JPH05218956A - デュアルモード形無線通信装置 - Google Patents

デュアルモード形無線通信装置

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JPH05218956A
JPH05218956A JP2007692A JP2007692A JPH05218956A JP H05218956 A JPH05218956 A JP H05218956A JP 2007692 A JP2007692 A JP 2007692A JP 2007692 A JP2007692 A JP 2007692A JP H05218956 A JPH05218956 A JP H05218956A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設定中のモードと同じモードへの変更操作が
行なわれた場合でも、特に通信相手装置において無駄な
制御処理が行なわれないようにし、これにより制御処理
上のタイムロスの発生を防止して効率の良い制御処理を
可能とする。 【構成】 モード変更制御の最初のステップで、モード
指定スイッチ51により指定入力されたモードと現在設
定中のモードとをモード判定手段21により比較し、こ
の比較の結果両モードが一致した場合には、モード変更
制御を実行せずにそのまま通話制御に戻り、モード変更
要求メッセージの送信を行なわないようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車電話シス
テムや携帯電話システム、コードレス電話システムなど
の移動無線通信システムにおいて移動局として使用され
る無線通信装置に係わり、特に無線通信方式としてデュ
アルモードを採用した無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動無線通信システムの一つとし
て、デュアルモードの無線通信方式を採用したシステム
が提唱されている。デュアルモードとは、アナログモー
ドとディジタルモードとを併用した方式のことである。
【0003】アナログモードは、送信側の通信装置で音
声信号およびデータにより搬送波を例えばFM変調して
送信し、受信側の通信装置で送信側から送られた被変調
波を受信してFM復調することにより音声およびデータ
を再生する方式である。一方ディジタルモードは、送信
側の通信装置で音声信号およびデータを符号化して、こ
の符号化された信号により搬送波を例えばπ/4シフト
DQPSK方式によりディジタル変調して送信し、受信
側の通信装置で上記送信側から送られた被変調波を受信
してディジタル復調したのち、この復調信号を復号する
ことにより音声信号およびデータを再生する方式であ
る。このディジタルモードによる無線通信では、1つの
無線周波数で複数のタイムスロットを時分割多重して伝
送する方式が用いられる。
【0004】図7は、この種のシステムの構成の一例を
示すものである。このシステムは、有線通信網NWに対
し有線回線CLを介して接続された制御局CSと、この
制御局CSに対し各々有線回線CL1〜CL3を介して
接続された複数の基地局BS1,BS2,…と、複数の
移動局MS1,MS2,…とを備えている。上記各基地
局BS1,BS2,…は、各々無線ゾーンE1,E2,
…を形成している。移動局MS1,MS2,…は、上記
各基地局BS1,BS2,…の無線ゾーンE1,E2,
…内において、各基地局BS1,BS2,…に対し無線
通話チャネルを介して接続される。
【0005】このような構成において、例えば移動局M
S1において発呼操作が行なわれると、この移動局MS
1からはアクセスチャネル(A−CH)と呼ばれる制御
チャネルを用いて発呼信号が送信される。このとき各基
地局BS1,BS2,…では、アクセスチャネルにより
発呼信号の到来が監視されている。この状態で、例えば
基地局BS1で上記発呼信号が受信されたとすると、こ
の基地局BS1では自局が保有する複数のアナログ通話
チャネルおよびディジタル通話チャネルの中から空きの
通話チャネルが選択され、この選択された通話チャネル
が発呼応答信号に挿入されて発呼元の移動局MS1へ通
知される。そうすると、基地局BS1と移動局MS1と
の間では、上記選択された通話チャネルの設定が行なわ
れ、この通話チャネルが設定されると以後無線通話が可
能となる。つまり、無線通信方式としてアナログモード
を選択するかまたはディジタルモードを選択するかは、
無線通話チャネルの空きの状態などに応じて、一般に基
地局BS1,BS2,…において決定される。
【0006】ところで、最近この種のシステムにおい
て、無線通信方式の選択を移動局においても行えるよう
にすることが提案されている。この方式は、例えば移動
局にモード指定スイッチを設けておき、このスイッチで
指定されたモードを発呼時または着呼時に基地局に通知
し、基地局がこの通知されたモードに従って空きの通話
チャネルを探して通話チャネルを設定する。また、通話
中においても上記モード指定スイッチの操作を監視し、
このスイッチが操作された場合にモード変更要求信号を
基地局に通知し、基地局がこの要求に従って空きの無線
通話チャネルを探して通話チャネルを変更するものであ
る。このような方式を使用すれば、例えばディジタル通
話チャネルを使用して音声通話を行なっている状態から
アナログ通話チャネルを使用するファクシミリ通信にそ
のまま移行したり、またアナログ通話チャネルを使用し
て通常の通話を行なっている状態からディジタル通話チ
ャネルを使用した秘話通話にそのまま移行することなど
が可能となり、大変便利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
方式を実現するために従来より考えられている移動局装
置では、通信中にモード指定スイッチが操作されると、
その都度無条件に基地局に対しモード変更要求メッセー
ジを送信するように構成されている。このため、例えば
移動局の使用者の勘違いなどにより、設定中のモードへ
のモード変更操作が行なわれた場合にも、移動局から基
地局へモード変更要求メッセージが送信されて、基地局
においてモード変更のための制御が行なわれることにな
る。すなわち、移動局では勿論のこと基地局において無
駄な制御処理が行なわれることになる。この結果、移動
局では消費電力の増加などを生じ、例えば携帯電話装置
においてはバッテリの寿命が短命となって連続使用時間
の短縮を招く。また基地局においては、上記無駄な制御
処理による処理上のタイムロスが発生して、本来実行し
なければならない他の制御処理に処理遅延などの悪影響
が生じる。これは、特にトラヒックが高い状態において
非常に好ましくない。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、設定中のモードと同じモ
ードへの変更操作が行なわれた場合でも、特に通信相手
装置において無駄な制御処理が行なわれないようにし、
これにより制御処理上のタイムロスの発生を防止して効
率の良い制御処理を可能とするデュアルモード形無線通
信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、無線通信方式としてアナログモードとディ
ジタルモードとを備え、これらのモードを選択的に使用
して無線通信を行なうデュアルモード形無線通信装置に
おいて、モード比較手段と、送信制御手段とを備え、無
線通信中にモード指定入力手段によりモードの指定入力
が行なわれた場合に、この指定入力されたモードと上記
無線通信に使用中のモードとを上記モード比較手段で比
較し、このモード比較手段による比較の結果、指定入力
されたモードと使用中のモードとが一致すると判定され
た場合には、上記送信制御手段によりモード指定に係わ
る信号の送信を行なわないようにしたものである。
【0010】また本発明は、モード比較手段によるモー
ド比較処理および送信制御手段による送信中止処理を、
モード変更制御に係わる一連の処理に先立ち行なうよう
にすることも特徴とする。
【0011】
【作用】この結果本発明によれば、例えば使用者の勘違
いにより、設定中のモードへのモード変更操作が行なわ
れたとしても、自装置から通信相手装置へモード変更要
求が送信されることは防止される。このため、通信相手
装置において無駄なモード変更のための制御処理が行な
われることはなくなり、これにより制御処理上のタイム
ロスの発生を防止して効率の良い制御処理が可能とな
る。
【0012】また、モード変更のための一連の処理に先
立ち、上記モード比較および送信阻止の処理を行なうこ
とにより、自装置においてもモード変更制御に係わる無
駄な処理がほとんど行なわれないようにすることがで
き、これにより他の制御処理への悪影響は低減され、ま
た無駄な電力消費が低減されてバッテリ寿命の延長に寄
与することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて説明する。図
1は本発明の一実施例に係わる移動局装置の構成を示す
ものである。
【0014】同図において、図示しない基地局から所定
のタイムスロットにより送られた無線通信信号は、アン
テナ1および共用器(DUP)2を介して受信回路(R
X)3に入力され、ここで周波数シンセサイザ(SY
N)4から出力されるディジタル通話チャネルに対応し
た局部発振信号と合成されて中間周波信号に変換され
る。そして、この受信中間周波信号は、ディジタル変復
調回路(MOD)6によりフレーム同期およびビット同
期が確立された上でディジタル復調される。尚、上記フ
レーム同期およびビット同期により得られた同期情報は
制御回路20に供給される。上記ディジタル変復調回路
6から出力されたディジタル復調信号には、ディジタル
通話信号とディジタル制御信号とがあり、このうちディ
ジタル制御信号は制御回路20に供給されて識別され
る。一方ディジタル通話信号は等化器(EQL)7に供
給され、ここで復調波形の信号など化が行なわれたの
ち、誤り訂正符号復号回路(CH−COD)8で誤り訂
正復号化される。そして、音声符号復号回路(SP−C
OD)9で復号化処理されてアナログ通話信号に戻され
たのち、音声スイッチ10を介して受話器11に供給さ
れ、この受話器11から拡声出力される。
【0015】一方、話者の送話音声は、送話器12によ
り集音されて音声信号に変換されたのち、音声スイッチ
13を介して音声符号復号回路9に入力され、ここで符
号化される。この符号化により得られたディジタル送話
信号は、制御回路20から出力されるディジタル制御信
号と共に誤り訂正符号復号回路8で誤り訂正符号化され
たのち、ディジタル変復調回路6に入力される。このデ
ィジタル変復調回路6では、上記誤り訂正符号復号回路
8から供給されたディジタル送信信号に応じた中間周波
数の変調信号が発生され、送信回路(TX)5に入力さ
れる。送信回路5では、上記変調信号が周波数シンセサ
イザ4から出力されるディジタル通話チャネルに対応し
た局部発振信号と合成されて高周波信号に変換され、こ
の高周波信号は高周波増幅されたのち共用器2を介して
アンテナ1から基地局へ向けて送信される。
【0016】また本実施例の移動局装置は、ディジタル
方式と現行のアナログ方式とを共存させたシステム、つ
まりデュアルモードの無線電話システムに適用可能な構
成を有している。すなわち、ディジタルモードではなく
アナログモードで無線通話を行なう場合には、制御回路
20の制御により音声スイッチ10,13が音声符号復
号回路9側からアナログ音声処理回路(A−AUD)1
4側に切換わる。そして、受信回路3から出力された受
信中間周波信号は、アナログ音声処理回路14に入力さ
れてここでFM復調されたのち音声増幅され、しかるの
ち音声スイッチ10を介して受話器11に供給され、こ
の受話器11から拡声出力される。これに対し、送話器
12から出力された送話信号は、音声スイッチ13を介
してアナログ音声処理回路14に入力され、ここで中間
周波信号に変換されたのち送信回路5により高周波信号
に変換されてアンテナ1から送信される。
【0017】さらに、15は入力表示部であり、この入
力表示部15にはダイヤルキーや発信スイッチなどに加
えて、図示するごとくモード指定スイッチ51および液
晶表示器(LCD)52が設けられている。モード指定
スイッチ51は、無線通信方式としてアナログモード、
ディジタルモードあるいはモードを特に指定しないデュ
アルモードを選択的に指定するために使用される。LC
D54は、通信状態を表わす種々情報を表示するもので
ある。なお、16は電源回路であり、バッテリ17の出
力を基に所望の動作電圧Vccを生成して上記各回路に供
給する。
【0018】ところで、制御回路20は例えばマイクロ
コンピュータを主制御部として備えたもので、発着呼に
係わる接続制御や通話制御などの通常の制御手段に加え
て、モード変更制御手段21と、モード判定手段22と
を有している。
【0019】モード変更制御手段21は、通話中に入力
表示部15のモード指定スイッチ51が操作された場合
に、無線通信方式をこのスイッチにより指定されたモー
ドに変更するための処理を所定の手順で実行する。
【0020】モード判定手段22は、通話中に入力表示
部15のモード指定スイッチ51が操作された場合に、
上記モード変更制御手段21によるモード変更制御の先
頭において、上記モード指定スイッチ51により指定入
力されたモードと上記通話のために現在設定中のモード
とを比較する。そして、上記指定入力されたモードが現
在設定中のモードと一致しなかった場合に上記モード変
更制御に移行し、一致した場合にはモード変更の必要が
ないと判断して、そのまま通話制御に復帰するものであ
る。次に、以上のように構成された移動局装置の動作
を、制御回路20の制御手順に従って説明する。
【0021】いま仮に図7に示した移動局MS1が、基
地局BS1との間でアナログモードを使用して無線通信
を行なっている状態で、移動局MS1の使用者が以後の
会話を秘話通話により行なうべくモード指定スイッチ5
1を操作してディジタルモードを指定入力したとする。
そうすると、制御回路20は図2に示すモード変更制御
の実行を開始する。すなわち、先ずステップ2aにおい
て、上記モード指定スイッチ51により指定入力された
モードつまりディジタルモードと、無線通信に現在使用
中のモードつまりアナログモードとを比較し、両モード
が一致するか否かを判定する。この場合両モードは一致
しないので、制御回路20は引き続きモード変更制御を
実行する。
【0022】すなわち、制御回路20はステップ2bに
移行してここでモード変更要求メッセージを作成し、こ
のメッセージを送話音声信号に割り込むかまたは重畳す
ることにより、設定中のアナログ通話チャネルを介して
図3に示すごとく基地局BS1へ送信する。そして、こ
のモード変更要求メッセージの送信後、ステップ2cで
時間監視を行ないながらステップ2dにて基地局BS1
からの変更要求承認(ACK)応答メッセージの返送を
監視する。そして、一定時間、例えば200msec以内に、
図3に示すごとく基地局BS1からACK応答メッセー
ジが返送されると、次にステップ2gおよびステップ2
hに移行してここでハンドオフ指令の到来監視およびそ
の他の指令の到来監視を繰り返し行なう。この状態で、
図3に示すように基地局BS1からハンドオフ指令が到
来したとすると、制御回路20はステップ2iに移行し
てここでモード切替え処理を行なう。すなわち、上記ハ
ンドオフ指令にはディジタル通話チャネルの指示情報が
挿入されており、制御回路20はこの指示情報に従って
ディジタル通話チャネルを捕捉し、かつこのチャネルの
送受信タイミングの調整などを行なったのち、現在設定
中のアナログ通話チャネルをディジタル通話チャネルに
切替える。またそれとともに音声スイッチ10,13を
アナログ音声処理回路(A−AUD)14側から音声符
号復号回路9側に切替える。かくして、アナログモード
からディジタルモードへの切替えは完了し、以後移動局
MS1はディジタルモードによる秘話通話が可能とな
る。
【0023】なお、例えば図4に示すごとく、上記AC
K応答メッセージが一定時間(200msec )以内に返送さ
れなかった場合には、制御回路20はステップ2eに移
行してここでモード変更要求メッセージの送出回数が3
回に達したか否かを判定する。そして、3回に達してい
なければステップ2bに戻ってモード変更要求メッセー
ジを再送出する。このモード変更要求メッセージの送出
は、ACK応答メッセージの返送が確認されるまで、最
大3回まで繰り返される。そして、図4に示すごとく上
記モード変更要求メッセージを3回送出してもACK応
答メッセージが返送されなかった場合には、基地局BS
1が受付け不可能であるかまたは動作異常であると判断
してステップ2fに移行し、ここで鳴音を発生させるな
どの異常処理を行なったのち、アナログモードによる通
話制御に戻る。
【0024】また、ACK応答メッセージの返送後、例
えば図5に示すごとく、ハンドオフ指令ではなく切断指
令などのその他の指令が到来した場合には、制御回路2
0はステップ2hから通話制御に復帰して、ここで上記
その他の指令に応じた処理を実行する。
【0025】ところで、いま仮に上記したようにアナロ
グモードによる通話中に、使用者が勘違いや誤操作など
によりアナログモードの指定入力を行なったとする。そ
うすると、制御回路20はモード変更制御の最初のステ
ップ2aにおいて上記指定入力されたモードと現在設定
中のモードとを比較し、これらのモードが一致するか否
かを判定する。この場合、上記指定入力されたモードと
現在設定中のモードとはともにアナログモードであり一
致するので、制御回路20はモード変更の必要がないと
判断してそのまま通話制御に戻る。したがって、この場
合移動局MS1ではモード変更制御は実質的に全く行な
われず、また基地局BS1へのモード変更要求メッセー
ジの送信も行なわれない。
【0026】このように本実施例であれば、モード変更
制御の最初のステップで、モード指定スイッチ51によ
り指定入力されたモードと現在設定中のモードとを比較
し、この比較の結果両モードが一致した場合にはモード
変更の必要が無いと判断して、モード変更制御を実行せ
ずにそのまま通話制御に戻るようにしたので、使用者が
誤って或いは勘違いなどにより既に設定中のモードと同
じモードを指定入力したとしても、無駄なモード変更制
御が実行されることはなく、この結果モード変更指定メ
ッセージが送信されない。したがって、移動局ではモー
ド変更制御が実質的に全く実行されないことにより無駄
な電力消費が低減され、これによりバッテリ17の寿命
を延ばすことが可能となる。また、モード変更指定メッ
セージの送信による通話音声の瞬断などが発生しないた
め、通話品質の劣化を防止することができる。また基地
局においては、移動局からモード変更指定メッセージは
送られて来ないので、モード変更制御のための処理が行
なわれることはなく、このためモード変更制御による処
理上のタイムロスは発生しない。したがって、特にトラ
ヒックが高い状態において、他の制御処理に悪影響が及
ぶ不具合もない。
【0027】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例ではモード指定スイッ
チ51により指定入力されたモードと現在設定中のモー
ドとが一致した場合にはそのまま通話制御に戻るように
したが、例えば指定モードは既に設定済みである旨を表
示したのち通話制御に戻るようにしてもよい。その場合
の表示手段としては、鳴音を発生させたり音声合成手段
で生成された音声メッセージを発生させるものや、また
設定中のモードを液晶表示器52などに表示するように
している場合には、その表示パターンを一定期間点滅さ
せるものを使用することができる。
【0028】また前記実施例では、指定入力されたモー
ドと現在設定中のモードとが一致した場合に、無条件に
通話制御に戻るようにしたが、例えば現在設定中の通話
チャネルの品質を判定し、この品質が所定レベル以下に
劣化している場合には同じモードへのモード変更制御を
実行するようにしてもよい。この様にすれば、現在設定
中の通話チャネルを、同じモードのより高品質の通話チ
ャネルに変更することが可能となる。
【0029】さらに、前記実施例ではアナログモードか
らディジタルモードへモード変更する場合を例にとって
説明したが、ディジタルモードからアナログモードへモ
ード変更する場合にも同様に実施できる。ディジタルモ
ードからアナログモードへモード変更する例としては、
例えばディジタルモードによる通話を行なったのち、通
信端末を電話機からファクシミリ装置に切替えてそのま
まG2またはG3規格によるファクシミリ通信を開始す
るような場合が考えられる。
【0030】その他、適用するシステムや移動局の種
類、無線通信装置の構成、モード変更制御手段の制御手
順および制御内容、モード比較手段の処理内容などにつ
いても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施できる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、モ
ード比較手段と、送信制御手段とを備え、無線通信中に
モード指定入力手段によりモードの指定入力が行なわれ
た場合に、この指定入力されたモードと上記無線通信に
使用中のモードとを上記モード比較手段で比較し、この
モード比較手段による比較の結果、指定入力されたモー
ドと使用中のモードとが一致すると判定された場合に
は、上記送信制御手段によりモード指定に係わる信号の
送信を行なわないようにしたことによって、設定中のモ
ードと同じモードへの変更操作が行なわれた場合でも、
特に通信相手装置において無駄な制御処理が行なわれな
いようにすることができ、これにより制御処理上のタイ
ムロスの発生を防止して効率の良い制御処理を可能とす
るデュアルモード形無線通信装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる無線通信装置の構成
を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した装置の制御回路が実行するモード
変更制御の制御手順および制御内容を示すフローチャー
ト。
【図3】移動局と基地局との間におけるモード変更制御
が正常に行なわれた場合のシーケンスを示す図。
【図4】移動局と基地局との間におけるモード変更制御
が正常に行なわれなかった場合のシーケンスを示す図。
【図5】移動局と基地局との間におけるモード変更制御
に他の指令が割り込んだ場合のシーケンスを示す図。
【図6】指定入力されたモードと現在設定中のモードと
が一致した場合の移動局と基地局との間におけるシーケ
ンスを示す図。
【図7】デュアルモード方式を採用した移動無線通信シ
ステムの概略構成を示す図。
【符号の説明】 NW…有線通信網、CS…制御局、BS1,BS2,…
基地局、MS1,MS2,…移動局、E1,E2,…無
線ゾーン、1…アンテナ、2…共用器(DUP)、3…
受信回路(RX)、4…周波数シンセサイザ(SY
N)、5…送信回路(TX)、6…ディジタル変復調回
路(MOD)、7…等化器(EQL)、8…誤り訂正符
号復号回路(CH−COD)、9…音声符号復号回路
(SP−COD)、10,13…音声スイッチ、11…
受話器、12…送話器、14…アナログ音声処理回路
(A−AUD)、15…入力表示部、16…電源回路、
17…バッテリ、20…制御回路、21…モード変更制
御手段、22…モード判定手段、51…モード指定スイ
ッチ、52…液晶表示器(LCD)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信方式としてアナログモードとデ
    ィジタルモードとを備え、これらのモードを選択的に使
    用して無線通信を行なうデュアルモード形無線通信装置
    において、 前記無線通信方式としてアナログモードおよびディジタ
    ルモードを選択的に指定するためのモード指定入力手段
    と、 無線通信中に前記モード指定入力手段によりモードの指
    定入力が行なわれた場合に、この指定入力されたモード
    と前記無線通信に使用中のモードとを比較するためのモ
    ード比較手段と、 このモード比較手段の比較の結果、モードの一致が検出
    された場合にはモード指定に係わる信号の送信を行なわ
    ないようにする送信制御手段とを具備したことを特徴と
    するデュアルモード形無線通信装置。
  2. 【請求項2】 モード比較手段によるモード比較処理お
    よび送信制御手段による送信中止処理は、モード変更に
    係わる一連の処理に先立ち行なわれることを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルモード形無線通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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