JPH06198831A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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- JPH06198831A JPH06198831A JP1583893A JP1583893A JPH06198831A JP H06198831 A JPH06198831 A JP H06198831A JP 1583893 A JP1583893 A JP 1583893A JP 1583893 A JP1583893 A JP 1583893A JP H06198831 A JPH06198831 A JP H06198831A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin
- film
- decorative sheet
- base material
- Prior art date
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼却廃棄処分時に塩酸ガス等の有毒性物質の
発生もなく、又耐熱性、耐寒性等の物理的性質及び耐溶
剤性等の化学的性質にも優れた性能を持つ化粧シ−トを
容易かつ確実に提供する。 【構成】 未延伸着色ポリプロピレンフイルムに隠蔽性
着色ベタ層を設け、該ベタ層の上に絵柄印刷層、接着剤
層を形成したあと透明ポリプロピレンフイルムを積層
し、更にエンボス、ワイピング加工を施した後、艶調整
トップコート層を設けた凹凸模様表面を有する化粧シ−
ト。
発生もなく、又耐熱性、耐寒性等の物理的性質及び耐溶
剤性等の化学的性質にも優れた性能を持つ化粧シ−トを
容易かつ確実に提供する。 【構成】 未延伸着色ポリプロピレンフイルムに隠蔽性
着色ベタ層を設け、該ベタ層の上に絵柄印刷層、接着剤
層を形成したあと透明ポリプロピレンフイルムを積層
し、更にエンボス、ワイピング加工を施した後、艶調整
トップコート層を設けた凹凸模様表面を有する化粧シ−
ト。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種家具類や、建築内
装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化
粧シートに関し、特に木目等の凹凸模様を表現するに好
適な化粧板に関する。
装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化
粧シートに関し、特に木目等の凹凸模様を表現するに好
適な化粧板に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の化粧材としては、ポリ塩化ビニル
フイルムの上に通常の方法で印刷を施した後、透明性の
あるポリ塩化ビニルフイルムを積層した化粧シート、ま
た立体感を現出させ、意匠性の改良を図るために、上記
化粧シートの透明性のポリ塩化ビニルフイルムを積層し
た後、エンボスを施し、更にエンボスの凹部にインキを
充填して例えば木目の導管模様等を表現して成る化粧シ
ートも知られている。
フイルムの上に通常の方法で印刷を施した後、透明性の
あるポリ塩化ビニルフイルムを積層した化粧シート、ま
た立体感を現出させ、意匠性の改良を図るために、上記
化粧シートの透明性のポリ塩化ビニルフイルムを積層し
た後、エンボスを施し、更にエンボスの凹部にインキを
充填して例えば木目の導管模様等を表現して成る化粧シ
ートも知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術においては化粧シートの基材としてポリ塩化ビ
ニルフイルムが多く使われており、ポリ塩化ビニルフイ
ルムは焼却廃棄処分時に発生する塩酸ガスが環境に悪影
響を与え、又耐熱性、耐寒性等の物理的性質及び耐溶剤
性等の化学的性質に劣るという欠点を持つている。
従来技術においては化粧シートの基材としてポリ塩化ビ
ニルフイルムが多く使われており、ポリ塩化ビニルフイ
ルムは焼却廃棄処分時に発生する塩酸ガスが環境に悪影
響を与え、又耐熱性、耐寒性等の物理的性質及び耐溶剤
性等の化学的性質に劣るという欠点を持つている。
【０００４】本発明はかかる問題点に鑑みて成されたも
のであって、その目的とするところは、環境に優しく、
しかも高性能、高意匠な凹凸模様表面を有する化粧シ−
トを容易かつ確実に提供することにある。
のであって、その目的とするところは、環境に優しく、
しかも高性能、高意匠な凹凸模様表面を有する化粧シ−
トを容易かつ確実に提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨は、焼却廃棄処分時に発生するガスが環
境に悪影響を与えることなく、耐熱性、耐寒性等の物理
的性質及び耐溶剤性等の化学的性質にも優れた性能を持
つことを特徴とする。
の本発明の要旨は、焼却廃棄処分時に発生するガスが環
境に悪影響を与えることなく、耐熱性、耐寒性等の物理
的性質及び耐溶剤性等の化学的性質にも優れた性能を持
つことを特徴とする。
【０００６】本発明はベース基材層と隠蔽性着色ベタ層
と絵柄印刷層と透明樹脂層と表面保護層とが下から順に
積層構成され、該ベース基材層がポリプロピレンフイル
ム、及び該表面保護層がポリプロピレン樹脂層ないしは
ポリエチレン樹脂層からなることを特徴とする。
と絵柄印刷層と透明樹脂層と表面保護層とが下から順に
積層構成され、該ベース基材層がポリプロピレンフイル
ム、及び該表面保護層がポリプロピレン樹脂層ないしは
ポリエチレン樹脂層からなることを特徴とする。
【０００７】前記表面保護層の表面にエンボス加工を施
してエンボス凹部を形成し、更にワイピングによりエン
ボス凹部にインキを充填した後にトップコート層を設
け、より天然木に近い意匠を再現しょうとするものであ
る。
してエンボス凹部を形成し、更にワイピングによりエン
ボス凹部にインキを充填した後にトップコート層を設
け、より天然木に近い意匠を再現しょうとするものであ
る。
【０００８】
【作用】本発明の化粧シ−トは、ポリプロピレンフイル
ムを化粧シートのベース基材とし、隠蔽性ベタ層を設け
る事によって化粧板用基板の表面色相のばらつきにも対
応でき、安定した色調の製品を供給するものであり、更
に表面保護層としても、ポリプロピレン樹脂層ないしは
ポリエチレン樹脂層を用いてるために廃棄焼却時に発生
するガスも有毒な塩酸ガスを含まず、又耐溶剤性、耐化
学薬品性等の化学的性質を高めるようにも作用する。
ムを化粧シートのベース基材とし、隠蔽性ベタ層を設け
る事によって化粧板用基板の表面色相のばらつきにも対
応でき、安定した色調の製品を供給するものであり、更
に表面保護層としても、ポリプロピレン樹脂層ないしは
ポリエチレン樹脂層を用いてるために廃棄焼却時に発生
するガスも有毒な塩酸ガスを含まず、又耐溶剤性、耐化
学薬品性等の化学的性質を高めるようにも作用する。
【０００９】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
【００１０】図１は第１実施例の積層構成を、図２は第
２実施例の積層構成を、図３は第３実施例の積層構成
を、図４は第４実施例の積層構成をそれぞれ示す断面図
であり、これらの図から分かるように、化粧シートは、
ベース基材層１、隠蔽性着色ベタ層２、絵柄印刷層３、
透明樹脂層４、表面保護層５及びトップコート層６から
構成されている。
２実施例の積層構成を、図３は第３実施例の積層構成
を、図４は第４実施例の積層構成をそれぞれ示す断面図
であり、これらの図から分かるように、化粧シートは、
ベース基材層１、隠蔽性着色ベタ層２、絵柄印刷層３、
透明樹脂層４、表面保護層５及びトップコート層６から
構成されている。
【００１１】ベース基材層１には、例えば、ポリ塩化ビ
ニルフイルム、ポリオレフィン系樹脂フイルム、ポリエ
ステル系樹脂フイルム、アクリル系樹脂フイルムなどが
あげられるが、焼却廃棄処分時に発生する有機ガスの安
全性の点では、ポリオレフィン系樹脂フイルム、ポリエ
ステル系樹脂フイルムが好ましく、また化粧シートの表
面に形成される絵柄印刷層の色調の安定性の点、及び化
粧板用基板の表面色相のばらつきに対応できる隠蔽力を
保持するには、ポリオレフィン系樹脂フイルム特にポリ
プロピレンフイルムの着色物が好適に使用できる。
ニルフイルム、ポリオレフィン系樹脂フイルム、ポリエ
ステル系樹脂フイルム、アクリル系樹脂フイルムなどが
あげられるが、焼却廃棄処分時に発生する有機ガスの安
全性の点では、ポリオレフィン系樹脂フイルム、ポリエ
ステル系樹脂フイルムが好ましく、また化粧シートの表
面に形成される絵柄印刷層の色調の安定性の点、及び化
粧板用基板の表面色相のばらつきに対応できる隠蔽力を
保持するには、ポリオレフィン系樹脂フイルム特にポリ
プロピレンフイルムの着色物が好適に使用できる。
【００１２】ポリプロピレンフイルムの着色顔料として
は、通常使用される有機又は無機系顔料が使用でき、隠
蔽性を保持する為の白色顔料としては、二酸化チタン、
亜鉛華、三酸化アンチモン等の無機顔料が適し、その添
加量としては１０〜２０％が好ましい。
は、通常使用される有機又は無機系顔料が使用でき、隠
蔽性を保持する為の白色顔料としては、二酸化チタン、
亜鉛華、三酸化アンチモン等の無機顔料が適し、その添
加量としては１０〜２０％が好ましい。
【００１３】ポリプロピレンフイルムには、延伸タイプ
と、未延伸タイプのフイルムがあるが、フイルム基材が
柔軟性をもちラッピング、Ｖカット等の加工適性にすぐ
れ、又加熱収縮率にも優る未延伸タイプが好ましい。
と、未延伸タイプのフイルムがあるが、フイルム基材が
柔軟性をもちラッピング、Ｖカット等の加工適性にすぐ
れ、又加熱収縮率にも優る未延伸タイプが好ましい。
【００１４】隠蔽性着色ベタ層２は、ベース基材層１と
絵柄印刷層３との間に設けられるものである。該隠蔽性
着色ベタ層２をもうける目的としては、着色ポリプロピ
レンフイルム層自体の隠蔽性が不足していても該隠蔽性
着色ベタ層２で隠蔽性能を付与する事が出来ると共に、
着色剤を添加することによって意匠性を向上させる事が
出来るという利点がある。
絵柄印刷層３との間に設けられるものである。該隠蔽性
着色ベタ層２をもうける目的としては、着色ポリプロピ
レンフイルム層自体の隠蔽性が不足していても該隠蔽性
着色ベタ層２で隠蔽性能を付与する事が出来ると共に、
着色剤を添加することによって意匠性を向上させる事が
出来るという利点がある。
【００１５】隠蔽性着色ベタ層２を形成するために用い
られるインキとしては、ベヒクルに必要に応じて顔料、
染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触
媒、硬化剤等を適宜混合したものが挙げられ、インキの
ベヒクルとしては公知のもの、例えばセルロース誘導
体、スチレン樹脂、アクリル樹脂、ビニル重合体等の熱
可塑性樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂等の熱硬化性樹
脂等を用いる事が出来る。シート用基材への密着性、可
撓性等から塩素化ポリプロピレン系、アクリルウレタン
系、ビニル重合体系の樹脂を一液又は二液で用いるのが
好ましい。上記インキ層形成法としてはグラビア印刷、
又はロールコート等の通常の塗布方式が用いられる。
られるインキとしては、ベヒクルに必要に応じて顔料、
染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触
媒、硬化剤等を適宜混合したものが挙げられ、インキの
ベヒクルとしては公知のもの、例えばセルロース誘導
体、スチレン樹脂、アクリル樹脂、ビニル重合体等の熱
可塑性樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂等の熱硬化性樹
脂等を用いる事が出来る。シート用基材への密着性、可
撓性等から塩素化ポリプロピレン系、アクリルウレタン
系、ビニル重合体系の樹脂を一液又は二液で用いるのが
好ましい。上記インキ層形成法としてはグラビア印刷、
又はロールコート等の通常の塗布方式が用いられる。
【００１６】絵柄印刷層３には、例えば、木目、石目、
天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等を表現する印刷が付
されており、その任意の模様を設けるインキのベヒクル
としては公知のものが使用できるが、前記隠蔽性着色ベ
タ層２に用いられるものと同じでよい。又印刷模様を付
される面としては前記隠蔽性着色ベタ層２の上に印刷を
しても良いし、表面保護層として用いられる透明ポリプ
ロピレンフイルム５１の下側に印刷をしてもよい。
天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等を表現する印刷が付
されており、その任意の模様を設けるインキのベヒクル
としては公知のものが使用できるが、前記隠蔽性着色ベ
タ層２に用いられるものと同じでよい。又印刷模様を付
される面としては前記隠蔽性着色ベタ層２の上に印刷を
しても良いし、表面保護層として用いられる透明ポリプ
ロピレンフイルム５１の下側に印刷をしてもよい。
【００１７】透明樹脂層４は、絵柄印刷層３と表面保護
層５との間に介在して両者の接着力を良好ならしめる為
に設けるものであるが、又トータルシート層の厚みを増
して、木端巻きやＶカット等の曲面加工適性を付与した
り、更に意匠的な肉持ち感を増加させる為に設けること
もある。
層５との間に介在して両者の接着力を良好ならしめる為
に設けるものであるが、又トータルシート層の厚みを増
して、木端巻きやＶカット等の曲面加工適性を付与した
り、更に意匠的な肉持ち感を増加させる為に設けること
もある。
【００１８】透明樹脂層４の形成法としては、ゴム系、
アクリル系、エポキシ系、ウレタン系等の樹脂をドライ
ラミネート法によりコーティングする方法、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン系樹脂やその他の樹脂をエクスト
ルージョンラミネート法により押出コーティングする方
法等が用いられる。又トータルシート層の厚みを増加さ
せ、曲面加工適性や肉持ち感を付与させるためにはポリ
オレフィン系樹脂を押出コーティングする方法が望まし
い。
アクリル系、エポキシ系、ウレタン系等の樹脂をドライ
ラミネート法によりコーティングする方法、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン系樹脂やその他の樹脂をエクスト
ルージョンラミネート法により押出コーティングする方
法等が用いられる。又トータルシート層の厚みを増加さ
せ、曲面加工適性や肉持ち感を付与させるためにはポリ
オレフィン系樹脂を押出コーティングする方法が望まし
い。
【００１９】表面保護層５としては、ポリプロピレン樹
脂ないしはポリエチレン樹脂等のポリオレフィン系の樹
脂が用いられ、無色乃至は着色の透明フイルムを熱接着
による貼合せ、又は樹脂をエクストルージョンにより押
出コーティングする方法によって形成される。そして表
面保護層５の厚みとしては１０〜１００μｍが好まし
い。
脂ないしはポリエチレン樹脂等のポリオレフィン系の樹
脂が用いられ、無色乃至は着色の透明フイルムを熱接着
による貼合せ、又は樹脂をエクストルージョンにより押
出コーティングする方法によって形成される。そして表
面保護層５の厚みとしては１０〜１００μｍが好まし
い。
【００２０】なお、凹部を有する化粧シ−ト用基材とし
ては、印刷が付されているベース基材層の印刷面に対し
て別製の透明ポリオレフィン樹脂フイルムを熱接着によ
つて、又は押出コーティングによって積層すると共に、
積層されたシ−トの表面にエンボスによる賦形を行うこ
とによつて得られる所謂ダブリングエンボスによる積層
シ−トであつて、特に、表面に印刷が付されているポリ
プロピレンフイルムに対して別製の透明ポリプロピレン
フイルムをダブリングエンボスすることによつて得られ
る積層シ−トを化粧シ−ト用基材として利用することが
最も好ましい。
ては、印刷が付されているベース基材層の印刷面に対し
て別製の透明ポリオレフィン樹脂フイルムを熱接着によ
つて、又は押出コーティングによって積層すると共に、
積層されたシ−トの表面にエンボスによる賦形を行うこ
とによつて得られる所謂ダブリングエンボスによる積層
シ−トであつて、特に、表面に印刷が付されているポリ
プロピレンフイルムに対して別製の透明ポリプロピレン
フイルムをダブリングエンボスすることによつて得られ
る積層シ−トを化粧シ−ト用基材として利用することが
最も好ましい。
【００２１】次に、表面保護層５の凹部に充填される着
色充填剤７としては、塗料ないしインキが用いられる、
例えば、天然樹脂又はその変性樹脂類、セルロース誘導
体類、ポリ塩化ビニ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の合成樹脂類をベヒ
クルの構成材料とし、ベヒクル中に着色顔料、体質顔
料、可塑剤等を添加して成る塗料又はインキが用いられ
る。使用されるベヒクルとしては凹部が形成せれている
樹脂と同一の系統の樹脂で行うのが好適である。ワイピ
ング法としては、ドクターブレード法、ロールコート法
など、従来から使用されているワイピング法のいずれに
よっても良い。
色充填剤７としては、塗料ないしインキが用いられる、
例えば、天然樹脂又はその変性樹脂類、セルロース誘導
体類、ポリ塩化ビニ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の合成樹脂類をベヒ
クルの構成材料とし、ベヒクル中に着色顔料、体質顔
料、可塑剤等を添加して成る塗料又はインキが用いられ
る。使用されるベヒクルとしては凹部が形成せれている
樹脂と同一の系統の樹脂で行うのが好適である。ワイピ
ング法としては、ドクターブレード法、ロールコート法
など、従来から使用されているワイピング法のいずれに
よっても良い。
【００２２】トップコ−ト層６は無色の透明であつて
も、あるいは着色透明であっても、更に艶消しの透明で
あってもよく、化粧シート表面の光沢度を調整するため
に設けるものであるが、表面保護の役割もある。トップ
コート層６は適宜のベヒクルを用いた塗料を塗布する事
により形成され、該ベヒクルとしてはフェノール樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
系樹脂等の熱硬化性樹脂の１種又は２種以上の混合樹脂
を用いることが出来る。トップコート層６を形成する塗
料には通常、適量の艶消剤を分散させて所望の光沢度を
与えるが艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、
炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーン
等が用いられる。上記塗料の塗布方法としては、グラビ
アコート、ロールコート、エアナイフコート等の方式が
用いられる。
も、あるいは着色透明であっても、更に艶消しの透明で
あってもよく、化粧シート表面の光沢度を調整するため
に設けるものであるが、表面保護の役割もある。トップ
コート層６は適宜のベヒクルを用いた塗料を塗布する事
により形成され、該ベヒクルとしてはフェノール樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
系樹脂等の熱硬化性樹脂の１種又は２種以上の混合樹脂
を用いることが出来る。トップコート層６を形成する塗
料には通常、適量の艶消剤を分散させて所望の光沢度を
与えるが艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、
炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーン
等が用いられる。上記塗料の塗布方法としては、グラビ
アコート、ロールコート、エアナイフコート等の方式が
用いられる。
【００２３】実施例１ 厚さ４０μｍの未延伸白色ポリプロピレンフイルム（二
村化学製、ＦＡＫＣＷ−ＢＴ）の上に塩素化ポリプロピ
レン系樹脂をベヒクルとするインキ（ザ・インクテック
製、Ｕ−ＰＡＣ）を用いて隠蔽ベタ層と、オ−ク材の木
目模様に類似する印刷層を３色のインキを用いてグラビ
ア輪転機にて印刷した。この印刷フイルムの上にポリウ
レタン系樹脂インキ（ザ・インクテック製、ＴＩＳ−
７）をもちいて透明樹脂層を形成し、次いで該透明樹脂
層と厚さ４０μｍの透明ポリプロピレンフイルム（二村
化学製、ＦＡＫ−ＢＴ）とを重ねて、予熱ドラム温度１
１０℃，テフロンロール温度１３０℃、ニップ圧１ｔ、
ラミネート速度１０ｍ／ｍｉｎの条件で両者を貼合せる
事によってポリプロピレンフイルム層を持つ化粧シ−ト
を得た。
村化学製、ＦＡＫＣＷ−ＢＴ）の上に塩素化ポリプロピ
レン系樹脂をベヒクルとするインキ（ザ・インクテック
製、Ｕ−ＰＡＣ）を用いて隠蔽ベタ層と、オ−ク材の木
目模様に類似する印刷層を３色のインキを用いてグラビ
ア輪転機にて印刷した。この印刷フイルムの上にポリウ
レタン系樹脂インキ（ザ・インクテック製、ＴＩＳ−
７）をもちいて透明樹脂層を形成し、次いで該透明樹脂
層と厚さ４０μｍの透明ポリプロピレンフイルム（二村
化学製、ＦＡＫ−ＢＴ）とを重ねて、予熱ドラム温度１
１０℃，テフロンロール温度１３０℃、ニップ圧１ｔ、
ラミネート速度１０ｍ／ｍｉｎの条件で両者を貼合せる
事によってポリプロピレンフイルム層を持つ化粧シ−ト
を得た。
【００２４】実施例２ 実施例１の貼合せ工程時に両者を積層すると同時にエン
ボス加工を施して透明ポリプロピレンフイルムの表面に
木目の導管に相当する凹部を賦形した。次いで、エンボ
スによる凹部が表面に賦形された前記積層シ−トに対し
て、着色インキ（昭和インク製、Ｗ１４１）をロ−ルコ
−ト法によって塗工した後、ドクタ−ブレドで凹部以外
の部分に付着している着色インキを除去し、積層シ−ト
の表面に形成されている凹部内に着色塗料を充填、固化
させた、更にこのシート上に下記配合から成る艶調整用
塗料（ザ・インクテック製、ＶＡＣＰＰ−ＷＰ・ＯＰニ
ス）を版深６０μｍのグラビアロールにてコートする事
によって表面にポリプロピレンフイルム層を持ち凹凸模
様表面を有する化粧シ−トを得た。 艶調整用塗料の組成 単位は重量％ アクリルポリオール ３０ マイクロシリカ ６ シリコーン ２．５ 溶剤（酢酸エチル／トルエン） ６１．５
ボス加工を施して透明ポリプロピレンフイルムの表面に
木目の導管に相当する凹部を賦形した。次いで、エンボ
スによる凹部が表面に賦形された前記積層シ−トに対し
て、着色インキ（昭和インク製、Ｗ１４１）をロ−ルコ
−ト法によって塗工した後、ドクタ−ブレドで凹部以外
の部分に付着している着色インキを除去し、積層シ−ト
の表面に形成されている凹部内に着色塗料を充填、固化
させた、更にこのシート上に下記配合から成る艶調整用
塗料（ザ・インクテック製、ＶＡＣＰＰ−ＷＰ・ＯＰニ
ス）を版深６０μｍのグラビアロールにてコートする事
によって表面にポリプロピレンフイルム層を持ち凹凸模
様表面を有する化粧シ−トを得た。 艶調整用塗料の組成 単位は重量％ アクリルポリオール ３０ マイクロシリカ ６ シリコーン ２．５ 溶剤（酢酸エチル／トルエン） ６１．５
【００２５】実施例３ 実施例１の未延伸白色ポリプロピレンフイルムの絵柄印
刷層面に、イソシアネート系接着剤を２ｇ／m2塗布し、
低密度ポリエチレンをエクストルージョンにより４０μ
ｍの皮膜厚に押出コーティングする事によってコーティ
ングポリエチレン層を有する化粧シートを得た。 アンカーコート剤の組成 単位は重量％ ポリエステル樹脂 （東洋紡） ３５ イソシアネート樹脂（日本ソーダ） １５ トルエン ５０
刷層面に、イソシアネート系接着剤を２ｇ／m2塗布し、
低密度ポリエチレンをエクストルージョンにより４０μ
ｍの皮膜厚に押出コーティングする事によってコーティ
ングポリエチレン層を有する化粧シートを得た。 アンカーコート剤の組成 単位は重量％ ポリエステル樹脂 （東洋紡） ３５ イソシアネート樹脂（日本ソーダ） １５ トルエン ５０
【００２６】実施例４ 実施例３において低密度ポリエチレンをエクストルージ
ョンにより押出コーティングすると同時に厚さ６０μｍ
の透明低密度ポリエチレンフイルムをサンドラミネート
する事によって表面にポリエチレンフイルム層を有する
化粧シートを得た。
ョンにより押出コーティングすると同時に厚さ６０μｍ
の透明低密度ポリエチレンフイルムをサンドラミネート
する事によって表面にポリエチレンフイルム層を有する
化粧シートを得た。
【００２７】
【発明の効果】本発明の化粧シ−トは以上説明したよう
に積層されているので、化粧板用基板の表面色相のばら
つきにも対応出来、安定した色調の製品を薄膜で供給す
る事が出来るという効果を奏する。
に積層されているので、化粧板用基板の表面色相のばら
つきにも対応出来、安定した色調の製品を薄膜で供給す
る事が出来るという効果を奏する。
【００２８】さらに、ポリ塩化ビニルフイルムを用いて
ないために耐熱性、耐寒性等の物理的性質及び耐化学薬
品性等の化学的性質も優れ、又ポリオレフィン系樹脂フ
イルムの薄膜積層シートのため焼却廃棄処分時に発生す
るガス量も少なく、又有毒な塩酸ガスも含まれないた
め、地球環境に優しさが奏される。
ないために耐熱性、耐寒性等の物理的性質及び耐化学薬
品性等の化学的性質も優れ、又ポリオレフィン系樹脂フ
イルムの薄膜積層シートのため焼却廃棄処分時に発生す
るガス量も少なく、又有毒な塩酸ガスも含まれないた
め、地球環境に優しさが奏される。
【図１】第１実施例の化粧シートの積層構成を示す断面
図である
図である
【図２】第２実施例の化粧シートの積層構成を示す断面
図である
図である
【図３】第３実施例の化粧シートの積層構成を示す断面
図である
図である
【図４】第４実施例の化粧シートの積層構成を示す断面
図である
図である
１ ベース基材層 ２ 隠蔽性着色ベタ層 ３ 絵柄印刷層 ４ 透明樹脂層 ４１ 接着剤層 ４２ アンカーコート層 ４３ コーティングポリエチレン層 ５ 表面保護層 ５１ 透明ポリプロピレンフイルム層 ５２ コーティングポリエチレン層 ５３ ポリエチレンフイルム層 ６ トップコート層 ７ 着色充填剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４４Ｃ 3/02 Ａ 9134−3Ｋ (72)発明者 川原 誠司 東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号 大日本印刷株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 ベース基材層と隠蔽性着色ベタ層と絵柄
印刷層と透明樹脂層と表面保護層とが下から順に積層構
成され、該ベース基材層がポリプロピレンフイルム、及
び該表面保護層がポリプロピレン樹脂層ないしはポリエ
チレン樹脂層からなることを特徴とする化粧シート。 - 【請求項２】 前記表面保護層の表面にエンボス加工を
施してエンボス凹部を形成し、更にワイピングにより該
エンボス凹部にインキを充填し、しかるのちにトップコ
ート層を設けてなることを特徴とする請求項１記載の化
粧シ−ト。
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