JP4483821B2 - 無線通信システム、無線通信方法、及び通信制御装置 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、及び通信制御装置 Download PDF

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本発明は、通信方式が異なる二つの無線通信システムを有し、各無線通信システムで用いられる周波数帯域が互いに重複するような無線通信システム、及び、この無線通信システムにおいて用いられる無線通信方法に関する。
近年、比較的近距離の電子機器間を無線で接続するための無線通信方式が種々開発されている。例えば、無線LANに代表されるIEEE802.11b/gや、近距離通信で用いられるBluetoothなどがその一例である。
このうちIEEE802.11bでは、直接拡散方式のスペクトラム拡散(DSSS;Direct Sequence Spread Spectrum )による変調方式が用いられ、IEEE802.11gでは、直交波周波数分割多重(OFDM;Orthogonal Frequency Division Multiplexing)による変調方式が用いられ、Bluetoothでは、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散(FHSS;Frequency Hopping Spread Spectrum )による変調方式が用いられる。このFHSS方式は、近年デジタル化が進みつつあるコードレス電話装置において、親機と子機との間の無線通信(音声信号や各種制御信号等の送受信)にも用いられている。
そして、近年の近距離無線通信の実用化およびその普及に伴い、上述した各通信方式(変調方式)による無線通信システムが同一エリア内で複数存在するようなケースも生じるようになってきた。例えば、家庭内の同じ部屋で無線LANとコードレス電話装置、或いは無線LANとBluetoothを併用する場合などがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−198867号公報
しかしながら、上記の各通信方式はいずれも、ISMバンド(Industry Science Medical band )と称される2.4GHz帯の周波数帯域が用いられるため、上記各通信方式を用いた複数の無線通信システムが同一エリア内に存在すると、異なる無線通信システム間で相互に電波が干渉し合い、双方の通信パフォーマンスが低下してしまうという問題がある。
即ち、例えばIEEE802.11bの無線LANでは、2.4GHz帯が14個のチャネル(一つのチャネルの帯域幅が約25MHz)に分割され、このうち一つのチャネルを用いて無線通信が行われる。一方、FHSS方式を用いたコードレス電話装置においては、2.4GHz帯が例えば89個のチャネル(一つのチャネルの帯域幅が約1MHz)に分割され、極めて短い時間(約0.1秒)ごとに使用チャネルを変更(ホッピング)させながら無線通信が行われる。そのため、この両者が同一エリア内に存在すると、FHSS方式においてホッピングされるチャネルが無線LANで使用中のチャネルの帯域と重複したとき、両者が干渉し合ってしまう。
特に近年、いわゆる複合機に代表されるように、ネットワーク(LAN)機能とコードレス電話機能を共に備えた機器が普及しつつあり、仮に無線LAN機能とデジタルコードレス機能の双方を備えた複合機を構成しようとすると、DSSS方式の無線LANモジュールとFHSS方式のデジタルコードレス電話モジュールとが同一筐体内に存在することになるため、上記問題(電波干渉)が顕著となる。
複合機において電波干渉が生じると、無線LANについては、通信速度が低下するなどの影響は受けるものの通信自体が完全に遮断されるような事態にまで影響を受けることは少ない。もちろん、混信の程度によっては通信不可能になる可能性はある。
一方、デジタルコードレス電話については、無線LANとの電波干渉が生じると、実用上大きな問題が生じる。つまり、デジタルコードレス電話は、音声信号をデジタルデータ化して子機と親機との間で送受信するものである。そのため、この音声データが電波干渉の影響を受けると、通話品質が劣化してしまうのである。そのため、少なくともコードレス電話については、電波干渉を受けずに通話品質を良好に保てるようにすることが望まれる。
こういった電波干渉の問題を解決すべく、上記特許文献1には、無線LANとBluetoothとが同一エリアで用いられている場合において、各通信方式それぞれにおいてチャネル一つ一つのビットエラーレート(BER)の測定を行い、他の通信方式と電波干渉を起こしている(即ちBERが所定の基準値以上)ならばそのチャネルは使用しないようにする技術が記載されている。
しかし、上記方法だと、無線LANとBluetoothの双方において、各々、2.4GHz帯の全域(全チャネル)に渡ってチャネル毎にサーチ(BER検出)し、チャネル毎にその使用可否を判断するようにしているため、双方においてその処理負荷が大きくなる。特に複合機などのように、同一筐体において複数の無線通信システムが共存しているような場合などは、チャネル毎のBER検出処理の処理負荷が他の処理(他の機能)に悪影響を及ぼすおそれもある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、同一エリア内に使用可能周波数帯域の重複する無線通信方式が複数存在する場合であっても、少なくとも一つの無線通信方式については、簡易的且つ効率的な方法で電波干渉の影響を受けないようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の無線通信システムは、通信方式の異なる第1無線通信システムと第2無線通信システムを有する。第1無線通信システムは、第1の通信制御手段及び予め決められた第1の通信方式で第1の通信制御手段と相互に無線通信可能な第1の通信装置を有する。第2無線通信システムは、第2の通信制御手段及び上記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式で第2の通信制御手段と相互に無線通信可能な第2の通信装置を有する。そして、第1無線通信システムにおける無線通信で用いられる第1の周波数帯域と第2無線通信システムにおける無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するものである。
そして、第1無線通信システムは、当該第1無線通信システムにおける通信品質を評価する第1評価手段を備え、第1の通信制御手段は、第1評価手段による評価結果を第2の通信制御手段へ通知する通知手段を備え、第2の通信制御手段は、通知手段から通知された評価結果に応じて第2無線通信システムにおける通信品質を制御する通信品質制御手段を備え、第1の通信制御手段又は第1の通信装置の少なくとも一方は、第1評価手段による評価結果に応じて自身の送信電力を制御する電力制御手段を備える。そして、通信品質制御手段は、第1評価手段によって通信品質が予め設定された第1の基準レベルより低いと評価され、その評価結果が通知手段によって通知されたとき、第2の通信制御手段又は第2の通信装置の少なくとも一方に対し、無線通信時の送信電力を低下させるか又は通信速度を低下させ、電力制御手段は、第1評価手段により通信品質が第1の基準レベルより低いと評価された場合、自身の送信電力を増加させる。
上記のように構成された無線通信システムでは、第1無線通信システムにおける通信品質が第1評価手段により評価され、その結果が第2無線通信システムへ通知される。この通知を受けて第2の無線通信制御手段では、通信品質制御手段が、第2無線通信システムにおける通信品質を制御する。ここでいう第2無線通信システムの通信品質の制御とは、上述の通り、第2の通信制御手段又は第2の通信装置の少なくとも一方に対する、送信電力又は通信速度の制御である。
第1評価手段によって第1無線通信システムの通信品質が第1の基準レベルより低いと判断された場合、即ち第1無線通信システムの通信品質が悪い場合は、第2無線通信システムで実行中の通信電波の干渉を受けている可能性がある。そこで、第2の通信制御手段又は第2の通信装置の少なくとも一方について、送信電力を低下させるか又は通信速度を低下させることにより、第2無線通信システムの通信品質を低下させて第1無線通信システムへの影響を抑え、相対的に第1無線通信システムの通信品質を向上させるのである。
更に、上記のように第2無線通信システムの通信品質を低下させることにより第1無線通信システムの通信品質を向上させる機能に加え、第1無線通信システム自身もその通信品質を向上させる(送信電力を増加する)機能をも備えている。
従って、上記構成の無線通信システムによれば、第1無線通信システムの通信品質が悪い場合(第1の基準レベルより低い場合)、第2無線通信システムの通信品質を低下させることによって、相対的に第1無線通信システムの通信品質が向上する。また、第1無線通信システム自身も積極的にその通信品質を向上できるように構成されている。そのため、簡易的且つ効率的な手法で、少なくとも第1無線通信システムにおいては良好な無線通信を行うことができるようになる。なお、第1無線通信システムの通信品質を良好にすべく第2無線通信システムがその通信品質を低下させても、第2無線通信システムの通信品質が良好な状態を保持していれば、二つの無線通信システムが共に良好な無線通信を行うことができる。
なお、第1評価手段による第1無線通信システムの通信品質の評価は、例えば、請求項12に記載のように、送受信されるデータのビットエラーレート(BER)に基づいて行うことができる。具体的には、例えば、第1の基準レベルに相当する所定の目標BER値を設定しておくと共に実際のBERを測定し、測定されたBERが目標BER値より大きい場合に通信品質が悪いと判断することができる。また例えば、送受信されるデータに含まれるパリティビットを用いたパリティチェックにより評価を行うこともできる。
また、第1の基準レベルは、一定値であってもよいし、所定の幅(範囲)をもったものであってもよい。
上記構成の無線通信システムにおいては、逆に、第1無線通信システムにおける通信品質が過剰になる場合も考えられる。このような場合、第2無線通信システムの通信品質に問題なければよいのだが、第1無線通信システムの通信品質過剰の影響を受けて第2無線通信システムの通信品質が低下してしまうことも考えられる。
そこで、請求項2に記載のように、通信品質制御手段は、第1評価手段により通信品質が第1の基準レベルより高いと評価されてその評価結果が通知手段によって通知されたときは、第2の通信制御手段又は第2の通信装置の少なくとも一方に対し、無線通信時の送信電力を増加させるか又は通信速度を増加させるようにするとよい。
このようにすれば、二つの無線通信システムの通信品質を共に良好に保つことが可能となり、システム全体の通信パフォーマンスを向上させることができる
1無線通信システムにおける送信電力の増加は、第1無線通信システムの通信品質だけを考慮すれば、その品質が良好である限りどれだけ増加させても構わないが、第2無線通信システムに与える影響まで考慮すると、当然ながら、第1無線通信システムにおける送信電力が大きいほど、第2無線通信システムの通信品質に悪影響を及ぼすおそれがある。
そこで、第1無線通信システムにおける電力制御手段は、請求項に記載のように、第1評価手段により通信品質が第1の基準レベルより低いと評価された場合、予め設定された最大電力値を限度として、通信品質が第1の基準レベルに達するまで送信電力を増加させるようにするとよい。
つまり、増加させる電力に上限を設け、それ以上は増加させないようにする。そして、上限(最大電力値)まで電力を増加させても第1無線通信システムの通信品質が良好にならない場合は、第2無線通信システムの通信品質を低下(送信電力の低下又は通信速度の低下)させればよい。これにより、第1無線通信システムにおける送信電力の増加を必要十分に行わせることができる。
また、第1評価手段により通信品質が第1の基準レベルより高いと評価された場合は、請求項記載のように、電力制御手段は第1無線通信システムにおける送信電力を低下させるようにするとよい。
つまり、第1無線通信システムの通信品質が第1の基準レベルより低い場合は第1無線通信システムにおける送信電力を増加させ、第1の基準レベルより高い場合は送信電力を低下させるのである。これにより、第1無線通信システムの通信品質が適度なレベルに抑制され、第2無線通信システムの通信環境・通信品質に悪影響を与えないようにすることが可能となる。
そして、上記のように電力制御手段が送信電力を低下させる場合は、請求項記載のように、予め設定された最小電力値を限度として、通信品質が第1の基準レベルに達するまで送信電力を低下させるようにするとよい。
つまり、低下させる電力に下限を設け、それ以下には低下させないようにする。そして、下限(最小電力値)まで電力を低下させても第1の基準レベルを下回らない場合は、さらなる電力低下を停止する。これにより、第1無線通信システムにおける送信電力の低下を必要十分に行わせることができる。
ところで、第2無線通信システムが通信品質制御手段を備えると共に、第1無線通信システムが電力制御手段を備えている場合、どちらを先に動作させるか(或いは並行して動
作させるか)は適宜決めることができるが、請求項記載のように、まず第1無線通信シ
ステムにおいて電力制御手段を動作させ、その後に第2無線通信手段における通知手段の通知、ひいては通信品質制御手段による通信品質の制御を行うようにするとよい。
即ち、電力制御手段は、第1評価手段による評価結果に基づき、通知手段の通知に先立って送信電力の制御を行う。そして、通知手段は、電力制御手段による送信電力の制御が実行された後も第1評価手段によって通信品質が第1の基準レベルに達していないと判断された場合に、通知を行うのである。つまり、第1無線通信システムの通信品質を良好にするためにはまず第1無線通信システム自身が必要な動作を行い、それでも通信品質が良好にならない場合は第2無線通信システム側の助けを借りる、という技術思想である。このように構成することで、第1無線通信システムの通信品質を良好にするために必要な第2無線通信システム側の負担を軽減することが可能となる。
そして、第1無線通信システムにおける電力制御手段は、請求項記載のように、少なくとも第1の通信装置が備えるようにするとよい。このような構成によれば、第1の通信制御手段は第1の通信装置からの送信電波を良好に受信することができる。
そしてこの場合、第1評価手段は、請求項記載のように、第1の通信装置に備えられ、通信品質の評価のために予め用意された評価用データを送信する送信手段と、第1の通信制御手段に備えられ、送信手段により送信された評価用データを受信する受信手段と、この受信手段により受信された評価用データに基づいて通信品質の評価を行う評価実行手段とを備えたものとして構成することができる。そして、第1の通信装置が備える電力制御手段は、評価実行手段による評価結果に従って、第1の通信装置における送信電力の制御を行うようにするとよい。
このように構成された無線通信システムによれば、第1の通信装置から送信された評価用データを第1の通信制御手段が受信し、その受信結果に基づいて通信品質が評価されるため、第1無線通信システムの通信品質の評価をより適切且つ確実に行うことができる。
更に、第2無線通信システムにおいても、請求項記載のように、第2の通信制御手段が、当該第2無線通信システムにおける通信品質を評価する第2評価手段と、この第2評価手段により、当該第2無線通信システムの通信品質が予め設定された第2の基準レベルより低いと評価された場合に、その旨を出力する評価出力手段とを備えたものであるとよい。
このように構成された無線通信システムによれば、第1無線通信システムの通信品質を向上させるために例えば第2無線通信システムにおける送信電力を低下させたり、或いは第1無線通信システムにおける送信電力を増加させたりした場合に、その影響を受けて第2無線通信システムの通信品質が劣化すると(第2の基準レベルより低くなると)、その旨が出力されるため、その出力結果を元に種々の適切な処理(例えば、周囲への警報発生、或いは第2の通信制御手段による無線通信の停止など)を行うことができる。
ところで、第1評価手段による通信品質の評価は、請求項10記載のように、少なくとも、第1無線通信システムにおける無線通信が開始される毎に行うようにしてもよいし、また、請求項11に記載のように、第1無線通信システムにおける無線通信が開始された後も定期的に行うようにしてもよい。
上記いずれにおいても、第1無線通信システムにおける無線通信を良好な通信品質にて行うことができる。特に後者(請求項11)の場合は、通信開始後も定期的に評価を行うことから、仮に通信実行中に周囲の電波環境に変動が生じて通信品質が劣化しても、その電波環境の変動に応じた適切な処理により通信品質が良好に保たれる。
そして、上記各請求項1〜12のいずれかに記載の無線通信システムは、請求項13に記載のように、第1の通信方式が周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式であり、第2の通信方式が直接拡散方式によるスペクトラム拡散通信方式である場合に適用することができ、その場合、少なくとも周波数ホッピング方式の第1無線通信システムについてはその通信品質を良好に保つことができる。
この場合さらに、請求項14記載のように、第1無線通信システムは、第1の通信制御手段を親機、第1の通信装置を子機として、親機と子機との間でデジタルデータ化された音声信号を送受信可能なデジタルコードレス電話システムであり、第2無線通信システムは、第2の通信制御手段が、第2の通信装置を介してその第2の通信装置と無線又は有線で通信可能に接続された通信端末と相互に通信可能な無線LANシステムであると、特に効果的である。
即ち、周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式を用いたデジタルコードレス電話システムにおいて、無線通信に使用する周波数チャネル(ホッピングさせる周波数チャネル)が無線LANで使用中の周波数チャネルに重複してしまうと、両者が干渉し、デジタルコードレス電話システムの子機での通話品質が劣化してしまう。そこで、無線LANとデジタルコードレス電話システムとを有する無線通信システムにおいて本発明を適用すれば、子機での通話品質を良好に維持することが可能となる。
そして、請求項15記載のように、第1の通信制御手段と第2の通信制御手段とが同一の筐体内に備えられているような構成であっても、本発明を適用すれば、少なくとも第1無線通信システムについては通信品質を良好に保つことができる。
請求項16記載の発明は、第1の通信制御手段及び予め決められた第1の通信方式で第1の通信制御手段と相互に無線通信可能な第1の通信装置を有する第1無線通信システムと、第2の通信制御手段及び第1の通信方式とは異なる第2の通信方式で第2の通信制御手段と相互に無線通信可能な第2の通信装置を有する第2無線通信システムとを有し、第1無線通信システムにおける無線通信で用いられる第1の周波数帯域と第2無線通信システムにおける無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するような無線通信システムにおいて用いられる無線通信方法である。そして、第1無線通信システムにおける通信品質が予め設定された第1の基準レベルより低い場合、第2無線通信システム内の第2の通信制御手段又は第2の通信装置の少なくとも一方、無線通信時の送信電力を低下させるか又は通信速度を低下させ、第1の通信制御手段又は第1の通信装置の少なくとも一方は、自身の送信電力を増加させる。
上記の無線通信方法によれば、請求項1記載の発明と同様、簡易的且つ効率的な手法で、少なくとも第1無線通信システムにおいては良好な無線通信を行うことができるようになる。
請求項17記載の発明は、予め決められた第1の通信方式で第1の通信装置と相互に無線通信可能な第1の通信制御手段と、予め決められた第2の通信方式で第2の通信装置と相互に無線通信可能な第2の通信制御手段と、を備え、第1の通信方式による無線通信で用いられる第1の周波数帯域と第2の通信方式による無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するように構成された通信制御装置であって、第1の通信方式による無線通信の通信品質を評価する評価手段を備える。また、第1の通信制御手段は、評価手段による評価結果を第2の通信制御手段へ通知する通知手段と、評価手段により通信品質が予め設定された第1の基準レベルより低いと評価された場合に第1の通信装置へ送信電力を増加するよう要求する電力制御手段とを備える。また、第2の通信制御手段は、評価手段により通信品質が第1の基準レベルより低いと評価されてその評価結果が通知手段によって通知されたとき、第2の通信制御手段又は第2の通信装置の少なくとも一方に対して無線通信時の送信電力を低下させるか又は通信速度を低下させる通信品質制御手段を備えている。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)無線通信システム全体の構成
図1に、本実施形態の無線通信システムの概略構成を示す。図1に示す如く、本実施形態の無線通信システム1は、無線LAN機能およびデジタル方式によるコードレス電話機能を備えた複合機2と、この複合機2と他の無線LAN端末5或いは有線LAN端末7等との間の通信を中継するアクセスポイント3と、複合機2と無線により音声信号等の送受信を行う、デジタルコードレス電話における子機として機能するデジタルコードレス(CL)子機4(以下単に「コードレス子機」という)とを備えている。
複合機2は、コードレス電話機能を担うデジタルコードレス通信制御部20と、無線LAN機能を担う無線LAN制御部30と、これら各制御部20,30を統括制御する主制御部10とを備える。そして、デジタルコードレス通信制御部20には電話回線網(外線)9が接続され、これにより複合機2から電話回線網9を介して外線通話を行うことができる。
コードレス通信制御部20は、コードレス電話機能のうち特に親機として機能し、アンテナ20aを介してコードレス子機4と無線通信を行う。デジタルコードレス通信制御部20とコードレス子機4との間の無線通信方式、即ちデジタルコードレス電話機能において用いられる通信方式は、周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式(FHSS)である。
このFHSS方式による無線通信は、2.4GHz帯の周波数帯域(ISMバンド)にて行われる。具体的には、2.40GHz〜2.48GHzの帯域内において、ch1〜ch89まで89個のチャネルが設定されている。各チャネルの帯域幅は約1MHzである。そして、89個のチャネルのうち所定の複数チャネルが、予め設定されたホッピングシーケンスに従って一定時間毎(例えば約0.1秒毎)にホッピングされる。ホッピングするチャネルは、デジタルコードレス通信制御部20にて設定され、その設定されたチャネルがコードレス子機4へ伝送される。そのため、コードレス子機4は、デジタルコードレス通信制御部20から送信されるホッピングチャネルデータに従って、自身のホッピングチャネルを設定する。
一方、無線LAN制御部30は、アンテナ30aを介してアクセスポイント3との間で直接拡散方式によるスペクトラム拡散通信方式(DSSS)を用いて無線通信を行う。このDSSSによる無線通信も、2.4GHz帯のISMバンドにて行われる。具体的には、2.40GHz〜2.48GHzの帯域内においてch1〜ch14まで14個のチャネルが設定されている。各チャネルの帯域幅は約25MHzである。そのため、このDSSSにおいては、異なるチャネル相互間で周波数帯域の重複が生じることになる。
そして、無線LANにおける中継装置として機能するアクセスポイント3は、ルータ6を介して有線LAN端末7や外部のインターネット網8に接続されている。これにより、無線LAN制御部30は、このアクセスポイント3を介して他の無線LAN端末5と相互に通信を行うことができると共に、アクセスポイント3を介して有線LAN(有線LAN
端末7等)への接続、ひいてはインターネット網8への接続が可能となる。
複合機2とアクセスポイント3との間での無線LANで用いられるチャネルは、アクセスポイント3が決定する。アクセスポイント3は、DSSS方式におけるch1〜ch14のうち自身で設定された一つのチャネルを示すチャネル情報を、当該アクセスポイント3が定期的に送信するビーコン信号によって外部へ伝える。そのため、複合機2内の無線LAN制御部30は、アクセスポイント3から送信されるビーコン信号に含まれているチャネル情報に基づいて、アクセスポイント3との通信に用いるチャネルを設定する。
このように、本実施形態の無線通信システム1では、複合機2の内部に、コードレス電話機能を実現するデジタルコードレス通信制御部20と無線LAN機能を実現する無線LAN制御部30の双方が搭載されている。そして、各制御部20,30はそれぞれ、対応する通信方式を用いて外部(コードレス子機4或いはアクセスポイント3)との無線通信を行う。
(2)複合機の構成
次に、複合機2の内部構成について、図2に基づいてより詳細に説明する。複合機2は、既述の通り主制御部10,デジタルコードレス通信制御部20,及び無線LAN制御部30を備えているのに加え、更に、ハンドセット43、ディスプレイ25bや操作ボタン25a等からなるユーザインターフェース部(以下「ユーザI/F」と称す)25、音声信号を入出力する音声入出力部42、予め記憶された各種音声信号に基づく音声を再生する再生部41、電話回線網9を経由して伝送される音声信号を入出力するNCU(network control unit)44、複合機2の内部における音声信号の伝送経路を切り換える経路切換部46などを備えている。
これらのうち主制御部10は、当該複合機2における各種機能を実現するための各種制御プログラムが記憶されたROM12と、このROM12に記憶されている各種制御プログラムを実行するCPU11を備える。また、CPU11が各種演算を行うにあたって種々のデータが一時的に格納されるRAM13を備える。
更に、電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリであるEEPROM14にも、各種プログラムやデータ等が格納されており、必要に応じてCPU11により適宜実行・使用される。
このEEPROM14には、デジタルコードレス電話における通信品質および無線LANにおける通信品質を各々評価するためのBER(ビットエラーレート)測定用データ15も格納されている。更に、EEPROM14には、図2では図示を省略したものの、BERの測定結果に基づいてデジタルコードレス電話における通信品質を評価する際の評価基準値である、デジタルコードレスBER目標上限値とデジタルコードレスBER目標下限値(図5参照)の各データ、および、BERの測定結果に基づいて無線LANにおける通信品質を評価する際の評価基準値である、無線LANBER基準閾値のデータも、格納されている。
一方、コードレス子機4からは、後述の通り、デジタルコードレス電話における通信品質を評価するためのBER測定用データが定期的に送信されてくる。そのため、主制御部10では、コードレス子機4からのBER測定用データが受信される毎に、その受信したBER測定用データとEEPROM14内のBER測定用データ15とが比較され、BERが測定されて、デジタルコードレス電話における通信品質が判断される。
さらに、主制御部10では、EEPROM14に格納されているBER測定用データ15を用いて無線LANの通信品質の評価も行う。ただしこの評価は、所定の条件が成立した場合(詳細は後述)に行われる。そのため、主制御部10では、無線LANの通信品質を評価すべきタイミングにおいて、BER測定用データ15が無線LAN制御部30から送出されると共にその送出されたBER測定用データ15が同じく無線LAN制御部30にて受信される。そして、その受信されたBER測定用データと元のBER測定用データ15とが比較され、BERが測定されて、無線LANにおける通信品質が判断される。
音声入出力部42は、図示しないスピーカ、マイクおよびこれらを駆動する駆動回路等を備え、スピーカから音声信号に基づく音声を出力する以外に、スピーカおよびマイクを送受話器として、いわゆるハンズフリー通話を行えるように構成されている。
再生部41は、着信を受けた際に利用される呼出音、音声通話を保留する際に利用される保留音、設定された時刻になった旨を報知するためのアラーム音などの音声信号を記憶し、主制御部10からの指令を受けて、記憶されている音声信号を再生する。再生された音声信号は、音声入出力部42が備えるスピーカやハンドセット43内のスピーカ(図示略)から適宜出力される。
また経路切換部46は、通話を開始するための操作が行われた場合に、複合機2が外部との音声信号の入出力に利用する伝送経路をハンドセット43,音声入出力部42,デジタルコードレス通信制御部20のいずれかに切り換える。具体的には、ハンドセット43が複合機2本体から取り外された場合は、伝送経路をハンドセット43側に切り換え、ユーザI/F25の操作ボタン25aによりハンズフリー通話を開始するための操作が行われた場合は、伝送経路を音声入出力部42に切り換え、コードレス子機4により通話を開始するための操作が行われた場合には、伝送経路をデジタルコードレス通信制御部20に切り換える。このうち、デジタルコードレス通信制御部20への切り換えは、実際には、伝送経路が主制御部10側に切り換わり、アナログ音声信号がこの主制御部10にてデジタルデータに変換された上で、デジタルコードレス通信制御部20へ出力されることによりなされる。コードレス子機4から送信されデジタルコードレス通信制御部20にて受信された音声データも、主制御部10にてアナログの音声信号に変換された後、経路切換部46を介して電話回線網9側へ送出される。
次に、デジタルコードレス通信制御部20は、コードレス子機4との間でFHSS方式による無線通信を実行するモジュールであり、ベースバンド処理部21とRF部26とを備える。
ベースバンド処理部21は、主制御部10にてデジタルデータ化された音声データを所定の変調方式(例えばFSK、PSK等)にて変調する一次変復調部22を備える。さらに、ベースバンド処理部21には、ホッピングチャネルやホッピングシーケンスも設定されている。
RF部26は、ベースバンド処理部21にて変調された音声データに対し、さらに、FHSS方式による変調をかけるものであり、二次変復調部27が、ベースバンド処理部21からの音声データに対し、ベースバンド処理部21にて設定されたホッピングチャネル、ホッピングシーケンスに従って周波数ホッピング処理を行う。このようにして周波数ホッピング処理された音声データが、アンテナ20aを介して無線送信される。
なお、デジタルコードレス通信制御部20は、設定したホッピングチャネルやホッピングシーケンスを定期的にコードレス子機4へ送信する。そのため、コードレス子機4は、周波数ホッピングに関する常に最新の設定情報を取得し、自身に反映させることができる。
また、コードレス子機4から送信された音声データがアンテナ20aにて受信されると、その音声データに対し、まずRF部26の二次変復調部27にてFHSS方式の復調が行われる。つまり、周波数ホッピングさせる前の音声データに復元するのである。二次変復調部27にて復調された音声データは更にベースバンド処理部21の一次変復調部22にて元の音声データに復調される。その後、その音声データは主制御部10にてアナログの音声信号に変換されて電話回線網9へ送出されることとなる。
次に、無線LAN制御部30は、アクセスポイント3との間でDSSS方式による無線通信を実行するモジュールであり、ベースバンド処理部31とRF部36とを備える。
ベースバンド処理部31は、複合機2内において無線LANによる送信指示がなされた各種データを所定の変調方式(例えばFSK、PSK等)にて変調する一次変復調部32と、一次変復調部32にて変調されたデータをさらにDSSS方式にて変調(拡散符号を用いたスペクトル拡散)する二次変復調部33とを備える。さらに、アクセスポイント3から定期的に送信されるビーコン信号に含まれているチャネル情報を取得し、そのチャネル情報をRF部36や主制御部10へ出力する。
RF部36は、ベースバンド処理部31からのチャネル情報(即ちアクセスポイント3から通知されたチャネル情報)に基づき、ベースバンド処理部31にて変調・スペクトル拡散されたデータを、そのチャネル情報が示すチャネルの周波数(2.4GHz帯)へアップコンバートする。このようにしてアップコンバートされたデータが、アンテナ30aを介して無線送信される。
なお、アクセスポイント3から送信されたデータがアンテナ30aにて受信されると、そのデータに対し、まずRF部36にて周波数のダウンコンバートがなされる。ダウンコンバートされたデータは、ベースバンド処理部31の二次変復調部33にて、DSSS方式の復調がなされ、さらに一次変復調部32において元のベースバンド信号へ復調される。
(3)コードレス子機の構成
図3に、コードレス子機4の構成を示す。図3に示す如く、コードレス子機4は、子機4全体の動作を制御する制御部51と、図示しないスピーカとマイクおよびこれらを駆動する駆動回路からなる送受話部53と、図示しないディスプレイや操作ボタンからなるユーザI/F54と、予め記憶された各種音声信号に基づく音声を再生する再生部55と、再生部55により再生された音声を出力するスピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部56と、複合機2(のデジタルコードレス通信制御部20)との間で音声データを含めた各種データを無線通信により送受信する子機通信制御部52とを備えている。
制御部51は、複合機2の主制御部10と同様、CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM64を備えている。このEEPROM64にも、デジタルコードレス電話における通信品質を評価するためのBER測定用データ65が格納されている。
子機通信制御部52は、基本的には複合機2のデジタルコードレス通信制御部20と同様の機能を有するものであり、制御部51にてデジタルデータ化された音声データがベースバンド処理部66で一次変調(FSK、QSK等)され、さらにRF部67にて周波数ホッピングされて、アンテナ4aから無線送信される。また、アンテナ4aにて受信されたデータ(FHSS方式)は、RF部67にて周波数ホッピング前のデータに復調され、更にベースバンド処理部66にて元のベースバンド信号に復調される。
また、コードレス子機4は、EEPROM64に格納されているBER測定用データ65を子機通信制御部52を介して定期的に送信する。そのため、複合機2では、既述の通りこの定期的に送信されるBER測定用データ65を受信することによってデジタルコードレス電話におけるBERが測定され、通信品質が評価される。
(4)アクセスポイントの構成
図4に、アクセスポイント3の構成を示す。図4に示す如く、アクセスポイント3は、アクセスポイント3全体の動作を制御する制御部71と、図示しないディスプレイや操作ボタンからなるユーザI/F74と、無線LAN以外の他のネットワーク(例えば有線LAN等)と接続して相互にデータ送受信を実現するためのネットワークコントローラ73と、複合機2(の無線LAN制御部30)との間で各種データを無線通信により送受信する無線LAN制御部72とを備えている。
制御部71は、無線LANにおいて使用するチャネルを設定するとともに、その設定情報(チャネル情報)を無線LAN制御部72及びアンテナ3aを介して外部の無線LAN端末(複合機2を含む)へ送信する。
(5)無線通信システムにおいて実行される各種処理について
上記のように構成された本実施形態の無線通信システム1では、デジタルコードレス電話における通信品質が定期的に評価される。そして、その評価結果に従って、デジタルコードレス電話における通信品質が良好に維持されるよう、必要に応じてコードレス子機4の送信電力を増減したり、無線LANにおける送信電力(無線LAN制御部30からの送信電力)を増減したりするようにしている。
図5に基づき、デジタルコードレス電話と無線LANの通信品質の相対関係について説明する。図5に示すように、デジタルコードレス電話においては、BERの値が小さくなるほど(つまりビットエラーが少なくなるほど)通信品質が良くなる。ただしこの場合、BERが小さければ小さいほどよいというわけではなく、ある程度までBERが小さくなれば、それ以上BERが小さくなっても音声通話の際にその効果はほとんど実感できない。そのため、デジタルコードレス電話においては、適切かつ良好な通信品質が得られるBERの範囲(目標BER範囲)として、図示のようにデジタルコードレスBER目標下限値(以下単に「目標下限値」ともいう)からデジタルコードレスBER目標上限値(以下単に「目標上限値」ともいう)までの範囲が設定されている。つまり、デジタルコードレス電話においては、BERがこの目標下限値〜目標上限値の間の目標BER範囲内にあれば、良好な通信品質(通話品質)を得ることができる。
一方、無線LANにおいては、BERの値が小さくなるほど通信品質が良好となり、逆にBERが大きくなるほど、通信速度低下やエラー多発などの通信品質劣化が大きくなる。そのため、無線LANにおいては、図示のように無線LANBER基準閾値が設定されている。そして、BERがこの無線LANBER基準閾値より小さければ、良好な通信品質を得ることができる。
ここで、図5においてA,B,Cで示されている通信環境は、デジタルコードレス電話については、いずれも目標BER範囲よりBERが小さいため、必要以上の通信品質が得られる環境となっている。この場合、本実施形態では、コードレス子機4からの送信電力を低下させたり、無線LANにおける送信電力を増加させるようにしている。
このようにすることで、図5のA,B,Cで示されている通信環境はそれぞれ、矢印の方向に推移して、デジタルコードレス電話のBERが目標BER範囲に近づくと共に、無線LANのBERは小さくなる(通信品質が向上する)。例えばBで示されている通信環境の場合、コードレス子機4の送信電力を低下させるか、或いは、無線LANにおける送信電力を増加させることで、デジタルコードレス電話におけるBERが目標BER範囲に近づくと共に、無線LANにおけるBERも、無線LANBER基準閾値より小さくなって通信品質が良好になる。
また、図5においてD,E,Fで示されている通信環境は、デジタルコードレス電話については、いずれも目標BER範囲よりBERが大きく、通信品質が悪い環境となっている。この場合、本実施形態では、コードレス子機4からの送信電力を増加させたり、無線LANにおける送信電力を低下させる。
このようにすることで、図5のD,E,Fで示されている通信環境はそれぞれ、矢印の方向に推移して、デジタルコードレス電話のBERが目標BER範囲に近づく(通信品質が向上する)と共に、無線LANのBERは大きくなる。例えばEで示されている通信環境の場合、コードレス子機4の送信電力を増加させるか、或いは無線LANにおける送信電力を低下させることで、デジタルコードレス電話におけるBERが目標レベル範囲に近づく。ただしこの場合、無線LANにおけるBERは、無線LANBER基準閾値より大きくなって通信品質が悪化してしまう。つまり、デジタルコードレス電話の通信品質を向上させた代償として、無線LANの通信品質が悪化してしまうわけである。このように無線LANの通信品質が悪くなった場合(BERが無線LANBER基準閾値より大きくなった場合)は、後述するように、警告を出力してその旨をユーザ等へ知らせるようにしている。
次に、本実施形態の無線通信システム1において実行される各種処理のうち、上述した、デジタルコードレス電話における通信品質を良好なものとするための各処理について説明する。
まず、図6は、複合機2の主制御部10にて実行される、デジタルコードレス通信品質保持処理を示すフローチャートである。このデジタルコードレス通信品質保持処理は、複合機2の電源投入後、一定周期で継続して実行されるものである。
この処理が開始されると、まず、デジタルコードレス通信制御部20にてコードレス子機4からのBER測定用データ65が受信されたか否かが判断され(S110)、受信されると、BERの測定が行われる(S120)。この測定は、受信されたBER測定用データ65と、主制御部10のEEPROM14に格納されているBER測定用データ15とを比較することにより行われる。
そして、測定されたBERが目標下限値(図5参照)より小さいか否かが判断される(S130)。このとき、目標下限値より小さくなければ(S130;NO)、さらに目標上限値より大きいか否かが判断される(S170)。ここで目標上限値より大きいと判断されなかった場合は(S170;NO)、測定されたBERが目標BER範囲内にある、即ち良好且つ適度な通信品質が保持された状態にあるものとして、一旦このデジタルコードレス通信品質保持処理が終了される。
一方、BERが目標下限値よりも小さいと判断された場合(S130;YES)、即ち、図5のA,B,Cの通信環境のように、デジタルコードレス電話における通信品質が過剰であると判断された場合は、コードレス子機4の送信電力が既に最小電力値(良好な通話を行うにあたって必要最低限の値)に設定されているか否かが判断され(S140)、最小電力値に設定されていなければ、コードレス子機4に対して送信電力を下げるようコマンドを送信する(S150)。具体的には、BER目標下限値と測定されたBERとの差に所定の係数αを乗じた分だけ、送信電力を下げるよう指示する。これにより、過剰気味のデジタルコードレス電話の通信品質が若干低下する(目標BER範囲へ近づく)と共に、無線LANの通信品質が向上することになる。コードレス子機4への上記コマンドの送信後は、一旦このデジタルコードレス通信品質保持処理が終了される。
コードレス子機4において既に最小電力値に設定されている場合は(S140;YES)、コードレス子機4の送信電力をそれ以上下げることはできない。そこで本実施形態では、無線LANにおける送信電力の増加を許可するようにしている(S160)。つまり、無線LANの送信電力がある程度上がってもデジタルコードレス電話の通信品質は良好に保たれる状態にあるため、無線LANの送信電力の増加を許可するのである。この許可がなされた場合、無線LANにおいては、必要に応じて送信電力が増加される。これについては後述する。
また、BERが目標上限値より大きいと判断された場合(S170;YES)、即ち、図5のD,E,Fの通信環境のようにデジタルコードレス電話における通信品質が悪化していると判断された場合は、コードレス子機4の送信電力が既に最大電力値(出力可能な最大値)に設定されているか否かが判断され(S180)、最大電力値に設定されていなければ、コードレス子機4に対して送信電力を上げるようコマンドを送信する(S190)。具体的には、BER目標上限値と測定されたBERとの差に所定の係数βを乗じた分だけ、送信電力を上げるよう指示する。これにより、悪化しているデジタルコードレス電話の通信品質が向上する(目標BER範囲へ近づく)ことになる。ただしその反面、無線LANの通信品質は低下する。コードレス子機4への上記コマンドの送信後は、一旦このデジタルコードレス通信品質保持処理が終了される。
コードレス子機4において既に最大電力値に設定されている場合は(S180;YES)、コードレス子機4の送信電力をそれ以上上げることはできない。そこで本実施形態では、無線LANにおける送信電力の低下を要求するようにしている(S200)。この要求がなされた場合、無線LANにおいて送信電力が低下される。これについても後述する。
次に、図7は、複合機2の主制御部10にて実行される、無線LANにおける送信電力の増減やBERの測定等を行うための無線LAN送信電力制御処理を示すフローチャートである。この無線LAN送信電力制御処理は、複合機2の電源投入後、上述した図6の処理と並行して一定周期で繰り返し実行されるものである。
この処理が開始されると、まず、無線LANの電力設定に関するコマンドがあったか否かが判断される(S310)。これは即ち、図6のデジタルコードレス通信品質保持処理におけるS160の処理にて送信電力増加の許可があったか、或いは、S200の処理にて送信電力低下の要求があったかの判断である。
そして、上記許可或いは要求がない場合はそのままこの無線LAN送信電力制御処理が終了されるが、上記許可或いは要求があった場合は(S310;YES)、送信電力低下の要求であるか否かが判断される(S320)。ここで、図6のS200による送信電力低下の要求があった場合は(S320;YES)、無線LANにおける送信電力を低下するよう設定する。これにより、無線LAN制御部30からの無線送信は、その低下設定された送信電力にて行われることとなる。
その後、無線LANにおけるBERの測定がなされ(S340)、その測定結果が無線LANBER基準閾値(図5参照)より大きいか否か、即ち無線LANの通信品質がその基準レベルより悪化していないかが判断される(S350)。ここで、BERが無線LANBER基準閾値以下であれば(S350;NO)、無線LANの通信品質は良好であるものとして一旦この無線LAN送信電力制御処理が終了されるが、BERが無線LANBER基準閾値より大きい場合は(S350;YES)、無線LANの通信品質が悪化していることを示す警報を出力する(S360)。この警報により、複合機2のユーザは、無線LANの通信環境が悪化していることを認識することができる。
一方、図6のS160による送信電力増加の許可があった場合は(S320;NO)、無条件に無線LANの送信電力を増加するのではなく、まず無線LANのBERを測定する(S370)。そして、その測定したBERが無線LANBER基準閾値以下であれば(S380;NO)、無線LANの通信品質は良好であるものとして一旦この無線LAN送信電力制御処理が終了されるが、BERが無線LANBER基準閾値より大きい場合は(S380;YES)、悪化している無線LANの通信品質を改善すべく、無線LANにおける送信電力を増加するよう設定する。これにより、無線LAN制御部30からの無線送信は、その増加設定された送信電力にて行われることとなる。
次に、図8は、コードレス子機4にて実行される、子機送信電力設定処理を示すフローチャートである。この子機送信電力設定処理は、コードレス子機4の電源投入後、一定周期で繰り返し実行されるものである。
この処理が開始されると、まず、複合機2から(詳しくはデジタルコードレス通信制御部20から)コマンドを受信したか否かが判断される(S610)。そして、コマンドを受信した場合は(S310;YES)、さらに、そのコマンドが電力設定コマンドであるか否かが判断される(S620)。この電力設定コマンドとは、図6のデジタルコードレス通信品質保持処理におけるS150又はS190の処理にて送信されるコマンドである。
ここで、電力設定コマンドでなければ(S620;NO)、受信したコマンドに応じた各種処理を実行して(S640)、一旦この子機送信電力設定処理を終了する。一方、電力設定コマンドであった場合は(S620;YES)、そのコマンドの指示内容に従って送信電力の設定変更を行う(S630)。即ち、電力設定コマンドが送信電力を下げるよう指示するものであったならば、その指示に従って送信電力を下げる。どの程度下げるべきかの情報も、コマンドの中に含まれている。逆に、電力設定コマンドが送信電力を上げるよう指示するものであったならば、その指示に従って送信電力を上げる。
(6)本実施形態の効果等
以上説明した本実施形態の無線通信システムでは、デジタルコードレス電話における通信品質が悪い場合は、まずコードレス子機4の送信電力を上げるようにする。そして、送信電力を最大限上げても通信品質が良好にならない(BERが目標BER範囲内に入らない)場合は、無線LANにおける送信電力を低下させる。
従って、本実施形態の無線通信システムによれば、コードレス子機4の送信電力或いは無線LANの送信電力を増減するだけの簡単な方法で、デジタルコードレス電話の通信品質を良好に保持することができる。
また、上記のようにコードレス子機4の送信電力を上げても通信品質が良好にならない場合に無線LANの助けを借りる(送信電力を下げてもらう)ようにしているため、デジタルコードレス電話の通信品質を良好にするにあたって無線LAN側の負担を極力軽減することが可能となる。
また、デジタルコードレス電話における通信品質が過剰な場合は、まずコードレス子機4の送信電力を下げるようにする。そして、送信電力を最大限下げても通信品質が過剰気味(BERが目標BER範囲内に入らない)場合は、無線LANにおける送信電力の増加を許可する。つまり、デジタルコードレス電話における通信品質が過剰な場合はその分無線LAN側の送信電力を増加させてその通信品質を向上させることができるため、システム全体の通信品質を良好に保つことも可能となる。
更に、デジタルコードレス電話の通信品質が過剰な場合におけるコードレス子機4の送信電力低下、および通信品質が悪化している場合におけるコードレス子機4の送信電力増加は、それぞれその下限・上限を設けて制限している(図6のS140,S180)。そのため、送信電力が低下しすぎて通信品質が悪くなってしまったり、或いは送信電力が増加しすぎて無線LANの通信品質に悪影響を与えてしまうといったことがなく、送信電力の増減を適切に行うことができる。
更にまた、無線LANにおいて、送信電力を低下させた場合は、その都度無線LANのBERを測定し、その通信品質を評価するようにしている。そして、電力低下によって無線LANの通信品質が悪化してしまった場合は、その旨を周囲に警告するようにしている(図7のS360)。そのため、デジタルコードレス電話の通信品質の向上の代償として無線LANの通信品質が低下したとき、ユーザ等はその旨を容易に認識することができる。
また、デジタルコードレス電話の通信品質過剰によって無線LANに対する送信電力増加の許可があった場合、無線LAN側では、無条件に送信電力を増加させるのではなく、まずBERを測定してみて、その結果、無線LANの通信品質が悪い(無線LANBER基準閾値より大きい)場合に、送信電力を増加するようにしている。そのため、電力増加の必要がないにも拘わらず電力が増加されるということがなく、消費電力が低減される。
また、図6に示したデジタルコードレス通信品質保持処理は、複合機2の電源投入後、一定周期で継続して実行されるものであるため、通信中に周囲の電波環境が変化しても随時それに対応することができる。
(7)変形例
本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、デジタルコードレス電話の通信品質が悪化している場合に、無線LANにおける送信電力の低下を要求するようにしているが、送信電力低下の要求に代えて、無線LANの通信速度の低下を要求するようにしてもよい。このようにしても、無線LANによる影響が低減されるため、デジタルコードレス電話の通信品質が向上する。デジタルコードレス電話の通信品質が過剰な場合における無線LANへの送信電力増加の許可についても、これに代えて、通信速度増加の許可を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、デジタルコードレス電話の通信品質が良好なとき、コードレス子機4の送信電力を最小値にまで低下させてもなお且つまだ余裕がある場合に、無線LANにおける送信電力の増加を許可するようにしたが、無線LANの送信電力増加を優先的に行うようにしてもよいし、或いは、コードレス子機4の送信電力低下と無線LANの送信電力増加とを並行して行ってもよい。
デジタルコードレス電話の通信品質が悪い場合についても同様であり、上記実施形態では、コードレス子機4の送信電力を最大値にまで増加させてもなお且つまだ通信品質が悪い場合に、無線LANにおける送信電力の低下を要求するようにしたが、無線LANの送信電力低下を優先的に行うようにしてもよいし、或いは、コードレス子機4の送信電力増加と無線LANの送信電力低下とを並行して行ってもよい。
また、上記実施形態では、コードレス子機4の送信電力増加によって無線LANにおける通信品質が悪化した場合、警告を出力するようにしたが、警告出力に代えて、或いは警告出力と共に、無線LANによる通信自体を停止するようにしてもよい。また、無線LANにおいても定期的にBERを測定するようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、通信品質の評価を、BERを測定してその値に基づいて行うようにしたが、これはあくまでも一例であり、例えば、パリティビットを用いたパリティチェックを実行することによって評価することもできるなど、その評価方法は種々考えられる。
また、上記実施形態では、IEEE802.11bの無線LANと、周波数ホッピング方式のデジタルコードレス電話とが同一エリア(同一筐体内)に併存する場合について説明したが、これ以外にも、例えばIEEE802.11bとBluetoothが併存する場合、或いはIEEE802.11gとデジタルコードレス電話とが併存する場合など、周波数帯域が重複するものの一方の使用チャネルを避けて他方の使用チャネルを設定可能なあらゆる通信システムにおいて本発明を適用できる。
本実施形態の無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。 複合機の構成を示すブロック図である。 デジタルコードレス子機の構成を示すブロック図である。 アクセスポイントの構成を示すブロック図である。 デジタルコードレス電話と無線LANの通信品質(BER)の相対関係を説明するための説明図である。 複合機の主制御部にて実行される、デジタルコードレス通信品質保持処理を示すフローチャートである。 複合機の主制御部にて実行される、無線LAN送信電力制御処理を示すフローチャートである。 コードレス子機にて実行される、子機送信電力設定処理を示すフローチャートである。
1…無線通信システム、2…複合機、3…アクセスポイント、3a,4a,20a,30a…アンテナ、4…デジタルコードレス子機、5…無線LAN端末、6…ルータ、7…有線LAN端末、8…インターネット網、9…電話回線網、10…主制御部、15,65…BER測定用データ、20…デジタルコードレス通信制御部、21,31,66,77…ベースバンド処理部、22,32…一次変復調部、26,36,67,76…RF部、27,33…二次変復調部、30,72…無線LAN制御部、41,55…再生部、42…音声入出力部、43…ハンドセット、46…経路切換部、51,71…制御部、52…子機通信制御部、53…送受話部、73…ネットワークコントローラ

Claims (17)

  1. 第1の通信制御手段及び予め決められた第1の通信方式で前記第1の通信制御手段と相互に無線通信可能な第1の通信装置を有する第1無線通信システムと、
    第2の通信制御手段及び前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式で前記第2の通信制御手段と相互に無線通信可能な第2の通信装置を有する第2無線通信システムと、
    を有し、前記第1無線通信システムにおける無線通信で用いられる第1の周波数帯域と前記第2無線通信システムにおける無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するような無線通信システムであって、
    前記第1無線通信システムは、当該第1無線通信システムにおける通信品質を評価する第1評価手段を備え、
    前記第1の通信制御手段は、前記第1評価手段による評価結果を前記第2の通信制御手段へ通知する通知手段を備え、
    前記第2の通信制御手段は、前記通知手段から通知された前記評価結果に応じて前記第2無線通信システムにおける通信品質を制御する通信品質制御手段を備え、
    前記第1の通信制御手段又は前記第1の通信装置の少なくとも一方は、前記第1評価手段による評価結果に応じて自身の送信電力を制御する電力制御手段を備え、
    前記通信品質制御手段は、前記第1評価手段により前記通信品質が予め設定された第1の基準レベルより低いと評価されてその評価結果が前記通知手段によって通知されたとき、前記第2の通信制御手段又は前記第2の通信装置の少なくとも一方に対し、無線通信時の送信電力を低下させるか又は通信速度を低下させ
    前記電力制御手段は、前記第1評価手段により前記通信品質が前記第1の基準レベルより低いと評価された場合、自身の送信電力を増加させる
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1記載の無線通信システムであって、
    前記通信品質制御手段は、前記第1評価手段により前記通信品質が前記第1の基準レベルより高いと評価されてその評価結果が前記通知手段によって通知されたときは、前記第2の通信制御手段又は前記第2の通信装置の少なくとも一方に対し、無線通信時の送信電力を増加させるか又は通信速度を増加させる
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1又は2記載の無線通信システムであって、
    記電力制御手段は、前記第1評価手段により前記通信品質が前記第1の基準レベルより低いと評価された場合、予め設定された最大電力値を限度として、前記通信品質が前記第1の基準レベルに達するまで前記送信電力を増加させる
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記電力制御手段は、前記第1評価手段により前記通信品質が前記第1の基準レベルより高いと評価された場合、前記送信電力を低下させる
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項記載の無線通信システムであって、
    前記電力制御手段は、前記第1評価手段により前記通信品質が前記第1の基準レベルより高いと評価された場合、予め設定された最小電力値を限度として、前記通信品質が前記第1の基準レベルに達するまで前記送信電力を低下させる
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記電力制御手段は、前記第1評価手段による評価結果に基づき、前記通知手段の通知に先立って前記送信電力の制御を行い、
    前記通知手段は、前記電力制御手段による前記送信電力の制御が実行された後も前記第1評価手段によって前記通信品質が前記第1の基準レベルに達していないと判断された場合に、前記通知を行う
    ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項〜6いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記電力制御手段は、少なくとも前記第1の通信装置が備えていることを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項記載の無線通信システムであって、
    前記第1評価手段は、
    前記第1の通信装置に備えられ、通信品質の評価のために予め用意された評価用データを送信する送信手段と、
    前記第1の通信制御手段に備えられ、前記送信手段により送信された前記評価用データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された評価用データに基づいて通信品質の評価を行う評価実行手段と
    を備え、
    前記第1の通信装置が備える前記電力制御手段は、前記評価実行手段による評価結果に従って、前記第1の通信装置における前記送信電力の制御を行う
    ことを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項1〜8いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第2の通信制御手段は、
    前記第2無線通信システムにおける通信品質を評価する第2評価手段と、
    前記第2評価手段により前記第2無線通信システムの通信品質が予め設定された第2の基準レベルより低いと評価された場合にその旨を出力する評価出力手段と、
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  10. 請求項1〜9いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第1評価手段は、少なくとも、前記第1無線通信システムにおける無線通信が開始される毎に、前記通信品質の評価を行う
    ことを特徴とする無線通信システム。
  11. 請求項10記載の無線通信システムであって、
    前記第1評価手段は、前記無線通信が開始された後も定期的に前記通信品質の評価を行う
    ことを特徴とする無線通信システム。
  12. 請求項1〜11いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第1評価手段による前記評価は、受信データのビット誤り率に基づいて行われることを特徴とする無線通信システム。
  13. 請求項1〜12いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第1の通信方式は、周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式であり、
    前記第2の通信方式は、直接拡散方式によるスペクトラム拡散通信方式である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  14. 請求項13記載の無線通信システムであって、
    前記第1無線通信システムは、前記第1の通信制御手段を親機、前記第1の通信装置を子機として、前記親機と前記子機との間でデジタルデータ化された音声信号を送受信可能なデジタルコードレス電話システムであり、
    前記第2無線通信システムは、前記第2の通信制御手段が、前記第2の通信装置を介してその第2の通信装置と無線又は有線で通信可能に接続された通信端末と相互に通信可能な無線LANシステムである
    ことを特徴とする無線通信システム。
  15. 請求項1〜14いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第1の通信制御手段と前記第2の通信制御手段とは、同一の筐体内に備えられていることを特徴とする無線通信システム。
  16. 第1の通信制御手段及び予め決められた第1の通信方式で前記第1の通信制御手段と相互に無線通信可能な第1の通信装置を有する第1無線通信システムと、
    第2の通信制御手段及び前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式で前記第2の通信制御手段と相互に無線通信可能な第2の通信装置を有する第2無線通信システムと、
    を有し、前記第1無線通信システムにおける無線通信で用いられる第1の周波数帯域と前記第2無線通信システムにおける無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するような無線通信システムにおいて用いられる無線通信方法であって、
    前記第1無線通信システムにおける通信品質が予め設定された第1の基準レベルより低い場合、前記第2無線通信システム内の前記第2の通信制御手段又は前記第2の通信装置の少なくとも一方は、無線通信時の送信電力を低下させるか又は通信速度を低下させ、前記第1の通信制御手段又は前記第1の通信装置の少なくとも一方は、自身の送信電力を増加させる
    ことを特徴とする無線通信方法。
  17. め決められた第1の通信方式で第1の通信装置と相互に無線通信可能な第1の通信制御手段と、
    め決められた第2の通信方式で第2の通信装置と相互に無線通信可能な第2の通信制御手段と、
    備え、前記第1の通信方式による無線通信で用いられる第1の周波数帯域と前記第2の通信方式による無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するように構成された通信制御装置であって、
    前記第1の通信方式による無線通信の通信品質を評価する評価手段を備え、
    前記第1の通信制御手段は、
    前記評価手段による評価結果を前記第2の通信制御手段へ通知する通知手段と、
    前記評価手段により前記通信品質が予め設定された第1の基準レベルより低いと評価された場合に前記第1の通信装置へ送信電力を増加するよう要求する電力制御手段と、
    を備え、
    前記第2の通信制御手段は、前記評価手段により前記通信品質が前記第1の基準レベルより低いと評価されてその評価結果が前記通知手段によって通知されたとき、前記第2の通信制御手段又は前記第2の通信装置の少なくとも一方に対して無線通信時の送信電力を低下させるか又は通信速度を低下させる通信品質制御手段を備えている
    ことを特徴とする通信制御装置
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