JP2535993B2 - 化粧シ―ト - Google Patents

化粧シ―ト

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JP2535993B2
JP2535993B2 JP62326354A JP32635487A JP2535993B2 JP 2535993 B2 JP2535993 B2 JP 2535993B2 JP 62326354 A JP62326354 A JP 62326354A JP 32635487 A JP32635487 A JP 32635487A JP 2535993 B2 JP2535993 B2 JP 2535993B2
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JP
Japan
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sheet
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pattern
decorative sheet
transparent plastic
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克宏 福田
京子 中島
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
発明の目的
【産業上の利用分野】
本発明は、化粧シートの改良に関する。
【従来の技術】 壁紙や化粧板の製造に使用する化粧シートの代表的な
構成としては、薄葉紙に絵柄の印刷を施してアルキッド
樹脂やポリウレタンなどの塗料を塗布したもの、着色し
たポリ塩化ビニルのフィルムに絵柄の印刷を施して透明
なポリ塩化ビニルのフィルムを貼り合わせたもの、薄葉
紙に絵柄の印刷を施して透明なポリ塩化ビニルのフィル
ムを貼り合わせたものなどがある。 いずれも、製造は容易であるが、絵柄の印刷が平面的
であることは避けられないから、立体感や深みに乏し
い。絵柄は天然物とくに木材、石材あるいは布帛、皮革
の表面を模したものが多いが、従来品は木の照り、石の
輝き、革や布の光沢などの天然物らしさが不足してい
る。
【発明が解決しようとする問題点】
本発明の目的は、天然物らしさ、すなわち立体感や深
みをもち、とくに「照り」とよばれる天然物の光沢をそ
なえた化粧シートを提供することにある。 発明の構成
【問題点を解決するための手段】
本発明の化粧シートは、図面に示すように、基材シー
ト1の上に光沢着色層2を設け、絵柄の印刷3を施しエ
ンボス4加工した透明なプラスチックのシート5のエン
ボス4の面を接着剤を用いるか、または熱融着により上
記の光沢着色層に貼り合わせてなる。 基材シートとしては、薄葉紙、晒クラフト紙、チタン
紙、リンター紙、板紙、石こうボード紙などの紙類、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、
ポリカーボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共
重合体、アイオノマーなどのプラスチックのフィルムが
使用できる。 光沢着色層は、光沢顔料を適宜のバインダーに混合し
てインキの形にしたものを、グラビア印刷など任意の手
段で塗布することによって形成する。 光沢顔料としては、アルミニウム、金、銀などの金属
の粉末、酸化チタン、水酸化アルミニウム、雲母などの
粉末がある。「パール顔料」の名で市販されているもの
が、その代表である。これらを適宜に組み合わせたり、
着色剤とともにプラスチックに配合する。 透明なプラスチックのシートとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド
(ナイロン)、アクリル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アイオノマ
ーなどのプラスチックのシートを使用する。とくにエチ
レン−酢酸ビニル共重合体のシートを使用すると、帯電
防止性能があるので、住宅部材とする化粧シートの材料
に適している。 この透明なプラスチックシートは、それを通して絵柄
の印刷が見えればよいので、その限度内で着色してあっ
てもよい。 絵柄の印刷は、常用の印刷インキを用いて、グラビア
そのほか任意の方法で実施すればよい。絵柄の印刷は、
蔭蔽性のないインキを使用したものが好ましく、透明な
プラスチックシートの全面にわたるものでも部分的に覆
うものでもよい。 エンボスの形状は任意であるが、絵柄の印刷に合わせ
て選ぶとよい。絵柄の印刷が木目をコピーしたものであ
れば、エンボスは木材の凹凸を真似たもの、例えばヘア
ライン形状が好ましい。ヘアラインの方向を木目の繊維
方向に合わせると、植物の細胞構造に起因する木目の立
体感が得られる。ヘアライン形状としては、多数の直線
が連続的に設けられたものがつくりやすいが、木目に合
わせるためには、線が途中で切れたり、多少曲がったり
するものの方が、自然に見える。木目と合わせて使用す
るヘアラインは、ポッチが300μ以下であることが好ま
しい。また絵柄の印刷と必ずしも関連がない凹凸であっ
てもよい。場合によっては、エンボスの形状を、多数の
レンチキュラーレンズ(かまぼこ形レンズ)をならべた
形状や、凸レンズを昆虫の複眼のように密に並べた形状
などにして、光学的に特殊な効果をもたせてもよい。 必要であれば、透明なプラスチックシートの上に、図
示したように、無色の、または着色した透明保護層6を
設けてもよい。保護層の形成は、アミノアルキッド樹
脂、ポリウレタン樹脂などを塗布するほか、アクリレー
ト系モノマーまたはオリゴマーを含む電離放射線硬化性
塗料を塗布し硬化させることによって行なうことができ
る。
【作用】
本発明の化粧シートは、絵柄の印刷が透明なプラスチ
ックシートの奥にあり、しかもその面がエンボス加工を
施し立体感が生じ深みがある。絵柄の下には光沢着色層
があり、その表面は上記のエンボス加工を施した面と接
して同様な凹凸をもつから、天然物の光沢、いわゆる
「照り」がよく再現される。
【実施例】
厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルのシート(理研ビ
ニル(株))の上に、グラビアインキ(昭和インク工業
所(株))を用いてグラビア印刷で木目柄の印刷を施し
た。 この印刷の面に、平面ピッチ220μのヘアライン状の
エンボスを有する金属ロールを用いて、加熱加圧してエ
ンボスを施した。 基材シートとして厚さ0.1mmの乳白色のポリ塩化ビニ
ルのシート(理研ビニル(株))を用い、その上に、パ
ール顔料を含みポリ塩化ビニルとアクリル樹脂とをバイ
ンダーに用いたインキ(昭和インク工業所(株))を用
いてグラビア印刷でベタ刷を行なって、光沢着色層を設
けた。この光沢着色層の上に上記の木目柄の印刷を施し
エンボス加工した透明なポリ塩化ビニルのシートのエン
ボスの面を熱ラミネートにより貼り合わせて化粧シート
を得た。 発明の効果 本発明の化粧シートは、絵柄に立体感や深みがあり、
光沢、とくに天然物のもつ「照り」がよく再現されてい
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の化粧シートの構成を示す、模式的な断
面図である。 1……基材シート、2……光沢着色層 3……絵柄の印刷、4……エンボス 5……透明なプラスチックのシート 6……保護層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートの上に光沢着色層を設け、絵柄
    の印刷を施しエンボス加工した透明なプラスチックのシ
    ートを、そのエンボスの面を上記の光沢着色層に貼り合
    わせてなる化粧シート。
  2. 【請求項2】絵柄が木目であり、エンボスが木目に沿う
    ヘアライン状である特許請求の範囲第1項に記載の化粧
    シート。
  3. 【請求項3】透明なプラスチックシートの上に保護層を
    設けた特許請求の範囲第1項に記載の化粧シート。
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