JP2742999B2 - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2742999B2
JP2742999B2 JP63164241A JP16424188A JP2742999B2 JP 2742999 B2 JP2742999 B2 JP 2742999B2 JP 63164241 A JP63164241 A JP 63164241A JP 16424188 A JP16424188 A JP 16424188A JP 2742999 B2 JP2742999 B2 JP 2742999B2
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正彦 和田
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化粧シートに関し、詳しくは、光彩色を有す
る化粧シートに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 近年化粧シートとして、装飾性の向上を図る上でエン
ボス加工が施された化粧シートが使用されている。例え
ば、ヘアライン加工により化粧シート表面にエンボス加
工を施したもの、或いは最近ではヘッドホン、化粧品容
器等種々の商品の表面に化粧シートを積層することが試
みられており、これらの化粧シートは平滑なシートをイ
ンモールド成型の金型に微細エンボスを設け、成型とエ
ンボス加工、シートの積層を同時に行って形成されるも
のである。
しかしながら、前者では極微細なエンボスが得られな
いという欠点を有しており、又、後者は成型品ごとにエ
ンボスのついた金型を必要とし、コストが極めて高くな
るという欠点を有している。
本発明は微細エンボスを有する化粧シートであって、
安価に容易に製造可能でありしかも装飾性豊かなものを
提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明化粧シートは、 (1) シート基材自体の着色、絵柄層の形成、金属薄
膜層の形成及び光彩性フィルム層の形成により着色加工
が施されてなる化粧シートであって、シート基材の表面
或いは内部に相互が微小間隔に平行配列した複数の溝か
らなる微細エンボスを設けてなることを特徴とする化粧
シート (2) 平行配列した微細エンボス群が少なくとも2群
以上あり、その各々が異なった方向性を有する請求項1
に記載の化粧シート。
を要旨とするものである。
本発明微細エンボスを有する化粧シートには、1枚の
シートからなるものと、2枚以上のシートからなるもの
がある。
1枚のシートからなるものは、片面に微細エンボスを
有するとともに、シート基材自体を着色する他に、微細
エンボスを有する面もしくは有しない面に絵柄印刷の形
成、金属薄膜層の形成、光彩性フィルム層の形成により
着色加工が施される。これらの着色加工はシートの片面
のみに施されているほか、両面に分けて施してもよい。
2枚のシートからなるものは、微細エンボスを有する
シートの微細エンボスを有する面若しくは有しない面
に、別のシートが積層されている。微細エンボスが見え
るように、微細エンボスを有する面よりも見る人の側に
は、透明のシートを積層する。
2枚のシートの表裏両面、2枚のシートが積層されて
いる内面のいずれかの箇所に、絵柄印刷の形成、金属薄
膜層の形成、光彩性フィルム層の形成により着色加工が
施される。これらの着色加工は、前記の箇所の内1か所
に施されていても、異なる箇所に施工されていてもよ
い。
本発明の化粧シートは、接着剤、粘着剤を介して任意
の物品にラミネートすることができる。ラミネートは熱
溶融法によっても行え、熱プレス、熱ロールを使用して
行う。或いは、熱的な方法で製造される物品の場合、そ
の成型時にラミネートすることができ、射出成形、押出
成形等の成形時に化粧シートを成形と同時か成形の直後
にラミネートすることができる。
本発明の化粧シートは、サッシ用ラッピングシート、
窓ガラス用タックシート、メラミン・DPA等の化粧板、
ポリエステル化粧合板、塩化ビニル鋼板、化粧品・食品
等の容器、壁紙・床被覆材等の内装材、押出ラミネート
用材、シャワーカーテン、テーブルクロス、人工人造皮
革、FRP等の樹脂板、ブラインド、アコーディオンカー
テン、文房具、マーキングフィルム、ステッカー、ラベ
ル、銘板等である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
本発明の化粧シートは、第1図に示す実施例のよう
に、着色加工としてシート基材2の着色の他に、金属薄
膜層7、絵柄層8及び光彩性フィルム層9を施したもの
である。図中3は微細エンボス面、4は接着剤層を示
す。
本発明化粧シート1は着色加工が施されてなるもので
あるが、この着色加工手段は、シート基材2自体の染料
又は顔料等による着色、絵柄層8の形成、金属薄膜層7
の形成及び光彩性フィルム層9の形成の組み合わせであ
り、本発明においてこれらの着色加工手段を施す順序は
特に問われない。この様な着色加工を施すことにより化
粧シート1の装飾性をより増大することが可能となる。
また、本発明において、基材シート2としては染料又
は顔料等により着色したシートが使用されるが、さらに
パール光沢を呈するもの(パール顔料を含有)、虹色を
呈するもの(ごく薄い膜をコーティングで設け、光の干
渉色を呈するもの)、もしくは金属光沢を有するもの
(金属粉末を含有)等、特殊な光沢のあるものを使用す
ることが望ましい。このような特殊な光沢のあるものは
光沢が微弱なものであっても、微細エンボス効果によ
り、もともとの光沢が部分的に増強されて見える。
上記シート基材2としては、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ウレタン、ポリエステル、アクリル、ポリスチレ
ン、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等の加熱、加圧によりエンボス可能な樹脂が使用可
能であり、これらは組み合わせて使用することもでき
る。
シート基材表面或いは内部に設けられるエンボス面は
基本的に相互が微小間隔に並行配列した複数の溝が形成
されたものであり、これらの溝の間隔及び深さが光彩色
を発揮する上で重要な要素となるものである。本発明で
は、溝のピッチは5〜100μmで極めて微小間隔で配列
したものであるとともに、溝の深さは5〜100μm、好
ましくは5〜50μmである。
また、エンボス面は並列配列した微細エンボス群が少
なくとも2群以上あり、その各々が異なった方向性を有
するものであっても良い。この様なエンボス面は化粧シ
ート1の意匠性をより向上することができる。例えば、
第3図に示す如くエンボス面3が、相互に微小間隔に並
行配列した複数の溝が多数の区画領域5によって細分化
され、隣接する同士の区画領域5における溝6ができる
限りその方向が互いに異なって構成されたものであって
も良い。区画領域5の形状は任意の形状であり、また、
区画領域5の境界線は設けても設けなくても良い。
以上の如き構成からなる微細エンボス面は種々の方法
により形成可能であるが、例えば、予めその所望のエン
ボス面を設けてなるエンボス版を用い、これをシート基
材に加熱、加圧することにより形成する方法、レーザー
等により物理的に切削する方法、ケミカルエッチングの
様な化学的に切削する方法等が採用できる。シート基材
が塩化ビニルの場合、例えば、160℃に加熱した樹脂層
に所定のエンボス版を圧着、冷却して形成し得る。上記
エンボス版は、例えば、感光フィルムと形成すべき溝と
を対応する万線スクリーンとを重ね合わせて露光を行
い、エンボス面が区画領域に細分化されて構成されたも
のである場合は、同一方向に溝形成を行う区画領域のみ
を抜き出してその形状を打ち抜いた遮光フィルムを溝方
向の数に応じた聞だけ作製しておき、それらの遮光フィ
ルムの一枚ずつに対して万線スクリーンを形成すべき溝
の方向と一致させて設置して重ね合わせ、同一の感光フ
ィルムに露光し、その作業を遮光フィルムの枚数分繰り
返し、しかる後、感光フィルムを現像し、その現像した
現像フィルムを原版として用いてエンボス版基材にフォ
トエッチング法にて溝加工を行うことによって得られ
る。
金属薄膜層7はアルミニウム、クロム等の金属を100
〜1000Åの厚さで真空蒸着、イオンプレーティング、ス
パッタリング等の方法で形成した層或いは圧延やメッキ
により成膜したホイルを接着剤等により貼着してなる層
であり、この薄膜層7は部分的に設けた層であっても良
い。
また、絵柄層8は一般の絵柄等が印刷形成される層で
あり、アクリル系樹脂、繊維素系樹脂、ブチラール樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル
樹脂、ウレタン樹脂等のビヒクルを用いて、グラビア印
刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等の既知の印
刷法にて形成される。
光彩フィルム層9は、薄層フィルムを多層にするこ
とにより光干渉により得られる光彩フィルム、フィル
ムに蒸着を施して得られる光彩蒸着フィルム、フィル
ムに光彩色を発揮する顔料を練り込むか樹脂コーティン
グして得られるフィルムが挙げられる。
上記の具体例として、ごく薄いアクリルフィルムを
多重に積層して作られるマール社製のマールフィルム等
が挙げられる。
上記の具体例として、厚み数10Å〜100Åのアルミ
ニウム蒸着層、ポリウレタン若しくは繊維素系樹脂の樹
脂層(厚み0.5〜1μm)及び厚み数10Å〜100Åのアル
ミニウム蒸着層を順に積層したもの等が挙げられる。
上記の具体例として、蒸着フィルムを粉砕した顔料
(例えば、尾池工業(株)製「エルジー」)、アルミニ
ウム顔料、パール顔料等の光輝性顔料をフィルム中に練
り込んだもの等が挙げられる。
また、接着層4としては、例えば、アクリル系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩素化オレフィ
ン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン系樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂の単独或いは組み合わせ
の複合樹脂が使用できる。
本発明化粧シートは壁紙等の内装材、家具、電化製品
の表面仕上材等の大きなものから、化粧品容器、カセッ
トテープ容器の様な形状の小さい物品の表面意匠付与に
適用できる。小さい物品の表面意匠付与に際しては、射
出成形時に本発明化粧シートを使用して行うことが可能
である。
〔発明の効果〕
以上説明した如く、本発明化粧シートは微小間隔に並
行配列した複数の溝からなる微細エンボス面が設けられ
ている為、この微細エンボス面により透過光或いは反射
光の光線角度を異ならしめることが可能であり、その結
果、光彩色を観賞することができる意匠性に優れたもの
となる。その上、本発明化粧シートは、シート基材自体
の着色、金属薄膜層の形成、絵柄層の形成、及び光彩性
フィルム層の形成による着色加工が施されてなるもので
あるため、エンボス面の効果に加え、上記着色加工によ
り意匠効果が更に向上する。
また、並行配列した微細エンボス群を少なくとも2群
以上設け、各々が異なった方向性を有する如く設けた場
合には更に意匠性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明化粧シートの実施例を示す縦断面図、第
2図は微細エンボス面における溝の断面形状を示す一部
拡大平面図である。 1……化粧シート、2……シート基材、3……微細エン
ボス 7……金属薄膜層、8……絵柄層、9……光彩性フィル
ム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−92241(JP,A) 実開 昭57−189839(JP,U) 実開 昭63−72036(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート基材自体の着色、絵柄層の形成、金
    属薄膜層の形成及び光彩性フィルム層の形成により着色
    加工が施されてなる化粧シートであって、シート基材の
    表面或いは内部に相互が微小間隔に平行配列した複数の
    溝からなる微細エンボスを設けてなることを特徴とする
    化粧シート
  2. 【請求項2】平行配列した微細エンボス群が少なくとも
    2群以上あり、その各々が異なった方向性を有する請求
    項1に記載の化粧シート。
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