JPH10271038A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH10271038A
JPH10271038A JP9070129A JP7012997A JPH10271038A JP H10271038 A JPH10271038 A JP H10271038A JP 9070129 A JP9070129 A JP 9070129A JP 7012997 A JP7012997 A JP 7012997A JP H10271038 A JPH10271038 A JP H10271038A
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frequency
unit
communication
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Kazuya Taki
和也 滝
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数ホッピング方式を用いて音声データと
非音声データの双方を効率的に通信できる通信装置を提
供すること。 【解決手段】 外線接続用親機1と携帯電話等の音声子
機3aとコンピュータ接続用の無線アダプタ4aとの間
で、前記方式により無線通信を行い、親機1は1フレー
ムを周波数安定用第一ホップスロット70と、アダプタ
4aとの通信用データスロット71と、第二ホップスロ
ット72と、音声スロット75とに分け、データスロッ
ト71と音声スロット75とでは異なるテーブルにより
ホップを行う。子機3aは音声スロット75の周波数と
同じになる様にホップを行い、音声スロット75と同期
した音声スロット85を有する。アダプタ4aはデータ
スロット71の周波数と同じになる様にホップを行い、
データスロット71に同期したデータスロット91を有
する。又データスロット71,91は延長可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数ホッピング
方式により無線通信を行う通信装置の技術分野に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記スペクトラム拡散通信方式を
用いた通信システムにおいては、周波数の有効利用、か
つ、秘匿性を高めるために、周波数ホッピング方式(以
下FH方式とする)による通信方式が用いられている。
FH方式は搬送波を拡散符号系列により予め定められた
規則に従い、ホッピングさせることにより拡散を行うも
のである。FH方式によるスペクトラム拡散通信方式を
使用した従来の双方向通信システムにおける送受信装置
は、例えば図9に示す様に構成されている。
【0003】まず、送信が行われる場合には、拡散符号
系列発生器205から出力される拡散符号系列に従っ
て、周波数シンセサイザ206からランダムな周波数の
信号が出力される。一方、送信データ入力端子220に
は一次変調信号が入力され、当該一次変調信号は、前記
周波数シンセサイザ206からの出力によりアップコン
バータ203で出力周波数が決定される。アップコンバ
ータ203により周波数変換された送信データは、増幅
器208で増幅された後、共用器210を経てアンテナ
211から送信出力される。
【0004】次に受信が行われる場合には、アンテナ2
11で受信された信号は共用器210で送信波と分離さ
れ、増幅器209で増幅された後にダウンコンバータ2
07に入力される。そして、ダウンコンバータ207に
より前記周波数シンセサイザ206からの周波数を指定
する信号に基づいて周波数変換され、復調器212によ
り復調されて受信データとされる。この受信データは図
示外のデータ演算回路に出力されると共に同期回路20
4にも出力される。同期回路204では受信信号からホ
ッピング周波数の位相が検出され、同期回路204から
拡散符号系列発生器5に同期信号が出力される。そし
て、拡散符号系列発生器205は入力された同期信号に
従い、拡散符号系列を出力し、拡散符号系列発生器20
5から出力された拡散符号系列は周波数シンセサイザ2
06に供給され、周波数シンセサイザ206は入力され
た拡散符号系列に従ってランダムな周波数の出力を発生
する。
【0005】また、ダウンコンバータ207は受信信号
と周波数シンセサイザ206からの出力とを乗算して受
信信号を逆拡散する。ダウンコンバータ207において
逆拡散された逆拡散信号は復調器212で復調され、復
調された受信データは受信データ出力端子221から出
力される。
【0006】そして、以上の様な送信部と受信部が同時
に動作することより、双方向通信が行われる。
【0007】また、前記ランダムな周波数とは、前記拡
散符号発生器205から同期信号の入力の度に出力され
る拡散符号がランダムに変更するとを意味し、この拡散
符号の系列(周波数ホッピングパターン)を一組の通信
装置相互で共有することにより、送受信が行われるので
ある。
【0008】この様な通信方式を用いた装置の具体例と
しては、親機と子機間の通信に前記通信方式を用いたコ
ードレス電話装置が挙げられ、近年においては、子機を
音声用端末として用いるだけでなく、子機とパーソナル
コンピューター等を接続することにより、データ用端末
として用いるものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置においては、前記周波数をホップさせて通信を
行う期間は、音声データの場合と非音声データの場合と
に拘わらず共通であったため、効率的な通信を行うこと
ができないという問題があった。
【0010】例えば、パーソナルコンピュータ等におい
て取り扱われる通信データは、高いデータ送受信レート
が必要なので、前記通信期間を長くする必要がある。し
かし、このように通信期間を長くした状態で、音声デー
タの送受信を行うと、特定の周波数に対する妨害が生じ
た場合には、その周波数を用いた通信期間において音声
が聞き取れなくなるという問題がある。また、秘匿性を
高めるという周波数ホッピング方式の利点を損なうこと
になる。
【0011】一方、前記周波数をホップさせて通信を行
う期間を音声データに合わせて短くしたとすると、周波
数をホップさせるたびに、周波数の安定のための占有期
間が必要となるため、前記のような通信データ等につい
ては、データの伝送レートが低下することになる。
【0012】従って、前記周波数をホップさせて通信を
行う期間として、長い期間と短い期間との双方を用意
し、データの種類に合わせて何れかを選択することも考
えられるが、何れかの期間を用いるかによって、所定時
間内にホップされる周波数の個数が異なることになる。
その結果、前記通信データと音声データとの双方を取り
扱うことになるコードレス電話装置の親機においては、
例えば長い期間を用いて通信を行った後に短い期間で通
信を行う場合に、同期が取れないことになり、送受信装
置において複雑な制御を行う必要がある。
【0013】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、周波数ホッピング方式を用いて音声データと
非音声データの双方の通信を行う通信装置において、簡
易な構成で、効率的な通信を行うことのできる通信装置
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の通信装
置は、前記課題を解決するために、通信の一単位である
フレームを切り換えるフレーム切換手段と、切り換えた
フレームに対応させる周波数を選択する周波数選択手段
と、1フレーム内を周波数安定のための送受信待機期間
とデータの送受信を行うための送受信実行期間とに分け
るように送受信のタイミングの制御を行う送受信タイミ
ング制御手段と、前記選択された周波数により前記送受
信のタイミングにてデータの送受信を行う無線送受信手
段とを、親機及び非音声データ用子機並びに音声データ
用子機の夫々に備えた周波数ホッピング方式の通信装置
であって、前記親機は、1フレームを、第一送受信待機
期間と、非音声データ用子機との送受信を行う第一送受
信実行期間とに、あるいは音声データ用子機との通信を
行う場合には、これらの期間に加えて、第二送受信待機
期間と、音声データ用子機との送受信を行う第二送受信
実行期間とに分ける前記送受信タイミング制御手段と、
前記フレームが切り換えられるごとに、前記第一送受信
実行期間に対応させる周波数を予め定められた順序で選
択し、前記送受信タイミング制御手段により前記第二送
受信待機期間が設けられた場合には、前記第一送受信実
行期間から前記第二送受信待機期間に移行するごとに前
記第二送受信実行期間に対応させる周波数であって、前
記フレーム切り換え時の周波数とは異なる周波数を、予
め定められた順序で選択する前記周波数選択手段とを備
え、前記非音声データ用子機は、前記第一送受信実行期
間に同期させて子機における送受信実行期間を制御する
前記送受信タイミング制御手段と、前記第一送受信実行
期間に対応させる周波数と同じ周波数を同じ順序で選択
する前記周波数選択手段とを備え、前記音声データ用子
機は、前記第二送受信実行期間に同期させて子機におけ
る送受信実行期間を制御する前記送受信タイミング制御
手段と、前記第二送受信実行期間に対応させる周波数と
同じ周波数を同じ順序で選択する前記周波数選択手段と
を備えた、ことを特徴とする。
【0015】請求項1に記載の通信装置によれば、親機
において、フレーム切換手段によりフレームが切り換え
られると、周波数選択手段により第一の送受信実行期間
に対応させる周波数が予め定められた順序により選択さ
れる。そして、当該フレームは、送受信タイミング制御
手段により、第一送受信待機期間と第一送受信実行期間
に分けられ、第一送受信待機期間においては選択した周
波数の安定のために送受信は行われないが、第一送受信
実行期間において無線送受信手段により、データの送受
信が行われる。これに対し、非音声データ用子機におい
ては、送受信タイミング制御手段により、当該子機にお
ける送受信実行期間が前記親機の前記第一送受信実行期
間に同期するように制御され、周波数選択手段により、
前記第一送受信実行期間に対応させる周波数と同じ周波
数が同じ順序で選択される。従って、前記親機と非音声
データ用子機とは、同じ送受信タイミング及び同じ周波
数にてデータの送受信を行うので、親機と非音声データ
用子機との間の送受信が確実に行われる。
【0016】次に、親機と音声データ用子機との通信を
行う場合には、前記親機の送受信タイミング手段は、前
記フレームを、前記第一送受信待機期間と前記第一送受
信実行期間だけでなく、これらの期間に加えて第二送受
信待機期間と第二送受信実行期間とに分ける。また、周
波数選択手段は、前記第二送受信実行期間に対応させる
周波数として、前記第一送受信実行期間に対応させた周
波数とは異なる周波数を予め定められた順序で選択す
る。従って、無線送受信手段により、前記第一送受信実
行期間においては非音声データ用子機との通信が所定の
周波数により行われ、前記第二送受信実行期間において
は該周波数とは異なる周波数にて親機と音声データ用子
機との通信が行われる。これに対し、音声データ用子機
においては、送受信タイミング制御手段により、前記第
二送受信実行期間に同期させて当該子機における送受信
実行期間が制御され、周波数選択手段により、前記第二
送受信実行期間に対応させる周波数と同じ周波数が同じ
順序で選択される。これにより、前記親機と音声データ
用子機とは、同じ送受信タイミング及び同じ周波数にて
データの送受信を行うので、親機と音声データ用子機と
の間の送受信が確実に行われる。
【0017】また、前記第二送受信実行期間は、前記フ
レーム内において、前記第一送受信実行期間に加えて設
けられているので、前記親機と非音声データ用子機、及
び前記親機と音声データ用子機との通信が1つのフレー
ム内で時分割により行われることになる。
【0018】以上のように、親機と非音声データ用子機
との通信、及び親機と音声データ用子機との通信は、異
なるタイミング及び異なる周波数で行われるので、互い
の通信を妨害することがない。更には、非音声データ用
子機相互間の通信により、親機と音声データ用子機間並
びに音声データ用子機相互間の通信を妨害することがな
く、同様に、音声データ用子機相互間の通信により、親
機と非音声データ用子機間の通信並びに非音声データ用
子機相互間の通信を妨害することがない。
【0019】請求項2に記載の通信装置は、前記請求項
1に記載の通信装置において、前記親機の送受信タイミ
ング制御手段は、前記第二送受信待機期間と第二送受信
実行期間を設けない場合には、前記第一送受信実行期間
を1フレーム中において延長することを特徴とする。
【0020】請求項2に記載の通信装置によれば、前記
親機の送受信タイミング制御手段により、前記第二送受
信待機期間と第二送受信実行期間を設けない場合、即
ち、親機と音声データ用子機との通信が行われない場合
には、送受信タイミング手段により1フレーム中におけ
る第一送受信実行期間が延長される。また、非音声デー
タ用子機においても、この第一送受信実行期間に同期す
るように当該子機における送受信実行期間が制御される
ので、当該子機においても送受信実行期間が延長される
ことになる。従って、非音声データは高い伝送レートで
送受信される。また、このように第一送受信実行期間が
延長された状態で親機と非音声データ用子機との通信が
行われている場合に、音声データ用子機からのデータ送
信があったとしても、その時の周波数は前記第一送受信
実行期間に対応させる周波数とは異なる周波数なので、
親機と非音声データ用子機間の通信は妨害されない。
【0021】請求項3に記載の通信装置は、前記請求項
2に記載の通信装置において、前記非音声データ用子機
の送受信タイミング手段は、前記親機からの要求に応じ
て子機における前記第一送受信実行期間に相当する送受
信実行期間の長さを可変とすることを特徴とする。
【0022】請求項3に記載の通信装置によれば、前記
非音声データ用子機の送受信タイミング手段により、前
記親機からの要求に応じて子機における前記第一送受信
実行期間に相当する送受信実行期間の長さが延長される
ことにより、前記請求項2に記載の通信装置のように、
高い伝送レートでの非音声データの通信が行われ、前記
親機からの要求に応じて子機における前記第一送受信実
行期間に相当する送受信実行期間の長さが短縮されるこ
とにより、常に親機の前記第一送受信実行期間と長さの
一致した送受信実行期間により非音声データの送受信が
行われるので、確実に高信頼度でデータの伝送が行われ
る。また、このように第一送受信実行期間及びこれに対
応する非音声データ用子機の送受信実行期間が短縮され
ることにより、音声データ用子機と親機との間の呼出、
あるいは音声データ用子機相互間の呼出が行われるの
で、効率の良い通信が行われることになる。
【0023】請求項4に記載の通信装置は、前記請求項
1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通信装置におい
て、前記音声データ用子機の前記送受信タイミング制御
手段は、周波数の安定のための送受信待機期間の長さ
を、親機及び非音声データ用子機における送受信待機期
間よりも長くすることを特徴とする。
【0024】請求項4に記載の通信装置によれば、前記
音声データ用子機の前記送受信タイミング制御手段によ
り、周波数の安定のための送受信待機期間の長さが、親
機及び非音声データ用子機における送受信待機期間より
も長くされると、選択した周波数の安定化処理を高速で
行う必要がなくなる。
【0025】請求項5に記載の通信装置は、前記請求項
1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信装置におい
て、前記非音声データ用子機及び音声データ用子機は、
子機同士の通信にて、親機と子機間の通信に用いられる
周波数とは異なる周波数を選択する前記周波数選択手段
と、子機における前記送受信待機期間と前記送受信実行
期間の間において子機に対する呼出を行う前記無線送受
信手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】請求項5に記載の通信装置によれば、前記
非音声データ用子機及び音声データ用子機は、子機同士
の通信には、親機と子機間の通信に用いられる周波数と
は異なる周波数を選択し、更に、子機に対する呼出は、
子機における前記送受信待機期間と前記送受信実行期間
の間において行うので、呼出時から通信時に至るまで、
他の通信を妨害することがない。また、親機を介するこ
となく子機間同士で通信を成立させる。
【0027】請求項6に記載の通信装置は、前記請求項
1乃至請求項5のいずれか一項に記載の通信装置におい
て、前記親機は、夫々異なる周波数からなる有限個の周
波数群内において順次選択を繰り返し、前記第一送受信
期間と前記第二送受信期間とでは異なる周波数群から選
択を行う前記周波数選択手段を備え、非音声データ用子
機及び音声データ用子機は、前記親機との通信において
は前記異なる周波数群から、子機同士の通信においては
更に異なる周波数群から周波数の選択を行う前記周波数
選択手段を備えたことを特徴とする。
【0028】請求項6に記載の通信装置によれば、前記
親機においては、前記第一送受信期間と前記第二送受信
期間とで、異なる有限個の周波数群から順次選択が繰り
返され、非音声データ用子機及び音声データ用子機にお
いては、前記親機との通信には前記周波数群から周波数
の選択が行われるので、前記親機と前記音声データ用子
機との間の通信、及び前記親機と前記非音声データ用子
機との間の通信に用いられる夫々の周波数が一致するこ
とがなく、妨害が生じない。また、子機同士の通信には
更に異なる周波数群から周波数の選択が行われるので、
前記各通信と子機同士の通信との間での相互の妨害も生
じない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図1乃至図8に基づいて説明する。図1は本発明の
一実施形態における通信装置を構成する親機及び子機の
概略構成を示すブロック図、図2は図1の通信装置に用
いられる無線通信部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0030】本実施形態における通信装置は、図1に示
す様に、一般の商用アナログ電話回線に有線接続され、
プリンタ機能及びファクシミリ機能並びに親子電話機能
を有する親機1と、更に前記親機1と周波数ホッピング
方式による無線接続された3台の音声端末子機3a〜3
cと、パーソナルコンピュータ等の3台のデータ端末6
a〜6cと、該データ端末6a〜6cに有線接続され、
前記親機1と周波数ホッピング方式による無線接続がな
された非音声データ用子機としての3台の無線アダプタ
4a,4b,4cとから構成されている。
【0031】まず、親機1の構成について説明する。親
機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリント機
能、及び親子電話機能を有する複合機であり、子機との
間で後述する周波数ホッピング方式の無線通信を行うた
めの無線送受信手段としての無線通信部11と、記録材
上に画像を形成する画像出力部12と、該画像出力部1
2に対して出力される画像データを一時的に記憶するバ
ッファ12aと、スキャナ等から構成される画像読取部
13と、該画像読取部13から出力される画像データを
一時的に記憶するバッファ13aと、該無線通信部11
により無線通信されるコード化された音声データと外線
通信される音声データとの間の相互の変換を行う音声変
換部14と、前記無線通信部11により無線通信される
画像データあるいは画像読取部13から出力される画像
データもしくは画像出力部12に対して出力される画像
データと、外線通信される非音声データとの間の相互の
変換を行うデータ変換部15と、該データ変換部15に
より取り扱われるデータを一時的に記憶するバッファ1
5aと、複数の外部回線8,9に接続された回線制御部
16と、前記無線通信部11を介して送受信される画像
データ等の非音声データの入出力先を切り換える切換部
17とを備えている。尚、当該親機1を操作するための
スイッチ等からなる操作部については図示を省略してい
る。
【0032】次に、以上の様な親機1を構成する各部の
構成について詳しく説明する。
【0033】無線通信部11は、図2に示す様に、音声
変換部14あるいはデータ変換部15にて取り扱われる
データと無線送受信されるデータとについて復調または
変調を行う変復調器51と、該変復調器51から出力さ
れた信号を通信用の周波数に変換するアップコンバータ
52と、該アップコンバータ52から出力される信号を
増幅するパワーアンプ53と、送信と受信とを切り換え
る送受切換器54と、アンテナ55と、受信された信号
の増幅するローノイズアンプ56と、該ローノイズアン
プ56から出力される信号の周波数を変換して変復調器
51に出力するダウンコンバータ57と、前記アップコ
ンバータ52及びダウンコンバータ57に前記変換用の
周波数を出力するPLL局部発振器58と、該PLL局
部発振器58に対して出力する後述のホップ周波数デー
タが記録されたホッピングテーブル59と、該ホッピン
グテーブル59から前記PLL局部発振器58に出力す
る周波数を選択するコントローラ60と、該コントロー
ラ60に対して選択すべき周波数の情報を順次切換指示
するホッピングカウンタ61と、該ホッピングカウンタ
61の指示動作の基準信号を出力するフレームカウンタ
62と、該フレームカウンタ62に対して基準クロック
を供給するクロック63とを備えている。
【0034】以上のような構成において、例えば外線8
及びデータ変換部15を介して入力された画像データが
変復調器51に出力されると、該画像データは変復調器
51において中間周波数信号に変調され、アップコンバ
ータ52に出力される。
【0035】アップコンバータ52は、ミキサを備えて
おり、前記変復調器51から出力される中間周波数信号
と、PLL局部発振器58から出力される発振周波数信
号とを乗算し、中間周波数信号と発振周波数信号の周波
数の和の周波数を有する通信用の周波数信号に変換す
る。尚、周波数変換は1段で行う必要はなく、他の局部
発振器を用いた2段構成でも良い。
【0036】前記アップコンバータ52により変換され
た通信用の周波数信号は、パワーアンプ53にて増幅さ
れ、増幅された信号は送受切換器54を通してアンテナ
55から送信される。
【0037】また、該アンテナ55で受信された信号
は、送受切換器54によって受信側に送られ、ローノイ
ズアンプ56により増幅されて、ダウンコンバータ57
に出力される。
【0038】ダウンコンバータ57も、前記アップコン
バータ52と同様にミキサを備えており、PLL局部発
振器58から出力される発振周波数信号と受信した信号
とを乗算することにより、受信信号と発振周波数信号の
周波数の差を周波数とする中間周波数信号に変換する。
尚、受信側においても、周波数変換は1段で行う必要は
なく、他の局部発振器を用いた2段構成でも良い。
【0039】前記ダウンコンバータ57により変換され
た中間周波数信号は、変復調器51に出力され、該変復
調器51において復調され、例えば画像データとしてデ
ータ変換部15及び回線制御部16を介して外線に出力
される。
【0040】また、クロック63からの出力をカウント
することにより、送受信の開始から所定時間経過したこ
とを判定したフレームカウンタ62は、ホッピングカウ
ンタ61をインクリメントし、コントローラ60に出力
する。コントローラ60は、インクリメントされたカウ
ンタ値に基づいて、前記ホッピングテーブル59から周
波数を選択し、PLL局部発振器58に出力する。これ
により、送受信される信号の周波数は、前記所定のホッ
ピングタイミングで次々にホップされ、秘匿性及び周波
数の利用効率性の高い無線通信が行われることになる。
【0041】図4はホッピングテーブルの内容を示す図
であり、図4においてMはホッピングカウンタ61のカ
ウンタ値、fはホッピング周波数を示す。例えば、M=
0の時f=f0、M=1の時f=g0が選択される。
【0042】以上のような各手段の動作制御及び電源の
オンオフ制御はコントローラ60により行われており、
コントローラ60はフレーム切換手段、周波数選択手
段、あるいは送受信タイミング制御手段として機能して
いる。
【0043】次に、画像出力部12は、バッファに格納
されたデータを画像出力する手段であり、例えば電子写
真方式による感光体ドラム等を用いた手段、或いはサー
マルヘッドを用いた熱転写手段、もしくはインクジェッ
トヘッドを備えた手段等により構成されている。前記バ
ッファ12a,15aに格納されるデータとしては、無
線アダプタ4a,4b,4cを介してデータ用端末6
a,6b,6cから送信され、あるいは外線から送信さ
れるネットワーク通信データもしくは画像データ等が含
まれる。
【0044】また、画像読取部13は、スキャナ等から
構成され、スキャナ等により読み取られた画像データ
は、バッファ13aに一旦格納され、前記画像出力部1
2に出力されるか、あるいは前記無線通信部11を介し
て無線通信に供される。
【0045】音声変換部14は、図示しないCPUの制
御により、音声とデジタル信号との相互変換を行うコー
デック及び圧縮器から構成されており、子機3a〜3c
からデジタルコード化されて送信される音声データをア
ナログデータに変換して回線制御部16に出力すると共
に、回線制御部16を介して受信したアナログ音声デー
タを子機3a〜3cへ送信するためにデジタルコード化
するものである。
【0046】データ変換部15は、パーソナルコンピュ
ータ等から出力されるデジタルの非音声データあるいは
FAX信号等の画像信号を扱うバッファと、エラー訂正
処理等を行うデータ変換器等を備えており、例えばG3
規格に合致した端末特性と伝送手順を実現させるため
に、MH(Modified Huffman)方式等によりデータ圧縮
を行い、HDLCフレームを用いたバイナリー符号信号
方式を採用し、14400bpsの伝送速度によりデータの伝送
を行う。
【0047】外線制御を行うための回線制御部16は、
外部回線8,9に接続されており、CPU(図示せず)
の制御により、外部回線8,9からの信号を前記音声変
換部14またはデータ変換部15のいずれかに出力する
と共に、前記音声変換部14またはデータ変換部15か
ら出力されるデータを外部回線8,9のいずれかにより
送信させるものである。
【0048】切換部17は、無線通信部11の親機内部
における接続先を切り換えを行うスイッチング手段等か
ら構成されており、該接続先をバッファ15a側に切り
換えた場合には、無線通信部11を介して子機による外
線通信が行われることになる。また、前記接続先をバッ
ファ12aあるいはバッファ13a側に切り換えた場合
には、無線通信部11を介して画像読取部13にて読み
取られた画像データがデータ用端末6a〜6cに送信さ
れ、データ用端末6a〜6cから送信された画像データ
に基づいて画像出力部12にて画像形成が行われる。
【0049】次に、音声用端末子機3a〜3cの構成に
ついて説明する。
【0050】子機3a〜3cは、コードレス電話器であ
り、図1に示す様に、アンテナ31a〜31cを備え、
上述した無線通信部11と同様な構成の無線送受信手段
としての無線通信部32a〜32cと、上述した音声変
換部14と同様にA/D変換機能を含む音声変換部33
a〜33cとを備えている。また、図示を省略している
が、子機3a〜3cには、音声を入出力するためのマイ
ク及びスピーカが備えられている。
【0051】無線通信部32a〜32cの構成について
は、前記無線通信部11の構成と同様なので説明を省略
する。但し、無線通信部32a〜32cにおいて取り扱
われるデータは音声データのみである。
【0052】以上のような構成において、マイクから入
力された音声は、音声変換部33a〜33cで例えば1
9200bpsのデジタル信号に変換された後に、デジタ
ルコード化され、前記無線通信部32a〜32cへ出力
される。そして、無線通信部32a〜32cにおいて、
上述したような周波数ホッピング方式によりアンテナ3
1a〜31cから送信される。一方、アンテナ31a〜
31cで受信された信号は、無線通信部32a〜32c
から音声変換部33a〜33cへと出力され、該音声変
換部33a〜33cによりデコード化された後、アナロ
グ音声信号に変換され、スピーカへ出力される。尚、各
部の制御は図示しないCPUにより行われている。
【0053】次に、非音声データ端末子機としての無線
アダプタ4a〜4cの構成について説明する。無線アダ
プタ4a〜4cは、パーソナルコンピュータ或いはPD
A(Personal Digital Assistants)等の非音声データ
を取り扱うデータ用端末6a〜6cと接続されており、
図1に示す様に、アンテナ41a〜41cを備え、上述
した無線通信部11と同様な構成の無線送受信手段とし
ての無線通信部42a〜42cと、上述したデータ変換
器15と同様な構成のデータ変換部43a〜43cとを
備えている。
【0054】無線通信部42a〜42cの構成について
は、前記無線通信部11の構成と同様なので説明を省略
する。但し、無線通信部42a〜42cにおいて取り扱
われるデータは非音声データのみである。
【0055】データ用端末6a〜6cから出力される画
像データあるいはテキストデータ等は、データ変換部4
3a〜43cで無線通信用のデータとして変換され、無
線通信部42a〜42cによって、親機1へ周波数ホッ
ピング方式により無線送信される。また、親機1から送
信され、無線通信部42a〜42cで受信されたデータ
は、データ変換部43a〜43cで画像データまたはテ
キストデータ等に変換され、データ用端末6a〜6cに
送信される。尚、各部の制御は図示しないCPUにより
行われる。
【0056】本実施形態の通信装置は、以上のような構
成において、FAX受信、FAX送信、電話通信、及び
パーソナルコンピュータ等のデータ通信が可能であり、
それぞれの通信は、以下のような組み合わせで行われ
る。
【0057】 A.FAX受信:外部回線9→親機1→画像出力部12 B.FAX送信:画像読取部13→親機1→外部回線9 C.電話通信 :外部回線8←→親機1←→子機3a〜
3c D.データ通信:データ用端末6a〜6c←→無線アダ
プタ4a〜4c←→親機1←→外部回線9 以上のように、本実施形態の通信装置においては、音声
データと、FAXデータと、パーソナルコンピュータ等
から入出力される非音声データとが取り扱われるが、こ
れらのデータはそれぞれ性質が異なる。
【0058】つまり、音声データについては、通信速度
は遅くても良いが、リアルタイム双方通信が必要であ
り、電波の妨害による聴取障害を防ぐ必要がある。ま
た、FAXデータについては、14.4kbps程度の
データレートで、リアルタイム双方通信の必要性は無
い。更に、パーソナルコンピュータ等から入出力される
高速非音声データについては、高速転送あるいはパケッ
ト通信による高スループットが必要であり、64kbp
s以上のデータレートが必要である。
【0059】しかしながら、上述のような周波数ホッピ
ング方式による無線通信においては、ホップ時における
周波数の安定を図るための時間が必要であり、単位時間
当たりのホップ数によってデータレートに影響を与え
る。
【0060】つまり、単位時間当たりのホップ数が多い
場合には、データレートが低くなるため、前記のような
高速非音声データに対して不適当であり、逆に単位時間
当たりのホップ数が少ない場合には、データレートは高
くなる一方で、一つの周波数が妨害を受けると、聴感上
認識できる程の聴取障害を生じ、好ましくない。
【0061】また、データの種類に応じて単位時間当た
りのホップ数のみを変えるように構成した場合には、ホ
ップされる周波数の同期が、機器間において取れなくな
り、特に、上述したような音声データと非音声データと
の双方を取り扱う親機1においては、無線通信部11の
構成が複雑になってしまう。
【0062】そこで、本実施形態においては、周波数の
ホップをフレーム単位で行い、更に1フレーム内におい
て非音声データの送信または受信と音声データの送受信
を行う場合には、音声データの送受信を行う前にも周波
数のホップを行うように構成した。
【0063】具体的には、図3に示すように親機1にお
けるフレームは、第一送受信待機期間である第一ホップ
スロット70と、非音声データの送信または受信を行う
ための第一送受信実行期間であるデータスロット71
と、第二送受信待機期間である第二ホップスロット72
と、音声データの送受信を行うための第二送受信実行期
間である音声スロット75とにより構成されている。そ
して、音声スロット75は送信スロット73と受信スロ
ット74に分けられている。
【0064】また、音声データ用子機3a〜3cにおい
ては、前記ホップスロット70と同期したタイミングで
送受信の待機を開始するホップスロット80と、スリー
プスロット81と、ウェイクスロット82と、音声スロ
ット85とから1フレームが構成されている。フレーム
の長さは親機のものと同様であり、また、音声スロット
85は、親機のフレームと同期を取るように、受信スロ
ット83と送信スロット84に分けられている。
【0065】更に、非音声データ用子機である無線アダ
プタ4a〜4cにおいては、前記ホップスロット70と
同期したタイミングで送受信の待機を開始するホップス
ロット90と、非音声データの送信または受信を親機と
同期して行うデータスロット91と、送受信は行わない
待機スロット92とから構成されている。フレームの長
さは親機のものと同様である。以下、具体的に詳述す
る。
【0066】図3に示すホップスロット70,72,8
0,90は、ホップした周波数の安定のための期間であ
り、この期間においては、データの送受信は行われな
い。
【0067】但し、子機3a〜3cのホップスロット8
0は、親機1のホップスロット70,72あるいは無線
アダプタ4a〜4cのホップスロット90よりも長くな
るように構成されており、音声スロット85に重ならな
い範囲で充分に長くとることができる。これは、子機3
a〜3cにおける音声スロット85がフレームの後半部
に設けられているためであり、このように構成すること
により、PLL局部発振器58の周波数の安定化時間に
余裕を設けることができ、高価な高速のPLL局部発振
器を用いる必要がなくなる。
【0068】データスロット71,91は、データレー
トが14.4kbps程度のFAXデータと、64kb
ps以上の高速な非音声データの送受信に用いる。この
データスロット71,91は、親機1と音声端末子機3
a〜3cとの通信を行う場合には、図3(a)に示すよ
うに期間T1の長さであるが、親機1と音声端末子機3
a〜3cとの通信を行わない場合には、図3(b)に示
すように期間T2の長さに変更される。このようなデー
タスロット長の変更情報は、親機1から無線アダプタ4
a〜4cに伝達されるようになっている。
【0069】音声スロット75,85は、32kbps
あるいは64kbps以下の音声データ伝送に用いる。
但し、音声スロットについては、リアルタイム双方通信
が必要なため、TDD(時分割デュープレクス)を用い
て送受の切り換えを行う。
【0070】スリープスロット81においては、時間計
測のためのタイマーのみを動作させておけば、無線通信
部の殆どの電源をOFFすることができる。これによ
り、消費電力を少なくすることができる。このスリープ
スロット81が終了した後に、ウェイクスロット82に
おいて電源をONし、通信に備える。
【0071】本実施形態では、以上のような構造のフレ
ームを用いて通信を行うが、周波数のホップは、図3に
示すように、親機1においては、フレームが切り換えら
れるタイミングt0と、データスロット71が終了する
タイミングt1において行うこととした。また、タイミ
ングt0におけるホップと、タイミングt1におけるホ
ップとは、異なる周波数データ列から構成されるホップ
テーブルを用いて行うこととした。
【0072】また、音声子機端末3a〜3cにおいて
も、親機のフレーム切り換えタイミングと等しいt0に
て周波数のホップを行うこととし、このホップに用いる
周波数テーブルは、親機におけるタイミングt1におけ
るホップの際に用いるテーブルと同一の周波数データ列
を有するテーブルを用いた。
【0073】更に、無線アダプタ4a〜4cにおいて
は、親機と同期を取るために、フレーム切り換えタイミ
ングt0において周波数のホップを行い、このホップに
用いるテーブルには、親機のタイミングt0におけるホ
ップの際に用いるテーブルと同一のテーブルを用いるこ
ととした。
【0074】具体的には、親機のデータスロットによる
送信または受信の際には、図4(a)に示すテーブルを
用いた。このテーブルは、f0〜fmからなる周波数デー
タ列と、g0〜gmからなる周波数データ列とが交互に並
べられており、ホッピングカウンタ61の値Mに従っ
て、f0,g0,f1…の順序で選択される。なお、これら
の周波数データ列の周波数データはランダムに配置され
ている。
【0075】また、親機は、M=2m+1の時、ホッピ
ングカウンタ61の出力からホッピングテーブルを読み
出さないようにすることにより、図3(b)に示すよう
に1フレーム内において1回のみ周波数ホップを行うよ
うにすることができる。
【0076】また、無線アダプタ4a〜4cにおいて
は、図4(b)に示すテーブルを用いた。このテーブル
は、f0〜fmからなる周波数データ列を有している。
【0077】更に、音声子機端末3a〜3cにおいて
は、図4(c)に示すテーブルを用いる。このテーブル
は、g0〜gmからなる周波数データ列を有している。
【0078】なお、図4(d)のテーブルは、後述する
ように子機同士の通信に用いるテーブルである。
【0079】次に、本実施形態における通信処理を図5
のタイミングチャート及び図6乃至図8のフローチャー
トに基づいて具体的に説明する。
【0080】図6は親機1の通信処理を示すフローチャ
ート、図7は音声子機の通信処理を示すフローチャー
ト、図8は無線アダプタの通信処理を示すフローチャー
トである。
【0081】まず、親機1が音声子機3aと通信中であ
る場合について説明する。図5(a)においては、フレ
ームFa1以降について示しているが、フレームFa1
以前から通信が行われていたものとして説明を行う。ま
ず、図5(a)に示すフレームFa1以前のフレームが
終了すると、時刻t0のタイミングでフレームが切り換
えられ、このタイミングにて周波数のホップが行われる
(図6;ステップS1)。この時のホッピングカウンタ
61の値Mが0であるとすると、コントローラ60は図
4(a)に示すテーブルから周波数f0を選択する。そ
して、音声子機と通信中であるから(ステップS2;Y
ES)、周波数f0でデータスロットにて無線アダプタ
と通信し(ステップS3)、データスロットが終了した
後、図5(a)に示す時刻t1のタイミングでホッピン
グカウンタ61の値Mをインクリメントし、再び周波数
のホップを行う(ステップS4)。この時、ホッピング
カウンタ61の値Mは1となるので、図4(a)に示す
テーブルから周波数g0が選択される。次に、後述する
呼出モードか否かの判定がおこなわれるが(ステップS
5)、現在は呼出モードではないとすると(ステップS
5;NO)、前記周波数g0により親機と音声子機との
通信が行われる(ステップS7)。
【0082】一方、音声子機3aの方も、親機1と同様
に時刻t0でホップを行うが(図7;ステップS3
1)、音声子機において用いるホッピングテーブルは図
4(c)に示すテーブルなので、M=0では周波数g0
が選択される。そして、現在通信中であり、後述する子
機呼出モードではないので(ステップS32;YES〜
ステップS33;NO)、待機状態に移行する(ステッ
プS34)。本実施形態においては、上述したように、
この待機状態においてスリープスロットを設けており、
親機における時刻t1でのホップが行われるタイミング
まで、無線アダプタはスリープ状態となる。次に時刻t
1のタイミングでウェイク状態となり、時刻t2からの
親機との通信に備える。そして、他の音声子機からの着
呼がなく(ステップS35;NO)、後述する親機呼出
モードではないので(ステップS37;NO)、親機と
の通信を行う(ステップS39)。
【0083】また、無線アダプタ4aにおいても、親機
1と同期して時刻t0でホップを行う(図8;ステップ
S61)。無線アダプタ4aにおけるテーブルは、図4
(b)に示すテーブルであるため、M=0において、周
波数f0が選択される。そして、図5(a)に示す例で
は、無線アダプタ4aからのデータの送信中ではないの
で(ステップS62;NO)、周波数f0でデータスロ
ットにより親機からのデータを受信する(ステップS6
3)。なお、図5(a)の例では、親機からの送信があ
るが(ステップS64;YES)、データスロット長の
変更要求はないので(ステップS65;NO)、短いデ
ータスロットのまま以上の処理を繰り返すことになる。
【0084】以下、同様の処理を、図5(a)に示すよ
うに、フレームFa1〜Fa4において継続すると、周
波数は、親機1のデータスロットにおいてf0,f1,f
2,f3とホップされ、音声スロットにおいてg0,g
1,g2,g3とホップされると共に、音声子機3a及び
無線アダプタ4aにおいても同様にホップが行われるの
で、親機と各子機間での通信が確実に行われることにな
る。
【0085】特に、親機1と音声子機3aにおいては、
1フレーム内において送信と受信が交互に行われるの
で、これを繰り返すことにより、連続した音声信号の送
受信が行われることになる。
【0086】また、親機1と無線アダプタ4aにおいて
は、パケットデータの送受信が行われ、図5(a)に示
すように、一つのデータスロットでは、送信または受信
のいずれか一方が行われる。なお、図5(d)に示すよ
うに、一つのデータスロットでは、一つの無線アダプタ
あるいは親機のみが送信を行い、送信を行っていない無
線アダプタあるいは親機は、データスロットで送信を行
っている無線アダプタあるいは親機がないことを確認し
た後に送信を開始する。
【0087】次に、親機1と音声子機3aによる通信が
終了した後の処理について説明する。図5(b)に示す
ように、フレームFb1で親機1と音声子機3aによる
通信が終了したとすると、親機1は次のフレームFb2
の切り換えタイミングで周波数をf1にホップする(図
6;ステップS1)。そして、図5(b)の例では音声
子機3aとの通信が終了し(ステップS2;NO)、デ
ータスロットによる親機1からの送信を行う場合であっ
て(ステップS8;YES)、音声子機からの呼出を受
け付けず、音声子機の呼出も行わないので(ステップS
10;NO〜ステップS11;NO)、データスロット
の長さが短いか否かを判定する(ステップS12)。図
5(b)に示す例では、フレームFb1まで音声子機と
の通信が行われていたために、データスロットが短くな
っているので(ステップS12;YES)、データスロ
ットを次のフレームから長くするように設定し(ステッ
プS13)、フレームFb2にて、データスロット長を
長くする旨を無線アダプタに通知する(ステップS1
4)。そして、次のフレームFb3の切り換えタイミン
グにて、周波数f2にホップし(ステップS1)、長い
データスロットにより無線アダプタとの通信を開始する
(ステップS2;NO〜S8;YES〜S10;NO〜
S11;NO〜S12;NO〜S15)。
【0088】一方、無線アダプタ4aにおいては、フレ
ームFb2の切り換えタイミングにて周波数f1にホッ
プし(図8;ステップS71)、親機からのデータを受
信すると(ステップS72;NO〜ステップS73)、
このデータがデータスロット長の変更要求であるため
(ステップS74;YES〜ステップS75;YE
S)、次のフレームFb3からデータスロット長を変更
すべく設定を行う(ステップS76)。そして、次のフ
レームFb3の切り換えタイミングで周波数f2にホッ
プし(ステップS71)、親機からのデータを受信する
(ステップS72;NO〜ステップS73〜ステップS
74;YES〜ステップS75;NO)。
【0089】このように、音声子機との通信を行わない
場合には、データスロット長を長くして通信を行うの
で、データ伝送レートを高くすることができる。
【0090】なお、音声子機においては、親機との通信
を行わないので、フレームの切り換えタイミングでホッ
プを行いつつ、待機状態となるが(図7;ステップS3
1〜S32〜S40〜S43〜S53〜S56;NO〜
S57)、ホップする周波数がデータスロットによる通
信のものとは異なるので、例えば音声子機側から他の音
声子機等に図5(b)に時刻t3のタイミングで呼出を
行ったとしても、親機1と無線アダプタ4aとの通信を
妨害することがない。
【0091】次に、以上のようにしてデータスロット長
を長くした状態で、親機と無線アダプトとの通信が継続
している場合の処理について説明する。例えば、図5
(c)に示すフレームFc1への切り換えタイミングに
て、周波数f0にホップを行い(図6;ステップS
1)、無線アダプタからのデータを受信した後に(ステ
ップS2;NO〜ステップS8;NO〜ステップS
9)、ここまでの無線アダプタ4aとの通信が長いデー
タスロットのままで所定時間継続されたと判断した場合
には、データフレーム長を一旦短くして音声子機への呼
出あるいは音声子機からの呼出を受け付ける処理を行
う。つまり、次のフレームFc2にて周波数f1にホッ
プした後(ステップS1)、親機からのデータフレーム
長の変更要求を送信し、音声子機を呼び出すため(ステ
ップS8;YES〜ステップS10;NO〜ステップS
11;YES)、まず親機側のデータスロット長を短く
し(ステップS16)、周波数f1にて無線アダプタに
対してデータスロット長の変更要求を送信する(ステッ
プS17)。そして、音声子機を呼び出すために図5
(c)に示す時刻t4のタイミングで周波数g1にホッ
プし(ステップS18)、周波数g1により音声子機を
呼び出す(ステップS19)。これに対し、音声子機か
らの応答があった場合には(ステップS20;YE
S)、当該音声子機との通信を行うが(ステップS2
1)、応答が無かった場合には(ステップS20;N
O)、呼出モードに移行する(ステップS22)。この
呼出モードに移行した場合には、データスロットを短く
し、音声スロットを設けた状態で、音声子機に対する呼
出を繰り返す(ステップS1〜S2;YES〜S3〜S
4〜S5;YES〜S6)。
【0092】一方、音声子機からの呼出を受け付ける場
合も同様であり、親機からのデータフレーム長の変更要
求を送信し、音声子機からの呼び出しを受け付けるため
(ステップS8;YES〜ステップS10;YES)、
まず親機側のデータスロット長を短くし(ステップS2
3)、周波数f1にて無線アダプタに対してデータスロ
ット長の変更要求を送信する(ステップS24)。そし
て、音声子機からの呼び出しを受け付けるために図5
(c)に示す時刻t4のタイミングで周波数g1にホッ
プし(ステップS25)、周波数g1により音声子機に
対して受付許可信号を送信する(ステップS26)。こ
れに対する音声子機からの応答を受信し(ステップS2
7)、当該音声子機からの接続要求の有無を判定するが
(ステップS28)、接続要求が無かった場合には(ス
テップS28;NO)、次のフレームFc3からはデー
タスロット長を長くして再び無線アダプタとの通信を再
開する(ステップS1〜S2〜S8〜S10〜S11〜
S12;YES〜S13〜S14)。しかし、接続要求
があった場合には(ステップS28;YES)、当該子
機との通信を行う(ステップS30)。この時、次のフ
レームで子機に対し接続許可を送信する。
【0093】一方、音声子機側においては、親機からの
呼出があった場合には(図7;ステップS53;YE
S)、親機に対して応答し(ステップS54)、親機と
の通信を行う(ステップS55)。また、親機に対して
呼出を行う場合には(ステップS56;YES)、親機
を呼び出し(ステップS58)、親機からの応答の有無
を判定する(ステップS59)。その結果、応答が無か
った場合には(ステップS59;NO)、親機呼出モー
ドに移行し(ステップS60)、応答があれば通信を行
い(ステップS37;YES〜ステップS38;YES
〜ステップS39)、応答が無ければ呼出を継続する
(ステップS37;YES〜ステップS38;NO)。
【0094】以上のように、長いデータスロット長にて
無線アダプタとの通信を継続している場合でも、所定フ
レーム毎に必ず音声子機への呼出、あるいは音声子機か
らの呼出を受け付けるので、高いデータ伝送レートを確
保しつつ、確実に音声データ通信をも同時に行うことが
できる。
【0095】また、無線アダプタから親機に対して連続
的にデータ送信を行っていた場合には(ステップS7
2;YES)、他の無線アダプタからの呼出、あるいは
他の無線アダプタへの呼出を行う必要があるため、所定
フレーム数毎に、送信の中断処理を行う。つまり、所定
フレーム数に達していない場合には(ステップS77;
NO)、データの送信を継続するが(ステップS7
8)、所定フレーム数の送信を行った場合には(ステッ
プS77;YES)、送信を中断し(ステップS7
9)、他の無線アダプタからの呼出を確認するために受
信状態に移る(ステップS73)。そして、他の無線ア
ダプタからの呼出があった場合には(ステップS74;
NO〜ステップS80;YES)、当該無線アダプタか
らのデータを受信する(ステップS81)。また、他の
無線アダプタからの呼出は無いが(ステップS74;N
O〜ステップS80;NO)、他の無線アダプタに対し
て送信を行う必要がある場合には(ステップS82;Y
ES)、送信を行う(ステップS83)。
【0096】以上のように、他の無線アダプタ間の通信
をも確実に行うことができる。
【0097】次に、音声子機間通信の処理を図7のフロ
ーチャートに基づいて説明する。例えば、図5(e)に
示すように、親機1と音声子機3aが通信を行っている
場合において、音声子機3bから音声子機3cへ呼出を
行う例について説明する。
【0098】まず、音声子機3bは、図5(e)に示す
フレームFe2の切り換えタイミングおいて周波数g1
にホップし(図7;ステップS31)、現在通信中では
なく(ステップS32;NO)、他の音声子機からの着
呼も無い時に(ステップS40;NO)、音声子機3c
に対して呼出を行う場合には(ステップS43;YE
S)、通常のような待機期間を設けることなく、図5
(e)に示す時刻t5のタイミングにて前記周波数g1
により音声子機3cに対する呼出を行い(ステップS4
4)、音声子機3cからの応答があるか否かを判定する
(ステップS45)。その結果、応答が無かった場合に
は(ステップS45;NO)、子機呼出モードに移行し
(ステップS46)、応答があるまで上述のタイミング
で呼出を継続する(ステップS31〜S32;YES〜
S33;YES〜ステップS44)。
【0099】しかし、図5(e)に示すように音声子機
3cからの応答があった場合には(ステップS45;Y
ES)、子機間ホップへ移行する(ステップS47)。
このホップは、図4(d)に示すテーブルを用い、親機
と子機間の通信に用いられる周波数とは異なる周波数を
用いる。
【0100】そして、フレームFe3の切り換えタイミ
ングで周波数をh2にホップし(ステップS48)、親
機との通信時と同様の待機期間を設けて(ステップS4
9)、図5(e)に示す時刻t6のタイミングから周波
数h2により音声子機3cとの通信を開始する(ステッ
プS50)。以下、通信終了までこのシーケンスにより
通信を行い(ステップS51;NO)、通信が終了した
場合には(ステップS51;YES)、再び親機と子機
間のホップへと移行する(ステップS52)。
【0101】以上のように、子機間の呼出は、スリープ
スロットの位置において行われるため、親機と他の子機
との通信に妨害を与えることなく、また、親機を介する
ことなく、子機間の通信が可能となっている。更に、子
機間通信用のホッピングテーブルには、親機と子機間の
通信用のホッピングテーブルとは全く独立のホッピング
テーブルを用いるので、親機と子機間の通信に妨害を与
えることなく、子機間通信が可能である。なお、この子
機間通信に用いるホッピングテーブルには、h k=gk+2
のように、親機と子機間の通信用のホッピングテーブル
の位相をずらしたものを用いても良い。この場合には、
ホッピングテーブルを複数保持する必要がないので、コ
ントローラ60でホッピングカウンタ61の値Mに補正
値2を加算するだけで良い。
【0102】以上のように、本実施形態によれば、1フ
レーム内にデータスロットと音声スロットを設けて通信
を行うので、音声データと非音声データとを同時に効率
良く送受信することができる。
【0103】また、音声データの通信を行わない時に
は、データスロットの長さを長くするので、非音声デー
タの伝送レートを高くすることができ、データの性質に
適応した良好な通信を行うことができる。
【0104】更に、親機のデータスロットと無線アダプ
タのデータスロットとは同期が維持され、かつ、スロッ
ト長も常に一致しているため、確実に高信頼度で非音声
データの伝送が可能となる。
【0105】また、音声データ通信用の音声スロットの
周波数をデータスロットの周波数とは異なる周波数と
し、送受信タイミングをデータスロットよりも後ろに設
定したので、音声子機のホップスロットを長くすること
ができ、音声子機用のPLL局部発振器に高速なものを
用いる必要がなく、安価なPLL局部発振器を用いるこ
とができる。
【0106】また、データスロットと音声スロットにそ
れぞれ異なる周波数を用いるようにしたので、互いに通
信を妨害することがなく、良好な通信が行われる。
【0107】更に、子機間通信は、待機期間を用いて呼
び出しを行うので、親機を介することなく、迅速に行わ
れる。
【0108】なお、非音声データ用子機のホッピングパ
ターンは、その時の通信状況に応じて、妨害の少ない周
波数で構成するようにしても良い。この時、音声子機用
のホッピングパターンは非音声データ用子機に用いた周
波数以外の残りの周波数で構成すれば良い。これは、音
声データの通信に用いられる音声スロットがデータスロ
ットに比して短いため、一つの周波数が妨害を受けて
も、聴感上支障がないためである。一方、妨害の少ない
周波数によりパケット通信を行うことにより、データ伝
送の信頼性を向上させることができる。
【0109】また、本実施形態においては、音声スロッ
ト内の送信スロットと受信スロットは一組の場合につい
て説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、
複数組の送信スロットと受信スロットを設けるようにし
ても良い。このように構成すれば、複数の音声子機間と
の通信も可能となる。また、この場合には、フレーム最
後の送受信スロットの組から使用するようにし、使用し
ていない音声スロットはデータスロットに変えるように
すれば良い。
【0110】更に、子機間の呼出は、親機と子機間のホ
ッピングテーブルを用いて行っても良い。
【0111】
【発明の効果】請求項1に記載の通信装置によれば、親
機においては、1フレームを、第一送受信待機期間と、
非音声データ用子機との送受信を行う第一送受信実行期
間とに、あるいは音声データ用子機との通信を行う場合
には、これらの期間に加えて、第二送受信待機期間と、
音声データ用子機との送受信を行う第二送受信実行期間
とに分け、前記第一送受信実行期間と前記第二送受信実
行期間とでは異なる周波数を用い、非音声データ用子機
においては、前記第一送受信実行期間に同期させ、か
つ、前記第一送受信実行期間に対応させた周波数と同じ
周波数で子機における送受信を行い、音声データ用子機
においては、前記第二送受信実行期間に同期させ、か
つ、前記第二送受信実行期間に対応させた周波数と同じ
周波数で送受信を行うようにしたので、親機と非音声デ
ータ用子機との間の通信、及び親機と音声データ用子機
との間の通信を、互いに妨害を発生させずに、効率良く
行うことができる。また、非音声データ用子機相互間の
通信による、親機と音声データ用子機間並びに音声デー
タ用子機相互間の通信に対する妨害を防止することがで
き、同様に、音声データ用子機相互間の通信による、親
機と非音声データ用子機間の通信並びに非音声データ用
子機相互間の通信に対する妨害を防止することができ
る。
【0112】請求項2に記載の通信装置によれば、前記
親機の送受信タイミング制御手段により、前記第二送受
信待機期間と第二送受信実行期間を設けない場合には、
送受信タイミング手段により1フレーム中における第一
送受信実行期間を延長するようにしたので、非音声デー
タを高い伝送レートで送受信することができる。また、
この期間における通信の周波数は音声データ用子機の周
波数とは異なるので、第一送受信実行期間の延長中にお
ける親機と非音声データ用子機間の通信の妨害を確実に
防ぐことができる。
【0113】請求項3に記載の通信装置によれば、前記
親機からの要求に応じて子機における前記第一送受信実
行期間に相当する送受信実行期間の長さを可変とするよ
うにしたので、高い伝送レートでの非音声データの通信
を行うことができると共に、常に親機の前記第一送受信
実行期間と長さの一致した送受信実行期間により非音声
データの送受信を行って、確実に高信頼度でデータの伝
送を行うことができる。また、第一送受信実行期間及び
これに対応する非音声データ用子機の送受信実行期間を
短縮して、音声データ用子機と親機との間の呼出、ある
いは音声データ用子機相互間の呼出を行うことができる
ので、効率の良い通信を行うことができる。
【0114】請求項4に記載の通信装置によれば、送受
信待機期間の長さを、親機及び非音声データ用子機にお
ける送受信待機期間よりも長くするようにしたので、周
波数の安定化処理を高速で行う必要がなくなり、安価な
素子を用いて装置の低コスト化を実現することができ
る。
【0115】請求項5に記載の通信装置によれば、前記
非音声データ用子機及び音声データ用子機は、子機同士
の通信には、親機と子機間の通信に用いられる周波数と
は異なる周波数を選択し、更に、子機に対する呼出は、
子機における前記送受信待機期間と前記送受信実行期間
の間において行うので、呼出時から通信時に至るまで、
他の通信の妨害を確実に防ぐことができる。また、親機
を介することなく子機間同士で通信を成立させることが
できるので、容易かつ迅速に子機同士の通信を行うこと
ができる。
【0116】請求項6に記載の通信装置によれば、前記
親機においては、前記第一送受信期間と前記第二送受信
期間とで、異なる有限個の周波数群から順次選択が繰り
返され、非音声データ用子機及び音声データ用子機にお
いては、前記親機との通信には前記周波数群から周波数
の選択が行われるので、前記親機と前記音声データ用子
機との間の通信、及び前記親機と前記非音声データ用子
機との間の通信に用いられる夫々の周波数の一致を防ぐ
ことができ、妨害を確実に防止することができる。ま
た、子機同士の通信には更に異なる周波数群から周波数
の選択を行うので、前記各通信と子機同士の通信との間
での相互の妨害も確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における通信装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の通信装置における無線通信部の概略構成
を示すブロック図である。
【図3】図1の通信装置に用いられるフレームの構造を
示すブロック図である。
【図4】図2の無線通信部におけるホップテーブルの一
例を示す図である。
【図5】図1の通信装置における通信処理を示すタイミ
ングチャートである。
【図6】図1の通信装置における親機の通信処理を示す
フローチャートである。
【図7】図1の通信装置における音声子機の通信処理を
示すフローチャートである。
【図8】図1の通信装置における無線アダプタの通信処
理を示すフローチャートである。
【図9】従来の周波数ホッピング方式を用いた送受信装
置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…親機 2…無線ターミナル 3a〜3c…音声端末子機 4a〜4c…無線アダプタ 6a〜6cデータ用端末 8,9…外部回線 11…無線通信部 12…画像出力部 13…画像読取部 14…音声変換部 15…データ変換部 32a〜32c…無線通信部 33a〜33c…音声変換部 42a〜42c…無線通信部 43a〜43c…データ変換部 59…ホッピングテーブル 60…コントローラ 61…ホッピングカウンタ 62…フレームカウンタ 70…第一ホップスロット 71…データスロット 72…第二ホップスロット 75…音声スロット 80…ホップスロット 85…音声スロット 90…ホップスロット 91…データスロット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信の一単位であるフレームを切り換え
    るフレーム切換手段と、切り換えたフレームに対応させ
    る周波数を選択する周波数選択手段と、1フレーム内を
    周波数安定のための送受信待機期間とデータの送受信を
    行うための送受信実行期間とに分けるように送受信のタ
    イミングの制御を行う送受信タイミング制御手段と、前
    記選択された周波数により前記送受信のタイミングにて
    データの送受信を行う無線送受信手段とを、親機及び非
    音声データ用子機並びに音声データ用子機の夫々に備え
    た周波数ホッピング方式の通信装置であって、 前記親機は、1フレームを、第一送受信待機期間と、非
    音声データ用子機との送受信を行う第一送受信実行期間
    とに、あるいは音声データ用子機との通信を行う場合に
    は、これらの期間に加えて、第二送受信待機期間と、音
    声データ用子機との送受信を行う第二送受信実行期間と
    に分ける前記送受信タイミング制御手段と、前記フレー
    ムが切り換えられるごとに、前記第一送受信実行期間に
    対応させる周波数を予め定められた順序で選択し、前記
    送受信タイミング制御手段により前記第二送受信待機期
    間が設けられた場合には、前記第一送受信実行期間から
    前記第二送受信待機期間に移行するごとに前記第二送受
    信実行期間に対応させる周波数であって、前記フレーム
    切り換え時の周波数とは異なる周波数を、予め定められ
    た順序で選択する前記周波数選択手段とを備え、 前記非音声データ用子機は、前記第一送受信実行期間に
    同期させて子機における送受信実行期間を制御する前記
    送受信タイミング制御手段と、前記第一送受信実行期間
    に対応させる周波数と同じ周波数を同じ順序で選択する
    前記周波数選択手段とを備え、 前記音声データ用子機は、前記第二送受信実行期間に同
    期させて子機における送受信実行期間を制御する前記送
    受信タイミング制御手段と、前記第二送受信実行期間に
    対応させる周波数と同じ周波数を同じ順序で選択する前
    記周波数選択手段とを備えた、 ことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記親機の送受信タイミング制御手段
    は、前記第二送受信待機期間と第二送受信実行期間を設
    けない場合には、前記第一送受信実行期間を1フレーム
    中において延長することを特徴とする請求項1に記載の
    通信装置。
  3. 【請求項3】 前記非音声データ用子機の送受信タイミ
    ング手段は、前記親機からの要求に応じて子機における
    前記第一送受信実行期間に相当する送受信実行期間の長
    さを可変とすることを特徴とする請求項2に記載の通信
    装置。
  4. 【請求項4】 前記音声データ用子機の前記送受信タイ
    ミング制御手段は、周波数の安定のための送受信待機期
    間の長さを、親機及び非音声データ用子機における送受
    信待機期間よりも長くすることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記非音声データ用子機及び音声データ
    用子機は、子機同士の通信において、親機と子機間の通
    信に用いられる周波数とは異なる周波数を選択する前記
    周波数選択手段と、子機における前記送受信待機期間と
    前記送受信実行期間の間において子機に対する呼出を行
    う前記無線送受信手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記親機は、夫々異なる周波数からなる
    有限個の周波数群内において順次選択を繰り返し、前記
    第一送受信期間と前記第二送受信期間とでは異なる周波
    数群から選択を行う前記周波数選択手段を備え、非音声
    データ用子機及び音声データ用子機は、前記親機との通
    信においては前記異なる周波数群から、子機同士の通信
    においては更に異なる周波数群から周波数の選択を行う
    前記周波数選択手段を備えたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のいずれか一項に記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006519562A (ja) * 2003-03-04 2006-08-24 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ, エービー 車載型の私用及び会議用電話のための無線通信システム、及びその方法

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