JPH0717005A - 化粧シ−ト - Google Patents
化粧シ−トInfo
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- JPH0717005A JPH0717005A JP18328393A JP18328393A JPH0717005A JP H0717005 A JPH0717005 A JP H0717005A JP 18328393 A JP18328393 A JP 18328393A JP 18328393 A JP18328393 A JP 18328393A JP H0717005 A JPH0717005 A JP H0717005A
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- Japan
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- sheet
- flexible polyester
- decorative sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼却廃棄処分時に有毒ガスの発生もなく、高
意匠の絵柄模様を有し、Ｖカット等の高加工性にも優れ
た、塩化ビニルシートを用いた従来の化粧シートの製造
と同様の工程で生産出来る複層の化粧シートを提供す
る。 【構成】 冷結晶化温度とガラス転移温度との差が６０
℃以下の共重合ポリエステルからなり、冷結晶化温度以
上融点以下の準結晶融解ピーク温度を有し、引張りヤン
グ率が０．１〜５０kg／mm2 の柔軟性ポリエステルフイ
ルムと絵柄印刷層を設けたポリオレフィン系樹脂よりな
る着色合成紙が熱接着によって積層され、該柔軟性ポリ
エステルフイルム表面にエンボス加工を施してエンボス
凹部を形成し、更にワイピングにより該エンボス凹部に
インキを充填し、しかるのちに艶調整層が設けられてい
る化粧シート。
意匠の絵柄模様を有し、Ｖカット等の高加工性にも優れ
た、塩化ビニルシートを用いた従来の化粧シートの製造
と同様の工程で生産出来る複層の化粧シートを提供す
る。 【構成】 冷結晶化温度とガラス転移温度との差が６０
℃以下の共重合ポリエステルからなり、冷結晶化温度以
上融点以下の準結晶融解ピーク温度を有し、引張りヤン
グ率が０．１〜５０kg／mm2 の柔軟性ポリエステルフイ
ルムと絵柄印刷層を設けたポリオレフィン系樹脂よりな
る着色合成紙が熱接着によって積層され、該柔軟性ポリ
エステルフイルム表面にエンボス加工を施してエンボス
凹部を形成し、更にワイピングにより該エンボス凹部に
インキを充填し、しかるのちに艶調整層が設けられてい
る化粧シート。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種家具類や、建築内
装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される柔
軟性ポリエステルフイルムを用いた化粧シートに関す
る。
装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される柔
軟性ポリエステルフイルムを用いた化粧シートに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の化粧シートに用いられる基
材シートには、特に、該化粧シートが接着される被接着
対象物の表面形状にフィットして接着させることができ
る柔軟性が要求される。このような材料適性を具備する
化粧シート用基材シートとしては、塩化ビニルフイルム
が用いられている。この塩化ビニルフイルムは、上記の
柔軟性に加えて、他の材料適性、すなわち、エンボス加
工等の加工性や、着色性、接着性にも優れている。しか
し、この塩化ビニルフイルムは、ハロゲン属元素を含ん
でいるため焼却時に有毒ガスを発生するのみならず、基
板に接着した場合、可塑剤が接着剤層に移行し接着不良
の原因となるとか、熱寸法安定性が悪く、熱による伸
び、縮みが生じシワ等の発生原因にもなっている。
材シートには、特に、該化粧シートが接着される被接着
対象物の表面形状にフィットして接着させることができ
る柔軟性が要求される。このような材料適性を具備する
化粧シート用基材シートとしては、塩化ビニルフイルム
が用いられている。この塩化ビニルフイルムは、上記の
柔軟性に加えて、他の材料適性、すなわち、エンボス加
工等の加工性や、着色性、接着性にも優れている。しか
し、この塩化ビニルフイルムは、ハロゲン属元素を含ん
でいるため焼却時に有毒ガスを発生するのみならず、基
板に接着した場合、可塑剤が接着剤層に移行し接着不良
の原因となるとか、熱寸法安定性が悪く、熱による伸
び、縮みが生じシワ等の発生原因にもなっている。
【０００３】一方、塩化ビニルフイルムが有するこのよ
うな欠点を克服する材料として、柔軟性、ヒートシール
性を付与したポリエステルフイルムが挙げられるが、こ
の柔軟性ポリエステルフイルムは透明フイルムのみで有
るために印刷用基材として用いた場合、着色隠蔽ベタ層
を設けても隠蔽性に劣り、高意匠の絵柄模様を表現する
事が制限されることになる。また単層の化粧シートのた
めにＶカット等の高加工性に劣る。
うな欠点を克服する材料として、柔軟性、ヒートシール
性を付与したポリエステルフイルムが挙げられるが、こ
の柔軟性ポリエステルフイルムは透明フイルムのみで有
るために印刷用基材として用いた場合、着色隠蔽ベタ層
を設けても隠蔽性に劣り、高意匠の絵柄模様を表現する
事が制限されることになる。また単層の化粧シートのた
めにＶカット等の高加工性に劣る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みて成されたものであって、その目的とするところ
は、焼却時にも有毒ガスの発生がなく、高意匠の絵柄模
様を有し、Ｖカット等の高加工性にも優れた、塩化ビニ
ルシートを用いた従来の化粧シートの製造と同様の工程
で生産される複層の化粧シートを提供することにある。
に鑑みて成されたものであって、その目的とするところ
は、焼却時にも有毒ガスの発生がなく、高意匠の絵柄模
様を有し、Ｖカット等の高加工性にも優れた、塩化ビニ
ルシートを用いた従来の化粧シートの製造と同様の工程
で生産される複層の化粧シートを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の化粧シートは、冷結晶化温度とガラス転移
温度との差が６０℃以下の共重合ポリエステルからな
り、冷結晶化温度以上融点以下の準結晶融解ピーク温度
を有し、引張りヤング率が０．１〜５０kg／mm2の柔軟
性ポリエステルフイルムと絵柄印刷層、基材シートが順
次形成され、該基材シートが着色合成紙からなり、前記
柔軟性ポリエステルフイルムと着色合成紙が熱接着によ
って積層されていることを特徴とする。
に、本発明の化粧シートは、冷結晶化温度とガラス転移
温度との差が６０℃以下の共重合ポリエステルからな
り、冷結晶化温度以上融点以下の準結晶融解ピーク温度
を有し、引張りヤング率が０．１〜５０kg／mm2の柔軟
性ポリエステルフイルムと絵柄印刷層、基材シートが順
次形成され、該基材シートが着色合成紙からなり、前記
柔軟性ポリエステルフイルムと着色合成紙が熱接着によ
って積層されていることを特徴とする。
【０００６】前記柔軟性ポリエステルフイルム表面にエ
ンボス加工を施してエンボス凹部を形成し、更にワイピ
ングにより該エンボス凹部にインキを充填し、しかるの
ちに艶調整層を設けてなることを特徴とする。
ンボス加工を施してエンボス凹部を形成し、更にワイピ
ングにより該エンボス凹部にインキを充填し、しかるの
ちに艶調整層を設けてなることを特徴とする。
【０００７】前記着色合成紙がポリオレフィン系樹脂よ
りなることを特徴とする。
りなることを特徴とする。
【０００８】
【作用】本発明の化粧シ−トは、ポリオレフィン系樹脂
より成る着色合成紙の表面に絵柄印刷層、柔軟性透明ポ
リエステルフイルムの順に積層構成されているために、
焼却時に有毒なハロゲン属系のガスの発生がなく、意匠
性、後加工性に優れた、従来の塩化ビニルフイルムによ
るダブリングワイピング化粧シートと同様な設備、条件
で製作することが出来る。
より成る着色合成紙の表面に絵柄印刷層、柔軟性透明ポ
リエステルフイルムの順に積層構成されているために、
焼却時に有毒なハロゲン属系のガスの発生がなく、意匠
性、後加工性に優れた、従来の塩化ビニルフイルムによ
るダブリングワイピング化粧シートと同様な設備、条件
で製作することが出来る。
【０００９】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図１は第１実施例の積層構成を、図２は第２実施例
の積層構成を、図３は第３実施例の積層構成をそれぞれ
示す断面図である。
る。図１は第１実施例の積層構成を、図２は第２実施例
の積層構成を、図３は第３実施例の積層構成をそれぞれ
示す断面図である。
【００１０】これらの図から分かるように、前記化粧シ
ートの構成としては、図１に示すように基材シート１の
上面にプライマー層２、絵柄印刷層３、柔軟性ポリエス
テルフイルム４を順に設ける構成、或いは図２に示すよ
うに、基材シート１の上面にプライマー層２、絵柄印刷
層３、柔軟性ポリエステルフイルム４を順に設け、該柔
軟性ポリエステルフイルム４の表面にエンボスによる凹
部５を設けた構成、更に図３に示すように、前記柔軟性
ポリエステルフイルム４の表面のエンボス凹部５にワイ
ピングインキ６を充填し、しかるのちに艶調整層７を設
ける構成がある。
ートの構成としては、図１に示すように基材シート１の
上面にプライマー層２、絵柄印刷層３、柔軟性ポリエス
テルフイルム４を順に設ける構成、或いは図２に示すよ
うに、基材シート１の上面にプライマー層２、絵柄印刷
層３、柔軟性ポリエステルフイルム４を順に設け、該柔
軟性ポリエステルフイルム４の表面にエンボスによる凹
部５を設けた構成、更に図３に示すように、前記柔軟性
ポリエステルフイルム４の表面のエンボス凹部５にワイ
ピングインキ６を充填し、しかるのちに艶調整層７を設
ける構成がある。
【００１１】化粧シートの基材となる基材シート１とし
ては、隠蔽性、印刷適性に優れると共に、伸縮性が少な
く耐圧性等品質特性に優れた合成紙が適している。合成
紙には、成膜化の方法として無延伸フイルム成形法と二
軸延伸フイルム成形法があるが、熱賦形性、熱融着性の
ある加工適性にすぐれ、又加熱収縮率にも優る無延伸フ
イルム成形法で作製された無延伸フイルムが好ましい。
合成紙の原料樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、塩化ビニル等の汎用樹脂が
一般的に使われるが、廃棄焼却時に有毒なハロゲン属ガ
スの発生がないオレフィン系の樹脂によるものを用い
る。またシートの厚さは、Ｖカット、ラッピング等の後
加工性、材料コストなどからして０．０５〜０．１mmと
なることが好ましい。
ては、隠蔽性、印刷適性に優れると共に、伸縮性が少な
く耐圧性等品質特性に優れた合成紙が適している。合成
紙には、成膜化の方法として無延伸フイルム成形法と二
軸延伸フイルム成形法があるが、熱賦形性、熱融着性の
ある加工適性にすぐれ、又加熱収縮率にも優る無延伸フ
イルム成形法で作製された無延伸フイルムが好ましい。
合成紙の原料樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、塩化ビニル等の汎用樹脂が
一般的に使われるが、廃棄焼却時に有毒なハロゲン属ガ
スの発生がないオレフィン系の樹脂によるものを用い
る。またシートの厚さは、Ｖカット、ラッピング等の後
加工性、材料コストなどからして０．０５〜０．１mmと
なることが好ましい。
【００１２】基材シート１と絵柄印刷層３の層間にプラ
イマー層２を用いるほうがベターであり、基材シート１
と密着性が良く、絵柄印刷層３、及び柔軟性ポリエステ
ルフイルム４とも密着性の良いプライマーをグラビア印
刷方式で絵柄印刷と同時に施すことが出来る、プライマ
ー用の樹脂としては、例えばアクリル、エポキシ、ウレ
タン等の樹脂が用いられるが、アクリル−ウレタン系の
２液硬化型のものがより好適である。
イマー層２を用いるほうがベターであり、基材シート１
と密着性が良く、絵柄印刷層３、及び柔軟性ポリエステ
ルフイルム４とも密着性の良いプライマーをグラビア印
刷方式で絵柄印刷と同時に施すことが出来る、プライマ
ー用の樹脂としては、例えばアクリル、エポキシ、ウレ
タン等の樹脂が用いられるが、アクリル−ウレタン系の
２液硬化型のものがより好適である。
【００１３】絵柄印刷層３には、例えば、木目、石目、
天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等を表現する印刷が付
されており、その任意の模様を設けるインキのベヒクル
としては公知のものが使用できるが、塩酢ビ−アクリル
系インキを用いることによって密着及び熱接着性共に良
好である。
天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等を表現する印刷が付
されており、その任意の模様を設けるインキのベヒクル
としては公知のものが使用できるが、塩酢ビ−アクリル
系インキを用いることによって密着及び熱接着性共に良
好である。
【００１４】柔軟性ポリエステルフイルム４は、冷結晶
化温度とガラス転移温度との差が６０℃以下の共重合ポ
リエステルからなり、冷結晶化温度以上融点以下の準結
晶融解ピーク温度を有し、引っ張りヤング率が０．１〜
５０kg／mm2 であるポリエステルフイルムからなり、破
断伸びが軟質塩化ビニル樹脂よりも大きく、かつ、融点
及びヤング率がそれぞれ軟質塩化ビニル樹脂よりも大き
くかつポリエステル樹脂よりも小さく、かつ、湿度膨張
係数及び熱膨張係数がそれぞれ軟質塩化ビニル樹脂より
も小さく、かつ、可塑剤及びハロゲン属元素を含まない
柔軟なポリエステルフイルムからなることを特徴として
いる。
化温度とガラス転移温度との差が６０℃以下の共重合ポ
リエステルからなり、冷結晶化温度以上融点以下の準結
晶融解ピーク温度を有し、引っ張りヤング率が０．１〜
５０kg／mm2 であるポリエステルフイルムからなり、破
断伸びが軟質塩化ビニル樹脂よりも大きく、かつ、融点
及びヤング率がそれぞれ軟質塩化ビニル樹脂よりも大き
くかつポリエステル樹脂よりも小さく、かつ、湿度膨張
係数及び熱膨張係数がそれぞれ軟質塩化ビニル樹脂より
も小さく、かつ、可塑剤及びハロゲン属元素を含まない
柔軟なポリエステルフイルムからなることを特徴として
いる。
【００１５】このポリエステルフイルムを形成する材料
の一例としては、以下の組成を有する共重合ポリエステ
ル樹脂が好適に使用される。すなはち、このフイルムを
形成するソフトセグメントとして、ポリエチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオキシア
ルキレングリコール、あるいは、ポリε−カプロラクト
ン、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダ
イマー酸等のＨＯＯＣ−〔ＣＨ2 〕n −ＣＯＯＨの脂肪
酸ジカルボン酸と脂肪族および／または脂環族ジオール
からなる脂肪族ポリエステル等が好適に使用される。
の一例としては、以下の組成を有する共重合ポリエステ
ル樹脂が好適に使用される。すなはち、このフイルムを
形成するソフトセグメントとして、ポリエチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオキシア
ルキレングリコール、あるいは、ポリε−カプロラクト
ン、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダ
イマー酸等のＨＯＯＣ−〔ＣＨ2 〕n −ＣＯＯＨの脂肪
酸ジカルボン酸と脂肪族および／または脂環族ジオール
からなる脂肪族ポリエステル等が好適に使用される。
【００１６】また、このフイルムを形成するハードセグ
メントとして、エチレンテレフタレート、ブチレンテレ
フタレート、シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト、シクロヘキサンジメチレンシクロヘキサンジカルボ
キシレート、ブチレン２，６ナフタレンジカルボキシレ
ート等の芳香族および／または脂環族エステルユニット
から選ばれた少なくとも一つより形成されることが好ま
しい。
メントとして、エチレンテレフタレート、ブチレンテレ
フタレート、シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト、シクロヘキサンジメチレンシクロヘキサンジカルボ
キシレート、ブチレン２，６ナフタレンジカルボキシレ
ート等の芳香族および／または脂環族エステルユニット
から選ばれた少なくとも一つより形成されることが好ま
しい。
【００１７】さらに、アルコール成分として、１，４ブ
タンジオール残基を含有していることが耐溶剤性の点で
好ましく、共重合ポリエステルを形成する全アルコール
成分に占める１，４ブタンジオール残基が４０モル％以
上、６５モル％以下であることが好ましい。
タンジオール残基を含有していることが耐溶剤性の点で
好ましく、共重合ポリエステルを形成する全アルコール
成分に占める１，４ブタンジオール残基が４０モル％以
上、６５モル％以下であることが好ましい。
【００１８】次に基材シート１の表面に柔軟性ポリエス
テルフイルム４を重ね合わせ、基材シート１と柔軟性ポ
リエステルフイルム４を重ね合せたままに互いに圧接さ
れた熱ロール間に通して熱融着し、一枚の複合シートを
製造する。加熱しながら加圧することにより柔軟性ポリ
エステルフイルム４を基材シート１の絵柄印刷層面に融
着して一枚の化粧シートを作るものである。前工程のダ
ブリング用熱ロールとして導管エンボッシングロールを
使用すればダブリングとエンボッシングが同時に行うこ
とが出来る。そして、これらダブリングとエンボッシン
グ等の工程を通常のポリ塩化ビニルフイルムと同じ条件
にて作業が可能である。
テルフイルム４を重ね合わせ、基材シート１と柔軟性ポ
リエステルフイルム４を重ね合せたままに互いに圧接さ
れた熱ロール間に通して熱融着し、一枚の複合シートを
製造する。加熱しながら加圧することにより柔軟性ポリ
エステルフイルム４を基材シート１の絵柄印刷層面に融
着して一枚の化粧シートを作るものである。前工程のダ
ブリング用熱ロールとして導管エンボッシングロールを
使用すればダブリングとエンボッシングが同時に行うこ
とが出来る。そして、これらダブリングとエンボッシン
グ等の工程を通常のポリ塩化ビニルフイルムと同じ条件
にて作業が可能である。
【００１９】次に、柔軟性ポリエステルフイルム４の凹
部５に充填されるワイピングインキ６としては、塗料な
いしインキが用いられる、例えば、天然樹脂又はその変
性樹脂類、セルロース誘導体類、ポリ塩化ビニ系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂等の合成樹脂類をベヒクルの構成材料とし、ベヒク
ル中に着色顔料、体質顔料、可塑剤等を添加して成る塗
料又はインキが用いられる。使用されるベヒクルとして
はウレタン２液タイプのものが好適に用いられる。ワイ
ピング法としては、ドクターブレード法、ロールコート
法など、従来から使用されているワイピング法のいずれ
によっても良い。
部５に充填されるワイピングインキ６としては、塗料な
いしインキが用いられる、例えば、天然樹脂又はその変
性樹脂類、セルロース誘導体類、ポリ塩化ビニ系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂等の合成樹脂類をベヒクルの構成材料とし、ベヒク
ル中に着色顔料、体質顔料、可塑剤等を添加して成る塗
料又はインキが用いられる。使用されるベヒクルとして
はウレタン２液タイプのものが好適に用いられる。ワイ
ピング法としては、ドクターブレード法、ロールコート
法など、従来から使用されているワイピング法のいずれ
によっても良い。
【００２０】艶調整層７は無色の透明であつても、ある
いは着色透明であっても、更に艶消しの透明であっても
よく、化粧シート表面の光沢度を調整するために設ける
ものであるが、表面保護の役割もある。艶調整層７は適
宜のベヒクルを用いた塗料を塗布する事により形成さ
れ、該ベヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂等の熱
硬化性樹脂の１種又は２種以上の混合樹脂を用いること
が出来る。艶調整層７を形成する塗料には通常、適量の
艶消剤を分散させて所望の光沢度を与えるが艶消剤とし
ては、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケ
イソウ土、ケイ砂、シラスバルーン等が用いられる。上
記塗料の塗布方法としては、グラビアコート、ロールコ
ート、エアナイフコート等の方式が用いられる。
いは着色透明であっても、更に艶消しの透明であっても
よく、化粧シート表面の光沢度を調整するために設ける
ものであるが、表面保護の役割もある。艶調整層７は適
宜のベヒクルを用いた塗料を塗布する事により形成さ
れ、該ベヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂等の熱
硬化性樹脂の１種又は２種以上の混合樹脂を用いること
が出来る。艶調整層７を形成する塗料には通常、適量の
艶消剤を分散させて所望の光沢度を与えるが艶消剤とし
ては、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケ
イソウ土、ケイ砂、シラスバルーン等が用いられる。上
記塗料の塗布方法としては、グラビアコート、ロールコ
ート、エアナイフコート等の方式が用いられる。
【００２１】この化粧シートは、各種家具類、建築内装
材等、種々の分野に適用されるものであり、この化粧シ
ートから、例えば、木質化粧材を形成したい場合には、
先ず、この化粧シートを接着剤塗布工程に送り、該塗布
工程に備えられた周知の曲面ラミネーターにより接着剤
を塗布する。そして、この後、該化粧シートを木質基材
に曲面ラミネートすることにより、ポリ塩化ビニル樹脂
代替製品としての木質化粧材が得られる。
材等、種々の分野に適用されるものであり、この化粧シ
ートから、例えば、木質化粧材を形成したい場合には、
先ず、この化粧シートを接着剤塗布工程に送り、該塗布
工程に備えられた周知の曲面ラミネーターにより接着剤
を塗布する。そして、この後、該化粧シートを木質基材
に曲面ラミネートすることにより、ポリ塩化ビニル樹脂
代替製品としての木質化粧材が得られる。
【００２２】実施例１ 厚さ０．１mmの着色合成紙（タツノ化学製、タフパーＡ
ＤＩ）にアクリル−ウレタン系プライマー（昭和インク
製、ユポ用プライマー／ユポ用硬化剤＝１００／５）に
てプライマー層を、前記プライマー層の表面に塩酢ビ−
アクリル系インキ（昭和インク製、化Ｘ）にて絵柄印刷
層を、グラビア輪転機にてインラインにて印刷を行っ
た。次いで厚さ０．０８mmの透明ソフトポリエステルフ
イルム（東レ製、Ｎ−４）と、上記印刷された着色合成
紙の絵柄印刷層面とを重ねて、加熱条件１７０℃、速度
２０ｍ／分、ニップ圧２５kg／cm2 の条件で熱ラミネー
トを行うことにより、塩化ビニルフイルムに替わる化粧
シートを得た。
ＤＩ）にアクリル−ウレタン系プライマー（昭和インク
製、ユポ用プライマー／ユポ用硬化剤＝１００／５）に
てプライマー層を、前記プライマー層の表面に塩酢ビ−
アクリル系インキ（昭和インク製、化Ｘ）にて絵柄印刷
層を、グラビア輪転機にてインラインにて印刷を行っ
た。次いで厚さ０．０８mmの透明ソフトポリエステルフ
イルム（東レ製、Ｎ−４）と、上記印刷された着色合成
紙の絵柄印刷層面とを重ねて、加熱条件１７０℃、速度
２０ｍ／分、ニップ圧２５kg／cm2 の条件で熱ラミネー
トを行うことにより、塩化ビニルフイルムに替わる化粧
シートを得た。
【００２３】実施例２ 前記実施例１の熱ラミネート条件にて、印刷された前記
着色合成紙の絵柄印刷層面と透明ソフトポリエステルフ
イルムとをエンボスロールとシリコンゴムロール間にて
圧着し熱ラミネートすることによりエンボス凹部を有す
る化粧シートを得た。
着色合成紙の絵柄印刷層面と透明ソフトポリエステルフ
イルムとをエンボスロールとシリコンゴムロール間にて
圧着し熱ラミネートすることによりエンボス凹部を有す
る化粧シートを得た。
【００２４】実施例３ 前記エンボスによる凹部が表面に賦形された透明ソフト
ポリエステルフイルム面に２液性ウレタン着色インキ
（昭和インク製、ＰＷ−００１）をロールコート法によ
って塗工したあと、ドクターブレードで凹部以外の部分
に付着している着色インキを除去し、積層シートの表面
に形成されている凹部内に着色インキを充填、固化させ
た。更にこのシート上に艶調整用塗料（昭和インク製、
ＯＰ−no８０）を版深６０μｍのグラビアロールにてコ
ートする事によって、高意匠、高加工性な塩化ビニルフ
イルムに替わるダブリングワイピング化粧シートを得
た。
ポリエステルフイルム面に２液性ウレタン着色インキ
（昭和インク製、ＰＷ−００１）をロールコート法によ
って塗工したあと、ドクターブレードで凹部以外の部分
に付着している着色インキを除去し、積層シートの表面
に形成されている凹部内に着色インキを充填、固化させ
た。更にこのシート上に艶調整用塗料（昭和インク製、
ＯＰ−no８０）を版深６０μｍのグラビアロールにてコ
ートする事によって、高意匠、高加工性な塩化ビニルフ
イルムに替わるダブリングワイピング化粧シートを得
た。
【００２５】
【発明の効果】本発明の化粧シ−トは以上説明したよう
に構成されているので、化粧板用基板にラミネートする
ことにより、高意匠の絵柄模様を表現する事が出来、又
Ｖカット、ラッピング等の加工性にも優れる化粧板とす
ることが出来る。
に構成されているので、化粧板用基板にラミネートする
ことにより、高意匠の絵柄模様を表現する事が出来、又
Ｖカット、ラッピング等の加工性にも優れる化粧板とす
ることが出来る。
【００２６】また、本構成は、従来の塩化ビニルフイル
ムのように、ポリマーが可塑剤を含有しない為、可塑剤
のブリードアウトに伴う問題がなく、更に焼却時に有毒
ガスの発生を防止出来るので環境上の問題も除去するこ
とが出来る。
ムのように、ポリマーが可塑剤を含有しない為、可塑剤
のブリードアウトに伴う問題がなく、更に焼却時に有毒
ガスの発生を防止出来るので環境上の問題も除去するこ
とが出来る。
【００２７】さらに、塩化ビニルフイルムを使用した化
粧シートと同様な製造方法、又条件で化粧シートが得ら
れるために、新規設備の増設、設備の改造等の無駄な設
備投資の必要がない。
粧シートと同様な製造方法、又条件で化粧シートが得ら
れるために、新規設備の増設、設備の改造等の無駄な設
備投資の必要がない。
【図１】本発明の第１実施例の化粧シートの積層構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図２】本発明の第２実施例の化粧シートの積層構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図３】本発明の第３実施例の化粧シートの積層構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
１ 基材シート ２ プライマー層 ３ 絵柄印刷層 ４ 柔軟性ポリエステル樹脂 ５ エンボス凹部 ６ ワイピングインキ ７ 艶調整層
Claims (3)
- 【請求項１】 冷結晶化温度とガラス転移温度との差が
６０℃以下の共重合ポリエステルからなり、冷結晶化温
度以上融点以下の準結晶融解ピーク温度を有し、引張り
ヤング率が０．１〜５０kg／mm2 の柔軟性ポリエステル
フイルムと絵柄印刷層、基材シートが順次形成され、該
基材シートが着色合成紙からなり、前記柔軟性ポリエス
テルフイルムと着色合成紙が熱接着によって積層されて
いることを特徴とする化粧シート。 - 【請求項２】 前記柔軟性ポリエステルフイルム表面に
エンボス加工を施してエンボス凹部を形成し、更にワイ
ピングにより該エンボス凹部にインキを充填し、しかる
のちに艶調整層を設けてなることを特徴とする請求項１
記載の化粧シ−ト。 - 【請求項３】 前記着色合成紙がポリオレフィン系樹脂
よりなることを特徴とする請求項１、２記載の化粧シー
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18328393A JPH0717005A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 化粧シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18328393A JPH0717005A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 化粧シ−ト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0717005A true JPH0717005A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=16132946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18328393A Pending JPH0717005A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 化粧シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0717005A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0783962A2 (en) | 1996-01-10 | 1997-07-16 | Mitsubishi Polyester Film Corporation | Polyester film and decorative plate using same |
| EP0873864A2 (en) | 1997-04-23 | 1998-10-28 | Mitsubishi Polyester Film Corporation | Polyester film for decorative plates or decorative sheets |
| JPH1110817A (ja) * | 1997-04-28 | 1999-01-19 | Riken Vinyl Ind Co Ltd | 積層化粧シート |
| JP2005089959A (ja) * | 2004-09-28 | 2005-04-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 壁紙 |
| CN102535800A (zh) * | 2012-02-27 | 2012-07-04 | 绍兴县舒丽乐纺织品有限公司 | 一种大提花无缝功能性墙布 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18328393A patent/JPH0717005A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010821 |