JP2000296592A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2000296592A
JP2000296592A JP11107408A JP10740899A JP2000296592A JP 2000296592 A JP2000296592 A JP 2000296592A JP 11107408 A JP11107408 A JP 11107408A JP 10740899 A JP10740899 A JP 10740899A JP 2000296592 A JP2000296592 A JP 2000296592A
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Seiichi Ishida
誠一 石田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Vカット加工、ラッピング加工等の2次加工
を行っても化粧シートの層間での剥離の発生が極めて少
なく、また、廃材の処理手段として焼却処理を利用する
際に塩化水素等の有毒ガスの発生のない、耐溶剤性、耐
汚染性等の物性に優れた化粧シートを安価に提供するこ
とである。 【解決手段】 下から順に、基材シート層、絵柄印刷
層、表面保護層が積層された化粧シートであって、前記
基材シート層が少なくとも上面に易接着性樹脂層を設け
た不透明なポリエステル系樹脂フイルムからなり、前記
表面保護層が透明ポリオレフィン系樹脂フイルムからな
るとともに、前記絵柄印刷層と前記表面保護層とがドラ
イラミネート型接着剤により積層されている化粧シート
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種家具類や建築内
装材等に装飾或いは表面保護の目的で貼着される化粧シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧シートとしては、塩化ビニル
樹脂フイルムの上に通常の方法で印刷を施した後、透明
性のある塩化ビニル樹脂フイルムを積層した化粧シー
ト、また立体感を現出させ、意匠性の改良を図るため
に、前記化粧シートの透明性のある塩化ビニル樹脂フイ
ルム面にエンボスを施し、更にエンボスの凹部にインキ
を充填して、例えば木目の導管模様等を表現してなる化
粧シートが知られている。塩化ビニル樹脂フイルムが用
いられる理由は、汎用樹脂であり、製造コストが低いこ
と、着色の容易さ、ラミネート加工の良さ、エンボス加
工の容易さ、さらに真空成形加工性、Vカット加工性等
の2次、3次加工の容易さが他の樹脂と比較して、良好
もしくはバランスが取れていることが理由である。しか
しながら、昨今の環境問題に関連して、焼却処理に付し
たときに塩化水素ガスを発生するため、廃材の処理手段
として焼却処理を利用することができない点で塩素基を
含まない塩化ビニル樹脂以外の化粧シートが求められて
いる。
【0003】一方、塩化ビニル樹脂フイルムが有するこ
のような欠点を克服する化粧シートとして、基材シート
としてのポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂フイルムに印刷を施した後、表面保護層とし
て透明性のあるエチレン−ビニルアルコール共重合体フ
イルムやアクリル系樹脂フイルムを積層し、該透明性の
あるフイルム面にエンボスを施し、更にエンボス凹部に
ワイピングによる着色を施した化粧シートが提案されて
いるが、基材シートにポリオレフィン系樹脂フイルムを
用いたものは、塩化ビニルフイルムよりも引張り強度が
弱く、伸び易いため、多色印刷時の印刷見当合わせが困
難であり、また、耐熱性が悪いためにインキの乾燥温度
を高くすることが出来ず残存溶剤によるブロッキングを
起こし易い等の問題があり、また、表面保護層にエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体フイルムを積層した化粧
シートの場合は、エチレン−ビニルアルコール共重合体
フイルムの耐熱性が悪いため基材シートに熱接着により
ラミネートすることが難しく、透明性のあるアクリル系
樹脂フイルムの場合は、フイルムが高価で、適性コスト
とするためにフイルムの厚みを厚くすることが出来ない
ため、意匠的な深みがなく、またエンボスの入りも甘く
意匠的に見劣りし、物性面では耐溶剤性に乏しいためエ
ンボス凹部にワイピングにより着色インキを充填し、ト
ップコート層を設けた場合割れ易いという問題があっ
た。
【0004】そこで、基材シートに不透明なポリエステ
ル系樹脂フイルムに印刷を施し、表面保護層として透明
性のポリオレフィン系樹脂フイルムを熱接着により積層
した化粧シートを提案したが、ポリオレフィン系樹脂フ
イルムの耐熱性が悪く、熱接着時の加熱温度を高くする
ことが出来ないために、接着性にバラツキを生じ易いと
いう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、Vカット加工、ラッピング加工等の2次加工を行っ
ても、化粧シートの層間での剥離の発生が極めて少な
く、また、廃材の処理手段として焼却処理を利用する際
に塩化水素等の有毒ガスの発生のない、耐溶剤性、耐汚
染性等の物性に優れた化粧シートを安価に提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、下から順に、基材シート層、絵
柄印刷層、表面保護層が積層された化粧シートであっ
て、前記基材シート層が少なくとも上面に易接着性樹脂
層を設けた不透明なポリエステル系樹脂フイルムからな
り、前記表面保護層が透明ポリオレフィン系樹脂フイル
ムからなるとともに、前記絵柄印刷層と前記表面保護層
とがドライラミネート型接着剤により積層されているこ
とを特徴とする化粧シートとすることである。この構成
とすることにより、絵柄印刷層を設けられた不透明なポ
リエステル系樹脂フイルムからなる基材シートと透明ポ
リオレフィン系樹脂フイルムからなる表面保護層が、ド
ライラミネート型接着剤により積層されているため、化
粧シートの層間接着力が強力に安定し、Vカット加工、
ラッピング加工等の2次加工に適したものとなる。ま
た、分子中に塩素基が含まれていない、即ち、焼却処理
に付したときに塩化水素ガスが発生することのない化粧
シートが得られる。しかも基材シートをポリエステル系
樹脂フイルムとしていることにより、強度、耐熱性、寸
法安定性に優れるので、多色印刷時の印刷見当精度もよ
く、印刷インキの乾燥も十分に行え、ブロッキングのな
い非常に意匠性の高い化粧シートとすることが可能であ
り、表面保護層を透明ポリオレフィン系樹脂フイルムと
しているので、耐溶剤性、耐汚染性等の表面物性に優れ
た化粧シートとすることができる。更に基材シートの少
なくとも上面に易接着性樹脂層を設けていることで絵柄
印刷層の密着に優れ、また、化粧シートの基板への接着
が良くなる。
【0007】また、前記ドライラミネート型接着剤が2
液硬化型ポリウレタン系樹脂よりなることを特徴とする
化粧シートとすることである。こうすることにより、絵
柄印刷層を設けた基材シートと表面保護層である透明ポ
リオレフィン系樹脂フイルムとの密着性に優れたものと
なる。
【0008】また、本発明の化粧シートは、前記不透明
なポリエステル系樹脂フイルムが空洞含有ポリエステル
樹脂層とポリエステル樹脂層とが積層された構成からな
ることを特徴とするものである。そうすることにより、
強度、耐熱性、寸法安定性を悪くすることなく、隠蔽性
を良くし、少ない樹脂量で同じ厚みのシートとすること
が可能となるのでコストダウンが図れるとともに環境に
も優しく、また絵柄印刷層が被貼合せ材の色の影響を受
けにくいものとなる。
【0009】更に、前記表面保護層の上面にエンボス加
工を施してエンボス凹部を形成し、更にワイピングによ
り該エンボス凹部に着色インキを充填し、しかるのちに
トップコート層を設けたことを特徴とする化粧シートで
ある。そうすることにより、より本物に近い意匠、特に
木目模様等が得られることになる。
【0010】
【発明の実施の態様】図1は本発明の第1実施例の化粧
シートの積層構成を示す断面図、図2は本発明の第2実
施例の化粧シートの積層構成を示す断面図、図3は本発
明の第3実施例の化粧シートの積層構成を示す断面図で
あつて、1、1' 、1''は化粧シート、2は基材シー
ト、21は不透明なポリエステル系樹脂フイルム、21
aは空洞含有ポリエステル樹脂層、21bはポリエステ
ル樹脂層、22は易接着性樹脂層、3は絵柄印刷層、3
1はベタ印刷層、32は模様印刷層、4は接着剤層、5
は透明ポリオレフィン系樹脂フイルム、6はエンボス凹
部、7は着色インキ層、8はトップコート層をそれぞれ
表す。
【0011】本発明の化粧シート1の基本的な構成は図
1に示すように、基材シート2としては、不透明なポリ
エステル系樹脂フイルム21の両面に易接着性樹脂層2
2が設けられており、該易接着性樹脂層22の一方の面
にベタ印刷層31と模様印刷層32よりなる絵柄印刷層
3が形成され、該絵柄印刷層3の上面に接着剤層4を介
して、表面保護層となる透明ポリオレフィン系樹脂フイ
ルム5が積層形成された構成であり、接着剤層4は2液
硬化型ポリウレタン系樹脂からなるドライラミネート型
接着剤からなり、絵柄印刷層3を設けた基材シート2と
透明ポリオレフィン系樹脂フイルム5が強固に接着さ
れ、その分子中に塩素基が含まれていない構成からなっ
ている。
【0012】本発明の化粧シート1に用いられる不透明
なポリエステル系樹脂フイルム21は、強度と耐熱性、
寸法安定性に優れているので、化粧シートの基材に適し
ており、かつ、分子中に塩素基が含まれていないので、
有毒な塩化水素ガスを発生することのないものである。
更に、不透明とすることにより、隠蔽性を持たせ、基材
シート2上に形成される絵柄印刷層3の印刷柄が被貼合
せ基板の色の影響を受けなくすることが可能であり、本
発明に好ましいものである。不透明化する方法として
は、着色、発泡、空洞化処理等の方法が挙げられる。
【0013】本発明の表面保護層としてのポリオレフィ
ン系樹脂フイルム5は透明なフイルムが用いられ、絵柄
印刷層3を保護するためのものであり、重要なことは、
分子中に塩素基が含まれていないことであり、またアク
リル系樹脂フイルムに比べ耐溶剤性に優れ、コストが安
価で、エンボス入りの良いものである。このようなポリ
オレフィン系樹脂は、ポリエチレン系としてはポリエチ
レンの単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−ブテン−1共重合体等のエチレン系樹脂であ
り、ポリプロピレン系としては、ポリプロピレンの単独
重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−
ブテン共重合体等のプロピレン系樹脂であり、中でも、
非結晶性のポリプロピレンと結晶性のポリプロピレンと
の共重合により作製された軟質ポリプロピレンフイルム
が、剛性範囲が広く、柔軟性に富み、適度の表面硬度と
成型性に優れていると共に、エンボス加工性が良く、コ
ストも安く、燃焼時に有毒ガスの発生もなく好ましいも
のである。また、透明ポリオレフィン系樹脂フイルム5
の面を印刷インキ、塗料、接着剤との接着性を良くする
ために、コロナ処理、オゾン処理等の処理を行いフイル
ムの表面を活性化しておいても良い。
【0014】基材シート2としての不透明なポリエステ
ル系樹脂フイルム21の上面には、ベタ印刷層31及び
オーク、チーク、ウォルナット、杉、檜等の柾目、板目
状の木目模様等を現出する模様印刷層32が、従来の塩
酢ビ系、塩酢ビ−アクリル系、アクリル−ポリオール系
のバンイダー用樹脂を利用した印刷インキにより、グラ
ビア印刷によって形成されており、木目の「照り」を良
く表現できるようにするためには、パール顔料や金属粉
などの光輝性顔料を添加したものが好ましい。
【0015】また、図1の第1の実施例に示すように、
不透明なポリエステル樹脂フイルム21の易接着性樹脂
層22面に設けた絵柄印刷層3を構成しているインキが
表面保護層であるポリオレフィン系樹脂フイルム5と接
着力の弱いもの、あるいは接着適性の無いものとしても
絵柄印刷層3上面にドライラミネート型接着剤を設けた
構成とすればよいものである。接着剤層4としては、2
液硬化型ポリウレタン系樹脂を用いることが好ましい。
中でも主剤としてOH基を有するポリオール成分(アク
リルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテ
ルポリオール、エポキシポリオール等)を用い、これに
硬化剤として、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート
等のイソシアネート化合物を添加してなる2液硬化型ポ
リウレタン系樹脂が好ましいものである。
【0016】ここで、本発明に適した構成の不透明なポ
リエステル系樹脂フイルム21、即ち、空洞含有ポリエ
ステル樹脂層21aとポリエステル樹脂層21bとの積
層体からなる2軸延伸されたポリエステル積層フイルム
を用いて構成された化粧シート1’について図2の第2
実施例に基づいて説明を行う。
【0017】図2に示した空洞含有ポリエステル樹脂層
21aとポリエステル樹脂層21bとの積層体からなる
2軸延伸されたポリエステル積層フイルムとすることに
より、不透明性、印刷適性、接着性、耐侯性等の優れた
空洞含有ポリエステル樹脂層21aと、強度、耐熱性、
寸法安定性に優れたポリエステル樹脂層21bとの両者
の優れた諸物性を併せ持った化粧シート用途に適したも
のとなり、更に空洞含有ポリエステル樹脂層21a面に
易接着性樹脂層22を形成しているため印刷インキの密
着性に優れ、更にポリエステル樹脂層21b面にも易接
着性樹脂層22が設けられているため基板との接着に優
れたものである。上記不透明なポリエステル系樹脂フイ
ルム21は空洞を発生させるためのフイラーを添加した
ポリエステル樹脂とフイラーを添加しないポリエステル
樹脂とを共押出しにより積層フイルムを作製し、引き続
き縦方向および横方向に延伸して製造される。フイラー
としては炭酸カルシウム、タルク、カオリン、硫酸バリ
ウム等の無機物、ないしはポリエステル樹脂と相溶性の
ないポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート
等の熱可塑性ポリマーが使用される。
【0018】化粧シートに使用する不透明なポリエステ
ル系樹脂フイルム21の厚さは38〜75μmのものが
適当である。また、空洞含有ポリエステル樹脂層21a
とポリエステル樹脂層21bとの積層体からなる2軸延
伸されたポリエステル積層フイルムとする場合には、ポ
リエステル樹脂層21bの占める厚さが4〜10μmの
ものが使用可能である。
【0019】易接着性樹脂層22に使用可能な樹脂とし
ては、ポリエステル樹脂との接着性が優れると共に、ア
クリルウレタン系樹脂、塩酢ビ系樹脂、塩酢ビ−アクリ
ル系樹脂との接着性に優れた樹脂が好ましく、熱可塑性
ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等が最も
適している。
【0020】本発明の化粧シートのその他の構成とし
て、図3に示すように前記透明ポリオレフィン系樹脂フ
イルム5の表面に設けられたエンボス凹部6に着色イン
キ7を充填し、しかるのちにトップコート層8を設ける
構成があり、表面に設けられた凹凸模様の凹部に着色イ
ンキ7を充填することで、化粧シートの意匠効果をより
高めたものである。
【0021】エンボス加工は、不透明なポリエステル系
樹脂フイルム2の絵柄印刷層3面とポリオレフィン系樹
脂フイルム5をドライラミネート型接着剤層4を介して
貼着し、熱間養生後、前記ポリオレフィン系樹脂フイル
ム5側からエンボス版で凹凸を施した後に冷却すること
により形成したものである。この凹凸模様6の加工には
周知の枚葉、あるいは輪転式エンボス機が用いられる。
【0022】ポリオレフィン系樹脂フイルム5のエンボ
ス凹部6に充填される着色インキ7としては、塗料ない
しインキが用いられる。例えば、ポリエステル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂等の合成樹脂樹脂類をベヒクルの構
成材料とし、ベヒクル中に着色顔料、体質顔料、可塑剤
等を添加してなる塗料又はインキが用いられる。使用さ
れるベヒクルとしては2液硬化型ポリウレタン系樹脂の
ものが好適に用いられる。ワイピング法としては、ドク
ターブレード法、ロールコート法等、従来から使用され
ているワイピング法のいずれによっても良い。
【0023】トップコート層8は無色の透明であって
も、あるいは着色透明であっても、更に艶消しの透明で
あってもよく、化粧シート表面の光沢度を調整するため
に設けるものであるが、表面保護の役割もある。トップ
コート層8は適宜のベヒクルを用いた塗料を塗布するこ
とによって形成され、該ベヒクルとしては、ポリウレタ
ン系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を
用いることができる。トップコート層8を形成する塗料
には、通常適量の艶消し剤を分散させて所望の艶消し度
を与えるが、艶消し剤を全く含まないグロス(光沢)タ
イプのインキを用いることもある。用いられる艶消し剤
としては、マイカ、シリカ、アルミナ炭酸カルシウム、
ケイ砂等の無機質中空体、或いはアクリル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、メラ
ミン樹脂等の樹脂およびこれら樹脂の変性物等から構成
されてなる弾性球状有機樹脂ビーズ等である。上記塗料
の塗布方法としては、グラビアコート、ロールコート、
エアナイフコート等の方式が用いられる。
【0024】本発明の化粧シートは不透明なポリエステ
ル系樹脂フイルムからなる基材層2の両面、即ち化粧シ
ートの裏面に易接着性樹脂層22が設けられているの
で、合板等の基板に汎用のポリ酢酸ビニル系エマルジヨ
ンタイプ接着剤を使用して強固に接着積層することがで
き、完成した化粧板は、耐磨耗性、耐熱性、耐溶剤性、
耐汚染性等の物性に優れるので、建築内装材、壁材、間
仕切り、ドア等の表面材用途に使用できると共に、合板
にVカツト溝を形成して折り曲げ加工する用途および異
形木材、異形成形品等のラツピング用途にも使用でき
る。易接着性樹脂層22は、前記熱可塑性ポリエステル
樹脂、ポリエステルウレタン樹脂からなる塗料を使用し
て1μm程度の厚さに形成することにより、汎用のポリ
酢酸ビニル系エマルジョン接着剤により合板等に積層す
るに際しても十分に接着強度が得られる。また、本実施
では説明を行わなかったが、不透明なポリエステル系樹
脂フイルムとして、顔料および/または染料を配合した
着色ポリエステル系樹脂フイルムとしても勿論構わない
ものであり、その場合においても易接着性樹脂層を設け
ることにより上記と同様の効果が得られるものである。
【0025】実施例1 厚さ50μmの両面にポリエステル系易接着性樹脂層が
積層された空洞含有ポリエステル樹脂層とポリエステル
樹脂層とが積層され2軸延伸された不透明なポリエステ
ル積層フイルムの易接着性樹脂層面上に、グラビア印刷
機で、アクリルポリオール系樹脂にイソシアネート硬化
剤を添加したインキを用いて隠蔽ベタインキ層と塩酢ビ
−アクリル系インキにて絵柄インキ層とを設けた。一方
厚み80μmの透明なポリプロピレンフイルムに2液硬
化型ポリウレタン樹脂よりなる接着剤をグラビアロール
コーターで10g/m2 (ドライ)になるように塗布
し、乾燥後、前記印刷された不透明なポリエステル積層
フイルムの絵柄インキ層面とドライラミネートして化粧
シートを作製した。
【0026】実施例2 実施例1で得られた化粧シートを、ドラム温度110
℃、テフロンロール温度120℃、エンボスシリンダー
温度50℃、ニップ圧力25kg/cm2 、速度10m
/minの条件で加圧しエンボス凹部を有する化粧シー
トを作製した。さらに、前記エンボスによる凹部が表面
に賦形されたポリプロピレンフイルム面に2液硬化型ウ
レタン系着色インキをロールコート法によって塗工した
後、ドクターブレードで凹部以外の部分に付着している
着色インキを除去し、積層シートの表面に形成されてい
るエンボス凹部内に着色インキを充填固化させた。更に
このシート上に2液硬化型ウレタン系トップコート用イ
ンキを版深60μmのグラビアロールにてコートする事
によって、意匠性、加工性に優れた化粧シートを作製し
た。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、基材シー
トとしての不透明なポリエステル系樹脂フイルムの表面
に、透明ポリオレフィン系樹脂フイルムを表面保護層と
してドライラミネート型接着剤により積層したことによ
り、接着強度にバラツキの少ない、安定した密着性を有
する化粧シートがえられ、また、樹脂中に塩素原子を含
まない構成となるので、焼却処理時に発生するガスに有
毒な塩化水素等のガスを含有していないために、環境を
汚染する等の問題もなくなり、廃材の処理手段として焼
却手段を利用することが出来るようになる。
【0028】基材シートとして、不透明性、印刷適性、
接着性、耐薬品性等の優れた空洞含有ポリエステル樹脂
層に、強度、耐熱性、寸法安定性等の優れたポリエステ
ル樹脂層を積層した構成からなる不透明なポリエステル
系樹脂フイルムとすることにより、多色印刷時の印刷見
当精度に優れ、残存溶剤によるブロッキングの問題もな
い高意匠の化粧シートが得られ、ポリエステル樹脂層面
に易接着性樹脂層を設けた構成の化粧シートとすること
により、ポリ酢酸ビニル系エマルジョンタイプ等の汎用
接着剤で合板等の基板に貼合せることができる。
【0029】さらに、表面保護層としてポリオレフィン
系樹脂フイルムを積層した構成のため、耐溶剤性、耐汚
染性、耐熱性等の物性に優れ、表面保護層の厚みを厚く
することで、深みのある意匠、シャープなエンボス形状
を有する化粧シートを得ることが出来る。エンボスが着
色されているので、印刷模様と組み合わせることによ
り、意匠感の優れたものが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の化粧シートの積層構成を
示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の化粧シートの積層構成を
示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の化粧シートの積層構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 1’1'' 化粧シート 2 基材シート 21 不透明なポリエステル系樹脂フイルム 21a 空洞含有ポリエステル樹脂層 21b ポリエステル樹脂層 22 易接着性樹脂層 3 絵柄印刷層 31 ベタ印刷層 32 模様印刷層 4 接着剤層 5 透明ポリオレフィン系樹脂フイルム 6 エンボス凹部 7 着色インキ層 8 トップコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01D AK07C AK41D AK41E AK51G AS00C AS00E AT00A BA04 BA05 BA07 BA10C BA10D CB00 CB02 DD02A DD09A DD21E DJ00E EH46E EJ40A EJ91C GB08 GB81 HB31 HB31B JB07 JK06 JL00 JL00C JL01 JL06 JL11D JN01C JN02D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下から順に、基材シート層、絵柄印刷
    層、表面保護層が積層された化粧シートであって、前記
    基材シート層が少なくとも上面に易接着性樹脂層を設け
    た不透明なポリエステル系樹脂フイルムからなり、前記
    表面保護層が透明ポリオレフィン系樹脂フイルムからな
    るとともに、前記絵柄印刷層と前記表面保護層とがドラ
    イラミネート型接着剤により積層されていることを特徴
    とする化粧シート。
  2. 【請求項2】 前記ドライラミネート型接着剤層が2液
    硬化型ポリウレタン系樹脂よりなることを特徴とする請
    求項1に記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】 前記不透明なポリエステル系樹脂フイル
    ムが空洞含有ポリエステル樹脂層とポリエステル樹脂層
    とが積層された構成からなることを特徴とする請求項1
    または2のいずれかに記載の化粧シート。
  4. 【請求項4】 前記表面保護層の上面にエンボス加工を
    施してエンボス凹部を形成し、更にワイピングにより該
    エンボス凹部に着色インキを充填し、しかるのちにトッ
    プコート層を設けたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の化粧シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002319790A (ja) * 2001-04-19 2002-10-31 Seiren Co Ltd 難燃性金属被覆布帛
KR20210115503A (ko) * 2020-03-13 2021-09-27 에스케이씨 주식회사 폴리에스테르층을 포함하는 데코시트 및 데코시트의 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002319790A (ja) * 2001-04-19 2002-10-31 Seiren Co Ltd 難燃性金属被覆布帛
KR20210115503A (ko) * 2020-03-13 2021-09-27 에스케이씨 주식회사 폴리에스테르층을 포함하는 데코시트 및 데코시트의 제조방법
KR102332195B1 (ko) 2020-03-13 2021-11-26 에스케이씨 주식회사 폴리에스테르층을 포함하는 데코시트 및 데코시트의 제조방법

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