JPH1058817A - 木目模様化粧シ−ト - Google Patents
木目模様化粧シ−トInfo
- Publication number
- JPH1058817A JPH1058817A JP23852396A JP23852396A JPH1058817A JP H1058817 A JPH1058817 A JP H1058817A JP 23852396 A JP23852396 A JP 23852396A JP 23852396 A JP23852396 A JP 23852396A JP H1058817 A JPH1058817 A JP H1058817A
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- JP
- Japan
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- conduit
- pattern layer
- ink
- wood
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 木目絵柄模様層と同調した木目導管模様層を
有し、前記木目導管模様層が２種類以上の色調からなる
高意匠性の木目模様化粧シートを安価に提供することで
ある。 【解決手段】 基材上に木目絵柄模様層及び木目導管模
様層が施された化粧シートにおいて、前記木目導管模様
層が２種類以上の異なった色調により構成されている木
目模様化粧シートである。
有し、前記木目導管模様層が２種類以上の色調からなる
高意匠性の木目模様化粧シートを安価に提供することで
ある。 【解決手段】 基材上に木目絵柄模様層及び木目導管模
様層が施された化粧シートにおいて、前記木目導管模様
層が２種類以上の異なった色調により構成されている木
目模様化粧シートである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具、建築内装材
等の表面材として使用される化粧シートに関し、特に、
意匠性を天然木に近ずけた木目模様化粧シートに関す
る。
等の表面材として使用される化粧シートに関し、特に、
意匠性を天然木に近ずけた木目模様化粧シートに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、各種家具類や建築内装材等の表面
材として用いられる、表面に凹凸模様の意匠を有する化
粧シートとしては、例えば、（１）絵柄模様が施されて
いる基材シートにエンボスロールやエンボス型板等によ
り凹凸を賦形する方法、（２）基材シート上に意匠的に
艶消しの導管印刷等を施すことにより視覚的に凹凸感を
現出する方法、或いは（３）絵柄模様が施されている基
材シートに凹状表面を形成させる導管等の印刷部分を撥
液剤を含有するインキで形成し、この上に透明樹脂を塗
布し、前記導管等の印刷部分を撥液させることで凹状部
を形成する方法や（４）発泡インキで導管等の印刷部分
を形成し、加熱発泡後研磨して凹状部を形成する方法等
が知られているが、このいずれの方法によっても、得ら
れた化粧シートの凹状導管部の色調は１種類のみのため
に意匠的に単調なものであった。
材として用いられる、表面に凹凸模様の意匠を有する化
粧シートとしては、例えば、（１）絵柄模様が施されて
いる基材シートにエンボスロールやエンボス型板等によ
り凹凸を賦形する方法、（２）基材シート上に意匠的に
艶消しの導管印刷等を施すことにより視覚的に凹凸感を
現出する方法、或いは（３）絵柄模様が施されている基
材シートに凹状表面を形成させる導管等の印刷部分を撥
液剤を含有するインキで形成し、この上に透明樹脂を塗
布し、前記導管等の印刷部分を撥液させることで凹状部
を形成する方法や（４）発泡インキで導管等の印刷部分
を形成し、加熱発泡後研磨して凹状部を形成する方法等
が知られているが、このいずれの方法によっても、得ら
れた化粧シートの凹状導管部の色調は１種類のみのため
に意匠的に単調なものであった。
【０００３】しかしながら、実際の天然木の場合は、木
目導管部の大きさ、導管の深さ、または形状によって、
発現する色調は単純な１配色ではなく多色な色調を発現
しており、また見る角度、方向によっても異なった色調
を発現するものであり、木目導管部の色調が同一色のみ
では、意匠的に見劣りするという問題があった。
目導管部の大きさ、導管の深さ、または形状によって、
発現する色調は単純な１配色ではなく多色な色調を発現
しており、また見る角度、方向によっても異なった色調
を発現するものであり、木目導管部の色調が同一色のみ
では、意匠的に見劣りするという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、木目絵柄模様層と同調した木目導管模様層を有し、
前記木目導管模様層が２種類以上の色調からなる高意匠
性の木目模様化粧シートを安価に提供することである。
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、木目絵柄模様層と同調した木目導管模様層を有し、
前記木目導管模様層が２種類以上の色調からなる高意匠
性の木目模様化粧シートを安価に提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、基材上に木目絵柄模様層及び木
目導管模様層が施された化粧シートにおいて、前記木目
導管模様層が２種類以上の色調により構成されているこ
とを特徴とするものである。この構成とすることによ
り、木目絵柄模様層と同調した２種類以上の異なった色
調からなる木目導管模様層を形成することができるの
で、非常に意匠性の高い木目模様化粧シートとすること
が可能である。
の本発明の解決手段は、基材上に木目絵柄模様層及び木
目導管模様層が施された化粧シートにおいて、前記木目
導管模様層が２種類以上の色調により構成されているこ
とを特徴とするものである。この構成とすることによ
り、木目絵柄模様層と同調した２種類以上の異なった色
調からなる木目導管模様層を形成することができるの
で、非常に意匠性の高い木目模様化粧シートとすること
が可能である。
【０００６】また、本発明の化粧シートは、前記木目導
管模様層が艶消し状インキにより設けられ、前記木目導
管模様層を設けた部分以外全面に艶調整樹脂層が形成さ
れたことを特徴とするものである。こうすることによ
り、木目導管模様層のマット効果がより十分に発揮さ
れ、視覚効果による凹凸感を有し、色調面でも多色な表
現が可能となり、美的効果に優れたものとなる。
管模様層が艶消し状インキにより設けられ、前記木目導
管模様層を設けた部分以外全面に艶調整樹脂層が形成さ
れたことを特徴とするものである。こうすることによ
り、木目導管模様層のマット効果がより十分に発揮さ
れ、視覚効果による凹凸感を有し、色調面でも多色な表
現が可能となり、美的効果に優れたものとなる。
【０００７】前記木目導管模様層が撥液剤を含有するイ
ンキにより設けられ、前記木目導管模様層の上から基材
全面に艶調整樹脂層を積層することにより、表面に凹凸
模様が形成されたことを特徴とするものである。こうす
ることで、木目導管模様層が実際の凹凸状に形成され、
立体効果に優れたものとなる。
ンキにより設けられ、前記木目導管模様層の上から基材
全面に艶調整樹脂層を積層することにより、表面に凹凸
模様が形成されたことを特徴とするものである。こうす
ることで、木目導管模様層が実際の凹凸状に形成され、
立体効果に優れたものとなる。
【０００８】前記木目導管模様層の色調が乱数を利用し
たコンピュータ画像処理により個々の導管の色調が決定
されていることを特徴とするものである。こうすること
で、柄癖がなく、木目導管模様層を現出する凹凸模様の
色調が多色化された意匠性に優れた木目模様化粧シート
が容易に生産可能になる。
たコンピュータ画像処理により個々の導管の色調が決定
されていることを特徴とするものである。こうすること
で、柄癖がなく、木目導管模様層を現出する凹凸模様の
色調が多色化された意匠性に優れた木目模様化粧シート
が容易に生産可能になる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の木目模
様化粧シートの実施例の積層構成を示す断面図、図２は
本発明の木目模様化粧シートの他の実施例の積層構成を
示す断面図であつて、１、１' は木目模様化粧シート、
２は基材シート、３は木目絵柄模様層、３１は着色ベタ
インキ層、３２は絵柄インキ層、４は木目導管模様層、
４１は第１マット導管インキ層、４２は第２マット導管
インキ層、４３は第１撥液性導管インキ層、４４は第２
撥液性導管インキ層、５は艶調整樹脂層、５’は凹凸模
様からなる艶調整樹脂層をそれぞれ表す。
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の木目模
様化粧シートの実施例の積層構成を示す断面図、図２は
本発明の木目模様化粧シートの他の実施例の積層構成を
示す断面図であつて、１、１' は木目模様化粧シート、
２は基材シート、３は木目絵柄模様層、３１は着色ベタ
インキ層、３２は絵柄インキ層、４は木目導管模様層、
４１は第１マット導管インキ層、４２は第２マット導管
インキ層、４３は第１撥液性導管インキ層、４４は第２
撥液性導管インキ層、５は艶調整樹脂層、５’は凹凸模
様からなる艶調整樹脂層をそれぞれ表す。
【００１０】本発明の木目模様化粧シート１の構成は図
１に示すように、基材シート２の面に木目絵柄模様層３
と木目導管模様層４が設けられ、前記木目導管模様層４
が２種類以上の異なった色調からなる第１マット導管イ
ンキ層４１、第２マット導管インキ層４２からなり、該
木目導管模様層４を設けた部分以外の全面に艶調整樹脂
層５を設けた構成のものであり、木目絵柄模様層３は着
色ベタインキ層３１と絵柄インキ層３２とで構成されて
いる。
１に示すように、基材シート２の面に木目絵柄模様層３
と木目導管模様層４が設けられ、前記木目導管模様層４
が２種類以上の異なった色調からなる第１マット導管イ
ンキ層４１、第２マット導管インキ層４２からなり、該
木目導管模様層４を設けた部分以外の全面に艶調整樹脂
層５を設けた構成のものであり、木目絵柄模様層３は着
色ベタインキ層３１と絵柄インキ層３２とで構成されて
いる。
【００１１】また、図２の他の実施例に示すように、基
材シート２の表面に着色ベタインキ層３１と絵柄インキ
層３２とで構成されている木目絵柄模様層３が設けら
れ、該木目絵柄模様層３面に色調の異なる撥液剤を含有
するインキにより形成された第１撥液性導管インキ層４
３と第２撥液性導管インキ層４４を積層した後、透明樹
脂を塗布することにより透明樹脂は第１撥液性導管イン
キ層４３と第２撥液性導管インキ層４４によってはじか
れて凹凸模様からなる艶調整樹脂層５’を形成した木目
模様化粧シート１’としてもよいものである。
材シート２の表面に着色ベタインキ層３１と絵柄インキ
層３２とで構成されている木目絵柄模様層３が設けら
れ、該木目絵柄模様層３面に色調の異なる撥液剤を含有
するインキにより形成された第１撥液性導管インキ層４
３と第２撥液性導管インキ層４４を積層した後、透明樹
脂を塗布することにより透明樹脂は第１撥液性導管イン
キ層４３と第２撥液性導管インキ層４４によってはじか
れて凹凸模様からなる艶調整樹脂層５’を形成した木目
模様化粧シート１’としてもよいものである。
【００１２】本発明の木目模様化粧シート１、１’に用
いられる基材シート２としては、例えば、建材用薄葉
紙、紙間強化紙、晒クラフト紙、チタン紙、板紙、石膏
ボード紙等の紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレ
ンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリエチレンテ
レフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、ナ
イロンフイルム等のプラスチックフイルム等であり、特
に重さが２０〜８０ｇ／ｍ2 の建材用薄葉紙が、価格が
安価であるだけでなく、印刷適性に優れている点から好
ましく用いられる。
いられる基材シート２としては、例えば、建材用薄葉
紙、紙間強化紙、晒クラフト紙、チタン紙、板紙、石膏
ボード紙等の紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレ
ンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリエチレンテ
レフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、ナ
イロンフイルム等のプラスチックフイルム等であり、特
に重さが２０〜８０ｇ／ｍ2 の建材用薄葉紙が、価格が
安価であるだけでなく、印刷適性に優れている点から好
ましく用いられる。
【００１３】基材シート２の上面には、着色ベタインキ
層３１及びオーク、チーク、ウォールナット、杉、檜等
の柾目、板目状の木目模様を現出する絵柄インキ層３２
からなる木目絵柄模様層３が通常のセルロース系、塩−
酢ビ系、アクリル系、アクリル−ポリオール系のバイン
ダー用樹脂を利用した印刷インキによりグラビア印刷に
よって形成されており、木目の「照り」を良く表現でき
るようにするためには、パール顔料や金属粉などの光輝
性顔料を添加したものが好ましい。
層３１及びオーク、チーク、ウォールナット、杉、檜等
の柾目、板目状の木目模様を現出する絵柄インキ層３２
からなる木目絵柄模様層３が通常のセルロース系、塩−
酢ビ系、アクリル系、アクリル−ポリオール系のバイン
ダー用樹脂を利用した印刷インキによりグラビア印刷に
よって形成されており、木目の「照り」を良く表現でき
るようにするためには、パール顔料や金属粉などの光輝
性顔料を添加したものが好ましい。
【００１４】木目絵柄模様層３の上に形成される木目導
管模様層４は、その部分が凹部で有るかのように見る者
に感じさせるために艶調整樹脂層５よりも艶消し度の高
いインキを用いて設けた第１マット導管インキ層４１、
例えば黒系インキと第２マット導管インキ層４２、例え
ば茶系インキから構成されるものや、又は艶調整樹脂層
５をはじき、立体的な凹凸模様を形成するために、撥液
剤を含有するインキを用いて設けた第１撥液性導管イン
キ層４３、例えば黒系インキと第２撥液性導管インキ層
４４、例えば茶系インキよりなるものである。本実施の
形態では、その木目導管模様層４を黒系及び茶系の２色
にて説明を行ったが、木の種類や木目柄によっては、異
なる色調としたり、さらに多色として、例えば、黒色、
茶色、濃褐色、白色、半透明色等を用いてもよく、より
本物らしい導管模様とすることが出来る。
管模様層４は、その部分が凹部で有るかのように見る者
に感じさせるために艶調整樹脂層５よりも艶消し度の高
いインキを用いて設けた第１マット導管インキ層４１、
例えば黒系インキと第２マット導管インキ層４２、例え
ば茶系インキから構成されるものや、又は艶調整樹脂層
５をはじき、立体的な凹凸模様を形成するために、撥液
剤を含有するインキを用いて設けた第１撥液性導管イン
キ層４３、例えば黒系インキと第２撥液性導管インキ層
４４、例えば茶系インキよりなるものである。本実施の
形態では、その木目導管模様層４を黒系及び茶系の２色
にて説明を行ったが、木の種類や木目柄によっては、異
なる色調としたり、さらに多色として、例えば、黒色、
茶色、濃褐色、白色、半透明色等を用いてもよく、より
本物らしい導管模様とすることが出来る。
【００１５】木目導管模様層４は天然木の導管の色調に
近づけるためカーボンブラック、酸化鉄、チタン白等の
着色顔料を添加したインキを用いて形成される。また、
基材シート２の上面に設けた木目絵柄模様層３面に直接
木目導管模様層４を印刷したので、木目絵柄模様層３と
木目導管模様層４の両模様の見当を合わせることが容易
であり、意匠性の高い化粧シートを得ることが可能であ
る。
近づけるためカーボンブラック、酸化鉄、チタン白等の
着色顔料を添加したインキを用いて形成される。また、
基材シート２の上面に設けた木目絵柄模様層３面に直接
木目導管模様層４を印刷したので、木目絵柄模様層３と
木目導管模様層４の両模様の見当を合わせることが容易
であり、意匠性の高い化粧シートを得ることが可能であ
る。
【００１６】マット導管インキ層４１、４２に用いるイ
ンキとしては、化粧シートの表面に好ましい意匠性を現
出すると共に、耐溶剤性、耐汚染性、耐油性等の化学的
性質に優れた性能を備えていることが望ましく、ベヒク
ルとして使用する樹脂は、アミノアルキッド樹脂、ウレ
タン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリル樹脂等の熱硬化性樹脂が良好に用いられる。
ンキとしては、化粧シートの表面に好ましい意匠性を現
出すると共に、耐溶剤性、耐汚染性、耐油性等の化学的
性質に優れた性能を備えていることが望ましく、ベヒク
ルとして使用する樹脂は、アミノアルキッド樹脂、ウレ
タン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリル樹脂等の熱硬化性樹脂が良好に用いられる。
【００１７】次に撥液剤層を形成する撥液剤を含有する
インキは、公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放
射線硬化性樹脂等をビヒクルとし、該ビヒクルに撥液剤
を添加してなるものであり、更に必要に応じてその他の
添加剤、例えば、顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶
剤、安定剤、可塑剤、硬化剤等を適宜混合したものが使
用できる。
インキは、公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放
射線硬化性樹脂等をビヒクルとし、該ビヒクルに撥液剤
を添加してなるものであり、更に必要に応じてその他の
添加剤、例えば、顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶
剤、安定剤、可塑剤、硬化剤等を適宜混合したものが使
用できる。
【００１８】撥液性インキに用いる撥液剤としては、公
知のもの、例えば、シリコン、ポリエチレンワックス、
パラフィンワックス、アマイドワックス、ろうワック
ス、フッ化ビニル化合物等の撥液性物質を使用すること
ができ、好ましくはシリコンである。その添加量として
は、望ましくは４〜１０％である。添加量が多いと撥液
剤層の印刷適性が劣ってくる。添加量が少ないと艶調整
樹脂層がはじかない。また必要に応じてマット剤を添加
する、マット剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、ア
クリルビーズ、メラミンビーズ等が用いられる。
知のもの、例えば、シリコン、ポリエチレンワックス、
パラフィンワックス、アマイドワックス、ろうワック
ス、フッ化ビニル化合物等の撥液性物質を使用すること
ができ、好ましくはシリコンである。その添加量として
は、望ましくは４〜１０％である。添加量が多いと撥液
剤層の印刷適性が劣ってくる。添加量が少ないと艶調整
樹脂層がはじかない。また必要に応じてマット剤を添加
する、マット剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、ア
クリルビーズ、メラミンビーズ等が用いられる。
【００１９】木目導管模様層４を形成するためのグラビ
ア印刷版は、画像処理技術により作成した導管模様柄、
あるいは本物の木より撮影し、そのネガ、あるいはポジ
をスキャナーで読み込んだ導管模様柄を利用して、その
個々の導管を画像処理にて認識した上で乱数等を利用す
ることによりランダムに複数のグループに振り分け、そ
のグループごとに導管色を決定し、複数の導管グラビア
版を作製する。そうすることにより人為的に導管の振り
分けを行ったり、また導管の長さ、太さ等に制約を付け
て導管色を決定したりする場合に発生する柄癖等を防止
でき、より本物に近い意匠感を得ることができるように
なるものである。
ア印刷版は、画像処理技術により作成した導管模様柄、
あるいは本物の木より撮影し、そのネガ、あるいはポジ
をスキャナーで読み込んだ導管模様柄を利用して、その
個々の導管を画像処理にて認識した上で乱数等を利用す
ることによりランダムに複数のグループに振り分け、そ
のグループごとに導管色を決定し、複数の導管グラビア
版を作製する。そうすることにより人為的に導管の振り
分けを行ったり、また導管の長さ、太さ等に制約を付け
て導管色を決定したりする場合に発生する柄癖等を防止
でき、より本物に近い意匠感を得ることができるように
なるものである。
【００２０】艶調整樹脂層５は化粧シートの表面に好ま
しい艶を与えるとともに、表面を覆って保護層としての
役割を持つものであるから、表面物性のよい樹脂をベヒ
クルとしたインキを用いて形成すると良い。ベヒクルと
して使用する樹脂は、アミノアルキッド樹脂、ウレタン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂等の熱硬化性樹脂が適当である。
しい艶を与えるとともに、表面を覆って保護層としての
役割を持つものであるから、表面物性のよい樹脂をベヒ
クルとしたインキを用いて形成すると良い。ベヒクルと
して使用する樹脂は、アミノアルキッド樹脂、ウレタン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂等の熱硬化性樹脂が適当である。
【００２１】艶調整樹脂層５に用いるインキは、通常、
適量の艶消し剤を分散させて所望の艶消し度を与える
が、艶消し剤を全く含まないグロス（光沢）タイプのイ
ンキを用いることもある。用いられる艶消し剤として
は、マイカ、シリカ、アルミナ炭酸カルシウム、ケイ砂
等の無機質中空体、或いはアクリル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、メラミン樹
脂等の樹脂およびこれら樹脂の変性物等から構成されて
なる弾性球状有機樹脂ビーズ等である。艶調整樹脂層５
の形成は、上記したインキをグラビアコート、ロールコ
ート、スプレーコート、フローコート等の既成の手段に
よりベタ印刷し、後述するその上に印刷したインキと共
に、加熱や電離放射線の照射などの適宜の手段により硬
化させることによって行えば良い。
適量の艶消し剤を分散させて所望の艶消し度を与える
が、艶消し剤を全く含まないグロス（光沢）タイプのイ
ンキを用いることもある。用いられる艶消し剤として
は、マイカ、シリカ、アルミナ炭酸カルシウム、ケイ砂
等の無機質中空体、或いはアクリル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、メラミン樹
脂等の樹脂およびこれら樹脂の変性物等から構成されて
なる弾性球状有機樹脂ビーズ等である。艶調整樹脂層５
の形成は、上記したインキをグラビアコート、ロールコ
ート、スプレーコート、フローコート等の既成の手段に
よりベタ印刷し、後述するその上に印刷したインキと共
に、加熱や電離放射線の照射などの適宜の手段により硬
化させることによって行えば良い。
【００２２】実施例１ 秤量３０ｇ／ｍ2 の建材用薄葉紙を使用し、その建材用
薄葉紙の上にグラビア印刷によりニトロセルロース系樹
脂からなるインキを使用して着色ベタインキ層と木目模
様絵柄層とを設け、コンピューター画像処理によって無
作為に振り分け処理して作製した第１木目導管印刷版と
第２木目導管印刷版とを用いて、木目模様絵柄層と同調
するようにウレタン系樹脂からなる艶消し黒色系インキ
にて第１マット導管インキ層を、艶消し茶色系インキに
て第２マット導管インキ層を印刷する。次いで、前記マ
ット導管インキ層の部分を抜いた印刷版を用い２液硬化
性ウレタン系樹脂インキからなる艶調整樹脂層を２μｍ
の厚さに設けた後、６０℃で４８時間エージングして木
目模様化粧シートを作製した。
薄葉紙の上にグラビア印刷によりニトロセルロース系樹
脂からなるインキを使用して着色ベタインキ層と木目模
様絵柄層とを設け、コンピューター画像処理によって無
作為に振り分け処理して作製した第１木目導管印刷版と
第２木目導管印刷版とを用いて、木目模様絵柄層と同調
するようにウレタン系樹脂からなる艶消し黒色系インキ
にて第１マット導管インキ層を、艶消し茶色系インキに
て第２マット導管インキ層を印刷する。次いで、前記マ
ット導管インキ層の部分を抜いた印刷版を用い２液硬化
性ウレタン系樹脂インキからなる艶調整樹脂層を２μｍ
の厚さに設けた後、６０℃で４８時間エージングして木
目模様化粧シートを作製した。
【００２３】実施例２ 秤量３０ｇ／ｍ2 の建材用薄葉紙を使用し、その建材用
薄葉紙の上にグラビア印刷によりニトロセルロース系樹
脂からなるインキを使用して着色ベタインキ層と木目模
様絵柄層とを設け、コンピューター画像処理によって無
作為に振り分け処理して作製した第１木目導管印刷版と
第２木目導管印刷版を用いて、木目模様絵柄層と同調す
るようにアミノアルキッド系樹脂からなる撥液剤を含有
する黒色系インキにて第１撥液性導管インキ層を、茶色
系インキにて第２撥液性導管インキ層を印刷する。次い
で、前記撥液性導管インキ層面も含む全面にポリエステ
ルポリオール系インキを６〜８ｇ／ｍ2 （ウエット状
態）塗工した後、１５０℃で３０秒間乾燥して木目模様
化粧シートを作製した。
薄葉紙の上にグラビア印刷によりニトロセルロース系樹
脂からなるインキを使用して着色ベタインキ層と木目模
様絵柄層とを設け、コンピューター画像処理によって無
作為に振り分け処理して作製した第１木目導管印刷版と
第２木目導管印刷版を用いて、木目模様絵柄層と同調す
るようにアミノアルキッド系樹脂からなる撥液剤を含有
する黒色系インキにて第１撥液性導管インキ層を、茶色
系インキにて第２撥液性導管インキ層を印刷する。次い
で、前記撥液性導管インキ層面も含む全面にポリエステ
ルポリオール系インキを６〜８ｇ／ｍ2 （ウエット状
態）塗工した後、１５０℃で３０秒間乾燥して木目模様
化粧シートを作製した。
【００２４】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、木目絵柄
模様層と同調した２種類以上の異なった色調からなる木
目導管模様層を形成することが出来るので、非常に意匠
性の高い木目模様化粧シートを得ることが出来る。
模様層と同調した２種類以上の異なった色調からなる木
目導管模様層を形成することが出来るので、非常に意匠
性の高い木目模様化粧シートを得ることが出来る。
【００２５】また、面倒でコストアップにつながるエン
ボス加工、ワイピング加工を行うことなく、木目絵柄模
様層と同調した凹凸模様を有し、しかも凹部導管部の色
調も２種類以上有する木目模様化粧シートを容易に作製
することが出来るため、高意匠性の木目模様化粧シート
を安価に得ることができる。
ボス加工、ワイピング加工を行うことなく、木目絵柄模
様層と同調した凹凸模様を有し、しかも凹部導管部の色
調も２種類以上有する木目模様化粧シートを容易に作製
することが出来るため、高意匠性の木目模様化粧シート
を安価に得ることができる。
【図１】本発明の木目模様化粧シートの実施例の積層構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図２】本発明の木目模様化粧シートの他の実施例の積
層構成を示す断面図である。
層構成を示す断面図である。
１ １’ 木目模様化粧シート ２ 基材シート ３ 木目絵柄模様層 ３１ 着色ベタインキ層 ３２ 絵柄インキ層 ４ 木目導管模様層 ４１ 第１マット導管インキ層 ４２ 第２マット導管インキ層 ４３ 第１撥液性導管インキ層 ４４ 第２撥液性導管インキ層 ５ 艶調整樹脂層 ５’ 凹凸模様からなる艶調整樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 33/00 Ｂ３２Ｂ 33/00
Claims (4)
- 【請求項１】 基材上に木目絵柄模様層及び木目導管模
様層が施された化粧シートにおいて、前記木目導管模様
層が２種類以上の色調により構成されていることを特徴
とする木目模様化粧シート。 - 【請求項２】 前記木目導管模様層が艶消し状インキに
より設けられ、前記木目導管模様層を設けた部分以外全
面に艶調整樹脂層が形成されたことを特徴とする請求項
１記載の木目模様化粧シート。 - 【請求項３】 前記木目導管模様層が撥液剤を含有する
インキにより設けられ、前記木目導管模様層の上から基
材全面に艶調整樹脂層を積層することにより、表面に凹
凸模様が形成されたことを特徴とする請求項１記載の木
目模様化粧シート。 - 【請求項４】 前記木目導管模様層の色調が乱数を利用
したコンピュータ画像処理により個々の導管の色調が決
定されていることを特徴とする請求項１〜３記載の木目
模様化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23852396A JPH1058817A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 木目模様化粧シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23852396A JPH1058817A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 木目模様化粧シ−ト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1058817A true JPH1058817A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=17031528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23852396A Withdrawn JPH1058817A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 木目模様化粧シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1058817A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008254237A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Toppan Cosmo Inc | 化粧材 |
| JP2010076170A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木目調化粧材 |
| JP2010076365A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Dainippon Printing Co Ltd | エンボス同調化粧シート |
| JP2010082918A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シートおよびこれを用いた化粧板 |
| JP2010208184A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Toppan Printing Co Ltd | レンズ効果を有する印刷物およびこれを用いた包装体 |
| WO2018117260A1 (ja) * | 2016-12-22 | 2018-06-28 | 凸版印刷株式会社 | 化粧材 |
-
1996
- 1996-08-20 JP JP23852396A patent/JPH1058817A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008254237A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Toppan Cosmo Inc | 化粧材 |
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| JP2010076365A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Dainippon Printing Co Ltd | エンボス同調化粧シート |
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| JP2010208184A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Toppan Printing Co Ltd | レンズ効果を有する印刷物およびこれを用いた包装体 |
| WO2018117260A1 (ja) * | 2016-12-22 | 2018-06-28 | 凸版印刷株式会社 | 化粧材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |