JP6064740B2 - 加飾シート及び加飾樹脂成形品 - Google Patents
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(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、前記断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。]
すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
透明樹脂フィルム層の凹凸形状に沿って形成された着色層と、
を備える加飾シートであって、
透明樹脂フィルム層の熱軟化点温度が90℃以上であり、
凹凸形状は、下記式(1)で求められる平坦部の割合を有する形状である、加飾シート。
(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、当該断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。]
項2. 着色層の透明樹脂フィルム層側とは反対側の表面上に、支持フィルム層がさらに積層されており、
着色層に形成された凹凸形状の凹部が支持フィルム層によって埋められている、項1に記載の加飾シート。
項3. 透明樹脂フィルム層の100℃における比熱が0.3cal/℃・g〜0.5cal/℃・gである、項1または2に記載の加飾シート。
項4. 透明樹脂フィルム層の100℃における比熱と、支持フィルム層の100℃における比熱との差が、0.2cal/℃・g以下である、項1〜3のいずれかに記載の加飾シート。
項5. 一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
透明樹脂フィルム層の凹凸形状に沿って形成された着色層と、
着色層の下に形成された射出樹脂層と、
を備える加飾樹脂成形品であって、
透明樹脂フィルム層の熱軟化点温度が90℃以上であり、
凹凸形状は、下記式(1)で求められる平坦部の割合を有する形状である、加飾樹脂成形品。
(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、当該断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。]
項6. 項1〜4のいずれかに記載の加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、
真空成形された加飾シートの余分な部分をトリミングして成形シートを得るトリミング工程、及び
成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、流動状態の樹脂を射出成形型内に射出して樹脂と成形シートとを一体化する一体化工程、
を備える、加飾樹脂成形品の製造方法。
本発明の加飾シートは、一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、透明樹脂フィルム層の凹凸形状に沿って形成された着色層とを備える加飾シートであって、透明樹脂フィルム層の熱軟化点温度が90℃以上であり、かつ、当該凹凸形状が、下記式(1)で求められる平坦部の割合を有する特定の形状であることを特徴とする。
(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、前記断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。]すなわち、本発明の凹凸形状は、レーザー顕微鏡によって計測して得られた断面曲線の長さ方向xにおける計測距離Xのうち、上記の平坦部の距離の総和Yの占める割合が、45〜90%の範囲となる特定の凹凸形状を有する。
加飾シートの積層構造
本発明の加飾シートは、少なくとも、透明樹脂フィルム層1及び着色層2が積層された積層構造を有する。透明樹脂フィルム層1は、一方の面に凹凸形状を有し、透明樹脂フィルム層1の凹凸形状に沿って着色層2が形成されている。本発明の加飾シートにおいて、加飾シートの支持体として、着色層2の透明樹脂フィルム層とは反対側の表面上に支持フィルム層3を必要に応じて設けてもよい。
加飾シートの凹凸形状
本発明の加飾シートは、透明樹脂フィルム層1の一方の面に凹凸形状11を有し、当該凹凸形状11に沿って、着色層2が形成されている。着色層2は、透明樹脂フィルム層1とは反対側の表面に凹凸形状21を有している。透明樹脂フィルム層1及び着色層2の凹凸形状11,21は、例えば、加熱・加圧によるエンボス加工法によって形成することができる。当該エンボス加工法は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、透明樹脂フィルム層1と着色層2とを積層する。次に、着色層2及び透明樹脂フィルム層1を加熱し、軟化させる。次に、着色層2側から透明樹脂フィルム層1側に向かってエンボス版を押圧する。これにより、着色層2側から透明樹脂フィルム層1側に向かう凹部が形成され、エンボス版の表面に形成された凹凸形状に対応する凹凸形状21と共に凹凸形状11が加飾シートに形成される。次に、着色層2及び透明樹脂フィルム層1を冷却して、加飾シートに形成された凹凸形状11,21を固定化する。
(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、前記断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。]
より具体的には、例えば、図3に示される実施例1の加飾シートの凹凸形状11についての断面曲線を例に説明すると、図3の断面曲線の四角で囲った部分のように、高さ方向yの厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向xに0.2mm以上連続する部分を平坦部Aとする。そして、加飾シートに形成された上記の凹凸形状11は、レーザー顕微鏡を用いて断面曲線を計測した距離Xのうち、当該平坦部Aの距離の総和の占める割合が45〜90%の範囲となる形状である。高さ方向yの厚みの偏差が±0.25μm以下である部分が0.2mm以上連続する場合、後述のように、光が当たった際にこの部分が視覚的に明るく見えるため、本発明においては、この部分を平坦部としている。なお、上記の凹凸形状11の平坦部の占める割合は、オリンパス社製の走査型共焦点レーザー顕微鏡「OLS1200」を用い、計測距離Xを10mmとした場合の値である。レーザー顕微鏡を用いた断面曲線の計測は、透明樹脂フィルム層1の着色層2側の表面からレーザーを照射することによって行うことができる。また、計測距離Xは、凹凸形状11,21によって表現された模様などに応じて、適宜設定することができる。
加飾シートを形成する各層の組成
[透明樹脂フィルム層1]
透明樹脂フィルム層1は、一方の面に凹凸形状11を有する。透明樹脂フィルム層1は、加飾シートの表面に位置し、後述の着色層2と共に凹凸形状11を形成し、加飾シートに高い質感を付与する層である。透明樹脂フィルム層1は、透明樹脂フィルムにより形成されている。透明樹脂フィルムは、後述の着色層2によって形成された模様を透明樹脂フィルム層1側から観察することができる程度に透明であればよく、例えば半透明であってもよい。
[着色層2]
着色層2は、透明樹脂フィルム層1の凹凸形状11に沿って形成されている。すなわち、着色層2の透明樹脂フィルム層1側の形状は、透明樹脂フィルム層1の凹凸形状11に対応する。
[支持フィルム層3]
支持フィルム層3は、加飾シートの支持体として、必要に応じて設けられる樹脂フィルムにより形成された層である。支持フィルム層3は、例えば図3に示されるように、着色層2の透明樹脂フィルム層1側とは反対側の表面上に積層されている。樹脂フィルムとしては、特に制限されず、例えば、ABS樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの樹脂により形成されたフィルムが好ましい。ポリオレフィン樹脂としては、好ましくはポリプロピレン樹脂が挙げられる。これらの樹脂の中でも、ABS樹脂及びポリプロピレン樹脂が特に好ましい。また、後述の射出樹脂がABS樹脂である場合は、ABS樹脂が好ましく、射出樹脂がポリプロピレン樹脂である場合はポリプロピレン樹脂が好ましい。
2.加飾樹脂成形品
本発明の加飾樹脂成形品は、本発明の加飾シートに射出樹脂を一体化させることにより成形されてなるものである。即ち、本発明の加飾樹脂成形品は、一方の面に凹凸形状11を有する透明樹脂フィルム層1と、透明樹脂フィルム層1の凹凸形状11に沿って形成された着色層と、着色層2の下に形成された射出樹脂層とを備える加飾樹脂成形品であって、透明樹脂フィルム層1の熱軟化点温度が90℃以上であり、凹凸形状11は、下記式(1)で求められる平坦部の割合を有する形状であることを特徴とする。
(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、前記断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。]
本発明の加飾樹脂成形品は、本発明の加飾シートを用いて、例えば、インサート成形法、射出樹脂同時加飾法などにより作製される。
真空成形された加飾シートの余分な部分をトリミングして成形シートを得るトリミング工程、及び
成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、流動状態の樹脂を射出成形型内に射出して樹脂と成形シートを一体化する一体化工程。
成形面に沿って密着された加飾シートを有する可動金型と固定金型とを型締めした後、両金型で形成されるキャビティ内に、流動状態の樹脂を射出、充填して固化させることにより樹脂成形体を形成し、樹脂成形体と加飾シートを積層一体化させる一体化工程、及び
可動金型を固定金型から離間させて、加飾シート全層が積層されてなる樹脂成形体を取り出す取出工程。
<実施例1〜8及び比較例1〜7>
(加飾シートの作製)
透明樹脂フィルム層として、それぞれ表1に記載の樹脂フィルム(厚さ125μm)を用いた。この透明樹脂フィルム層の片面に、アクリル樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂をバインダーとし、これに平均粒子径11μmのアルミフレーク状顔料を分散させたインキをグラビア印刷し、さらに黒色インキを用いてグラビア印刷して着色層を形成した。着色層の厚さは5μmとした。次に、着色層上に表1に記載の凹凸形状のパターンを有するエンボス版(エンボス深さ40μm)を用いてエンボス加工を行った。得られたエンボスフィルムに厚さ300μmの支持フィルムを貼付し、支持フィルム層を形成した。具体的には、実施例3及び8を除き、支持フィルムとして黒色ABS樹脂フィルムを用い、支持フィルムを赤外線ヒーターによって200℃に加熱し、軟化させた状態でエンボスフィルムのエンボス加工面と接触するように貼付、室温まで冷却し加飾シートを得た。実施例3においては、得られたエンボスフィルムにTダイ法(ラミネート法)を用いて、黒色ABS樹脂フィルム(厚さ300μm)を積層した。また、実施例8においては、支持フィルムを設けなかった。
(比熱の測定)
実施例1〜8及び比較例1〜7の加飾シートについて、透明樹脂フィルム層及び支持体フィルム層の100℃における比熱を測定した。結果を表1に示す。なお、比熱は、JIS K7123−1987に従い測定した値である。
(透明樹脂フィルム層の熱軟化点温度の測定)
実施例1〜8及び比較例1〜7の加飾シートについて、透明樹脂フィルム層の熱軟化温度を測定した。結果を表1に示す。なお、透明樹脂フィルム層の熱軟化温度は、JIS K7196−1991に従い、リガク社製の熱分析装置「Thermoflex TAS300」を用いて測定した値である。
(凹凸形状の平坦部の割合の計測)
実施例1〜8及び比較例1〜7の加飾シートにおいて、透明樹脂フィルム層に形成された凹凸形状について、レーザー顕微鏡を用い、下記式(1)により、断面曲線における平坦部の距離の総和Yの占める割合を求めた。なお、実施例8を除き、計測は支持フィルム層との積層前に行なった。結果を表1に示す。実施例1の加飾シートについて、凹凸形状における当該平坦部を求めた際の断面曲線を図3に示す。上述の通り、当該断面曲線のうち、四角で囲った部分のように、高さ方向yの厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向xに0.2mm以上連続する部分を平坦部としている。なお、凹凸形状の平坦部の割合の計測は、オリンパス社製の走査型共焦点レーザー顕微鏡「OLS1200」を用い、計測距離を10mmとした場合の測定値である。
(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、前記断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。]
なお、実施例1及び3、比較例1及び2の加飾シートにおいて、それぞれエンボス加工面の算術表面粗さRaを計測したところ、いずれも1.3〜1.6μmであり、差が小さかった。また、これらの加飾シートの凹凸形状の高低差も15〜20μmであり、差は小さかった。
(真空成形前の加飾シートの立体意匠効果)
白色光の蛍光灯下の水平面に、実施例1〜8及び比較例1〜7の加飾シートを置いた。次に、加飾シートから約500mm離れ、水平面に対して45°、60°、90°(真上)の方向から目視で観察し、加飾シートの立体意匠効果を以下の評価基準に従い評価した。結果を表1に示す。
○:全ての角度で立体的な意匠を感じられた。
△:90°では立体感は僅かに低かったが、45°及び60°では奥行きのある意匠感を得た。
×:全ての角度で平坦で立体的意匠は全く得られなかった。
(真空成形後の加飾シートの立体意匠効果)
実施例1〜7及び比較例1〜7の加飾シートを表面温度が150℃になるまで加熱した後、金型を用い、縦80mm、横100mm、高さ8mm、立方体形状(最大延伸倍率100%)まで真空成形した。次に、上記と同様にして、加飾シートを目視で観察し、真空成形後の加飾シートの立体意匠効果を以下の評価基準に従い評価した。結果を表1に示す。
◎:全ての角度で真空成形前と同等の立体感、奥行きのある意匠感を得た
○:真空成形前より僅かに劣るが、全ての角度で立体的で奥行きのある意匠感を得た
△:90°では立体感は僅かに低かったが、45°及び60°では奥行きのある意匠感を得た
×:全ての角度で平坦で立体的意匠は全く得られなかった
(射出成形後の加飾シートの立体意匠効果)
実施例1〜7及び比較例1〜7について、上記の真空成形後の加飾シートをトリミングした後、インサート成形により射出樹脂と一体化して加飾樹脂成形品を得た。射出樹脂としては、ABS樹脂を用い、金型温度60℃、射出樹脂圧50kg/cm2、樹脂温度230℃で射出成形した。また、実施例8について、射出成形同時加飾により射出樹脂と一体化して加飾樹脂成形品を得た。予備成形を射出成形用の金型内で行なった点、及びトリミングを射出成形後に行なった点を除き、加熱温度、成形した形状、射出成形などの条件は実施例1〜7及び比較例1〜7の場合と同様とした。
◎:全ての角度で真空成形前と同等の立体感、奥行きのある意匠感を得た
○:成形前より僅かに劣るが、全ての角度で立体的で奥行きのある意匠感を得た
△:90°では立体感は僅かに低いが、45°及び60°では奥行きのある意匠感を得た
×:全ての角度で平坦で立体的意匠は全く得られなかった
(真空成形後の加飾シートの形状の歪み)
実施例1〜7及び比較例1〜7について、上記の真空成形した加飾シートをトリミングした後、水平な場所に室温で1日放置した後、加飾シートの形状の歪みを以下の評価基準に従い評価した。結果を表1に示す。
◎:トリミングした加飾シートの真空成形品に歪みが無く、射出成形金型と形状が一致し良好な射出成形品が得られた
○:真空成形品に軽微な歪みが確認されたが、射出成形金型には問題なくセットでき、良好な射出成形品が得られた
△:真空成形品に歪みが確認され、射出成形金型にセットした際に一部真空成形品と射出成形金型の形状が異なる部分があったが、射出成形品は良品が得られた。
×:真空成形品は大きく歪み、射出成形金型にセットできず無理矢理射出成形した結果、シワが入った
2…着色層
3…支持フィルム層
11,21…凹凸形状
A…平坦部
B…傾斜部
Claims (6)
- 一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
前記透明樹脂フィルム層の前記凹凸形状に沿って形成された着色層と、
を備える加飾シートであって、
前記透明樹脂フィルム層の熱軟化点温度が90℃以上であり、
前記凹凸形状は、下記式(1)で求められる平坦部の割合を有する形状である、加飾シート。
(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、前記断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。] - 前記着色層の前記透明樹脂フィルム層側とは反対側の表面上に、支持フィルム層がさらに積層されており、
前記着色層に形成された凹凸形状の凹部が前記支持フィルム層によって埋められている、請求項1に記載の加飾シート。 - 前記透明樹脂フィルム層の100℃における比熱が0.3cal/℃・g〜0.5cal/℃・gである、請求項1または2に記載の加飾シート。
- 前記透明樹脂フィルム層の100℃における比熱と、前記支持フィルム層の100℃における比熱との差が、0.2cal/℃・g以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の加飾シート。
- 一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
前記透明樹脂フィルム層の前記凹凸形状に沿って形成された着色層と、
前記着色層の下に形成された射出樹脂層と、
を備える加飾樹脂成形品であって、
前記透明樹脂フィルム層の熱軟化点温度が90℃以上であり、
前記凹凸形状は、下記式(1)で求められる平坦部の割合を有する形状である、加飾樹脂成形品。
(平坦部の距離の総和Y)/(計測距離X)=45〜90% (1)
[式(1)において、計測距離Xは、レーザー顕微鏡による高さ情報を含んだ画像情報から得られる断面曲線の長さ方向における計測距離である。平坦部の距離の総和Yは、前記断面曲線の高さ方向の厚みの偏差が±0.25μm以下となる部分が長さ方向に0.2mm以上連続する部分の距離の総和である。] - 請求項1〜4のいずれかに記載の加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、
前記真空成形された加飾シートの余分な部分をトリミングして成形シートを得るトリミング工程、及び
前記成形シートを射出成形型に挿入し、前記射出成形型を閉じ、流動状態の樹脂を前記射出成形型内に射出して前記樹脂と前記成形シートとを一体化する一体化工程、
を備える、加飾樹脂成形品の製造方法。
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