JP3661341B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数ホッピング方式により無線通信を行う通信装置の技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記スペクトラム拡散通信方式を用いた通信システムにおいては、周波数の有効利用、かつ、秘匿性を高めるために、周波数ホッピング方式(以下FH方式とする)による通信方式が用いられている。FH方式は搬送波を拡散符号系列により予め定められた規則に従い、ホッピングさせることにより拡散を行うものである。FH方式によるスペクトラム拡散通信方式を使用した従来の双方向通信システムにおける送受信装置は、例えば図9に示す様に構成されている。
【0003】
まず、送信が行われる場合には、拡散符号系列発生器205から出力される拡散符号系列に従って、周波数シンセサイザ206からランダムな周波数の信号が出力される。一方、送信データ入力端子220には一次変調信号が入力され、当該一次変調信号は、前記周波数シンセサイザ206からの出力によりアップコンバータ203で出力周波数が決定される。アップコンバータ203により周波数変換された送信データは、増幅器208で増幅された後、共用器210を経てアンテナ211から送信出力される。
【0004】
次に受信が行われる場合には、アンテナ211で受信された信号は共用器210で送信波と分離され、増幅器209で増幅された後にダウンコンバータ207に入力される。そして、ダウンコンバータ207により前記周波数シンセサイザ206からの周波数を指定する信号に基づいて周波数変換され、復調器212により復調されて受信データとされる。この受信データは図示外のデータ演算回路に出力されると共に同期回路204にも出力される。同期回路204では受信信号からホッピング周波数の位相が検出され、同期回路204から拡散符号系列発生器5に同期信号が出力される。そして、拡散符号系列発生器205は入力された同期信号に従い、拡散符号系列を出力し、拡散符号系列発生器205から出力された拡散符号系列は周波数シンセサイザ206に供給され、周波数シンセサイザ206は入力された拡散符号系列に従ってランダムな周波数の出力を発生する。
【0005】
また、ダウンコンバータ207は受信信号と周波数シンセサイザ206からの出力とを乗算して受信信号を逆拡散する。ダウンコンバータ207において逆拡散された逆拡散信号は復調器212で復調され、復調された受信データは受信データ出力端子221から出力される。
【0006】
そして、以上の様な送信部と受信部が同時に動作することより、双方向通信が行われる。
【0007】
また、前記ランダムな周波数とは、前記拡散符号発生器205から同期信号の入力の度に出力される拡散符号がランダムに変更するとを意味し、この拡散符号の系列(周波数ホッピングパターン)を一組の通信装置相互で共有することにより、送受信が行われるのである。
【0008】
この様な通信方式を用いた装置の具体例としては、親機と子機間の通信に前記通信方式を用いたコードレス電話装置が挙げられ、近年においては、子機を音声用端末として用いるだけでなく、子機とパーソナルコンピュータ等を接続することにより、データ用端末として用いるものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の装置においては、前記周波数をホップさせて通信を行う期間は、音声データの場合と非音声データの場合とに拘わらず共通であったため、効率的な通信を行うことができないという問題があった。
【0010】
例えば、パーソナルコンピュータ等において取り扱われる通信データは、高いデータ送受信レートが必要なので、前記通信期間を長くする必要がある。しかし、このように通信期間を長くした状態で、音声データの送受信を行うと、特定の周波数に対する妨害が生じた場合には、その周波数を用いた通信期間において音声が聞き取れなくなるという問題がある。また、秘匿性を高めるという周波数ホッピング方式の利点を損なうことになる。
【0011】
一方、前記周波数をホップさせて通信を行う期間を音声データに合わせて短くしたとすると、周波数をホップさせるたびに、周波数の安定のための占有期間が必要となるため、前記のような通信データ等については、データの伝送レートが低下することになる。
【0012】
従って、前記周波数をホップさせて通信を行う期間として、長い期間と短い期間との双方を用意し、データの種類に合わせて何れかを選択することも考えられるが、何れかの期間を用いるかによって、所定時間内にホップされる周波数の個数が異なることになる。その結果、前記通信データと音声データとの双方を取り扱うことになるコードレス電話装置の親機においては、例えば長い期間を用いて通信を行った後に短い期間で通信を行う場合に、同期が取れないことになり、送受信装置において複雑な制御を行う必要がある。
【0013】
本発明は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、周波数ホッピング方式を用いて音声データと非音声データの双方の通信を行う通信装置において、簡易な構成で、効率的な通信を行うことのできる通信装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の通信装置は、前記課題を解決するために、通信の一単位であるフレームを切り換えるフレーム切換手段と、切り換えたフレームに対応させる周波数を選択する周波数選択手段と、1フレーム内を周波数安定のための送受信待機期間とデータの送受信を行うための送受信実行期間とに分けるように送受信のタイミングの制御を行う送受信タイミング制御手段と、前記選択された周波数により前記送受信のタイミングにてデータの送受信を行う無線送受信手段とを、親機及び非音声データ用子機並びに音声データ用子機の夫々に備えた周波数ホッピング方式の通信装置であって、前記親機は、1フレームを、第一送受信待機期間と、非音声データ用子機との送受信を行う第一送受信実行期間とに、あるいは音声データ用子機との通信を行う場合には、これらの期間に加えて、第二送受信待機期間と、音声データ用子機との送受信を行う第二送受信実行期間とに分ける前記送受信タイミング制御手段と、前記フレームが切り換えられるごとに、前記第一送受信実行期間に対応させる周波数を予め定められた順序で選択し、前記送受信タイミング制御手段により前記第二送受信待機期間が設けられた場合には、前記第一送受信実行期間から前記第二送受信待機期間に移行するごとに前記第二送受信実行期間に対応させる周波数であって、前記フレーム切り換え時の周波数とは異なる周波数を、予め定められた順序で選択する前記周波数選択手段とを備え、前記非音声データ用子機は、前記第一送受信実行期間に同期させて子機における送受信実行期間を制御する前記送受信タイミング制御手段と、前記第一送受信実行期間に対応させる周波数と同じ周波数を同じ順序で選択する前記周波数選択手段とを備え、前記音声データ用子機は、前記第二送受信実行期間に同期させて子機における送受信実行期間を制御する前記送受信タイミング制御手段と、前記第二送受信実行期間に対応させる周波数と同じ周波数を同じ順序で選択する前記周波数選択手段とを備えると共に、前記親機の送受信タイミング制御手段は、前記第二送受信待機期間と第二送受信実行期間を設けない場合には、前記第一送受信実行期間を1フレーム中において延長することを特徴とする。
【0015】
請求項1に記載の通信装置によれば、親機において、フレーム切換手段によりフレームが切り換えられると、周波数選択手段により第一の送受信実行期間に対応させる周波数が予め定められた順序により選択される。そして、当該フレームは、送受信タイミング制御手段により、第一送受信待機期間と第一送受信実行期間に分けられ、第一送受信待機期間においては選択した周波数の安定のために送受信は行われないが、第一送受信実行期間において無線送受信手段により、データの送受信が行われる。これに対し、非音声データ用子機においては、送受信タイミング制御手段により、当該子機における送受信実行期間が前記親機の前記第一送受信実行期間に同期するように制御され、周波数選択手段により、前記第一送受信実行期間に対応させる周波数と同じ周波数が同じ順序で選択される。従って、前記親機と非音声データ用子機とは、同じ送受信タイミング及び同じ周波数にてデータの送受信を行うので、親機と非音声データ用子機との間の送受信が確実に行われる。
【0016】
次に、親機と音声データ用子機との通信を行う場合には、前記親機の送受信タイミング手段は、前記フレームを、前記第一送受信待機期間と前記第一送受信実行期間だけでなく、これらの期間に加えて第二送受信待機期間と第二送受信実行期間とに分ける。また、周波数選択手段は、前記第二送受信実行期間に対応させる周波数として、前記第一送受信実行期間に対応させた周波数とは異なる周波数を予め定められた順序で選択する。従って、無線送受信手段により、前記第一送受信実行期間においては非音声データ用子機との通信が所定の周波数により行われ、前記第二送受信実行期間においては該周波数とは異なる周波数にて親機と音声データ用子機との通信が行われる。これに対し、音声データ用子機においては、送受信タイミング制御手段により、前記第二送受信実行期間に同期させて当該子機における送受信実行期間が制御され、周波数選択手段により、前記第二送受信実行期間に対応させる周波数と同じ周波数が同じ順序で選択される。これにより、前記親機と音声データ用子機とは、同じ送受信タイミング及び同じ周波数にてデータの送受信を行うので、親機と音声データ用子機との間の送受信が確実に行われる。
【0017】
また、前記第二送受信実行期間は、前記フレーム内において、前記第一送受信実行期間に加えて設けられているので、前記親機と非音声データ用子機、及び前記親機と音声データ用子機との通信が1つのフレーム内で時分割により行われることになる。
【0018】
以上のように、親機と非音声データ用子機との通信、及び親機と音声データ用子機との通信は、異なるタイミング及び異なる周波数で行われるので、互いの通信を妨害することがない。更には、非音声データ用子機相互間の通信により、親機と音声データ用子機間並びに音声データ用子機相互間の通信を妨害することがなく、同様に、音声データ用子機相互間の通信により、親機と非音声データ用子機間の通信並びに非音声データ用子機相互間の通信を妨害することがない。
ここで、親機と音声データ用子機との通信が行われない場合、前記第二送受信待機期間と第二送受信実行期間は設けられないこととなる。かかる場合に、請求項1に記載の通信装置においては、前記親機の送受信タイミング制御手段が1フレーム中における第一送受信実行期間を延長するようになっている。また、かかる延長にあわせて、非音声データ用子機においても、この第一送受信実行期間に同期するように当該子機における送受信実行期間が制御されるので、当該子機においても送受信実行期間が延長されることになる。従って、非音声データは高い伝送レートで送受信される。また、このように第一送受信実行期間が延長された状態で親機と非音声データ用子機との通信が行われている場合に、音声データ用子機からのデータ送信があったとしても、その時の周波数は前記第一送受信実行期間に対応させる周波数とは異なる周波数なので、親機と非音声データ用子機間の通信は妨害されない。
【0019】
【0020】
【0021】
請求項2に記載の通信装置は、前記請求項1に記載の通信装置において、前記非音声データ用子機の送受信タイミング手段は、前記親機からの要求に応じて子機における前記第一送受信実行期間に相当する送受信実行期間の長さを可変とすることを特徴とする。
【0022】
請求項2に記載の通信装置によれば、前記非音声データ用子機の送受信タイミング手段により、前記親機からの要求に応じて子機における前記第一送受信実行期間に相当する送受信実行期間の長さが延長されることにより、前記請求項1に記載の通信装置のように、高い伝送レートでの非音声データの通信が行われ、前記親機からの要求に応じて子機における前記第一送受信実行期間に相当する送受信実行期間の長さが短縮されることにより、常に親機の前記第一送受信実行期間と長さの一致した送受信実行期間により非音声データの送受信が行われるので、確実に高信頼度でデータの伝送が行われる。また、このように第一送受信実行期間及びこれに対応する非音声データ用子機の送受信実行期間が短縮されることにより、音声データ用子機と親機との間の呼出、あるいは音声データ用子機相互間の呼出が行われるので、効率の良い通信が行われることになる。
【0023】
請求項3に記載の通信装置は、前記請求項1または請求項2に記載の通信装置において、前記音声データ用子機の前記送受信タイミング制御手段は、周波数の安定のための送受信待機期間の長さを、親機及び非音声データ用子機における送受信待機期間よりも長くすることを特徴とする。
【0024】
請求項3に記載の通信装置によれば、前記音声データ用子機の前記送受信タイミング制御手段により、周波数の安定のための送受信待機期間の長さが、親機及び非音声データ用子機における送受信待機期間よりも長くされると、選択した周波数の安定化処理を高速で行う必要がなくなる。
【0025】
請求項4に記載の通信装置は、前記請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信装置において、前記非音声データ用子機及び音声データ用子機は、子機同士の通信において、親機と子機間の通信に用いられる周波数とは異なる周波数を選択する前記周波数選択手段と、子機における前記送受信待機期間と前記送受信実行期間の間において子機に対する呼出を行う前記無線送受信手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】
請求項4に記載の通信装置によれば、前記非音声データ用子機及び音声データ用子機は、子機同士の通信には、親機と子機間の通信に用いられる周波数とは異なる周波数を選択し、更に、子機に対する呼出は、子機における前記送受信待機期間と前記送受信実行期間の間において行うので、呼出時から通信時に至るまで、他の通信を妨害することがない。また、親機を介することなく子機間同士で通信を成立させる。
【0027】
請求項5に記載の通信装置は、前記請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信装置において、前記親機は、夫々異なる周波数からなる有限個の周波数群内において順次選択を繰り返し、前記第一送受信期間と前記第二送受信期間とでは異なる周波数群から選択を行う前記周波数選択手段を備え、非音声データ用子機及び音声データ用子機は、前記親機との通信においては前記異なる周波数群から、子機同士の通信においては更に異なる周波数群から周波数の選択を行う前記周波数選択手段を備えたことを特徴とする。
【0028】
請求項5に記載の通信装置によれば、前記親機においては、前記第一送受信期間と前記第二送受信期間とで、異なる有限個の周波数群から順次選択が繰り返され、非音声データ用子機及び音声データ用子機においては、前記親機との通信には前記周波数群から周波数の選択が行われるので、前記親機と前記音声データ用子機との間の通信、及び前記親機と前記非音声データ用子機との間の通信に用いられる夫々の周波数が一致することがなく、妨害が生じない。また、子機同士の通信には更に異なる周波数群から周波数の選択が行われるので、前記各通信と子機同士の通信との間での相互の妨害も生じない。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図1乃至図8に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態における通信装置を構成する親機及び子機の概略構成を示すブロック図、図2は図1の通信装置に用いられる無線通信部の概略構成を示すブロック図である。
【0030】
本実施形態における通信装置は、図1に示す様に、一般の商用アナログ電話回線に有線接続され、プリンタ機能及びファクシミリ機能並びに親子電話機能を有する親機1と、更に前記親機1と周波数ホッピング方式による無線接続された3台の音声端末子機3a〜3cと、パーソナルコンピュータ等の3台のデータ端末6a〜6cと、該データ端末6a〜6cに有線接続され、前記親機1と周波数ホッピング方式による無線接続がなされた非音声データ用子機としての3台の無線アダプタ4a,4b,4cとから構成されている。
【0031】
まず、親機1の構成について説明する。親機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリント機能、及び親子電話機能を有する複合機であり、子機との間で後述する周波数ホッピング方式の無線通信を行うための無線送受信手段としての無線通信部11と、記録材上に画像を形成する画像出力部12と、該画像出力部12に対して出力される画像データを一時的に記憶するバッファ12aと、スキャナ等から構成される画像読取部13と、該画像読取部13から出力される画像データを一時的に記憶するバッファ13aと、該無線通信部11により無線通信されるコード化された音声データと外線通信される音声データとの間の相互の変換を行う音声変換部14と、前記無線通信部11により無線通信される画像データあるいは画像読取部13から出力される画像データもしくは画像出力部12に対して出力される画像データと、外線通信される非音声データとの間の相互の変換を行うデータ変換部15と、該データ変換部15により取り扱われるデータを一時的に記憶するバッファ15aと、複数の外部回線8,9に接続された回線制御部16と、前記無線通信部11を介して送受信される画像データ等の非音声データの入出力先を切り換える切換部17とを備えている。尚、当該親機1を操作するためのスイッチ等からなる操作部については図示を省略している。
【0032】
次に、以上の様な親機1を構成する各部の構成について詳しく説明する。
【0033】
無線通信部11は、図2に示す様に、音声変換部14あるいはデータ変換部15にて取り扱われるデータと無線送受信されるデータとについて復調または変調を行う変復調器51と、該変復調器51から出力された信号を通信用の周波数に変換するアップコンバータ52と、該アップコンバータ52から出力される信号を増幅するパワーアンプ53と、送信と受信とを切り換える送受切換器54と、アンテナ55と、受信された信号の増幅するローノイズアンプ56と、該ローノイズアンプ56から出力される信号の周波数を変換して変復調器51に出力するダウンコンバータ57と、前記アップコンバータ52及びダウンコンバータ57に前記変換用の周波数を出力するPLL局部発振器58と、該PLL局部発振器58に対して出力する後述のホップ周波数データが記録されたホッピングテーブル59と、該ホッピングテーブル59から前記PLL局部発振器58に出力する周波数を選択するコントローラ60と、該コントローラ60に対して選択すべき周波数の情報を順次切換指示するホッピングカウンタ61と、該ホッピングカウンタ61の指示動作の基準信号を出力するフレームカウンタ62と、該フレームカウンタ62に対して基準クロックを供給するクロック63とを備えている。
【0034】
以上のような構成において、例えば外線8及びデータ変換部15を介して入力された画像データが変復調器51に出力されると、該画像データは変復調器51において中間周波数信号に変調され、アップコンバータ52に出力される。
【0035】
アップコンバータ52は、ミキサを備えており、前記変復調器51から出力される中間周波数信号と、PLL局部発振器58から出力される発振周波数信号とを乗算し、中間周波数信号と発振周波数信号の周波数の和の周波数を有する通信用の周波数信号に変換する。尚、周波数変換は1段で行う必要はなく、他の局部発振器を用いた2段構成でも良い。
【0036】
前記アップコンバータ52により変換された通信用の周波数信号は、パワーアンプ53にて増幅され、増幅された信号は送受切換器54を通してアンテナ55から送信される。
【0037】
また、該アンテナ55で受信された信号は、送受切換器54によって受信側に送られ、ローノイズアンプ56により増幅されて、ダウンコンバータ57に出力される。
【0038】
ダウンコンバータ57も、前記アップコンバータ52と同様にミキサを備えており、PLL局部発振器58から出力される発振周波数信号と受信した信号とを乗算することにより、受信信号と発振周波数信号の周波数の差を周波数とする中間周波数信号に変換する。尚、受信側においても、周波数変換は1段で行う必要はなく、他の局部発振器を用いた2段構成でも良い。
【0039】
前記ダウンコンバータ57により変換された中間周波数信号は、変復調器51に出力され、該変復調器51において復調され、例えば画像データとしてデータ変換部15及び回線制御部16を介して外線に出力される。
【0040】
また、クロック63からの出力をカウントすることにより、送受信の開始から所定時間経過したことを判定したフレームカウンタ62は、ホッピングカウンタ61をインクリメントし、コントローラ60に出力する。コントローラ60は、インクリメントされたカウンタ値に基づいて、前記ホッピングテーブル59から周波数を選択し、PLL局部発振器58に出力する。これにより、送受信される信号の周波数は、前記所定のホッピングタイミングで次々にホップされ、秘匿性及び周波数の利用効率性の高い無線通信が行われることになる。
【0041】
図4はホッピングテーブルの内容を示す図であり、図4においてMはホッピングカウンタ61のカウンタ値、fはホッピング周波数を示す。例えば、M=0の時f=f0、M=1の時f=g0が選択される。
【0042】
以上のような各手段の動作制御及び電源のオンオフ制御はコントローラ60により行われており、コントローラ60はフレーム切換手段、周波数選択手段、あるいは送受信タイミング制御手段として機能している。
【0043】
次に、画像出力部12は、バッファに格納されたデータを画像出力する手段であり、例えば電子写真方式による感光体ドラム等を用いた手段、或いはサーマルヘッドを用いた熱転写手段、もしくはインクジェットヘッドを備えた手段等により構成されている。前記バッファ12a,15aに格納されるデータとしては、無線アダプタ4a,4b,4cを介してデータ用端末6a,6b,6cから送信され、あるいは外線から送信されるネットワーク通信データもしくは画像データ等が含まれる。
【0044】
また、画像読取部13は、スキャナ等から構成され、スキャナ等により読み取られた画像データは、バッファ13aに一旦格納され、前記画像出力部12に出力されるか、あるいは前記無線通信部11を介して無線通信に供される。
【0045】
音声変換部14は、図示しないCPUの制御により、音声とデジタル信号との相互変換を行うコーデック及び圧縮器から構成されており、子機3a〜3cからデジタルコード化されて送信される音声データをアナログデータに変換して回線制御部16に出力すると共に、回線制御部16を介して受信したアナログ音声データを子機3a〜3cへ送信するためにデジタルコード化するものである。
【0046】
データ変換部15は、パーソナルコンピュータ等から出力されるデジタルの非音声データあるいはFAX信号等の画像信号を扱うバッファと、エラー訂正処理等を行うデータ変換器等を備えており、例えばG3規格に合致した端末特性と伝送手順を実現させるために、MH(Modified Huffman)方式等によりデータ圧縮を行い、HDLCフレームを用いたバイナリー符号信号方式を採用し、14400bpsの伝送速度によりデータの伝送を行う。
【0047】
外線制御を行うための回線制御部16は、外部回線8,9に接続されており、CPU(図示せず)の制御により、外部回線8,9からの信号を前記音声変換部14またはデータ変換部15のいずれかに出力すると共に、前記音声変換部14またはデータ変換部15から出力されるデータを外部回線8,9のいずれかにより送信させるものである。
【0048】
切換部17は、無線通信部11の親機内部における接続先を切り換えを行うスイッチング手段等から構成されており、該接続先をバッファ15a側に切り換えた場合には、無線通信部11を介して子機による外線通信が行われることになる。また、前記接続先をバッファ12aあるいはバッファ13a側に切り換えた場合には、無線通信部11を介して画像読取部13にて読み取られた画像データがデータ用端末6a〜6cに送信され、データ用端末6a〜6cから送信された画像データに基づいて画像出力部12にて画像形成が行われる。
【0049】
次に、音声用端末子機3a〜3cの構成について説明する。
【0050】
子機3a〜3cは、コードレス電話器であり、図1に示す様に、アンテナ31a〜31cを備え、上述した無線通信部11と同様な構成の無線送受信手段としての無線通信部32a〜32cと、上述した音声変換部14と同様にA/D変換機能を含む音声変換部33a〜33cとを備えている。また、図示を省略しているが、子機3a〜3cには、音声を入出力するためのマイク及びスピーカが備えられている。
【0051】
無線通信部32a〜32cの構成については、前記無線通信部11の構成と同様なので説明を省略する。但し、無線通信部32a〜32cにおいて取り扱われるデータは音声データのみである。
【0052】
以上のような構成において、マイクから入力された音声は、音声変換部33a〜33cで例えば19200bpsのデジタル信号に変換された後に、デジタルコード化され、前記無線通信部32a〜32cへ出力される。そして、無線通信部32a〜32cにおいて、上述したような周波数ホッピング方式によりアンテナ31a〜31cから送信される。一方、アンテナ31a〜31cで受信された信号は、無線通信部32a〜32cから音声変換部33a〜33cへと出力され、該音声変換部33a〜33cによりデコード化された後、アナログ音声信号に変換され、スピーカへ出力される。尚、各部の制御は図示しないCPUにより行われている。
【0053】
次に、非音声データ端末子機としての無線アダプタ4a〜4cの構成について説明する。無線アダプタ4a〜4cは、パーソナルコンピュータ或いはPDA(Personal Digital Assistants)等の非音声データを取り扱うデータ用端末6a〜6cと接続されており、図1に示す様に、アンテナ41a〜41cを備え、上述した無線通信部11と同様な構成の無線送受信手段としての無線通信部42a〜42cと、上述したデータ変換器15と同様な構成のデータ変換部43a〜43cとを備えている。
【0054】
無線通信部42a〜42cの構成については、前記無線通信部11の構成と同様なので説明を省略する。但し、無線通信部42a〜42cにおいて取り扱われるデータは非音声データのみである。
【0055】
データ用端末6a〜6cから出力される画像データあるいはテキストデータ等は、データ変換部43a〜43cで無線通信用のデータとして変換され、無線通信部42a〜42cによって、親機1へ周波数ホッピング方式により無線送信される。また、親機1から送信され、無線通信部42a〜42cで受信されたデータは、データ変換部43a〜43cで画像データまたはテキストデータ等に変換され、データ用端末6a〜6cに送信される。尚、各部の制御は図示しないCPUにより行われる。
【0056】
本実施形態の通信装置は、以上のような構成において、FAX受信、FAX送信、電話通信、及びパーソナルコンピュータ等のデータ通信が可能であり、それぞれの通信は、以下のような組み合わせで行われる。
【0057】
A.FAX受信:外部回線9→親機1→画像出力部12
B.FAX送信:画像読取部13→親機1→外部回線9
C.電話通信 :外部回線8←→親機1←→子機3a〜3c
D.データ通信:データ用端末6a〜6c←→無線アダプタ4a〜4c←→親
機1←→外部回線9
以上のように、本実施形態の通信装置においては、音声データと、FAXデータと、パーソナルコンピュータ等から入出力される非音声データとが取り扱われるが、これらのデータはそれぞれ性質が異なる。
【0058】
つまり、音声データについては、通信速度は遅くても良いが、リアルタイム双方通信が必要であり、電波の妨害による聴取障害を防ぐ必要がある。また、FAXデータについては、14.4kbps程度のデータレートで、リアルタイム双方通信の必要性は無い。更に、パーソナルコンピュータ等から入出力される高速非音声データについては、高速転送あるいはパケット通信による高スループットが必要であり、64kbps以上のデータレートが必要である。
【0059】
しかしながら、上述のような周波数ホッピング方式による無線通信においては、ホップ時における周波数の安定を図るための時間が必要であり、単位時間当たりのホップ数によってデータレートに影響を与える。
【0060】
つまり、単位時間当たりのホップ数が多い場合には、データレートが低くなるため、前記のような高速非音声データに対して不適当であり、逆に単位時間当たりのホップ数が少ない場合には、データレートは高くなる一方で、一つの周波数が妨害を受けると、聴感上認識できる程の聴取障害を生じ、好ましくない。
【0061】
また、データの種類に応じて単位時間当たりのホップ数のみを変えるように構成した場合には、ホップされる周波数の同期が、機器間において取れなくなり、特に、上述したような音声データと非音声データとの双方を取り扱う親機1においては、無線通信部11の構成が複雑になってしまう。
【0062】
そこで、本実施形態においては、周波数のホップをフレーム単位で行い、更に1フレーム内において非音声データの送信または受信と音声データの送受信を行う場合には、音声データの送受信を行う前にも周波数のホップを行うように構成した。
【0063】
具体的には、図3に示すように親機1におけるフレームは、第一送受信待機期間である第一ホップスロット70と、非音声データの送信または受信を行うための第一送受信実行期間であるデータスロット71と、第二送受信待機期間である第二ホップスロット72と、音声データの送受信を行うための第二送受信実行期間である音声スロット75とにより構成されている。そして、音声スロット75は送信スロット73と受信スロット74に分けられている。
【0064】
また、音声データ用子機3a〜3cにおいては、前記ホップスロット70と同期したタイミングで送受信の待機を開始するホップスロット80と、スリープスロット81と、ウェイクスロット82と、音声スロット85とから1フレームが構成されている。フレームの長さは親機のものと同様であり、また、音声スロット85は、親機のフレームと同期を取るように、受信スロット83と送信スロット84に分けられている。
【0065】
更に、非音声データ用子機である無線アダプタ4a〜4cにおいては、前記ホップスロット70と同期したタイミングで送受信の待機を開始するホップスロット90と、非音声データの送信または受信を親機と同期して行うデータスロット91と、送受信は行わない待機スロット92とから構成されている。フレームの長さは親機のものと同様である。以下、具体的に詳述する。
【0066】
図3に示すホップスロット70,72,80,90は、ホップした周波数の安定のための期間であり、この期間においては、データの送受信は行われない。
【0067】
但し、子機3a〜3cのホップスロット80は、親機1のホップスロット70,72あるいは無線アダプタ4a〜4cのホップスロット90よりも長くなるように構成されており、音声スロット85に重ならない範囲で充分に長くとることができる。これは、子機3a〜3cにおける音声スロット85がフレームの後半部に設けられているためであり、このように構成することにより、PLL局部発振器58の周波数の安定化時間に余裕を設けることができ、高価な高速のPLL局部発振器を用いる必要がなくなる。
【0068】
データスロット71,91は、データレートが14.4kbps程度のFAXデータと、64kbps以上の高速な非音声データの送受信に用いる。このデータスロット71,91は、親機1と音声端末子機3a〜3cとの通信を行う場合には、図3(a)に示すように期間T1の長さであるが、親機1と音声端末子機3a〜3cとの通信を行わない場合には、図3(b)に示すように期間T2の長さに変更される。このようなデータスロット長の変更情報は、親機1から無線アダプタ4a〜4cに伝達されるようになっている。
【0069】
音声スロット75,85は、32kbpsあるいは64kbps以下の音声データ伝送に用いる。但し、音声スロットについては、リアルタイム双方通信が必要なため、TDD(時分割デュープレクス)を用いて送受の切り換えを行う。
【0070】
スリープスロット81においては、時間計測のためのタイマーのみを動作させておけば、無線通信部の殆どの電源をOFFすることができる。これにより、消費電力を少なくすることができる。このスリープスロット81が終了した後に、ウェイクスロット82において電源をONし、通信に備える。
【0071】
本実施形態では、以上のような構造のフレームを用いて通信を行うが、周波数のホップは、図3に示すように、親機1においては、フレームが切り換えられるタイミングt0と、データスロット71が終了するタイミングt1において行うこととした。また、タイミングt0におけるホップと、タイミングt1におけるホップとは、異なる周波数データ列から構成されるホップテーブルを用いて行うこととした。
【0072】
また、音声子機端末3a〜3cにおいても、親機のフレーム切り換えタイミングと等しいt0にて周波数のホップを行うこととし、このホップに用いる周波数テーブルは、親機におけるタイミングt1におけるホップの際に用いるテーブルと同一の周波数データ列を有するテーブルを用いた。
【0073】
更に、無線アダプタ4a〜4cにおいては、親機と同期を取るために、フレーム切り換えタイミングt0において周波数のホップを行い、このホップに用いるテーブルには、親機のタイミングt0におけるホップの際に用いるテーブルと同一のテーブルを用いることとした。
【0074】
具体的には、親機のデータスロットによる送信または受信の際には、図4(a)に示すテーブルを用いた。このテーブルは、f0〜fmからなる周波数データ列と、g0〜gmからなる周波数データ列とが交互に並べられており、ホッピングカウンタ61の値Mに従って、f0,g0,f1…の順序で選択される。なお、これらの周波数データ列の周波数データはランダムに配置されている。
【0075】
また、親機は、M=2m+1の時、ホッピングカウンタ61の出力からホッピングテーブルを読み出さないようにすることにより、図3(b)に示すように1フレーム内において1回のみ周波数ホップを行うようにすることができる。
【0076】
また、無線アダプタ4a〜4cにおいては、図4(b)に示すテーブルを用いた。このテーブルは、f0〜fmからなる周波数データ列を有している。
【0077】
更に、音声子機端末3a〜3cにおいては、図4(c)に示すテーブルを用いる。このテーブルは、g0〜gmからなる周波数データ列を有している。
【0078】
なお、図4(d)のテーブルは、後述するように子機同士の通信に用いるテーブルである。
【0079】
次に、本実施形態における通信処理を図5のタイミングチャート及び図6乃至図8のフローチャートに基づいて具体的に説明する。
【0080】
図6は親機1の通信処理を示すフローチャート、図7は音声子機の通信処理を示すフローチャート、図8は無線アダプタの通信処理を示すフローチャートである。
【0081】
まず、親機1が音声子機3aと通信中である場合について説明する。図5(a)においては、フレームFa1以降について示しているが、フレームFa1以前から通信が行われていたものとして説明を行う。まず、図5(a)に示すフレームFa1以前のフレームが終了すると、時刻t0のタイミングでフレームが切り換えられ、このタイミングにて周波数のホップが行われる(図6;ステップS1)。この時のホッピングカウンタ61の値Mが0であるとすると、コントローラ60は図4(a)に示すテーブルから周波数f0を選択する。そして、音声子機と通信中であるから(ステップS2;YES)、周波数f0でデータスロットにて無線アダプタと通信し(ステップS3)、データスロットが終了した後、図5(a)に示す時刻t1のタイミングでホッピングカウンタ61の値Mをインクリメントし、再び周波数のホップを行う(ステップS4)。この時、ホッピングカウンタ61の値Mは1となるので、図4(a)に示すテーブルから周波数g0が選択される。次に、後述する呼出モードか否かの判定がおこなわれるが(ステップS5)、現在は呼出モードではないとすると(ステップS5;NO)、前記周波数g0により親機と音声子機との通信が行われる(ステップS7)。
【0082】
一方、音声子機3aの方も、親機1と同様に時刻t0でホップを行うが(図7;ステップS31)、音声子機において用いるホッピングテーブルは図4(c)に示すテーブルなので、M=0では周波数g0が選択される。そして、現在通信中であり、後述する子機呼出モードではないので(ステップS32;YES〜ステップS33;NO)、待機状態に移行する(ステップS34)。本実施形態においては、上述したように、この待機状態においてスリープスロットを設けており、親機における時刻t1でのホップが行われるタイミングまで、無線アダプタはスリープ状態となる。次に時刻t1のタイミングでウェイク状態となり、時刻t2からの親機との通信に備える。そして、他の音声子機からの着呼がなく(ステップS35;NO)、後述する親機呼出モードではないので(ステップS37;NO)、親機との通信を行う(ステップS39)。
【0083】
また、無線アダプタ4aにおいても、親機1と同期して時刻t0でホップを行う(図8;ステップS71)。無線アダプタ4aにおけるテーブルは、図4(b)に示すテーブルであるため、M=0において、周波数f0が選択される。そして、図5(a)に示す例では、無線アダプタ4aからのデータの送信中ではないので(ステップS72;NO)、周波数f0でデータスロットにより親機からのデータを受信する(ステップS73)。なお、図5(a)の例では、親機からの送信があるが(ステップS74;YES)、データスロット長の変更要求はないので(ステップS75;NO)、短いデータスロットのまま以上の処理を繰り返すことになる。
【0084】
以下、同様の処理を、図5(a)に示すように、フレームFa1〜Fa4において継続すると、周波数は、親機1のデータスロットにおいてf0,f1,f2,f3とホップされ、音声スロットにおいてg0,g1,g2,g3とホップされると共に、音声子機3a及び無線アダプタ4aにおいても同様にホップが行われるので、親機と各子機間での通信が確実に行われることになる。
【0085】
特に、親機1と音声子機3aにおいては、1フレーム内において送信と受信が交互に行われるので、これを繰り返すことにより、連続した音声信号の送受信が行われることになる。
【0086】
また、親機1と無線アダプタ4aにおいては、パケットデータの送受信が行われ、図5(a)に示すように、一つのデータスロットでは、送信または受信のいずれか一方が行われる。なお、図5(d)に示すように、一つのデータスロットでは、一つの無線アダプタあるいは親機のみが送信を行い、送信を行っていない無線アダプタあるいは親機は、データスロットで送信を行っている無線アダプタあるいは親機がないことを確認した後に送信を開始する。
【0087】
次に、親機1と音声子機3aによる通信が終了した後の処理について説明する。図5(b)に示すように、フレームFb1で親機1と音声子機3aによる通信が終了したとすると、親機1は次のフレームFb2の切り換えタイミングで周波数をf1にホップする(図6;ステップS1)。そして、図5(b)の例では音声子機3aとの通信が終了し(ステップS2;NO)、データスロットによる親機1からの送信を行う場合であって(ステップS8;YES)、音声子機からの呼出を受け付けず、音声子機の呼出も行わないので(ステップS10;NO〜ステップS11;NO)、データスロットの長さが短いか否かを判定する(ステップS12)。図5(b)に示す例では、フレームFb1まで音声子機との通信が行われていたために、データスロットが短くなっているので(ステップS12;YES)、データスロットを次のフレームから長くするように設定し(ステップS13)、フレームFb2にて、データスロット長を長くする旨を無線アダプタに通知する(ステップS14)。そして、次のフレームFb3の切り換えタイミングにて、周波数f2にホップし(ステップS1)、長いデータスロットにより無線アダプタとの通信を開始する(ステップS2;NO〜S8;YES〜S10;NO〜S11;NO〜S12;NO〜S15)。
【0088】
一方、無線アダプタ4aにおいては、フレームFb2の切り換えタイミングにて周波数f1にホップし(図8;ステップS71)、親機からのデータを受信すると(ステップS72;NO〜ステップS73)、このデータがデータスロット長の変更要求であるため(ステップS74;YES〜ステップS75;YES)、次のフレームFb3からデータスロット長を変更すべく設定を行う(ステップS76)。そして、次のフレームFb3の切り換えタイミングで周波数f2にホップし(ステップS71)、親機からのデータを受信する(ステップS72;NO〜ステップS73〜ステップS74;YES〜ステップS75;NO)。
【0089】
このように、音声子機との通信を行わない場合には、データスロット長を長くして通信を行うので、データ伝送レートを高くすることができる。
【0090】
なお、音声子機においては、親機との通信を行わないので、フレームの切り換えタイミングでホップを行いつつ、待機状態となるが(図7;ステップS31〜S32〜S40〜S43〜S53〜S56;NO〜S57)、ホップする周波数がデータスロットによる通信のものとは異なるので、例えば音声子機側から他の音声子機等に図5(b)に時刻t3のタイミングで呼出を行ったとしても、親機1と無線アダプタ4aとの通信を妨害することがない。
【0091】
次に、以上のようにしてデータスロット長を長くした状態で、親機と無線アダプタとの通信が継続している場合の処理について説明する。例えば、図5(c)に示すフレームFc1への切り換えタイミングにて、周波数f0にホップを行い(図6;ステップS1)、無線アダプタからのデータを受信した後に(ステップS2;NO〜ステップS8;NO〜ステップS9)、ここまでの無線アダプタ4aとの通信が長いデータスロットのままで所定時間継続されたと判断した場合には、データフレーム長を一旦短くして音声子機への呼出あるいは音声子機からの呼出を受け付ける処理を行う。つまり、次のフレームFc2にて周波数f1にホップした後(ステップS1)、親機からのデータフレーム長の変更要求を送信し、音声子機を呼び出すため(ステップS8;YES〜ステップS10;NO〜ステップS11;YES)、まず親機側のデータスロット長を短くし(ステップS16)、周波数f1にて無線アダプタに対してデータスロット長の変更要求を送信する(ステップS17)。そして、音声子機を呼び出すために図5(c)に示す時刻t4のタイミングで周波数g1にホップし(ステップS18)、周波数g1により音声子機を呼び出す(ステップS19)。これに対し、音声子機からの応答があった場合には(ステップS20;YES)、当該音声子機との通信を行うが(ステップS21)、応答が無かった場合には(ステップS20;NO)、呼出モードに移行する(ステップS22)。この呼出モードに移行した場合には、データスロットを短くし、音声スロットを設けた状態で、音声子機に対する呼出を繰り返す(ステップS1〜S2;YES〜S3〜S4〜S5;YES〜S6)。
【0092】
一方、音声子機からの呼出を受け付ける場合も同様であり、親機からのデータフレーム長の変更要求を送信し、音声子機からの呼び出しを受け付けるため(ステップS8;YES〜ステップS10;YES)、まず親機側のデータスロット長を短くし(ステップS23)、周波数f1にて無線アダプタに対してデータスロット長の変更要求を送信する(ステップS24)。そして、音声子機からの呼び出しを受け付けるために図5(c)に示す時刻t4のタイミングで周波数g1にホップし(ステップS25)、周波数g1により音声子機に対して受付許可信号を送信する(ステップS26)。これに対する音声子機からの応答を受信し(ステップS27)、当該音声子機からの接続要求の有無を判定するが(ステップS28)、接続要求が無かった場合には(ステップS28;NO)、次のフレームFc3からはデータスロット長を長くして再び無線アダプタとの通信を再開する(ステップS1〜S2〜S8〜S10〜S11〜S12;YES〜S13〜S14)。しかし、接続要求があった場合には(ステップS28;YES)、当該子機との通信を行う(ステップS30)。この時、次のフレームで子機に対し接続許可を送信する。
【0093】
一方、音声子機側においては、親機からの呼出があった場合には(図7;ステップS53;YES)、親機に対して応答し(ステップS54)、親機との通信を行う(ステップS55)。また、親機に対して呼出を行う場合には(ステップS56;YES)、親機を呼び出し(ステップS58)、親機からの応答の有無を判定する(ステップS59)。その結果、応答が無かった場合には(ステップS59;NO)、親機呼出モードに移行し(ステップS60)、応答があれば通信を行い(ステップS37;YES〜ステップS38;YES〜ステップS39)、応答が無ければ呼出を継続する(ステップS37;YES〜ステップS38;NO)。
【0094】
以上のように、長いデータスロット長にて無線アダプタとの通信を継続している場合でも、所定フレーム毎に必ず音声子機への呼出、あるいは音声子機からの呼出を受け付けるので、高いデータ伝送レートを確保しつつ、確実に音声データ通信をも同時に行うことができる。
【0095】
また、無線アダプタから親機に対して連続的にデータ送信を行っていた場合には(ステップS72;YES)、他の無線アダプタからの呼出、あるいは他の無線アダプタへの呼出を行う必要があるため、所定フレーム数毎に、送信の中断処理を行う。つまり、所定フレーム数に達していない場合には(ステップS77;NO)、データの送信を継続するが(ステップS78)、所定フレーム数の送信を行った場合には(ステップS77;YES)、送信を中断し(ステップS79)、他の無線アダプタからの呼出を確認するために受信状態に移る(ステップS73)。そして、他の無線アダプタからの呼出があった場合には(ステップS74;NO〜ステップS80;YES)、当該無線アダプタからのデータを受信する(ステップS81)。また、他の無線アダプタからの呼出は無いが(ステップS74;NO〜ステップS80;NO)、他の無線アダプタに対して送信を行う必要がある場合には(ステップS82;YES)、送信を行う(ステップS83)。
【0096】
以上のように、他の無線アダプタ間の通信をも確実に行うことができる。
【0097】
次に、音声子機間通信の処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。例えば、図5(e)に示すように、親機1と音声子機3aが通信を行っている場合において、音声子機3bから音声子機3cへ呼出を行う例について説明する。
【0098】
まず、音声子機3bは、図5(e)に示すフレームFe2の切り換えタイミングおいて周波数g1にホップし(図7;ステップS31)、現在通信中ではなく(ステップS32;NO)、他の音声子機からの着呼も無い時に(ステップS40;NO)、音声子機3cに対して呼出を行う場合には(ステップS43;YES)、通常のような待機期間を設けることなく、図5(e)に示す時刻t5のタイミングにて前記周波数g1により音声子機3cに対する呼出を行い(ステップS44)、音声子機3cからの応答があるか否かを判定する(ステップS45)。その結果、応答が無かった場合には(ステップS45;NO)、子機呼出モードに移行し(ステップS46)、応答があるまで上述のタイミングで呼出を継続する(ステップS31〜S32;YES〜S33;YES〜ステップS44)。
【0099】
しかし、図5(e)に示すように音声子機3cからの応答があった場合には(ステップS45;YES)、子機間ホップへ移行する(ステップS47)。このホップは、図4(d)に示すテーブルを用い、親機と子機間の通信に用いられる周波数とは異なる周波数を用いる。
【0100】
そして、フレームFe3の切り換えタイミングで周波数をh2にホップし(ステップS48)、親機との通信時と同様の待機期間を設けて(ステップS49)、図5(e)に示す時刻t6のタイミングから周波数h2により音声子機3cとの通信を開始する(ステップS50)。以下、通信終了までこのシーケンスにより通信を行い(ステップS51;NO)、通信が終了した場合には(ステップS51;YES)、再び親機と子機間のホップへと移行する(ステップS52)。
【0101】
以上のように、子機間の呼出は、スリープスロットの位置において行われるため、親機と他の子機との通信に妨害を与えることなく、また、親機を介することなく、子機間の通信が可能となっている。更に、子機間通信用のホッピングテーブルには、親機と子機間の通信用のホッピングテーブルとは全く独立のホッピングテーブルを用いるので、親機と子機間の通信に妨害を与えることなく、子機間通信が可能である。なお、この子機間通信に用いるホッピングテーブルには、hk=gk+2のように、親機と子機間の通信用のホッピングテーブルの位相をずらしたものを用いても良い。この場合には、ホッピングテーブルを複数保持する必要がないので、コントローラ60でホッピングカウンタ61の値Mに補正値2を加算するだけで良い。
【0102】
以上のように、本実施形態によれば、1フレーム内にデータスロットと音声スロットを設けて通信を行うので、音声データと非音声データとを同時に効率良く送受信することができる。
【0103】
また、音声データの通信を行わない時には、データスロットの長さを長くするので、非音声データの伝送レートを高くすることができ、データの性質に適応した良好な通信を行うことができる。
【0104】
更に、親機のデータスロットと無線アダプタのデータスロットとは同期が維持され、かつ、スロット長も常に一致しているため、確実に高信頼度で非音声データの伝送が可能となる。
【0105】
また、音声データ通信用の音声スロットの周波数をデータスロットの周波数とは異なる周波数とし、送受信タイミングをデータスロットよりも後ろに設定したので、音声子機のホップスロットを長くすることができ、音声子機用のPLL局部発振器に高速なものを用いる必要がなく、安価なPLL局部発振器を用いることができる。
【0106】
また、データスロットと音声スロットにそれぞれ異なる周波数を用いるようにしたので、互いに通信を妨害することがなく、良好な通信が行われる。
【0107】
更に、子機間通信は、待機期間を用いて呼び出しを行うので、親機を介することなく、迅速に行われる。
【0108】
なお、非音声データ用子機のホッピングパターンは、その時の通信状況に応じて、妨害の少ない周波数で構成するようにしても良い。この時、音声子機用のホッピングパターンは非音声データ用子機に用いた周波数以外の残りの周波数で構成すれば良い。これは、音声データの通信に用いられる音声スロットがデータスロットに比して短いため、一つの周波数が妨害を受けても、聴感上支障がないためである。一方、妨害の少ない周波数によりパケット通信を行うことにより、データ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0109】
また、本実施形態においては、音声スロット内の送信スロットと受信スロットは一組の場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、複数組の送信スロットと受信スロットを設けるようにしても良い。このように構成すれば、複数の音声子機間との通信も可能となる。また、この場合には、フレーム最後の送受信スロットの組から使用するようにし、使用していない音声スロットはデータスロットに変えるようにすれば良い。
【0110】
更に、子機間の呼出は、親機と子機間のホッピングテーブルを用いて行っても良い。
【0111】
【発明の効果】
請求項1に記載の通信装置によれば、親機においては、1フレームを、第一送受信待機期間と、非音声データ用子機との送受信を行う第一送受信実行期間とに、あるいは音声データ用子機との通信を行う場合には、これらの期間に加えて、第二送受信待機期間と、音声データ用子機との送受信を行う第二送受信実行期間とに分け、前記第一送受信実行期間と前記第二送受信実行期間とでは異なる周波数を用い、非音声データ用子機においては、前記第一送受信実行期間に同期させ、かつ、前記第一送受信実行期間に対応させた周波数と同じ周波数で子機における送受信を行い、音声データ用子機においては、前記第二送受信実行期間に同期させ、かつ、前記第二送受信実行期間に対応させた周波数と同じ周波数で送受信を行うようにしたので、親機と非音声データ用子機との間の通信、及び親機と音声データ用子機との間の通信を、互いに妨害を発生させずに、効率良く行うことができる。また、非音声データ用子機相互間の通信による、親機と音声データ用子機間並びに音声データ用子機相互間の通信に対する妨害を防止することができ、同様に、音声データ用子機相互間の通信による、親機と非音声データ用子機間の通信並びに非音声データ用子機相互間の通信に対する妨害を防止することができる。
【0112】
更に、請求項1に記載の通信装置においては、前記親機の送受信タイミング制御手段により、前記第二送受信待機期間と第二送受信実行期間を設けない場合には、送受信タイミング手段により1フレーム中における第一送受信実行期間を延長するようにしたので、非音声データを高い伝送レートで送受信することができる。また、この期間における通信の周波数は音声データ用子機の周波数とは異なるので、第一送受信実行期間の延長中における親機と非音声データ用子機間の通信の妨害を確実に防ぐことができる。
【0113】
請求項2に記載の通信装置によれば、前記親機からの要求に応じて子機における前記第一送受信実行期間に相当する送受信実行期間の長さを可変とするようにしたので、高い伝送レートでの非音声データの通信を行うことができると共に、常に親機の前記第一送受信実行期間と長さの一致した送受信実行期間により非音声データの送受信を行って、確実に高信頼度でデータの伝送を行うことができる。また、第一送受信実行期間及びこれに対応する非音声データ用子機の送受信実行期間を短縮して、音声データ用子機と親機との間の呼出、あるいは音声データ用子機相互間の呼出を行うことができるので、効率の良い通信を行うことができる。
【0114】
請求項3に記載の通信装置によれば、送受信待機期間の長さを、親機及び非音声データ用子機における送受信待機期間よりも長くするようにしたので、周波数の安定化処理を高速で行う必要がなくなり、安価な素子を用いて装置の低コスト化を実現することができる。
【0115】
請求項4に記載の通信装置によれば、前記非音声データ用子機及び音声データ用子機は、子機同士の通信には、親機と子機間の通信に用いられる周波数とは異なる周波数を選択し、更に、子機に対する呼出は、子機における前記送受信待機期間と前記送受信実行期間の間において行うので、呼出時から通信時に至るまで、他の通信の妨害を確実に防ぐことができる。また、親機を介することなく子機間同士で通信を成立させることができるので、容易かつ迅速に子機同士の通信を行うことができる。
【0116】
請求項5に記載の通信装置によれば、前記親機においては、前記第一送受信期間と前記第二送受信期間とで、異なる有限個の周波数群から順次選択が繰り返され、非音声データ用子機及び音声データ用子機においては、前記親機との通信には前記周波数群から周波数の選択が行われるので、前記親機と前記音声データ用子機との間の通信、及び前記親機と前記非音声データ用子機との間の通信に用いられる夫々の周波数の一致を防ぐことができ、妨害を確実に防止することができる。また、子機同士の通信には更に異なる周波数群から周波数の選択を行うので、前記各通信と子機同士の通信との間での相互の妨害も確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における通信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の通信装置における無線通信部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 図1の通信装置に用いられるフレームの構造を示すブロック図である。
【図4】 図2の無線通信部におけるホップテーブルの一例を示す図である。
【図5】 図1の通信装置における通信処理を示すタイミングチャートである。
【図6】 図1の通信装置における親機の通信処理を示すフローチャートである。
【図7】 図1の通信装置における音声子機の通信処理を示すフローチャートである。
【図8】 図1の通信装置における無線アダプタの通信処理を示すフローチャートである。
【図9】 従来の周波数ホッピング方式を用いた送受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…親機
2…無線ターミナル
3a〜3c…音声端末子機
4a〜4c…無線アダプタ
6a〜6cデータ用端末
8,9…外部回線
11…無線通信部
12…画像出力部
13…画像読取部
14…音声変換部
15…データ変換部
32a〜32c…無線通信部
33a〜33c…音声変換部
42a〜42c…無線通信部
43a〜43c…データ変換部
59…ホッピングテーブル
60…コントローラ
61…ホッピングカウンタ
62…フレームカウンタ
70…第一ホップスロット
71…データスロット
72…第二ホップスロット
75…音声スロット
80…ホップスロット
85…音声スロット
90…ホップスロット
91…データスロット
Claims (5)
- 通信の一単位であるフレームを切り換えるフレーム切換手段と、切り換えたフレームに対応させる周波数を選択する周波数選択手段と、1フレーム内を周波数安定のための送受信待機期間とデータの送受信を行うための送受信実行期間とに分けるように送受信のタイミングの制御を行う送受信タイミング制御手段と、前記選択された周波数により前記送受信のタイミングにてデータの送受信を行う無線送受信手段とを、親機及び非音声データ用子機並びに音声データ用子機の夫々に備えた周波数ホッピング方式の通信装置であって、
前記親機は、1フレームを、第一送受信待機期間と、非音声データ用子機との送受信を行う第一送受信実行期間とに、あるいは音声データ用子機との通信を行う場合には、これらの期間に加えて、第二送受信待機期間と、音声データ用子機との送受信を行う第二送受信実行期間とに分ける前記送受信タイミング制御手段と、前記フレームが切り換えられるごとに、前記第一送受信実行期間に対応させる周波数を予め定められた順序で選択し、前記送受信タイミング制御手段により前記第二送受信待機期間が設けられた場合には、前記第一送受信実行期間から前記第二送受信待機期間に移行するごとに前記第二送受信実行期間に対応させる周波数であって、前記フレーム切り換え時の周波数とは異なる周波数を、予め定められた順序で選択する前記周波数選択手段とを備え、
前記非音声データ用子機は、前記第一送受信実行期間に同期させて子機における送受信実行期間を制御する前記送受信タイミング制御手段と、前記第一送受信実行期間に対応させる周波数と同じ周波数を同じ順序で選択する前記周波数選択手段とを備え、
前記音声データ用子機は、前記第二送受信実行期間に同期させて子機における送受信実行期間を制御する前記送受信タイミング制御手段と、前記第二送受信実行期間に対応させる周波数と同じ周波数を同じ順序で選択する前記周波数選択手段とを備えると共に、
前記親機の送受信タイミング制御手段は、前記第二送受信待機期間と第二送受信実行期間を設けない場合には、前記第一送受信実行期間を1フレーム中において延長することを特徴とする通信装置。 - 前記非音声データ用子機の送受信タイミング手段は、前記親機からの要求に応じて子機における前記第一送受信実行期間に相当する送受信実行期間の長さを可変とすることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記音声データ用子機の前記送受信タイミング制御手段は、周波数の安定のための送受信待機期間の長さを、親機及び非音声データ用子機における送受信待機期間よりも長くすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
- 前記非音声データ用子機及び音声データ用子機は、子機同士の通信において、親機と子機間の通信に用いられる周波数とは異なる周波数を選択する前記周波数選択手段と、子機における前記送受信待機期間と前記送受信実行期間の間において子機に対する呼出を行う前記無線送受信手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信装置。
- 前記親機は、夫々異なる周波数からなる有限個の周波数群内において順次選択を繰り返し、前記第一送受信期間と前記第二送受信期間とでは異なる周波数群から選択を行う前記周波数選択手段を備え、非音声データ用子機及び音声データ用子機は、前記親機との通信においては前記異なる周波数群から、子機同士の通信においては更に異なる周波数群から周波数の選択を行う前記周波数選択手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信装置。
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