JPH10271040A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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Publication number
JPH10271040A
JPH10271040A JP9070131A JP7013197A JPH10271040A JP H10271040 A JPH10271040 A JP H10271040A JP 9070131 A JP9070131 A JP 9070131A JP 7013197 A JP7013197 A JP 7013197A JP H10271040 A JPH10271040 A JP H10271040A
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calling
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JP9070131A
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Kazuya Taki
和也 滝
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線回線を介して通信を行う複数の機器を備
えた場合でも、同時発呼による衝突を防ぐことができ、
通信効率を向上させることのできる通信装置を提供する
こと。 【解決手段】 発呼機AとCは、短い周期T30により
ランダムに呼出周波数を切り換えながら呼出を行い、他
の端末BとDは、長い周期T40でランダムに呼出周波
数を選択して受信待機する。前記呼出周波数は、通信用
の周波数とは異なる周波数を有限個数選び、予め記憶さ
せておく。発呼機AとCは、全ての呼出周波数により呼
出を行うまでは、呼出周波数が重複しないように選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数ホッピング
方式により無線通信を行う通信装置の技術分野に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、外線に接続された親機と複数
の子機とを備え、該親機と子機との間において無線回線
によりデータの送受信を行う通信装置が開発されてい
る。例えば、特開平7−123183号公報に開示され
ている装置は、公衆回線に接続されファクシミリ機能を
有する1台の親機と、夫々に無線送受信装置を備えた複
数のパーソナルコンピュータ等の子機とを備えており、
公衆回線を通じて受信したファクシミリデータを宛先に
応じていずれかの子機に送信し、また、各子機から前記
親機に対して、受信したファクシミリデータについての
問い合わせ、あるいは親機を介してファクシミリ送信を
行えるように構成されている。
【0003】このような装置によれば、複数のパーソナ
ルコンピュータ等の子機から送られたファクシミリデー
タを、1台の親機でファクシミリ送信することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置においては、全子機が同一周波数で呼出、通信
を行うため、同時に発呼が生じた場合には衝突が生じ、
この衝突を避けるために複雑な制御を必要するという問
題があった。
【0005】また、従来の装置では、親機を介さなけれ
ば子機間における独立した通信を行うことはできないた
め、子機数の増加に応じて通信効率が減少するという問
題があった。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、無線回線を介して通信を行う複数の機器を備
えた場合でも、同時発呼による衝突を防ぐことができ、
通信効率を向上させることのできる通信装置を提供する
ことを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の通信装
置は、前記課題を解決するために、無線送受信手段を夫
々に有する複数の無線通信端末を備え、各無線通信端末
間における呼出と応答により各無線通信端末間の通信を
開始する通信装置であって、前記各無線通信端末の前記
無線送受信手段は、呼出状態においては、第一の周期毎
に、予め定められた複数の呼出周波数の中からランダム
に選択した周波数で呼出を行い、受信待機状態において
は、前記第一の周期よりも長い第二の周期毎に、予め定
められた複数の呼出周波数の中から呼出周波数を選択し
て受信待機することを特徴とする。
【0008】請求項1に記載の通信装置によれば、呼出
側の無線通信端末の無線送受信手段は、第一の周期毎
に、予め定められた複数の呼出周波数の中からランダム
に選択した周波数で呼出を行うので、複数の無線通信端
末が呼出を行う場合でも、呼出周波数が一致する確率は
小さく、呼出時における衝突を防ぐ。また、応答側は、
前記第一の周期よりも長い第二の周期毎に複数の呼出周
波数の中から呼出周波数を選択して受信待機するので、
上述のようにランダムに選択された周波数により呼び出
されても、呼出側の周波数と待機側の周波数が一致する
確率が大きくなり、短時間で応答が行われる。
【0009】請求項2に記載の通信装置は、前記請求項
1に記載の通信装置において、前記無線送受信手段は、
予め定められた複数の呼出周波数の全ての周波数の選択
が終了する一選択周期内においては、既選択の周波数と
は異なる周波数を選択することを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の通信装置によれば、前記
無線送受信手段は、予め定められた複数の呼出周波数の
全ての周波数の選択が終了する一選択周期内において
は、既選択の周波数とは異なる周波数を選択するので、
複数の無線通信端末が発呼を行っても、待機中の無線通
信端末を確実に呼び出す。
【0011】請求項3に記載の通信装置は、前記請求項
1または請求項2に記載の通信装置において、前記第二
の周期の長さは、前記第一の周期と予め定められた前記
呼出周波数の総数との積以上であることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の通信装置によれば、前記
第二の周期の長さは、前記第一の周期と予め定められた
前記呼出周波数の総数との積以上なので、前記第二の周
期中において確実に呼出側の周波数と待機側の周波数と
を一致させる。
【0013】請求項4に記載の通信装置は、前記請求項
1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信装置におい
て、前記呼出周波数は、応答後に行われる通信の際の周
波数とは異なる周波数であることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の通信装置によれば、前記
呼出周波数は、応答後に行われる通信の際の周波数とは
異なる周波数なので、他の通信中の無線通信端末に妨害
を与えることなく、呼出と応答が行われることになる。
【0015】請求項5に記載の通信装置は、前記請求項
1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信装置通信の
一単位であるフレームを切り換えるフレーム切換手段
と、切り換えたフレームに対応させる周波数を選択する
周波数選択手段とを更に備え、前記無線送受信手段は、
前記周波数選択手段にて選択された周波数により各フレ
ーム毎に送受信を行う周波数ホッピング方式による無線
送受信手段であって、前記フレームの切り換え周期を前
記第一の周期及び第二の周期とすることを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の通信装置によれば、フレ
ーム切換手段によりフレームが切り換えられる毎に、周
波数選択手段により呼出周波数が選択され、周波数ホッ
ピング方式により呼出と応答が行われるので、周波数の
利用効率が向上する。
【0017】請求項6に記載の通信装置は、前記請求項
5に記載の通信装置において、前記無線送受信手段は、
呼出及び応答時に用いるフレームの長さを、応答後に行
われる通信時に用いるフレームの長さよりも短くするこ
とを特徴とする。
【0018】請求項6に記載の通信装置によれば、呼出
及び応答時に用いるフレームの長さは、応答後に行われ
る通信時に用いるフレームの長さよりも短いので、呼出
に必要な時間を短縮して迅速な通信が行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図1乃至図8に基づいて説明する。図1は本発明の
一実施形態における通信装置を構成する親機及び子機の
概略構成を示すブロック図、図2は図1の通信装置に用
いられる無線通信部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0020】本実施形態における通信装置は、図1に示
す様に、一般の商用アナログ電話回線に有線接続され、
プリンタ機能及びファクシミリ機能並びに親子電話機能
を有する親機1と、更に前記親機1と周波数ホッピング
方式による無線接続された3台の音声端末子機3a〜3
cと、パーソナルコンピュータ等の3台のデータ端末6
a〜6cと、該データ端末6a〜6cに有線接続され、
前記親機1と周波数ホッピング方式による無線接続がな
された非音声データ用子機としての3台の無線アダプタ
4a,4b,4cとから構成されている。
【0021】まず、親機1の構成について説明する。親
機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリント機
能、及び親子電話機能を有する複合機であり、子機との
間で後述する周波数ホッピング方式の無線通信を行うた
めの無線送受信手段としての無線通信部11と、記録材
上に画像を形成する画像出力部12と、該画像出力部1
2に対して出力される画像データを一時的に記憶するバ
ッファ12aと、スキャナ等から構成される画像読取部
13と、該画像読取部13から出力される画像データを
一時的に記憶するバッファ13aと、該無線通信部11
により無線通信されるコード化された音声データと外線
通信される音声データとの間の相互の変換を行う音声変
換部14と、前記無線通信部11により無線通信される
画像データあるいは画像読取部13から出力される画像
データもしくは画像出力部12に対して出力される画像
データと、外線通信される非音声データとの間の相互の
変換を行うデータ変換部15と、該データ変換部15に
より取り扱われるデータを一時的に記憶するバッファ1
5aと、複数の外部回線8,9に接続された回線制御部
16と、前記無線通信部11を介して送受信される画像
データ等の非音声データの入出力先を切り換える切換部
17とを備えている。尚、当該親機1を操作するための
スイッチ等からなる操作部については図示を省略してい
る。
【0022】次に、以上の様な親機1を構成する各部の
構成について詳しく説明する。
【0023】無線通信部11は、図2に示す様に、音声
変換部14あるいはデータ変換部15にて取り扱われる
データと無線送受信されるデータとについて復調または
変調を行う変復調器51と、該変復調器51から出力さ
れた信号を通信用の周波数に変換するアップコンバータ
52と、該アップコンバータ52から出力される信号を
増幅するパワーアンプ53と、送信と受信とを切り換え
る送受切換器54と、アンテナ55と、受信された信号
の増幅するローノイズアンプ56と、該ローノイズアン
プ56から出力される信号の周波数を変換して変復調器
51に出力するダウンコンバータ57と、前記アップコ
ンバータ52及びダウンコンバータ57に前記変換用の
周波数を出力するPLL局部発振器58と、該PLL局
部発振器58に対して出力する後述のホップ周波数デー
タが記録されたホッピングテーブル59と、該ホッピン
グテーブル59から前記PLL局部発振器58に出力す
る周波数を選択するコントローラ60と、該コントロー
ラ60に対して選択すべき周波数の情報を順次切換指示
するホッピングカウンタ61と、該ホッピングカウンタ
61の指示動作の基準信号を出力するフレームカウンタ
62と、該フレームカウンタ62に対して基準クロック
を供給するクロック63とを備えている。
【0024】以上のような構成において、例えば外線8
及びデータ変換部15を介して入力された画像データが
変復調器51に出力されると、該画像データは変復調器
51において中間周波数信号に変調され、アップコンバ
ータ52に出力される。
【0025】アップコンバータ52は、ミキサを備えて
おり、前記変復調器51から出力される中間周波数信号
と、PLL局部発振器58から出力される発振周波数信
号とを乗算し、中間周波数信号と発振周波数信号の周波
数の和の周波数を有する通信用の周波数信号に変換す
る。尚、周波数変換は1段で行う必要はなく、他の局部
発振器を用いた2段構成でも良い。
【0026】前記アップコンバータ52により変換され
た通信用の周波数信号は、パワーアンプ53にて増幅さ
れ、増幅された信号は送受切換器54を通してアンテナ
55から送信される。
【0027】また、該アンテナ55で受信された信号
は、送受切換器54によって受信側に送られ、ローノイ
ズアンプ56により増幅されて、ダウンコンバータ57
に出力される。
【0028】ダウンコンバータ57も、前記アップコン
バータ52と同様にミキサを備えており、PLL局部発
振器58から出力される発振周波数信号を受信した信号
とを乗算することにより、受信信号と発振周波数信号の
周波数の差を周波数とする中間周波数信号に変換する。
尚、受信側においても、周波数変換は1段で行う必要は
なく、他の局部発振器を用いた2段構成でも良い。
【0029】前記ダウンコンバータ57により変換され
た中間周波数信号は、変復調器51に出力され、該変復
調器51において復調され、例えば画像データとしてデ
ータ変換部15及び回線制御部16を介して外線に出力
される。
【0030】また、クロック63からの出力をカウント
することにより、送受信の開始から所定時間経過したこ
とを判定したフレームカウンタ62は、ホッピングカウ
ンタ61をインクリメントし、コントローラ60に出力
する。コントローラ60は、インクリメントされたカウ
ンタ値に基づいて、前記ホッピングテーブル59から周
波数を選択し、PLL局部発振器58に出力する。これ
により、送受信される信号の周波数は、前記所定のホッ
ピングタイミングで次々にホップされ、秘匿性及び周波
数の利用効率性の高い無線通信が行われることになる。
【0031】図4はホッピングテーブルの内容を示す図
であり、図4においてMはホッピングカウンタ61のカ
ウンタ値、fはホッピング周波数を示す。例えば、M=
0の時f=f0、M=1の時f=g0が選択される。
【0032】以上のような各手段の動作制御及び電源の
オンオフ制御はコントローラ60により行われており、
コントローラ60はフレーム切換手段、あるいは周波数
選択手段として機能している。
【0033】次に、画像出力部12は、バッファに格納
されたデータを画像出力する手段であり、例えば電子写
真方式による感光体ドラム等を用いた手段、或いはサー
マルヘッドを用いた熱転写手段、もしくはインクジェッ
トヘッドを備えた手段等により構成されている。前記バ
ッファ12a,15aに格納されるデータとしては、無
線アダプタ4a,4b,4cを介してデータ用端末6
a,6b,6cから送信され、あるいは外線から送信さ
れるネットワーク通信データもしくは画像データ等が含
まれる。
【0034】また、画像読取部13は、スキャナ等から
構成され、スキャナ等により読み取られた画像データ
は、バッファ13aに一旦格納され、前記画像出力部1
2に出力されるか、あるいは前記無線通信部11を介し
て無線通信に供される。
【0035】音声変換部14は、図示しないCPUの制
御により、音声とデジタル信号との相互変換を行うコー
デック及び圧縮器から構成されており、子機3a〜3c
からデジタルコード化されて送信される音声データをア
ナログデータに変換して回線制御部16に出力すると共
に、回線制御部16を介して受信したアナログ音声デー
タを子機3a〜3cへ送信するためにデジタルコード化
するものである。
【0036】データ変換部15は、パーソナルコンピュ
ータ等から出力されるデジタルの非音声データあるいは
FAX信号等の画像信号を扱うバッファと、エラー訂正
処理等を行うデータ変換器等を備えており、例えばG3
規格に合致した端末特性と伝送手順を実現させるため
に、MH(Modified Huffman)方式等によりデータ圧縮
を行い、HDLCフレームを用いたバイナリー符号信号
方式を採用し、14400bpsの伝送速度によりデータの伝送
を行う。
【0037】外線制御を行うための回線制御部16は、
外部回線8,9に接続されており、CPU(図示せず)
の制御により、外部回線8,9からの信号を前記音声変
換部14またはデータ変換部15のいずれかに出力する
と共に、前記音声変換部14またはデータ変換部15か
ら出力されるデータを外部回線8,9のいずれかにより
送信させるものである。
【0038】切換部17は、無線通信部11の親機内部
における接続先を切り換えを行うスイッチング手段等か
ら構成されており、該接続先をバッファ15a側に切り
換えた場合には、無線通信部11を介して子機による外
線通信が行われることになる。また、前記接続先をバッ
ファ12aあるいはバッファ13a側に切り換えた場合
には、無線通信部11を介して画像読取部13にて読み
取られた画像データがデータ用端末6a〜6cに送信さ
れ、データ用端末6a〜6cから送信された画像データ
に基づいて画像出力部12にて画像形成が行われる。
【0039】次に、音声用端末子機3a〜3cの構成に
ついて説明する。
【0040】子機3a〜3cは、コードレス電話器であ
り、図1に示す様に、アンテナ31a〜31cを備え、
上述した無線通信部11と同様な構成の無線送受信手段
としての無線通信部32a〜32cと、上述した音声変
換部14と同様な構成に加えてA/D変換部を含む音声
変換部33a〜33cとを備えている。また、図示を省
略しているが、子機3a〜3cには、音声を入出力する
ためのマイク及びスピーカとが備えられている。
【0041】無線通信部32a〜32cは、前記無線通
信部11と同様な構成なので説明を省略する。但し、無
線通信部32a〜32cにおいて取り扱われるデータは
音声データのみである。
【0042】以上のような構成において、マイクから入
力された音声は、音声変換部33a〜33cにおいて例
えば19200bpsのデジタル信号に変換された後、デ
ジタルコード化され、前記無線通信部32a〜32cへ
出力される。そして、無線通信部32a〜32cにおい
て、上述したような周波数ホッピング方式によりアンテ
ナ31a〜31cから送信される。一方、アンテナ31
a〜31cで受信された信号は、無線通信部32a〜3
2cから音声変換部33a〜33cへと出力され、該音
声変換部33a〜33cによりデコード化された後、ア
ナログ音声信号に変換され、スピーカへ出力される。
尚、各部の制御は図示しないCPUにより行われてい
る。
【0043】次に、非音声データ端末子機としての無線
アダプタ4a〜4cの構成について説明する。無線アダ
プタ4a〜4cは、パーソナルコンピュータ或いはPD
A(Personal Digital Assistants)等の非音声データ
を取り扱うデータ用端末6a〜6cと接続されており、
図1に示す様に、アンテナ41a〜41cを備え、上述
した無線通信部11と同様な構成の無線送受信手段とし
ての無線通信部42a〜42cと、上述したデータ変換
器15と同様な構成のデータ変換部43a〜43cとを
備えている。
【0044】無線通信部42a〜42cは、前記無線通
信部11と同様な構成なので、説明を省略する。但し、
無線通信部42a〜42cにおいて取り扱われるデータ
は非音声データのみである。
【0045】データ用端末6a〜6cから出力される画
像データあるいはテキストデータ等は、データ変換部4
3a〜43cで無線通信用のデータとして変換され、無
線通信部42a〜42cによって、親機1へ周波数ホッ
ピング方式により無線送信される。また、親機1から送
信され、無線通信部42a〜42cで受信されたデータ
は、データ変換部43a〜43cで画像データまたはテ
キストデータ等に変換され、データ用端末6a〜6cに
送信される。尚、各部の制御は図示しないCPUにより
行われる。
【0046】本実施形態の通信装置は、以上のような構
成において、FAX受信、FAX送信、電話通信、及び
パーソナルコンピュータ等のデータ通信が可能であり、
それぞれの通信は、以下のような組み合わせで行われ
る。
【0047】 A.FAX受信:外部回線9→親機1→画像出力部12 B.FAX送信:画像読取部13→親機1→外部回線9 C.電話通信 :外部回線8←→親機1←→子機3a〜
3c D.データ通信:データ用端末6a〜6c←→無線アダ
プタ4a〜4c←→親機1←→外部回線9 E.内線通信1:子機3a〜3c←→子機3a〜3c F:内線通信2:データ用端末6a〜6c←→無線アダ
プタ4a〜4c←→無線アダプタ4a〜4c←→データ
用端末6a〜6c 以上のように、本実施形態の通信装置においては、音声
データと、FAXデータと、パーソナルコンピュータ等
から入出力される非音声データとが取り扱われるが、こ
れらのデータはそれぞれ性質が異なる。
【0048】つまり、音声データについては、通信速度
は遅くても良いが、リアルタイム双方通信が必要であ
り、電波の妨害による聴取障害を防ぐ必要がある。ま
た、FAXデータについては、14.4kbps程度の
データレートで、リアルタイム双方通信の必要性は無
い。更に、パーソナルコンピュータ等から入出力される
高速非音声データについては、高速転送あるいはパケッ
ト通信による高スループットが必要であり、64kbp
s以上のデータレートが必要である。
【0049】しかしながら、上述のような周波数ホッピ
ング方式による無線通信においては、ホップ時における
周波数の安定を図るための時間が必要であり、単位時間
当たりのホップ数によってデータレートに影響を与え
る。
【0050】つまり、単位時間当たりのホップ数が多い
場合には、データレートが低くなるため、前記のような
高速非音声データに対して不適当であり、逆に単位時間
当たりのホップ数が少ない場合には、データレートは高
くなる一方で、一つの周波数が妨害を受けると、聴感上
認識できる程の聴取障害を生じ、好ましくない。
【0051】また、データの種類に応じて単位時間当た
りのホップ数のみを変えるように構成した場合には、ホ
ップされる周波数の同期が、機器間において取れなくな
り、特に、上述したような音声データと非音声データと
の双方を取り扱う親機1においては、無線通信部11の
構成が複雑になってしまう。
【0052】そこで、本実施形態においては、周波数の
ホップをフレーム単位で行い、更に1フレーム内におい
て非音声データの送信または受信と音声データの送受信
を行う場合には、音声データの送受信を行う前にも周波
数のホップを行うように構成した。
【0053】具体的には、図3に示すように親機1にお
けるフレームは、第一ホップスロット70と、非音声デ
ータの送信または受信を行うためのデータスロット71
と、第二ホップスロット72と、音声データの送受信を
行うための音声スロット75とにより構成されている。
そして、音声スロット75は送信スロット73と受信ス
ロット74に分けられている。
【0054】また、音声データ用子機3a〜3cにおい
ては、ホップスロット80と、スリープスロット81
と、ウェイクスロット82と、音声スロット85とから
1フレームが構成されている。フレームの長さは親機の
ものと同様であり、また、音声スロット85は、親機の
フレームと同期を取るように、受信スロット83と送信
スロット84に分けられている。
【0055】更に、非音声データ用子機である無線アダ
プタ4a〜4cにおいては、ホップスロット90と、非
音声データの送信または受信を親機と同期して行うデー
タスロット91,92とを有しており、親機1と通信を
行う時にはデータスロット91を、他のデータ子機と通
信する時はデータスロット91とデータスロット92を
つないで用いる。
【0056】図3に示すホップスロット70,72,8
0,90は、ホップした周波数の安定のための期間であ
り、この期間においては、データの送受信は行われな
い。
【0057】但し、子機3a〜3cのホップスロット8
0は、親機1のホップスロット70,72あるいは無線
アダプタ4a〜4cのホップスロット90よりも長くな
るように構成されており、音声スロット85に重ならな
い範囲で充分に長くとることができる。これは、子機3
a〜3cにおける音声スロット85がフレームの後半部
に設けられているためであり、このように構成すること
により、PLL局部発振器58の周波数の安定化時間に
余裕を設けることができ、高価な高速のPLL局部発振
器を用いる必要がなくなる。
【0058】また、親機と子機3a〜3cとのホップタ
イミングは同期が取られているが、無線アダプタ4a〜
4cのホップタイミングと他のホップタイミングは同期
取りされていない。
【0059】データスロット71,91は、データレー
トが14.4kbps程度のFAXデータと、64kb
ps以上の高速な非音声データの送受信に用いる。この
データスロット71,91は、親機1と音声端末子機3
a〜3cとの通信を行う場合には、図3(a)に示すよ
うに期間T1の長さであるが、親機1と音声端末子機3
a〜3cとの通信を行わない場合には、図3(b)に示
すように期間T2の長さに変更される。このようなデー
タスロット長の変更情報は、親機1から無線アダプタ4
a〜4cに伝達されるようになっている。また、後述す
るように、無線アダプタ間同士の通信を行う場合にも、
非音声子機用送受信実行期間として、図3(b)のよう
に期間T2の長さのデータスロット91を用いる。
【0060】音声スロット75,85は、32kbps
あるいは64kbps以下の音声データ伝送に用いる。
但し、音声スロットについては、リアルタイム双方通信
が必要なため、TDD(時分割デュープレクス)を用い
て送受の切り換えを行う。
【0061】スリープスロット81においては、時間計
測のためのタイマーのみを動作させておけば、無線通信
部の殆どの電源をOFFすることができる。これによ
り、消費電力を少なくすることができる。このスリープ
スロット81が終了した後に、ウェイクスロット82に
おいて電源をONし、通信に備える。
【0062】本実施形態では、以上のような構造のフレ
ームを用いて通信を行うが、周波数のホップは、図3に
示すように、親機1においては、フレームが切り換えら
れるタイミングt0と、データスロット71が終了する
タイミングt1において行うこととした。また、タイミ
ングt0におけるホップと、タイミングt1におけるホ
ップとは、異なる周波数データ列から構成されるホップ
テーブルを用いて行うこととした。
【0063】また、音声子機端末3a〜3cにおいて
も、親機のフレーム切り換えタイミングと等しいt0に
て周波数のホップを行うこととし、このホップに用いる
周波数テーブルは、親機におけるタイミングt1におけ
るホップの際に用いるテーブルと同一の周波数データ列
を有するテーブルを用いた。
【0064】更に、無線アダプタ4a〜4cにおいて
は、親機と同期を取らずに周波数のホップを行うが、ホ
ップに用いるテーブルには、親機がt0のタイミングで
ホップする際に用いるホップ周波数データ列と同一の内
容の周波数データ列を有するテーブルを用いることとし
た。
【0065】具体的には、親機のデータスロットによる
送信または受信の際には、図4(a)に示すテーブルを
用いた。このテーブルは、f0〜fmからなる周波数デー
タ列と、g0〜gmからなる周波数データ列とが交互に並
べられており、ホッピングカウンタ61の値Mに従っ
て、f0,g0,f1…の順序で選択される。なお、これら
の周波数データ列の周波数データはランダムに配置され
ている。
【0066】また、親機は、M=2m+1の時、ホッピ
ングカウンタ61の出力からホッピングテーブルを読み
出さないようにすることにより、図3(b)に示すよう
に1フレーム内において1回のみ周波数ホップを行うよ
うにすることができる。
【0067】また、無線アダプタ4a〜4cにおいて
は、図4(b)に示すテーブルを用いた。このテーブル
は、f0〜fmからなる周波数データ列を有している。
【0068】更に、音声子機端末3a〜3cにおいて
は、図4(c)に示すテーブルを用いる。このテーブル
は、g0〜gmからなる周波数データ列を有している。
【0069】また、図4(d)のテーブルは、音声子機
同士の通信に用いるテーブル、図4(e)は無線アダプ
タ同士の通信に用いるテーブルである。
【0070】そして、図4(f)のテーブルは、次に説
明する呼出ホップパターンを構成する呼出周波数データ
0〜cnのテーブルである。呼出周波数データは、図4
(a)〜(d)に示す通信用の周波数データよりも個数
が少なく、周波数の値も通信用の周波数とは重ならない
ように設定されている。
【0071】つまり、本実施形態においては、各機器間
の呼出には、通信用の周波数パターンとは異なる呼出ホ
ップパターンを用いることとし、呼出時において呼出周
波数データc0〜cnをホップさせるように構成した。
【0072】また、呼出周波数は、例えば図5(a)に
示すように、通信に用いるF10,F11,F12,F
13の各周波数群の間に一つずつ配置することができ
る。
【0073】あるいは、図5(b)に示すように、通信
用の周波数群F14よりも低周波数側に呼出周波数をま
とめて配置するようにしてもよい。また、図5(c)に
示すように、通信用の周波数群F15よりも高周波数側
に呼出周波数をまとめて配置するようにしてもよい。更
には、図5(d)に示すように、通信に用いる二つの周
波数群F16,F17の間の周波数帯に呼出周波数をま
とめて配置するようにしてもよい。また、図5(e)に
示すように、通信用周波数群F18,F19の低周波数
側にそれぞれ複数の呼出周波数を配置することも可能で
ある。
【0074】次に、以上のような呼出ホップパターンを
用いた本実施形態における基本呼出シーケンスを図6に
基づいて説明する。
【0075】図6(a)において、発呼機Aと発呼機C
は呼出周波数を用いて呼出を行うが、呼出周波数の選択
はランダムに行われ、全ての呼出周波数で一通り呼出を
行うまでは重複して選択しないようになっている。図6
(a)では一選択周期(T20)で一通りの呼出が行わ
れる。
【0076】一方、他の端末B,Dは、呼出周波数のう
ち一つを選択して所定時間待機する。この待機時におけ
る呼出周波数の選択もランダムであり、端末Bと端末D
とでは選択のパターンが異なっている。
【0077】また、待機時間のスロット長(第二の周期
(T40))は、呼出スロット長(第一の周期(T3
0))よりも長く、待機時間のスロット長(T40)
は、発呼機が全ての呼出周波数で一通り呼出を行うのに
必要な長さ以上に設定されている。このため、一つの待
機スロットにおいて、必ず発呼機からの呼出信号を受信
できる。
【0078】更に、発呼機は呼出周波数をランダムに選
択するので、例えば、発呼機Aと発呼機Cとが同時に同
じ呼出周波数で呼出を行う確率は非常に低くなり、衝突
が生じにくくなる。これにより、迅速に呼出を行うこと
ができる。
【0079】図6(a)の例では、端末Bが周波数c3
で待機していると、発呼機Aと発呼機Cとからの呼出信
号を受信するが、時間的なずれがあるため、衝突は生じ
ない。
【0080】次に、呼出に応じる場合には、図6(b)
に示すように、例えば発呼機Aが周波数c5で呼出を行
い、端末Dが周波数c5で応答したとすると、互いに周
波数をf6,f7とホップさせて通信を行う。
【0081】このように呼出スロットは通信スロットよ
りも短いので、迅速に呼出処理を行うことができる。
【0082】呼出時には、自分と相手のID、通信を開
始する周波数(独立したホップテーブルを複数持つ場合
はホップテーブルのID)、必要であれば、送信パケッ
ト数、データ量等を送る。
【0083】以下、図7のタイミングチャート及び図8
及び図9フローチャートを用いて、具体的な通信処理に
ついて説明する。
【0084】まず、図7(a)に示す時刻t20のタイ
ミングで親機が通信用周波数をf0にホップした場合に
は(図8;ステップS1)、データスロットにより通信
を行った後(ステップS2;YES〜ステップS3)、
時刻t21のタイミングで再び周波数g0にホップし
(ステップS18)、音声子機との通信を行う(ステッ
プS19)。
【0085】音声子機との通信が終了すると、呼出モー
ドに移行するかを判定し(ステップS20)、移行する
場合には(ステップS20;YES)、呼出スロットを
選択し(ステップS4)、親機から発呼を行うか否かを
判定する(ステップS5)。その結果、発呼を行う場合
には(ステップS5;YES)、呼出周波数を選択し
(ステップS6)、時刻t22のタイミングでホップす
る(ステップS7)。図7(a)の例では、呼出周波数
としてC3を選択している。そして、無線アダプタ4a
に対して呼出を行い(ステップS8)、無線アダプタ4
aからの応答の有無を確認する(ステップS9)。応答
が無かった場合には(ステップS9;NO)、呼出を所
定回数行ったか否かを判定し(ステップS10)、所定
回数に達していない場合には(ステップS10;N
O)、再び呼出周波数を選択してホップを行い、呼出を
繰り返す(ステップS6〜ステップS9)。
【0086】一方、図7(a)に示すように、呼出周波
数c5の時に無線アダプタからの応答があると(ステッ
プS9;YES)、通信スロットに切り換え、ホップテ
ーブルを通信用に切り換えて、通信モードに移行する
(ステップS11)。そして、時刻t23のタイミング
で周波数g1にホップし(ステップS18)、音声子機
との通信を行う。
【0087】この音声子機との通信の終了後、呼出モー
ドに移行するか否かを判定するが(ステップS20)、
無線アダプタに対する呼出は完了しているため(ステッ
プS20;NO)、時刻t24のタイミングで周波数f
1にホップする(ステップS1)。そして、データスロ
ットによる通信モードなので(ステップS2;YE
S)、無線アダプタとの通信を行う(ステップS3)。
【0088】一方、ここまでの処理を無線アダプタ側か
ら見ると、まず、無線アダプタは時刻t30のタイミン
グで周波数f0にホップし(ステップS30)、通信処
理を行う(ステップS31)。通信処理が終了すると呼
出モードに移行するか否かを判定する(ステップS3
2)。その結果、移行する場合には(ステップS32;
YES)、呼出スロットを選択し(ステップS33)、
無線アダプタ側から発呼を行うか否かを判定する(ステ
ップS34)。発呼を行わない場合には(ステップS3
4;NO)、呼出周波数を選択し、時刻t31のタイミ
ングで呼出周波数C5にホップする(ステップS3
6)。そして、受信待機し(ステップS37)、着呼が
あるか否かを判定する(ステップS38)。着呼が無い
場合には(ステップS38;NO)、所定時間経過した
か否かを判定し(ステップS39)、所定時間以内であ
れば、受信待機と着呼の判定を繰り返す(ステップS3
9;NO〜ステップS37〜ステップS38)。
【0089】そして、図7(a)の例では、時刻t32
のタイミングで着呼があったため(ステップS38;Y
ES)、親機に対して応答し(ステップS40)、スロ
ットを通信スロットに切り換え、ホッピングテーブルも
通信用に切り換える(ステップS41)。そして、時刻
t33のタイミングで周波数f1にホップし(ステップ
S30)、親機との通信を行う(ステップS31)。図
7(a)の例では、時刻t34のタイミングにおいて、
親機から同期を取るための信号が送信されるので、この
タイミング以降に実際の通信が行われる。
【0090】次に、無線アダプタから親機を呼び出す場
合を、図7(b)のタイミングチャート及び図8と図9
のフローチャートに基づいて説明する。
【0091】まず、無線アダプタが時刻t40のタイミ
ングにおいて、呼出モードに移行すると(ステップS3
2;YES)、スロットを呼出スロットに設定し(ステ
ップS33)、発呼を行うために(ステップS34;Y
ES)、呼出周波数を選択して(ステップS42)、ホ
ップを行う(ステップS43)。図7(b)の例では呼
出周波数c3にホップしている。そして、呼出を行い
(ステップS44)、応答があるか否かを判定する(ス
テップS45)。応答が無い場合には(ステップS4
5;NO)、所定回数の呼出が終了したか否かを判定し
(ステップS46)、所定回数に達していない場合には
(ステップS46;NO)、呼出周波数のホップと呼出
を繰り返す(ステップS42〜ステップS45)。そし
て、図7(b)の例では、時刻t41において、親機か
らの応答があったので(ステップS45;YES)、ス
ロットを通信スロットに切り換え、ホッピングテープル
も通信用に切り換えて(ステップS47)、時刻t42
において周波数f2にホップし(ステップS30)、親
機との通信を行う(ステップS31)。
【0092】一方、親機側は、時刻t50のタイミング
において、呼出モードに移行すると判断し(ステップS
20;YES)、スロットとして呼出スロットを選択し
(ステップS4)、発呼は行わないため(ステップS
5;NO)、呼出周波数を選択して(ステップS1
2)、受信待機状態となる(ステップS13〜ステップ
S14)。そして、所定時間経過しても着呼が無い場合
には(ステップS15;YES)、音声子機との通信に
備えるため、周波数g2にホップし(ステップS1
8)、音声子機との通信可能状態となる(ステップS1
9)。しかし、呼出モードは継続しているため(ステッ
プS20;YES)、呼出周波数を切り換えてホップし
受信待機状態を継続する(ステップS4〜ステップS1
4)。
【0093】その後、図7(b)に示す例では、時刻t
52のタイミングで無線アダプタからの着呼があるので
(ステップS14;YES)、無線アダプタに対して応
答し(ステップS16)、通信スロット及び通信用ホッ
ピングテーブルに切り換えて(ステップS17)、時刻
t53のタイミングでg4にホップして音声子機との通
信を行った後(ステップS18〜ステップS19)、時
刻t54のタイミングで周波数f2にホップして無線ア
ダプタとの通信を行う(ステップS1〜ステップS
3)。
【0094】このように、無線アダプタの呼出スロット
のホップタイミングと、親機の呼出スロットのホップタ
イミングは必ずしも一致しないが、親機における受信待
機時のスロット長(T50)が無線アダプタの呼出スロ
ットの合計(T40)よりも長いため、受信待機したフ
レームもしくは次のフレームで必ず無線アダプタからの
呼出を検出することができる。
【0095】なお、通信中は、予め決まった数のパケッ
トを伝送した後は、一旦通信を終了し、呼出周波数に戻
るようにしても良い。これにより、特定の端末のみが通
信を占有し、他の端末との通信が出来なくなるという事
態を防ぐことができる。例えば、大量のデータ伝送の途
中で、少量のデータ伝送を完了することができるため、
システム全体として、データ伝送効率が向上する。
【0096】更に、呼出に応じる優先度を設けるように
してもよい。例えば、親機や、特定の子機との通信を優
先して行うようにしてもよい。
【0097】また、無線アダプタ同士の通信の際には、
図6に示したようなタイミングで、呼出と応答を行う。
【0098】また、親機のデータスロットを一定とせず
に、延長するようにしてもよい。例えば、図7(c)に
示すように、フレームFe1で親機と音声子機との通信
が終了すると、次のフレームFe2における時刻t60
のタイミングで親機は通信中の無線アダプタにデータス
ロットを長くすることを通知する。そして、フレームF
e3より、親機は音声子機との通信用のホップを中止
し、データスロットを延ばし、無線アダプタとの通信を
続ける。これにより、データ伝送レートを向上させるこ
とができる。データスロットを長くするには、ホッピン
グコントローラにより、M=2m+1の時はホッピング
テーブルから周波数を読み出さないように制御すればよ
い。
【0099】また、呼出周波数は、ホッピングテーブル
に予めランダムに配置しておき、ホップを開始する位置
をランダムに選択するようにしてもよい。更に、呼出周
波数は全数使用する必要はなく、端末に応じて、予めし
ようする周波数を決めておいてもよい。これにより、更
に衝突を防止することができる。
【0100】また、待機時における周波数はランダムに
選択するようにしても、また、予め決められた順に選択
するようにしてもよい。
【0101】なお、本実施形態は、通信方式として周波
数ホッピングを用いた場合について説明したが、本発明
はこれに限られるものではない。但し、周波数ホッピン
グ方式を用いることにより、通信の秘匿性と周波数の使
用効率を向上させることができる。
【0102】以上のように、本発明によれば、同時に複
数の子機が発呼しても、衝突する確率が小さく、呼出を
確実に行うことができ、システム全体のスループットを
高くすることができる。
【0103】他の通信中の端末に妨害を与えない。
【0104】呼出に必要な時間を短くできる。
【0105】
【発明の効果】請求項1に記載の通信装置によれば、前
記各無線通信端末の前記無線送受信手段により、呼出状
態においては、第一の周期毎に、予め定められた複数の
呼出周波数の中からランダムに選択した周波数で呼出を
行い、受信待機状態においては、前記第一の周期よりも
長い第二の周期毎に、予め定められた複数の呼出周波数
の中から呼出周波数を選択して受信待機するようにした
ので、複数の無線通信端末が呼出を行う場合でも、呼出
周波数が一致する確率は小さく、呼出時における衝突を
防ぐことができる。また、呼出側の周波数と待機側の周
波数が一致する確率が大きくなり、短時間で応答を行う
ことができる。以上により、システム全体のスループッ
トを高くすることができる。
【0106】請求項2に記載の通信装置によれば、前記
無線送受信手段により、予め定められた複数の呼出周波
数の全ての周波数の選択が終了する一選択周期内におい
ては、既選択の周波数とは異なる周波数を選択するよう
にしたので、複数の無線通信端末が発呼を行っても、待
機中の無線通信端末を確実に呼び出すことができ、迅速
な通信を行うことができる。
【0107】請求項3に記載の通信装置によれば、前記
第二の周期の長さを、前記第一の周期と予め定められた
前記呼出周波数の総数との積以上としたので、前記第二
の周期中において確実に呼出側の周波数と待機側の周波
数とを一致させることができ、呼出と応答を短時間で確
実に行うことができる。
【0108】請求項4に記載の通信装置によれば、前記
呼出周波数を、応答後に行われる通信の際の周波数とは
異なる周波数としたので、呼出及び応答時において、他
の通信中の無線通信端末に対する妨害を防ぐことができ
る。
【0109】請求項5に記載の通信装置によれば、フレ
ーム切換手段によりフレームが切り換えられる毎に、周
波数選択手段により呼出周波数を選択し、周波数ホッピ
ング方式により呼出と応答を行うようにしたので、周波
数の利用効率を向上させることができる。
【0110】請求項6に記載の通信装置によれば、呼出
及び応答時に用いるフレームの長さを、応答後に行われ
る通信時に用いるフレームの長さよりも短くしたので、
呼出に必要な時間を短縮して迅速な通信を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における通信装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の通信装置における無線通信部の概略構成
を示すブロック図である。
【図3】図1の通信装置に用いられるフレームの構造を
示すブロック図である。
【図4】図2の無線通信部におけるホップテーブルの一
例を示す図である。
【図5】図1の通信装置における呼出タイミングを説明
するタイミングチャートである。
【図6】図1の通信装置における基本呼出シーケンスを
示すタイミングチャートである。
【図7】図1の通信装置における通信処理を示すタイミ
ングチャートである。
【図8】図1の通信装置における親機の通信処理を示す
フローチャートである。
【図9】図1の通信装置における無線アダプタの通信処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…親機 3a〜3c…音声端末子機 4a〜4c…無線アダプタ 6a〜6cデータ用端末 8,9…外部回線 11…無線通信部 12…画像出力部 13…画像読取部 14…音声変換部 15…データ変換部 32a〜32c…無線通信部 33a〜33c…音声変換部 42a〜42c…無線通信部 43a〜43c…データ変換部 59…ホッピングテーブル 60…コントローラ 61…ホッピングカウンタ 62…フレームカウンタ 70…第一ホップスロット 71…データスロット 72…第二ホップスロット 75…音声スロット 80…ホップスロット 85…音声スロット 90…ホップスロット 91…データスロット 92…データスロット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線送受信手段を夫々に有する複数の無
    線通信端末を備え、各無線通信端末間における呼出と応
    答により各無線通信端末間の通信を開始する通信装置で
    あって、 前記各無線通信端末の前記無線送受信手段は、呼出状態
    においては、第一の周期毎に、予め定められた複数の呼
    出周波数の中からランダムに選択した周波数で呼出を行
    い、受信待機状態においては、前記第一の周期よりも長
    い第二の周期毎に、予め定められた複数の呼出周波数の
    中から呼出周波数を選択して受信待機する、 ことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記無線送受信手段は、予め定められた
    複数の呼出周波数の全ての周波数の選択が終了する一選
    択周期内においては、既選択の周波数とは異なる周波数
    を選択することを特徴とする請求項1に記載の通信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第二の周期の長さは、前記第一の周
    期と予め定められた前記呼出周波数の総数との積以上で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    通信装置。
  4. 【請求項4】 前記呼出周波数は、応答後に行われる通
    信の際の周波数とは異なる周波数であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信装
    置。
  5. 【請求項5】 通信の一単位であるフレームを切り換え
    るフレーム切換手段と、切り換えたフレームに対応させ
    る周波数を選択する周波数選択手段とを更に備え、前記
    無線送受信手段は、前記周波数選択手段にて選択された
    周波数により各フレーム毎に送受信を行う周波数ホッピ
    ング方式による無線送受信手段であって、前記フレーム
    の切り換え周期を前記第一の周期及び第二の周期とする
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項
    に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記無線送受信手段は、呼出及び応答時
    に用いるフレームの長さを、応答後に行われる通信時に
    用いるフレームの長さよりも短くすることを特徴とする
    請求項5に記載の通信装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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