗工した後ドクターブレードで凹陥部以外の部分
に付着しているワイピングインキを除去し積層シートの
表面に形成されている凹陥部内に着色塗料を充填、固化
させた。更に先の化粧シートのワイピング処理面に対し
てウレタン系インキ(昭和インク製、0P−NO80)
にてグラビアコート法によつて15g/m2塗工し、トッ
プコート層を乾燥硬化さし、凹部に艶があり、シャープ
に現出された化粧シートを得た。
【0019】実施例2 厚さ150μmの透明ポリ塩化ビニルフイルム(バンド
ー化学製、BPF)にグラビア輪転機にて木目模様印刷
及び隠蔽ベタ印刷層を施した後、印刷層の反対面にエン
ボス加工を行い凹陥部を賦形した。以後の工程は実施例
1と同様に行い単層の凹部が高光沢で、シャープに現出
された化粧シートを得た。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧シ−
トは、表面に凹陥部が設けられ、該凹陥部の光沢値が6
0%以上になるように着色塗料が充填され、更に表面層
として凹陥部の着色塗料層より低光沢のトップコート層
を有するために、凹陥部がシャープに、且つ強調されて
現出され、天然木にオイルフィニッシュ仕上げをおこな
った様な、塗装感と深みとをあわせそなえた意匠効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の化粧シ−トの積層構成
を示す断面図である。
【図2】本発明に係る実施例2の化粧シ−トの積層構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 化粧シート 2 着色合成樹脂層 3 絵柄印刷層 4 透明合成樹脂層 5 エンボス凹部 6 着色塗料層 7 トップコート層 8 隠蔽ベタ層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂層が積層された化粧シートの表
    面に、エンボスによる凹陥模様が設けられ、該凹陥模様
    の凹部に着色塗料が充填され、更に表面に艶調整用トッ
    プコート層を有する化粧シートに於いて、前記着色塗料
    が充填された凹部の光沢値が、60度反射にて60%以
    上からなることを特徴とする化粧シ−ト。
JP8377193A 1993-03-19 1993-03-19 化粧シ−ト Pending JPH06270370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8377193A JPH06270370A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 化粧シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8377193A JPH06270370A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 化粧シ−ト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06270370A true JPH06270370A (ja) 1994-09-27

Family

ID=13811872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8377193A Pending JPH06270370A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 化粧シ−ト

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JP (1) JPH06270370A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09314792A (ja) * 1996-05-27 1997-12-09 Dainippon Printing Co Ltd 耐候性のあるオレフィン系化粧シート
JP2000301680A (ja) * 1999-04-19 2000-10-31 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及びそれを用いた化粧材
JP2015193209A (ja) * 2013-09-27 2015-11-05 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧板

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09314792A (ja) * 1996-05-27 1997-12-09 Dainippon Printing Co Ltd 耐候性のあるオレフィン系化粧シート
JP2000301680A (ja) * 1999-04-19 2000-10-31 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及びそれを用いた化粧材
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010612