JP4572880B2 - 無線通信システム、および無線通信装置 - Google Patents

無線通信システム、および無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4572880B2
JP4572880B2 JP2006190625A JP2006190625A JP4572880B2 JP 4572880 B2 JP4572880 B2 JP 4572880B2 JP 2006190625 A JP2006190625 A JP 2006190625A JP 2006190625 A JP2006190625 A JP 2006190625A JP 4572880 B2 JP4572880 B2 JP 4572880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
sleep
communication system
wireless communication
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006190625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008022146A (ja
Inventor
篤典 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2006190625A priority Critical patent/JP4572880B2/ja
Publication of JP2008022146A publication Critical patent/JP2008022146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4572880B2 publication Critical patent/JP4572880B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、通信方式が異なる二つの無線通信システムを有し、各無線通信システムで用いられる周波数帯域が互いに重複するような無線通信システムと、この無線通信システムにおいて用いられる無線通信装置に関する。
近年、比較的近距離の電子機器間を無線で接続するための無線通信方式が種々開発されている。例えば、無線LANに代表されるIEEE802.11b/gや、近距離通信で用いられるBluetoothなどがその一例である。
このうちIEEE802.11b/gでは、直接拡散方式のスペクトラム拡散(DSSS;Direct Sequence Spread Spectrum )による変調方式が用いられ、Bluetoothでは、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散(FHSS;Frequency Hopping Spread Spectrum )による変調方式が用いられる。このFHSS方式は、近年デジタル化が進みつつあるコードレス電話装置において、親機と子機との間の無線通信(音声信号や各種制御信号等の送受信)にも用いられている。
そして、近年の近距離無線通信の実用化およびその普及に伴い、上述した各通信方式(変調方式)による無線通信システムが同一エリア内で複数存在するようなケースも生じるようになってきた。例えば、家庭内の同じ部屋で無線LANとコードレス電話装置、或いは無線LANとBluetoothを併用する場合などがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−198867号公報
しかしながら、上記の各通信方式はいずれも、ISMバンド(Industry Science Medical band )と称される2.4GHz帯の周波数帯域が用いられるため、上記各通信方式を用いた複数の無線通信システムが同一エリア内に存在すると、異なる無線通信システム間で相互に電波が干渉し合い、双方の通信パフォーマンスが低下してしまうという問題がある。
即ち、例えばIEEE802.11bの無線LANでは、2.4GHz帯が14個のチャネル(一つのチャネルの帯域幅が約25MHz)に分割され、このうち一つのチャネルを用いて無線通信が行われる。一方、FHSS方式を用いたコードレス電話装置においては、2.4GHz帯が例えば89個のチャネル(一つのチャネルの帯域幅が約1MHz)に分割され、極めて短い時間(約0.1秒)ごとに使用チャネルを変更(ホッピング)させながら無線通信が行われる。そのため、この両者が同一エリア内に存在すると、FHSS方式においてホッピングされるチャネルが無線LANで使用中のチャネルの帯域と重複したとき、両者が干渉し合ってしまう。
特に近年、いわゆる複合機に代表されるように、ネットワーク(LAN)機能とコードレス電話機能を共に備えた機器が普及しつつあり、仮に無線LAN機能とデジタルコードレス電話機能の双方を備えた複合機を構成しようとすると、DSSS方式の無線LANモジュールとFHSS方式のデジタルコードレス電話モジュールとが同一筐体内に存在することになるため、上記問題(電波干渉)が顕著となる。
デジタルコードレス電話機能を備えた複合機において電波干渉が生じると、特にデジタルコードレス機能について実用上大きな問題が生じるおそれがある。即ち、デジタルコードレス電話機能は、音声信号をデジタルデータ化して子機と親機との間で送受信するものである。そのため、この音声データが電波干渉の影響を受けると、通話品質が劣化してしまうのである。そのため、少なくともコードレス電話機能については、電波干渉を受けずに通話品質を良好に保てるようにすることが望まれる。もちろん、無線LAN機能においても、電波干渉によって通信速度が低下したり、場合によっては通信自体が完全に遮断されてしまうおそれもある。
こういった電波干渉の問題を解決すべく、上記特許文献1には、無線LANとBluetoothとが同一エリアで用いられている場合において、各通信方式それぞれにおいてチャネル一つ一つのビットエラーレート(BER)の測定を行い、他の通信方式と電波干渉を起こしている(即ちBERが所定の基準値以上)ならばそのチャネルは使用しないようにする技術が記載されている。
しかし、上記方法だと、無線LANとBluetoothの双方において、各々、2.4GHz帯の全域(全チャネル)に渡ってチャネル毎にサーチ(BER検出)し、チャネル毎にその使用可否を判断するようにしているため、双方においてその処理負荷が大きくなる。特に複合機などのように、同一筐体において複数の無線通信システムが共存しているような場合などは、チャネル毎のBER検出処理の処理負荷が他の処理(他の機能)に悪影響を及ぼすおそれもある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、同一エリア内に使用可能周波数帯域の重複する無線通信方式が複数存在する場合であっても、各無線通信方式相互間の電波干渉を簡易的且つ効率的に防止して、実行中の無線通信の通信品質を良好に維持することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、第1の通信制御手段及び予め決められた第1の通信方式で前記第1の通信制御手段と相互に無線通信可能な第1の通信装置を有する第1通信システムと、第2の通信制御手段及び第1の通信方式とは異なる第2の通信方式で第2の通信制御手段と相互に無線通信可能な第2の通信装置を有する第2通信システムとを有し、第1通信システムにおける無線通信で用いられる第1の周波数帯域と第2通信システムにおける無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するような無線通信システムである。
そして、当該無線通信システムにおける通信モードとして、第1の通信モードと第2の通信モードとを有している。
このうち第1通信モードとは、第1通信システムにおいて第1の通信制御手段及び第1の通信装置がいずれも当該第1通信システム内の無線通信のための電波送受が可能なアクティブ状態であると共に、第2通信システムにおいて、第2の通信制御手段及び第2の通信装置のうち少なくとも第2の通信制御手段が当該第2通信システム内の無線通信のための電波送受が停止されたスリープ状態となるモードである。
一方、第2通信モードとは、第2通信システムにおいて第2の通信制御手段及び第2の通信装置がいずれも当該第2通信システム内の無線通信のための電波送受が可能なアクティブ状態であると共に第1通信システムにおいて第1の通信制御手段及び第1の通信装置がいずれも当該第1通信システム内の無線通信のための電波送受が停止されたスリープ状態となるモードである。
そして、通信モード切替手段が、通信モードを、第1通信モードと第2通信モードとの間で予め設定されたタイミングで交互に切り替える。
また、この通信モード切替手段は、次の各手段を備えている。即ち、第1通信システムに設けられ、第2通信システムからスリープ指示を受けたときに第1の通信制御手段を介して第1の通信装置へスリープ指示を送信すると共に第1の通信制御手段をアクティブ状態からスリープ状態へ切り替える第1主スリープ化手段と、第1の通信装置に設けられ、第1の通信制御手段からのスリープ指示を受信したときに第1の通信装置をアクティブ状態からスリープ状態へ切り替える第1副スリープ化手段と、第1の通信装置に設けられ、第1副スリープ化手段により第1の通信装置がスリープ状態にされてから予め設定された第1スリープ期間の経過後に、第1の通信装置をアクティブ状態に戻す第1副アクティブ化手段と、第1通信システムに設けられ、第1主スリープ化手段により第1の通信制御手段がスリープ状態にされてから第1スリープ期間の経過後に、第1の通信制御手段をアクティブ状態に戻すと共に第2通信システムへスリープ解除通知を送信する第1主アクティブ化手段と、第2通信システムに設けられ、第1通信システムからのスリープ解除通知を受けたときに第2の通信制御手段をアクティブ状態からスリープ状態へ切り替える第2主スリープ化手段と、第2通信システムに設けられ、第2主スリープ化手段により第2の通信制御手段がスリープ状態にされてから予め設定された第2スリープ期間の経過後に、第2の通信制御手段をアクティブ状態に戻すと共に第1通信システムへスリープ指示を送信する第2主アクティブ化手段と、を備えている。
これにより、通信モードが第1通信モードに設定されている間は、第1通信システムにおける無線通信は可能であって、第2通信システムでは少なくとも第2の通信制御手段は電波送受が停止されているため、第1通信システムは第2の通信制御手段による電波干渉を受けない。そのため、第2の通信装置からの電波が第1通信システムへ悪影響を及ぼさない程度のものである限り、第1通信システムでは良好な無線通信が可能となる。
そして、第1通信システムがアクティブ状態からスリープ状態へ切り替わるのは第2通信システムからスリープ指示を受けたときである。スリープ指示を受けると、第1の通信制御手段がスリープ状態に切り替わると共に第1の通信装置も結果的にスリープ状態に切り替わる。逆に第1通信システムがスリープ状態からアクティブ状態へ切り替わるのは、スリープ状態に切り替わってから第1スリープ期間の経過後である。なお、この第1スリープ期間の経過後は第2通信システムへスリープ解除通知が送信される。
逆に、通信モードが第2通信モードに設定されている間は、第2通信システムにおける無線通信が可能であって第1通信システムでは無線通信を行うことができないため、第2通信システムでは良好な無線通信が可能となる
そして、第2通信システム(第2の通信制御手段)がアクティブ状態からスリープ状態へ切り替わるのは、第1通信システムから上記スリープ解除通知を受けたときであって、逆にスリープ状態からアクティブ状態へ切り替わるのは、スリープ状態に切り替わってから第2スリープ期間の経過後である。なお、この第2スリープ期間の経過後は第1通信システムへスリープ指示が送信される。
つまり、第1通信システムのみが無線通信可能な状態(第2通信システムでは少なくとも第2の通信制御手段の電波送受が停止)と第2通信システムのみが無線通信可能な状態とが交互に切り替わるのである。そして、各通信システムは、自身が無線通信可能な通信モードに切り替わっている間に無線通信を行うことができる。
従って、請求項記載の無線通信システムによれば、各通信システムの双方が共に無線通信可能な状態とはならないため、各通信システム相互間の電波干渉を簡易的且つ効率的に防止することができ、各通信システムの通信品質を良好に維持することができる。また、通信モード切替手段を備えていることにより、各通信システムのアクティブ状態とスリープ状態の交互切り替えを確実に行うことができる。
記構成の無線通信システムは、更に、例えば請求項記載のように、第2主スリープ化手段が、第1通信システムからスリープ解除通知を受けたときに第2の通信制御手段を介して第2スリープ指示を無線送信するようにし、通信モード切替手段は更に、第2副スリープ化手段と第2副アクティブ化手段とを備えるようにするとよい。
第2副スリープ化手段は、第2通信システム内に備えられ、第2の通信制御手段からの第2スリープ指示を受信すると共に、該第2スリープ指示を受信したときに第2の通信装置をアクティブ状態からスリープ状態へ切り替える。
第2副アクティブ化手段は、第2通信システム内に備えられ、上記第2副スリープ化手段により第2の通信装置がスリープ状態にされてから第2スリープ期間の経過後に、該第2の通信装置をアクティブ状態に戻す。
つまり、第2通信システムにおいても、スリープ状態へ切り替わる際は第2の通信制御手段と第2の通信装置の双方がスリープ状態に切り替わる。アクティブ状態へ切り替わる際も、第2の通信制御手段と第2の通信装置の各々が、スリープ状態に切り替わってから第2スリープ期間の経過後にアクティブ状態に切り替わる。
このように、第1通信システムがアクティブ状態に切り替わって第2通信システムがスリープ状態に切り替わる際、第2通信システムにおいては第2の通信制御手段と第2の通信装置の双方がスリープ状態に切り替わるため、第1通信システムにおける無線通信時に第2通信システムからの電波干渉をより確実に防止することができる。
請求項又は記載の無線通信システムでは、請求項記載のように、第1主スリープ化手段が、第1通信システムにおける無線通信の実行中は、第2通信システムからのスリープ指示の有無にかかわらず第1の通信装置へスリープ指示を送信しないと共に、第1の通信制御手段をスリープ状態へ切り替えずにアクティブ状態に保持するようにするとよい。そして、第2の通信制御手段が第2主アクティブ化手段によってアクティブ状態に戻された時、第1通信システムにおいて無線通信実行中ならば、第2主スリープ化手段が第2の通信制御手段を再びスリープ状態に戻すようにするとよい。
このように構成された無線通信システムによれば、第1通信システムにおける無線通信実行中(即ち第2通信システムはスリープ状態)に第2通信システムにおいて上記第2スリープ期間が経過しても、その実行中の無線通信が終了するまでは第1通信システムはアクティブ状態に保持され、第2スリープ期間経過によって一旦はアクティブ状態化した第2通信システムも再びスリープ状態に切り替わるため、第1通信システムにおいて実行中の無線通信を確実かつ良好に終了させることができる。
特に請求項記載の無線通信システムにおいては、請求項記載のように、第1主スリープ化手段が、第1通信システムにおける無線通信の実行中は、第2通信システムからのスリープ指示の有無にかかわらず第1の通信装置へスリープ指示を送信しないと共に第1の通信制御手段をスリープ状態へ切り替えずにアクティブ状態に保持するのに加え、第2の通信制御手段が第2主アクティブ化手段によってアクティブ状態に戻されると共に第2の通信装置が第2副アクティブ化手段によってアクティブ状態に戻された時に、第1通信システムにおいて無線通信実行中ならば、第2主スリープ化手段が第2の通信制御手段を介して第2スリープ指示を無線送信すると共に第2の通信制御手段を再びスリープ状態に戻し、第2副スリープ化手段がその動作(上記第2スリープ指示に基づく第2の通信装置のスリープ状態化)を実行するようにするとよい。
このように構成された無線通信システムによれば、第1通信システムにおける無線通信実行中(即ち第2通信システムはスリープ状態)に第2通信システムにおいて上記第2スリープ期間が経過しても、その実行中の無線通信が終了するまでは第1通信システムはアクティブ状態に保持され、第2スリープ期間経過によって一旦はアクティブ状態化した第2通信システム(第2の通信制御手段及び第2の通信装置の双方)も再びスリープ状態に切り替わるため、第1通信システムにおいて実行中の無線通信をより確実かつ良好に終了させることができる。
一方、第2通信システムにおいても、無線通信実行中は少なくともその無線通信が終了するまでは当該第2通信システムをアクティブ状態に保持することが望まれる。そこで、請求項いずれかに記載の無線通信システムは、更に、請求項記載のように、第2主スリープ化手段が、第2通信システムにおける無線通信の実行中は、第1通信システムからのスリープ解除通知の有無にかかわらず、第2の通信制御手段をスリープ状態へ切り替えずにアクティブ状態に保持するようにするとよい。そして、第1の通信制御手段が第1主アクティブ化手段によってアクティブ状態に戻されると共に第1の通信装置が第1副アクティブ化手段によってアクティブ状態に戻された時、第2通信システムにおいて無線通信実行中ならば、第1主スリープ化手段が第1の通信制御手段を介して第1の通信装置へスリープ指示を無線送信すると共に第1の通信制御手段を再びスリープ状態に戻し、第1副スリープ化手段がその動作(上記スリープ指示に基づく第1の通信装置のスリープ状態化)を実行するようにするとよい。
このように構成された無線通信システムによれば、第2通信システムにおける無線通信実行中(即ち第1通信システムはスリープ状態)に第1通信システムにおいて上記第1スリープ期間が経過しても、その実行中の無線通信が終了するまでは第2通信システムはアクティブ状態に保持され、第1スリープ期間経過によって一旦はアクティブ状態化した第1通信システムも再びスリープ状態に切り替わるため、第2通信システムにおいて実行中の無線通信を確実かつ良好に終了させることができる。
ここで、第2通信システムが、第2の通信装置が第2の通信制御手段とは別の他の通信装置との間でも無線通信を実行可能に構成されている場合、第1通信システムがスリープ状態からアクティブ状態へ切り替わる際に第2通信システムにおいて第2の通信制御手段が無線通信を行っていなくても、第2の通信装置は無線通信実行中であるケースも起こりうる。そのような場合に第1通信システムをアクティブ状態に切り替えると、第2の通信装置からの電波の影響を受けて第1通信システムの通信品質が劣化するおそれがある。
そこで、請求項又は記載の無線通信システムにおいて、第2の通信装置が第2の通信制御手段とは別の他の通信装置との間でも無線通信を実行可能に構成されている場合は、請求項記載のように、第2主スリープ化手段が、第2通信システムにおいて無線通信が行われていない場合であっても第2の通信装置が上記他の通信装置との間で無線通信を実行中ならば、第1通信システムからのスリープ解除通知の有無にかかわらず、第2の通信装置へ第2スリープ指示を送信しないと共に第2の通信制御手段をスリープ状態へ切り替えずにアクティブ状態に保持するようにするとよい。そして、第1の通信制御手段が第1主アクティブ化手段によってアクティブ状態に戻されると共に第1の通信装置が第1副アクティブ化手段によってアクティブ状態に戻された時、第2通信システムにおいて少なくとも第2の通信装置が無線通信実行中ならば、第1主スリープ化手段が第1の通信制御手段を介して第1の通信装置へスリープ指示を無線送信すると共に第1の通信制御手段を再びスリープ状態に戻し、第1副スリープ化手段がその動作(上記スリープ指示に基づく第1の通信装置のスリープ状態化)を実行するようにするとよい。
このように構成された無線通信システムによれば、第2通信システムにおいて少なくとも第2の通信装置が無線通信実行中ならば、第2の通信制御手段が無線通信を行っていなくても第2通信システムはアクティブ状態に保持され、第1スリープ期間経過によって一旦はアクティブ状態化した第1通信システムも再びスリープ状態に切り替わるため、第2の通信装置にて実行中の無線通信を確実かつ良好に終了させることができる。
次に、請求項記載の無線通信システムは、請求項2,4,6のいずれかに記載の無線通信システムであって、第2の通信装置は、通信線を介して情報処理装置と相互に通信可能に接続されることによって第2の通信制御手段と情報処理装置との間の通信を中継すると共に、情報処理装置からの命令に従った処理を実行可能に構成されている。この情報処理装置内に、第2副スリープ化手段及び第2副アクティブ化手段が設けられている。そして、第2副スリープ化手段は、第2の通信装置のスリープ状態への切り替えを、第2の通信装置に対してスリープ指令を送出することにより行い、第2副アクティブ化手段は、第2の通信装置の前記アクティブ状態への切り替えを、第2の通信装置に対してアクティブ指令を送出することにより行う。そして、第2の通信装置は、情報処理装置からスリープ指令を受信したときに自身をスリープ状態へ切り替え、情報処理装置からアクティブ指令を受信したときに自身をアクティブ状態へ切り替える。
つまり、第2の通信制御手段が第2の通信装置と一対一で無線通信を行いつつ第2の通信装置を直接スリープ状態或いはアクティブ状態へ切り替えるのではなく、第2の通信装置を中継して情報処理装置と無線通信を行うことにより、この情報処理装置から第2通信装置に対してスリープ状態或いはアクティブ状態への切り替えを行わせるのである。
このように構成された無線通信システムによれば、第2の通信制御手段からの無線通信によって第2の通信装置を直接制御することが困難な場合であっても、情報処理装置を利用して間接的に第2の通信装置を制御(アクティブ状態或いはスリープ状態の切り替え)が可能となるため、第2の通信装置を比較的容易に制御することができる。
ここで、請求項2,4,6,7のいずれかに記載の無線通信システムにおいて、第2通信システムをスリープ状態に切り替える際、通信環境や無線通信システム全体の構成・配置によっては、必ずしも第2の通信装置までスリープ状態にする必要はないという場合もあり得る。そこで、第2通信システムをスリープ状態に切り替えるにあたっては、例えば請求項記載のように、第2の通信制御手段のみをスリープ状態に切り替えるか、或いは第2の通信制御手段に加えて第2の通信装置をもスリープ状態に切り替えるかを選択できるようにしてもよい。
即ち、第2通信システムにおける動作モードとして、第2主スリープ化手段が第1通信システムからスリープ解除通知を受けたときに第2スリープ指示の無線送信を行わない限定動作モードと、第2主スリープ化手段が第1通信システムからスリープ解除通知を受けたときに第2スリープ指示の無線送信を行う全体動作モードとを有し、限定動作モード及び全体動作モードのいずれか一方を選択的に切り替え可能な動作モード切替手段を備えるようにする。
これにより、限定動作モードを選択すれば、第2通信システムのスリープ状態時には第2の通信制御手段のみがスリープ状態に切り替わることとなり、全体動作モードを選択すれば、第2通信システムのスリープ状態時には第2の通信制御手段及び第2の通信装置の双方がスリープ状態に切り替わることとなる。
従って、上記構成の無線通信システムによれば、電波環境等に応じて、第2の通信装置までスリープ状態にするか否かをユーザ側で選択的に設定することが可能となるため、環境に応じた無線通信システムの構築が可能となる。
ところで、請求項1〜8いずれかに記載の無線通信システムにおいては、第1スリープ期間と第2スリープ期間は適宜決めることができるが、請求項記載のように、第1スリープ期間と第2スリープ期間との組み合わせを複数種類設定しておき、その複数種類の組み合わせのうち何れか一つを選択するスリープ期間選択手段を備えるようにしてもよい。この場合、通信モード切替手段は、第1スリープ期間及び第2スリープ期間として、スリープ期間選択手段により選択された組み合わせに対応したものを用いるようにすればよい。
このようにすることで、例えば第1スリープ期間よりも第2スリープ期間が長い組み合わせと、第2スリープ期間よりも第1スリープ期間が長い組み合わせを用意しておき、いずれか一方を選択できるようにすることができる。そして、第1通信システムの使用頻度が高い場合は後者の組み合わせを選択する、といった使い方が可能となる。
従って、上記構成の無線通信システムによれば、ユーザの用途や好み、使用頻度等に応じた適切な切り替えタイミング設定を行うことが可能となる
次に、請求項10記載の発明は、第1の通信制御手段及び予め決められた第1の通信方式で第1の通信制御手段と相互に無線通信可能な第1の通信装置を有する第1通信システムと、第2の通信制御手段及び第1の通信方式とは異なる第2の通信方式で第2の通信制御手段と相互に無線通信可能な第2の通信装置を有する第2通信システムと、を有し、第1通信システムにおける無線通信で用いられる第1の周波数帯域と第2通信システムにおける無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するような無線通信システムである。
そして、当該無線通信システムにおける通信モードとして、第1通信モードと、第2通信モードとを有している。
このうち第1通信モードは、第1通信システムにおいて第1の通信制御手段及び第1の通信装置がいずれも第1通信システム内の無線通信のための電波送受が可能なアクティブ状態であると共に、第2通信システムにおいて第2の通信制御手段及び第2の通信装置がいずれも第2通信システム内の無線通信のための電波送受が停止されたスリープ状態となる通信モードである。
第2通信モードは、第2通信システムにおいて第2の通信制御手段及び第2の通信装置がいずれも第2通信システム内の無線通信のための電波送受が可能なアクティブ状態であると共に第1通信システムにおいて第1の通信制御手段及び第1の通信装置がいずれも第1通信システム内の無線通信のための電波送受が停止されたスリープ状態となる通信モードである。
また、通信モードを第1通信モードと第2通信モードとの間で予め設定されたタイミングで交互に切り替える通信モード切替手段を備えており、第2の通信装置は、第2の通信制御手段とは別の他の通信装置との間でも無線通信を実行可能である。
そして、通信モード切替手段は、通信モードを第2通信モードから第1通信モードへ切り替える際、第2通信システムにおいて無線通信が実行中ならば、少なくともその実行中の無線通信が終わるまでは、第1通信モードへの切り替えを行わずに第2通信モードを保持し、第2通信システムにおいて第2の通信制御手段が無線通信を行っていなくても第2の通信装置が他の通信装置と無線通信を実行中ならば、少なくともその実行中の無線通信が終了するまでは、第1通信モードへの切り替えを行わずに第2通信モードを保持する。
つまり、第2の通信装置が他の通信装置と無線通信可能な構成においては、第2の通信制御手段と第2の通信装置との間で無線通信が行われていなくても、第2の通信装置が他の通信装置と無線通信を行っていることも予想される。そこで、第2通信モードから第1通信モードへの切り替え時は、たとえ第2の通信制御手段が無線通信を行っていなくても、第2の通信装置が他の通信装置と無線通信中であれば、引き続き第2通信モードを保持するのである。
従って、請求項10記載の無線通信システムによれば、各通信システムの双方が共に無線通信可能な状態とはならないため、各通信システム相互間の電波干渉を簡易的且つ効率的に防止することができ、各通信システムの通信品質を良好に維持することができる。
また、第2通信モード中に第2通信システムにおいて無線通信が開始された場合、その無線通信が終了するまでは第1通信モードへの切り替えが行われないため、第2通信システム内で開始された無線通信を確実に終了させることができる。
また、第2通信システムにおいて第2の通信装置が実行中の無線通信を確実に終了させることができる。また、第1通信モードでは第2の通信制御手段に加えて第2の通信装置もスリープ状態となるため、第1通信システムにおける無線通信の通信品質がより良好なものとなる。
上記構成の無線通信システムは、更に、請求項11に記載のように、通信モード切替手段は、通信モードを第1通信モードから第2通信モードへ切り替える際、第1通信システムにおいて無線通信が実行中ならば、少なくともその実行中の無線通信が終わるまでは、第2通信モードへの切り替えを行わずに第1通信モードを保持するようにするとよい。
このようにすることで、第1通信モード中に第1通信システムにおいて無線通信が開始された場合は、その無線通信が終了するまでは第2通信モードへの切り替えが行われないため、第1通信システム内で開始された無線通信を確実に終了させることができる。
ところで、請求項10又は11記載の無線通信システムにおいては、第1通信モードの継続期間と第2通信モードの継続期間は適宜決めることができるが、例えば請求項12記載のように、第1通信モードの継続期間と第2通信モードの継続期間との組み合わせを複数種類設定しておき、その複数種類の組み合わせのうち何れか一つを選択するスリープ期間選択手段を備えるようにしてもよい。この場合、通信モード切替手段は、スリープ期間選択手段により選択された組み合わせに対応した継続期間に従って通信モードを交互に切り替えるとよい。
このようにすることで、例えば第1通信モードよりも第2通信モードの継続期間が長い組み合わせと、第2通信モードよりも第1通信モードの継続期間が長い組み合わせを用意しておき、いずれか一方を選択できるようにすることができる。そして、第1通信システムの使用頻度が高い場合は後者の組み合わせを選択する、といった使い方が可能となる。
従って、上記構成の無線通信システムによれば、ユーザの用途や好み、使用頻度等に応じた適切な切り替えタイミング設定を行うことが可能となる。
そして、上記各請求項12のいずれかに記載の無線通信システムは、請求項13に記載のように、第1の通信方式が周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式であり、第2の通信方式が直接拡散方式によるスペクトラム拡散通信方式である場合に適用することができ、その場合、両通信方式を良好に共存させることができる。
この場合さらに、請求項14記載のように、第1通信システムがデジタルコードレス電話システムであり、第2通信システムが無線LANシステムであると、特に効果的である。ここでいうデジタルコードレス電話システムは、外部の電話回線網に接続された電話端末との間で音声通話を実現すると共に第1の通信制御手段を介して第1の通信装置と電話回線網とを接続する通話制御手段を有し、該通話制御手段を介して第1の通信装置が電話回線網と接続される場合に第1の通信装置と第1の通信制御手段との間でデジタルデータ化された音声信号が送受信されるシステムである。また、ここでいう無線LANシステムは、第2の通信制御手段と第2の通信装置との間での無線通信、又は、第2の通信装置と無線若しくは有線にて通信可能に接続された通信端末が第2の通信装置を介して第2の通信制御手段と相互に通信可能なシステムである。
周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式を用いたデジタルコードレス電話システムにおいて、無線通信に使用する周波数チャネル(ホッピングさせる周波数チャネル)が無線LANで使用中の周波数チャネルに重複してしまうと、両者が干渉し、デジタルコードレス電話システムの子機での通話品質が劣化してしまう。そこで、無線LANとデジタルコードレス電話システムとを有する無線通信システムにおいて本発明を適用すれば、子機での通話品質を良好に維持することが可能となる。
そして請求項15記載のように、第1の通信制御手段と第2の通信制御手段とが同一の筐体内に備えられているような構成において本発明を適用すれば、電波干渉を防止して双方が良好な通信を行うことができるため、特に効果的である。
請求項16記載の発明は、請求項15いずれかに記載の無線通信システムで用いられる無線通信装置であって、少なくとも第1の通信制御手段と第2の通信制御手段とが同一筐体内に備えられてなるものである。
このように第1の通信制御手段と第2の通信制御手段とが同一筐体内に備えられてなる無線通信装置では、同じ筐体内に周波数帯域が重複する異なる通信方式が併存することになり、両通信方式相互間の電波干渉が問題となるが、上記(請求項15)のように、一方の通信制御手段がアクティブ状態のときは他方の通信制御手段がスリープ状態となるよう構成されている。そのため、両通信制御手段が同一筐体内にあっても相互の電波干渉が防止され、両通信方式の共存が可能な無線通信装置の提供が可能となる。
特に、請求項1〜9のいずれかに記載の無線通信システムで用いられる無線通信装置としては、請求項17記載のように、第1の通信制御手段、第2の通信制御手段、第1主スリープ化手段、第1主アクティブ化手段、第2主スリープ化手段、及び第2主アクティブ化手段が同一筐体内に備えられてなるものとして構成することができ、その場合、上記請求項16と同等の効果が得られる。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)無線通信システム全体の構成
図1に、本実施形態の無線通信システムの概略構成を示す。図1に示す如く、本実施形態の無線通信システム1は、無線LAN機能及びデジタル方式によるコードレス(CL)電話機能を備えた複合機2と、この複合機2と他の無線LAN端末5或いは有線LAN端末7等との間の通信を中継するアクセスポイント3と、複合機2と無線により音声信号等の送受信を行う、デジタルCL電話機能における子機として機能するデジタルコードレス(CL)子機4とを備えている。
複合機2は、同一筐体内に、主としてベース基板20とメイン基板30の2つの基板を備え、各基板20,30に、デジタルCL電話機能や無線LAN機能をはじめプリンタやスキャナなどの当該複合機2が備える各種機能を実現するための各種回路が形成されている。
このうちベース基板20には、デジタルCL電話機能を実現するための回路(デジタルCL制御部)が形成されており、メイン基板30には、無線LAN機能を実現するための回路をはじめ、外線通話機能(デジタルCL電話機能におけるいわゆる親機としての機能)やプリンタ、スキャナ等の各種機能を実現するための回路(主制御部)が形成されている。そして、メイン基板30には電話回線網(外線)9が接続され、これにより複合機2から電話回線網9を介して外線通話を行うことができる。
また、ベース基板20とメイン基板30の相互間は、必要に応じてアナログ音声信号や各種制御指令が入出力される(詳細は後述)。そのため、デジタルCL子機4を用いた外線通話時は、電話回線網9とベース基板20との間(ひいては電話回線網9とデジタルCL子機4との間)のアナログ音声信号をメイン基板30が中継することとなる。
なお、無線通信システム1全体のうち、デジタルCL電話機能を実現するための、ベース基板20とデジタルCL子機4、更にメイン基板30における外線通話機能を担う部分(親機として機能する部分)を含むシステムを、以下、デジタルCLシステムという。このデジタルCLシステムは本発明の第1通信システムに相当するものである。これに対し、無線通信システム1全体のうち、無線LAN機能を実現するための、メイン基板30(詳しくは無線LAN機能を担う部分)とアクセスポイント3、更にはこのアクセスポイント3を中継してメイン基板30が無線通信可能な他の通信装置(ここでは無線LAN端末5)を含むシステムを、以下、無線LANシステムという。この無線LANシステムは本発明の第2通信システムに相当するものである。
ベース基板20は、アンテナ20aを介してデジタルCL子機4と無線通信を行う。ベース基板20とデジタルCL子機4との間の無線通信方式、即ちデジタルCLシステムにおいて用いられる無線通信方式は、周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式(FHSS)である。
このFHSS方式による無線通信は、2.4GHz帯の周波数帯域(ISMバンド)にて行われる。具体的には、2.40GHz〜2.48GHzの帯域内において、ch1〜ch89まで89個のチャネルが設定されている。各チャネルの帯域幅は約1MHzである。そして、89個のチャネルのうち所定の複数チャネルが、予め設定されたホッピングシーケンスに従って一定時間毎(例えば約0.1秒毎)にホッピングされる。ホッピングするチャネルは、ベース基板20にて設定され、その設定されたチャネルがデジタルCL子機4へ伝送される。そのため、デジタルCL子機4は、ベース基板20から送信されるホッピングチャネルデータに従って、自身のホッピングチャネルを設定する。
一方、メイン基板30は、アンテナ30aを介してアクセスポイント3との間で直接拡散方式によるスペクトラム拡散通信方式(DSSS)を用いて無線通信を行う。このDSSSによる無線通信も、2.4GHz帯のISMバンドにて行われる。具体的には、2.40GHz〜2.48GHzの帯域内においてch1〜ch14まで14個のチャネルが設定されている。各チャネルの帯域幅は約25MHzである。
そして、無線LANシステムにおける中継装置として機能するアクセスポイント3は、ルータ6を介して有線LAN端末7や外部のインターネット網8に接続されている。これにより、メイン基板30は、このアクセスポイント3を介して他の無線LAN端末5と相互に通信を行うことができると共に、アクセスポイント3を介して有線LAN(有線LAN端末7等)への接続、ひいてはインターネット網8への接続が可能となる。
複合機2とアクセスポイント3との間での無線LANで用いられるチャネルは、アクセスポイント3が決定する。アクセスポイント3は、DSSS方式におけるch1〜ch14のうち自身で設定された一つのチャネルを示すチャネル情報を、当該アクセスポイント3が定期的に送信するビーコン信号によって外部へ伝える。そのため、複合機2内のメイン基板30では、アクセスポイント3から送信されるビーコン信号に含まれているチャネル情報に基づいて、アクセスポイント3との通信に用いるチャネルが設定される。
このように、本実施形態の無線通信システム1では、複合機2の内部に、デジタルCL電話機能を実現するベース基板20と無線LAN機能を実現するメイン基板30が搭載されている。そして、デジタルCLシステム及び無線LANシステムではそれぞれ、対応する通信方式を用いて外部(コードレス子機4或いはアクセスポイント3)との無線通信を行う。
(2)複合機の構成
次に、複合機2の内部構成について、図2に基づいてより詳細に説明する。複合機2は、既述の通り、デジタルCL制御部が形成されたベース基板20と、主制御部が形成されたメイン基板30とを備えているのに加え、更に、外線通話を行う際に用いる周知のハンドセット42、ハンドセット42を用いずに外線通話を行う際などに用いるマイク43、ハンドセット42を用いずに外線通話を行う際や各種メッセージの再生時などに用いられるスピーカ44、各種機能の動作状態を表示したりキーマトリックス48における各キーを点灯させたりするためのLED46、各種機能の種類や動作状態、当該複合機2の設定内容などが具体的に表示されるLCD47を備えている。
また、プリンタ(本実施形態ではインクジェット方式のプリンタ)の機能を実現するための、記録媒体へインクを吐出する記録ヘッド57、記録ヘッド57を記録媒体の主走査方向へ往復移動させるためのキャリッジ(CR)モータ56、記録媒体を副走査方向へ搬送させる搬送(LF)モータ55を備えている。
更に、スキャナの機能を実現するための、原稿の内容を読み取るCIS(Contact Image Sensor)51、このCIS51を原稿全体に渡って移動させる読取モータ54を備えている。
その他、図示は省略するものの、ファクシミリ機能も備えている。このファクシミリ機能は、当該複合機2において受信データを印刷したり原稿を読み取らせて送信する一般的な機能だけでなく、受信データをアクセスポイント3を介して無線LAN端末5或いは有線LAN端末7等に無線送信してこれら各端末5,7にて表示させたり、これら各端末5,7にて作成されアクセスポイント3を介して無線送信されてきたデータ(原稿)をファクシミリ送信する機能も備えている。
またもちろん、各端末5,7等からアクセスポイント3を介して無線送信されてきた印刷データを印刷する機能や、スキャナ機能の動作を各端末5,7等からの指示によってスキャナ機能を動作させる機能、スキャナ機能による読み取り後の原稿データをアクセスポイント3を介して各端末5,7等へ無線送信する機能なども備えている。
ベース基板20は、デジタルCLシステムにおける各種機能を実現するための各種制御プログラムが記憶されたROM22と、このROM22に記憶されている各種制御プログラムを実行するCPU21を備える。また、CPU21が各種演算を行うにあたって種々のデータが一時的に格納されるRAM23を備える。更に、電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリであるEEPROM24にも、各種プログラムやデータ等が格納されており、必要に応じてCPU21により適宜実行・使用される。音声IC26は、音声信号(アナログ)の経路を設定するための周知のICである。
また、ベース基板20は、デジタルCL子機4との間で無線通信を行うための無線通信モジュールであるデジタルCL通信モジュール25を備えている。このデジタルCL通信モジュール25(本発明の第1の通信制御手段に相当)は、デジタルデータ化された音声信号を所定の変調方式(例えばQPSKなど)で一次変調するなどの機能を持つベースバンド部や、一次変調されたデータを上記ホッピングシーケンスに従って周波数ホッピングさせるRF部を備え、これらによってFHSS方式の無線通信が実現される。
ベース基板20が備えるCPU21には、タイマ27が内蔵されている。このタイマ27は、CPU21が各種処理を実行するにあたって適宜使用されるものであるが、本実施形態では特に、デジタルCLシステムがスリープ状態(詳細は後述)になってから再びアクティブ状態(詳細は後述)に戻るまでの時間を計時する際にも用いられる。
メイン基板30は、無線LANシステムにおける各種機能をはじめ、外線通話機能(親機としての機能)やプリンタ、スキャナ等の各種機能を実現するための各種制御プログラムが記憶されたROM32と、このROM32に記憶されている各種制御プログラムを実行するCPU31を備える。また、CPU31が各種演算を行うにあたって種々のデータが一時的に格納されるRAM33を備える。更に、電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリであるEEPROM34にも、各種プログラムやデータ等が格納されており、必要に応じてCPU31により適宜実行・使用される。その他、LED46やLCD47を駆動するためのLCDドライバ45、通話時のダイヤル操作や各種設定など当該複合機2を外部から操作するための各種キーからなるキーマトリックス48を備えている。
また、メイン基板30には、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )36が備えられ、CPU31からの指令のもと、CIS51やモータドライバ52、ヘッド駆動回路53等を制御する。なお、モータドライバ52は、読取モータ54、LFモータ55、CRモータ56の各モータを駆動するためのドライバであり、ヘッド駆動回路53は、記録ヘッド57を駆動(インクを吐出)するための駆動回路である。
ASIC36には、タイマ50が内蔵されている。このタイマ50は、ASIC36が各種処理を実行するにあたって適宜使用されるものであるが、本実施形態では特に、無線LANシステムがスリープ状態(詳細は後述)になってから再びアクティブ状態(詳細は後述)に戻るまでの時間を計時する際にも用いられる。
このASIC36は、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter )58によってベース基板20のCPU21と相互に通信可能に接続されている。このUART58により、ベース基板20のCPU21は、デジタルCLシステムにおける動作状態やそれに基づく各種要求(外線接続・切断要求など)をASIC36に伝送(ひいてはCPU31に伝送)する。つまり、ベース基板20とメイン基板30との間の各種制御信号・制御指令等の伝送は、このUART58を介して行われる。
また、メイン基板30は、アクセスポイント3との間で無線通信を行うための無線通信モジュールである無線LANモジュール35を備えている。この無線LANモジュール35(本発明の第2の通信制御手段に相当)は、送信データ(デジタルデータ)をDSSS方式にて二次変調させると共にその二次変調後(スペクトル拡散後)のデータを所定の変調方式(例えばQPSKなど)で一次変調するなどの機能を持つベースバンド部や、一次変調後のデータを2.4GHzの通信周波数にアップコンバートするRF部を備えている。
その他、メイン基板30には、外部の電話回線網9と当該複合機2とを接続するインタフェースとしての半導体化DAA(半導体化データアクセスアレンジメント;SDAA)40、ファクシミリ通信時のデータのインタフェースを担うモデム39、アナログ音声信号のデジタルデータ化(又はその逆)を行うコーデック38、アナログ音声信号の経路設定を行う音声IC37を備えている。更に、USB(Universal Serial Bus)インタフェース(I/F)41を備えており、USBを用いた外部機器との相互データ送受信が可能となっている。
このように構成された複合機2において、電話回線網9を介して外線着信があると、その旨の信号がメイン基板30からUART58を介してベース基板20へ伝達され、ベース基板20がデジタルCL子機4と無線通信を行って外線着信があったことを伝える。これを受けてデジタルCL子機4は着信音を鳴動させることとなる。外線着信に対してデジタルCL子機4が応答(オフフック)した場合、或いはデジタルCL子機4から外線発呼をした場合も、デジタルCL子機4とベース基板20との間で無線通信が行われ、デジタルCL子機4での操作内容がベース基板20からUART58を介してメイン基板30に伝達される。これを受けて、メイン基板30は電話回線網9への外線発呼を行ったり、電話回線網9とベース基板20との間(ひいては電話回線網9とデジタルCL子機4との間)のアナログ音声信号の中継を行ったりする。
(3)デジタルCL子機の構成
図3に、デジタルCL子機4の構成を示す。図3に示す如く、デジタルCL子機4は、当該デジタルCL子機4の各種機能を実現するための各種制御プログラムが記憶されたROM62と、このROM62に記憶されている各種制御プログラムを実行するCPU61を備える。その他、ベース基板20と同様、RAM63やEEPROM64を備えている。また、当該デジタルCL子機4における各種機能の動作状態を表示したりキーマトリックス74における各キーを点灯させたりするためのLED73、各種機能の種類や動作状態、当該デジタルCL子機4の設定内容などが具体的に表示されるLCD72、これらLED73,LCD72を駆動するLCDドライバ71を備えている。
更に、複合機2のベース基板20との間(詳しくはデジタルCL通信モジュール25との間)で無線通信を行うための無線通信モジュールである子機通信モジュール65を備えている。この子機通信モジュール65も、デジタルCL通信モジュール25と同様、ベースバンド部67やRF部66を備えており、これらによってFHSS方式の無線通信が実現される。
また、CPU61には、タイマ76が内蔵されている。このタイマ76は、CPU61が各種処理を実行するにあたって適宜使用されるものであるが、本実施形態では特に、ベース基板20のCPU21に内蔵されたタイマ27と同様、デジタルCLシステムがスリープ状態(詳細は後述)になってから再びアクティブ状態(詳細は後述)に戻るまでの時間を計時する際にも用いられる。
その他、図示しないスピーカとマイクおよびこれらを駆動する駆動回路からなる送受話部70と、予め記憶された各種音声信号に基づく音声を再生する再生部68と、再生部68により再生された音声を出力するスピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部69とを備えている。
このように構成されたデジタルCL子機4が複合機2との間で無線通信を行うことにより、デジタルCL子機4を用いた外線通話や内線通話が可能となるほか、複合機2からの各種データ転送(例えば電話帳データや着信音データの転送など)も可能となる。
(4)アクセスポイントの構成
図4に、アクセスポイント3の構成を示す。図4に示す如く、アクセスポイント3は、当該アクセスポイント3の各種機能を実現するための各種制御プログラムが記憶されたROM82と、このROM82に記憶されている各種制御プログラムを実行するCPU81を備える他、RAM83やEEPROM84を備えている。また、無線LAN以外の他のネットワーク(例えば有線LAN等)と接続して相互にデータ送受信を実現するためのネットワークコントローラ89と、図示しないディスプレイや操作ボタン等からなるユーザI/F90とを備えている。ネットワークコントローラ89にはルータ6(図1参照)が接続されている。
更に、複合機2のメイン基板30との間(詳しくは無線LANモジュール35との間)で無線通信を行うための無線通信モジュールである無線LANモジュール85を備えている。この無線LANモジュール85も、複合機2内の無線LANモジュール35と同様、ベースバンド部87やRF部86を備えており、これらによってDSSS方式の無線通信が実現される。
(5)無線通信システムにおけるシステム優先モードについて
次に、本実施形態の無線通信システム1におけるシステム優先モードについて説明する。本実施形態の無線通信システム1では、デジタルCLシステムにおける無線通信と無線LANシステムにおける無線通信とが同時に実行されることにより双方の電波が干渉し合うのを防止すべく、いずれか一方のシステムにおいて無線通信実行中は他方のシステムは無線通信を行わないようにされている。
具体的には、図5に示すように、「A1」、「A2」、「A3」の3つのシステム優先モードが備えられ、これらのうちいずれか一つを選択的に設定できるよう構成されている。このうち「A1」は、無線LAN無効モードであり、無線LANシステムにおける無線通信は実行できずにデジタルCLシステムの無線通信のみが実行できるモードである。即ち、図5(a)に示すように、無線LANシステムは常時スリープ状態であり、デジタルCLシステムは常時アクティブ状態である。なお、スリープ状態とは、無線通信が停止されている状態をいい、アクティブ状態とは、無線通信が可能な状態をいう。
「A2」は、無線LAN有効&デジタルCL優先モードであり、無線LANシステムにおける無線通信は可能であるものの、デジタルCLシステムの無線通信の方が優先されるモードである。具体的には、図5(b)に示すように、デジタルCLシステムと無線LANシステムが交互にスリープ状態とアクティブ状態の間で切り替わる。つまり、一方がアクティブ状態のときは他方はスリープ状態となる。そして、デジタルCLシステムがアクティブ状態となる期間(無線LANシステムがスリープ状態となる期間でもある)が12sec(秒)(本発明の第2スリープ期間に相当)であるのに対し、無線LANシステムがアクティブ状態となる期間(デジタルCLシステムがスリープ状態となる期間でもある)は3sec(本発明の第1のスリープ期間)である。
「A3」は、無線LAN有効&無線LAN優先モードである。このモードは、デジタルCLシステムと無線LANシステムが交互にスリープ状態とアクティブ状態の間で切り替わることについては上記「A2」と同じであるが、デジタルCLシステムがアクティブ状態となる期間よりも無線LANシステムがアクティブ状態となる期間の方が長い。具体的には、図5(c)に示すように、デジタルCLシステムがアクティブ状態となる期間(無線LANシステムがスリープ状態となる期間でもある)が3secであるのに対し、無線LANシステムがアクティブ状態となる期間(デジタルCLシステムがスリープ状態となる期間でもある)は12secである。
なお、本実施形態では、デジタルCLシステムにおけるスリープ状態とは、デジタルCL子機4と複合機2内のベース基板20(詳しくはデジタルCL通信モジュール25)が共に電波送受を停止された状態である。一方、無線LANシステムにおけるスリープ状態とは、複合機2内のメイン基板30(詳しくは無線LANモジュール35)が電波送受を停止された状態である。つまり、本実施形態では、無線LANシステムがスリープ状態となっても、電波送受が停止されるのはあくまでも複合機2内の無線LANモジュール35だけであり、アクセスポイント3の動作自体は何ら制限されない。
システム優先モードが図5のように3種類に設定されている本実施形態においては、いずれのモードにおいても、無線通信を実行できるのはアクティブ状態になっている間のみであり、スリープ状態中は無線通信を行うことができない。但し、アクティブ状態中に無線通信が開始されたときは、その無線通信が終了するまでは、そのアクティブ状態が保持される。
即ち、図6(a)に示すように、デジタルCLシステムがアクティブ状態であって無線LANシステムがスリープ状態にあるときにデジタルCLシステムにおいてデジタルCL子機4を用いた通話が開始されると、その通話が終了するまではデジタルCLシステムはアクティブ状態に保持される。そのため、無線LANシステムは、スリープ状態に移行してから12sec経過したとき、通常は(デジタルCLシステムで無線通信が行われていないならば)アクティブ状態に移行するはずであるが、ここではデジタルCLシステムにおけるデジタルCL子機4での通話が実行中であるため、引き続き12secのスリープ状態に移行する。そして、再び12secが経過したとき、アクティブ状態への移行を試みるのであるが、ここでもまだデジタルCLシステムでの無線通信が実行されているため、再度12secのスリープ状態に移行する。そして、そのスリープ状態の最中にデジタルCLシステムにおける無線通信(デジタルCL子機4を用いた通話)が終了し、そのスリープ状態の終了時にデジタルCLシステムにおいて無線通信が実行されていなければ、無線LANシステムはアクティブ状態に移行する。このとき、デジタルCLシステムはスリープ状態に移行することとなる。
また、図6(b)に示すように、無線LANシステムがアクティブ状態であってデジタルCLシステムがスリープ状態にあるときに無線LANシステムにおける無線通信(アクセスポイント3との無線通信)が開始されると、その無線通信が終了するまでは無線LANシステムはアクティブ状態に保持される。そのため、デジタルCLシステムは、スリープ状態に移行してから3sec経過したとき、通常は(無線LANシステムで無線通信が行われていないならば)12secのアクティブ状態に移行するはずであるが、ここでは無線LANシステムにおける無線通信が実行中であるため、引き続き3secのスリープ状態に移行する。なおこのとき、デジタルCLシステムは、無線LANシステムの通信状態を確認するために一時的にアクティブ状態となるが、無線LANシステムが通信実行中であればすぐにまたスリープ状態に戻る。この一時的なアクティブ状態化はごく短時間であるため、実行中の無線LANシステムの無線通信に与える影響(電波干渉)はほとんど無視できるレベルである。
そして、再び3secが経過したとき、一時的にアクティブ状態に移行して無線LANシステム側の動作状態を確認するのであるが、ここでもまだ無線LANシステムでの無線通信が実行されているため、再度3secのスリープ状態に移行する。そして、そのスリープ状態の最中に無線LANシステムにおける無線通信が終了し、そのスリープ状態の終了時に無線LANシステムにおいて無線通信が実行されていなければ、デジタルCLシステムはアクティブ状態に移行する。このとき、無線LANシステムはスリープ状態に移行することとなる。
(5)無線通信システムにおける通信動作
次に、無線通信システム1の通信動作について、システム優先モードが「A2」(無線LAN有効&デジタルCL優先モード)に設定されている場合を例に挙げて、図7及び図8に基づいて説明する。
まず、デジタルCLシステムがスリープ状態(無線LANシステムはアクティブ状態)からアクティブ状態へ移行する際の動作について、図7に基づいて説明する。なお、図7において、「デジタルCL子機」に関する動作内容は、詳しくはデジタルCL子機4のCPU61により実行されるものであり、「ベース」に関する動作内容は、詳しくはベース基板20のCPU21により実行されるものであり、「メイン」に関する動作内容は、詳しくはメイン基板30のCPU31により実行されるものである。
デジタルCL子機4における子機通信モジュール65のスリープ状態が開始されると、デジタルCL子機4内のタイマ76が3secの計時を開始する。ベース基板20についても同様であり、ベース基板20におけるデジタルCL通信モジュール25のスリープ状態が開始されると、ベース基板20内のタイマ27が3secの計時を開始する。なお、デジタルCL子機4とベース基板20のスリープ開始タイミングは、後述する同期処理によりほぼ同じである。そして、デジタルCL子機4とベース基板20のスリープ状態中は、メイン基板30(詳しくは無線LANモジュール35)はアクティブ状態にされる(この状態は本発明の第2通信モードに相当)。
なお、上記各タイマ76,27は、スリープ状態になってから3secを計時する機能を備えていることから、図7、図8では「3secタイマ」と表記している。
デジタルCL子機4の子機通信モジュール65とベース基板20のデジタルCL通信モジュール25はいずれも、スリープ開始から3secが経過したら、各々対応するCPUによりスリープ状態が解除されてアクティブ状態に戻される。そして、デジタルCL子機4からは、そのスリープ状態の解除から所定時間αの経過後にベース基板20へスリープ解除通知が無線送信される。これを受けたベース基板20は、メイン基板30に対してUART58を介してスリープ解除通知を出力し、デジタルCLシステムがアクティブ状態になったことを知らせる。ここで、デジタルCL子機4におけるスリープ状態の解除は本発明の第1副アクティブ化手段が実行する処理に相当し、ベース基板20におけるスリープ状態の解除及びスリープ解除通知の出力は本発明の第1主アクティブ化手段が実行する処理に相当する。
ベース基板20(CPU21)からのスリープ解除通知を受けたメイン基板(CPU31)は、無線LANシステムの通信状態を確認する。即ち、無線LANモジュール35にて無線通信が実行中であるか否かを確認する。このとき、無線LANシステムの無線通信が行われていないならば(無線LAN非通信時)、ベース基板20へACK(スリープ解除許可)を出力すると共に無線LANモジュール35をスリープ状態にする。このスリープ状態への移行(スリープ開始)時に、ASIC36内のタイマ50による12secの計時を開始させる。なお、このASIC36内のタイマ50は、スリープ状態になってから12secを計時する機能を備えていることから、図7、図8では「12secタイマ」と表記している。
メイン基板30からの上記ACK(スリープ解除許可)を受けたベース基板20(CPU21)は、デジタルCL子機4へACK(スリープ解除許可)を無線送信すると共に、複合機2からデジタルCL子機4に対する通信操作(CL通信操作)が可能な状態に設定される。デジタルCL子機4においても、ベース基板20から送信されてきたACK(スリープ解除許可)を受信すると、複合機2に対する通信操作(CL通信操作)が可能な状態に設定される。なお、このようにメイン基板30の無線LANモジュール35がスリープ状態になると共にデジタルCLシステムにおけるベース基板20及びデジタルCL子機4の双方がアクティブ状態になっている状態が、本発明の第1通信モードに相当する。また、ベース基板20からのスリープ解除通知を受けてメイン基板30のCPU31が無線LANモジュール35をスリープ状態にする動作は、本発明の第2主スリープ化手段が実行する処理に相当する。
一方、ベース基板20(CPU21)からのスリープ解除通知を受けたメイン基板(CPU31)が無線LANシステムの通信状態を確認した結果、無線LANシステムの無線通信が実行中ならば(無線LAN通信時)、ベース基板20へNACK(スリープ解除不可)を出力する。
メイン基板30からの上記NACK(スリープ解除不可)を受けたベース基板20(CPU21)は、デジタルCL子機4へNACK(スリープ解除不可)を無線送信すると共に、デジタルCL通信モジュール25を再びスリープ状態に移行させる。このスリープ開始時にはベース基板20内のタイマ27が3secの計時を開始する。デジタルCL子機4においても、ベース基板20から送信されてきたNACK(スリープ解除不可)を受信すると、自身(子機通信モジュール65)を再びスリープ状態に移行させ、タイマ76による3secの計時を開始させる。
なお、メイン基板30からのNACK(スリープ解除不可)を受けてベース基板20のCPU21がデジタルCL通信モジュール25を再びスリープ状態に移行させる動作は、本発明(請求項)の第1主スリープ化手段が実行する処理に相当し、ベース基板20からのNACK(スリープ解除不可)を受けてデジタルCL子機4を再びスリープ状態に移行させる動作は、本発明(請求項)の第1副スリープ化手段が実行する処理に相当する。
次に、無線LANシステムがスリープ状態(デジタルCLシステムはアクティブ状態)からアクティブ状態へ移行する際の動作について、図8に基づいて説明する。
メイン基板30における無線LANモジュール35のスリープ状態が開始されると、ASIC36内のタイマ50が12secの計時を開始する。そして、12secが経過すると、メイン基板30(CPU31)は、デジタルCLシステムにおける無線通信の動作状態を確認する。即ち、デジタルCLシステムにおいてデジタルCL子機4とベース基板20との間で無線通信が実行中であるか否かを確認する。
このとき、デジタルCLシステムの無線通信が行われていないならば(デジタルCL非通信時)、ベース基板20へスリープ指示を出力すると共に、自身(無線LANモジュール35)のスリープ状態を解除してアクティブ状態に移行させる。このスリープ指示出力及び無線LANモジュール35のアクティブ状態への移行は、本発明の第2主アクティブ化手段が実行する処理に相当する。
ベース基板20(CPU21)は、メイン基板30からスリープ指示を受けると、デジタルCL子機4へスリープ指示を無線送信すると共に、その送信したスリープ指示に対する応答(ACK)を受信次第、自身をアクティブ状態からスリープ状態へ移行させる。このとき、タイマ27による3secの計時を開始させる。ベース基板20からのスリープ指示を受信したデジタルCL子機4は、ベース基板20へ応答(ACKを無線送信)すると共に自身をアクティブ状態からスリープ状態へ移行させる。このとき、タイマ76による3secの計時を開始させる。ここで、メイン基板30からのスリープ指示を受けてベース基板20がデジタルCL子機4へスリープ指示を無線送信すると共にベース基板20のデジタルCL通信モジュール25をスリープ状態に移行させる動作は、本発明の第1主スリープ化手段が実行する処理に相当する。また、ベース基板20からのスリープ指示を受信することによってデジタルCL子機4が自身をスリープ状態に移行させる動作は、本発明の第1副スリープ化手段が実行する処理に相当する。
一方、スリープ開始から12sec経過後にメイン基板30(CPU31)がデジタルCLシステムにおける無線通信の動作状態を確認したとき、デジタルCLシステムの無線通信が実行中ならば(デジタルCL通信中)、メイン基板30のCPU31はタイマ50による12secの計時を再スタートさせると共に無線LANモジュール35のスリープ状態を継続させる。このとき、デジタルCLシステムはアクティブ状態が継続され、実行中の無線通信がそのまま継続されることとなる。
ここまでは、無線通信システム1の通信動作について、システム優先モードが「A2」(無線LAN有効&デジタルCL優先モード)に設定されている場合を例に挙げて説明したが(図7及び図8)、システム優先モードが「A3」に設定されている場合についても、各タイマによる計時時間が異なるだけであって、それ以外の動作は基本的に同じである。なお、システム優先モードが「A1」(無線LAN無効モード)に設定されている場合については、無線LANシステム(常時スリープ状態)における無線通信は実行できずデジタルCLシステム(常時アクティブ状態)における無線通信が常時実行可能な状態となるだけであり、スリープ状態とアクティブ状態の切り替えは発生しない。
(6)優先度設定処理およびデジタルCLシステムにおける同期処理
次に、メイン基板30のCPU31にて実行される優先度設定処理と、デジタルCLシステムにおけるベース基板20のCPU21及びデジタルCL子機4のCPU61にて実行される同期処理について説明する。
まず、メイン基板30のCPU31にて実行される優先度設定処理について、図9に基づいて説明する。この処理は、ユーザによる所定の入力操作(キーマトリックス48による操作)によって開始されるものである。この処理が開始されると、まず、システム優先度モードの選択メニューとして、上述した三つのシステム優先度モード「A1」、「A2」、「A3」がLCD47に表示される(S110)。
この表示の中からユーザがいずれか一つのシステム優先度モードを選択し、所定の入力操作を行って選択を確定させると(S120:YES)、ベース基板20のCPU21に対して同期処理の開始要求を出力する(S130)。これにより、当該無線通信システムにおけるシステム優先度モードが「A1」〜「A3」のいずれかに設定されると共に、デジタルCLシステムにおいて後述する同期処理が開始されることとなる。
なお、この優先度設定処理におけるS110〜S120の処理は、本発明のスリープ期間選択手段が実行する処理に相当する。
次に、デジタルCLシステムにおけるベース基板20のCPU21及びデジタルCL子機4のCPU61にて実行される同期処理について、図10に基づいて説明する。なお、図10において「ベースCPU」とは、ベース基板20のCPU21が実行する処理であることを意味する。図10の同期処理は、上述した図9の優先度設定処理が実行されたとき(詳しくはS130の同期処理開始要求がなされたとき)、若しくは、複合機2の電源がオンされて複合機2が起動したときに開始される。また、電源がオンされているにも拘わらず同期処理が完了しない(同期がとれない)場合も、同期がとれるまでは所定周期で実行される。
この同期処理が開始されると、まずベース基板20(ベースCPU)がデジタルCL子機4へ同期信号を送信する(S210)。デジタルCL子機4は、ベース基板20からの同期信号を受信すると(S260:YES)、ベース基板20へ応答信号を送信する(S270)。そして、自身をスリープ開始(スリープ状態に移行)させると共にタイマ76による3secの計時を開始させる(S280)。
ベースCPUは、同期信号の送信後、デジタルCL子機4からの応答信号を待ち、応答信号を受信したら(S220:YES)、ベース基板20のデジタルCL通信モジュール25をスリープ開始(スリープ状態に移行)させると共にタイマ27による3secの計時を開始させる(S240)。
デジタルCL子機4からの応答信号がない状態が一定時間継続(タイムアウト)した場合は(S230:YES)、そのままこの同期処理を終了する。デジタルCL子機4からの応答信号が受信できずに同期がとれない原因としては、例えば、デジタルCL子機4のバッテリ不足や、デジタルCL子機4がベース基板20のデジタルCL通信モジュール25との通信圏外に置かれていること等が予想される。このような場合は、設定されているシステム優先度モードに応じたアクティブ状態・スリープ状態の切り替え(即ち図7,図8で例示した通常動作)は実行されない。
(7)第1実施形態の効果
以上説明した本実施形態の無線通信システム1では、デジタルCLシステムと無線LANシステムが共にアクティブ状態にはならず、一方がアクティブ状態のときは他方がスリープ状態となる。なお、図6(b)で説明した通り、自身がスリープ状態からアクティブ状態へ切り替わる際に他方の通信動作状態を確認するために一時的にアクティブ状態とすることは許容することとする(実質的には両システムがアクティブ状態になっているとしては扱わない)。
そのため、デジタルCLシステムと無線LANシステムの相互間の電波干渉を簡易的且つ効率的に防止することができ、各システムの通信品質を良好に維持することができる。
また、アクティブ状態にあるときに無線通信が開始された場合、その開始された無線通信が終了するまではアクティブ状態が保持され、他方のシステムがアクティブ状態になろうとしてもそれが阻止されるため、開始された無線通信を確実に終了させることができる。
また、システム優先モードとして、「A1」〜「A3」のいずれかが選択できるように構成されているため、ユーザは、自身の好みや周囲の電波環境、用途等に応じたモードを選択することができ、使い勝手のよいシステムの構築が可能となる。
更に、周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式を用いたデジタルCLシステムと、直接拡散方式のスペクトラム拡散通信方式を用いた無線LANシステムとが同一エリア内に存在している場合に、仮に両者の電波干渉が生じると、デジタルCLシステムにおけるデジタルCL子機4での通話品質が劣化してしまうのだが、本実施形態では、上記のように、いずれか一方のシステムがアクティブ状態のときは他方のシステムはスリープ状態となって、両者が共に無線通信を実行しないようにしている。そのため、デジタルCL子機4による音声通話の品質を良好に維持することが可能となる。本実施形態の複合機2のように、デジタルCLシステムと無線LANシステムとが同一筐体内に存在している場合には特に効果的である。
[第2実施形態]
(1)無線通信システム全体の構成
次に、第2実施形態の無線通信システムについて説明する。まず、本実施形態の無線通信システム100を図11に示す。図示の如く、本実施形態の無線通信システム100が第1実施形態の無線通信システムと異なるのは、主として、アクセスポイント3とパーソナルコンピュータ(以下「PC」という。本発明の情報処理装置に相当。)10が通信線11を介して相互に接続されていることと、メイン基板30がアクセスポイント3を中継してPC10と通信することにより、PC10からアクセスポイント3へ各種制御信号を出力できるようにされていることである。
上記第1実施形態では、無線LANシステムをスリープ状態にする際、メイン基板30の無線LANモジュール35をスリープ状態にするだけであったが、本実施形態では、メイン基板30の無線LANモジュール35に加えてアクセスポイント3もスリープ状態に移行させる。これを実現するために、PC10には、複合機2のメイン基板30からの各種指令等に応じてアクセスポイントを制御するためのアプリケーションソフトがインストールされている。これにより、メイン基板30のCPU31は、PC10にインストールされている上記アプリケーションソフトとの協働により、アクセスポイント3をアクティブ状態又はスリープ状態に切り替えることができる。以下、PC10の動作について説明するときは、特に断りのない限り、上記アプリケーションソフトに基づく動作を意味するものとする。
(2)無線通信システムにおける通信動作
本実施形態の無線通信システム100における具体的な通信動作について、システム優先モードが「A2」(無線LAN有効&デジタルCL優先モード)に設定されている場合を例に挙げて、図12及び図13に基づいて説明する。
まず、デジタルCLシステムがスリープ状態(無線LANシステムはアクティブ状態)からアクティブ状態へ移行する際の動作について、図12に基づいて説明する。なお、図12において、「AP」に関する動作内容は、詳しくはアクセスポイント(AP)3のCPU81により実行されるものであり、「PC」に関する動作内容は、詳しくはPC10のCPU(図示略)により実行されるものである。
図12の通信動作において、デジタルCLシステムのスリープ状態が解除されたときにベース基板20からメイン基板30へスリープ解除通知が出力されるところまでは、第1実施形態の図7と同じである。
ベース基板20からのスリープ解除通知を受けたメイン基板30(CPU31)は、スリープ解除可否問合せ(本発明の第2スリープ指示に相当)をAP3を介してPC10へ無線送信する。このスリープ解除可否問合せを受信したPC10は、通信線11を介してAP3へスリープ解除可否問合せを出力する。
このとき、AP3のCPU81は、自身が無線通信を実行中であるか否かを確認し、無線通信を行っていないならば(AP非通信時)、通信線11を介してPC10へACK(スリープ解除許可)を出力する。このACKを受けたPC10は、AP3を介してメイン基板30へACK(スリープ解除許可)を無線送信すると共に、AP3に対しても通信線
11を介してスリープ指示(本発明のスリープ指令に相当)を出力して、タイマによる12secの計時を開始する。このタイマは、図示は省略したもののPC10に内蔵されているものである。AP3は、PC10からの上記スリープ指示を受けて、自身をスリープ状態に移行させる。
PC10からのACK(スリープ解除許可)がメイン基板30にて受信されてからのメイン基板30の動作(スリープ状態化)及びデジタルCLシステムの動作(アクティブ状態化)については、第1実施形態の図7において一点鎖線で囲まれた「無線LAN非通信時」の動作と同じであるため、ここではその説明を省略する。
一方、PC10からのスリープ解除可否問合せを受けたAP3(CPU81)が自身の無線通信実行状態を確認した結果、無線通信を行っていたならば(AP通信中)、通信線11を介してPC10へNACK(スリープ解除不可)を出力する。このNACKを受けたPC10は、AP3を介してメイン基板30へNACK(スリープ解除許可)を無線送信する。
このようにしてPC10からのNACK(スリープ解除不可)がメイン基板30にて受信されてからのメイン基板30の動作(アクティブ状態継続)及びデジタルCLシステムの動作(スリープ状態化)については、第1実施形態の図7において一点鎖線で囲まれた「無線LAN通信時」の動作と同じであるため、ここではその説明を省略する。
次に、無線LANシステムがスリープ状態(デジタルCLシステムはアクティブ状態)からアクティブ状態へ移行する際の動作について、図13に基づいて説明する。
メイン基板30における無線LANモジュール35のスリープ状態が開始されると、ASIC36内のタイマ50が12secの計時を開始する。そして、12secが経過すると、メイン基板30(CPU31)は、無線LANモジュール35を一旦アクティブ状態とする。
一方、PC10においても、AP3のスリープ開始時にはタイマによる12secの計時が開始される。このPC10による12secの計時開始タイミングは、図12で説明したように、複合機2のメイン基板30における12secの計時開始タイミングとほぼ同じである。PC10において12secが計時されると、PC10は通信線11を介してAP3へスリープ解除指令(本発明のアクティブ指令に相当)を出力する。このスリープ解除指令を受けたAP3は、自身のスリープ状態を解除してアクティブ状態に移行させると共に、PC10へ応答(ACKを送信)する。このACKを受けたPC10は、AP3を介して複合機2のメイン基板30へスリープ解除通知を無線送信する。
メイン基板30のCPU31は、12secタイマの計時終了によってスリープ状態を解除した後、PC10からの上記スリープ解除通知を受信すると、デジタルCLシステムにおける無線通信の動作状態を確認する。即ち、デジタルCLシステムにおいてデジタルCL子機4とベース基板20との間で無線通信が実行中であるか否かを確認する。
このとき、デジタルCLシステムの無線通信が行われていないならば(デジタルCL非通信時)、AP3を介してPC10へACK(スリープ解除許可)を無線送信すると共に、ベース基板20へスリープ指示を出力する。これにより、メイン基板30による無線LANを用いた各種機能の実行・操作が可能となる。
メイン基板30から上記スリープ指示を受けたときのデジタルCLシステム側の動作(スリープ状態への移行)については、第1実施形態の図8において一点鎖線で囲まれた「デジタルCL非通信時」の動作と同じであるため、ここではその説明を省略する。
一方、PC10からのスリープ解除通知を受信したメイン基板30のCPU31がデジタルCLシステムにおける無線通信の動作状態を確認した結果、無線通信が行われていたならば(デジタルCL通信中)、AP3を介してPC10へNACK(スリープ解除不可)を無線送信すると共に、無線LANモジュール35をスリープ状態に移行させ、タイマ50による3secの計時を開始させる。また、このNACKをPC10が受信すると、PC10は通信線11を介してAP3へスリープ指示を出力すると共にタイマによる12secの計時を開始する。これにより、AP3はスリープ状態に移行することとなる。
なお、本実施形態のPC10は、本発明の第2副スリープ化手段及び第2副アクティブ化手段に相当するものである。
(3)第2実施形態の効果
以上説明した本実施形態の無線通信システム100では、第1実施形態と同様、デジタルCLシステムと無線LANシステムが共にアクティブ状態にはならず、一方がアクティブ状態のときは他方がスリープ状態となる。なお、自身がスリープ状態からアクティブ状態へ切り替わる際に他方の通信動作状態を確認するために一時的にアクティブ状態とすることは許容することとする(実質的には両システムがアクティブ状態になっているとしては扱わない)。
従って、第1実施形態と同様、デジタルCLシステムと無線LANシステムの相互間の電波干渉を簡易的且つ効率的に防止することができ、各システムの通信品質を良好に維持することができる。
これに加えて更に、本実施形態では、無線LANシステムのスリープ状態として、複合機2におけるメイン基板30の無線LANモジュール35をスリープ状態にするだけでなく、AP3もスリープ状態にして、AP3からの電波の影響をデジタルCLシステムが受けることのないようにしている。そのため、AP3をスリープ状態にしない第1実施形態の無線通信システム1に比べ、デジタルCLシステムにおける通信品質をより良好に維持することが可能となる。
また、本実施形態では、AP3のアクティブ状態化或いはスリープ状態化を、PC10から通信線11を介して制御することにより実現している。つまり、複合機2からの無線送信によって直接AP3を制御するのではなく、複合機2からみればAP3はあくまでも無線LANシステムにおける中継装置として利用しているだけであり、AP3の実施的な制御はPC10に任せている。そのため、複合機2からの無線通信によるAP3の直接的な制御が不可能な場合であっても、PC10を利用してAP3を間接的に制御することができるため、多種多様のアクセスポイントを本無線通信システム100におけるAP3として用いることができる。
[第3実施形態]
上記各実施形態では、デジタルCLシステムと無線LANシステムとを交互にアクティブ状態又はスリープ状態に切り替えることにより、両システムのいずれか一方のみが無線通信を実行できるようにしたが、本実施形態では、基本的には両システムともにアクティブ状態にある。そして、いずれか一方において実際に無線通信が開始された場合に、他方のシステムをスリープ状態に移行させるのである。図14を用いて具体的に説明する。
図14(a)に示す如く、無線通信が行われていない限り、デジタルCLシステムと無線LANシステムは共にアクティブ状態が維持される。
一方、図14(b)に示す如く、例えばデジタルCLシステムにおいて無線通信が開始されると、それまでアクティブ状態であった無線LANシステムはスリープ状態に移行する。そして、デジタルCLシステムにおける無線通信が終了すると、無線LANシステムは再びアクティブ状態に戻るのである。
逆に、両システムが共にアクティブ状態であるときに無線LANシステムにおける無線通信が開始されると、それまでアクティブ状態であったデジタルCLシステムはスリープ状態に移行する。そして、無線LANシステムにおける無線通信が終了すると、デジタルCLシステムは再びアクティブ状態に戻るのである。
このように構成された本実施形態の無線通信システムによれば、通常はデジタルCLシステムと無線LANシステムの双方がアクティブ状態であるものの、一方において無線通信が開始されたらその無線通信が終了するまでは他方がスリープ状態に移行するため、両システムの無線通信が同時に行われることがない。そのため、実行中の無線通信の通信品質を良好に維持することが可能となる。
なお、本実施形態の無線通信システムを実現するにあたり、いずれか一方で無線通信が開始された場合は、その無線通信が開始された側のCPUが他方のCPUに対して無線通信が開始された旨を通知すればよい。そして、その通知を受けたCPUが、その開始された無線通信が終了するまで自身をスリープ状態に移行させるようにするとよい。
即ち、例えばデジタルCLシステムにおいて無線通信が開始されたならば、ベース基板20のCPU21がメイン基板30へ無線通信が開始された旨を通知する。この通知を受けたメイン基板30のCPU31は、デジタルCLシステムにおける無線通信が終了するまでは、メイン基板30の無線LANモジュール35をスリープ状態にするのである
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は上記各実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、無線LANシステムのスリープ状態として、第1実施形態で説明したような、複合機2のメイン基板30における無線LANモジュール35のみをスリープ状態にする場合(本発明の限定動作モードに相当)と、第2実施形態で説明したような、メイン基板30の無線LANモジュール35に加えてAP3もスリープ状態にする場合(本発明の全体動作モードに相当)を説明したが、両者のうちいずれか一方をユーザ操作によって選択的に設定可能な構成とするようにしてもよい。
このように構成することで、無線通信システムを利用するユーザは、電波環境等に応じて、AP3までスリープ状態にすべきか否かを選択的に設定することが可能となるため、環境に応じた無線通信システムの構築が可能となる。
また、上記第2実施形態では、AP3をアクティブ状態化或いはスリープ状態化するにあたり、AP3と通信線11にて接続されたPC10を用いるようにしたが、複合機2のメイン基板30とAP3を通信線にて接続することにより、その通信線を介してメイン基板30からAP3を制御するようにしてもよい。この場合の通信線としては、例えば有線LANでもいいし、或いはUSBであってもよく、その種類は特に限定されない。
つまり、第2実施形態では、AP3をアクティブ状態或いはスリープ状態に切り替えるためのアプリケーションソフトをPC10にインストールして、PC10からAP3を制御するようにしたが、このアプリケーションソフトの機能を複合機2のメイン基板30(CPU31)が備えると共に、このメイン基板30とAP3とを有線接続するのである。このような構成によれば、AP3を制御するために別途PC10を用意する必要がないため、無線通信システムをより簡易的に構築することができる。
また、上記実施形態では、システム優先度モードとして「A1」〜「A3」の3種類の中から何れか一つを選択できるようにしたが、この3種類はあくまでも一例であって、各システムにおけるタイマの計時時間は適宜決めることができる。また、「A1」の逆パターンとして、デジタルCLが常にスリープ状態で無線LANシステムが常にアクティブ状態となるデジタルCL無効モードを設定できるようにしてもよい。
更に、上記実施形態はいずれも、アクセスポイントを用いて無線LANが構成されている場合(即ちインフラストラクチャモード)を例に挙げて説明したが、本発明の適用がインフラストラクチャモードへの適用に限定されるものではないことはいうまでもなく、アドホックモードの無線LANシステムに対しても適用できる。
第1実施形態の無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。 複合機の構成を示すブロック図である。 デジタルコードレス子機の構成を示すブロック図である。 アクセスポイントの構成を示すブロック図である。 実施形態の無線通信システムにおける3種類のシステム優先モードを説明するための説明図である。 無線通信が実行された場合におけるアクティブ状態とスリープ状態の切り替えタイミングを説明する説明図である。 第1実施形態における、デジタルCLシステムがスリープ状態からアクティブ状態へ移行する際の通信動作を示すシーケンス図である。 第1実施形態における、無線LANシステムがスリープ状態からアクティブ状態へ移行する際の通信動作を示すシーケンス図である。 優先度設定処理を表すフローチャートである。 同期処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態における、デジタルCLシステムがスリープ状態からアクティブ状態へ移行する際の通信動作を示すシーケンス図である。 第2実施形態における、無線LANシステムがスリープ状態からアクティブ状態へ移行する際の通信動作を示すシーケンス図である。 第3実施形態におけるアクティブ状態とスリープ状態の切り替えタイミングを説明する説明図である。
1,100…無線通信システム、2…複合機、3…アクセスポイント、4…デジタルCL子機、5…無線LAN端末、6…ルータ、7…有線LAN端末、8…インターネット網、9…電話回線網、10…PC、11…通信線、20…ベース基板、20a,30a…アンテナ、21,31,61,81…CPU、22,32,62,82…ROM、23,33,63,83…RAM、24,34,64,84…EEPROM、25…デジタルCL通信モジュール、27,50,76…タイマ、30…メイン基板、35,85…無線LANモジュール、36…ASIC、48,74…キーマトリックス、65…子機通信モジュール、66,86…RF部、67,87…ベースバンド部、89…ネットワークコントローラ

Claims (17)

  1. 第1の通信制御手段及び予め決められた第1の通信方式で前記第1の通信制御手段と相互に無線通信可能な第1の通信装置を有する第1通信システムと
    第2の通信制御手段及び前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式で前記第2の通信制御手段と相互に無線通信可能な第2の通信装置を有する第2通信システムと
    を有し、前記第1通信システムにおける無線通信で用いられる第1の周波数帯域と前記第2通信システムにおける無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するような無線通信システムであって、
    当該無線通信システムにおける通信モードとして、
    前記第1通信システムにおいて前記第1の通信制御手段及び前記第1の通信装置がいずれも当該第1通信システム内の前記無線通信のための電波送受が可能なアクティブ状態であると共に、前記第2通信システムにおいて、前記第2の通信制御手段及び前記第2の通信装置のうち少なくとも前記第2の通信制御手段が当該第2通信システム内の前記無線通信のための電波送受が停止されたスリープ状態となる第1通信モードと、
    前記第2通信システムにおいて前記第2の通信制御手段及び前記第2の通信装置がいずれも当該第2通信システム内の前記無線通信のための電波送受が可能なアクティブ状態であると共に前記第1通信システムにおいて前記第1の通信制御手段及び前記第1の通信装置がいずれも当該第1通信システム内の前記無線通信のための電波送受が停止されたスリープ状態となる第2通信モードと、を有し、
    前記通信モードを前記第1通信モードと前記第2通信モードとの間で予め設定されたタイミングで交互に切り替える通信モード切替手段を備え、
    前記通信モード切替手段は、
    前記第1通信システムに設けられ、前記第2通信システムからスリープ指示を受けたときに前記第1の通信制御手段を介して前記第1の通信装置へスリープ指示を送信すると共に前記第1の通信制御手段を前記アクティブ状態から前記スリープ状態へ切り替える第1主スリープ化手段と、
    前記第1の通信装置に設けられ、前記第1の通信制御手段からの前記スリープ指示を受信したときに当該第1の通信装置を前記アクティブ状態から前記スリープ状態へ切り替える第1副スリープ化手段と、
    前記第1の通信装置に設けられ、前記第1副スリープ化手段により当該第1の通信装置が前記スリープ状態にされてから予め設定された第1スリープ期間の経過後に、該第1の通信装置を前記アクティブ状態に戻す第1副アクティブ化手段と、
    前記第1通信システムに設けられ、前記第1主スリープ化手段により前記第1の通信制御手段が前記スリープ状態にされてから前記第1スリープ期間の経過後に、該第1の通信制御手段を前記アクティブ状態に戻すと共に前記第2通信システムへスリープ解除通知を送信する第1主アクティブ化手段と、
    前記第2通信システムに設けられ、前記第1通信システムからの前記スリープ解除通知を受けたときに前記第2の通信制御手段を前記アクティブ状態から前記スリープ状態へ切り替える第2主スリープ化手段と、
    前記第2通信システムに設けられ、前記第2主スリープ化手段により前記第2の通信制御手段が前記スリープ状態にされてから予め設定された第2スリープ期間の経過後に、該第2の通信制御手段を前記アクティブ状態に戻すと共に前記第1通信システムへ前記スリープ指示を送信する第2主アクティブ化手段と、
    を備えたことを特徴とする無線通信システム
  2. 請求項1記載の無線通信システムであって、
    前記第2主スリープ化手段は、前記第1通信システムから前記スリープ解除通知を受けたとき、前記第2の通信制御手段を介して第2スリープ指示を無線送信し、
    前記通信モード切替手段は、更に、
    前記第2通信システム内に備えられ、前記第2の通信制御手段からの前記第2スリープ指示を受信すると共に、該第2スリープ指示を受信したときに前記第2の通信装置を前記アクティブ状態から前記スリープ状態へ切り替える第2副スリープ化手段と、
    前記第2通信システム内に備えられ、前記第2副スリープ化手段により前記第2の通信装置が前記スリープ状態にされてから前記第2スリープ期間の経過後に、前記第2の通信装置を前記アクティブ状態に戻す第2副アクティブ化手段と、を有する
    ことを特徴とする無線通信システム
  3. 請求項1又は2記載の無線通信システムであって、
    前記第1主スリープ化手段は、前記第1通信システムにおける前記無線通信の実行中は、前記第2通信システムからの前記スリープ指示の有無にかかわらず、前記第1の通信装置へ前記スリープ指示を送信しないと共に前記第1の通信制御手段を前記スリープ状態へ切り替えずに前記アクティブ状態に保持し、
    前記第2の通信制御手段が前記第2主アクティブ化手段によって前記アクティブ状態に戻された時、前記第1通信システムにおいて無線通信実行中ならば、前記第2主スリープ化手段は前記第2の通信制御手段を再び前記スリープ状態に戻
    ことを特徴とする無線通信システム
  4. 請求項2記載の無線通信システムであって、
    前記第1主スリープ化手段は、前記第1通信システムにおける前記無線通信の実行中は、前記第2通信システムからの前記スリープ指示の有無にかかわらず、前記第1の通信装置へ前記スリープ指示を送信しないと共に前記第1の通信制御手段を前記スリープ状態へ切り替えずに前記アクティブ状態に保持し、
    前記第2の通信制御手段が前記第2主アクティブ化手段によって前記アクティブ状態に戻されると共に前記第2の通信装置が前記第2副アクティブ化手段によって前記アクティブ状態に戻された時、前記第1通信システムにおいて無線通信実行中ならば、前記第2主スリープ化手段が前記第2の通信制御手段を介して前記第2スリープ指示を無線送信すると共に前記第2の通信制御手段を再び前記スリープ状態に戻し、前記第2副スリープ化手段がその動作を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第2主スリープ化手段は、前記第2通信システムにおける前記無線通信の実行中は、前記第1通信システムからの前記スリープ解除通知の有無にかかわらず、前記第2の通信制御手段を前記スリープ状態へ切り替えずに前記アクティブ状態に保持し、
    前記第1の通信制御手段が前記第1主アクティブ化手段によって前記アクティブ状態に戻されると共に前記第1の通信装置が前記第1副アクティブ化手段によって前記アクティブ状態に戻された時、前記第2通信システムにおいて無線通信実行中ならば、前記第1主スリープ化手段が前記第1の通信制御手段を介して前記第1の通信装置へ前記スリープ指示を無線送信すると共に前記第1の通信制御手段を再び前記スリープ状態に戻し、前記第1副スリープ化手段がその動作を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項2又は4記載の無線通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、前記第2の通信制御手段とは別の他の通信装置との間でも無線通信を実行可能であり、
    前記第2主スリープ化手段は、前記第2通信システムにおいて前記無線通信が行われていない場合であっても前記第2の通信装置が前記他の通信装置との間で無線通信を実行中ならば、前記第1通信システムからの前記スリープ解除通知の有無にかかわらず、前記第2の通信装置へ前記第2スリープ指示を送信しないと共に前記第2の通信制御手段を前記スリープ状態へ切り替えずに前記アクティブ状態に保持し、
    前記第1の通信制御手段が前記第1主アクティブ化手段によって前記アクティブ状態に戻されると共に前記第1の通信装置が前記第1副アクティブ化手段によって前記アクティブ状態に戻された時、前記第2通信システムにおいて少なくとも前記第2の通信装置が無線通信実行中ならば、前記第1主スリープ化手段が前記第1の通信制御手段を介して前記第1の通信装置へ前記スリープ指示を無線送信すると共に前記第1の通信制御手段を再び前記スリープ状態に戻し、前記第1副スリープ化手段がその動作を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項2,4,のいずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、通信線を介して情報処理装置と相互に通信可能に接続されることによって前記第2の通信制御手段と前記情報処理装置との間の通信を中継すると共に、前記情報処理装置からの命令に従った処理を実行可能であり、
    前記第2副スリープ化手段及び前記第2副アクティブ化手段は、いずれも前記情報処理装置内に設けられ、
    前記第2副スリープ化手段は、前記第2の通信装置の前記スリープ状態への切り替えを、前記第2の通信装置に対してスリープ指令を送出することにより行い、
    前記第2副アクティブ化手段は、前記第2の通信装置の前記アクティブ状態への切り替えを、前記第2の通信装置に対してアクティブ指令を送出することにより行い、
    前記第2の通信装置は、前記情報処理装置から前記スリープ指令を受信したときに自身をスリープ状態へ切り替え、前記情報処理装置から前記アクティブ指令を受信したときに自身をアクティブ状態へ切り替える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項2,4,6,のいずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第2通信システムにおける動作モードとして、第2主スリープ化手段が前記第1通信システムから前記スリープ解除通知を受けたときに前記第2スリープ指示の無線送信を行わない限定動作モードと、前記第2主スリープ化手段が前記第1通信システムから前記スリープ解除通知を受けたときに前記第2スリープ指示の無線送信を行う全体動作モードとを有し、
    前記限定動作モード及び前記全体動作モードのいずれか一方を選択的に切り替え可能な動作モード切替手段を備えている
    ことを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項1〜8いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第1スリープ期間と前記第2スリープ期間との組み合わせが複数種類設定されており、
    前記複数種類の組み合わせのうち何れか一つを選択するスリープ期間選択手段を備え、
    前記通信モード切替手段は、前記第1スリープ期間及び前記第2スリープ期間として、前記スリープ期間選択手段により選択された組み合わせに対応したものを用いる
    ことを特徴とする無線通信システム。
  10. 第1の通信制御手段及び予め決められた第1の通信方式で前記第1の通信制御手段と相互に無線通信可能な第1の通信装置を有する第1通信システムと、
    第2の通信制御手段及び前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式で前記第2の通信制御手段と相互に無線通信可能な第2の通信装置を有する第2通信システムと、
    を有し、前記第1通信システムにおける無線通信で用いられる第1の周波数帯域と前記第2通信システムにおける無線通信で用いられる第2の周波数帯域とが重複するような無線通信システムであって、
    当該無線通信システムにおける通信モードとして、
    前記第1通信システムにおいて前記第1の通信制御手段及び前記第1の通信装置がいずれも当該第1通信システム内の前記無線通信のための電波送受が可能なアクティブ状態であると共に、前記第2通信システムにおいて前記第2の通信制御手段及び前記第2の通信装置がいずれも当該第2通信システム内の前記無線通信のための電波送受が停止されたスリープ状態となる第1通信モードと、
    前記第2通信システムにおいて前記第2の通信制御手段及び前記第2の通信装置がいずれも当該第2通信システム内の前記無線通信のための電波送受が可能なアクティブ状態であると共に前記第1通信システムにおいて前記第1の通信制御手段及び前記第1の通信装置がいずれも当該第1通信システム内の前記無線通信のための電波送受が停止されたスリープ状態となる第2通信モードと、を有し、
    前記通信モードを前記第1通信モードと前記第2通信モードとの間で予め設定されたタイミングで交互に切り替える通信モード切替手段を備え、
    前記第2の通信装置は、前記第2の通信制御手段とは別の他の通信装置との間でも無線通信を実行可能であり、
    前記通信モード切替手段は、前記通信モードを前記第2通信モードから前記第1通信モードへ切り替える際、前記第2通信システムにおいて前記無線通信が実行中ならば、少なくともその実行中の無線通信が終わるまでは、前記第1通信モードへの切り替えを行わずに前記第2通信モードを保持し、前記第2通信システムにおいて前記第2の通信制御手段が前記無線通信を行っていなくても前記第2の通信装置が前記他の通信装置と無線通信を実行中ならば、少なくともその実行中の無線通信が終了するまでは、前記第1通信モードへの切り替えを行わずに前記第2通信モードを保持する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  11. 請求項10記載の無線通信システムであって、
    前記通信モード切替手段は、前記通信モードを前記第1通信モードから前記第2通信モードへ切り替える際、前記第1通信システムにおいて前記無線通信が実行中ならば、少なくともその実行中の無線通信が終わるまでは、前記第2通信モードへの切り替えを行わずに前記第1通信モードを保持する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  12. 請求項10又は11記載の無線通信システムであって、
    前記第1通信モードの継続期間と前記第2通信モードの継続期間との組み合わせが複数種類設定されており、
    前記複数種類の組み合わせのうち何れか一つを選択するスリープ期間選択手段を備え、
    前記通信モード切替手段は、前記スリープ期間選択手段により選択された組み合わせに対応した前記各継続期間に従って前記通信モードを交互に切り替える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  13. 請求項〜12いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第1の通信方式は、周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信方式であり、
    前記第2の通信方式は、直接拡散方式によるスペクトラム拡散通信方式である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  14. 請求項13記載の無線通信システムであって、
    前記第1通信システムは、外部の電話回線網に接続された電話端末との間で音声通話を実現すると共に前記第1の通信制御手段を介して前記第1の通信装置と前記電話回線網とを接続する通話制御手段を有し、該通話制御手段を介して前記第1の通信装置が前記電話回線網と接続される場合に前記第1の通信装置と前記第1の通信制御手段との間でデジタルデータ化された音声信号が送受信されるデジタルコードレス電話システムであり、
    前記第2通信システムは、前記第2の通信制御手段と前記第2の通信装置との間での無線通信、又は、前記第2の通信装置と無線若しくは有線にて通信可能に接続された通信端末が前記第2の通信装置を介して前記第2の通信制御手段と相互に通信可能な無線LANシステムである
    ことを特徴とする無線通信システム。
  15. 請求項1〜14いずれかに記載の無線通信システムであって、
    前記第1の通信制御手段と前記第2の通信制御手段とは、同一の筐体内に備えられていることを特徴とする無線通信システム。
  16. 請求項1〜15いずれかに記載の無線通信システムで用いられる無線通信装置であって、
    少なくとも前記第1の通信制御手段と前記第2の通信制御手段とが同一筐体内に備えられてなることを特徴とする無線通信装置
  17. 請求項1〜9のいずれかに記載の無線通信システムで用いられる無線通信装置であって、
    少なくとも、前記第1の通信制御手段、前記第2の通信制御手段、前記第1主スリープ化手段、前記第1主アクティブ化手段、前記第2主スリープ化手段、及び前記第2主アクティブ化手段が同一筐体内に備えられてなる
    ことを特徴とする無線通信装置
JP2006190625A 2006-07-11 2006-07-11 無線通信システム、および無線通信装置 Active JP4572880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006190625A JP4572880B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 無線通信システム、および無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006190625A JP4572880B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 無線通信システム、および無線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008022146A JP2008022146A (ja) 2008-01-31
JP4572880B2 true JP4572880B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=39077800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006190625A Active JP4572880B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 無線通信システム、および無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4572880B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4634480B2 (ja) * 2008-03-31 2011-02-16 株式会社日立製作所 無線通信システム、端末装置及び制御ノード装置
JP5003564B2 (ja) * 2008-03-31 2012-08-15 ブラザー工業株式会社 主通信装置
JP5115852B2 (ja) * 2008-04-28 2013-01-09 国立大学法人電気通信大学 コグニティブ無線通信システム、通信方法、および通信機器
US8848607B2 (en) 2010-03-30 2014-09-30 Qualcomm Incorporated Method and apparatus to facilitate support for multi-radio coexistence
US9161233B2 (en) 2010-03-30 2015-10-13 Qualcomm Incorporated Method and apparatus to facilitate support for multi-radio coexistence
JP2012209717A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Oki Electric Ind Co Ltd 情報通信装置、及び情報通信プログラム
JP6122320B2 (ja) * 2013-03-15 2017-04-26 キヤノン株式会社 通信装置及びその制御方法、並びにプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002319948A (ja) * 2000-10-20 2002-10-31 Symbol Technologies Inc 2重モード無線データ通信
JP2004186713A (ja) * 2002-10-08 2004-07-02 Sharp Corp 通信制御方法及び通信装置
JP2004201272A (ja) * 2002-10-23 2004-07-15 Hitachi Ltd マルチモード無線通信装置およびそれに使用する高周波集積回路
JP2005529549A (ja) * 2002-06-07 2005-09-29 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 無線技術の共存

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002319948A (ja) * 2000-10-20 2002-10-31 Symbol Technologies Inc 2重モード無線データ通信
JP2005529549A (ja) * 2002-06-07 2005-09-29 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 無線技術の共存
JP2004186713A (ja) * 2002-10-08 2004-07-02 Sharp Corp 通信制御方法及び通信装置
JP2004201272A (ja) * 2002-10-23 2004-07-15 Hitachi Ltd マルチモード無線通信装置およびそれに使用する高周波集積回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008022146A (ja) 2008-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8144654B2 (en) Communication device performing communication according to two communication methods
JP4572880B2 (ja) 無線通信システム、および無線通信装置
JP3559757B2 (ja) 通信方法及び通信装置
JP4821657B2 (ja) 通信装置および通信システム
JP2008219193A (ja) 通信装置および通信システム
JP2007274538A (ja) 無線通信システム及び無線通信方法
JP5338737B2 (ja) 通信システム、通信装置および音声通話機器
JP4483821B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法、及び通信制御装置
CN111629410B (zh) 通信设备、计算机可读存储介质和通信设备的控制方法
JP4816659B2 (ja) 無線通信装置
JP4154262B2 (ja) 無線通信装置及びその制御方法
KR100372867B1 (ko) 블루투스 칩 내장 이동통신 단말기의 통신 전환 방법 및장치
JP5569403B2 (ja) 無線通信装置及び画像形成装置
JP4978631B2 (ja) 無線通信装置
JP2009224916A (ja) 無線通信装置
US8521088B2 (en) Communication apparatus and communication system
JPH10271040A (ja) 通信装置
JP3608133B2 (ja) 情報伝送装置及び情報伝送システム
JP3661341B2 (ja) 通信装置
JP3661342B2 (ja) 通信装置
KR100996084B1 (ko) 전류 소비를 최소화하기 위한 블루투스모듈을 구비한휴대용 단말기와 블루투스 액세스 포인트 간의 통신 연결방법
JP7304982B2 (ja) 通信装置、および、プログラム
JP6622874B2 (ja) 印刷装置及びその制御方法及びプログラム
KR19990015424A (ko) 무선휴대장치를 구비하는 팩시밀리에서 무선휴대장치설정내용 확인방법
KR100233405B1 (ko) 팩시밀리 무선휴대장치에서의 음악청취 서비스방법.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4572880

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3