JP2536937Y2 - 合わせガラス - Google Patents
合わせガラスInfo
- Publication number
- JP2536937Y2 JP2536937Y2 JP1989132896U JP13289689U JP2536937Y2 JP 2536937 Y2 JP2536937 Y2 JP 2536937Y2 JP 1989132896 U JP1989132896 U JP 1989132896U JP 13289689 U JP13289689 U JP 13289689U JP 2536937 Y2 JP2536937 Y2 JP 2536937Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- laminated glass
- embossed surface
- transparent
- intermediate film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
の役割をするプラスチックフィルムまたはフィルムとし
て役立つ接着剤で貼り合わせてなるものは、割れても破
片が飛散しない安全性を買われて、広く用いられてい
る。 合わせガラスにおいて、ガラスとガラスとの間に模様
を有する中間層を設けることによって美麗な外観をもつ
ものが得られ、このような装飾用合わせガラスがショー
ウインドーやディスプレーケースなどに使用されるよう
になってきた。 在来の装飾用合わせガラスは、中間層に和紙や絵柄を
印刷したプラスチックフィルムを使用したものがほとん
どで、変化に富んだ意匠をもつものはまだ得られていな
い。
化に富んだ意匠をもつものを提供することにある。
のガラス製またはプラスチック製の基板を接着剤で貼り
合わせてなる合わせガラスにおいて、基板(1A,1B)の
少なくとも一方が透明であって、それらの間に、深さ0.
1〜100μm、ピッチ0.1〜100μmの平行な直線または曲
線の群と、それを囲む閉じた境界線とからなるパターン
の集合体を形成した精密エンボス(4)を有する熱可塑
性のプラスチックの中間フィルム(3)を、エンボス面
が透明な基板の側にあるように存在させたことを特徴と
する。 精密エンボスの代表的な例は、第2図に示すような、
境界線を共有して隣り合うパターンの平行な直線または
曲線の群の方向が異なるものである。この種のパターン
は、視差によって各閉領域の光沢が変ることに、その意
匠の特色がある。隣接する線群の方向がすべて異なるよ
うにするには、位相幾何学の「4色問題の定理」から、
線群の角度の種類を4種類以上とすることが、必要十分
である。エンボスは、平版プレス機やロールエンボス機
など、既知の装置を用いて設ければよい。 基板にプラスチックを使用するときは、アクリル樹脂
やポリカーボネートのような透明度の高いプラスチック
の板を使用するのがよい。ガラスであれプラスチックで
あれ、基板は無色透明または着色透明のいずれであって
もよく、用途によっては、一方が透明であれば他方は不
透明であってもよい。 中間フィルムとする熱可塑のプラスチックには、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコー
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニル
アルコール共重合体のような、賦型の容易なものが好適
である。必要であれば、上記のプラスチックのフィルム
を、それより寸法安定性の高いプラスチックのフィルム
と積層して使用することもできる。中間フィルムは、必
要に応じて染料や顔料を添加して着色し、着色透明また
は着色不透明にしてもよい。 中間フィルムに所望の絵柄を印刷して使用できること
はもちろんである。 光沢を有するフィルムを中間フィルムとして使用する
と、中間フィルムの微細な凹凸がさらに目立つようにな
り、一層味わいの深い意匠となる。このようなフィルム
の例をあげると、光輝性顔料を練り込んだフィルム、エ
ンボスを設けた面に光輝性顔料を含有する塗料の塗膜や
金属蒸着層を有するフィルムである。中間フィルムが透
明なフィルムである場合は、エンボス面と反対の面に光
輝性顔料を含有する塗料の塗膜や、金属蒸着層を設けて
もよい。 光輝性顔料の例をあげれば、次のとおりである。
(イ)パール顔料と称するもの、具体的には貝がらの内
側の部分や真球を砕粉したもの、マイカ、マイカの微粒
子にTiO2または酸化鉄を焼き付けたもの、(ロ)金属
粉、具体的には銅、アルミニウム、真ちゅう、青銅、
金、銀などの、好ましくは1〜120μの微粒子、(ハ)
蒸着されたプラスチックフィルムの砕片、たとえばポリ
エチレンテレフタレートフィルムに上記のような金属、
通常はアルミニウムを蒸着し、粉砕したもの(銀色
粉)、蒸着ののち透明な黄色塗装を行なって粉砕したも
の(金色粉)。これらの光輝性顔料は、必要に応じて2
種以上併用することができる。 金属蒸着層は、アルミニウム、銅、クロム、金、銀、
または真ちゅうなど常用の金属から、製造しようとする
合わせガラスにとって適当なものをえらんで形成する。
蒸着層の厚さは、100〜600Åでよく、光透過度を高く保
つには100〜200Å程度が好ましい。 中間フィルムの別の態様として、数枚の薄いフィルム
を積層して光干渉が生じるようにしたフィルムを使用す
ることができ、光の明暗とエンボスとが組み合わされた
興趣ある意匠が実現できる。さらに別の中間フィルムの
態様として、無色透明または着色透明なフィルムに精密
エンボスを施しただけのものを用いてもよい。 基板と中間フィルムとは、第1図に示すように、接着
剤(2A,2B)を用いて貼着する。 本考案で使用する接着剤は、合わせガラスの製造に常
用されているポリビニルブチラールが好適であり、その
ほかエポキシ系、ウレタン系、ゴム系またはアクリル系
などの既知の接着剤を使用できる。エンボス面側に使用
する接着剤(第1図で符号2Aで示した)に前記した光輝
性顔料を含有させれば、中間フィルムに光沢をもたせた
場合と同じ効果が得られる。
に精密エンボス(4)を有するプラスチックフィルム
(3)があり、そのエンボス面にある基板(1A)は透明
なので、その面から入射し、反射または透過(基板(1
B)も透明な場合)する光は部分によって光の反射や屈
折の様相が異なり、従って見る角度によって光の強さや
光が変化する。中間フィルムに光沢を有する層を設ける
ことによって、上記の現象が助長される。
厚さ20μmのポリプロピレンフィルムとをドライラミネ
ートと、その積層フィルムのポリプロピレン側の面に、
溝の深さが5μmでピッチが50μmの、第2図に示した
ようなパターンの精密エンボスを設けた。エンボス面
に、アルミニウムを厚さが400Åになるように真空蒸着
した。 上記フィルムの両面に厚さ50μmのポリビニルブチラ
ールのフィルムを重ね、全体を厚さ5mmのブロンズガラ
ス2枚ではさみ、温度120℃、圧力10kg/cm2の条件で10
分間プレスした。得られた合わせガラスは、見る角度に
よって光沢が変化し、高級感のある意匠を有するもので
あった。
タイプ」(理研ビニル製)に、パールインキ「化×パー
ル」(昭和インク製)で全面ベタ印刷し、印刷面に実施
例1と同様な精密エンボスを設けた。 このフィルムを中間フィルムとし、実施例1と同様に
して合わせガラスを得た。
スを有するフィルムを使用したことにより、従来得られ
なかった。趣のある装飾効果を実現したものである。エ
ンボスを形成する平行線の方向が部分によって異なるた
め、それら部分の光の反射や透過の様相が異なり、しか
も見る角度によってその様相が変化する。 中間フィルムに光沢をもつフィルムや光の干渉を生じ
させるフィルムを使用したものは、一層趣の深い意匠を
具現する。光沢は、高級感を与える。
するための模式的な断面図である。 第2図は、精密エンボスの例を示す平面図である。 1A,1B……基板、2A,2B……接着剤 3……中間フィルム、4……精密エンボス
Claims (3)
- 【請求項1】2枚のガラス製またはプラスチック製の基
板を接着剤で貼り合わせてなる合わせガラスにおいて、
基板(1A,1B)の少なくとも一方が透明であって、それ
らの間に、深さ0.1〜100μm、ピッチ0.1〜100μmの平
行な直線または曲線の群と、それを囲む閉じた境界線と
からなるパターンの集合体を形成した精密エンボス
(4)を有する熱可塑性のプラスチックの中間フィルム
(3)を、エンボス面が透明な基板の側にあるように存
在させたことを特徴とする合わせガラス。 - 【請求項2】精密エンボスを有する中間フィルムが、つ
ぎのいずれかである請求項1の合わせガラス。 イ)光輝性顔料を練り込んだフィルム ロ)エンボス面またはその反対面に光輝性顔料を含有す
る塗料の塗膜を有するフィルム ハ)エンボス面またはその反対面に金属蒸着層を有する
フィルム、または ニ)光の干渉が生じるように数枚の薄いフィルムを積層
してなるフィルム - 【請求項3】中間フィルムのエンボス面側に用いた接着
剤が、光輝性顔料を含有するものである請求項1の合わ
せガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989132896U JP2536937Y2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 合わせガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989132896U JP2536937Y2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 合わせガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0370242U JPH0370242U (ja) | 1991-07-15 |
JP2536937Y2 true JP2536937Y2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=31680326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989132896U Expired - Lifetime JP2536937Y2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 合わせガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536937Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20070154705A1 (en) * | 2003-05-28 | 2007-07-05 | Christoph Doeppner | Method and device for producing composite elements and composite element |
WO2018221326A1 (ja) * | 2017-05-29 | 2018-12-06 | Agc株式会社 | 積層体とその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5867440A (ja) * | 1981-10-19 | 1983-04-22 | 帝人株式会社 | 積層体 |
JPS5949919A (ja) * | 1982-09-14 | 1984-03-22 | Toyota Motor Corp | 表皮材及び樹脂の一体成形方法 |
JP2642126B2 (ja) * | 1988-03-28 | 1997-08-20 | 株式会社ブリヂストン | 防音・安全ガラス構造体 |
-
1989
- 1989-11-15 JP JP1989132896U patent/JP2536937Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0370242U (ja) | 1991-07-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5236342B2 (ja) | 加飾材および加飾物品 | |
US5294494A (en) | Printed glass grating decorative plate | |
JPH038477A (ja) | 化粧シート | |
CN102179962A (zh) | 具有立体效果的装饰材料 | |
JP2535993B2 (ja) | 化粧シ―ト | |
JP2536937Y2 (ja) | 合わせガラス | |
JP2574558Y2 (ja) | 化粧材 | |
JPH07207828A (ja) | 内装材 | |
JPH1076623A (ja) | 化粧フィルム | |
JPH07314631A (ja) | 光輝性化粧シート | |
JP2586989Y2 (ja) | 転写箔 | |
JP2742999B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2542338Y2 (ja) | 表面化粧用ラベル | |
JPH0478535A (ja) | 化粧シートの製造方法 | |
JPH0478600A (ja) | 化粧シート | |
JP3007400B2 (ja) | 化粧材 | |
JP3098586B2 (ja) | 隠蔽性を有する化粧シート | |
JPH01295848A (ja) | 化粧シートの製造方法 | |
JP2519643Y2 (ja) | プラスチック製品 | |
JPH08290542A (ja) | 熱硬化性樹脂化粧板 | |
JPH0751313Y2 (ja) | 化粧シート | |
JP3125406B2 (ja) | 化粧シート | |
JPH0414450A (ja) | 化粧フィルムとその製造方法 | |
JP2556455B2 (ja) | 積層板材 | |
JPH04187500A (ja) | 表裏両面に凹凸模様を有する化粧シート及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 14 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |