JP2007253506A - 化粧シート及びその印刷装置 - Google Patents

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泰久 増田
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Abstract

【課題】 表裏の両面を使用して一方の面の絵柄模様と他方の面の絵柄模様とが色彩的にも位置的にも充分に同調した化粧シートの印刷装置を提供する。
【解決手段】 版胴aと圧胴bとをそれぞれ備える表側印刷部26、28及び裏側印刷部30、32、34を有すると共に、樹脂シート38の進行方向を反転する複数のガイドローラーfを有する印刷装置22であって、巻出しロール24から連続供給される樹脂シート38の進行方向を前記複数のガイドローラーfで反転することにより表側印刷部と裏側印刷部の版胴aと圧胴bとの間を通過する樹脂シート38の通紙方向を逆にしてなる印刷装置とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建築材、家具、住宅機器等に使用する化粧板の表面化粧用として使用するための化粧シート及びその印刷装置に関し、特に天然木に近い木目模様を有する化粧シート及びその印刷装置に関する。
従来の化粧シートとしては、隠蔽性のある着色シートを基材として使用し、この基材の一面に絵柄層を設け、その上に透明なシートを接着剤等で複層化したものを熱エンボスロールにより表面に凹部を形成したものがある。若しくは、前記凹部に着色インキで着色(通称:ワイピング)したものもある(例えば特許文献1参照)。
また、透明な単層シートの裏面に絵柄層と隠蔽層を設け、単層シートの表面にエンボスロールで凹部を形成したものがある。
更に、このエンボスロールによる凹部の代わりにグロスマット処理(光沢調整処理:この処理においては、光沢を有する透明な樹脂フィルム表面はトップコート層により光沢が調整され、且つ光沢を調整したインキを用いて凹部に相当する導管絵柄層の光沢が調整される)により視覚的な凹凸を形成したもの(例えば特許文献2参照)がある。
また更に、ターンバーによる表裏反転機の付いた輪転機(印刷装置)を用いて透明シートの表裏両面にそれぞれ絵柄層を印刷して形成したもの(例えば特許文献3参照)がある。
しかし、熱エンボスロールにより形成された凹部は、絵柄層との同調が色彩的にも位置的にも完全ではなく且つ意匠性に欠ける。
ワイピングにより着色された凹部は意匠性、色彩的同調は良いが、上記非ワイピング凹部の場合と同様に絵柄層との位置的同調は完全でない。また、ワイピングの工程が増えるため、得られる化粧シートは高価格になり競争力に欠ける。
グロスマット処理により形成された視覚的な凹部は、立体感に欠ける。この欠落は凹部が絵柄模様と同調していないことによる。この絵柄模様との同調を補う方法としてマット部に着色艶消インキを使用する方法がある。この方法によれば意匠性、色彩的同調は向上するが、絵柄模様との位置的同調は改善されない。
ターンバーによる表裏反転機の付いた輪転機を用いる表裏両面への絵柄層形成方法は広く使用されているが、表裏の見当を合わせることが完全ではない。即ち、表の絵柄層と裏の絵柄層との同調は、色彩的に良くすることは可能であるが、位置的には完全でなく、見当精度が悪い。また、ターンバーによる表裏反転方法は特に透明シートの幅方向の見当精度が悪いので、異なる幅の透明シートの表裏に絵柄層を形成させる化粧シートの製造には適さない。
特開平7−119281号公報 (段落番号[0002]〜[0003]) 特開2003−340974号公報 (段落番号[0004]〜[0006]、[0020]) 特開平5−229245号公報 (段落番号[0005]〜[0006]、[0020]〜[0033])
本発明者は、上記問題を解決するために種々検討しているうちに、表裏印刷の切替えを、ターンバーによる表裏反転方法ではなく、表側絵柄印刷時と裏側絵柄印刷時とで通紙方向を逆方向にすること(通紙方向反転方式)によって行うことで、シートの幅方向も長手方向も表裏絵柄の見当精度を0.08mm以内の誤差にすることができることを知得し、本発明を完成するに到った。
よって、本発明の目的とするところは、表裏の両面を使用して一方の面の絵柄模様と他方の面の絵柄模様とが色彩的にも位置的にも充分に同調した化粧シート及びその印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、以下に記載するものである。
〔1〕 樹脂シートの表側及び裏側の両面に絵柄印刷層を有する化粧シートであって、シートの幅方向及び長手方向における表裏絵柄の見当精度が0.08mm以内の誤差である化粧シート。
〔2〕 樹脂シートの表側に無色艶調整ベタ印刷層を有し、樹脂シート表側の絵柄印刷層が前記無色艶調整ベタ印刷層の艶と異なる艶の無色ネガ版絵柄印刷層である〔1〕に記載の化粧シート。
〔3〕 無色ネガ版絵柄印刷層に凹凸形状が形成されてなる〔2〕に記載の化粧シート。
〔4〕 樹脂シート裏側の絵柄印刷層に、隠蔽ベタインキ層又は着色樹脂フィルムが積層されてなる〔1〕乃至〔3〕の何れかに記載の化粧シート。
〔5〕 版胴と圧胴とをそれぞれ備える表側印刷部及び裏側印刷部を有すると共に、樹脂シートの進行方向を反転する複数のガイドローラーを有する印刷装置であって、巻出しロールから連続供給される樹脂シートの進行方向を前記複数のガイドローラーで反転することにより表側印刷部と裏側印刷部の版胴と圧胴との間を通過する樹脂シートの通紙方向を逆にしてなる印刷装置。
本発明の印刷装置によれば、樹脂シートの表側及び裏側の両面に絵柄印刷層を有する化粧シートを製造しても、シートの幅方向及び長手方向における表裏絵柄の見当ズレを生じさせない。
また、得られる化粧シートは、表裏の両面を使用して一方の面の絵柄模様と他方の面の絵柄模様とが色彩的にも位置的にも充分に同調したものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の化粧シートにおいて、表裏相互面の絵柄の見当精度は、シートの幅方向、長手方向の何れについても0.08mm以内の誤差である。なお、表裏の各面で二層以上の絵柄印刷層を形成させる場合、表裏各面の絵柄の見当精度も、シートの幅方向、長手方向の何れについても0.08mm以内の誤差である。
例えば、木目模様を印刷する場合について、着色した導管柄と艶消し透明導管柄のように同じ柄を着色した印刷層と艶消し印刷層とで構成する場合、あるいは晩材部柄と早材部柄のように相互にネガとポジの関係となるような絵柄の場合、あるいは、同一の絵柄例えば晩材部柄を複数の分解版(例えば黄版+赤版)の重ね刷りで構成してある場合も、導管柄や逆目柄(照りや縮み等を表現)あるいは全体の大まかなグラデーションを付与するいわゆるボカシ版のような場合も、導管柄と木理柄のような場合も、各絵柄模様は精緻な見当精度である。
よって、本発明の化粧シートは、表裏の両面を使用して一方の面の絵柄模様と他方の面の絵柄模様とが色彩的にも位置的にも充分に同調したものである。しかも、意匠的に充分な見当合わせを維持し且つ奥行き方向の深み、立体感を忠実に再現した両面印刷化粧シートでもある。
樹脂シートの表側の印刷層として、少なくとも無色艶調整ベタ印刷層と、前記無色艶調整ベタ印刷層の艶と異なる艶の無色ネガ版絵柄印刷層とを設け、裏側の絵柄印刷層として、少なくとも相互に見当を合わせた二層以上の印刷層を設けた表裏印刷化粧シートは更に好ましい形態である。
また、上記表側の無色ネガ版絵柄印刷層に凹凸形状を形成させることも表裏印刷化粧シートとして特に好ましい形態である。
図1は、本発明の化粧シートの一例を示す概略断面図である。
図1において、2は透明な樹脂シートであり、樹脂シート2の表側には無色艶調整ベタ印刷層4が形成され、無色艶調整ベタ印刷層4の上には無色ネガ版絵柄印刷層が形成されている。この印刷層は、無色ネガ版絵柄が凹部8として形成され、凹部8と凹部ではない部分6とで樹脂シート2の表側には凹凸形状が形成されている。
樹脂シート2の裏側には、木目導管模様の絵柄印刷層10が形成され、次いで、晩材部柄と早材部柄とからなる絵柄印刷層12が形成されている。更には、これら絵柄印刷層10、12を覆って着色隠蔽ベタインキ層14が形成されている。なお、着色隠蔽ベタインキ被覆層の代わりに着色樹脂フィルム等のシートを積層接着して使用しても良い。即ち、複層シートとしても良い。
樹脂シート2は、無色又は着色透明の樹脂シートであり、版胴と圧胴とをそれぞれ備えた複数の印刷部を通すために長尺の帯状シートの形態で用いることが好ましい。通常、透明な樹脂シートの表裏に絵柄層を形成し、表の絵柄と裏の絵柄との間の間隔により奥行き感、立体感が表出されるのは、影の投影効果若しくは立体交差効果、又は、これら二つの効果の単独若しくは複合効果によると考えられる。
そのため、通常シートの膜厚は25〜200μm、好ましくは60〜120μm程度のものが有効である。25μm未満の厚さの場合には立体感が有効に知覚されず、200μmを超える厚さの場合には不自然感を与えると同時に印刷機での取扱いが不都合になる虞がある。単層シートの場合、シート厚さは80〜120μmにすることが好ましく、複層シートの場合、各シート厚さは60〜80μmにすることが好ましい。
樹脂シートの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニロン等のビニル系;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合体等のポリエステル系;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系;三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系;ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリイミド等がある。これらの合成樹脂フィルム又はシート等を単層若しくは積層体等として用いることができる。
更に、それ自体透明な透明紙、紙に樹脂を含浸して透明化した樹脂含浸紙、あるいは、印刷終了までは不透明な紙であっても印刷の後メラミン、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、DAP(ジアリルフタレート)樹脂等の樹脂を含浸、硬化させることにより透明化するような紙であってもよい。
前記したように、本発明において絵柄の見当精度は、表裏相互面でも表裏各面でも優れているので、各絵柄の表裏への分割配置を考慮する必要はない。なお、全面ベタ印刷層等のように見当合わせが不要な印刷層は、ますます表裏への分割配置を考慮する必要がない。
本発明に用いられる印刷装置は、通紙方向反転方式の印刷機であれば、任意の形式の印刷機を用いることができる。印刷方式もグラビヤ印刷、活版印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷、静電印刷等公知のものを適宜選択して使用できる。これら印刷方式のうちでも、耐刷力や再現性が高いことなどからグラビヤ印刷が特に好ましい。また、通紙方向反転方式も各種の方式、形態のものから適宜選択して使用しうる。
以下、本発明印刷装置の一例を示す概略図の図2を参照しつつ説明する。図2の印刷装置22はグラビヤ輪転5色機であり、この印刷装置22は、巻出しロール24、表側印刷部26、28、裏側印刷部30、32、34、巻取りロール36からなる。
表側印刷部26及び28、並びに、裏側印刷部30、32及び34は、何れも相対向する版胴aと圧胴b、版胴aから余剰インキを剥離するためのドクターブレードc、インキパンd等から構成されている。
印刷原紙である樹脂シート38は巻出しロール24から供給された後、通紙方向反転方式を構成する複数のガイドローラーfにより案内され、表側印刷部26に巻取りロール36側から巻出しロール24側の方向(矢印X方向)で供給される。表側印刷部26では樹脂シート38の表側に無色艶調整ベタ印刷層が形成される。
この無色艶調整ベタ印刷層形成用のコート剤としては、イソシアネート化合物を含有する2液型樹脂コート剤などのウレタン樹脂コート剤を使用することができる。
無色艶調整ベタ印刷層形成後の樹脂シート38は、表側印刷部26への供給と同様に、複数のガイドローラーfにより案内され、表側印刷部28に巻取りロール36側から巻出しロール24側の方向で供給される。表側印刷部28では無色艶調整ベタ印刷層上に無色ネガ版絵柄印刷層が形成される。
この無色ネガ版絵柄印刷層形成用のインキとしては、裏側の絵柄模様の一部と同調したイソシアネート化合物を含有する2液型樹脂コート剤などのウレタン樹脂コート剤や、紫外線又は電子線等の電離放射線の照射によって重合架橋反応可能なラジカル重合性二重結合を分子内に一つ以上有するプレポリマー、オリゴマー及びモノマー等を配合したインキを使用することができる。
この無色ネガ版絵柄印刷層形成用のインキの中には、触感による凹凸感を得ることができるシリカビーズ等の無機顔料、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂等の樹脂ビーズやプロテインパウダーなどを入れることが好ましい。
無色艶調整ベタ印刷層形成後の樹脂シート38は、複数のガイドローラーfにより案内され、表側印刷部26及び28への供給方向とは逆方向の巻出しロール24側から巻取りロール36側の方向(矢印Y方向)で裏側印刷部30に供給される。
即ち、表側印刷部26及び28と、裏側印刷部30、32及び34とにおいて、版胴aと圧胴bとの間を通過する樹脂シート38の通紙方向は矢印X、Yで示されるように逆方向になっている。裏側印刷部30では樹脂シート38の裏側に晩材部柄の絵柄印刷層が形成される。
導管柄や晩材部柄の絵柄印刷層形成後の樹脂シート38は、裏側印刷部30への供給と同様に、複数のガイドローラーfにより案内され、巻出しロール24側から巻取りロール36側の方向で裏側印刷部32に供給される。裏側印刷部32では樹脂シート38の裏側に早材部柄の絵柄印刷層が形成される。
早材部柄の絵柄印刷層形成後の樹脂シート38は、裏側印刷部30、32への供給と同様に、複数のガイドローラーfにより案内され、巻出しロール24側から巻取りロール36側の方向で裏側印刷部34に供給される。裏側印刷部34では晩材部柄及び早材部柄の絵柄印刷層上に着色隠蔽ベタインキ印刷層が形成される。
着色ベタ印刷層形成後の樹脂シート38は、化粧シートとして巻取りロール36に巻き取られる。
以上のように、樹脂シート38の表側処理後、裏側に絵柄模様を設ける際、通紙方向を反転させて同一印刷装置で連続的に印刷をする。
裏側の絵柄模様の一部と、表側の絵柄印刷層を同調させる際、同調させようとする絵柄模様を印刷するユニットで表側の絵柄印刷層を検知し同調させる。
この紙方向反転方式によると、表裏の絵柄で精緻な見当精度が得られ、任意の絵柄と合わせることができる。
化粧シートに遮蔽性を持たせる場合は、表裏に絵柄模様を設けて得た化粧シートに、ポリオレフィン等の着色遮蔽シートを積層・接着させる。積層・接着は、ドライラミネートや熱ラミネートで行うことができる。
この着色遮蔽シートにおける化粧シート接着面の裏面には、各種接着剤との密着性を考慮してイソシアネート化合物を含有する2液型樹脂コート剤等のウレタン樹脂コート剤による樹脂層を設けることが好ましい。
なお、上記例の印刷装置の前段においては印刷部を2部設けたが、樹脂シートの一方の面を複数回印刷する場合は任意の数の印刷部を設けることができる。印刷部を複数設けることにより、より深みのあるリアルな柄表現が可能になる。後段の裏側印刷部も同様である。更に、樹脂シートは透明なもの及び不透明なものなど任意のシートが使用できる。
以下、実施例により、本発明を詳細に説明する。
実施例1
化粧シートを、図1にその断面を示すように形成させて作製した。
厚さ80μmの半硬質透明ポリ塩化ビニルシート2の表側に、2液硬化型ポリウレタン系樹脂コート剤に艶調整剤としてシリカを加え艶調整した塗液を10g/m2塗布して、無色艶調整ベタ印刷層4を形成した。次いで、2液硬化型ポリウレタン系樹脂コート剤に艶調整剤としてシリカを加え、無色艶調整ベタ層4よりも艶を高く調整した塗液を7g/m2塗布して、凹部8と凸部6とからなるオーク柾目柄の木目導管模様のネガ版絵柄層を形成した。ネガ版絵柄層を形成後のシートは、図2に示した印刷装置22の通紙方向反転方式を用いて通紙方向を矢印X方向から矢印Y方向に反転させた。
通紙方向反転後、塩酢ビ樹脂系インキを用いて、図1にその断面を示すように、オーク柾目柄の木目導管模様10並びに晩材部柄と早材部柄とからなる絵柄層12を、シート2の表側に印刷した木目導管模様のネガ版絵柄層に見当を合わせて、シート2の裏側に印刷した。最後に、着色隠蔽ベタインキ層14を印刷して、図1にその断面を示す化粧シートを作製した。
用いたインキの構成は、
〔無色艶調整ベタ〕
2液硬化型ポリウレタン樹脂(大日精化工業製 PTCシリーズ)
主剤 : アクリルポリオール 100質量部
硬化剤 : イソシアネート 15質量部
艶調整剤 : シリカ(平均粒子径5μm) 10質量部
〔無色ネガ版絵柄〕
2液硬化型ポリウレタン樹脂(大日精化工業製 PTCシリーズ)
主剤 : アクリルポリオール 100質量部
硬化剤 : イソシアネート 15質量部
艶調整剤 : シリカ(平均粒子径5μm) 5質量部
〔木目導管模様及び年輪柄(晩材部、早材部)〕
塩酢ビ系インキ(ザ・インクテック製 MVAシリーズ)
バインダー : 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体/アクリル樹脂 100質量部
有機顔料CINo. : 黄(PY110)、赤(PR19)、青(PB15:3)、墨(PBL7)
顔料添加量 : 黄、赤、青、墨 各10質量部
〔着色ベタ〕
塩酢ビ系インキ(ザ・インクテック製 MVAシリーズ)
バインダー : 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体/アクリル樹脂 100質量部
有機顔料CINo. : 白(PW6)、黄(PY42)、茶(PR101)
顔料添加量 : 白40質量部、黄30質量部、茶30質量部
であった。
実施例2
化粧シートを、図3にその断面を示すように形成させて作製した。
厚さ80μmの半透明ポリオレフィンシート42の表側に、2液硬化型ポリウレタン系樹脂コート剤に艶調整剤としてシリカを加え艶調整した塗液を10g/m2塗布して、無色艶調整ベタ印刷層44を形成した。次いで、2液硬化型ポリウレタン系樹脂コート剤に艶調整剤としてシリカを加え、無色艶調整ベタ層4よりも艶を高く調整し、更に細かな凹凸感を付与するために有機樹脂ビーズ46を加えた塗液を7g/m2塗布して、凹部52と凸部48とからなるオーク柾目柄の木目導管模様のネガ版絵柄層を形成した。ネガ版絵柄層を形成後のシートは、図2に示した印刷装置22の通紙方向反転方式を用いて通紙方向を矢印X方向から矢印Y方向に反転させた。
通紙方向反転後、ウレタン系インキを用いて、図3にその断面を示すように、オーク柾目柄の木目導管模様50並びに晩材部柄と早材部柄とからなる絵柄層54を、シート42の表側に印刷した木目導管模様のネガ版絵柄層に見当を合わせて、シート42の裏側に印刷した。最後に、シート42の裏側に、着色ポリオレフィンフィルム56を隠蔽層として、ドライラミ接着剤で積層し、図3にその断面を示すように形成させて化粧シートを作製した。
なお、上記着色樹脂フィルム56としては、それと接する基材との密着性を考慮して、基材と接する面にプライマー58を塗布することのより易接着処理したものを用いた。
用いたインキ及びドライラミ接着剤の構成は、
〔無色艶調整ベタ〕
2液硬化型ポリウレタン樹脂(大日精化工業製 PTCシリーズ)
主剤 : アクリルポリオール 100質量部
硬化剤 : イソシアネート 15質量部
艶調整剤 : シリカ(平均粒子径5μm) 10質量部
〔無色ネガ版絵柄〕
2液硬化型ポリウレタン樹脂(大日精化工業製 PTCシリーズ)
主剤 : アクリルポリオール 100質量部
硬化剤 : イソシアネート 15質量部
艶調整剤 : シリカ(平均粒子径5μm) 10質量部
樹脂ビーズ : アクリル樹脂ビーズ(平均粒子径20μm) 5質量部
〔木目導管模様及び年輪柄(晩材部、早材部)〕
ポリウレタン樹脂系インキ(大日精化工業製 SBMシリーズ)
バインダー : ポリウレタン樹脂 100質量部
有機顔料CINo. : 黄(PY110)、赤(PR19)、青(PB15:3)、墨(PBL7)
顔料添加量 : 黄、赤、青、墨 各10質量部
〔ドライラミ接着剤〕
ポリエステルポリオール系接着剤(大日精化工業製 セイカボンド)
であった。
比較例1
図2に示したグラビヤ印刷機において通紙方向反転方式をターンバー反転式にしたものを用いた以外は実施例1の場合と同様にして化粧シートを作製した。
実施例1で得られた化粧シートについて、通紙方向反転方式により表側絵柄と裏側絵柄との間における見当誤差はシートの長手方向及び幅方向とも0.05mmと優れた見当精度を示した。
実施例2で得られた化粧シートについても実施例1と同様に、通紙方向反転方式により表側絵柄と裏側絵柄との間における見当誤差はシートの長手方向及び幅方向とも0.05mmと優れた見当精度を示した。
他方、比較例1で得られた化粧シートについては、ターンバーの通過により表側絵柄と裏側絵柄との間でシートの長手方向及び幅方向に1mm程度の見当誤差が生じた。
本発明の化粧シートの一例を示す概略断面図である。 本発明の印刷装置の一例を示す概略図である。 本発明の化粧シートの他の例を示す概略断面図である。
符号の説明
2、38、42 樹脂シート
4、44 無色艶調整ベタ印刷層
6、48 樹脂シートの表側に形成された凹凸形状の凸部
8、52 樹脂シートの表側に形成された凹凸形状の凹部
10、50 木目導管模様の絵柄印刷層
12、54 晩材部柄と早材部柄とからなる絵柄印刷層
14 着色ベタインキ層
22 印刷装置
24 巻出しロール
26、28 表側印刷部
30、32、34 裏側印刷部
36 巻取りロール
46 樹脂ビーズ
56 着色樹脂フィルム
58 プライマー
a 版胴
b 圧胴
c ドクターブレード
d インキパン
f ガイドローラー
X 表側印刷部における版胴と圧胴との間を通過する樹脂シートの通紙方向
Y 裏側印刷部における版胴と圧胴との間を通過する樹脂シートの通紙方向

Claims (5)

  1. 樹脂シートの表側及び裏側の両面に絵柄印刷層を有する化粧シートであって、シートの幅方向及び長手方向における表裏絵柄の見当精度が0.08mm以内の誤差である化粧シート。
  2. 樹脂シートの表側に無色艶調整ベタ印刷層を有し、樹脂シート表側の絵柄印刷層が前記無色艶調整ベタ印刷層の艶と異なる艶の無色ネガ版絵柄印刷層である請求項1に記載の化粧シート。
  3. 無色ネガ版絵柄印刷層に凹凸形状が形成されてなる請求項2に記載の化粧シート。
  4. 樹脂シート裏側の絵柄印刷層に、隠蔽ベタインキ層又は着色樹脂フィルムが積層されてなる請求項1乃至3の何れかに記載の化粧シート。
  5. 版胴と圧胴とをそれぞれ備える表側印刷部及び裏側印刷部を有すると共に、樹脂シートの進行方向を反転する複数のガイドローラーを有する印刷装置であって、巻出しロールから連続供給される樹脂シートの進行方向を前記複数のガイドローラーで反転することにより表側印刷部と裏側印刷部の版胴と圧胴との間を通過する樹脂シートの通紙方向を逆にしてなる印刷装置。
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