JP2010074539A - 無線通信方法及び無線基地局 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、送信電力を増加させた無線通信端末以外の他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、取得した信号品質を示す値に基づき、信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、信号品質を示す値が低下した無線通信端末が検出された場合に、送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させると共に変調クラスを下げる制御ステップとを有する。
【選択図】図1
Description
図6は、従来の無線通信方法を模式的に示した説明図である。図6に示すように、無線通信端末T1〜T3は、無線基地局BS(Base Station)と無線通信しており、無線基地局BSと無線通信端末T1〜T3により、無線通信ネットワークが形成されている。
そのため、無線信号の相互の干渉を低減するものとして、無線信号を送信する際の送信電力を低減することにより送信する無線信号と他の無線信号との干渉を抑制する、例えば、「送信パワ制御方法」(特許文献1参照)が提案されている。
また、例えば、基地局が無線通信端末の無線信号を送信する送信電力を制御するような場合、送信している無線信号が干渉している複数の無線通信端末が、同一の基地局との無線通信を行っているのか、或いは他の無線基地局との無線通信を行っているのかを把握していないため、干渉を低減するための適切な処理を行うことができなかった。
図1は、この発明の一実施の形態に係る無線基地局の概略構成を示すブロック図である。図2は、この発明の一実施の形態に係る無線通信端末の概略構成を示すブロック図である。
基地局10において、送受切り替えスイッチ(SW)部11は、送信時には、アンテナ11aと無線送信部12を接続し、受信時には、アンテナ11aと無線受信部15を接続するための切り替えを行い、無線送信部12は、端末27に、無線信号(送信電力を増加又は減少させる制御指示信号や通常のアプリケーション等におけるデータ)を送信する。電力制御部13は、制御部26による指示に基づいて、端末27へ無線信号を送信する(ダウンリンク)ときの送信電力を制御し、データ生成部14は、端末27に送信する送信データを生成する。
信号品質管理部22は、少なくとも直前に基地局10が取得した信号品質を示す値を記憶して管理し、変調方式管理部23は、無線通信を行っている端末27との通信時における、送受信するデータを変調及び復調する際の変調方式(変調クラス)を管理する。記憶部24は、各端末27が基地局10に対して無線信号を送信する際の送信電力の状態やスループットの状態を記憶しておく。
制御部26は、基地局10における各構成部の動作を制御し、端末27の送信電力制御を行う場合、端末27に対して無線信号を送信する際の送信電力の制御を行ったり、変調クラスを上げるか下げるかの判定を行い、制御指示信号を送信する。
端末通信制御部35は、端末27から送信する無線通信信号の送信状態を制御する制御情報を、電力制御部30及びデータ生成部31へ出力する。
また、端末27は、計算した信号品質をアンテナ28aを介して基地局10へレポートし、送信電力記録部36において自局の送信電力を時系列で記録すると共に、変調方式管理部39において変調方式を管理する。端末27から基地局10への上り信号は、データ生成部31において変調データが生成された後、電力制御部30において送信電力が制御され、無線送信部29において所望の周波数及び電力に増幅され、その後、送受切り替えスイッチ部28を経て、アンテナ28aを介して空間に放出される。
その後、基地局10は、時刻tにおける受信品質Q(t)と時刻t−1における受信品質Q(t−1)とを比較し、受信品質Q(t)より受信品質Q(t−1)の方が良好である(Q(t)<Q(t−1))か否か、即ち、受信品質が改善されていないか否かを判定する(ステップS104)。
また、送信電力を増加させた無線通信端末の変調クラスを下げるのは、何れかの無線通信端末の送信電力を増加させたことにより、他の無線通信端末における信号品質を示す値が低下したので、干渉が生じたと推定し、送信電力を増加させた無線通信端末の変調クラスを下げて干渉を生じさせないようにし、他の無線通信端末の信号品質を改善するためである。
(1)隣接チャネルにおける干渉:割り当て可能な通信チャネル内の隣り合う通信チャネル間の干渉
(2)運用帯域内におけるチャネル干渉:割り当て可能な通信チャネル内の隣り合っていない、何れか2以上の通信チャネル間の干渉
(3)同一の通信チャネルにおける干渉:SDMAにおける同一(空間)チャネルにおける干渉や、他の無線基地局や他の無線基地局と接続している無線通信端末が使用している少なくとも同一周波数のチャネルにおける干渉
となる。
通信チャネルにおいて受信した無線信号に、自分が受信したい希望波以外に、他の基地局又は当該他の基地局から送信される無線信号が含まれているか否かを判定する。具体的には、各無線信号における制御信号に含まれているbscc(基地局が無線通信を行う際に、自身が送受信するデータであることを認識するための識別情報)を見ることで、希望波か妨害波かを判定している。そして、無線基地局自身が割り当てた無線通信端末間での干渉か否かを判定する。
(1)同一チャネルによる干渉検出
・bsccによる希望波判定→該当しないbsccであれば他の基地局又は他の基地局に接続する無線通信端末からの妨害波と判定
・Spatial数→SpatialしていればSDMAにおける同一干渉と判定
・信号対干渉雑音電力比(Signal to Interference plus Noise power Ratio:SINR)量→品質管理による干渉の有無を判定
・自局が管理する帯域において割り当てているチャネルか否か→接続していればチャネルを特定可
・各チャネルのDSSI検出→希望波か否か
(3)他局との干渉検出
・自局が管理する帯域において割り当てているチャネルか否か
・各基地局を収容するネットワークにおいてスループットの増減を検出
変調クラスとは、複数の変調方式とチャネルコーディング方式との組み合わせを言い、選択条件により、スループットを定める変調クラスの選択を行う。
図4は、各変調クラスにおけるチャネルコーディング方式と変調方式との組み合わせの一例を表で示す説明図である。図4に示すように、例えば、変調クラスを0〜5まで定義しておく。この変調クラスにおいて、信号対干渉雑音電力比(SINR)劣化耐性は、変調クラス0が最も高く、変調クラスが高く(0→5)なるに従って低くなる。逆に、シンボル当たりの情報量は、変調クラス5が最も高く、スループットも高くなり、変調クラスが低く(5→0)なるに従い、シンボル当たりの情報量が少なく、スループットも低くなる。
なお、本発明は、上述した実施の形態により説明したが、この実施の形態に限定されるものではない。従って、本発明の趣旨を逸脱することなく変更態様として実施するものも含むものである。
11a,28a アンテナ
11,28 送受切り替えスイッチ部
12,29 無線送信部
13,30 電力制御部
14,31 データ生成部
15,32 無線受信部
16,33 品質計算部
17 干渉判定部
18 基地局通信制御部
19 周波数配置管理部
20 空間多重多元接続管理部
21 上り電力制御部
22 信号品質管理部
23,39 変調方式管理部
24,40 記憶部
25,41 比較部
26,42 制御部
27 無線通信端末
35 端末通信制御部
36 送信電力記録部
37 スループット管理部
38 品質通知管理部
BS 無線基地局
T1,T2,T3 無線通信端末
Claims (4)
- 複数の無線通信端末と無線接続する無線基地局における無線通信方法であって、
前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、
送信電力を増加させた無線通信端末以外の他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、
取得した信号品質を示す値に基づき、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、
前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末が検出された場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させると共に変調クラスを下げる制御ステップと
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 複数の無線通信端末と無線接続する無線基地局における無線通信方法であって、
前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、
送信電力を増加させた無線通信端末以外の他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、
取得した信号品質を示す値に基づき、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、
前記検出された無線通信端末に割り当てている通信チャネルにおける通信状況に基づいて、前記送信電力を増加させた無線通信端末と前記検出された無線通信端末との干渉を推定する推定ステップと、
前記推定ステップにおいて干渉を推定できた場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させると共に変調クラスを下げる制御ステップと
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 複数の無線通信端末と無線接続する無線基地局であって、
前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する指示部と、
送信電力を増加させた無線通信端末以外の他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得部と、
取得した信号品質を示す値に基づき、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出部と、
前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末が検出された場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させると共に変調クラスを下げる制御部と
を有することを特徴とする無線基地局。 - 複数の無線通信端末と無線接続する無線基地局であって、
前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する指示部と、
送信電力を増加させた無線通信端末以外の他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得部と、
取得した信号品質を示す値に基づき、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出部と、
前記検出された無線通信端末に割り当てている通信チャネルにおける通信状況に基づいて、前記送信電力を増加させた無線通信端末と前記検出された無線通信端末との干渉を推定する推定部と、
前記推定部において干渉を推定できた場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させると共に変調クラスを下げる制御部と
を有することを特徴とする無線基地局。
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