JPH0722989B2 - 木目調化粧シート - Google Patents

木目調化粧シート

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JPH0722989B2
JPH0722989B2 JP2175742A JP17574290A JPH0722989B2 JP H0722989 B2 JPH0722989 B2 JP H0722989B2 JP 2175742 A JP2175742 A JP 2175742A JP 17574290 A JP17574290 A JP 17574290A JP H0722989 B2 JPH0722989 B2 JP H0722989B2
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pattern
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克宏 福田
弘 松原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業状の利用分野〕 本発明は照り外観が得られる木目調化粧シートに関す
る。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
化粧シートに凹凸模様を形成してその装飾性を向上させ
ることは従来から行われており、このような化粧シート
として例えば、熱可塑性樹脂シートの表面側に凹凸模様
を形成したものが知られている。しかしながら、上記の
化粧シートは表面側に凹凸模様を形成している為、表面
の耐汚染性が劣り、ゴミ等の異物が凹凸模様内に入り込
んで表面の美観を損なったり、摩耗や傷などによって凹
凸形状を損なう等の虞れがあった。一方、基材シートの
裏面側に凹凸模様を形成したものは、上記の欠点を解消
し得る。しかしながら、この種の化粧シートは、通常他
のシートや合板の上面に貼り合わせて使用されるもので
あり、裏面に凹凸模様を形成した場合、他のシートや合
板と貼り合わせて用いると光源の方向、見る方向等によ
って、凹凸模様による意匠効果が充分に得られなくなる
という問題があった。更に、上記従来の化粧シートにお
ける凹凸模様は木目の導管梨地あるいは定形、不定形の
柄等のドットで表現した単純なものであり、しかも凹凸
のピッチが粗いため、単に凹凸感を付与しただけという
にすぎず、優れた意匠性を発現し得るものでなかった。
更にまた木目調の化粧シートとして木目模様の印刷層を
有し、表面に木目の凹凸模様を付したものがあるが、そ
の木目外観は天然木と比較するとリアル感に乏しく単調
なものであった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、上記従来技術
の欠点を解消し、天然木のような照り外観が現出されて
リアル感のある美麗な木目調化粧シートを提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明化粧シートは、表面に凸部と凹部の幅が1〜1000
μmの平行曲線群若しくは平行曲線群と平行直線群を組
合わせた線群のパターンからなるエンボス凹凸模様が設
けられた光輝性を有する熱可塑性支持シートと、該支持
シートの表面側に積層される透明合成樹脂シートと、該
支持シートの凹凸模様面側又は透明合成樹脂シートの裏
面側に設けられる木目模様印刷層とからなり、且つ上記
支持シートと透明合成樹脂シートとが透明接着剤層を介
して積層一体化された構造からなることを特徴とする構
成からなる。
また本発明化粧シートは、上記光輝性を有する熱可塑性
支持シートとして、光輝性顔料を練り混んだ熱可塑性合
成樹脂シートや、表面全面に光輝性インキ層を印刷形成
した熱可塑性合成樹脂シートを適用することができる。
更に上記透明合成樹脂シートの表面に光沢性インキベタ
層及び艶消しインキ導管模様層を順次設けることもでき
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すものであり、本発明木
目調化粧シート1は基本的に同図に示すように、光輝性
を有する熱可塑性支持シート2、該支持シート2の表面
に設けられる特定の線群パターンからなるエンボス凹凸
模様3、透明合成樹脂シート4、木目模様印刷層5、及
び凹凸模様3を設けた支持シート2と透明合成樹脂シー
ト4を積層一体化させるための透明接着剤層6から構成
される。
上記木目模様印刷層5は第1図に例示の如く透明合成樹
脂シート4の裏面に設ける他、第2図に示すように支持
シート2の凹凸模様3面上に設けてもよい。
また支持シート2は化粧シートにおける照りを現出させ
るための一要素となる光輝外観を発する熱可塑性材質か
らなるものであればよく、第1図に例示の支持シート2
の如き光輝性顔料を練り混んだ熱可塑性合成樹脂シート
7からなるものの他、例えば第2図に示すように熱可塑
性合成樹脂基材シート8と該基材シート8の表面全面に
印刷形成する光輝性インキ層9にて構成したものであっ
てもよい。
更に本発明化粧シート1は第3図、第4図に示すよう
に、透明合成樹脂シート4の表面に光沢性インキベタ層
10を全面に設け、更にその上に木目の導管パターンから
なる艶消しインキによる導管模様層11を設けてもよい。
熱可塑性支持シート2を構成する合成樹脂シート7や合
成樹脂基材シート9に使用する熱可塑性樹脂としては、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル
−塩化ビニル共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリビニル
ブチラール、ポリフッ化ビニリデン等のビニル重合体、
ポリスチレン、アクリルスチレン、ABS等のスチレン系
樹脂、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリロニトリル等のアクリル樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のオレフ
ィン系樹脂、酢酸セルロース、ニトロセルロース等のセ
ルロース誘導体、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミ
ド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート−イソフタレート共重合体、ポリブチレン
テレフタレート、ポリアクリレート等のポリエステル樹
脂、ブタジエン、クロロプレンゴム等のゴム系樹脂、ビ
ニロン、ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコー
ル系樹脂、ポリカーボネート等が使用できる。光輝性顔
料としては、銅粉、アルミニウム粉、真鍮粉等の金属粉
や金属片や金属蒸着合成樹脂フィルムの裁断片等の金属
光沢を有する顔料、二酸化チタン被覆雲母等の雲母顔
料、埋鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を
有する顔料が使用できる。光輝性インキ層9を構成する
光輝性インキとしては、公知のビヒクルに上記光輝性顔
料を含有させたインキが用いられる。支持シート2に使
用する光輝性インキは、耐酸性、耐アルカリ性等の化学
的安定性の点で特に雲母顔料を含有するものが好まし
い。特に化粧シート1を他の基材に塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体系の接着剤にて貼る場合、アルミ粉末では
化学変化で光輝性の低下や変褐色を起こすが、二酸化チ
タン被覆雲母はこのような変化はなく良好であり、しか
も上記接着剤の選定範囲も広くなる。光輝性インキ層9
を基材シート8に印刷形成するに当たってはグラビア印
刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等の印刷法が
採用できる。
支持シート2の厚さは20〜200μm程度であるが、好ま
しくは50〜100μmである。またシート2は必要に応じ
て着色を施したものであってもよい。この着色を施せ
ば、化粧シート全体の色調の調整ができる他、化粧シー
トを他の基材に貼合わせて使用する場合に基材の色、汚
れ、傷等を隠蔽することができる。
エンボス凹凸模様3は照り外観を現出させるためのもう
ひとつの要素となるもので、特に見る角度によって移動
して視認される照りを現出する役割を果たす凹凸模様で
ある。即ち凹凸模様3は、第5図に示すように平面パタ
ーンが、平行曲線群12のパターン(同図(a)、(c)
及び(d))若しくは平行曲線群12と平行直線群13を適
宜組合わせてなる線群のパターン(同図(b))からな
るものである。しかもその線群のパターンはいずれも断
面形状が、第6図に示すように凸部14の幅:d1と凹部15
の幅:d2が1〜1000μmである凹凸形状をなすものであ
る。平行曲線群としては正弦波、サイクロイド曲線、円
弧の曲線単位を連結したものを複数本互いに平行移動し
て配列したものが代表例である。第5図(d)に図示の
線群パターンは輪郭線にて囲まれた各領域内にそれぞれ
の平行曲線群を有する線群の集合体であり且つ該輪郭線
及び平行曲線群の形状又は線方向が各輪郭線領域毎に異
なるよう構成されたパターン例である。特に同図(c)
及び(d)に例示の如き構成からなる線群パターンによ
れば、照り部分が塊状或いは渦巻状になって分散して現
出する所謂、杢(もく)調の如き照り外観が得られる。
尚、凹凸模様3は照りが化粧シート全面に及ぶ木目の場
合には支持シートの全面に設け、照りが部分的な木目の
場合には支持シートの必要な箇所にのみ設ければよい。
凸部及び凹部の幅が1000μmを越える場合は、各平行線
群が1本1本の線が識別できる程度に目立って幾何学的
な風合いとなり、天然木目の照り再現には不向きであ
る。上記の幅d1、d2が明瞭でリアル感のある照りを現出
し易い点から5〜100μmであることがより好ましい。
また凹部の深さは通常1〜100μm程度であり、より好
ましくは5〜25μmである。更に凹部の深さは単一なも
のではなく、区画した各領域毎に深さを適宜配分して規
則的(段階的)に異ならしめることにより、該領域によ
って照り感が微妙に変化する照り外観を現出させること
ができる。
凹凸模様3は従来公知のエンボス加工方法により形成さ
れる。具体的には、例えばフォトエッチング法によって
形成した凹凸模様を有するエンボス版(ロール形態のも
のでもよい)を使用し、該エンボス版に支持シート2を
加熱、加圧下で当接させることにより該シート2の表面
に凹凸模様3を形成することができる。
木目模様印刷層5は天然木等の木目模様を再現するパタ
ーン印刷層であり、この印刷層5はビヒクルに着色剤、
可塑剤等を添加したインキ又は塗料を用いて形成され
る。上記ビヒクルとしては、ポリ塩化ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ニトロセルロース、
アミノアルキッド樹脂、ブチラール樹脂、ニトロセルロ
ース、アセチルセルロース、エチルセルロース、ベンジ
ルセルロース等のセルロース誘導体、フェノール系樹
脂、尿素系樹脂、フタル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂、
メラミン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルブチラール、エポキシ系樹脂、シリコン樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、その他の合成樹脂類、或いは塩化ゴム、環化ゴ
ム、合成ゴム等のゴム誘導体等を使用することができ
る。また紫外線硬化剤を添加して紫外線硬化型とした樹
脂も用いることもできる。印刷方法としてはグラビア印
刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等が採用でき
る。
例えば、この木目模様印刷層5と上記凹凸模様3とを適
宜組合わせて形成することにより所望の照りが発する木
目調外観を現出させることができる。特に柾目木材板の
照りを忠実に再現するためには、第7図に示すように木
目模様印刷層5の木目の流れ方向と、凹凸模様3のウェ
ーブ状曲線の流れ方向(図中矢印方向)とが略直行する
ように設けると良い。
透明合成樹脂シート4としては、塩化ビニル系、ウレタ
ン系、アクリル系、エポキシ系等の樹脂からなるシート
であり、特にポリウレタン系樹脂やエポキシ系樹脂のよ
うな熱硬化性樹脂や、紫外線硬化剤を添加してなる紫外
線硬化性樹脂からなるシート材料が耐擦傷性、耐汚染性
の点から好ましい。このシート4の厚さは20〜200μm
程度、好ましくは50〜100μm程度である。
光沢性インキベタ層10を構成する光沢性インキとして
は、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ、アミノア
ルキド等の熱硬化性樹脂、又はウレタンアクリレート、
ポリエステルアクリレート等の電離放射線硬化性樹脂を
ビヒクルとしたインキ又は塗料が好ましい。このベタ層
10は優れた光沢感が得られるように塗工形成する。
導管模様層11を構成する艶消しインキは、例えば光沢性
インキと同様のビヒクルに艶消し剤を添加したものを使
用することができる。艶消し剤としては例えば、粒径が
0.1〜10μm程度の炭酸カルシウム、沈降性炭酸バリウ
ム、シリカ、タルク、クレイ、シラスバルーン等の粉末
が挙げられる。艶消し剤の好ましい添加量はインキ100
重量部当たり1〜20重量部程度である。
上記の光沢性インキベタ層10による光沢(艶)と艶消し
インキの導管模様層11との組合わせによって見かけ上、
導管模様が窪んで見える所謂グロスマット効果が得ら
れ、天然木に極めて似た木目感が得られる。この効果を
確実に得るため、両層10、11における表面光沢度は5〜
90゜程度相違するように構成することが望ましい。また
両層は化粧シート1において最表層部分となるが、上記
の如く硬化型樹脂をビヒクルとしたインキにて構成する
ため耐磨耗性に優れている。
透明接着剤層6は公知のドライラミネート法に適用され
る透明な接着剤にて構成されるもので、透明接着剤を凹
凸模様3を形成した後の支持シート2側か或いは透明合
成樹脂シート4側に塗布し、乾燥させた後、両シート
2、4を重ね合わせ圧着して積層一体化させるものであ
る。透明接着剤としては公知の接着剤を用いることがで
き、例えば酢ビ系塔のエマルジョン、アクリル系、ウレ
タン系等の接着剤が使用できる。本発明ではドライラミ
ネート法にて上記両シートの積層一体化を図っているた
め、エンボス加工により凹凸模様3が消失することがな
い。
本発明化粧シート1を製造するに当たっては、支持シー
ト2に凹凸模様3及び更に必要な層を設け、一方透明合
成樹脂シート4にも必要な層を設けた後、両シートをド
ライラミネートして積層一体化させる。また凹凸模様を
支持シートに各印刷層を形成した後にエンボス加工する
と、エンボス版の欠点、柄パターンの継ぎ跡等が目立ち
にくくなる。
化粧シート1は、支持シート2側を下側にして合板等に
接着することにより美麗な化粧合板を得ることができ
る。化粧シート1を貼着させ得る基材としては通常、化
粧材の基材として使用するものであれば如何なるもので
もよい。その具体例としては、薄葉紙、晒クラフト紙、
チタン紙、リターン紙、板紙、石膏ボード紙等の紙類、
木、合板、パーチクルボード等の木質基材、石膏ボー
ド、石膏スラグボード等の石膏系基材、鉄板、亜鉛メッ
キ鋼板、銅板、アルミニウム板等の金属板等が挙げられ
る。また本発明では更に美麗でリアル感に富む化粧シー
トとするため、該化粧シートの最表面に天然木表面に存
在する凹凸形状を模したエンボス加工による凹凸形状を
付したり、或いはエンボス加工を施し更にエンボス凹部
にワイピングインキを充填させることができる。
次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 厚さ0.08mmの透明な塩化ビニルシート(理研ビニル製)
の裏面に、印刷用インキ(昭和インク製:化X)を用い
て杉杢の木目模様を印刷した。
一方、アルミニウム粉末顔料を練り混んだ厚さ0.08mmの
塩化ビニルシートの表面に、凸部及び凹部の幅が30μm
である第5図(d)に示す如き線群パターンからなる微
細凹凸模様を形成したエンボスロールを用い、加熱ドラ
ム温度150℃、エンボスロール温度60℃、シート送り速
度10m/minの条件でエンボス加工を施し、凹凸模様を形
成した。
上記の2つのシートを、木目模様印刷面と凹凸模様面と
が対向するようにしてドライラミネート法(接着剤…2
液型ウレタン系の透明接着剤、接着剤塗布量…5μm/dr
y)により貼合し、第1図に図示の如き化粧シートを得
た。
この化粧シートは木目の照りが発現され、立体感及び表
面物性に優れた天然木に類似した外観を呈し、しかも加
工性が良好なものであった。
実施例2 厚さ0.08mmのブラウン色の着色塩化ビニルシート(理研
ビニル製)の表面に、雲母粉を含有するパールインキ
(昭和インク製:化Xパール)を版深80μmの龜甲(格
子)版でベタ印刷し、更にその上に印刷用インキ(昭和
インク製:化X)を用いて欅柾目の木目模様を印刷し
た。次いで、その印刷面側に、凹部深さ15μm及び凸部
幅30μmであり全円周の1/4の弧を隣接する弧の凸方向
が交互に逆向きになるように連結させてなるウェーブ状
の縞模様からなる微細凹凸模様が形成されたエンボスロ
ールを用い、実施例1と同じ条件にてエンボス加工を施
し、凹凸模様を形成した。
このシートと別途用意した厚さ0.08mmの透明な塩化ビニ
ルシート(理研ビニル製)を、凹凸面上に別途のシート
が積層されるように実施例1と同様にしてドライラミネ
ートし、第2図に図示の如き化粧シートを得た。
得られた化粧シートは、木目の照りが得られ、立体感の
ある等、天然木に類似した外観意匠を有し、且つ加工性
に優れたものであった。
実施例3 厚さ0.08mmの透明な塩化ビニルシート(理研ビニル製)
の表面に、艶調整インキ(昭和インク製、ワイピングN
o.18)をベタ印刷して表面光沢度25゜の光沢層を形成
し、その上に印刷インキ(昭和インク製:G&M導管)に
て欅柾目の導管柄を印刷し表面光沢度5゜のパターン印
刷層を形成した。更にこのシートの裏面に印刷用インキ
(昭和インク製:化X)を用いて欅柾目の木目模様を印
刷した。
一方、厚さ0.08mmのブラウン色の着色塩化ビニルシート
(理研ビニル製)の表面に、二酸化チタンコート雲母粉
を含有するパールインキ(昭和インク製:化Xパール)
を版深80μmの龜甲(格子)版でベタ印刷した。次いで
そのベタ印刷面上に、凹部深さが15μm及び凸部幅が30
μmであり且つ全円周の1/4の弧を隣接する弧の凸方向
が交互に逆向きになるように連結させたウェーブ状の縞
模様からなる微細凹凸模様を形成したエンボスロールを
用い、実施例1と同じ条件にてエンボス加工を施し、凹
凸模様を形成した。
上記両シートどうしを、木目模様印刷面と凹凸模様面を
対向させて実施例1と同様にしてドライラミネートし、
第3図に図示の如き化粧シートを得た。
得られた化粧シートは、木目の照りが得られ、立体感が
ある等、天然木に類似した外観意匠を有し、且つ加工性
に優れたものであった。
実施例4 実施例3と同様の透明塩化ビニルシートに光沢層をベタ
印刷すると共に艶消し状の欅柾目導管柄を印刷し、更に
該シートの裏面に実施例3と同じ欅柾目木目模様を第7
図に図示の如く木目の流れ方向がシートの長手方向に沿
うようにして印刷した。
一方、実施例3と同様の着色塩化ビニルシートの表面に
同じパールインキをベタ印刷し、その印刷面側に、上記
木目模様の流れ方向と略直行するような下記の如き凹凸
模様をエッチング法にて形成したエンボスロールを用い
実施例1と同じ条件にてエンボス加工した。即ちシート
送り方向をy軸、その軸方向をx軸としたとき、 の関係式で表される曲線を基本曲線とし、これをy軸方
向に50μm間隔で複数平行させて配列してなり、且つ凸
部及び凹部の幅が共に50μmの線群パターンからなる微
細凹凸模様が形成された版深20μmのエンボスロールを
使用した。
上記両シートどうしを、木目模様印刷面と凹凸模様面を
対向させて実施例1と同様にしてドライラミネートし、
第3図に図示の如き化粧シートを得た。
得られた化粧シートは、木目の照りが得られ、立体感が
ある等、天然木に類似した外観意匠を有し、且つ加工性
に優れたものであった。また木目印刷模様と凹凸模様を
上記の如く形成してなるため木目の照りが移動して見え
る効果が顕著であった。
実施例5 実施例3と同様の透明塩化ビニルシートに光沢層をベタ
印刷すると共に艶消し状の欅柾目導管柄を印刷し、更に
該シートの裏面に実施例3と同じ欅柾目木目模様を印刷
した。
一方、実施例3と同様の着色塩化ビニルシートの表面に
同じパールインキをベタ印刷し、その印刷面側に実施例
3と同じ凹凸模様を同手法にて形成した。
上記両シートどうしを、木目模様印刷面と凹凸模様面を
対向させて実施例1と同様にしてドライラミネートし、
第2図に図示の如き化粧シートを得た。
得られた化粧シートは、木目の照りが得られ、立体感が
ある等、天然木に類似した外観意匠を有し、且つ加工性
に優れたものであった。また実施例4で得られた化粧シ
ートと比べた場合、微細な照りが見る角度の変化に伴っ
て移動して見える効果が得られた。
〔発明の効果〕
本発明の木目調化粧シートは、以上のように構成されて
いるので下記のような効果を奏する。
光輝性を有する支持シート、特定の線群パターンの
エンボス凹凸模様および木目模様印刷層の存在により、
木目模様外観とともに該木目模様に相応した照り外観が
得られ、しかもその照りは見る角度を変えることによっ
て移動して現出視認され、従って天然木に近似したリア
ル感に富む極めて美麗な木目調外観が得られる。木目模
様印刷層が透明合成樹脂シートの裏面側に設けられてい
る場合は、該印刷層と凹凸模様の間に透明接着剤層を介
在するため深み感のある木目外観となる。
支持シートの凹凸模様上への透明合成樹脂シートの
積層はドライラミネート法に準じる透明接着剤層を介し
て行われるため、シートが溶融状態にされることはなく
且つ凹凸形状が接着剤で充填されてしまい、その結果エ
ンボス加工にて形成される凹凸模様が消失してしまう虞
れがない。しかも凹凸模様は化粧シートの表面に露出し
ていないので、ゴミ等の異物が凹凸模様面に入る虞れが
なく、照り現出機能や美観が損なわることがない。また
支持シートの裏面側には特に層形成を行わないため本発
明化粧シートを他のシートや合板の貼り合わせた際に
も、凹凸模様の意匠効果が消失することがない。
通常は化粧シートの表面側に透明合成樹脂シートが
存在するため、良好な表面保護性が確保され、特に樹脂
材質として硬化型樹脂を用いると耐摩耗性、耐薬品性、
耐汚染性等が更に優れたものとなる。また透明合成樹脂
シートの表面に光沢性インキベタ層と艶消しインキ導管
模様層を設けると、導管模様がグロスマット効果により
見掛け上窪んで視認されるため、天然木の木目外観を忠
実に再現し、より天然木目に酷似した木目調外観が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明化粧シートの各種実施例を示す
断面図、第5図(a)〜(d)は凹凸模様の線群パター
ンの代表例を示す平面図、第6図は凹凸模様の一部断面
略図、第7図は凹凸模様と木目模様印刷層の組合わせ例
を示す平面図である。 1……木目調化粧シート 2……光輝性を有する熱可塑性支持シート 3……エンボス凹凸模様 4……透明合成樹脂シート 5……木目模様印刷層、6……透明接着剤層 7……光輝性顔料を練り混んだ熱可塑性合成樹脂シート 8……熱可塑性合成樹脂基材シート 9……光輝性インキ層 10……光沢性インキベタ層 11……艶消しインキ導管模様層 12……平行曲線群、13……平行直線群 14……凸部、15……凹部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−14144(JP,A) 特開 昭51−19068(JP,A) 特開 昭58−45042(JP,A) 特開 昭53−96058(JP,A) 特開 昭61−293854(JP,A) 特公 昭63−24467(JP,B2) 特公 昭63−24466(JP,B2) 特公 昭59−30552(JP,B2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に凸部と凹部の幅が1〜1000μmの平
    行曲線群若しくは平行曲線群と平行直線群を組合わせた
    線群のパターンからなるエンボス凹凸模様が設けられた
    光輝性を有する熱可塑性支持シートと、該支持シートの
    表面側に積層される透明合成樹脂シートと、該支持シー
    トの凹凸模様面側又は透明合成樹脂シートの裏面側に設
    けられる木目模様印刷層とからなり、且つ上記支持シー
    トと透明合成樹脂シートとが透明接着剤層を介して積層
    一体化された構造からなることを特徴とする木目調化粧
    シート。
  2. 【請求項2】光輝性を有する熱可塑性支持シートが、光
    輝性顔料を練り混んだ熱可塑性合成樹脂シートである請
    求項1記載の木目調化粧シート。
  3. 【請求項3】光輝性を有する熱可塑性支持シートが、表
    面全面に光輝性インキ層を印刷形成した熱可塑性合成樹
    脂シートである請求項1記載の木目調化粧シート。
  4. 【請求項4】透明合成樹脂シートの表面に光沢性インキ
    ベタ層及び艶消しインキ導管模様層を順次設けてなる請
    求項1〜3のいずれかに記載の木目調化粧シート。
JP2175742A 1990-07-03 1990-07-03 木目調化粧シート Expired - Fee Related JPH0722989B2 (ja)

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