JPH10180966A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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- JPH10180966A JPH10180966A JP35908996A JP35908996A JPH10180966A JP H10180966 A JPH10180966 A JP H10180966A JP 35908996 A JP35908996 A JP 35908996A JP 35908996 A JP35908996 A JP 35908996A JP H10180966 A JPH10180966 A JP H10180966A
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- JP
- Japan
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- layer
- sheet
- transparent
- resin sheet
- decorative sheet
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼却廃棄処分時に有毒ガス発生がなく、後加
工性、意匠性、耐候性、及び品質性に優れた化粧シート
を提供する。 【解決手段】 カレンダー法やＴダイシート押出し法な
どの製法で製造した平滑性を有する透明あるいは半透明
なポリオレフィン系樹脂シート１の裏面に、グラビヤ輪
転機で、プライマー層２、所望の絵柄模様層３、隠蔽層
４を順次印刷してなるシート１の印刷面と、前記製造法
で製造したベース基材となる別の平滑性を有する透明あ
るいは半透明なポリオレフィン系樹脂シート６とを、ド
ライラミネート法により接着剤５で貼合わせたのち、表
面に艶調整層７を施し、更に艶調整層より光沢度を下げ
た艶消しインキにて、絵柄模様８を印刷することによ
り、熱伸縮によるトラブルも無く、焼却時に有毒ガスが
発生しないと共に高加工性を備えている、所望の化粧シ
ートＡを得るものである。
工性、意匠性、耐候性、及び品質性に優れた化粧シート
を提供する。 【解決手段】 カレンダー法やＴダイシート押出し法な
どの製法で製造した平滑性を有する透明あるいは半透明
なポリオレフィン系樹脂シート１の裏面に、グラビヤ輪
転機で、プライマー層２、所望の絵柄模様層３、隠蔽層
４を順次印刷してなるシート１の印刷面と、前記製造法
で製造したベース基材となる別の平滑性を有する透明あ
るいは半透明なポリオレフィン系樹脂シート６とを、ド
ライラミネート法により接着剤５で貼合わせたのち、表
面に艶調整層７を施し、更に艶調整層より光沢度を下げ
た艶消しインキにて、絵柄模様８を印刷することによ
り、熱伸縮によるトラブルも無く、焼却時に有毒ガスが
発生しないと共に高加工性を備えている、所望の化粧シ
ートＡを得るものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種家具類や建
築物内装材等の表面化粧あるいは表面保護を目的に貼着
される化粧シート、更に詳しくは、裏面に、プライマー
層、絵柄模様層、隠蔽層が順次施された透明あるいは半
透明のポリオレフィン系樹脂シートの隠蔽層面と、ベー
ス基材となる別の透明あるいは半透明なポリオレフィン
系樹脂シートとが接着剤を介して貼合された化粧シー
ト、及び該貼合されたシートの表側となる表面に艶調整
層、絵柄模様層が施された化粧シートに関する。
築物内装材等の表面化粧あるいは表面保護を目的に貼着
される化粧シート、更に詳しくは、裏面に、プライマー
層、絵柄模様層、隠蔽層が順次施された透明あるいは半
透明のポリオレフィン系樹脂シートの隠蔽層面と、ベー
ス基材となる別の透明あるいは半透明なポリオレフィン
系樹脂シートとが接着剤を介して貼合された化粧シー
ト、及び該貼合されたシートの表側となる表面に艶調整
層、絵柄模様層が施された化粧シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の化粧シートとして用いら
れるものとしては、Ｖカット等の高加工性を備えている
塩化ビニール樹脂化粧シートがある。この塩化ビニール
樹脂化粧シートは、顔料等を練り込み着色された塩化ビ
ニール樹脂シートの表面に、所望の絵柄模様を印刷し、
次いで、この印刷面に別の半透明あるいは透明な塩化ビ
ニール樹脂シートを熱融着し、一体の化粧シートとする
のが一般的である。
れるものとしては、Ｖカット等の高加工性を備えている
塩化ビニール樹脂化粧シートがある。この塩化ビニール
樹脂化粧シートは、顔料等を練り込み着色された塩化ビ
ニール樹脂シートの表面に、所望の絵柄模様を印刷し、
次いで、この印刷面に別の半透明あるいは透明な塩化ビ
ニール樹脂シートを熱融着し、一体の化粧シートとする
のが一般的である。
【０００３】この際、熱融着と同時に絵柄模様に即した
エンボスを半透明、あるいは透明な塩化ビニール樹脂シ
ートの上から入れ、意匠性を向上させて木目模様などの
リアル感をかもし出している。
エンボスを半透明、あるいは透明な塩化ビニール樹脂シ
ートの上から入れ、意匠性を向上させて木目模様などの
リアル感をかもし出している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の塩化
ビニール樹脂化粧シートは、高温加熱による熱融着のた
め伸縮があって、絵柄模様に影響を与えたり、シートに
フレア現象を起こすなどの問題点を有していた。
ビニール樹脂化粧シートは、高温加熱による熱融着のた
め伸縮があって、絵柄模様に影響を与えたり、シートに
フレア現象を起こすなどの問題点を有していた。
【０００５】また、塩化ビニール樹脂化粧シートは、ハ
ロゲン属元素を含んでいるため、焼却時に有毒ガスを発
生したり、合板等の基材に貼着する際には、可塑剤が接
着剤層に移行して、接着不良の原因となったり、熱によ
る伸縮でシワの発生原因にもなるという問題点を有して
いた。
ロゲン属元素を含んでいるため、焼却時に有毒ガスを発
生したり、合板等の基材に貼着する際には、可塑剤が接
着剤層に移行して、接着不良の原因となったり、熱によ
る伸縮でシワの発生原因にもなるという問題点を有して
いた。
【０００６】そこで、この発明は、従来の技術が有する
このような問題点に鑑みてなされたものであり、その課
題は、熱伸縮によるトラブルも無く、焼却時に有毒ガス
が発生しないとともに、意匠性、Ｖカット等の加工性、
耐候性などの高品質を備えた化粧シートを提供すること
にある。
このような問題点に鑑みてなされたものであり、その課
題は、熱伸縮によるトラブルも無く、焼却時に有毒ガス
が発生しないとともに、意匠性、Ｖカット等の加工性、
耐候性などの高品質を備えた化粧シートを提供すること
にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、請求項１の発明は、表側となる透明あるい
は半透明なポリオレフィン系樹脂シートの裏面にプライ
マー層、絵柄模様層、隠蔽層が順次印刷により設けられ
てなるシートの隠蔽層面と、ベース基材となる別の透明
あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シートとが、ド
ライラミネート用接着剤を介して接着された構成を採用
したものである。
するために、請求項１の発明は、表側となる透明あるい
は半透明なポリオレフィン系樹脂シートの裏面にプライ
マー層、絵柄模様層、隠蔽層が順次印刷により設けられ
てなるシートの隠蔽層面と、ベース基材となる別の透明
あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シートとが、ド
ライラミネート用接着剤を介して接着された構成を採用
したものである。
【０００８】また請求項２の発明は、表側となる透明あ
るいは半透明なポリオレフィン系樹脂シートの裏面にプ
ライマー層、絵柄模様層、隠蔽層が順次印刷により設け
られてなるシートの隠蔽層面と、ベース基材となる別の
透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シートと
が、ドライラミネート用接着剤を介して接着され、該シ
ートの表側となる表面に表面保護を兼ねた艶調整層が設
けられたのち、艶調整層より光沢を下げた有機あるいは
無機顔料を混入してなるインキにて、所望の絵柄模様が
印刷された構成を採用したものである。
るいは半透明なポリオレフィン系樹脂シートの裏面にプ
ライマー層、絵柄模様層、隠蔽層が順次印刷により設け
られてなるシートの隠蔽層面と、ベース基材となる別の
透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シートと
が、ドライラミネート用接着剤を介して接着され、該シ
ートの表側となる表面に表面保護を兼ねた艶調整層が設
けられたのち、艶調整層より光沢を下げた有機あるいは
無機顔料を混入してなるインキにて、所望の絵柄模様が
印刷された構成を採用したものである。
【０００９】この請求項１又は２の発明の化粧シート
は、表側となる透明あるいは半透明なポリオレフィン系
樹脂シートの裏面に、順次、プライマー層、絵柄模様
層、隠蔽層を印刷で設けた該印刷面と、別の基材シート
となる透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シー
トとを、ドライラミネート法で貼合してなる化粧シート
であり、請求項２の発明は、更に、上記化粧シートの表
側となる表面に艶調整層、絵柄模様を形成したものであ
る。
は、表側となる透明あるいは半透明なポリオレフィン系
樹脂シートの裏面に、順次、プライマー層、絵柄模様
層、隠蔽層を印刷で設けた該印刷面と、別の基材シート
となる透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シー
トとを、ドライラミネート法で貼合してなる化粧シート
であり、請求項２の発明は、更に、上記化粧シートの表
側となる表面に艶調整層、絵柄模様を形成したものであ
る。
【００１０】これらの発明の化粧シートは、従来の塩化
ビニール樹脂化粧シートのように、貼着時、高温加熱に
よる熱融着処理工程が無いため、低コストで、しかも寸
法安定性があり、耐候性、接着性、意匠性あるいは加工
性に優れる上、焼却時に有毒なハロゲン属系のガス発生
も起きないものである。
ビニール樹脂化粧シートのように、貼着時、高温加熱に
よる熱融着処理工程が無いため、低コストで、しかも寸
法安定性があり、耐候性、接着性、意匠性あるいは加工
性に優れる上、焼却時に有毒なハロゲン属系のガス発生
も起きないものである。
【００１１】ここで、上記の請求項２の発明の化粧シー
トは、表側となる透明あるいは半透明なポリオレフィン
系樹脂シートの裏面に、プライマ層、絵柄模様層、隠蔽
層を順次印刷し、該印刷面に別の透明あるいは半透明な
ポリオレフィン系樹脂シートをドライラミネート法で貼
合し、該シートの表側になる表面に、表面保護を兼ねた
艶調整層、絵柄模様層を設けたものであるが、予め、表
側となる透明あるいは半透明のポリオレフィン系樹脂シ
ートの表面及び裏面に上記と同様な印刷を施した後、裏
面の印刷面と別の透明あるいは半透明のポリオレフィン
系樹脂シートをドライラミネート法で貼合することも可
能である。
トは、表側となる透明あるいは半透明なポリオレフィン
系樹脂シートの裏面に、プライマ層、絵柄模様層、隠蔽
層を順次印刷し、該印刷面に別の透明あるいは半透明な
ポリオレフィン系樹脂シートをドライラミネート法で貼
合し、該シートの表側になる表面に、表面保護を兼ねた
艶調整層、絵柄模様層を設けたものであるが、予め、表
側となる透明あるいは半透明のポリオレフィン系樹脂シ
ートの表面及び裏面に上記と同様な印刷を施した後、裏
面の印刷面と別の透明あるいは半透明のポリオレフィン
系樹脂シートをドライラミネート法で貼合することも可
能である。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。図１は請求項１の発明に対応する
第１の実施形態を示す断面図、図２は請求項２の発明に
対応する第２の実施形態を示す断面図である。
示例と共に説明する。図１は請求項１の発明に対応する
第１の実施形態を示す断面図、図２は請求項２の発明に
対応する第２の実施形態を示す断面図である。
【００１３】図１及び図２において、化粧シートＡは表
側となる透明あるいは半透明のポリオレフィン系樹脂シ
ート１の裏面にプライマー層２、絵柄模様層３及び隠蔽
層４が設けられ、該印刷面とベース基材となる透明ある
いは半透明のポリオレフィン系樹脂シート６とが、接着
剤層５で貼合して形成されている。
側となる透明あるいは半透明のポリオレフィン系樹脂シ
ート１の裏面にプライマー層２、絵柄模様層３及び隠蔽
層４が設けられ、該印刷面とベース基材となる透明ある
いは半透明のポリオレフィン系樹脂シート６とが、接着
剤層５で貼合して形成されている。
【００１４】なお、図２の第２の実施形態のものは、更
に、表側の透明あるいは半透明のポリオレフィン系樹脂
シート１の表面に艶調整層７、絵柄模様８が施されてい
る。
に、表側の透明あるいは半透明のポリオレフィン系樹脂
シート１の表面に艶調整層７、絵柄模様８が施されてい
る。
【００１５】上記、化粧シートＡの表側となる透明ある
いは半透明なポリオレフィン系樹脂シート１及び裏面に
貼合されるベース基材となる透明あるいは半透明ポリオ
レフィン系樹脂シート６は、従来の塩化ビニール樹脂シ
ートと同様、カレンダー法あるいはＴダイ押出し法のい
ずれでも製造できる。
いは半透明なポリオレフィン系樹脂シート１及び裏面に
貼合されるベース基材となる透明あるいは半透明ポリオ
レフィン系樹脂シート６は、従来の塩化ビニール樹脂シ
ートと同様、カレンダー法あるいはＴダイ押出し法のい
ずれでも製造できる。
【００１６】ここで、接着剤を使用して、ドライラミネ
ート方式にて、透明あるいは半透明なポリオレフィン系
樹脂シート１の裏面に施された印刷面と、別の透明ある
いは半透明なポリオレフィン系樹脂シート６を貼合する
のは、絵柄模様の色調及びパターンなどの寸法変化が無
く、しかもインキ密着強度の強い、品質の安定した化粧
シートを製造するのに最適である。
ート方式にて、透明あるいは半透明なポリオレフィン系
樹脂シート１の裏面に施された印刷面と、別の透明ある
いは半透明なポリオレフィン系樹脂シート６を貼合する
のは、絵柄模様の色調及びパターンなどの寸法変化が無
く、しかもインキ密着強度の強い、品質の安定した化粧
シートを製造するのに最適である。
【００１７】また、貼合に使用される基材ベースとなる
シートに透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シ
ート６を使用するのは、基材ベースが透明性を有するが
故に、ベタ隠蔽層の色調をそのまま表現でき、しかも化
粧シートの色調の安定性、生産効率性などの立場から最
適なためでもある。顔料等により着色されたポリオレフ
ィン系樹脂シートを使用することも考えられるが、ベタ
による隠蔽層４と着色されたポリオレフィン系樹脂シー
トが重なり、重複することにより、色調が多少異なり、
色調の安定性に欠けるため、なるべくこのような構成は
避けた方が好ましい。
シートに透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シ
ート６を使用するのは、基材ベースが透明性を有するが
故に、ベタ隠蔽層の色調をそのまま表現でき、しかも化
粧シートの色調の安定性、生産効率性などの立場から最
適なためでもある。顔料等により着色されたポリオレフ
ィン系樹脂シートを使用することも考えられるが、ベタ
による隠蔽層４と着色されたポリオレフィン系樹脂シー
トが重なり、重複することにより、色調が多少異なり、
色調の安定性に欠けるため、なるべくこのような構成は
避けた方が好ましい。
【００１８】ポリオレフィン系樹脂の顔料としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの汎用
樹脂でよい。
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの汎用
樹脂でよい。
【００１９】表側及び基材ベースとなる透明あるいは半
透明なポリオレフィン系樹脂シート１または６のシート
厚みは、Ｖカットやラッピングあるいはエッヂテープな
どの後加工性や材料コストを考えた場合、各々０．０５
〜０．３０ｍｍ厚みが望ましい。
透明なポリオレフィン系樹脂シート１または６のシート
厚みは、Ｖカットやラッピングあるいはエッヂテープな
どの後加工性や材料コストを考えた場合、各々０．０５
〜０．３０ｍｍ厚みが望ましい。
【００２０】透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹
脂シート１の裏面にプライマー層２を設けるのは、絵柄
模様層３と樹脂シート１との密着性向上が目的である。
脂シート１の裏面にプライマー層２を設けるのは、絵柄
模様層３と樹脂シート１との密着性向上が目的である。
【００２１】プライマー層２に使用する樹脂としては、
アクリル、エポキシ、アクリル変性ウレタン等が考えら
れる。この際、アクリル変形ウレタン系樹脂の２液硬化
型が好ましい。
アクリル、エポキシ、アクリル変性ウレタン等が考えら
れる。この際、アクリル変形ウレタン系樹脂の２液硬化
型が好ましい。
【００２２】絵柄模様層３には、例えば、木目、石目、
皮目、布目、抽象柄等を表現する印刷が施されている。
使用するインキのビヒクルとしては、公知の一般インキ
でよいが、ウレタン系エラストマーインキを使用するこ
とにより、密着力を向上させることができる。
皮目、布目、抽象柄等を表現する印刷が施されている。
使用するインキのビヒクルとしては、公知の一般インキ
でよいが、ウレタン系エラストマーインキを使用するこ
とにより、密着力を向上させることができる。
【００２３】隠蔽層４に使用するインキのビヒクルは、
公知の一般インキでよいが、無機顔料コンテントの比較
的多いウレタン系エラストマーインキを使用することに
より、隠蔽性、密着性を向上させることが出来る。
公知の一般インキでよいが、無機顔料コンテントの比較
的多いウレタン系エラストマーインキを使用することに
より、隠蔽性、密着性を向上させることが出来る。
【００２４】艶調整層７は、化粧シートの表面の光沢度
を調整するためにグラビヤコート、ロールコート、エア
ーナイフコート等の方式で塗料を塗布することにより形
成されるが、併せて表面保護の役割も有する。なお、こ
の艶調整層７は、無色透明、着色透明、艶消し透明の如
何を問わない。
を調整するためにグラビヤコート、ロールコート、エア
ーナイフコート等の方式で塗料を塗布することにより形
成されるが、併せて表面保護の役割も有する。なお、こ
の艶調整層７は、無色透明、着色透明、艶消し透明の如
何を問わない。
【００２５】艶調整層７を形成する塗料のビヒクルとし
ては、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂等の熱硬化性樹脂を使用する。また、塗料中には必
要に応じ、適量の艶消剤を分散させ、所望の光沢度に調
整する。艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、
炭酸カルシウム、珪藻土等が用いられる。
ては、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂等の熱硬化性樹脂を使用する。また、塗料中には必
要に応じ、適量の艶消剤を分散させ、所望の光沢度に調
整する。艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、
炭酸カルシウム、珪藻土等が用いられる。
【００２６】表面に形成される絵柄模様層８は、化粧シ
ートの意匠性を向上させるために形成されるものであ
り、裏面の絵柄模様層３に対応した絵柄模様にするのが
好ましい。ここで絵柄模様が樹脂シートを介して、表、
裏に有るため、深みのある立体感を表現出来る。木目模
様あるいはレーザー模様の場合、特により天然に近い質
感を得ることも出来る。
ートの意匠性を向上させるために形成されるものであ
り、裏面の絵柄模様層３に対応した絵柄模様にするのが
好ましい。ここで絵柄模様が樹脂シートを介して、表、
裏に有るため、深みのある立体感を表現出来る。木目模
様あるいはレーザー模様の場合、特により天然に近い質
感を得ることも出来る。
【００２７】絵柄模様層８に使用するインキのビヒクル
としては、天然樹脂、またはその変性樹脂、セルロース
誘導体類、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂等の合成樹脂が考えられる。その中に着色体質
顔料、顔料、可塑剤等を添加してなるインキが使用出来
るが、ビヒクルとしてはウレタン樹脂の２液タイプが最
適である。なお、インキの光沢は艶調整層７より下げる
ことにより、視覚的に凹凸感を感じさせ、より質感を表
現出来る。
としては、天然樹脂、またはその変性樹脂、セルロース
誘導体類、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂等の合成樹脂が考えられる。その中に着色体質
顔料、顔料、可塑剤等を添加してなるインキが使用出来
るが、ビヒクルとしてはウレタン樹脂の２液タイプが最
適である。なお、インキの光沢は艶調整層７より下げる
ことにより、視覚的に凹凸感を感じさせ、より質感を表
現出来る。
【００２８】接着剤層５は、貼合される一方のシートの
片面にドライラミネート方式で接着剤を塗布し、ニップ
ロール間を加工しながら通し貼合し形成されるものであ
る。接着剤の塗布方法としては、リバースロール、グラ
ビヤロール、エアーナイフコーターなどの方法で塗布出
来る。塗布される接着剤の種類としては、ゴム系、ポリ
ウレタン系、アクリル系、ウレタン系などの樹脂が考え
られるが、ウレタン系２液硬化型が良好である。塗布さ
れる塗布量については、用途、価格面を考慮すると、
１．０〜１０ｇ／ｍ2／Ｄｒｙが適量である。
片面にドライラミネート方式で接着剤を塗布し、ニップ
ロール間を加工しながら通し貼合し形成されるものであ
る。接着剤の塗布方法としては、リバースロール、グラ
ビヤロール、エアーナイフコーターなどの方法で塗布出
来る。塗布される接着剤の種類としては、ゴム系、ポリ
ウレタン系、アクリル系、ウレタン系などの樹脂が考え
られるが、ウレタン系２液硬化型が良好である。塗布さ
れる塗布量については、用途、価格面を考慮すると、
１．０〜１０ｇ／ｍ2／Ｄｒｙが適量である。
【００２９】この樹脂シートＡは、各種家具類、建築内
装材等の表面化粧材として適用されるもので、例えば、
ラッピングマシンにて木質化粧材を作成する場合、該化
粧シートＡに接着剤を塗布したのち、木質基材に曲面ラ
ミネートするものである。
装材等の表面化粧材として適用されるもので、例えば、
ラッピングマシンにて木質化粧材を作成する場合、該化
粧シートＡに接着剤を塗布したのち、木質基材に曲面ラ
ミネートするものである。
【００３０】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明するが、実施
例１は第１の実施形態、実施例２は第２の実施形態に即
した実施例である。
例１は第１の実施形態、実施例２は第２の実施形態に即
した実施例である。
【００３１】〈実施例１〉厚み０．１ｍｍの透明で平滑
な未延伸ポリプロピレン樹脂シート１（理研ビニル製）
の裏面に、グラビヤ輪転機で、ウレタン系エラストマー
樹脂からなるプライマー（昭和インク製）によるプライ
マー層２、オーク材の木目模様層３、ウレタン系インキ
（大日精化製）で隠蔽層４を順次印刷して、目的とする
印刷済シートを得た。
な未延伸ポリプロピレン樹脂シート１（理研ビニル製）
の裏面に、グラビヤ輪転機で、ウレタン系エラストマー
樹脂からなるプライマー（昭和インク製）によるプライ
マー層２、オーク材の木目模様層３、ウレタン系インキ
（大日精化製）で隠蔽層４を順次印刷して、目的とする
印刷済シートを得た。
【００３２】次いで、該印刷済シートの印刷面にドライ
ラミネート方式にて、ウレタン系樹脂接着剤（東洋モー
トン製）を５ｇ／ｍ2／Ｄｒｙ塗布したのち、別の厚み
０．１ｍｍの半透明で平滑な未延伸ポリプロピレン樹脂
シート６とをニップロール間に通し、貼合させ、目的と
する化粧シートを得た。
ラミネート方式にて、ウレタン系樹脂接着剤（東洋モー
トン製）を５ｇ／ｍ2／Ｄｒｙ塗布したのち、別の厚み
０．１ｍｍの半透明で平滑な未延伸ポリプロピレン樹脂
シート６とをニップロール間に通し、貼合させ、目的と
する化粧シートを得た。
【００３３】〈実施例２〉実施例１で得られた、化粧シ
ートの表面に、版深が６０μのグラビヤロールで艶調整
用塗料をコートしたのち、艶調整用塗料より光沢度を下
げたウレタン樹脂系２液硬化型艶消しインキにて、オー
クの木目導管柄を印刷し固化させることにより、より意
匠性の高い品質に優れた化粧シートを得た。
ートの表面に、版深が６０μのグラビヤロールで艶調整
用塗料をコートしたのち、艶調整用塗料より光沢度を下
げたウレタン樹脂系２液硬化型艶消しインキにて、オー
クの木目導管柄を印刷し固化させることにより、より意
匠性の高い品質に優れた化粧シートを得た。
【００３４】
【発明の効果】以上のように、この発明の化粧シートは
上記のような構成にすることにより、化粧用基材にラミ
ネートするだけで、意匠性に優れた絵柄模様が表現出来
る上、Ｖカット、ラッピング等の加工性及び耐候性にも
優れたものになる。また、焼却時にも、有毒ガスが発生
しないので、環境上の問題点も除去出来る。
上記のような構成にすることにより、化粧用基材にラミ
ネートするだけで、意匠性に優れた絵柄模様が表現出来
る上、Ｖカット、ラッピング等の加工性及び耐候性にも
優れたものになる。また、焼却時にも、有毒ガスが発生
しないので、環境上の問題点も除去出来る。
【図１】化粧シートの第１の実施形態を示す断面図。
【図２】化粧シートの第２の実施形態を示す断面図。
Ａ 化粧シート １ 透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シート ２ プライマー層 ３ 絵柄模様層 ４ 隠蔽層 ５ 接着剤層 ６ 透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シート ７ 艶調整層 ８ 絵柄模様層
Claims (2)
- 【請求項１】 透明あるいは半透明なポリオレフィン系
樹脂シートの裏面にプライマー層、絵柄模様層、隠蔽層
が順次印刷により設けられ、該隠蔽層面とベース基材と
なる別の透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シ
ートとがドライラミネート用接着剤を介して接着された
化粧シート。 - 【請求項２】 透明あるいは半透明なポリオレフィン系
樹脂シートの裏面にプライマー層、絵柄模様層、隠蔽層
が順次印刷により設けられ、該隠蔽層面とベース基材と
なる別の透明あるいは半透明なポリオレフィン系樹脂シ
ートとがドライラミネート用接着剤を介して接着され、
該シートの表側となる表面に表面保護を兼ねた艶調整層
が設けられたのち、艶調整層より光沢を下げた有機ある
いは無機顔料を混入してなるインキにて、所望の絵柄模
様が印刷された化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35908996A JPH10180966A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35908996A JPH10180966A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 化粧シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10180966A true JPH10180966A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18462692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35908996A Pending JPH10180966A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 化粧シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10180966A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001009986A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 建材用化粧シート |
| JP2001253010A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧天板 |
| US8790768B2 (en) | 2006-06-30 | 2014-07-29 | Omnova Solutions Inc. | Coating compositions and related products and methods |
| JP2019142084A (ja) * | 2018-02-20 | 2019-08-29 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧板 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP35908996A patent/JPH10180966A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001009986A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 建材用化粧シート |
| JP2001253010A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧天板 |
| US8790768B2 (en) | 2006-06-30 | 2014-07-29 | Omnova Solutions Inc. | Coating compositions and related products and methods |
| US9394458B2 (en) | 2006-06-30 | 2016-07-19 | Omnova Solutions Inc. | Coating compositions and related products and methods |
| JP2019142084A (ja) * | 2018-02-20 | 2019-08-29 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧板 |
| JP2022161929A (ja) * | 2018-02-20 | 2022-10-21 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧板 |
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