JPH08224780A - エンボス化粧シ−トの製造方法 - Google Patents

エンボス化粧シ−トの製造方法

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JPH08224780A
JPH08224780A JP5522195A JP5522195A JPH08224780A JP H08224780 A JPH08224780 A JP H08224780A JP 5522195 A JP5522195 A JP 5522195A JP 5522195 A JP5522195 A JP 5522195A JP H08224780 A JPH08224780 A JP H08224780A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
polyester film
heat resistance
decorative sheet
film
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Application number
JP5522195A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nakayama
寛章 中山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08224780A publication Critical patent/JPH08224780A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C59/00Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor
    • B29C59/02Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor by mechanical means, e.g. pressing
    • B29C59/04Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor by mechanical means, e.g. pressing using rollers or endless belts
    • B29C59/046Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor by mechanical means, e.g. pressing using rollers or endless belts for layered or coated substantially flat surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2009/00Layered products
    • B29L2009/001Layered products the layers being loose

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 化粧シートのベース基材として柔軟性ポリエ
ステルフイルムを用いて、表面にエンボス加工による凹
凸模様を有する意匠性に優れ、ラッピング加工およびV
カット加工に適した、廃材の処理手段として焼却処理を
利用する際に塩素化合物等の有毒ガスの発生のない低価
格のエンボス化粧シートを提供する。 【構成】 加熱ロール15及び加圧ロール17面に耐熱
性を有する熱可塑性樹脂フイルムが接するように前記柔
軟性ポリエステルフイルムに該耐熱性を有する熱可塑性
樹脂フイルムを重ね合わせた状態で加熱、加圧した後、
該耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムを剥離するエン
ボス化粧シート1の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種家具類や、建築内
装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される、
表面にエンボス凹部が形成された単層の樹脂シートから
なるエンボス化粧シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の化粧シートに用いられる基
材には、特に、該化粧シートが接着される被接着対象物
の表面形状にフィットして接着させることができる柔軟
性が要求される。このような材料適性を具備する化粧シ
ート用基材としては、塩化ビニルフイルムが用いられて
いる。この塩化ビニルフイルムは、上記の柔軟性に加え
て、他の材料適性、すなわち、エンボス加工等の加工性
や、着色性、接着性にも優れている。しかし、この塩化
ビニルフイルムは、ハロゲン属元素を含んでいるため焼
却時に有毒ガスを発生するのみならず、基板に接着した
場合、可塑剤が接着剤層に移行し接着不良の原因にもな
っている。
【0003】一方、塩化ビニルフイルムが有するこのよ
うな欠点を克服する材料として、柔軟性、ヒートシール
性を付与したポリエステルフイルムが挙げられるが、こ
の柔軟性ポリエステルフイルムは、該柔軟性ポリエステ
ルフイルム単層では、フイルムの伸び率が大きく、ま
た、フイルムがカールしやすいために、グラビア輪転印
刷機で印刷をすることが難しく、また、エンボス加工時
に高温に加熱すると、加熱ロール、加圧ロールに密着し
てエンボス加工が出来ない等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みて成されたものであって、その目的とするところ
は、化粧シートのベース基材として柔軟性ポリエステル
フイルムを用いて、表面にエンボス加工による凹凸模様
が施された意匠性に優れ、ラッピング加工、Vカット加
工に適した、廃材の処理手段として焼却処理を利用する
際に塩素化合物等の有毒ガスの発生のない低価格のエン
ボス化粧シートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエンボス化粧シートの製造方法は、冷結晶
化温度とガラス転移温度との差が60℃以下の共重合ポ
リエステルからなり、冷結晶化温度以上融点以下の準結
晶融解ピーク温度を有し、引張りヤング率が0.1〜5
0kg/mm2 の柔軟性ポリエステルフイルムを加熱ロール
で加熱後、エンボスロールと加圧ロール間に挿入し、加
圧することにより、前記柔軟性ポリエステルフイルムに
エンボス凹部を形成する化粧シートの製造方法におい
て、前記加熱ロール及び加圧ロール面に耐熱性を有する
熱可塑性樹脂フイルムが接するように前記柔軟性ポリエ
ステルフイルムに該耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイル
ムを重ね合わせた状態で加熱、加圧した後、該耐熱性を
有する熱可塑性樹脂フイルムを剥離することを特徴とす
るものである。
【0006】また、本発明の別のエンボス化粧シートの
製造方法は、冷結晶化温度とガラス転移温度との差が6
0℃以下の共重合ポリエステルからなり、冷結晶化温度
以上融点以下の準結晶融解ピーク温度を有し、引張りヤ
ング率が0.1〜50kg/mm2 の柔軟性ポリエステルフ
イルムを加熱ロールで加熱後、エンボスロールと加圧ロ
ール間に挿入し、加圧することにより、前記柔軟性ポリ
エステルフイルムにエンボス凹部を形成する化粧シート
の製造方法において、前記加熱ロール及び加圧ロール面
に耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムが接するように
前記柔軟性ポリエステルフイルムに該耐熱性を有する熱
可塑性樹脂フイルムを重ね合わせた状態で加熱、加圧
し、更にワイピングにより着色インキを充填し、しかる
のちに艶調整層を形成した後、該耐熱性を有する熱可塑
性樹脂フイルムを剥離することを特徴とするものであ
る。
【0007】更に、本発明の別のエンボス化粧シートの
製造方法は、冷結晶化温度とガラス転移温度との差が6
0℃以下の共重合ポリエステルからなり、冷結晶化温度
以上融点以下の準結晶融解ピーク温度を有し、引張りヤ
ング率が0.1〜50kg/mm2 の柔軟性ポリエステルフ
イルムを加熱ロールで加熱後、エンボスロールと加圧ロ
ール間に挿入し、加圧することにより、前記柔軟性ポリ
エステルフイルムにエンボス凹部を形成する化粧シート
の製造方法において、前記加熱ロール及び加圧ロール面
に耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムが接するように
前記柔軟性ポリエステルフイルムに該耐熱性を有する熱
可塑性樹脂フイルムを重ね合わせた状態で加熱、加圧し
た後、該耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムを剥離
し、更にワイピングにより着色インキを充填し、しかる
のちに艶調整層を形成することを特徴とするものであ
る。
【0008】更に、前記耐熱性を有する熱可塑性樹脂フ
イルムが、柔軟性ポリエステルフイルムと重ね合わせる
面に、印刷層、及び、熱接着性樹脂層が積層されている
ことがより好ましいものである。
【0009】
【作用】加熱ロール及び加圧ロールと密着しない耐熱性
を有する熱可塑性樹脂フイルムを該耐熱性を有する熱可
塑性樹脂フイルム面が加熱ロール及び加圧ロールと接す
るように柔軟性ポリエステルフイルムに重ね合わせ、重
ね合わせた状態で加熱、加圧して、エンボス凹部を形成
する化粧シートの製造方法をとることによって、柔軟性
ポリエステルフイルムに凹凸模様を効率よく賦形するこ
とができる。また前記耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイ
ルムとして、表面に印刷層、熱接着性樹脂層が積層され
たフイルムを使用することで印刷層と凹凸模様を同時に
設けたエンボス化粧シートを製造することができ、さら
にエンボス凹部に着色インキを充填することで意匠効果
を高めることが出来る。
【0010】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1は本発明のエンボス化粧シートの製造方法で使
用するエンボス加工装置の概略図、図2は本発明に係わ
るエンボス化粧シートの第1実施例の積層構成を示す断
面図、図3は本発明に係わるエンボス化粧シートの第2
実施例の積層構成を示す断面図、図4は本発明のエンボ
ス化粧シートの製造方法で使用する転写シートの積層構
成を示す断面図であって、1はエンボス化粧シート、2
は柔軟性ポリエステルフイルム、3は耐熱性を有する熱
可塑性樹脂フイルム、4は印刷層、5は熱接着性樹脂
層、6は転写シート、7はエンボス凹部、8は着色イン
キ層、9は艶調整層、12は柔軟性ポリエステルフイル
ム給紙部、13は耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム
給紙部、14は貼合せニップロール、15は加熱ロー
ル、16はエンボスロール、17は加圧ロール、18は
冷却ロール、19はエンボス化粧シート巻取り部、20
は耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム巻取り部をそれ
ぞれ表している。
【0011】これらの図から分かるように、前記エンボ
ス化粧シート1の構成としては、図2に示すように柔軟
性ポリエステルフイルム2の一方の面に転写により熱接
着性樹脂層5を介して印刷層4が形成され、他方の面に
はエンボスによるエンボス凹部7を形成した構成、ある
いは図2に示すように、前記柔軟性ポリエステルフイル
ム2の表面のエンボス凹部7にワイピングにより着色イ
ンキ8を充填し、しかるのちに艶調整層9を設けた構成
がある。
【0012】本発明のエンボス化粧シート1の製造方法
において使用する転写と同時にエンボスを行う装置は図
1に示す通りである。柔軟性ポリエステルフイルム2を
給紙する柔軟性ポリエステルフイルム給紙部12と転写
シート6を給紙する転写シート給紙部13とが配設さ
れ、この給紙部12、13の下流側に貼合せニップロー
ル14及び加熱ロール15が配設されている。この加熱
ロール15及び貼合せニップロール14の間に、転写シ
ート6に設けられている印刷層4面に柔軟性ポリエステ
ルフイルム2を重ねた状態で転写シート6の耐熱性を有
する熱可塑性樹脂フイルム3面に加熱ロール15が接す
るようにして進入させることにより両フイルムを圧着加
熱する。加熱ロール15を通りエンボス部に送られる。
柔軟性ポリエステルフイルム2面にエンボスロール16
が接するようにして加圧ロール17とエンボスロール1
6間を通すことにより、柔軟性ポリエステルフイルム2
の片面に印刷層4が転写されると同時に柔軟性ポリエス
テルフイルム2の他面にエンボス凹部7が施される。加
圧ロール17とエンボスロール16間を通った後耐熱性
を有する熱可塑性樹脂フイルム3が積層されたままの状
態で冷却ロール18で冷却されたのち、耐熱性を有する
熱可塑性樹脂フイルム3を剥離して耐熱性を有する熱可
塑性樹脂フイルム巻取り部20に巻き取られるととも
に、転写、エンボス済の柔軟性ポリエステルフイルム
(エンボス化粧シート1)はエンボス化粧シート巻取り
部19に巻き取られる。また冷却ロール18を出たとこ
ろで耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム3を剥離せず
に耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム2が接着したま
までエンボス化粧シート巻取り部19に巻き取るように
してもよい。こうすることにより耐熱性を有する熱可塑
性樹脂フイルム3が接着したままでワイピング加工、艶
調整層の塗布を行うことができる。
【0013】また、エンボス化粧シート1の意匠効果を
高めるためにワイピング加工、艶調整層の塗布を行うに
あたって、積層したフイルムが柔軟性ポリエステルフイ
ルム2と耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム3との加
熱後の熱収縮率、または残存応力の差によってカールす
る場合は、上記のエンボス化粧シートの製造方法におい
て加熱エンボス後、冷却ロール18で冷却されたのち、
耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム3を剥離してエン
ボス化粧シート巻取り部19に巻き取られた転写、エン
ボス済の柔軟性ポリエステルフイルム(エンボス化粧シ
ート1)にワイピング加工、艶調整層の塗布を行うこと
が好ましい方法である。
【0014】本発明のエンボス化粧シートに使用する柔
軟性ポリエステルフイルム2は、冷結晶化温度とガラス
転移温度との差が60℃以下の共重合ポリエステルから
なり、冷結晶化温度以上融点以下の準結晶融解ピーク温
度を有し、引っ張りヤング率が0.1〜50kg/mm2
あるポリエステルフイルムからなり、破断伸びが軟質塩
化ビニル樹脂よりも大きく、かつ、融点及びヤング率が
それぞれ軟質塩化ビニル樹脂よりも大きくかつポリエス
テル樹脂よりも小さく、かつ、湿度膨張係数及び熱膨張
係数がそれぞれ軟質塩化ビニル樹脂よりも小さく、か
つ、可塑剤及びハロゲン属元素を含まない柔軟なポリエ
ステルフイルムからなることを特徴としている。
【0015】このポリエステルフイルムを形成する材料
の一例としては、以下の組成を有する共重合ポリエステ
ル樹脂が好適に使用される。すなはち、このフイルムを
形成するソフトセグメントとして、ポリエチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオキシア
ルキレングリコール、あるいは、ポリε−カプロラクト
ン、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダ
イマー酸等のHOOC−〔CH2 n −COOHの脂肪
酸ジカルボン酸と脂肪族および/または脂環族ジオール
からなる脂肪族ポリエステル等が好適に使用される。
【0016】また、このフイルムを形成するハードセグ
メントとして、エチレンテレフタレート、ブチレンテレ
フタレート、シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト、シクロヘキサンジメチレンシクロヘキサンジカルボ
キシレート、ブチレン2,6ナフタレンジカルボキシレ
ート等の芳香族および/または脂環族エステルユニット
から選ばれた少なくとも一つより形成されることが好ま
しい。
【0017】さらに、アルコール成分として、1,4ブ
タンジオール残基を含有していることが耐溶剤性の点で
好ましく、共重合ポリエステルを形成する全アルコール
成分に占める1,4ブタンジオール残基が40モル%以
上、65モル%以下であることが好ましい。
【0018】本発明のエンボス化粧シートの製造方法に
おいて使用する転写シート6の構成は、図4に示されて
いるように、耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム3上
に着色ベタ印刷層4a及び絵柄印刷層4bからなる印刷
層4と熱接着性樹脂層5が形成された構成からなり、い
ずれもグラビア輪転機でインラインで設けられる。
【0019】耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム3と
しては、ロールエンボス加工装置の加熱ロール、加圧ロ
ールの表面温度に耐えうる耐熱性、寸法安定性に優れた
熱可塑性樹脂フイルムが適当であり、2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフイルム、2軸延伸ポリプロピレン
フイルム等が使用でき、厚みとしては、25〜100μ
mか好ましいが、コスト、加工性を考慮すると38〜5
0μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム
が最も好ましいものである。
【0020】次に転写シート6の熱接着性樹脂層5の面
に柔軟性ポリエステルフイルム2を重ね合わせ、転写シ
ート6の耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム3面を加
熱ロール15及び加圧ロール17側にしてこれら両者を
エンボスロール16と加圧ロール17との間に挿入し柔
軟性ポリエステルフイルム2の表面にエンボス凹部7を
形成すると共に柔軟性ポリエステルフイルム2の裏面側
に印刷層4を転写する。そして、これらエンボス賦形と
転写の工程を通常のポリ塩化ビニルフイルムと同じ条件
にて作業が可能である。
【0021】次に、柔軟性ポリエステルフイルム2のエ
ンボス凹部7に充填される着色インキ8としては、例え
ば、天然樹脂又はその変性樹脂類、セルロース誘導体
類、ポリ塩化ビニ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の合成樹脂類をベヒク
ルの構成材料とし、ベヒクル中に着色顔料、体質顔料、
可塑剤等を添加して成るインキが用いられる。使用され
るベヒクルとしてはウレタン2液硬化型他のものが好適
に用いられる。ワイピング法としては、ドクターブレー
ド法、ロールコート法など、従来から使用されているワ
イピング法のいずれによっても良い。
【0022】艶調整層9は無色の透明であつても、ある
いは着色透明であっても、更に艶消しの透明であっても
よく、化粧シート表面の光沢度を調整するために設ける
ものであるが、表面保護の役割もある。艶調整層9は適
宜のベヒクルを用いた塗料を塗布する事により形成さ
れ、該ベヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂等の熱
硬化性樹脂の1種又は2種以上の混合樹脂を用いること
が出来る。艶調整層9を形成する塗料には通常、適量の
艶消剤を分散させて所望の光沢度を与えるが艶消剤とし
ては、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケ
イソウ土、ケイ砂、シラスバルーン等が用いられる。上
記塗料の塗布方法としては、グラビアコート、ロールコ
ート、エアナイフコート等の方式が用いられる。
【0023】このエンボス化粧シートは、各種家具類、
建築内装材等、種々の分野に適用されるものであり、こ
の化粧シートから、例えば、木質化粧材を形成したい場
合には、先ず、この化粧シートを接着剤塗布工程に送
り、該塗布工程に備えられた周知の曲面ラミネーターに
より接着剤を塗布する。そして、この後、該化粧シート
を木質基材に曲面ラミネートすることにより、ポリ塩化
ビニル樹脂代替製品としての木質化粧材が得られる。
【0024】実施例1 厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
イルムに塩酢ビ−アクリル系インキにて着色ベタ印刷
層、絵柄印刷層及び塩ビ系インキで熱接着性樹脂層をグ
ラビア印刷輪転機にてインラインにて印刷して転写シー
トを作製した。次いで厚さ0.14mmの透明ソフトポリ
エステルフイルム(東レ製、N−6)と前記転写シート
の絵柄印刷層面とを重ねて、加熱条件170℃、ニップ
圧25kg/cm2 、速度20m/分の条件でエンボスロー
ルとシリコンゴムロール間にて加熱エンボスを行い、冷
却後転写シートの基材2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムを剥離して絵柄印刷層を転写すると同時に
エンボス凹部を施されたエンボス化粧シートを得た。
【0025】実施例2 前記エンボスによる凹部が表面に賦形された透明ソフト
ポリエステルフイルム面にアクリルポリオール/イソシ
アネート2液硬化型着色インキをロールコート法によっ
て塗工したあと、ドクターブレードで凹部以外の部分に
付着している着色インキを除去し、積層シートの表面に
形成されている凹部内に着色インキを充填、固化させ
た。更にこのシート上に艶調整層としてアクリルポリオ
ール/イソシアネート2液硬化型インキを版深60μm
のグラビアロールにてコートし、乾燥して高意匠、高加
工性なワイピング化粧シートを得た。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、柔軟性ポ
リエステルフイルムに耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイ
ルムを重ね合わせ、該耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイ
ルムを加熱ロール及び加圧ロールに接するようにして挿
入しエンボスを施す化粧シートの製造方法をとることに
よって、表面にエンボス凹部を有する高意匠の化粧シー
トを製造することができる。
【0027】また、本発明のエンボス化粧シートは、塩
化ビニルフイルムを一切使用してないことから焼却等の
廃棄処理時に発生するガスも有毒な塩素化合物を含有し
てないために、焼却炉を傷めたり、環境を汚染する等の
問題もなくなり、廃材の処理手段として焼却手段を利用
することが出来るため利用価値において優れた効果を奏
する。
【0028】さらに、従来の塩化ビニルフイルムを使用
したエンボス化粧シートと同様な製造設備、製造条件で
エンボスを有する化粧シートが得られるために、新規設
備の増設、設備の改造等の無駄な設備投資の必要もな
い。
【0029】さらに、化粧板用基板にラミネートするこ
とにより、高意匠の絵柄模様を表現する事が出来、又V
カット、ラッピング等の加工性にも優れる化粧板とする
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンボス化粧シートの製造方法で使用
するエンボス加工装置の概略図である。
【図2】本発明に係わるエンボス化粧シートの第1実施
例の積層構成を示す断面図である。
【図3】本発明に係わるエンボス化粧シートの第2実施
例の積層構成を示す断面図である。
【図4】本発明のエンボス化粧シートの製造方法で使用
する転写シートの積層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エンボス化粧シート 2 柔軟性ポリエステルフイルム 3 耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム 4 印刷層 5 熱接着性樹脂層 6 転写シート 7 エンボス凹部 8 着色インキ 9 艶調整層 12 柔軟性ポリエステルフイルム給紙部 13 耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム給紙部 14 貼合せニップロール 15 加熱ロール 16 エンボスロール 17 加圧ロール 18 冷却ロール 19 エンボス化粧シート巻取り部 20 耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルム巻取り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷結晶化温度とガラス転移温度との差が
    60℃以下の共重合ポリエステルからなり、冷結晶化温
    度以上融点以下の準結晶融解ピーク温度を有し、引張り
    ヤング率が0.1〜50kg/mm2 の柔軟性ポリエステル
    フイルムを加熱ロールで加熱後、エンボスロールと加圧
    ロール間に挿入し、加圧することにより、前記柔軟性ポ
    リエステルフイルムにエンボス凹部を形成する化粧シー
    トの製造方法において、前記加熱ロール及び加圧ロール
    面に耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムが接するよう
    に前記柔軟性ポリエステルフイルムに該耐熱性を有する
    熱可塑性樹脂フイルムを重ね合わせた状態で加熱、加圧
    した後、該耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムを剥離
    することを特徴とするエンボス化粧シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 冷結晶化温度とガラス転移温度との差が
    60℃以下の共重合ポリエステルからなり、冷結晶化温
    度以上融点以下の準結晶融解ピーク温度を有し、引張り
    ヤング率が0.1〜50kg/mm2 の柔軟性ポリエステル
    フイルムを加熱ロールで加熱後、エンボスロールと加圧
    ロール間に挿入し、加圧することにより、前記柔軟性ポ
    リエステルフイルムにエンボス凹部を形成する化粧シー
    トの製造方法において、前記加熱ロール及び加圧ロール
    面に耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムが接するよう
    に前記柔軟性ポリエステルフイルムに該耐熱性を有する
    熱可塑性樹脂フイルムを重ね合わせた状態で加熱、加圧
    し、更にワイピングにより着色インキを充填し、しかる
    のちに艶調整層を形成した後、該耐熱性を有する熱可塑
    性樹脂フイルムを剥離することを特徴とするエンボス化
    粧シ−トの製造方法。
  3. 【請求項3】 冷結晶化温度とガラス転移温度との差が
    60℃以下の共重合ポリエステルからなり、冷結晶化温
    度以上融点以下の準結晶融解ピーク温度を有し、引張り
    ヤング率が0.1〜50kg/mm2 の柔軟性ポリエステル
    フイルムを加熱ロールで加熱後、エンボスロールと加圧
    ロール間に挿入し、加圧することにより、前記柔軟性ポ
    リエステルフイルムにエンボス凹部を形成する化粧シー
    トの製造方法において、前記加熱ロール及び加圧ロール
    面に耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムが接するよう
    に前記柔軟性ポリエステルフイルムに該耐熱性を有する
    熱可塑性樹脂フイルムを重ね合わせた状態で加熱、加圧
    した後、該耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイルムを剥離
    し、更にワイピングにより着色インキを充填し、しかる
    のちに艶調整層を形成することを特徴とするエンボス化
    粧シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記耐熱性を有する熱可塑性樹脂フイル
    ムが、柔軟性ポリエステルフイルムと重ね合わせる面
    に、印刷層、及び、熱接着性樹脂層が積層されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載のエンボス化粧シート
    の製造方法。
JP5522195A 1995-02-21 1995-02-21 エンボス化粧シ−トの製造方法 Pending JPH08224780A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149732A (ja) * 2008-03-07 2008-07-03 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
JP2012056133A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Riken Technos Corp エンボスフィルムの製造方法

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