JP7259244B2 - 積層体及び加飾物品 - Google Patents
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Description
項1. 観察者側に配置される第1主面と、光源側に配置される第2主面とを備え、
前記第2主面側から順に、少なくとも、第1意匠層と、第2意匠層と、透明基材層と、を備える、積層体であって、
前記透明基材層の前記第2意匠層側の表面には、凹凸形状が設けられている、積層体。
項2. 前記第1意匠層は、パターン状の意匠を有しており、
前記第2意匠層は、全面単色の意匠を有している、項1に記載の積層体。
項3. 前記第1意匠層の前記第2主面側に、透明バッカー層をさらに備えている、項1又は2に記載の積層体。
項4. 前記積層体が、シート状である、項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
項5. 前記第1意匠層の前記第2主面側に、透明な成形樹脂層をさらに備えている、項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
項6. 項1~5のいずれか1項に記載の積層体と、
前記積層体の第2主面側に配置された光源と、
を備える、加飾物品。
本発明の積層体は、観察者側に配置される第1主面と、光源側に配置される第2主面とを備え、第2主面側から順に、少なくとも、第1意匠層と、第2意匠層と、透明基材層とを備える積層体であって、透明基材層の第2意匠層側の表面に凹凸形状が設けられていることを特徴とする。本発明の積層体は、このような構成を備えていることにより、光源の点灯時と消灯時とで異なる意匠を発現することができる。
本発明の積層体10は、例えば、図1~図6に示されるように、観察者側に配置される第1主面11と、光源側に配置される第2主面12を備えている。具体的には、本発明の積層体10が、車両内外装部品、建材内装材、家電筐体等の各種用途に用いられる際には、第1主面11が観察者側に配置され、第2主面12が光源側に配置される。
[透明基材層1]
透明基材層1は、本発明の積層体10が、光源の点灯時と消灯時とで異なる意匠を発現するために設けられる層であり、透明基材層1の第2意匠層22側の表面に凹凸形状が設けられており、かつ、後述の第1意匠層21及び第2意匠層22を備えていることにより、光源の消灯時には、第2意匠層22の全面単色の意匠が視認されて、第1意匠層21の意匠は視認されず、光源を点灯した時に、第1意匠層21のパターン状の意匠(例えば、記号や文字情報などの後述の絵柄)が視認されるように構成することが可能となる。
第2意匠層22は、積層体に装飾性を付与することなどを目的として、透明基材層1と第1意匠層21との間に設けられる層である。第2意匠層22の意匠は、第2主面12側の光源の消灯時において、第1主面11側から視認される意匠であり、光源の点灯時には、第1意匠層21の意匠が、第2意匠層22を通して視認される。
第1意匠層21は、積層体10に装飾性を付与することなどを目的として、第2意匠層22の上に設けられる層である。第1意匠層21の意匠は、第2主面12側の光源の点灯時において、第1主面11側から視認される意匠であり、光源の消灯時には、第1意匠層21の意匠は、第1主面11側から視認され難く、第2意匠層22の意匠が視認される。
透明バッカー層3は、積層体10に剛性を付与して形状を保持するために、必要に応じて設けられる層である。また、積層体10がシート状である場合には、インサート成形法などによる真空成形(三次元成形)などに適した積層体とするために設けられる。
裏面接着層(図示しない)は、積層体10に成形樹脂層4を設ける場合において、積層体10の成形の際に成形樹脂層4との密着性を高めることを目的として、第1意匠層21(又は透明バッカー層3など)の第2主面12側に、必要に応じて設けられる層である。
本発明の積層体10においては、第1意匠層21(又は透明バッカー層3など)の第2主面12側に、透明な成形樹脂層4を一体化させて成形してもよい。すなわち、図6に示されるように、本発明の積層体10は、少なくとも、成形樹脂層4と、第1意匠層21と、第2意匠層22と、透明基材層1とをこの順に備える積層体からなり、透明基材層1の第2意匠層22側の表面に、凹凸形状が設けられていてもよい。成形樹脂層4は、透明基材層1や透明バッカー層3と同様、第2主面12側に光源30が配置された場合に、光源からの光を透過できる程度に透明である。すなわち、成形樹脂層4は、通常、透明(無色透明、着色透明、半透明)であり、本発明の積層体10を第1主面11側から観察した場合に、第1意匠層21に基づく意匠が視認できる限りにおいて、着色されていてもよい。例えば、成形樹脂層4は、シリカなどの艶消し剤や着色剤等を含んでいてもよい。着色剤としては、前述の第2意匠層22で例示した着色剤を使用することができる。
成形樹脂層4を積層する前の積層体を真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、真空成形された積層体の余分な部分をトリミングして成形シートを得るトリミング工程、及び成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、透明基材層1側から流動状態の樹脂を射出成形型内に射出して樹脂と成形シートを一体化する一体化工程。
本発明の加飾物品20は、本発明の積層体10を利用したものであり、積層体10と光源30とを備えている。図6に示されるように、光源30は、積層体10の第2主面12側に配置されている。本発明の積層体10の詳細については、前述の通りである。
<実施例1>
以下の手順により、積層体(加飾シート)を製造した。ポリメタクリル酸メチルを主成分とする厚さ150μmの無着色透明なアクリル樹脂シートからなる透明基材層の裏面に、第2意匠層として、ポリブチルメタクリレート/塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体からなる黒ベタ層(厚さ1μm)を形成した。次に第1意匠層として、ポリブチルメタクリレート/塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体からなるストライプ状の意匠層を印刷した。続いて、第1意匠層上に版深が30μmのカーボン調のエンボス版を用いてエンボス加工を行い、凹凸形状を形成した。最後に、凹凸形状を形成した面側に厚さ300μmの透明バッカー層(ABS樹脂)を貼付し、加飾シートを作成した。
実施例1の加飾シートの製造において、エンボス加工を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、加飾シート及び加飾樹脂成形品を製造した。
上記で得られた加飾シート(成形前の積層体)と、加飾樹脂成形品(成形後)について、表面保護層側から目視で観察(観察面寸法230.4mm×135.4mm)し、相関色温度:5200(±300K)、平均輝度:1500±300cd/m2のライトパネル上で消灯時の外観目視評価を実施した。消灯時の意匠性を以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
A:第2意匠層に基づく意匠のみが確認できる
B:第1意匠に基づく意匠の輪郭と第2意匠層に基づく意匠が確認できる
C:第1意匠層に基づく意匠が第2意匠層に基づく意匠と重なって確認できる
上記で得られた加飾シート(成形前の積層体)と、加飾樹脂成形品(成形後)について、表面保護層側から目視で観察(観察面寸法230.4mm×135.4mm)し、相関色温度:5200(±300K)、平均輝度:1500±300cd/m2のライトパネル上で点灯時の外観目視評価を実施した。点灯時の意匠性を以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
A:第1意匠層に基づく意匠が確認できる
C:第1意匠層に基づく意匠が第2意匠層に基づく意匠と重なって確認できる
21…第1意匠層
22…第2意匠層
3…透明バッカー層
4…成形樹脂層
10…積層体
11…第1主面
12…第2主面
Claims (6)
- 観察者側に配置される第1主面と、光源側に配置される第2主面とを備え、
前記第2主面側から順に、少なくとも、第1意匠層と、第2意匠層と、透明基材層と、を備える、積層体からなる三次元成形用加飾シートであって、
前記透明基材層の前記第2意匠層側の表面には、凹凸形状が設けられており、
前記透明基材層の前記凹凸形状の凹部の深さが、5μm以上100μm以下である、三次元成形用加飾シート。 - 前記第1意匠層は、パターン状の意匠を有しており、
前記第2意匠層は、全面単色の意匠を有している、請求項1に記載の三次元成形用加飾シート。 - 前記第1意匠層の前記第2主面側に、透明バッカー層をさらに備えている、請求項1又は2に記載の三次元成形用加飾シート。
- 前記積層体が、シート状である、請求項1~3のいずれか1項に記載の三次元成形用加飾シート。
- 前記第1意匠層の前記第2主面側に、透明な成形樹脂層をさらに備えている、請求項1~4のいずれか1項に記載の三次元成形用加飾シート。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の積層体からなる三次元成形用加飾シートと、
前記積層体からなる三次元成形用加飾シートの第2主面側に配置された光源と、
を備える、加飾物品。
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JP2014219383A (ja) | 2013-04-11 | 2014-11-20 | 株式会社デンソー | 車両用表示装置 |
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