JP6210816B2 - 給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯機本体とリモートコントローラとを備える給湯機に関する。
近年では、水を湯に沸き上げて貯える給湯機本体と、給湯機本体を遠隔操作する2台のリモートコントローラ(以下、適宜に「リモコン」と略称する)とを備える給湯機が提案されている。給湯機本体は室外に設置される。2台のリモコンは、室内の給湯先である浴室と台所とに設置される。各リモコンへの電源供給は、給湯機本体とリモコンとを繋ぐ電力線を介して給湯機本体から行われる。
給湯機本体と各リモコン間のデータ通信を、上記の電力線を利用して単一周波数の通信搬送波により行うものがある(特許文献1)。使用者がリモコンを入力操作し、その入力指令がリモコンから給湯機本体に電力線を介して送信され、給湯機本体がその指令に従って動作する。また、リモコンは、電力線を介して給湯機本体からの応答信号、情報を受信する。
また、特許文献1の給湯機は、浴室リモコンと台所リモコンにインターホン機能を備え、入浴中の事故等を考慮して、浴室・台所間で音声の送受話が可能である。リモコン間の送受話も、上記の電力線を利用して、混信を防止するために通話方向毎に異なる2つの周波数帯域の音声信号搬送波を用いて周波数変調(FM)方式により行われる。FM方式による音声信号搬送波の周波数は、音声信号電圧(音圧レベル)の大小によって上下に変移することから、送受話可能な最大音声(最大音圧レベル)と最小音声(最小音圧レベル)とを予め規定しておくことで、その周波数帯域が予め推定可能である。
給湯機本体・リモコン間でデータ通信するための通信搬送波の周波数と、リモコン間で送受話するための音声信号搬送波の周波数とが重なると、給湯機本体・リモコン間のデータ通信に悪影響が生じたり、リモコン間の送受話の再生音質が劣化したりする。このため、特許文献1の給湯機では、通信搬送波と音声信号搬送波の周波数が互いに重ならないように、音声信号搬送波の2つの周波数帯域間の空き狭帯域内に通信搬送波の周波数を設定している。
特開2010−10779号公報
しかしながら、リモコン筐体へのマイクの取り付けばらつき等により、音声信号搬送波の実際の周波数帯域が設計上の予測範囲から外れて通信搬送波の周波数と重なることがある。このため、特許文献1の給湯機では、給湯機の初期設定やリモコンを交換・追加する際に、周波数検出部により音声信号搬送波の実際の周波数を計測し、通信搬送波の周波数を、音声信号搬送波の実際の周波数帯域外の周波数に再設定している。
この際、給湯機の初期設定やリモコンを交換・追加する際に、周波数の計測と再設定が必要であり、手間がかかるという問題がある。
またその他に、設計や実使用、旧設備との互換性の関係等、やむを得ず音声信号搬送波の周波数帯と通信搬送波を同一にしなければならない場合がある。このような場合において、通信搬送波の周波数を目的の周波数帯域外の周波数に再設定してしまうと、通信速度が遅くなり、要求仕様が満たせなくなる事が考えられる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、給湯機の初期設定やリモコンを交換・追加する際に手間がかからない給湯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る給湯機は、給湯機本体と、伝送路を介して給湯機本体を遠隔操作する第1リモートコントローラと第2リモートコントローラと、を有する給湯機であって、音声通信手段とデータ通信手段と搬送波切り替え部と開始終了検出手段と制御手段とを備える。音声通信手段は、第1リモートコントローラと第2リモートコントローラとの間において特定の周波数帯域の音声信号搬送波による音声通信を行う。データ通信手段は、給湯機本体と第1リモートコントローラ及び第2リモートコントローラとの間において搬送波によりデータ通信を行う。搬送波切り替え部は、データ通信に用いる搬送波を、音声信号搬送波の周波数帯域から離れた周波数の第1搬送波と、第1搬送波よりも高い周波数で且つ音声信号搬送波の周波数帯域内の周波数の第2搬送波と、に相互に切り替え可能である。開始終了検出手段は、音声通信手段による音声通信の開始と終了を検出する。制御手段は、開始終了検出手段で終了検出されてから開始検出されるまでの音声通信無し期間では給湯機本体と第1リモートコントローラ及び第2リモートコントローラとの間で第2搬送波によるデータ通信を行い、開始終了検出手段で開始検出されてから終了検出されるまでの音声通信有り期間では、給湯機本体と第1リモートコントローラ及び第2リモートコントローラとの間におけるデータ通信を第2搬送波から第1搬送波に切り替えて行うとともに、第1リモートコントローラと第2リモートコントローラとの間において音声信号搬送波による音声通信を行うように制御する。
本発明によれば、音声通信無し期間では、第2搬送波によるデータ通信のみが行われる。また、音声通信有り期間では、第2搬送波から第1搬送波に自動的に切り替えられ、互いに周波数が重ならない第1搬送波と音声信号搬送波とが同時に伝送路に乗る。つまり、互いに周波数が重なり得る第2搬送波と音声信号搬送波とが同時に伝送路に乗ることがないので、給湯機の初期設定やリモコンを交換・追加する際に、音声信号搬送波の実際の周波数を計測すること、音声信号搬送波の実際の周波数帯域外に第2搬送波を再設定することを不要にできる。よって、給湯機の初期設定やリモコンを交換・追加する際に手間がかからない。
また、通常、給湯機の使用者が音声通話を行う時間は、給湯機の稼働時間全体から考えて極めて短い時間であることから、この時間に関しては通信速度をあきらめて低速で通信を行い、それ以外の時間に関しては高速で通信を行う事で、条件付きながらも通信速度の要求仕様を満たすことができる。
本発明の実施の形態1に係る給湯機の構成を示すブロック図である。 台所リモートコントローラの構成を示すブロック図である。 浴室リモートコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る給湯機の通信処理を示すフローチャートである。 (a)は音声通信無しで高速データ通信の場合における通信線上の周波数スペクトルを示す図、(b)は音声通信有りで低速データ通信の場合における通信線上の周波数スペクトルを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る給湯機の構成を示すブロック図である。 (a)は音声通信無しで高速データ通信の場合における通信線上の周波数スペクトルを示す図、(b)は音声通信有りで低速データ通信の場合における通信線上の周波数スペクトルを示す図である。 本発明の実施の形態3に係る給湯機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る給湯機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係る給湯機の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る給湯機Bは、図1に示すように、水を湯に沸き上げて貯える給湯機本体1と、この給湯機本体1を遠隔操作する台所リモコン2,浴室リモコン3とを備える。給湯機本体1は室外に設置される。台所リモコン2と浴室リモコン3は、室内の給湯先である台所と浴室に設置される。給湯機本体1と台所リモコン2と浴室リモコン3は、各々通信線L1により接続される。
給湯機本体1と台所リモコン2,浴室リモコン3とは、後述する通信送受信部11,21,31を各々備え、単一周波数の通信搬送波によるデータ通信が可能である。給湯機本体1のONとOFF、湯温の設定などの使用者からの入力指示が台所リモコン2,浴室リモコン3から、通信線L1を介して給湯機本体1に出力される。給湯機本体1からの応答信号、情報を台所リモコン2,浴室リモコン3が受信する。
また、台所リモコン2,浴室リモコン3は、インターホン機能を有し、台所リモコン2と浴室リモコン3の間で音声の送受話が可能である。台所リモコン2,浴室リモコン3間の送受話は、通信線L1を通じて、混信を防止するために通話方向毎に異なる2つの周波数帯域F23B,F32Bの音声信号搬送波C3を用いて周波数変調(FM)方式により行われる。
ここで、給湯機本体1の構成について説明する。給湯機本体1は、図1に示すように、各リモコン2,3に対して単一周波数の通信搬送波によるデータ通信を行うデータ通信手段としての通信送受信部11と、各リモコン2,3とのデータ通信を制御する制御手段としての信号制御部13と、水を湯に沸き上げて貯えるヒートポンプ14とを備える。
通信送受信部11は、単一周波数F1の第1搬送波C1に情報信号を乗せた通信信号のみが通過可能な低速用フィルタ112と、周波数F1よりも例えば3倍程度高い単一周波数F2の第2搬送波C2に情報信号を乗せた通信信号のみが通過可能な高速用フィルタ113と、この両フィルタ112,113を切り替えるフィルタ切り替え部111とを備える。
フィルタ切り替え部111は、信号制御部13の制御部136からの指示に従って低速用フィルタ112又は高速用フィルタ113の何れか一方を選択する。通信線L1を通じてフィルタ切り替え部111が受信した通信信号は、その選択されたフィルタに出力される。また、通信変調部132からの通信信号は、その選択されたフィルタを通過して、フィルタ切り替え部111から通信線L1に出力される。
信号制御部13は、通信信号から元の情報信号を復元する通信復調部131と、通信搬送波に情報信号を乗せる通信変調部132と、通信搬送波としての第1,第2搬送波C2を切り替える搬送波切り替え部133と、ヒートポンプ14の動作状態等の情報を記憶する記憶部135と、データ通信の制御とヒートポンプ14の動作の制御とを行う制御部136とを備える。
通信復調部131は、低速用フィルタ112又は高速用フィルタ113を通過した通信信号から元の情報信号を復元するものである。
搬送波切り替え部133は、制御部136からの指示に従って、周波数F1の第1搬送波C1又は周波数F2の第2搬送波C2の何れかを単一周波数の通信搬送波として選択する。
通信変調部132は、制御部136で生成された情報信号を、搬送波切り替え部133により決定された第1搬送波C1又は第2搬送波C2に乗せた通信信号を生成する。つまり、第1搬送波C1又は第2搬送波C2を情報信号により例えば振幅変調(AM)方式で変調する。
制御部136は、フィルタ切り替え部111、通信復調部131、通信変調部132、搬送波切り替え部133、記憶部135、ヒートポンプ14と接続されている。制御部136は、データ通信に際して、フィルタ切り替え部111、通信復調部131、通信変調部132、搬送波切り替え部133を制御する。
また、制御部136は、通信復調部131が通信信号から復元した情報信号に従ってヒートポンプ14の動作を制御し、ヒートポンプ14の動作状態等の情報を記憶部135に記憶させる。ヒートポンプ14は、制御部136からの指令に従って、貯える湯量や温度を調節する。
記憶部135は、制御部136が取得した情報や、制御部136を実行させるプログラムやデータなどを記憶するメモリである。記憶部135には、給湯機本体1の動作状態、台所リモコン2の設定状態、浴室リモコン3の設定状態、ヒートポンプ14の動作状態、フィルタ切り替え部111の現在のフィルタ、搬送波切り替え部133の現在の通信搬送波の周波数などの情報が記憶される。
次に、台所リモコン2の構成を、図2を用いて説明する。台所リモコン2は、図2に示すように、給湯機本体1に対して単一周波数の通信搬送波によるデータ通信を行うデータ通信手段としての通信送受信部21と、浴室リモコン3と送受話する音声通信手段としての音声送受信部22と、給湯機本体1,浴室リモコン3との通信を制御する制御手段としての信号制御部23とを備える。
通信送受信部21は、単一周波数F1の第1搬送波C1に情報信号を乗せた通信信号のみが通過可能な低速用フィルタ212と、周波数F1よりも例えば3倍程度高い単一周波数F2の第2搬送波C2に情報信号を乗せた通信信号のみが通過可能な高速用フィルタ213と、この両フィルタ212,213を切り替えるフィルタ切り替え部211とを備える。
フィルタ切り替え部211は、制御部236からの指示に従って低速用フィルタ212又は高速用フィルタ213の何れか一方を選択する。通信線L1を通じてフィルタ切り替え部211が受信した通信信号は、その選択されたフィルタに出力される。また、通信変調部232からの通信信号は、その選択されたフィルタを通過して、フィルタ切り替え部211から通信線L1に出力される。
信号制御部23は、通信信号から元の情報信号を復元する通信復調部231と、通信搬送波に情報信号を乗せる通信変調部232と、通信搬送波としての第1,第2搬送波C2を切り替える搬送波切り替え部233と、使用者から音声通信の開始と終了の各入力指示を受ける音声通信指示部234(開始終了検出手段)と、給湯機本体1の動作状態等の情報を記憶する記憶部235と、データ通信の制御と音声通信の制御とを行う制御部236と、台所リモコン2を浴室リモコン3よりも優先とする指示が入力される優先指示部237とを備える。
通信復調部231は、低速用フィルタ212又は高速用フィルタ213を通過した通信信号から元の情報信号を復元するものである。
搬送波切り替え部233は、制御部236からの指示に従って、周波数F1の第1搬送波C1又は周波数F2の第2搬送波C2の何れかを単一周波数の通信搬送波として選択する。
通信変調部232は、制御部236で生成された情報信号を、搬送波切り替え部233により決定された第1搬送波C1又は第2搬送波C2に乗せた通信信号を生成する。つまり、第1搬送波C1又は第2搬送波C2を情報信号により例えば振幅変調(AM)方式で変調する。
制御部236は、データ通信に際して、フィルタ切り替え部211、通信復調部231、通信変調部232、搬送波切り替え部233を制御する。また、制御部236は、音声通信に際して、音声通信切り替え部221を制御する。制御部236は、使用者により優先指示部237に優先指示が入力されると、この台所リモコン2の制御部236が主導的に給湯機Bの通信処理を行う。
また、制御部236は、通信復調部231が通信信号から復元した情報信号に従って給湯機本体1の動作を取得し、給湯機本体1の動作状態を記憶部235に保存する。
記憶部235は、制御部236が取得した情報や、制御部236を実行させるプログラムやデータなどを記憶するメモリである。
音声通信指示部234は、台所リモコン2に配設された押しボタンスイッチ等の入力部である。使用者が音声通信指示部234のスイッチをONにすると、音声通信の開始指示が音声通信指示部234から制御部236に出力される。制御部236は、その音声通信の開始指示に基づいて、フィルタ切り替え部211と音声通信切り替え部221と搬送波切り替え部233の切り替えを行う。また、使用者が音声通信指示部234のスイッチをOFFにすると、音声通信の終了指示が音声通信指示部234から制御部236に出力される。制御部236は、その音声通信の終了指示に基づいて、フィルタ切り替え部211と音声通信切り替え部221と搬送波切り替え部233の切り替えを行う。
音声送受信部22は、音声通話に切り替える音声通信切り替え部221と、音声通信信号のみが通過可能な音声フィルタ222と、音声通信信号から元の音声信号を復元する音声復調部223と、音声信号搬送波C3に音声信号を乗せる音声変調部224と、音声出力するスピーカ225と、音声が入力されるマイク226とを備える。
音声通信切り替え部221は、通信線L1、音声フィルタ222、制御部236と接続されている。音声通信切り替え部221は、通信線L1から送られてきた音声通信を受信し、音声フィルタ222に送信する。また、音声通信切り替え部221は、通信線L1から送られてきた音声通信を受信しない設定にすることも可能である。
音声フィルタ222は、音声信号搬送波C3を音声信号で周波数変調(FM)した音声通信信号を通すフィルタである。この音声信号搬送波C3は、通話方向毎に異なる2つの下側帯域F23Bと上側帯域F32Bを含む周波数帯域の搬送波としている。例えば、台所リモコン2から浴室リモコン3への音声通信信号についての音声信号搬送波C3の下側帯域F23Bは、周波数F2よりも低く且つそれに近い帯域である。また、浴室リモコン3から台所リモコン2への音声通信信号についての音声信号搬送波C3の上側帯域F32Bは、周波数F2よりも高くそれに近い帯域である。つまり、音声信号搬送波C3の周波数帯域内には、下側帯域F23Bと、上側帯域F32Bと、その間の周波数帯域と、下側帯域F23Bの下側の周波数帯域と、上側帯域F32Bの上側の周波数帯域とが含まれるため、周波数F2の第2搬送波C2も含まれる。
音声復調部223は、音声フィルタ222を通過したお音声通信信号から元の音声信号を復元するものであり、復元した音声信号をスピーカ225に出力する。
スピーカ225は、台所リモコン2に配設され、音声復調部223で復元された音声信号を音声として出力するものである。浴室リモコン3側の使用者の音声を台所リモコン2のスピーカ225から音声出力でき、台所リモコン2側の使用者に伝えることができる。
マイク226は、台所リモコン2に配設され、音声変調部224と接続されている。マイク226は、台所リモコン2側の使用者が発声した音声を音声変調部224に出力する。
音声変調部224は、台所リモコン2のマイク226に向けて使用者が発声した音声に対応する音声信号で下側帯域F23Bの音声信号搬送波C3を変調した音声通信信号を音声フィルタ222に出力する。
次に、浴室リモコン3の構成を、図3を用いて説明する。浴室リモコン3は、図3に示すように、給湯機本体1に対して単一周波数の通信搬送波によるデータ通信を行うデータ通信手段としての通信送受信部31と、台所リモコン2送受話する音声通信手段としての音声送受信部32と、給湯機本体1,台所リモコン2との通信を制御する制御手段としての信号制御部33とを備える。
通信送受信部31は、単一周波数F1の第1搬送波C1に情報信号を乗せた通信信号のみが通過可能な低速用フィルタ312と、周波数F1よりも例えば3倍程度高い単一周波数F2の第2搬送波C2に情報信号を乗せた通信信号のみが通過可能な高速用フィルタ313と、この両フィルタ312,313を切り替えるフィルタ切り替え部311とを備える。
フィルタ切り替え部311は、制御部336からの指示に従って低速用フィルタ312又は高速用フィルタ313の何れか一方を選択する。通信線L1を通じてフィルタ切り替え部311が受信した通信信号は、その選択されたフィルタに出力される。また、通信変調部332からの通信信号は、その選択されたフィルタを通過して、フィルタ切り替え部311から通信線L1に出力される。
信号制御部33は、通信信号から元の情報信号を復元する通信復調部331と、通信搬送波に情報信号を乗せる通信変調部332と、通信搬送波としての第1,第2搬送波C2を切り替える搬送波切り替え部333と、使用者から音声通信の開始と終了の各入力指示を受ける音声通信指示部334(開始終了検出手段)と、給湯機本体1の動作状態等の情報を記憶する記憶部335と、データ通信の制御と音声通信の制御とを行う制御部336と、浴室リモコン3を台所リモコン2よりも優先とする指示が入力される優先指示部337とを備える。
通信復調部331は、低速用フィルタ312又は高速用フィルタ313を通過した通信信号から元の情報信号を復元するものである。
搬送波切り替え部333は、制御部336からの指示に従って、周波数F1の第1搬送波C1又は周波数F2の第2搬送波C2の何れかを単一周波数の通信搬送波として選択する。
通信変調部332は、制御部336で生成された情報信号を、搬送波切り替え部333により決定された第1搬送波C1又は第2搬送波C2に乗せた通信信号を生成する。つまり、第1搬送波C1又は第2搬送波C2を情報信号により例えば振幅変調(AM)方式で変調する。
制御部336は、データ通信に際して、フィルタ切り替え部311、通信復調部331、通信変調部332、搬送波切り替え部333を制御する。また、制御部336は、音声通信に際して、音声通信切り替え部321を制御する。制御部336は、使用者により優先指示部337に優先指示が入力されると、この浴室リモコン3の制御部336が主導的に給湯機Bの通信処理を行う。
また、制御部336は、通信復調部331が通信信号から復元した情報信号に従って給湯機本体1の動作を取得し、給湯機本体1の動作状態を記憶部335に保存する。
記憶部335は、制御部336が取得した情報や、制御部336を実行させるプログラムやデータなどを記憶するメモリである。
音声通信指示部334は、浴室リモコン3に配設された押しボタンスイッチ等の入力部である。使用者が音声通信指示部334のスイッチをONにすると、音声通信の開始指示が音声通信指示部334から制御部336に出力される。制御部336は、その音声通信の開始指示に基づいて、フィルタ切り替え部311と音声通信切り替え部321と搬送波切り替え部333の切り替えを行う。また、使用者が音声通信指示部334のスイッチをOFFにすると、音声通信の終了指示が音声通信指示部334から制御部336に出力される。制御部336は、その音声通信の終了指示に基づいて、フィルタ切り替え部311と音声通信切り替え部321と搬送波切り替え部333の切り替えを行う。
音声送受信部32は、音声通話に切り替える音声通信切り替え部321と、音声通信信号のみが通過可能な音声フィルタ322と、音声通信信号から元の音声信号を復元する音声復調部323と、上側帯域F32Bの音声信号搬送波C3に音声信号を乗せる音声変調部324と、音声出力するスピーカ325と、音声が入力されるマイク326とを備える。
音声通信切り替え部321は、通信線L1、音声フィルタ322、制御部336と接続されている。音声通信切り替え部321は、通信線L1から送られてきた音声通信を受信し、音声フィルタ322に送信する。また、音声通信切り替え部321は、通信線L1から送られてきた音声通信を受信しない設定にすることも可能である。
音声フィルタ322は、音声信号搬送波C3を音声信号で周波数変調(FM)した音声通信信号を通すフィルタである。
音声復調部323は、音声フィルタ322を通過した音声通信信号から元の音声信号を復元するものであり、復元した音声信号をスピーカ325に出力する。
スピーカ325は、浴室リモコン3に配設され、音声復調部323で復元された音声信号を音声として出力するものである。台所リモコン2側の使用者の音声を浴室リモコン3のスピーカ325から音声出力でき、浴室リモコン3側の使用者に伝えることができる。
マイク326は、浴室リモコン3に配設され、音声変調部324と接続されている。マイク326は、浴室リモコン3側の使用者が発声した音声を音声変調部324に出力する。
音声変調部324は、浴室リモコン3のマイク326に向けて使用者が発声した音声に対応する音声信号で上側帯域F32Bの音声信号搬送波C3を変調した音声通信信号を音声フィルタ322に出力する。
次に、実施の形態1における給湯機Bの通信処理動作について図4を用いて説明する。なおここでは、浴室リモコン3の優先指示部337が入力され、浴室リモコン3が台所リモコン2より優先された状態であるとし、浴室リモコン3が主導的に給湯機Bの通信処理動作を行うとして以下に説明する。
ステップS101では、浴室リモコン3の制御部336は、周波数F1の第1搬送波C1を用いた通信信号を、給湯機本体1と台所リモコン2に送信する。浴室リモコン3は、給湯機本体1と台所リモコン2に対して低速通信(第1搬送波C1による通信)を行い、給湯機本体1と台所リモコン2とが高速通信(第2搬送波C2による通信)に対応しているかを確認する。
詳しくは、浴室リモコン3の制御部336は、搬送波切り替え部333に対して周波数F1の第1搬送波C1を選択するよう指示し、低速通信となる設定を行う。制御部336は、選択指示した第1搬送波C1を、この制御部336が生成した情報信号で変調するよう通信変調部332を制御する。通信変調部332からの通信信号が、低速用フィルタ312を通過してフィルタ切り替え部311へと送られる。そして、フィルタ切り替え部311がその通信信号を、通信線L1を介して給湯機本体1と台所リモコン2とに送信する。
給湯機本体1では、通信線L1を介して送られた通信信号をフィルタ切り替え部111にて受信する。給湯機本体1の初期設定では、給湯機本体1のフィルタ切り替え部111は低速用フィルタ112に通信信号を送信するよう設定されている。給湯機本体1の低速用フィルタ112を通過した通信信号が通信復調部131により復調され、通信信号から復元された元の情報信号が給湯機本体1の制御部136に伝達される。
そして、給湯機本体1の制御部136は、給湯機本体1が高速通信に対応しているか否かの回答である応答信号を生成し、通信変調部132に出力する。給湯機本体1の制御部136は、搬送波切り替え部133にて周波数F1の第1搬送波C1を選択するように設定し、通信変調部132を用いて第1搬送波C1による低速通信の応答信号を生成する。低速通信の応答信号が低速用フィルタ112を通過し、フィルタ切り替え部111から通信線L1を介して浴室リモコン3に応答返信される。
浴室リモコン3は、上記の給湯機本体1と同様に、台所リモコン2にも通信信号を送信し、台所リモコン2からの応答信号を受信する。この応答信号は、台所リモコン2が高速通信に対応しているか否かの回答である。
ステップS102では、浴室リモコン3の制御部336が、給湯機本体1と台所リモコン2からの応答信号に基づいて、その両方が高速通信に対応しているか否かを判定する。詳しくは、給湯機本体1と台所リモコン2からの応答信号が、給湯機本体1と台所リモコン2の両方が高速通信に対応しているという返答でなければ、NOとしてステップS103にて低速通信を継続する。その後、ステップS114にて給湯機本体1の電源がOFFになったかどうかを判定し、ONのままであればステップS103に戻り、低速通信を継続する。給湯機本体1の電源がOFFとなると本処理を終了する。
ステップS102において、給湯機本体1と台所リモコン2が高速通信に対応していれば、浴室リモコン3の制御部336は、YESとしてステップS104へ進み、次回の通信から高速通信を行うとの指示を給湯機本体1と台所リモコン2に低速通信で送信する。
ステップS105では、給湯機本体1の制御部136は、浴室リモコン3からの高速通信を行うとの指示の受信に基づき、浴室リモコン3に応答信号を低速通信で送信し、フィルタ切り替え部111と搬送波切り替え部133とを周波数F2の第2搬送波C2に切り替え、高速通信に対応させる。
また、台所リモコン2の制御部236は、浴室リモコン3からの高速通信を行うとの指示の受信に基づき、浴室リモコン3に応答信号を低速通信で送信し、フィルタ切り替え部211と搬送波切り替え部233とを周波数F2の第2搬送波C2に切り替えるとともに、音声通信切り替え部221での音声通信を不可に切り替え、高速通信に対応させる。
そして、浴室リモコン3の制御部336は、給湯機本体1と台所リモコン2からの応答信号を通信復調部331により復調し、給湯機本体1と台所リモコン2とが高速通信に移行するとの応答に基づいて、フィルタ切り替え部311と搬送波切り替え部333とを周波数F2の第2搬送波C2に切り替えるとともに、音声通信切り替え部321での音声通信を不可に切り替え、高速通信に対応させる。
そして、ステップS106では、給湯機本体1と、台所リモコン2,浴室リモコン3との間で第2搬送波C2によるデータ通信、つまり高速通信を開始する。
ステップS107では、浴室リモコン3の制御部336は、高速通信時において音声通信指示部334がON状態か否かを判定する。音声通信指示部334がONになるまでは、ステップS108に進む。
ステップS108では、給湯機本体1、台所リモコン、2浴室リモコン3が高速通信を行ってそれぞれの機器の設定要求や状態取得を行い、高速通信を継続し、ステップS115に進む。
ステップS115では、浴室リモコン3の制御部336は、給湯機本体1の電源がOFFとなったかどうかを確認する。給湯機本体1の電源がONのままであれば、ステップS107に戻る。給湯機本体1の電源がOFFとなると、本処理を終了する。
ステップS107において、浴室リモコン3の制御部336は、音声通信指示部334がONとなればYESとなり、ステップS109へ進む。
ステップS109では、浴室リモコン3の制御部336は、給湯機本体1、台所リモコン2に対して、低速通信への移行を指示する。つまり、周波数F2の第2搬送波C2から周波数F1の第1搬送波C1に切り替えることを示す、第2搬送波C2による通信信号を、給湯機本体1と台所リモコン2に送信する。
給湯機本体1では、通信線L1を介して受信した第2搬送波C2による通信信号が通信復調部131により復調される。給湯機本体1の制御部136は、通信信号から復元された元の情報信号(第1搬送波C1への切り替えを指示する内容)に基づいて、給湯機本体1が低速通信への移行することを示す応答信号を生成し、この応答信号をフィルタ切り替え部111から通信線L1を介して浴室リモコン3に送信させる。制御部136は、この応答信号の送信後に、搬送波切り替え部133を周波数F2の第2搬送波C2から周波数F1の第1搬送波C1に切り替えるよう制御する。
台所リモコン2でも、通信線L1を介して受信した第2搬送波C2による通信信号が通信復調部231により復調される。台所リモコン2の制御部236は、通信信号から復元された元の情報信号(第1搬送波C1への切り替えを指示する内容)に基づいて、台所リモコン2が低速通信への移行することを示す応答信号を生成し、この応答信号をフィルタ切り替え部211から通信線L1を介して浴室リモコン3に送信させる。制御部236は、この応答信号の送信後に、搬送波切り替え部233を周波数F2の第2搬送波C2から周波数F1の第1搬送波C1に切り替えるとともに、音声通信切り替え部221を音声通信可能に切り替えるよう制御する。
ステップS110では、給湯機本体1と、台所リモコン2,浴室リモコン3との間で第1搬送波C1によるデータ通信、つまり低速通信を開始する。その後のステップS111では、浴室リモコン3と台所リモコン2間で音声通信が開始される。
例えば、浴室リモコン3のマイク326に向かって使用者が言葉を喋ると、音声変調部324は、マイク326に入力された音声に対応する音声信号を上側帯域F32Bの音声信号搬送波C3に乗せた音声通信信号を生成し、音声フィルタ322へ出力する。音声フィルタ322を通過した音声通信信号が音声通信切り替え部321から通信線L1を介して台所リモコン2の音声通信切り替え部221に送信される。
台所リモコン2の音声通信切り替え部221は、受信した音声通信信号を音声フィルタ222に出力し、音声フィルタ222を通過した音声通信信号が音声復調部223により復調される。音声復調部223は、音声通信信号から元の音声信号を復元し、台所リモコン2のスピーカ225から音声が出力され、台所リモコン2側の使用者に届けられる。
台所リモコン2からの音声も浴室リモコン3へ伝達される。詳しくは、台所リモコン2のマイク226に向かって使用者が言葉を喋ると、音声変調部224は、マイク226に入力された音声に対応する音声信号を、混信防止のために上側帯域F32Bの音声信号搬送波C3とは異なる下側帯域F23Bの音声信号搬送波C3に乗せた音声通信信号を生成し、音声フィルタ222へ出力する。音声フィルタ222を通過した音声通信信号が音声通信切り替え部221から通信線L1を介して浴室リモコン3の音声通信切り替え部321に送信される。
浴室リモコン3の音声通信切り替え部321は、受信した音声通信信号を音声フィルタ322に出力し、音声フィルタ322を通過した音声通信信号が音声復調部323により復調される。音声復調部323は、音声通信信号から元の音声信号を復元し、浴室リモコン3のスピーカ325から音声が出力され、浴室リモコン3側の使用者に届けられる。
ステップS112では、使用者の操作によって浴室リモコン3の音声通信指示部334がOFFとなったかどうかを浴室リモコン3の制御部336が判定し、ONのままであればステップS112に戻り、ステップS112がYESとなるまで音声通話可能状態が続く。音声通信指示部334のスイッチがONである限り、浴室リモコン3と台所リモコン2間で通話し続けることができる。その間、給湯機本体1、台所リモコン2、浴室リモコン3の間の通信信号は全て低速通信にて送信される。つまり、第1搬送波C1によるデータ通信が継続される。
使用者の操作によって音声通信指示部334がOFFとなることで、ステップS112の判定がYESとなると、ステップS113に移行して音声通信が終了する。台所リモコン2と浴室リモコン3の音声通信切り替え部221,321が切り替わり、各々音声通信信号を通さない設定となる。その後、ステップS104に戻り、上述したステップS104での高速通信の指示が行われる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1に係る給湯機Bは、給湯機本体1と、通信線L1を介して給湯機本体1を遠隔操作する台所リモコン2,浴室リモコン3とを備える給湯機であって、台所リモコン2,浴室リモコン3間において所定の周波数帯域の音声信号搬送波C3による音声通信を行う音声送受信部22,32と、給湯機本体1と台所リモコン2,浴室リモコン3との間において搬送波によりデータ通信を行う通信送受信部11,21,31と、データ通信に用いる搬送波を、音声信号搬送波C3の周波数帯域から離れた周波数F1の第1搬送波C1と、音声信号搬送波C3の周波数帯域に近い周波数F2の第2搬送波C2と、に相互に切り替え可能な搬送波切り替え部133,233,333と、音声送受信部22,32による音声通信の開始と終了の指示を受ける音声通信指示部234,334と、音声通信指示部234,334で終了検出されてから開始検出されるまでの音声通信無し期間(音声通信を行わない期間)では給湯機本体1と台所リモコン2,浴室リモコン3との間で第2搬送波C2によるデータ通信を行い、音声通信指示部234,334で開始検出されてから終了検出されるまでの音声通信有り期間(音声通信を行う期間)では、給湯機本体1と台所リモコン2,浴室リモコン3との間におけるデータ通信を第2搬送波C2から第1搬送波C1に切り替えて行うとともに、台所リモコン2,浴室リモコン3間において音声信号搬送波C3による音声通信を行うように制御する信号制御部13,23,33と、を備える。
この実施の形態1の給湯機Bによれば、図5(a)に示す音声通信無し期間(音声通信を行わない期間)では、第2搬送波C2によるデータ通信のみが行われる。また、図5(b)に示す音声通信有り期間(音声通信を行う期間)では、音声信号搬送波C3による音声通信と、音声信号搬送波C3に近い第2搬送波C2から切り替えた第1搬送波C1によるデータ通信とが行われる。つまり、音声通信有り期間では、第2搬送波C2から第1搬送波C1に自動的に切り替えられ、互いに周波数が重ならない第1搬送波C1と音声信号搬送波C3とが同時に通信線L1に乗る。言い換えれば、互いに周波数が重なり得る第2搬送波C2と音声信号搬送波C3とが同時に通信線L1に乗ることがないので、両搬送波の周波数が重なることで給湯機本体1との通信信号に悪影響が生じたり、リモートコントローラ間での送受話の音質が劣化したりする問題を防止できる。したがって、給湯機Bの初期設定やリモコンを交換・追加する際に、音声信号搬送波C3の実際の周波数を計測したり、計測した音声信号搬送波C3の実際の周波数帯域外に第2搬送波C2を再設定したりすることを不要にできる。よって、給湯機Bの初期設定やリモコンを交換・追加する際に手間がかからない。
また、通常、給湯機Bの使用者が音声通話を行う時間は、給湯機Bの稼働時間全体から考えて極めて短い時間であることから、この時間に関しては通信速度をあきらめて低速で通信を行い、それ以外の時間に関しては高速で通信を行う事で、条件付きながらも通信速度の要求仕様を満たすことができる。
また、第2搬送波は、第1搬送波C1よりも高い周波数としているので、音声通信無し期間におけるデータ通信を、第1搬送波C1よりも高速なデータ通信とすることができる。また、音声通信無し期間では、第2搬送波C2によるデータ通信のみを行うので、第2搬送波C2と音声信号搬送波C3の周波数が重なることが無く、第2搬送波C2による高速データ通信を安定して行うことができる。
また、実施の形態1では、音声信号搬送波C3の周波数帯域(下側帯域F23Bと上側帯域F32Bを含む)は、第1搬送波C1の周波数F1の3倍程度としているので、音声通信信号の周波数が低速の通信信号の周波数よりも十分大きくしており、音声通信信号と低速の通信信号が干渉して相互に影響を及ぼして音声信号の劣化や通信信号が不安定になることを防ぐことができる。なお、F23B,F32B≧F1×3としてもよい。
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2に係る給湯機Bについて説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付す。
実施の形態2に係る給湯機Bは、図6に示すように、台所リモコン2,浴室リモコン3以外の増設リモコン4が通信線L1に接続されている。増設リモコン4は、室内の給湯先である洗面所に配設されている。増設リモコン4は、台所リモコン2,浴室リモコン3と同様の構成である。
各リモコン2,3,4の音声送受信部22,32,42は、音声信号搬送波C3の下側帯域F23B、上側帯域F32Bと、下側帯域F24B、上側帯域F42Bと、下側帯域F34B、上側帯域F43Bがリモコン2,3,4毎に異なり且つ通話方向毎にも異なるように設定している。
図7に示すように、台所リモコン2から増設リモコン4への音声通信信号についての音声信号搬送波C3の下側帯域F24Bは、上側帯域F32Bよりも周波数が高く、増設リモコン4から台所リモコン2への音声通信信号についての音声信号搬送波C3の上側帯域F42Bは、下側帯域F24Bよりも周波数が高い。浴室リモコン3から増設リモコン4への音声通信信号についての音声信号搬送波C3の下側帯域F34Bは、上側帯域F42Bよりも周波数が高く、増設リモコン4から浴室リモコン3への音声通信信号についての音声信号搬送波C3の上側帯域F43Bは、下側帯域F34Bよりも周波数が高い。
以上説明したように、本発明の実施の形態2に係る給湯機Bによれば、音声信号搬送波C3の各帯域F23B,F32B,F24B,F42B,F34B,F43Bがリモコン2,3,4毎に異なり且つ通話方向毎にも異なるので、リモコン2,3,4間で同時に音声通信を行うことができる。
(実施の形態3)
続いて、本発明の実施の形態3に係る給湯機Bについて説明する。なお、以下の説明において、実施の形態2と共通する構成要素等については、同一の符号を付す。
実施の形態3に係る給湯機Bの台所リモコン2と浴室リモコン3と増設リモコン4は、図8に示すように、通話先のリモコンを指定する通話先指示部238,338,438を各々備えている。台所リモコン2の音声送受信部22と浴室リモコン3の音声送受信部32と増設リモコン4の音声送受信部42は、これらのリモコン2,3,4のうちで指定元のリモコンと、通話先指示部により指定された指定先のリモコンとの間で音声通信を行う。
以上説明したように、本発明の実施の形態3に係る給湯機Bによれば、各リモコン2,3,4は通話先のリモコンを指定する通話先指示部238,338,438を備え、各音声送受信部22,32,42は、指定元のリモコンと通話先指示部により指定された指定先のリモコンとの間で音声通信を行う。これにより、使用者が指定元のリモコン2,3,4の通話先指示部238,338,438の何れかに指示入力することにより、通話先のリモコンを指定でき、指定元と指定先のリモコン間のみで音声通信を行うことができる。
(実施の形態4)
続いて、本発明の実施の形態4に係る給湯機Bについて説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付す。
実施の形態4の給湯機Bの台所リモコン2、浴室リモコン3は、実施の形態1〜3での音声通信指示部234,334に換えて、図9に示すように、音声を検知する音声検知部239,339を備える。音声検知部239,339は、予め設定した基準値以上の音声レベルを検出した場合に音声通信の開始として検知し、その後の所定期間(例えば、20秒間)において基準値以上の音声レベルが検出されない場合に音声通信の終了として検知するものである。信号制御部13,23,33は、音声検知部239,339の音声検知に基づいて、第1搬送波C1に切り替えるように搬送波切り替え部133,233,333を制御し、第1搬送波C1によるデータ通信と音声信号搬送波C3による音声通信を行うように制御する。
以上説明したように、本発明の実施の形態4に係る給湯機Bによれば、信号制御部13,23,33は、音声検知部239,339の音声検知に基づいて、第2搬送波C2から第1搬送波C1に切り替えるので、音声入力で音声通信を開始できる。
なお、音声検知部239,339として、音声内容を自動的に認識する機能を持たせたものを採用してもよい。
(実施の形態5)
続いて、本発明の実施の形態5に係る給湯機Bについて説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1〜4と共通する構成要素等については、同一の符号を付す。
実施の形態5の給湯機Bは、図10に示すように、給湯機本体1とは別に、給湯タンクやサブ給湯器などの追加給湯機器1Aを増設している。給湯機本体1と追加給湯機器1Aとは、通信線L1とは別の専用線L2で接続されている。なお、追加給湯機器1Aを複数個増設してもよい。
実施の形態5の給湯機Bによれば、給湯機本体1と追加給湯機器1Aとは、通信線L1とは別の専用線L2を用いて給湯機本体間のデータ通信を行うので、台所リモコン2と浴室リモコン3間の音声通信信号が、給湯機本体1と追加給湯機器1A間のデータ通信信号の干渉を受けないようにすることができ、追加給湯機器1Aを増設しても音声通信を明瞭に行うことができる。また、追加給湯機器1Aが給湯タンクである場合には、沸かすことのできる湯量を増加することができる。また、追加給湯機器1Aがサブ給湯器の場合には、給湯機本体1以外のサブ給湯器でも湯を沸かすことができるので、湯を沸かす時間を短縮できる。
また、給湯機本体1と追加給湯機器1Aとを専用線L2ではなく、通信線L1で接続するようにしてもよい。この場合には、追加給湯機器1Aが通信線L1に追加して接続されているので、給湯機本体1と追加給湯機器1Aの一方が故障しても残りの給湯機本体1又は追加給湯機器1Aがそれを補うことができ、システムの冗長化を図ることができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
給湯機本体1の通信変調部132、台所リモコン2の通信変調部232、浴室リモコン3の通信変調部332は、振幅変調以外のアナログ変調(例えば位相変調)、デジタル変調(例えば振幅変移変調、位相変移変調)、パルス変調(例えばパルス振幅変調)の何れの方式により、通信搬送波(第1搬送波C1、第2搬送波C2)を変調するようにしてもよい。
また、台所リモコン2の音声変調部224、浴室リモコン3の音声変調部324は、周波数変調以外に、例えばデジタル変調(例えば周波数変移変調)方式で音声信号搬送波C3を変調するようにしてもよい。
各実施の形態では、給湯機本体1と台所リモコン2,浴室リモコン3間のデータ通信や台所リモコン2,浴室リモコン3間の音声通信を、通信線L1を介して行っているが、電力線を介して行うようにしてもよい。また、通信線L1や電力線などの有線によりデータ通信と音声通信とを行う以外に、無線通信で行うようにしてもよい。
また、給湯機本体1と台所リモコン2と浴室リモコン3などで構成される給湯機Bを、無線又は有線にてホームネットワークと通信可能に接続してもよい。これにより、ホームネットワークに給湯機Bを組み入れることができ、リモコン2,3を操作することなく給湯機Bの操作を行うことができる。
また、給湯機Bが電源投入された初期状態では、各リモコン2,3,4のうち一のリモコン(例えば浴室リモコン3)が優先状態になるように設定し、かかる優先状態のリモコンが主導的にデータ通信を行うようにしてもよい。
各実施の形態では、第2搬送波C2の周波数F2は、音声信号搬送波C3の下側帯域F23B、上側F32Bに近い周波数としているが、音声信号搬送波C3の下側帯域又は上側帯域内の周波数としてもよい。
各実施の形態や変形例において、第1搬送波C1を、旧機種の給湯機本体のデータ通信の搬送波と同一の周波数としてもよい。これにより、台所リモコン2,浴室リモコン3と旧機種の給湯機本体との間で第1搬送波C1によるデータ通信を行うことができ、旧機種の給湯機本体との互換性を維持することができる。
各実施の形態では、音声通信指示部234,334は、使用者から音声通信の終了指示を受けているが、制御部236,336は、マイク226,326に所定期間(例えば20秒間)にわたって音声入力が無い場合に音声通信の終了と判断するようにしてもよい。
各実施の形態では、周波数F2の第2搬送波C2は、音声信号搬送波C3の下側帯域と上側帯域に近いとしているが、第2搬送波C2は、音声信号搬送波C3の下側帯域又は上側帯域内であってもよい。
1 給湯機本体、1A 追加給湯機器、2 台所リモコン(第1リモートコントローラ)、3 浴室リモコン(第2リモートコントローラ)、4 増設リモコン(増設リモートコントローラ)、11,21,31 通信送受信部(データ通信手段)、22,32,42 音声送受信部(音声通信手段)、133,233,333 搬送波切り替え部、234,334 音声通信指示部、13,23,33 信号制御部(制御手段)、238,338,438 通話先指示部、239,339 音声検知部、L1 通信線(伝送路)、L2 専用線

Claims (6)

  1. 給湯機本体と、伝送路を介して前記給湯機本体を遠隔操作する第1リモートコントローラと第2リモートコントローラと、を備える給湯機であって、
    前記第1リモートコントローラと第2リモートコントローラとの間において特定の周波数帯域の音声信号搬送波による音声通信を行う音声通信手段と、
    前記給湯機本体と前記第1リモートコントローラ及び第2リモートコントローラとの間において搬送波によりデータ通信を行うデータ通信手段と、
    前記データ通信に用いる搬送波を、前記音声信号搬送波の周波数帯域から離れた周波数の第1搬送波と、前記第1搬送波よりも高い周波数で且つ前記音声信号搬送波の周波数帯域内の周波数の第2搬送波と、に相互に切り替え可能な搬送波切り替え部と、
    前記音声通信手段による音声通信の開始と終了を検出する開始終了検出手段と、
    前記開始終了検出手段で終了検出されてから開始検出されるまでの音声通信無し期間では前記給湯機本体と前記第1リモートコントローラ及び第2リモートコントローラとの間で前記第2搬送波によるデータ通信を行い、前記開始終了検出手段で開始検出されてから終了検出されるまでの音声通信有り期間では、前記給湯機本体と前記第1リモートコントローラ及び第2リモートコントローラとの間におけるデータ通信を前記第2搬送波から前記第1搬送波に切り替えて行うとともに、前記第1リモートコントローラと第2リモートコントローラとの間において前記音声信号搬送波による音声通信を行うように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする給湯機。
  2. 前記第1リモートコントローラ及び第2リモートコントローラ以外の増設リモートコントローラが前記伝送路に接続され、
    前記音声通信手段は、前記音声信号搬送波の周波数帯域が前記第1リモートコントローラ、第2リモートコントローラ、増設リモートコントローラ毎に異なり且つ通話方向毎にも異なるように設定している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  3. 前記第1リモートコントローラ、第2リモートコントローラ、増設リモートコントローラは、使用者により通話先のリモートコントローラの指示を受ける通話先指示部を備え、
    前記音声通信手段は、前記第1リモートコントローラ、第2リモートコントローラ、増設リモートコントローラのうちで指定元のリモートコントローラと前記通話先指示部により指定された指定先のリモートコントローラとの間で音声通信を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の給湯機。
  4. 前記開始終了検出手段は、音声を検知する音声検知部であり、
    前記制御手段は、前記音声検知部の音声検知に基づいて、前記第1搬送波に切り替えるように前記搬送波切り替え部を制御し、前記第1搬送波によるデータ通信と前記音声信号搬送波による音声通信を行うように制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の給湯機。
  5. 前記給湯機本体とは別に増設された単数又は複数の追加給湯機器と、
    前記給湯機本体と前記追加給湯機器とを接続する、前記伝送路とは別の専用線と、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の給湯機。
  6. 前記給湯機本体とは別に追加された単数又は複数の追加給湯機器が前記伝送路に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項記載の給湯機。
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