JP3802079B2 - 化粧シ−ト - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、各種家具類や、建築内装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シートに関し、特にシートの厚みを薄くしても意匠的にも質感のある好適な化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の化粧シートとしては、薄葉紙に通常の方法で印刷を施し、表面保護のためアミノアルキッド、ウレタン樹脂等をトップコート層として設けたシートが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術においては、表面に塗布した合成樹脂が、紙層内部まで含浸しないため、紙間剥離を起こすという欠点がある。又耐水性、耐溶剤性、耐化学薬品性等の化学的性質にも劣るという欠点を有している。
【0004】
本発明はかかる問題点に鑑みて成されたものであって、化粧シートのベース基材としてポリプロピレンフイルムを用いることによって高意匠、高品質な、環境に優しいエコロジー対応の化粧シ−トを容易かつ確実に提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の要旨は、化粧シートのベース基材としてポリプロピレンフイルムと、その上に設けられる隠蔽性着色ベタ層の組み合わせに特徴を有する。
【0006】
ベース基材層と隠蔽性着色ベタ層と絵柄印刷層と、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーンから選択される艶消剤を含有する艶調整トップコート層と、該艶調整トップコート層より低光沢のインキで設けられた木目導管柄からなる艶消し絵柄層とが下から順に積層構成されてなり、ベース基材層が未延伸着色ポリプロピレンフイルムからなり、該隠蔽性着色ベタ層がベヒクルに塩素化ポリプロピレン系樹脂を用いたインキからなる化粧シートを得ることから成る。
【0007】
【作用】
本発明の化粧シ−トは、未延伸着色ポリプロピレンフイルムを化粧シートのベース基材とし、隠蔽性ベタ層を設ける事によって化粧板用基板の表面色相のばらつきにも対応でき、安定した色調の製品を薄膜で供給するものである。
【0008】
更にベース基材として、ポリプロピレンフイルムを用いてるために焼却廃棄処分時に発生するガスに有毒な塩酸ガスを含まず、又耐溶剤性、耐化学薬品性等の化学的性質を高めるようにも作用する。
【0009】
【実施例】
以下、実施例について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は本発明に係わる化粧シートの積層構成を示したものであり、1はベース基材層、2は隠蔽性着色ベタ層、3は絵柄印刷層、4は艶調整トップコート層、5は艶消し絵柄層を表す。
【0011】
ベース基材層1には、例えば、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリオレフィン系樹脂フイルム、ポリエステル系樹脂フイルム、アクリル系樹脂フイルムなどがあげられるが、焼却廃棄処分時に発生する有機ガスの安全性の点では、ポリオレフィン系樹脂フイルム、ポリエステル系樹脂フイルムが好ましく、また化粧シートの表面に形成される絵柄印刷層の色調の安定性の点、及び化粧板用基板の表面色相のばらつきに対応できる隠蔽力を保持するには、ポリオレヒィン系樹脂フイルム特に着色されたポリプロピレンフイルムが好適に使用できる。
【0012】
ポリプロピレンフイルムの着色顔料としては、通常使用される有機又は無機系顔料が使用でき、隠蔽性を保持する為の白色顔料としては、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の無機顔料が適し、その添加量としては10〜20%が好ましい。
【0013】
ポリプロピレンフイルムには、延伸タイプと、未延伸タイプのフイルムがあるが、フイルム基材が柔軟性をもちラッピング、Vカット等の加工適性にすぐれ、又加熱収縮率に優る未延伸タイプが好ましい。
【0014】
隠蔽性着色ベタ層2は、ベース基材層1と絵柄印刷層3との間に設けられるものである。該隠蔽性着色ベタ層2をもうける目的としては、着色ポリプロピレンフイルム層1自体の隠蔽性が不足していても該隠蔽性着色ベタ層2で隠蔽性能を付与する事が出来ると共に、着色剤を添加することによって意匠性を向上させる事が出来るという利点がある。
【0015】
隠蔽性着色ベタ層2を形成するために用いられるインキとしては、ベヒクルに必要に応じて顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適宜混合したものが挙げられ、インキのベヒクルとしては公知のもの、例えばセルロース誘導体、スチレン樹脂、アクリル樹脂、ビニル重合体等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂等を用いる事が出来る。シート用基材への密着性、可撓性等から塩素化ポリプロピレン系、アクリルウレタン系、ビニル重合体系の樹脂を一液又は二液で用いるのが好ましい。上記インキ層形成法としてはグラビア印刷、又はロールコート等の通常の塗布方式が用いられる。
【0016】
絵柄印刷層3には、例えば、木目、石目、天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等を表現する印刷が付されており、その任意の模様を設けるインキのベヒクルとしては公知のものが使用できるが、前記隠蔽性着色ベタ層2に用いられるものと同じでよい。
【0017】
なお、印刷表面に施される艶調整トップコート層4は無色の透明であっても、あるいは着色透明であってもよい、化粧シート表面の光沢度を調整するために設けるものであるが、表面保護の役割もある。艶調整トップコート層4は適宜のベヒクルを用いた塗料を塗布する事により形成され、該ベヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂の1種又は2種以上の混合樹脂を用いることが出来る。艶調整トップコート層4を形成する塗料には通常、適量の艶消剤を分散させて所望の光沢度を与えるが艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーン等が用いられる。上記塗料の塗布方法としては、グラビアコート、ロールコート、エアナイフコート等の方式が用いられる。
【0018】
次に、化粧シート最上部に設けられる艶消し絵柄層5は、半艶、全艶消し等任意に調整する事が出来るが望むべくは艶調整トップコート層4よりも低光沢に設けたほうが、意匠性の点においては優れている。又用いられるインキとしてはビヒクル、艶消剤ともに上記トップコート層に用いられるものと同じでよい。
【0019】
実施例1
40μの未延伸白色ポリプロピレンフイルム(二村化学製、FAKCWーBT)の上に塩素化ポリプロピレン系樹脂をベヒクルとするインキ(ザ・インクテック製、U─PAC)を用いて隠蔽ベタ層と、オーク柄で導管を除く木目模様層を、更にこの木目印刷層の上に二液硬化型のポリウレタン樹脂をベヒクルとするインキ(ザ・インクテック、KLP)で艶調整トップコート層及び艶調整トップコート層よりも低光沢にした導管柄をグラビア輪転機を用いてインラインにて同時印刷を行って意匠性の優れた木目柄化粧シートを作製した。
【0020】
【発明の効果】
本発明の化粧シートは、ベース基材層と隠蔽性着色ベタ層と絵柄印刷層と艶調整トップコート層と艶消し絵柄層とが下から順に積層され、該ベース基材層に未延伸着色ポリプロピレンフイルムからなる化粧シートである。
【0021】
前記化粧シ−トは、未延伸着色ポリプロピレンフイルムを化粧シートの基材とし、隠蔽性着色ベタ層を設ける事によって化粧板用基板の表面色相のばらつきにも対応でき、安定した色調の製品を薄膜で供給するものである。
【0022】
さらに、本発明によつて形成される化粧シ−トは、薄膜、高意匠の化粧シートのため、焼却廃棄処分時に発生するガス量も少なく、又有毒な塩酸ガスも含まない環境に優しい化粧シートで有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの積層構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ベース基材
2 隠蔽性着色ベタ層
3 絵柄印刷層
4 艶調整トップコート層
5 艶消し絵柄層
Claims (1)
- ベース基材層と隠蔽性着色ベタ層と絵柄印刷層と、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーンから選択される艶消剤を含有する艶調整トップコート層と、該艶調整トップコート層より低光沢のインキで設けられた木目導管柄からなる艶消し絵柄層とが下から順に積層構成されてなり、該ベース基材層が未延伸着色ポリプロピレンフイルムからなり、該隠蔽性着色ベタ層がベヒクルに塩素化ポリプロピレン系樹脂を用いたインキからなることを特徴とする化粧シート。
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JP01583793A JP3802079B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 化粧シ−ト |
Publications (2)
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JPH06198830A JPH06198830A (ja) | 1994-07-19 |
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JP01583793A Expired - Lifetime JP3802079B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 化粧シ−ト |
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- 1993-01-06 JP JP01583793A patent/JP3802079B2/ja not_active Expired - Lifetime
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