JP3125406B2 - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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- sheet
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- plastic
- decorative sheet
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Description
使用するための化粧シートに関する。
ャビネット、机などの家具を製造するときに光沢のある
意匠を付与するための化粧シートとして、パール顔料を
練り込んだプラスチックシートまたは表面にパールイン
キをベタ印刷したプラスチックシートと、絵柄を印刷し
たプラスチックの印刷シートとの積層材が用いられてい
る。 しかしこれらの化粧シートは、光沢に変化がない
ために立体感をもたず意匠が単調である。
を変化させることができるはずであるが、化粧シートと
印刷シートとを積層するときの熱と圧力によってエンボ
スが消えてしまうから、結局は均一な光沢をもつ製品し
か得られない。
ル顔料がもたらす光沢が部分によって異なり、シートの
内部に立体感を生じさせた化粧シートを提供することに
ある。
本的なひとつの態様は、図1に示すように、鱗片状のパ
ール顔料(2)を透明または半透明のプラスチックに練
り込んで製造したプラスチックシート(1)の表面に、
絵柄印刷、エンボス加工および金属薄膜形成の少なくと
も1種を施してなる化粧シートであって、プラスチック
シート中の鱗片状パール顔料の分散の密度および(また
は)層面の配向方向が部分(すなわち、シート中のある
限定された体積を有する領域)によって異なることによ
り、シート内部に立体感を生じさせた化粧シートであ
る。
の態様は、鱗片状のパール顔料を透明または半透明のプ
ラスチックに練り込んで製造したプラスチックシートの
表面に、絵柄印刷および金属薄膜形成の少なくとも1種
を施すとともにエンボス加工をしてなる化粧シートであ
って、シート表面が凹凸を有するため見掛け上プラスチ
ックシート中の鱗片状パール顔料の分散の密度および
(または)層面の配向方向が部分によって異なるように
見えることにより、シート内部に立体感を生じさせた化
粧シートである。
の練り込みが容易なものであれば何でもよく、たとえば
ポリ塩化ビニル、塩ビ−酢ビ共重合体、エチレン−ビニ
ルアルコ−ル共重合体等のビニル重合体、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレン
テレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト等のポリ
エステル、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボ
ネートなどからえらべばよい。 このプラスチックは、
パール顔料の光沢や色調を目視できるよう、透明または
半透明であることを要するが、色は無色でも着色でもよ
い。
母、魚鱗箔、酸塩化ビスマスなど、真珠のような光沢を
もつ顔料であって、鱗片状のものを使用する。 光沢の
点からは、通常、鱗片の長い辺の長さが平均10〜10
0μm程度であるものが好ましい。 所望であれば、任
意の色に着色して用いることができる。
たは)層面の配向の方向が部分により異なるように練り
込んだプラスチックシートを得るひとつの手段は、顔料
を練り込んだプラスチックを、加工温度やロールの回転
速度などの条件を変化させながらシートに成形すること
である。 それにより、鱗片状のパール顔料の分散の密
度および(または)層面の配向の方向がある領域内では
ほぼ同一であるが、隣接する領域間では相互に異なるよ
うなものを実際上得られるか、またはシートの表面が凹
凸をもつようになり、少なくとも見掛け上、上記と同じ
効果を得ることができる。 ここで、層面とは、図6に
示すように、鱗片の平面またはそれに近い部分をいう。
上記した、分散の密度や層面の配向の方向がほぼ同一
な領域は、塊状、流紋状、斑点状、渦巻状等さまざまな
形状をとることができ、大きさは目視できればよい。
クにパール顔料を練り込むときに、無機または有機質の
繊維、たとえばガラス繊維やポリエステル繊維のよう
な、パール顔料の分散を阻害するものを混入させること
である。
クシートへの化粧は、その表面または裏面に、直接絵柄
の印刷を行なったり、金属薄膜を形成したりすることに
より行なえるが、そのほか図2に示すように、上記の鱗
片状のパール顔料を練り込んだ透明または半透明のプラ
スチックのシート(1)の一方または両方の面に、絵柄
(4)を印刷したプラスチックの印刷シート(5)を設
けてもよい。 印刷シートの材料は、パール顔料を練り
込んだプラスチックシートおよび化粧シートを積層する
基材の材料に応じて、上記したプラスチックのなかから
選ぶとよい。
のや、文字、図形、縞模様、水玉模様、抽象柄など任意
である。 特殊な柄として、適宜の形状の絵柄を、硬質
のインキ(熱硬化性樹脂などからなる)を用いて、10
〜30μmくらいの膜厚の盛り上げ印刷を行ない、印刷
後、熱プレスしてこの絵柄をプラスチックシート中に埋
設するという手法(特願平1−199929号に開示)
を利用して、奥行きのある柄をつくることができる。
絵柄の印刷は、グラビア法、スクリーン法などの既知の
印刷法に従えばよく、またホットスタンプ法のような転
写法によって行なってもよい。
トと印刷シートとの積層は、既知のラミネート法によれ
ばよく、必要であれば、図2に示したように接着シート
(3)を介して行なえばよい。 接着シートには、印刷
シートよりも軟化温度が低く透明なもの、たとえば軟質
ポリ塩化ビニルシート、アクリル樹脂系のシートを使用
する。
が与える特有の光沢を浮かす上で効果的な別の手法は、
図3に示すように、シートの表面に白色系の隠蔽性イン
キで部分的な、すなわちその下を透視することのできる
絵柄(6)を形成し、裏面に隠蔽性の層(7)を、プラ
スチックシートの積層やベタ印刷などの手段によって設
けることである。 ここで、白色系インキとは、チタン
白等の白色隠蔽顔料を主体とし、必要に応じてさらに他
の着色顔料を添加したものをいう。 色は、純白色のほ
か、白色に近い(つまり低彩度、高明度の)緑、青、ベ
ージュ、桃色等の有彩色であってもよい。
タ印刷層も、上記した白色系インキ、パール顔料やアル
ミニウム、黄銅等の金属の粉末の入った光揮性インキ、
あるいは蛍光顔料の入った蛍光インキなど、明るい色調
のものが好ましい。 この態様では、表面の絵柄が実際
よりも突出して見え、奥行きのある、立体的な絵柄が得
られる。 図4に示すように、このシート(1)と絵柄
(4)とを二層以上(図の例は3層)積層してもよい。
トにエンボスを施しておくと、絵柄の立体感が増して好
ましい。 このエンボスによる凹凸は、パール顔料を練
り込んだプラスチックシートと印刷シートとの間にある
ので、化粧シートを基材に積層するときの熱と圧力によ
っても消えずにそのまま残る。 エンボス加工は、通常
の熱圧エンボス法によって行なえばよく、エンボスパタ
ーンも任意である。たとえば、木目板の光沢(照り)を
再現するためには、ヘアラインや直線群、または図5に
示したような正弦波等の曲線が平行に並んだ万線状の溝
が効果的である。
てさらに別の基材上に貼り合わせてもよい。 別の基材
としては、紙や不織布、プラスチックシートのようなシ
ート、木の板、鉄やアルミニウム等の金属の板、セラミ
ックボード、石膏ボードのような無機質の板が挙げられ
る。
に鱗片状のパール顔料が、少なくとも見掛け上、その分
散の密度が異なるように、および(または)配向の方向
が異なるように練り込まれているので、光沢が不均一に
見える。 パール顔料の分散の態様によっては、前記し
た領域が塊状、流紋状、斑点状などさまざまな形状に見
える。 その結果、化粧シート内部で立体感が生じる。
のうち、プラスチックシートの表面の絵柄(6)で反射
する光線(A)と、裏面に至って反射する光線(B)と
の光路の差、および隠蔽性の絵柄(6)により生じた陰
影(C)の存在により、絵柄(6)が裏面側に対して実
際の距離以上に浮き上って見える。 さらに、入射光線
の変化や観察者の見る方向の変化に応じて、影Cが移動
するために、絵柄と裏面の層とが立体交叉した視覚が得
られる。
って、上述した効果がいっそう強くあらわれる。
と不均一な光沢とが重なり合って、変化に富んだ意匠を
あらわすことができる。 とくに、絵柄を檜や欅などの
木目模様、またはトラバーチン、マーブルとよばれる大
理石の模様としたものは、光沢の変化がそれらの天然物
のもつ「照り」を再現して、本物とほとんど同じ外観を
与える。
ト「GRクリヤ」(理研ビニル製)に、塩酢ビ−アクリ
ル系インキで絵柄を印刷した第一の印刷シート、および
厚さ0.08mmの着色ポリ塩化ビニルシートに同じイ
ンキで絵柄を印刷した第二の印刷シートを用意した。
びガラス繊維を混練し、厚さ0.1mmのシートに押し
出して、顔料の分散密度および配向の方向が異なるプラ
スチックシートを製造した。 このプラスチックシート
に、温度180℃、圧力3kg/cm2の条件でエンボ
ス加工を施した。
第一の印刷シートを、反対の面に第二の印刷シートを、
それぞれアクリル系接着シートを介して、熱圧ラミネー
トした。 ラミネート条件は、温度120℃、圧力5k
g/cm2、プレス時間20分間であった。
なり、立体感をもつ変化に富んだ意匠を有していた。
が異なり、内部に立体感の生じた意匠を有する。 この
化粧シートの意匠は、真空プレス成形法や、真空ラミネ
ート法などの方法で、凹凸をもった各種の基材と積層一
体化を行なっても維持される。従って、本発明の化粧シ
ートを使用して成形品の化粧を行なえば、光沢の変化に
富んだ立体感ある意匠をもった製品を製造できる。
るための、模式的な断面図。
めの、図1と同様な図。
するための、図1と同様な図。
するための、図1と同様な図。
線溝の形状を示す斜視図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 鱗片状のパール顔料を透明または半透明
のプラスチックに練り込んで製造したプラスチックシー
トの表面に、絵柄印刷、エンボス加工および金属薄膜形
成の少なくとも1種を施してなる化粧シートであって、
プラスチックシート中の鱗片状パール顔料の分散の密度
および(または)層面の配向方向が部分によって異なる
ことにより、シート内部に立体感を生じさせた化粧シー
ト。 - 【請求項2】 鱗片状のパール顔料を無機または有機の
繊維とともに練り込むことによりパール顔料の分散の密
度および(または)層面の配向の方向を部分により異な
らせた請求項1の化粧シート。 - 【請求項3】 鱗片状のパール顔料を透明または半透明
のプラスチックに練り込んで製造したプラスチックシー
トの表面に、絵柄印刷および金属薄膜形成の少なくとも
1種を施すとともにエンボス加工をしてなる化粧シート
であって、シート表面が凹凸を有するため見掛け上プラ
スチックシート中の鱗片状パール顔料の分散の密度およ
び(または)層面の配向方向が部分によって異なるよう
に見えることにより、シート内部に立体感を生じさせた
化粧シート。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの、鱗片状
のパール顔料を透明または半透明のプラスチックに練り
込んで製造したプラスチックシートの一方または両方の
面に、絵柄を印刷したプラスチックの印刷シートを積層
してなる化粧シート。 - 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかの、鱗片状
のパール顔料を練り込んだプラスチックシートの表面に
隠蔽性の白色系インキによる部分的絵柄を形成し、裏面
に隠蔽性の層を設けてなる化粧シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04024093A JP3125406B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04024093A JP3125406B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 化粧シート |
Publications (2)
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JPH05220916A JPH05220916A (ja) | 1993-08-31 |
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Family
ID=12128767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04024093A Expired - Lifetime JP3125406B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3125406B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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JPH06182937A (ja) * | 1992-12-21 | 1994-07-05 | Yamaha Living Tec Kk | 立体感のある化粧シートおよびその製造方法 |
JP4823074B2 (ja) * | 2004-11-25 | 2011-11-24 | 日本写真印刷株式会社 | 加飾成形品とその製造方法 |
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CN116001482A (zh) * | 2022-12-07 | 2023-04-25 | 固安县朝阳生物科技有限公司 | 一种暗花的制作工艺 |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP04024093A patent/JP3125406B2/ja not_active Expired - Lifetime
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