JPH0478600A - 化粧シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［０００１］

【産業上の利用分野】

本発明は窓、間仕切り、鏡等に用いられるガラス、ある
いは透明アクリル板の装飾用の化粧シートに関する。 ［０００２］

【従来の技術１ このような用途に用いられる従来の化粧シートとしては
、塩化ビニル樹脂フイルムに絵柄を印刷したステンドガ
ラス調またはくもりガラス調のシートが知られており、
これらのシートは接着剤を用いて窓に貼られる。 ［０００３］ 【発明が解決しようとする課題】 しかし従来の化粧シートは窓に貼った場合、光の当たる
方向により絵柄や光沢が変化せず単調で、装飾性が乏し
かった。 したがって本発明の課題は、光の当たる方向によって絵
柄や光沢の変化する、装飾性に富んだ化粧シートを提供
することであった。 ［０００４］

【課題を解決するための手段】

本発明はこの課題を解決するもので、透明な樹脂フィル
ムの片面に光反射性層を部分的に設け、もう一方の面に
絵柄層を設けてなることを特徴とする化粧シートである
。 本発明の化粧シートにおいて、光反射性層が存在しない
部分の反対側には少なくとも絵柄層の一部が存在するこ
とが好ましい。光反射性層と絵柄層とをこのように配置
することによって、化粧シートの光反射性層を設けた部
分から見た場合この面から光を当てると、該光反射性層
により光が反射してこの反対側に存在する絵柄が消えて
見え（すなわち見えず）　絵柄層を設けた面から光を当
てると光反射性層の存在しない部分からこの部分の反対
側に存在する絵柄が見えるようにできる。 ［０００５］ 上記の光反射性層は、金属蒸着層または光反射性顔料を
含有する樹脂層であることが好ましい。 本発明の化粧シートは、その光反射性層または絵柄層を
設けたいずれか一方の面において、微細なエンボス加工
が施された透明な熱可塑性樹脂フィルムと積層されてい
ることが好ましい。さらに、窓や壁等への貼着加工を容
易ならしめるなめに、本発明の化粧シートの一方の面に
粘着層を施し、その上に離型紙を設けることが好ましい
。 ［０００６］ 第１図は本発明の化粧シートの基本的構成の断面図を示
し、１は透明な樹脂フィルム、２は光反射性層、３は絵
柄層を示す。透明樹脂フィルム１としては、汎用性の高
いポリエチレンテレフタレート製フィルム（厚さ：約１
０〜５０μｍ）を用いることが好ましく、このほかポリ
塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ナイロン、三酢酸セルロース等も使用できる
。光反射性層は金属蒸着層又は光反射性顔料を含有する
樹脂層から成り、金属蒸着層としてはアルミニウム、ク
ーロム、ニッケル等の蒸着層が一般に用いられ、耐光性
および耐食性を考慮すると、クロム蒸着層が好ましい。 光反射性顔料としては特に好ましくは光輝性顔料が用い
られ、これは例えばアルミニウム粉、銅粉、真鍮粉等の
金属粉、金属薄片または金属蒸着合成樹脂フィルムの裁
断片等の金属光沢を有する顔料、二酸化チタン被覆雲母
、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を有
する顔料である。 ［０００７］ 透明樹脂フィルムの各面にそれぞれ光反射性層および絵
柄層を設けるために、好ましくはプライマー層が施され
る。金属蒸着層の場合には、好ましくはポリウレタン系
樹脂のプライマーが用いられ、その他の場合は塩化ビニ
ル−酢酸ビニル系、アクリル系などの樹脂プライマーが
好ましい。 金属蒸着層を部分的に（または模様状に）設けるには、
常法により、例えば水溶性プライマーを模様状に設けた
のち金属を蒸着し、次いで水洗することができる。こう
して水溶性プライマーの上に蒸着された金属層は洗浄除
去され、水溶性プライマーの存在しなかった部分にのみ
金属蒸着層が残る。この方法のほかに、全面に金属を蒸
着したのち、その上に耐酸性または耐アルカリ性の樹脂
塗料、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等を基礎
とするものにより模様層（いわゆるレジスト層）を設け
、次いで常法によりエツチングすることもできる。この
場合はレジスト層が存在する部分に金属蒸着層が残る。 光輝性顔料含有樹脂層は通常の印刷法により設けること
ができ、グラビア印刷が好ましい。 ［０００８］ このための樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、塩化
ビニルと酢酸ビニルおよび／まなは（メタ）アクリル酸
もしくはその誘導体との共重合体、ニトロセルロース、
ニトロセルロースアルキッド樹脂、酢酸セルロース等が
用いられる。 光反射性層の部分はそれぞれが離れすぎないことが好ま
しく、各部分は網目状テソノ間隔が５ｍｍ以内が特に好
ましい。この間隔がそれより小さいと所期の効果が得ら
れ難い。 ［０００９］ 絵柄層を設けるには各種の公知の印刷法を用いることが
でき、グラビア印刷法が好ましい。このための印刷イン
キの基材としては、一般に塩化ビニル−酢酸ビニル系樹
脂が用いられる。 上記のように透明な樹脂フィルム、その片面に部分的に
設けられた光反射性層および該フィルムのもう一方の面
に設けられた絵柄層から構成される本発明の化粧シート
の片面に、微細なエンボス加工が施された透明な熱可塑
性樹脂フィルムが積層されていることが好ましい。この
場合透明な熱可塑性樹脂フィルムとしては、好ましくは
塩化ビニル系樹脂フィルムが用いられ、一般に１５０〜
１６０℃に加熱して微細エンボス加工が施される。この
ためのエンボス版は通常的１５〜３０μｍの版深を有し
、その凸部および凹部の幅は０．１〜１００μである。 そのエンボス模様は一般に微細な直線群または曲線群か
らなる溝状であり、好ましくは平行直線群および／又は
平行直線群を有する閉曲線領域の集合体からなる。その
例を第２図に示す。図中のＡおよびＢはそれぞれ直線群
および曲線群のエンボス模様である耐光性および／又は
耐候性が要求される場合には、透明な熱可塑樹脂フィル
ムとして、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル等
のフッ素樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル
樹脂からのフィルム、これらの樹脂の混合物からのフィ
ルムならびに積層フィルムを用いることが好ましい。そ
のほか、塩化ビニル系樹脂フィルム上に、上記の樹脂の
単独又は混合物からのフィルムあるいは積層フィルムを
積層することもできる。 ［００１０］ さらに、エンボス加工フィルムには、その非エンボス面
に透明インキを用いて前記のように公知の印刷法により
絵柄層を設けることができる。この絵柄層は出来上がっ
た化粧シートのステンドグラス調の絵柄や光沢の変化を
さらに複雑にし、装飾性を高める。すなわち、エンボス
加工フィルム上の絵柄層の影が透明な樹脂フィルム１、
光反射性層２、絵柄層３等へ投影され、視線の方向又は
光源の方向を変えると、影が移動して見える効果、ある
いは両方の絵柄層が立体交叉して見える効果によって、
化粧シートの絵柄に奥行き感又は立体感が与えられる化
粧シートとエンボス加工フィルムとの積層は、化粧シー
トの絵柄模様層を有する面と上記フィルムの非エンボス
面とを合わせるようにして、接着剤を用いて貼合せるこ
とによって行うことが好ましい。

【００１月 本発明の化粧シートは、その片面好ましくは絵柄層の側
に粘着剤層および離型紙を有することができる。この構
成により、例えばガラス、壁、鏡等に化粧シートを容易
に貼着することができる。 第３図に本発明の好ましい化粧シートの拡大断面図を示
す。この図において、Ａはエンボス加工フィルムが絵柄
層を有しない場合、Ｂは絵柄層を有する場合を示し、１
は透明な樹脂フィルム、好ましくはポリエステルフィル
ム、２は光反射性層、好ましくは金属蒸着層、３は絵柄
層、４は蒸着用プライマー層、５は印刷用プライマー層
、６はレジスト層、７は接着剤層、８は透明な熱可塑性
樹脂フィルム、９はエンボス、１０は粘着剤層、１１は
離型紙である。 ［００１２］ 第４図は光反射性層および絵柄層の配置の一例を示す本
発明の化粧シートの正面図であり、これは透明な熱可塑
性樹脂フィルムが積層されていない場合を示す。この図
において光反射性層は網目模様状に、そして絵柄層も同
様に網目模様状に設けられている。 第５図は本発明の化粧シートを光反射性層の側から見た
ときの効果を説明するための図であって、Ａは光反射性
層側から光を当てた場合、Ｂは絵柄層側から光を当てた
場合を示す。Ａの場合、光反射性層により光は反射し、
この層の反対側に存在する絵柄は消えて見えるが、Ｂの
場合は光反射性層の存在しない部分の反射側に存在する
絵柄が見える。このように、光反射性層が存在しない部
分の反対側に絵柄の少なくとも一部が存在するように両
方の模様を配置することが好ましい ［００１３］ 【実施例１ 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。 実施例１ 片面に易接着処理を施したＰＥＴフィルム（ダイアホイ
ル製、厚す２５μｍ）の未処理面を蒸着プライマー（昭
和インク製、ＡＣＮｏ、　８−８　）で処理した後、５
００　、Ａの厚みにアルミニウム蒸着層をスパッタリン
グ法または溶融法により全面に設けた。この蒸着フィル
ムの蒸着面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有す
るパスタ−用インキ（昭和インク製、蒸着用レジストク
リアー）でグラビア印刷により網目状柄を印刷し、この
フィルムの非蒸着面に塩酢ビ系のインキで柄を印刷した
。このように処理したフィルムを６０℃の０．８％水酸
化ナトリウム水溶液でパスタ−処理することにより、部
分蒸着層を表面に、絵柄層を裏面に有するフィルムが得
られた。 ［００１４］ 次に透明な塩化ビニル製フィルム（ＣＩ化成製、Ｒ３０
１３３）にエンボス加工（フィルム加熱温度１５０℃、
板温度６０℃）により微細な凹凸を設けた。エンボス版
は版深１５μｍで種々の方向を向いた直線の集合体の柄
を有する。このようにして得られたエンボスフィルムを
部分蒸着層を有するフィルムと、非エンボス面と蒸着面
を合せるようにして、接着剤（タケラックＡ−３１０、
武田薬品製）および硬化剤（タケネートＡ−３、武田薬
品製）を用いてドライラミネートして一体化した。こう
して得られた化粧シートの絵柄層を有する面を粘着加工
してガラス窓に貼着したところ、光の当たる方向により
柄および光沢が変化し、この化粧シートは装飾性の高い
ものであった。 ［００１５］ 実施例２ 実施例１の化粧シート製造において、部分的に金属蒸着
層を設ける代わりに二酸化チタン被覆雲母を８％含有す
る塩酢ビ−アクリル系のインキでグラビア印刷により柄
印刷して部分的に光反射性層を設けたところ、実施例１
の化粧シートと同様の効果を有する化粧シートが得られ
た。 ［００１６］ 実施例３ アルミニウムの部分蒸着層を表面に、絵柄層を裏面に有
するＰＥＴフィルムを実施例１と同様にして作製し、た
だしパスタ−用インキの代わりにアクリル系蒸着用レジ
スト塗料（昭和インク製、ＶＡＲクリヤー）を用いた。 次に透明な塩化ビニル製フィルム（ＣＩ化成製、Ｒ５○
１３３）の片面に、非陰ペイ性のインキを用いて絵柄を
グラビア印刷した後、このフィルムの非印刷面に実施例
１と同様にしてエンボス加工した。得られたエンボスフ
ィルムと部分蒸着フィルムを非エンボス面（印刷面）と
蒸着面を合わせるようにして、実施例１と同様の条件で
ドライラミネートした。この化粧シートは柄および光沢
の変化がさらに複雑であった。 ［００１７］ 【発明の効果】 本発明は、光の当たる方向により柄が現れたり消失した
り、また光り方が変化する装飾性に優れた化粧シートを
提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の化粧シートの基本的構成を示す断面図。

【図２】 本発明の化粧シートの表面に場合により施すことのでき
るエンボス加工に用いられるエンボス模様の例を示す。

【図３】 本発明の化粧シートの好ましい態様を示す断面図。

【図４】 光反射性層および絵柄層の配置の一例を示す本発明の化
粧シートの正面図。

【図５】 本発明の化粧シートを光反射性層の側から見たときの効
果を説明するための断面図である。 これらの図中、 １は透明な樹脂フィルム、 ２は光反射性層、 ３は絵柄層、 ７は 接着剤層、 ８は透明な熱可塑性樹脂フィルム、 ９はエンボス、 １０は粘着剤層、 は離型紙である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明な樹脂フィルムの片面に光反射性層を部分的に設け
   、もう一方の面に絵柄層を設けてなることを特徴とする
   化粧シート。
2. 【請求項２】 化粧シートの光反射性層を設けた面から見た場合、この
   面から光を当てると、該光反射性層により光が反射して
   この層の反対側に存在する絵柄が消えて見え、絵柄層を
   設けた面から光を当てると、光反射性層の存在しない部
   分からこの部分の反対側に存在する絵柄が見えることを
   特徴とする請求項１記載の化粧シート。
3. 【請求項３】 光反射性層が金属蒸着層または光輝性顔料を含有する樹
   脂層であることを特徴とする請求項１記載の化粧シート
   。
4. 【請求項４】 請求項１、２または３記載の化粧シートの片面に、微細
   なエンボス加工が施された透明な熱可塑性樹脂フィルム
   が積層されてなることを特徴とする化粧シート。
5. 【請求項５】 片面に粘着剤層および離型紙を設けてなることを特徴と
   する請求項１ないし４のいずれかに記載の化粧シート。