JP2010041670A - 通信システム、通信システムの主通信装置および通信システムの副通信装置 - Google Patents

通信システム、通信システムの主通信装置および通信システムの副通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線LANによる無線通信の使用を抑制し、副通信装置の電源となる二次電池の消費を抑制することができる通信システム、通信システムの主通信装置および通信システムの副通信装置を提供すること。
【解決手段】通信システム1によれば、子機50からMFP10へデータを送信する場合に、子機50は、送信するデータの容量が閾値メモリ14aに記憶された閾値より小さければ、そのデータをパケット単位に分割し、その分割したパケットデータの全てを、単位時間当たりの消費電流がWLAN通信制御回路56よりも少ないDCL通信制御回路55を使用して送信する。よって、子機50は、子機50からMFP10へデータを送信する場合に、一律にWLAN通信制御回路56を使用してデータを送信する場合と比較して、消費電流を低減することができる。従って、子機50全体へ電力を供給するバッテリ63の消耗を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、通信システム、通信システムの主通信装置および通信システムの副通信装置に関するものである。
従来から、所定の周波数帯域を使用してデータ通信や通話を行う通信システムが知られている。この種の通信システムでは、データ通信と通話とに使用される周波数帯域が重複して使用される。例えば、データ通信を目的とした無線LAN(Local Area Network)や、通話を目的としたデジタルコードレス電話(以下、「DCL(Digital Cordless)」と称する)は、いずれもISMバンド(Industry Science Medical band)と称される2.4GHz帯の周波数帯域を使用する。
ここで、無線LANやDCLでは、各通信方式に対応して、周波数帯域内を複数分割したチャンネルが設定されている。なお、各々の通信方式におけるチャンネルを区別するために、以下、無線LANで使用されるチャンネルをWLANチャンネルと称し、DCLで使用されるチャンネルをDCLチャンネルと称する。
無線LANでは、2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域が14のWLANチャンネル(wch1〜wch14)に分けられている。そして、無線LANでは、14のWLANチャンネルのうち、割り当てられた1つのWLANチャンネルが継続して使用される。なお、無線LANでは、割り当てられた1つのWLANチャンネルを継続使用して、送信データをスペクトラム拡散することで、無線通信が行われる。
一方、DCLでは、2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域が89のDCLチャンネル(dch1〜dch89)に分けられている。そして、ホッピング周期と称される所定の周期(例えば、1/100秒)毎に、89あるDCLチャンネルのうち予め選択された例えば45のDCLチャンネルの間で、使用されるDCLチャンネルが変更(ホッピング)される。このように、DCLでは、DCLチャンネルを所定の周期で変更して、無線通信が行われる。
上述の通り、DCLでは、2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域を89のDCLチャンネルに分けるのに対し、無線LANでは、2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域を14のWLANチャンネルに分けている。よって、無線LANで使用されるWLANチャンネルの周波数帯域幅は約20MHzとなり、DCLで使用されるDCLチャンネルの周波数帯域幅(約1MHz以下)よりも広くなる。従って、無線LANによる無線通信は、DCLによる無線通信よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速となるので、データ通信に多用される。
上述した無線LANによる無線通信を使用してデータ通信を行う一方で、DCLによる無線通信を使用して通話を行う技術は、例えば、特許文献1に記載の無線通信システムが知られている。
特開2007−274537号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術では、前述の通り、無線LANによる無線通信は、DCLによる無線通信よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速であるので、これに伴い、送受信するデータの処理を高速で行う必要がある。これにより、無線LANによる無線通信に用いられる処理回路は、DCLによる無線通信に用いられる処理回路と比較して、単位時間当たりの動作回数が増大する。よって、無線LANによる無線通信は、DCLによる無線通信と比較して、処理回路によって消費される単位時間当たりの電流が増大し、これに伴い、処理回路によって消費される単位時間当たりの電力が増大する。従って、無線LANによる無線通信を多用してデータ通信を行うと、二次電池で動作する通信装置では、その二次電池の消費が著しくなってしまうという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、無線LANによる無線通信の使用を抑制し、副通信装置の電源となる二次電池の消費を抑制することができる通信システム、通信システムの主通信装置および通信システムの副通信装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の通信システムは、音声が信号処理された音声データの送受信を主として行う第1方式によって無線通信を行う第1通信手段、および前記音声データとは異なる他のデータの送受信に使用される、前記第1方式よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速な第2方式によって無線通信を行う第2通信手段を有する主通信装置と、前記第1通信手段と第1方式による無線通信を行う副第1通信手段、および前記第2通信手段と第2方式による無線通信を行う副第2通信手段を有し、二次電池により供給される電源により動作する副通信装置とを備えるものであり、前記他のデータを送受信する場合に、その送受信する他のデータの容量を検出する容量検出手段と、その容量検出手段により検出された前記他のデータの容量に応じて、前記第1方式または第2方式のいずれかの方式で前記他のデータを送受信させるかを決定する決定手段と、その決定手段によって前記他のデータを前記第1方式で送受信させることが決定された場合に、前記他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする分割手段と、その分割手段により分割された分割データの前記第1方式による送受信を前記第1通信手段および副第1通信手段に実行させる実行手段とを備えている。
請求項2記載の通信システムは、請求項1記載の通信システムにおいて、前記決定手段は、前記主通信装置に設けられており、前記第1方式または第2方式のいずれかの方式で前記他のデータを送受信させるかを決定する閾値となるデータ容量を記憶するデータ容量記憶手段と、そのデータ容量記憶手段に記憶された閾値となるデータ容量と前記容量検出手段により検出された前記他のデータの容量とを比較する比較手段とを備え、前記データ容量記憶手段に記憶された閾値となるデータ容量よりも、前記送受信される他のデータの容量が小さいと前記比較手段により比較判定された場合に、前記他のデータを前記第1方式で送受信させることを決定するものである。
請求項3記載の通信システムは、請求項1または2に記載の通信システムにおいて、前記実行手段は、前記主通信装置に設けられており、前記決定手段により前記他のデータを前記第1方式で送受信させることが決定された場合に、前記分割データの全ての送受信が完了するまで前記第1方式による送受信を前記第1通信手段に実行させる実行完了手段と、その実行完了手段によって前記第1方式による送受信が前記第1通信手段で実行される場合に、前記第1方式による送受信が実行されることを示す切換情報を前記第1通信手段に第1方式で送信させる決定情報送信手段とを備え、前記副通信装置は、前記決定情報送信手段によって前記第1方式で送信された前記切換情報が前記副第1通信手段で受信された場合に、前記分割データの全ての送受信が完了するまで前記第1方式による送受信を前記副第1通信手段に実行させる副実行完了手段を備えている。
請求項4記載の通信システムは、請求項1から3のいずれかに記載の通信システムにおいて、前記副通信装置は、前記閾値となるデータ容量が入力可能な入力手段と、その入力手段に入力された閾値となるデータ容量を前記副第1通信手段に前記第1方式で送信させるデータ容量送信手段とを備え、前記主通信装置は、前記データ容量送信手段によって前記第1方式で送信された閾値となるデータ容量が前記第1通信手段で受信された場合に、その受信された閾値となるデータ容量を前記データ容量記憶手段に記憶させる記憶制御手段を備えている。
請求項5記載の通信システムは、請求項1から4のいずれかに記載の通信システムにおいて、前記主通信装置から副通信装置へ前記他のデータを送信する場合において、前記副通信装置は、前記第1通信手段によって前記第1方式で送信された分割データを全て受信したかを判定する副判定手段と、その副判定手段により前記分割データの全ての受信が未完了であると判定された場合に、その未完了の状態を示す未完了情報を前記副第1通信手段に第1方式で送信させる副未完了情報送信手段とを備え、前記主通信装置は、前記副未完了情報送信手段によって前記第1方式で送信された前記未完了情報が前記第1通信手段で受信された場合に、前記第1方式による送信に代えて前記第2方式による送信を、前記他のデータの送信が完了するまで前記第2通信手段に実行させる送信完了手段を備えている。
請求項6記載の通信システムは、請求項1から4のいずれかに記載の通信システムにおいて、前記副通信装置から主通信装置へ前記他のデータを送信する場合において、前記主通信装置は、前記副第1通信手段によって前記第1方式で送信された分割データを全て受信したかを判定する判定手段と、その判定手段により前記分割データの全ての受信が未完了であると判定された場合に、その未完了の状態を示す未完了情報を前記第1通信手段に第1方式で送信させる未完了情報送信手段とを備え、前記副通信装置は、前記未完了情報送信手段によって前記第1方式で送信された前記未完了情報が前記副第1通信手段で受信された場合に、前記第1方式に代えて前記第2方式による送信を、前記他のデータの送信が完了するまで前記副第2通信手段に実行させる副送信完了手段を備えている。
請求項7記載の通信システムの主通信装置は、音声が信号処理された音声データの送受信を主として行う第1方式によって無線通信を行う副第1通信手段、および前記音声データとは異なる他のデータの送受信に使用される、前記第1方式よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速な第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段を有し、二次電池により供給される電源によって動作する副通信装置に対して、前記第1方式による無線通信を行う第1通信手段、および前記第2方式による無線通信を行う第2通信手段を有するものであり、前記他のデータを送受信する場合に、その送受信する他のデータの容量を検出する容量検出手段と、その容量検出手段により検出された前記他のデータの容量に応じて、前記第1方式または第2方式のいずれかの方式で前記他のデータを送受信させるかを決定する決定手段と、前記副通信装置へ前記他のデータを送信する場合に、前記決定手段によって前記他のデータを前記第1方式で送受信させることが決定されると、前記他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする分割手段と、その分割手段により分割された分割データの前記第1方式による送信を前記第1通信手段に実行させる実行手段と、前記副通信装置から前記他のデータを受信する場合に、前記決定手段によって前記他のデータを前記第1方式で送受信させることが決定されると、前記第1方式による前記他のデータの送信を前記副通信装置に命令する命令情報を前記第1通信手段に第1方式で送信させる命令情報送信手段とを備えている。
請求項8記載の通信システムの副通信装置は、音声が信号処理された音声データの送受信を主として行う第1方式によって無線通信を行う第1通信手段、および前記音声データとは異なる他のデータの送受信に使用される、前記第1方式よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速な第2方式によって無線通信を行う第2通信手段を有する主通信装置に対して、前記第1方式による無線通信を行う副第1通信手段、および前記第2方式による無線通信を行う副第2通信手段を有し、二次電池により供給される電源により動作するものであり、前記他のデータを前記主通信装置へ送信する場合に、その送信する他のデータの容量を検出する容量検出手段と、その容量検出手段により検出された前記他のデータの容量を前記副第1通信手段に第1方式で送信させる副データ容量送信手段と、その副データ容量送信手段により送信された前記他のデータの容量に応じて、前記第1方式による前記他のデータの送信を命令する命令情報が前記副第1通信手段により受信された場合に、前記他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする分割手段と、その分割手段により分割された分割データの前記第1方式による送信を前記副第1通信手段に実行させる副実行手段とを備えている。
請求項1記載の通信システムによれば、音声データとは異なる他のデータを送受信する場合に、容量検出手段により検出された他のデータの容量に応じて、決定手段は、第1方式または第2方式のいずれかの方式で、他のデータを送受信させるかを決定する。そして、決定手段によって他のデータを第1方式で送受信させることが決定されると、分割手段は、他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする。更に、実行手段は、第1通信手段および副第1通信手段に第1方式による分割データの送受信を実行させる。ここで、単位時間当たりのデータ転送速度が高速になると、データ転送に使用される処理回路の単位時間当たりの動作回数が増大する。これにより、単位時間当たりのデータ転送速度が高速である第2方式は、第1方式と比較して、単位時間当たりの消費電流が増大する。よって、第2方式で無線通信を行う副第2通信手段を多用すると、副通信装置の電源となる二次電池の消費が著しくなる。しかし、請求項1によれば、容量検出手段により検出された他のデータの容量に応じて、他のデータを、第1通信手段および副第1通信手段を使用して第1方式で送受信することができる。よって、第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、副通信装置の二次電池の消費を抑制することができるという効果がある。
請求項2記載の通信システムによれば、請求項1記載の通信システムの奏する効果に加え、決定手段は、データ容量記憶手段に記憶された閾値となるデータ容量よりも、送受信される他のデータの容量が小さいと比較手段によって比較判定された場合に、他のデータを第1方式で送受信させることを決定する。よって、第1方式で送受信する他のデータの容量を閾値未満に留めることができる。これにより、分割手段により分割される分割データの数を所定の範囲内に留めることができる。従って、分割データの送受信に費やす時間を短時間に留めることができるという効果がある。
請求項3記載の通信システムによれば、請求項1または2に記載の通信システムの奏する効果に加え、決定手段により他のデータを第1方式で送受信させることが決定されると、実行完了手段は、分割データの全ての送受信が完了するまで第1方式による送受信を第1通信手段に実行させる。この場合に、主通信装置の決定情報送信手段は、第1方式による送受信が実行されることを示す切換情報を第1方式で送信させる。そして、副実行完了手段は、副第1通信手段で切換情報を受信した場合に、分割データの全ての送受信が完了するまで第1方式による送受信を副第1通信手段に実行させる。このように、分割データの全ての送受信が完了するまで、第1方式による送受信を、第1通信手段および副第1通信手段に実行させる。よって、分割データの全て、即ち、他のデータを確実に第1方式で送受信することができるという効果がある。また、切換信号の送受信を第1方式で行うので、第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、副通信装置の電源となる二次電池の消費を抑制することができるという効果がある。更に、実行手段を主通信装置に設けているので、第1通信手段および副第1通信手段で第1方式による送受信を実行させる重要な制御を主制御装置に集約させることができるという効果がある。
請求項4記載の通信システムによれば、請求項1から3のいずれかに記載の通信システムの奏する効果に加え、主通信装置の記憶制御手段は、副通信装置に備えられたデータ容量送信手段によって送信された閾値となるデータ容量が第1通信手段で受信されると、その受信された閾値となるデータ容量をデータ容量記憶手段に記憶させる。ここで、データ容量送信手段が送信するデータ容量は、副通信装置の入力手段で入力を行うことができる。よって、副通信装置に設けられた二次電池の消耗状態を確認しつつ、閾値を任意に設定することができるという効果がある。また、副通信装置は、閾値となるデータ容量の送信を第1方式で行うので、第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、二次電池の消費を抑制することができるという効果がある。
請求項5記載の通信システムによれば、請求項1から4のいずれかに記載の通信システムの奏する効果に加え、主通信装置から副通信装置へ他のデータを送信する場合において、副通信装置に備えられた副未完了情報送信手段は、分割データの全ての受信が未完了であると副判定手段により判定された場合に、未完了の状態を示す未完了情報を副第1通信手段に送信させる。また、主通信装置に備えられた送信完了手段は、第1通信手段で未完了情報を受信した場合に、第1方式による送信に代えて第2方式による送信を、他のデータの送信が完了するまで第2通信手段に実行させる。このように、第1方式による分割データの全ての受信が副通信装置で未完了の場合に限り、主通信装置は、他のデータの送信を第2方式で実行させる。よって、第2方式によって他のデータの受信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、副通信装置の電源となる二次電池の消費を抑制した上で、他のデータを副通信装置に確実に受信させることができるという効果がある。また、副通信装置は、未完了情報の送信を第1方式で行うので、第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、二次電池の消費を抑制することができるという効果がある。
請求項6記載の通信システムによれば、請求項1から4のいずれかに記載の通信システムの奏する効果に加え、副通信装置から主通信装置へ他のデータを送信する場合において、主通信装置に備えられた未完了情報送信手段は、分割データの全ての受信が未完了であると判定手段により判定された場合に、未完了の状態を示す未完了情報を第1通信手段に送信させる。また、副通信装置に備えられた副送信完了手段は、副第1通信手段で未完了情報を受信した場合に、第1方式による送信に代えて第2方式による送信を、他のデータの送信が完了するまで副第2通信手段に実行させる。このように、第1方式による分割データの全ての受信が主通信装置で未完了の場合に限り、副通信装置は、他のデータの送信を第2方式で実行させる。よって、第2方式で他のデータの送信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、副通信装置の電源となる二次電池の消費を抑制した上で、他のデータを主通信装置に確実に受信させることができるという効果がある。また、副通信装置は、未完了情報の受信を第1方式で行うので、第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、二次電池の消費を抑制することができるという効果がある。
請求項7記載の通信システムの主通信装置によれば、音声データとは異なる他のデータを送受信する場合に、決定手段は、容量検出手段により検出された他のデータの容量に応じて、第1方式または第2方式のいずれかの方式で、他のデータを送受信させるかを決定する。そして、決定手段によって他のデータを第1方式で送受信させることが決定された場合に、副通信装置へ他のデータを送信するときには、分割手段は、他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする。そして、実行手段は、第1通信手段に第1方式による分割データの送信を実行させる。これにより、送信された分割データを、副通信装置の副第1通信手段に受信させることができる。一方、決定手段によって他のデータを第1方式で送受信させることが決定された場合に、副通信装置から他のデータを受信するときには、命令情報送信手段は、副通信装置へ、第1方式による他のデータの送信を命令する命令情報を第1通信手段に送信させる。これにより、他のデータを、副通信装置の副第1通信手段に送信させることができる。ここで、単位時間当たりのデータ転送速度が高速になると、データ転送に使用される処理回路の単位時間当たりの動作回数が増大する。これにより、単位時間当たりのデータ転送速度が高速である第2方式は、第1方式と比較して、単位時間当たりの消費電流が増大する。よって、第2方式で無線通信を行う副第2通信手段を多用すると、副通信装置の電源となる二次電池の消費が著しくなる。しかし、請求項7によれば、容量検出手段により検出された他のデータの容量に応じて、他のデータを、副通信装置の副第1通信手段によって送受信させることができる。よって、第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、副通信装置の二次電池の消費を抑制することができるという効果がある。
請求項8記載の通信システムの副通信装置によれば、主通信装置へ他のデータを送信する場合に、副データ容量送信手段は、容量検出手段により検出された他のデータの容量を副第1通信手段に送信させる。そして、送信された他のデータの容量に応じて、副第1通信手段が、第1方式による他のデータの送信を命令する命令情報を受信すると、分割手段は、他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする。そして、副実行手段は、副第1通信手段に第1方式による分割データの送信を実行させる。ここで、単位時間当たりのデータ転送速度が高速になると、データ転送に使用される処理回路の単位時間当たりの動作回数が増大する。これにより、単位時間当たりのデータ転送速度が高速である第2方式は、第1方式と比較して、単位時間当たりの消費電流が増大する。よって、第2方式で無線通信を行う副第2通信手段を多用すると、副通信装置の電源となる二次電池の消費が著しくなる。しかし、請求項8によれば、容量検出手段により検出された他のデータの容量に応じて、他のデータを、副第1通信手段によって送信させることができる。よって、第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段の使用を抑制し、二次電池の消費を抑制することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称する)10と、そのMFP10との間で無線通信が行われるデジタルコードレス子機(以下、「子機」と称する)50とから構成される無線通信システム1の電気的構成を示したブロック図である。
この無線通信システム1において、MFP10は、デジタルコードレス電話(DCL)による無線通信100により子機50との間で通話を行うデジタルコードレス電話(DCL)機能、DCLによる無線通信100により子機50との間でデータの送受信を行うデータ通信機能、無線LAN(WLAN)による無線通信200により子機50との間でデータの送受信を行う無線LAN(WLAN)機能、電話回線網500を介して外部の電話機(図示せず)と通話を行う一般電話機能、および、これらの機能を介して受信した画像データをプリンタ23によって印刷するプリント機能を有する装置である。
DCLによる無線通信100は、2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域が89のDCLチャンネル(dch1〜dch89)に分けられ、ホッピング周期と称される所定の周期(例えば、1/100秒)毎に、89あるDCLチャンネルのうち予め選択された例えば45のDCLチャンネルの間で、使用されるDCLチャンネルが変更(ホッピング)され、無線通信が行われる。
一方、WLANによる無線通信200は、2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域が14のWLANチャンネル(wch1〜wch14)に分けられ、その14のWLANチャンネルのうち、割り当てられた1つのWLANチャンネルを継続使用して、スペクトラム拡散を行うことで、無線通信が行われる。
このように、DCLによる無線通信100が、2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域を89のDCLチャンネルに分けるのに対し、WLANによる無線通信200は、2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域を14のWLANチャンネルに分けている。よって、WLANによる無線通信200で使用されるWLANチャンネルの周波数帯域幅は約20MHzとなり、DCLによる無線通信100で使用されるDCLチャンネルの周波数帯域幅(約1MHz以下)よりも広くなる。従って、WLANによる無線通信200は、DCLによる無線通信100よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速となり、通話に使用される音声データよりもデータ容量の大きい例えば各種データの送受信に多用される。
しかし、WLANによる無線通信200は、DCLによる無線通信100よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速であるので、これに伴い、送受信する各種データの処理を高速で行う必要がある。これにより、WLANによる無線通信200に用いられる処理回路は、DCLによる無線通信100に用いられる処理回路と比較して、単位時間当たりの動作回数が増大する。しかも、送受信する各種データに広帯域におよぶスペクトラム拡散を行わなければならないので、WLANによる無線通信200に用いられる処理回路内のパワーアンプの使用時間も増大する。よって、WLANによる無線通信200は、DCLによる無線通信100と比較して、処理回路によって消費される単位時間当たりの電流が増大し、これに伴い、処理回路によって消費される単位時間当たりの電力が増大する。従って、WLANによる無線通信200を多用して各種データの送受信を行うと、二次電池で動作する子機50では、その二次電池の消費が著しくなってしまう。
本実施形態における無線通信システム1では、各種データの送受信を行う際に、送受信する各種データの容量が閾値よりも小さい場合には、この各種データをパケット単位に分割して、DCLによる無線通信100を使用して分割したパケットデータの送受信を行う。よって、WLANによる無線通信200の使用を抑制し、子機50の電源となる二次電池の消費を抑制することができるように構成されている。
次いで、MFP10の電気的構成について説明する。MFP10は、図1に示すように、BBIC(Base Band Integrated Circuit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、フラッシュメモリ14、デジタルコードレス通信制御回路(以下、「DCL(Digital Cordless)通信制御回路」と称する)15、DCL用アンテナ15a、無線LAN通信制御回路(以下、「WLAN通信制御回路」と称する)17、WLAN用アンテナ17a、ローカルエリアネットワークインターフェイス(以下、「LANI/F」と称する)18、発振子19、ストレージインターフェイス(以下、「ストレージI/F」と称する)20、操作ボタン21、液晶ディスプレイ(以下、「LCD(Liquid Crystal Display)」と称する)22、プリンタ23、送受話器24、音声処理回路25、NCU(Network Control Unit)26を備えている。
BBIC11は、MFP10から送信する各種データ(例えば、画像データ等)を、DCL通信制御回路15またはWLAN通信制御回路17から送信可能なデータ形式に変換する変換回路と、DCL通信制御回路15またはWLAN通信制御回路17から受信したデータを、本来の各種データ(例えば、画像データ等)に復元する復元回路とを有している。更に、BBIC11は、ROM12やRAM13に記憶される固定値やプログラム、或いは、DCL通信制御回路15やWLAN通信制御回路17を介して送受信する信号、またはNCU26を介して送受信される信号に従って、接続された各部を制御する演算回路と、接続された各部同士による信号の送受信を制御する入出力ポート回路とを有している。
ROM12は、MFP10で実行されるプログラムや、その制御プログラムで参照される固定値などを格納した書換不能な不揮発性のメモリである。この制御プログラムは、図2(b)、図4および図6に示すフローチャートが例示される。
RAM13は、書き換え可能な揮発性のメモリであり、MFP10の各操作の実行時に種々のデータを一時的に記憶するためのメモリである。RAM13には、リトライカウンタ13aとWLAN送信済フラグ13bが設けられている。
リトライカウンタ13aは、DCLによる無線通信100またはWLANによる無線通信200のいずれかの無線通信で、MFP10が各種データを連続して送信した回数をカウントするカウンタである。このリトライカウンタ13aは、DCLによる無線通信100またはWLANによる無線通信200のいずれかの無線通信で、MFP10が各種データを送信する度に1ずつカウントアップする。そして、DCLによる無線通信100またはWLANによる無線通信200のいずれかの無線通信で、MFP10が各種データを連続して送信した回数が3回になった場合、或いはMFP10から子機50へ各種データを送信するデータ送信処理(図6参照)の実行が開始された場合にゼロに設定される。
WLAN送信済フラグ13bは、WLANによる無線通信200で、MFP10が各種データを送信したことを示すフラグである。MFP10は、子機50の電源となる二次電池の消費を抑制するために、各種データの送信を子機50へ行う際に、送信する各種データの容量が後述する閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さい場合には、この各種データをパケット単位に分割して、DCLによる無線通信100を使用して分割したパケットデータの送信を行う。このとき、DCLによる計3回の無線通信100で、分割したパケットデータの全てが子機50により正常に受信されなかった場合には、MFP10は、通信方式を切り換え、WLANによる無線通信200で各種データを送信する。この場合に、WLAN送信済フラグ13bがオンとなる。その後、WLANによる計3回の無線通信200で、各種データが子機50により正常に受信されなかった場合には、MFP10は、再び、DCLによる無線通信100で、パケットデータの全てを計3回送信するのであるが、その計3回の再送で分割したパケットデータの全てが子機50により正常に受信されなかったとしても、WLAN送信済フラグ13bがオンであれば、WLANによる無線通信200へ通信方式を切り換えることなく、子機50への各種データの送信を中止する。なお、WLAN送信済フラグ13bは、MFP10から子機50へ各種データを送信するデータ送信処理(図6参照)の実行が開始された場合にオフとなる。
フラッシュメモリ14は、MFP10の電源オフ後も記憶されたデータを保持すると共に、その保持されたデータが書き換え可能な不揮発性のメモリである。このフラッシュメモリ14には、閾値メモリ14aおよびデータメモリ14bが記憶されている。
閾値メモリ14aは、送受信する各種データを、DCLによる無線通信100で送信するか、またはWLANによる無線通信200で送信するかを決定する閾値を記憶するメモリである。送受信する各種データが閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さい場合には、各種データがパケット単位に分割され、その分割されたパケットデータがDCLによる無線通信100によって送受信される。一方、送受信する各種データが閾値メモリ14aに記憶された閾値以上である場合には、各種データがWLANによる無線通信200によって送受信される。
データメモリ14bは、送受信する各種データを記憶するメモリである。このデータメモリ14bに記憶される各種データは、DCLによる無線通信100、或いはWLANによる無線通信200で受信したデータに加え、ストレージI/F20を介して外部記憶装置(図示せず)から受信したデータが該当する。
DCL通信制御回路15は、DCL用アンテナ15aを有しており、DCL用アンテナ55aを有する子機50のDCL通信制御回路55との間でDCLによる無線通信100を行いながら、通話による音声データを構成するデジタル信号の送受信を行う回路である。
また、DCL通信制御回路15は、音声データを構成するデジタル信号の送受信時以外には、各種データがパケット単位に分割されたパケットデータを、DCL通信制御回路55との間で、DCLによる無線通信100によって送受信を行う回路として機能する。
よって、DCL通信制御回路15には、送受信回路に加え、送信するパケットデータを変調する変調回路や、受信したパケットデータを復調する復調回路も設けられている。なお、各種データを分割する単位となるパケット単位は、DCL通信制御回路15が一度に送受信可能な最大データ容量よりも少ない容量に設定されている。よって、DCL通信制御回路15は、パケットデータを正常に送受信できる。これは、後述する子機50のDCL通信制御回路55も同様である。
WLAN通信制御回路17は、WLAN用アンテナ17aを有しており、WLAN用アンテナ56aを有する子機50のWLAN通信制御回路56との間で、WLAN規格であるIEEE 802.11bに準拠して、WLANによる無線通信200を行う回路である。なお、WLAN通信制御回路17は、送受信する各種データにスペクトラム拡散を行って通信を行う。
よって、WLAN通信制御回路17には、送信する各種データにスペクトラム拡散を行うスペクトラム拡散変調回路や、スペクトラム拡散した電波の電力を増大させるパワーアンプ回路や、受信したスペクトラム拡散の電波を復調するスペクトラム拡散復調回路など、DCL通信制御回路15と比較して、処理が複雑であり且つ単位時間当たりの消費電流が大きい回路が設けられている。従って、WLAN通信制御回路17は、DCL通信制御回路15よりも、単位時間当たりの消費電力が大きい。
LANI/F18は、ローカルエリアネットワーク(以下、「LAN」と称する)400と接続されており、LAN400に接続された外部装置(図示せず)とデータの送受信を行うインターフェイスである。この外部装置からLANI/F18を介して受信したデータは、データメモリ14bに記憶される。
発振子19は、BBIC11へ発振信号を出力するアクティブ素子である。ストレージI/F20は、外部記憶装置(図示せず)とデータの送受信を行うインターフェイスである。この外部記憶装置からストレージI/F20を介して受信したデータは、データメモリ14bに記憶される。
操作ボタン21は、各種動作の指示を行うための入力ボタンである。LCD22は、操作ボタン21の操作に応じてメニューや動作状態などを表示するための表示デバイスである。ユーザは操作ボタン21を操作することにより、その操作に対応する情報をLCD22に表示させることができる。
プリンタ23は、画像をプリンタ23に設けられた給紙カセット(図示せず)内の記録用紙へ印刷するプリント処理を行うもので、MFP10は、このプリンタ23を制御することによって、プリント機能を実現する。
送受話器24は、通話を行うための装置であり、マイクロフォンとスピーカとを有している。音声処理回路25は、アナログ音声信号をデジタル信号へ、デジタル信号をアナログ音声信号へ変換する回路であり、子機50から送信されDCL通信制御回路15により受信されたデジタル信号をアナログ音声信号に変換して、送受話器24やNCU26へ出力する。
また、音声処理回路25は、送受話器24に音声が入力された時に出力されるアナログ音声信号、及び、外部の電話機(図示せず)から電話回線網500を介してNCU26によって受信されるアナログ音声信号をデジタル信号(音声データ)に変換して、DCL通信制御回路15へ出力する。尚、DCL通信制御回路15に入力されたデジタル信号(音声データ)は、DCLによる無線通信100によって子機50へ送信される。
NCU26は、電話回線網500と接続されており、電話回線網500へのダイヤル信号の送出や、電話回線網500からの呼出信号の応答などを行って、外部の電話機(図示せず)との通話を制御するものである。MFP10は、このNCU26を制御することにより一般電話機能を実現する。
次に、子機50の電気的構成について説明する。子機50は、DCLによる無線通信100によりMFP10との間で通話を行うデジタルコードレス電話(DCL)機能、DCLによる無線通信100によりMFP10との間でデータの送受信を行うデータ通信機能、無線LAN(WLAN)による無線通信200によりMFP10との間でデータの送受信を行う無線LAN(WLAN)機能を有する装置である。
また、子機50は、図1に示すように、BBIC51、ROM52、RAM53、フラッシュメモリ54、DCL通信制御回路55、DCL用アンテナ55a、WLAN通信制御回路56、WLAN用アンテナ56a、発振子57、ストレージI/F58、操作ボタン59、LCD60、送受話器61、音声処理回路62、バッテリ63を備えている。
BBIC51は、子機50から送信する各種データ(例えば、画像データ等)を、DCL通信制御回路55またはWLAN通信制御回路56から送信可能なデータ形式に変換する変換回路と、DCL通信制御回路55またはWLAN通信制御回路56から受信したデータを、本来の各種データ(例えば、画像データ等)に復元する復元回路とを有している。更に、BBIC51は、ROM52やRAM53に記憶される固定値やプログラム、或いは、DCL通信制御回路55やWLAN通信制御回路56を介して送受信する信号に従って、接続された各部を制御する演算回路と、接続された各部同士による信号の送受信を制御する入出力ポート回路とを有している。
ROM52は、子機50で実行されるプログラムや、その制御プログラムで参照される固定値などを格納した書換不能な不揮発性のメモリである。この制御プログラムは、図2(a)、図3および図5に示すフローチャートが例示される。
RAM53は、書き換え可能な揮発性のメモリであり、子機50の各操作の実行時に種々のデータを一時的に記憶するためのメモリである。RAM53には、リトライカウンタ53aとWLAN送信済フラグ53bが設けられている。
リトライカウンタ53aは、DCLによる無線通信100またはWLANによる無線通信200のいずれかの無線通信で、子機50が各種データを連続して送信した回数をカウントするカウンタである。このリトライカウンタ53aは、DCLによる無線通信100またはWLANによる無線通信200のいずれかの無線通信で、子機50が各種データを送信する度に1ずつカウントアップする。そして、DCLによる無線通信100またはWLANによる無線通信200のいずれかの無線通信で、子機50が各種データを連続して送信した回数が3回になった場合、或いは子機50からMFP10へ各種データを送信するデータ送信処理(図3参照)の実行が開始された場合にゼロに設定される。
WLAN送信済フラグ53bは、WLANによる無線通信200で、子機50が各種データを送信したことを示すためのフラグである。子機50は、各種データの送信をMFP10へ行う際に、送信する各種データの容量が閾値よりも小さい場合には、この各種データをパケット単位に分割して、DCLによる無線通信100を使用して分割したパケットデータの送信を行う。このとき、DCLによる計3回の無線通信100で、分割したパケットデータの全てがMFP10により正常に受信されなかった場合には、子機50は、通信方式を切り換え、WLANによる無線通信200で各種データを送信する。この場合に、WLAN送信済フラグ53bはオンとなるのである。WLANによる計3回の無線通信200で、各種データがMFP10により正常に受信されなかった場合には、子機50は、再び、DCLによる無線通信100で、パケットデータの全てを計3回送信するのであるが、その計3回の再送で分割したパケットデータの全てがMFP10により正常に受信されなかったとしても、WLAN送信済フラグ53bがオンであれば、WLANによる無線通信200へ通信方式を切り換えることなく、MFP10への各種データの送信を中止する。なお、WLAN送信済フラグ53bは、子機50からMFP10へ各種データを送信するデータ送信処理(図3参照)の実行が開始された場合にオフとなる。
フラッシュメモリ54は、子機50の電源オフ後も記憶されたデータを保持すると共に、その保持されたデータが書き換え可能な不揮発性のメモリである。このフラッシュメモリ54には、データメモリ54aが記憶されている。
データメモリ54aは、送受信する各種データを記憶するメモリである。このデータメモリ54aに記憶される各種データは、DCLによる無線通信100、或いはWLANによる無線通信200で受信したデータに加え、ストレージI/F58を介して外部記憶装置(図示せず)から受信したデータが該当する。
DCL通信制御回路55は、DCL用アンテナ55aを有しており、MFP10のDCL通信制御回路15との間でDCLによる無線通信100を行いながら、通話による音声データを構成するデジタル信号の送受信を行う回路である。
また、DCL通信制御回路55は、音声データを構成するデジタル信号の送受信時以外には、各種データがパケット単位に分割されたパケットデータを、DCL通信制御回路15との間で、DCLによる無線通信100によって送受信を行う回路として機能する。
よって、DCL通信制御回路55には、MFP10のDCL通信制御回路15と同様に、送受信回路に加え、送信するパケットデータを変調する変調回路や、受信したパケットデータを復調する復調回路も設けられている。
WLAN通信制御回路56は、WLAN用アンテナ56aを有しており、MFP10のWLAN通信制御回路17との間で、WLAN規格であるIEEE 802.11bに準拠して、WLANによる無線通信200を行う回路である。なお、WLAN通信制御回路56は、送受信する各種データにスペクトラム拡散を行って通信を行う。
よって、WLAN通信制御回路56には、MFP10のWLAN通信制御回路17と同様に、送信する各種データにスペクトラム拡散を行うスペクトラム拡散変調回路や、スペクトラム拡散した電波の電力を増大させるパワーアンプ回路や、受信したスペクトラム拡散の電波を復調するスペクトラム拡散復調回路など、DCL通信制御回路55と比較して、処理が複雑であり且つ単位時間当たりの消費電流が大きい回路が設けられている。従って、WLAN通信制御回路56は、DCL通信制御回路55よりも、単位時間当たりの消費電力が大きい。
発振子57は、BBIC51へ発振信号を出力するアクティブ素子である。ストレージI/F58は、外部記憶装置(図示せず)とデータの送受信を行うインターフェイスである。この外部記憶装置からストレージI/F58を介して受信したデータは、データメモリ54aに記憶される。
操作ボタン59は、各種動作の指示を行うための入力ボタンである。LCD60は、操作ボタン59の操作に応じてメニューや動作状態などを表示するための表示デバイスである。ユーザは操作ボタン59を操作することにより、その操作に対応する情報をLCD60に表示させることができる。
送受話器61は、通話を行うための装置であり、マイクロフォンとスピーカとを有している。音声処理回路62は、アナログ音声信号をデジタル信号へ、デジタル信号をアナログ音声信号へ変換する回路であり、MFP10から送信されDCL通信制御回路55により受信されたデジタル信号をアナログ音声信号に変換して、送受話器61へ出力する。
また、音声処理回路62は、送受話器61に音声が入力された時に出力されるアナログ音声信号をデジタル信号(音声データ)に変換して、DCL通信制御回路55へ出力する。尚、DCL通信制御回路55に入力されたデジタル信号(音声データ)は、DCLによる無線通信100によってMFP10へ送信される。
バッテリ63は、子機50の各部(例えば、DCL通信制御回路55やWLAN通信制御回路56)へ電源を供給する二次電池である。なお、子機50が充電台(図示せず)に搭置されると、バッテリ63への充電が開始され、子機50が充電台から取り外されると、バッテリ63への充電が終了する。
次に、図2を参照して、子機50で実行される閾値入力設定処理、MFP10で実行される閾値設定処理、および閾値とバッテリ63との関係について説明する。図2(a)は、子機50のBBIC51で実行される閾値入力設定処理のフローチャートを示した図であり、図2(b)は、MFP10のBBIC11で実行される閾値設定処理のフローチャートを示した図であり、図2(c)は、閾値メモリ14aに記憶された閾値とバッテリ63の使用可能時間との関係を示した表である。
まず、図2(a)に示す閾値入力設定処理について説明する。この閾値入力設定処理は、MFP10の閾値メモリ14aに記憶させる閾値の入力を行う処理である。この閾値入力設定処理は、子機50の操作ボタン59の操作により、閾値の入力指示が行われた場合に実行される処理である。
閾値入力設定処理では、まず、操作ボタン59の操作により、閾値メモリ14aに記憶させる閾値が入力されたか否かが判定される(S1)。閾値が入力されていない場合には(S1:No)、閾値が入力されるまでS1の処理を繰り返し実行する。一方、閾値が入力された場合には(S1:Yes)、閾値の送信許可をMFP10に要求する閾値送信許可要求信号を、DCL通信制御回路15を用いて送信する(S2)。
その後、MFP10への閾値の送信を許可する閾値送信許可信号をDCL通信制御回路55で受信したか否かが判定される(S3)。閾値送信許可信号を受信していない場合には(S3:No)、閾値送信許可信号を受信するまで、S3の処理を繰り返し実行する。一方、閾値送信許可信号を受信した場合には(S3:Yes)、S1の処理で入力された閾値を、DCL通信制御回路15を用いて送信し(S4)、この閾値入力設定処理を終了する。
次に、図2(b)に示す閾値設定処理について説明する。この閾値設定処理は、子機50から送信された閾値をMFP10の閾値メモリ14aに記憶させる処理である。この閾値設定処理は、子機50から送信される閾値送信許可要求信号をDCL通信制御回路55によって受信した場合に実行される処理である。
閾値設定処理では、まず、DCL通信制御回路15を使用して閾値送信許可信号を子機50へ送信する(S11)。その後、DCL通信制御回路15によって子機50からの閾値を受信したか否かが判定される(S12)。閾値を受信していない場合には(S12:No)、閾値を受信するまでこのS12の処理を繰り返し実行する。一方、閾値を受信した場合には(S12:Yes)、受信した閾値を閾値メモリ14aに記憶する(S13)。その後、この閾値設定処理を終了する。
上述した通り、図2(a)に示す閾値入力設定処理および図2(b)に示す閾値設定処理により、閾値メモリ14aに記憶される閾値を、子機50の操作ボタン59の操作により任意に設定することができる。
次に、図2(c)を参照して、閾値メモリ14aに記憶された閾値とバッテリ63の使用可能時間との関係について説明する。図2(c)に示す表は、閾値メモリ14aに記憶された閾値とバッテリ63の使用可能時間から構成されている。なお、バッテリ63の使用可能時間は、概算の時間である。閾値メモリ14aに記憶される閾値は、前述の通り、任意に設定可能であるが、ここでは、代表として、384kbps,256kbps,128kbps,64kbpsの4種類としている。また、参考として、WLANによる無線通信200のみで各種データを送信した場合と、DCLによる無線通信100で各種データの送信を行わず、通話のみを行った場合とを記載している。なお、各種データの送受信回数の違いによってバッテリ63の消費電力に変化の幅が発生するので、バッテリ63の使用可能時間は、最大使用時間と最小使用時間とに分かれている。
なお、閾値メモリ14aに記憶される閾値を、例えば、384kbpsに設定した場合には、送受信する各種データの容量が384kbpsよりも小さい場合に、DCLによる無線通信100が使用される(DCL通信制御回路15,55を使用してパケットデータの送受信が行われる)。一方、送受信する各種データの容量が384kbps以上である場合に、WLANによる無線通信200が使用される(WLAN通信制御回路17,56を使用して各種データの送受信が行われる)。
まず、WLANによる無線通信200のみを使用して各種データを送信する場合について説明する。この場合には、子機50では、各種データの送受信にWLAN通信制御回路56のみが使用されるので、バッテリ63の消費が最も大きくなる。よって、最小使用時間が2.1h、最大使用時間が4.2hと最も短くなる。
逆に、DCLによる無線通信100で通話のみを行った場合には、子機50では、DCL通信制御回路55のみが使用されるので、バッテリ63の消費が最も小さくなる。よって、最大使用時間が7.0hと最も長くなる。なお、前述の通り、この場合には、DCL通信制御回路55を使用して各種データの送受信を行わないので、最小使用時間は発生しない。
次に、閾値メモリ14aに記憶される閾値を64kbpsに設定すると、子機50では、送受信する各種データの容量が64kbpsよりも小さければ、DCL通信制御回路55が使用されるので、WLANによる無線通信200のみを使用した場合と比較して、バッテリ63の消費が抑制される。これにより、最小使用時間が4.2h、最大使用時間が5.5hと長くなる。
以下同様に、閾値メモリ14aに記憶される閾値を大きくすると、子機50では、各種データの送受信を行う場合に、DCL通信制御回路55が使用される割合が増加するので、最大使用時間が増加する。前述の通り、例えば、閾値メモリ14aに記憶される閾値を384kbpsに設定すると、子機50では、送受信する各種データの容量が384kbpsよりも小さければ、DCL通信制御回路55が使用されるので、閾値を64kbpsに設定した場合と比較して、DCL通信制御回路55が使用される割合が多くなる。これにより、384kbpsに閾値を設定した場合には、64kbpsに閾値を設定した場合と比較して、最大使用時間が1.3h長くなっている。
図2(c)で上述した通り、閾値メモリ14aに記憶される閾値を大きくすれば、各種データを送受信する場合に、子機50は、DCL通信制御回路55を多用して各種データ(パケットデータ)を送信するので、バッテリ63の使用を抑制することができる。
なお、図2(a)および図2(b)で上述した通り、子機50は、閾値メモリ14aに記憶させる閾値を、子機50の操作ボタン59を操作して入力することができる。よって、子機50のバッテリ63の消耗状態を確認しつつ、閾値を任意に設定することができる。つまり、子機50のバッテリ63の消耗状態を確認しつつ、DCL通信制御装置55を多用して各種データを送信するか、或いはWLAN通信制御回路56を多用して各種データを送信するかを決定することができる。
次に、図3を参照して、子機50で実行されるデータ送信処理について説明する。図3は、子機50のBBIC51で実行されるデータ送信処理のフローチャートを示した図である。このデータ送信処理は、子機50に設けられたデータメモリ54aに記憶された各種データをMFP10へ送信する処理である。このデータ送信処理は、子機50の操作ボタン59の操作により、各種データの送信指示が行われた場合に実行される処理である。
データ送信処理では、まず、リトライカウンタ53aをゼロに設定し(S21)、WLAN送信済フラグ53bをオフにする(S22)。このS21およびS22の処理により、初期設定が完了する。
その後、データメモリ54aに記憶されている各種データから送信可能なデータを検索する(S23)。そして、検索した送信可能なデータの一覧をLCD60に表示する(S24)。その後、送信するデータが操作ボタン59の操作により選択されたか否かが判定される(S25)。送信するデータが選択されていない場合には(S25:No)、送信するデータが選択されるまで、S25の処理を繰り返し実行する。
一方、送信するデータが選択された場合には(S25:Yes)、選択されたデータを送信するか否かを判定する(S26)。なお、このS26の処理は、例えば、LCD60に「選択されたデータを送信しますか?」と表示して、操作ボタン59により送信するか否かの入力を促す。
選択されたデータを送信しない場合には(S26:No)、S23の処理へ戻る。一方、選択されたデータを送信する場合には(S26:Yes)、選択されたデータの送信許可をMFP10に要求する送信許可要求信号を、DCL通信制御回路55を用いて送信する(S27)。その後、選択されたデータの送信を許可する送信許可信号をDCL通信制御回路55で受信したか否かが判定される(S28)。送信許可信号を受信していない場合には(S28:No)、送信許可信号を受信するまでS28の処理が繰り返し実行される。一方、送信許可信号を受信した場合には(S28:Yes)、S29の処理へ移行する。
S29の処理では、選択されたデータの容量を検出する(S29)。そして、検出した容量値をDCL通信制御回路55を用いて送信する(S30)。なお、MFP10は、容量値を受信すると、この容量値を閾値メモリ14aに記憶された閾値と比較する。そして、この容量値が閾値よりも小さければ、MFP10は、子機50のデータ通信方式を、DCL通信制御回路55を使用してデータを送信する方式(以下、「DCL方式」と称する)に決定する。一方、容量値が閾値以上であれば、MFP10は、子機50のデータ通信方式を、WLAN通信制御回路56を使用してデータを送信する方式(以下、「WLAN方式」と称する)に決定する。
S30の処理で、容量値の送信後、「DCL方式」或いは「WLAN方式」の何れかの方式を示す通信方式情報をDCL通信制御回路55で受信したか否かが判定される(S31)。通信方式情報を受信していない場合には(S31:No)、通信方式情報を受信するまでS31の処理を繰り返し実行する。一方、通信方式情報を受信した場合には(S31:Yes)、通信方式情報の示す通信方式は「DCL方式」か否かが判定される(S32)。
S32の処理で、通信方式情報の示す通信方式が「DCL方式」であると判定された場合には(S32:Yes)、DCL方式でデータを送信するS33〜S48の処理へ移行する。なお、S33〜S48の処理においては、データおよび各種信号の送信は、全て、DCL通信制御回路55を用いて行われる。これにより、WLAN通信制御回路56の使用を抑制することができる。従って、子機50のバッテリ63の消耗を抑制することができる。
一方、通信方式情報の示す通信方式が「DCL方式」でないと判定された場合、即ち、通信方式情報の示す通信方式が「WLAN方式」であると判定された場合には(S32:No)、WLAN方式でデータを送信するS49〜S60以降の処理へ移行する。なお、S49〜S60の処理においては、データおよび各種信号の送信は、全て、WLAN通信制御回路56を用いて行われる。
S32の処理で、通信方式情報の示す通信方式は「DCL方式」であると判定された場合には(S32:Yes)、DCL通信制御回路55をデータ送信可能な状態に設定する(S33)。つまり、DCL通信制御回路55に内蔵された各回路を待機状態から動作状態に切り換える。そして、通信方式の設定が完了したことを示す通信方式設定完了信号を送信する(S34)。
その後、選択されたデータをパケット単位に分割したパケットデータとする(S35)。そして、DCL通信制御回路55を用いてパケットデータを送信する(S36)。その後、パケットデータは全て送信されたか否かが判定される(S37)。パケットデータの全ての送信が完了していない場合には(S37:No)、S36の処理へ戻る。一方、パケットデータの全ての送信が完了した場合には(S37:Yes)、データの送信が完了したことを示すデータ送信完了信号を送信する(S38)。
その後、送信したパケットデータをMFP10が全て正常に受信したことを示す受信完了信号を受信したか否かが判定される(S39)。受信完了信号を受信した場合には(S39:Yes)、パケットデータの全てがMFP10により正常に受信されているので、データ送信処理を終了する。一方、受信完了信号を受信していない場合には(S39:No)、送信したパケットデータの全てをMFP10が受信できなかったことを示す未受信信号を受信したか否かが判定される(S40)。
S40の処理で、未受信信号が受信されなかった場合には(S40:No)、S39の処理に戻る。このように、S39およびS40の処理は、受信完了信号または未受信信号のいずれかが受信されるまで繰り返し実行される。S40の処理で、未受信信号が受信された場合には(S40:Yes)、リトライカウンタ53aが「3」であるか、即ち、全てのパケットデータを既に合計3回、連続して送信しているか否かが判定される(S41)。
リトライカウンタ53aが「3」でなければ、パケットデータの全てを再送することを示すリトライ信号を送信して(S42)、リトライカウンタ53aを1加算し(S43)、S36の処理へ戻る。なお、リトライ信号を受信したMFP10は、このリトライ信号により、パケットデータが再び子機50から送信されることを認識することができる。
S41の処理で、リトライカウンタ53aが「3」である場合には(S41:Yes)、全てのパケットデータをDCL方式で既に合計3回、連続して送信しているので、リトライカウンタ53aをゼロにして(S44)、通信方式をWLAN方式に変えるか、或いは送信エラーを表示するS45以降の処理へ移行する。S45の処理では、WLAN送信済フラグ53bがオンであるか否かが判定される(S45)。WLAN送信済フラグ53bがオフであれば(S45:No)、未だWLAN方式でデータを送信していないので、通信方式の変更を要求する通信方式変更要求信号をDCL通信制御回路55で送信して(S46)、S31の処理へ戻る。なお、MFP10は、通信方式変更要求信号を受信すると、通信方式をDCL方式からWLAN方式へ変更する通信方式情報を送信する。
一方、WLAN送信済フラグ53bがオンであれば(S45:No)、既にWLAN方式でデータを送信済みであり、更に、再度、全てのパケットデータをDCL方式で既に合計3回送信していることを示している。よって、これ以上のデータ送信を中止するために、送信エラーであることを示すエラー表示信号をDCL通信制御回路55で送信し(S47)、エラー表示を所定時間(例えば、5秒間)、LCD60に表示して(S48)、このデータ送信処理を終了する。
なお、S32の処理で、通信方式がDCL方式でないと判定された場合、即ち、通信方式がWLAN方式であると判定された場合には(S32:No)、WLAN通信制御回路56をデータ送信可能な状態に設定する(S49)。つまり、WLAN通信制御回路56に内蔵された各回路を待機状態から動作状態に切り換える。そして、通信方式の設定が完了したことを示す通信方式設定完了信号を送信する(S50)。
その後、選択されたデータを送信し(S51)、データ送信完了信号を送信する(S52)。そして、WLAN送信済フラグ53bをオンする(S53)。その後、受信完了信号または未受信信号の何れかを受信したか否かを判定するS54およびS55の処理が実行される。受信完了信号を受信した場合には(S54:Yes)、MFP10によりデータが正常に受信されているので、データ送信処理を終了する。一方、未受信信号を受信した場合には(S55:Yes)、MFP10によってデータが正常に受信されていないので、リトライカウンタ53aが「3」であるか、即ち、データをWLAN方式で既に合計3回、連続して送信しているか否かが判定される(S56)。リトライカウンタ53aが「3」でなければ、データを再送することを示すリトライ信号を送信して(S57)、リトライカウンタ53aを1加算し(S58)、S51の処理へ戻る。
S56の処理で、リトライカウンタ53aが「3」である場合には(S56:Yes)、データをWLAN方式で既に合計3回、連続して送信しているので、リトライカウンタ53aをゼロにして(S59)、通信方式の変更を要求する通信方式変更要求信号を送信して(S60)、S31の処理へ戻る。なお、MFP10は、通信方式変更要求信号を受信すると、通信方式をWLAN方式からDCL方式へ変更する通信方式情報を送信する。
このように、データ送信処理では、子機50からMFP10へデータを送信する場合に、子機50は、送信するデータの容量が閾値メモリ14aに記憶された閾値より小さければ、そのデータをパケット単位に分割し、その分割したパケットデータの全てを、WLAN通信制御回路56を使用することなく、単位時間当たりの消費電流がWLAN通信制御回路56よりも少ないDCL通信制御回路55を使用して送信する。よって、子機50からMFP10へデータを送信する場合に、一律にWLAN通信制御回路56を使用してデータを送信する場合と比較して、消費電流を低減することができる。従って、子機50全体へ電力を供給するバッテリ63の消耗を抑制することができる。
また、データ送信処理は、パケットデータの全てがMFP10で受信されない場合に初めて、WLAN通信制御回路56を使用して各種データを送信する。よって、WLAN通信制御回路56の使用を抑制し、バッテリ63の消費を抑制した上で、各種データを確実にMFP10に受信させることができる。
次に、図4を参照して、MFP10で実行されるデータ受信処理について説明する。図4は、MFP10のBBIC11で実行されるデータ受信処理のフローチャートを示した図である。このデータ受信処理は、子機50から送信されるデータの容量に応じて通信方式を決定し、その後、子機50から送信されたデータを受信する処理である。このデータ受信処理は、DCL通信制御回路15が子機50からの送信許可要求信号を受信した場合に実行される処理である。
データ受信処理では、まず、子機50によるデータの送信を許可する送信許可信号をDCL通信制御回路15で送信し(S71)、その後に子機50から送信されるデータの容量値をDCL通信制御回路15で受信したか否かが判定される(S72)。データの容量値を受信していない場合には(S72:No)、データの容量値を受信するまで、このS72の処理が繰り返し実行される。一方、データの容量値を受信した場合には(S72:Yes)、受信した容量値は、閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さいか否かが判定される(S73)。
受信した容量値が、閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さい場合には(S73:Yes)、使用する通信方式はDCL方式であることを示す通信方式情報をDCL通信制御回路15で送信する(S74)。その後、この通信方式情報を受信した子機50から送信される通信方式設定完了信号をDCL通信制御回路15で受信したか否かが判定される(S75)。
通信方式設定完了信号を受信していない場合には(S75:No)、通信方式設定完了信号を受信するまで、このS75の処理を繰り返し実行する。一方、通信方式設定完了信号を受信した場合には(S75:Yes)、その後、子機50からパケットデータの送信が開始される。よって、S75の「Yes」の処理後は、子機50によるパケットデータの全ての送信が完了したことを示すデータ送信完了信号をDCL通信制御回路15で受信したか否かが判定される(S76)。データ送信完了信号を受信していない場合には(S76:No)、データ送信完了信号を受信するまで、S76の処理が繰り返し実行される。一方、データ送信完了信号を受信した場合には(S76:Yes)、送信されたパケットデータの全てが正常に受信できたか否かが判定される(S77)。
パケットデータの全てが正常に受信できた場合には(S77:Yes)、DCL通信制御回路15を使用して受信完了信号を送信する(S78)。その後、受信したパケットデータから、子機50で選択されたデータを復元してデータメモリ14bに記憶して(S79)、このデータ受信処理を終了する。
一方、パケットデータの全てが正常に受信できなかった場合には(S77:No)、DCL通信制御回路15で未受信信号を送信する(S80)。なお、未受信信号を子機50が受信すると、前述のように、子機50は、リトライ信号、通信方式変更要求信号あるいはエラー表示信号の何れかの信号を送信する(図3のS42、S46、S47の処理参照)。よって、これらの何れかの信号がDCL通信制御回路15で受信されたか否かが判定される(S81)。上述した何れかの信号がDCL通信制御回路15で受信されていない場合には(S81:No)、その何れかの信号が受信されるまで、S81の処理を繰り返し実行する。一方、DCL通信制御回路15で信号を受信した場合には(S81:Yes)、受信した信号がリトライ信号であるか否かが判定される(S82)。
受信した信号がリトライ信号である場合には(S82:Yes)、S76の処理に戻り、子機50から再送されるパケットデータの受信を行う。一方、受信した信号がリトライ信号でない場合には(S82:No)、受信した信号は、通信方式変更要求信号であるか否かが判定される(S83)。受信した信号が通信方式変更要求信号である場合には(S83:Yes)、通信方式をWLAN方式に変更するS85以降の処理へ移行する。一方、受信した信号が通信方式変更要求信号でない場合には(S83:No)、受信した信号は、エラー表示信号であるので、エラー表示を所定時間(例えば、5秒間)、LCD22に表示して(S84)、このデータ受信処理を終了する。
なお、S73の処理で、受信した容量値が、閾値メモリ14aに記憶された閾値以上である場合には(S73:No)、使用する通信方式はWLAN方式であることを示す通信方式情報をDCL通信制御回路15で送信する(S85)。その後、この通信方式情報を受信した子機50から送信される通信方式設定完了信号をWLAN通信制御回路17で受信したか否かが判定される(S86)。
通信方式設定完了信号を受信していない場合には(S86:No)、通信方式設定完了信号を受信するまで、このS86の処理を繰り返し実行する。一方、通信方式設定完了信号を受信した場合には(S86:Yes)、その後、子機50から選択されたデータの送信が開始される。よって、S86の「Yes」の処理後は、子機50によるデータの送信が完了したことを示すデータ送信完了信号をWLAN通信制御回路17で受信したか否かが判定される(S87)。データ送信完了信号を受信していない場合には(S87:No)、データ送信完了信号を受信するまで、S87の処理が繰り返し実行される。一方、データ送信完了信号を受信した場合には(S87:Yes)、データが正常に受信できたか否かが判定される(S88)。
データが正常に受信できた場合には(S88:Yes)、WLAN通信制御回路17を使用して受信完了信号を送信する(S89)。その後、受信したデータをデータメモリ14bに記憶して(S90)、このデータ受信処理を終了する。
一方、データが正常に受信できなかった場合には(S88:No)、WLAN通信制御回路17で未受信信号を送信する(S91)。なお、未受信信号を子機50が受信すると、前述のように、子機50は、リトライ信号あるいは通信方式変更要求信号のどちらかの信号を送信する(図3のS57、S60の処理参照)。よって、これらのどちらかの信号がWLAN通信制御回路17で受信されたか否かが判定される(S92)。上述したどちらかの信号がWLAN通信制御回路17で受信されていない場合には(S92:No)、そのどちらかの信号が受信されるまで、S92の処理を繰り返し実行する。一方、WLAN通信制御回路17で信号を受信した場合には(S92:Yes)、受信した信号がリトライ信号であるか否かが判定される(S93)。
受信した信号がリトライ信号である場合には(S93:Yes)、S87の処理に戻り、子機50から再送されるデータの受信を行う。一方、受信した信号がリトライ信号でない場合には(S93:No)、受信した信号は通信方式変更要求信号であるので、通信方式を再度、DCL方式に変更するS74以降の処理へ移行する。
このように、データ受信処理では、子機50からMFP10へデータを送信する場合に、MFP10は、子機50から容量値を受信し、その容量値に応じて、DCL方式あるいはWLAN方式のいずれかに使用する通信方式を決定する。
また、データ受信処理は、エラー表示が行われる場合を除き、パケットデータの全てがMFP10で受信された場合にその処理を終了する。よって、MFP10は、子機50からのパケットデータの全て、即ち、子機50からの各種データを確実に受信することができる。
次に、図5を参照して、子機50で実行されるデータ受信処理について説明する。図5は、子機50のBBIC51で実行されるデータ受信処理のフローチャートを示した図である。このデータ受信処理は、MFP10のデータメモリ14bに記憶された各種データから、子機50で受信したいデータを子機50で選択し、その選択したデータを子機50で受信する処理である。このデータ受信処理は、子機50の操作ボタン59の操作により、各種データの受信指示が行われた場合に実行される処理である。
データ受信処理では、まず、MFP10のデータメモリ14bに記憶されたデータの検索を要求する検索要求信号をDCL通信制御回路55で送信する(S101)。なお、この検索要求信号をMFP10が受信すると、MFP10は、データメモリ14bに記憶されたデータから子機50が受信可能なデータの一覧を送信する。
S101の処理後、受信可能なデータの一覧を受信したか否かが判定される(S102)。受信可能なデータの一覧が受信されていない場合には(S102:No)、受信可能なデータの一覧が受信されるまで、S102の処理を繰り返し実行する。一方、受信可能なデータの一覧を受信した場合には(S102:Yes)、受信可能なデータの一覧をLCD60に表示する(S103)。その後、受信するデータが操作ボタン59の操作により選択されたか否かが判定される(S104)。受信するデータが選択されていない場合には(S104:No)、受信するデータが選択されるまで、S104の処理を繰り返し実行する。
一方、受信するデータが選択された場合には(S104:Yes)、選択されたデータを受信するか否かを判定する(S105)。なお、このS105の処理は、例えば、LCD60に「選択されたデータを受信しますか?」と表示して、操作ボタン59により受信するか否かの入力を促す。
選択されたデータを受信しない場合には(S105:No)、S103の処理へ戻る。一方、選択されたデータを受信する場合には(S105:Yes)、DCL通信制御回路55を使用して、選択されたデータの送信をMFP10に要求する送信要求信号を、DCL通信制御回路55を用いて送信する(S106)。なお、MFP10は、送信要求信号を受信すると、送信要求のあったデータの容量が閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さいか否かを判定する。そして、データの容量が、閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さい場合には、MFP10は、使用する通信方式を「DCL方式」に決定する一方、データの容量が、閾値メモリ14aに記憶された閾値以上である場合には、MFP10は、使用する通信方式を「WLAN方式」に決定する。
S106の処理後、「DCL方式」或いは「WLAN方式」の何れかの方式を示す通信方式情報をDCL通信制御回路55で受信したか否かが判定される(S107)。通信方式情報を受信していない場合には(S107:No)、通信方式情報を受信するまでS107の処理を繰り返し実行する。一方、通信方式情報を受信した場合には(S107:Yes)、通信方式情報の示す通信方式は「DCL方式」であるか否かが判定される(S108)。
S108の処理で、通信方式情報の示す通信方式が「DCL方式」であると判定された場合には(S108:Yes)、その後、MFP10からパケットデータの送信が開始される。よって、S108の「Yes」の処理後は、MFP10によるパケットデータの全ての送信が完了したことを示すデータ送信完了信号を、DCL通信制御回路55で受信したか否かが判定される(S109)。データ送信完了信号を受信していない場合には(S109:No)、データ送信完了信号を受信するまで、S109の処理が繰り返し実行される。一方、データ送信完了信号を受信した場合には(S109:Yes)、パケットデータの全てが正常に受信できたか否かが判定される(S110)。
パケットデータの全てが正常に受信できた場合には(S110:Yes)、DCL通信制御回路55を使用して受信完了信号を送信する(S111)。その後、受信したパケットデータから、子機50で選択されたデータを復元してデータメモリ14bに記憶して(S112)、このデータ受信処理を終了する。
一方、パケットデータの全てが正常に受信できなかった場合には(S110:No)、DCL通信制御回路55で未受信信号を送信する(S113)。なお、未受信信号をMFP10が受信すると、図6で後述するように、MFP10は、リトライ信号、通信方式変更要求信号あるいはエラー表示信号の何れかの信号を送信する。よって、これらの何れかの信号がDCL通信制御回路55で受信されたか否かが判定される(S114)。上述した何れかの信号がDCL通信制御回路55で受信されていない場合には(S114:No)、その何れかの信号が受信されるまで、S114の処理を繰り返し実行する。一方、DCL通信制御回路55で信号を受信した場合には(S114:Yes)、受信した信号がリトライ信号であるか否かが判定される(S115)。
受信した信号がリトライ信号である場合には(S115:Yes)、S109の処理に戻り、MFP10から再送されるパケットデータの受信を行う。一方、受信した信号がリトライ信号でない場合には(S115:No)、受信した信号は、通信方式変更要求信号であるか否かが判定される(S116)。受信した信号が通信方式変更要求信号である場合には(S116:Yes)、選択されたデータがMFP10によりDCL方式に代えてWLAN方式で送信開始される。よって、S116の「Yes」の処理後は、データの送信が完了したことを示すデータ送信完了信号をWLAN通信制御回路56で受信したか否かを判定するS118以降の処理へ移行する。一方、受信した信号が通信方式変更要求信号でない場合には(S116:No)、受信した信号は、エラー表示信号であるので、エラー表示を所定時間(例えば、5秒間)、LCD60に表示して(S117)、このデータ受信処理を終了する。
なお、S108の処理で、通信方式情報の示す通信方式が「WLAN方式」であると判定された場合には(S108:No)、その後、MFP10からWLAN方式でデータの送信が開始される。よって、S108の「No」の処理後は、データの送信が完了したことを示すデータ送信完了信号をWLAN通信制御回路56で受信したか否かが判定される(S118)。
データ送信完了信号を受信していない場合には(S118:No)、データ送信完了信号を受信するまで、S118の処理が繰り返し実行される。一方、データ送信完了信号を受信した場合には(S118:Yes)、データが正常に受信できたか否かが判定される(S119)。
データが正常に受信できた場合には(S119:Yes)、WLAN通信制御回路56を使用して受信完了信号を送信する(S120)。その後、受信したデータをデータメモリ14bに記憶して(S121)、このデータ受信処理を終了する。
一方、データが正常に受信できなかった場合には(S119:No)、WLAN通信制御回路56で未受信信号を送信する(S122)。なお、未受信信号をMFP10が受信すると、図6で後述するように、MFP10は、リトライ信号あるいは通信方式変更要求信号のどちらかの信号を送信する。よって、これらのどちらかの信号がWLAN通信制御回路56で受信されたか否かが判定される(S123)。上述したどちらかの信号がWLAN通信制御回路56で受信されていない場合には(S123:No)、そのどちらかの信号が受信されるまで、S123の処理を繰り返し実行する。一方、WLAN通信制御回路56で信号を受信した場合には(S123:Yes)、受信した信号がリトライ信号であるか否かが判定される(S124)。
受信した信号がリトライ信号である場合には(S124:Yes)、S118の処理に戻り、MFP10から再送されるデータの受信を行う。一方、受信した信号がリトライ信号でない場合には(S124:No)、受信した信号は通信方式変更要求信号であるので、選択されたデータがMFP10により再度、DCL方式によりパケットデータで送信開始される。よって、S109の処理へ戻り、DCL通信制御回路55でデータ送信完了信号が受信されたか否かが判定される(S100)。
このように、データ受信処理では、MFP10から送信されたデータを受信する場合に、子機50が受信するデータの容量が閾値メモリ14aに記憶された閾値より小さいとMFP10により判定されると、子機50は、WLAN通信制御回路56を使用することなく、単位時間当たりの消費電流がWLAN通信制御回路56よりも少ないDCL通信制御回路55を使用して、パケットデータを受信する。よって、MFP10から送信されたデータを受信する場合に、一律にWLAN通信制御回路56を使用してデータを受信する場合と比較して、消費電流を低減することができる。従って、子機50全体へ電力を供給するバッテリ63の消耗を抑制することができる。
また、データ受信処理は、エラー表示が行われる場合を除き、パケットデータの全てが受信された場合にその処理を終了する。よって、子機50は、MFP10からのパケットデータの全て、即ち、MFP10からの各種データを確実に受信することができる。
次に、図6を参照して、MFP10で実行されるデータ送信処理について説明する。図6は、MFP10のBBIC11で実行されるデータ送信処理のフローチャートを示した図である。このデータ送信処理は、子機50によって送信要求のあったデータをデータメモリ14bに記憶された各種データから選択して子機50へ送信する処理である。このデータ送信処理は、データメモリ14bに記憶されたデータの検索を要求する検索要求信号をDCL通信制御回路15で受信した場合に実行される処理である。
データ送信処理では、まず、リトライカウンタ13aをゼロに設定し(S131)、WLAN送信済フラグ13bをオフにする(S132)。このS131およびS132の処理により、初期設定が完了する。
その後、データメモリ14bに記憶されている各種データから子機50が受信可能なデータを検索する(S133)。そして、検索した子機50が受信可能なデータの一覧を子機50へ送信する(S134)。その後、子機50によって選択されたデータの送信を要求する送信要求信号を、DCL通信制御回路15で受信したか否かが判定される(S135)。
DCL通信制御回路15で送信要求信号を受信していない場合には(S135)、送信要求信号を受信するまで、S135の処理を繰り返し実行する。一方、DCL通信制御回路15で送信要求信号を受信した場合には(S135:Yes)、送信要求のあったデータの容量を検出する(S136)。
そして、検出した容量値は、閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さいか否かが判定される(S137)。検出した容量値が、閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さい場合には(S137:Yes)、使用する通信方式はDCL方式であることを示す通信方式情報をDCL通信制御回路15で送信する(S138)。その後、送信要求のあったデータをパケット単位に分割したパケットデータとする(S139)。そして、DCL通信制御回路15を用いてパケットデータを送信する(S140)。その後、パケットデータが全て送信されたか否かが判定される(S141)。パケットデータの全ての送信が完了していない場合には(S141:No)、S140の処理へ戻る。一方、パケットデータの全ての送信が完了した場合には(S141:Yes)、データの送信が完了したことを示すデータ送信完了信号を送信する(S142)。
その後、パケットデータを子機50が全て正常に受信したことを示す受信完了信号を受信したか否かが判定される(S143)。受信完了信号を受信した場合には(S143:Yes)、パケットデータの全てが子機50により正常に受信されているので、データ送信処理を終了する。一方、受信完了信号を受信していない場合には(S143:No)、パケットデータの全てを子機50が受信できなかったことを示す未受信信号を受信したか否かが判定される(S144)。
S144の処理で、未受信信号が受信されなかった場合には(S144:No)、S143の処理に戻る。このように、S143およびS144の処理は、受信完了信号または未受信信号のいずれかが受信されるまで繰り返し実行される。S144の処理で、未受信信号が受信された場合には(S144:Yes)、リトライカウンタ13aが「3」であるか、即ち、全てのパケットデータを既に合計3回、連続して送信しているか否かが判定される(S145)。
リトライカウンタ13aが「3」でなければ(S145:No)、全てのパケットデータを再送することを示すリトライ信号を送信して(S146)、リトライカウンタ13aを1加算し(S147)、S140の処理へ戻る。なお、リトライ信号を受信した子機50は、このリトライ信号により、パケットデータが再びMFP10から送信されることを認識することができる。
S145の処理で、リトライカウンタ13aが「3」である場合には(S145:Yes)、全てのパケットデータをDCL方式で既に合計3回、連続して送信しているので、リトライカウンタ13aをゼロにして(S148)、通信方式をWLAN方式に変えるか、或いは送信エラーを表示するS149以降の処理へ移行する。S149の処理では、WLAN送信済フラグ13bがオンであるか否かが判定される(S149)。WLAN送信済フラグ13bがオフであれば(S149:No)、未だWLAN方式でデータを送信していないので、通信方式をDCL方式からWLAN方式へ変更するS152以降の処理へ移行する。
一方、WLAN送信済フラグ13bがオンであれば(S149:No)、既にWLAN方式でデータを送信済みであり、更に、再度、全てのパケットデータをDCL方式で既に合計3回、連続して送信していることを示している。よって、これ以上のデータ送信を中止するために、送信エラーであることを示すエラー表示信号をDCL通信制御回路15で送信し(S150)、エラー表示を所定時間(例えば、5秒間)、LCD22に表示して(S151)、このデータ送信処理を終了する。
なお、S137の処理で、検出した容量値が、閾値メモリ14aに記憶された閾値以上である場合には(S137:No)、使用する通信方式はWLAN方式であることを示す通信方式情報をDCL通信制御回路15で送信する(S152)。その後、送信要求のあったデータをWLAN通信制御回路17で送信し(S153)、データ送信完了信号をWLAN通信制御回路17で送信する(S154)。そして、WLAN送信済フラグ13bをオンする(S155)。
S155の処理後、受信完了信号または未受信信号の何れかを受信したか否かを判定するS156およびS157の処理が実行される。受信完了信号を受信した場合には(S156:Yes)、子機50によりデータが正常に受信されているので、データ送信処理を終了する。一方、未受信信号を受信した場合には(S157:Yes)、子機50によってデータが正常に受信されていないので、リトライカウンタ13aが「3」であるか、即ち、データをWLAN方式で既に合計3回、連続して送信しているか否かが判定される(S158)。リトライカウンタ13aが「3」でなければ(S158:No)、データを再送することを示すリトライ信号を送信して(S159)、リトライカウンタ13aを1加算し(S160)、S153の処理へ戻る。
S158の処理で、リトライカウンタ13aが「3」である場合には(S158:Yes)、データをWLAN方式で既に合計3回、連続して送信しているので、リトライカウンタ13aをゼロにして(S161)、通信方式をWLAN方式からDCL方式へ再び変更するS132の処理へ移行する。
このように、データ送信処理では、子機50へデータを送信する場合に、MFP10は、子機50が受信するデータの容量が閾値メモリ14aに記憶された閾値より小さいと判定すると、そのデータをパケットデータに分割して、その分割したパケットデータをDCL通信制御回路15によって送信する。よって、子機50のDCL通信制御回路55は、送信要求を行ったデータを正常に受信することができる。
また、データ送信処理は、パケットデータの全てが子機50で受信されない場合に初めて、WLAN通信制御回路17を使用して各種データを送信する。これにより、子機50は、パケットデータの全てが子機50で受信されない場合に初めて、WLAN通信制御回路56を使用して受信を行う。よって、MFP10は、子機50のWLAN通信制御回路56の使用を抑制することで、バッテリ63の消費を抑制した上で、各種データを確実に子機50に受信させることができる。
上述した通り、本実施形態の通信システム1によれば、子機50からMFP10へデータを送信する場合に、子機50は、送信するデータの容量が閾値メモリ14aに記憶された閾値より小さければ、そのデータをパケット単位に分割し、その分割したパケットデータの全てを、WLAN通信制御回路56を使用することなく、単位時間当たりの消費電流がWLAN通信制御回路56よりも少ないDCL通信制御回路55を使用して送信する。よって、子機50は、子機50からMFP10へデータを送信する場合に、一律にWLAN通信制御回路56を使用してデータを送信する場合と比較して、消費電流を低減することができる。従って、子機50全体へ電力を供給するバッテリ63の消耗を抑制することができる。
また、本実施形態の通信システム1によれば、子機50は、MFP10から送信されたデータを受信する場合に、子機50が受信するデータの容量が閾値メモリ14aに記憶された閾値より小さいとMFP10によって判定されると、WLAN通信制御回路56を使用することなく、単位時間当たりの消費電流がWLAN通信制御回路56よりも少ないDCL通信制御回路55を使用して、パケットデータを受信する。よって、子機50は、MFP10から送信されたデータを受信する場合に、一律にWLAN通信制御回路56を使用してデータを受信する場合と比較して、消費電流を低減することができる。従って、子機50全体へ電力を供給するバッテリ63の消耗を抑制することができる。
また、本実施形態の通信システム1によれば、送受信するデータの容量が閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さい場合に、そのデータをパケットデータにしてDCL方式で送受信する。よって、DCL方式で送受信するデータの容量を閾値未満に留めることができる。これにより、パケットデータの数を所定の範囲内に留めることができる。従って、パケットデータの送受信に費やす時間を短時間に留めることができる。
また、本実施形態の通信システム1によれば、DCL方式によるパケットデータの送受信で各種データの通信を行うか、或いは、WLAN方式で各種データの通信を行うかを決定する処理(図4のS73、S74およびS85の処理、並びに図6のS137、S138およびS152の処理)を、子機50(子機70)ではなく、MFP10で実行している。
更に、本実施形態の通信システム1によれば、WLAN方式で各種データの通信を行うかを決定する処理(図4のS73、S74およびS85の処理、並びに図6のS137、S138およびS152の処理)を、子機50ではなく、MFP10で実行している。この通信方式を決定する処理は、通信の要となる重要な処理である。よって、本実施形態の通信システム1によれば、重要な処理をMFP10に集約することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施形態においては、送受信する各種データが閾値メモリ14aに記憶された閾値よりも小さい場合に、DCL通信制御回路15,55によるパケットデータの送受信を実行したが、これに限られるものではない。即ち、本実施形態の構成に加え、子機50にバッテリ63の残量を検出する残量計を設け、この残量計によって検出されたバッテリ63の残量が所定量以下になると、各種データの容量に拘らず、DCL通信制御回路15,55によるパケットデータの送受信を実行する構成としても良い。この構成によれば、バッテリ63の残量が所定量より少なくなった場合には、更に、バッテリ63の消耗を抑制することができる。
また、本実施形態においては、WLAN方式で各種データの通信を行うかを決定する処理(図4のS73、S74およびS85の処理、並びに図6のS137、S138およびS152の処理)を、子機50ではなく、MFP10で実行する構成としたが、これに限られるものではない。即ち、上述した通信方式を決定する処理を、子機50で実行する構成としても良い。この構成の場合には、子機50によっても、各種データの通信方式を決定することができる。
また、本実施形態においては、子機50の操作ボタン59を操作して、閾値メモリ14aに記憶される閾値を設定したが、これに限られるものではなく、MFP10の操作ボタン21を操作して、閾値メモリ14aに記憶される閾値を設定しても良い。
本発明の一実施形態における無線通信システムの電気的構成を示したブロック図である。 (a)は、子機のBBICで実行される閾値入力設定処理のフローチャートを示した図であり、(b)は、MFPのBBICで実行される閾値設定処理のフローチャートを示した図であり、(c)は、閾値メモリに記憶された閾値とバッテリの使用可能時間との関係を示した表である。 子機のBBICで実行されるデータ送信処理のフローチャートを示した図である。 MFPのBBICで実行されるデータ受信処理のフローチャートを示した図である。 子機のBBICで実行されるデータ受信処理のフローチャートを示した図である。 MFPのBBICで実行されるデータ送信処理のフローチャートを示した図である。
符号の説明
1 無線通信システム(通信システムの一例)
10 MFP10(主通信装置の一例)
14a 閾値メモリ(決定手段の一部の一例、データ容量記憶手段の一例)
15 DCL通信制御回路(第1通信手段の一例)
17 WLAN通信制御回路(第2通信手段の一例)
50,70 子機(副通信装置の一例)
55 DCL通信制御回路(副第1通信手段の一例)
56 WLAN通信制御回路(副第2通信手段の一例)
59 操作ボタン(入力手段の一例)
63 バッテリ(二次電池の一例)
S2 閾値入力設定処理(データ容量送信手段の一例)
S13 閾値設定処理(記憶制御手段の一例)
S29 子機のデータ送信処理(容量検出手段の一部の一例)
S30 子機のデータ送信処理(副データ容量送信手段の一例)
S33 子機のデータ送信処理(実行手段の一部の一例)
S35 子機のデータ送信処理(分割手段の一部の一例)
S36 子機のデータ送信処理(副実行手段の一例)
S37 子機のデータ送信処理(実行手段の一部の一例、副実行完了手段の一部の一例)
S73 MFPのデータ受信処理(決定手段の一部の一例、比較手段の一部の一例)
S74 MFPのデータ受信処理(実行手段の一部の一例、決定情報送信手段の一部の一例、命令情報送信手段の一例)
S76 MFPのデータ受信処理(実行手段の一部の一例、実行完了手段の一部の一例)
S77 MFPのデータ受信処理(判定手段の一例)
S80 MFPのデータ受信処理(未完了情報送信手段の一例)
S109 子機のデータ受信処理(実行手段の一部の一例、副実行完了手段の一部の一例)
S110 子機のデータ受信処理(副判定手段の一例)
S113 子機のデータ受信処理(未完了情報送信手段の一例)
S115 子機のデータ受信処理(副送信完了手段の一部の一例)
S116 子機のデータ受信処理(副送信完了手段の一部の一例)
S136 MFPのデータ送信処理(容量検出手段の一部の一例)
S137 MFPのデータ送信処理(決定手段の一部の一例、比較手段の一部の一例)
S138 MFPのデータ送信処理(実行手段の一部の一例、決定情報送信手段の一部の一例)
S139 MFPのデータ送信処理(分割手段の一部の一例)
S140 MFPのデータ送信処理(実行手段の一部の一例)
S141 MFPのデータ送信処理(実行手段の一部の一例、実行完了手段の一部の一例)
S144 MFPのデータ送信処理(送信完了手段の一部の一例)
S149 MFPのデータ送信処理(送信完了手段の一部の一例




Claims (8)

  1. 音声が信号処理された音声データの送受信を主として行う第1方式によって無線通信を行う第1通信手段、および前記音声データとは異なる他のデータの送受信に使用される、前記第1方式よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速な第2方式によって無線通信を行う第2通信手段を有する主通信装置と、前記第1通信手段と第1方式による無線通信を行う副第1通信手段、および前記第2通信手段と第2方式による無線通信を行う副第2通信手段を有し、二次電池により供給される電源により動作する副通信装置とを備える通信システムにおいて、
    前記他のデータを送受信する場合に、その送受信する他のデータの容量を検出する容量検出手段と、
    その容量検出手段により検出された前記他のデータの容量に応じて、前記第1方式または第2方式のいずれかの方式で前記他のデータを送受信させるかを決定する決定手段と、
    その決定手段によって前記他のデータを前記第1方式で送受信させることが決定された場合に、前記他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする分割手段と、
    その分割手段により分割された分割データの前記第1方式による送受信を前記第1通信手段および副第1通信手段に実行させる実行手段とを備えていることを特徴とする通信システム。
  2. 前記決定手段は、
    前記主通信装置に設けられており、
    前記第1方式または第2方式のいずれかの方式で前記他のデータを送受信させるかを決定する閾値となるデータ容量を記憶するデータ容量記憶手段と、
    そのデータ容量記憶手段に記憶された閾値となるデータ容量と前記容量検出手段により検出された前記他のデータの容量とを比較する比較手段とを備え、
    前記データ容量記憶手段に記憶された閾値となるデータ容量よりも、前記送受信される他のデータの容量が小さいと前記比較手段により比較判定された場合に、前記他のデータを前記第1方式で送受信させることを決定するものであることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記実行手段は、
    前記主通信装置に設けられており、
    前記決定手段により前記他のデータを前記第1方式で送受信させることが決定された場合に、前記分割データの全ての送受信が完了するまで前記第1方式による送受信を前記第1通信手段に実行させる実行完了手段と、
    その実行完了手段によって前記第1方式による送受信が前記第1通信手段で実行される場合に、前記第1方式による送受信が実行されることを示す切換情報を前記第1通信手段に第1方式で送信させる決定情報送信手段とを備え、
    前記副通信装置は、
    前記決定情報送信手段によって前記第1方式で送信された前記切換情報が前記副第1通信手段で受信された場合に、前記分割データの全ての送受信が完了するまで前記第1方式による送受信を前記副第1通信手段に実行させる副実行完了手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記副通信装置は、
    前記閾値となるデータ容量が入力可能な入力手段と、
    その入力手段に入力された閾値となるデータ容量を前記副第1通信手段に前記第1方式で送信させるデータ容量送信手段とを備え、
    前記主通信装置は、
    前記データ容量送信手段によって前記第1方式で送信された閾値となるデータ容量が前記第1通信手段で受信された場合に、その受信された閾値となるデータ容量を前記データ容量記憶手段に記憶させる記憶制御手段を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記主通信装置から副通信装置へ前記他のデータを送信する場合において、
    前記副通信装置は、
    前記第1通信手段によって前記第1方式で送信された分割データを全て受信したかを判定する副判定手段と、
    その副判定手段により前記分割データの全ての受信が未完了であると判定された場合に、その未完了の状態を示す未完了情報を前記副第1通信手段に第1方式で送信させる副未完了情報送信手段とを備え、
    前記主通信装置は、
    前記副未完了情報送信手段によって前記第1方式で送信された前記未完了情報が前記第1通信手段で受信された場合に、前記第1方式による送信に代えて前記第2方式による送信を、前記他のデータの送信が完了するまで前記第2通信手段に実行させる送信完了手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信システム。
  6. 前記副通信装置から主通信装置へ前記他のデータを送信する場合において、
    前記主通信装置は、
    前記副第1通信手段によって前記第1方式で送信された分割データを全て受信したかを判定する判定手段と、
    その判定手段により前記分割データの全ての受信が未完了であると判定された場合に、その未完了の状態を示す未完了情報を前記第1通信手段に第1方式で送信させる未完了情報送信手段とを備え、
    前記副通信装置は、
    前記未完了情報送信手段によって前記第1方式で送信された前記未完了情報が前記副第1通信手段で受信された場合に、前記第1方式に代えて前記第2方式による送信を、前記他のデータの送信が完了するまで前記副第2通信手段に実行させる副送信完了手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信システム。
  7. 音声が信号処理された音声データの送受信を主として行う第1方式によって無線通信を行う副第1通信手段、および前記音声データとは異なる他のデータの送受信に使用される、前記第1方式よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速な第2方式によって無線通信を行う副第2通信手段を有し、二次電池により供給される電源によって動作する副通信装置に対して、前記第1方式による無線通信を行う第1通信手段、および前記第2方式による無線通信を行う第2通信手段を有する通信システムの主通信装置において、
    前記他のデータを送受信する場合に、その送受信する他のデータの容量を検出する容量検出手段と、
    その容量検出手段により検出された前記他のデータの容量に応じて、前記第1方式または第2方式のいずれかの方式で前記他のデータを送受信させるかを決定する決定手段と、
    前記副通信装置へ前記他のデータを送信する場合に、前記決定手段によって前記他のデータを前記第1方式で送受信させることが決定されると、前記他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする分割手段と、
    その分割手段により分割された分割データの前記第1方式による送信を前記第1通信手段に実行させる実行手段と、
    前記副通信装置から前記他のデータを受信する場合に、前記決定手段によって前記他のデータを前記第1方式で送受信させることが決定されると、前記第1方式による前記他のデータの送信を前記副通信装置に命令する命令情報を前記第1通信手段に第1方式で送信させる命令情報送信手段とを備えていることを特徴とする通信システムの主通信装置。
  8. 音声が信号処理された音声データの送受信を主として行う第1方式によって無線通信を行う第1通信手段、および前記音声データとは異なる他のデータの送受信に使用される、前記第1方式よりも単位時間当たりのデータ転送速度が高速な第2方式によって無線通信を行う第2通信手段を有する主通信装置に対して、前記第1方式による無線通信を行う副第1通信手段、および前記第2方式による無線通信を行う副第2通信手段を有し、二次電池により供給される電源により動作する、通信システムの副通信装置において、
    前記他のデータを前記主通信装置へ送信する場合に、その送信する他のデータの容量を検出する容量検出手段と、
    その容量検出手段により検出された前記他のデータの容量を前記副第1通信手段に第1方式で送信させる副データ容量送信手段と、
    その副データ容量送信手段により送信された前記他のデータの容量に応じて、前記第1方式による前記他のデータの送信を命令する命令情報が前記副第1通信手段により受信された場合に、前記他のデータを所定のデータ単位毎に分割して分割データとする分割手段と、
    その分割手段により分割された分割データの前記第1方式による送信を前記副第1通信手段に実行させる副実行手段とを備えていることを特徴とする通信システムの副通信装置。


























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