JP4665804B2 - 車両用計器 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば自動車に搭載されて各種情報を表示する車両用計器に関するものである。
従来の車両用計器としては、たとえば、第1の表示部を備えた板状の板部材と、第2の表示部を備え板部材の外縁に取り付けられた枠部材とを備え、枠部材は導光材料からなりその表面に沿って複数の凹溝が形成されるとともに表面に金属層が積層されている。そして第2の表示部である外縁目盛の表面は金属層が無く透明状態であり、この外縁目盛が背後の光源からの光により透過照明される構成のものがある(特許文献1参照)。
このような構成により、文字盤に金属質感を付与して視認者に高級感を感じさせるとともに、第2表示部を発光表示させることにより計器としての視認性向上を狙っている。
特開2003−4495号公報
従来の車両用計器において、枠部材表面への金属層形成は、たとえばアルミ蒸着等によって行われる。樹脂表面にアルミ蒸着層を形成する場合、樹脂表面にアルミが蒸着されない部分、いわゆるピンホールが発生することがある。ピンホールの大きさは大体数十ミクロンであり人の眼では見えない。しかし、枠部材の背後から光源の光により照射されると、その光がピンホールを通過して出射され視認される。これにより、本来発光表示される第2の表示部以外の部分からも発光し、車両用計器の見映えが低下する可能性がある。
この対策として、たとえば、アルミ蒸着層形成処理が終了した枠部材に対してピンホール有無の検査を実施して、ピンホールの無い良品を選別する方法が考えられるが、一般的にピンホールが有る確率、すなわち不良率が高く、工数増大、コスト増大を招く。また、別の方法として、アルミ蒸着層形成処理時間を長くすることが考えられる。この場合、ピンホール発生確率が低下するものの、アルミ蒸着層厚さが増して枠部材に形成された凹溝が埋まり明確に視認されなくなって見映えが低下し、コストも増大する。
また、上述の、特開2003−4495号公報に開示される車両用計器には、ピンホールによる見映え低下の対策方法に関する記載はない。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、表面に金属層を有し且つ透過照明される表示意匠を備える装飾部材の構成に工夫を凝らして、表示意匠以外の金属層から光が漏れず良好な見映えが得られる車両用計器を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項に記載の車両用計器は、第1表示意匠を備える文字盤と、第2表示意匠を備え且つ文字盤の前面側に重ねて配置された装飾部材と、第1表示意匠および第2表示意匠を透過照明するための光源とを備えた車両用計器であって、装飾部材は、透光性材質からなり第2表示意匠が形成された基材と、該基材の前面且つ第2表示意匠の前面を除いた部分に基材側から順番に積層されたプライマ層および金属被膜から構成され、文字盤の前面側且つ装飾部材と重なる部分には、前面側から順番に透光性明色着色層および遮光性着色層が重ねて積層され且つ遮光性着色層は視認方向において第2表示意匠と対向する部分を除いて施されたことを特徴としている。
一般に、樹脂表面に金属被膜、たとえばアルミ蒸着層を形成する場合、樹脂表面へのアルミ蒸着層の密着力を高めるために、予め樹脂表面に塗料のような液体であるプライマを塗布してプライマ層を形成している。このプライマ層は透光性を有するため、枠部材背後から照射された光源からの光は、プライマ層を透過しピンホールを通過して視認者側に出射して視認される。
これに対して、本発明の請求項に記載の車両用計器においては、装飾部材の基材表面に先ず遮光性着色層を形成し、その上にプライマ層を重ねて形成し、さらにその上に金属被膜を形成している。これにより、装飾部材背後から照射された光源からの光は、遮光性着色層で遮断されるため、金属被膜にピンホールがあってもそこを通過して視認者側に出射して視認されることがない。
したがって、表示意匠以外の金属層から光が漏れず良好な見映えが得られる車両用計器を提供することができる。
本発明の請求項に記載の車両用計器は、金属被膜の表面にトップコート層を形成したことを特徴としている。
このような構成によれば、金属被膜の表面をトップコート層で覆うことにより、金属被膜表面を空気から遮断して金属被膜表面が酸化する、あるいは他の物質が付着して化合物を形成する等して金属被膜表面の見映えが低下することを防止することができる。
本発明の請求項に記載の車両用計器は、装飾部材は環状に形成されたことを特徴としている。
計器が指針計器である場合、装飾部材を環状に形成し且つ指針の回転軸と同軸上に配置すれば、装飾部材による見映え向上効果を高めることができる。
本発明の請求項に記載の車両用計器は、装飾部材の外周にリング部材が装飾部材に密着して配置されたことを特徴としている。
装飾部材の基材は、一般的には樹脂材料を成型加工して作られる。基材は、プライマ層、金属被膜等を形成する各工程において治具により保持される。装飾部材の表面が治具により損傷を受けないように、基材に治具により保持するための保持部を形成している。保持部は、通常は基材の外周側に設けられるが、装飾部材を文字盤の上面に重ねて配置する構成では、保持部が見えて、車両用計器の見映えが低下する可能性がある。
そこで、本発明の請求項に記載の車両用計器のような構成とすれば、リング部材により装飾部材における保持部を覆い視認者の視線から隠して、良好な見映えの車両用計器を提供することができる。
本発明の請求項に記載の車両用計器は、金属被膜はアルミ蒸着膜であることを特徴としている。
アルミ蒸着膜は、比較的容易に形成できるとともに、良好な見映えが得られるので、本発明における金属被膜として用いて好適である。
以下、本発明による車両用計器を、自動車の車室内に設置されたコンビネーションメータ100が備えるタコメータTに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による車両用計器であるタコメータTが搭載されたコンビネーションメータ100の部分正面図であり、タコメータT部を示している。図1において、上方が自動車の上方であり、左右方向が自動車の幅方向となっている。
図2は、図1中のII−II線断面図である。なお、図2において、左方が運転席であり、コンビネーションメータ100は、図2の左側から視認される。
図3は、本発明の一実施形態によるタコメータTの文字盤2の斜視外観図である。
図4は、図1中のIV−IV線断面図である。
図5は、本発明の一実施形態によるタコメータTが備える目盛リング1の製造工程途中品の断面図である。
図6は、本発明の一実施形態によるタコメータTの電気回路構成を説明する模式図である。
コンビネーションメータ100は、当該自動車の車室内の運転席前方に運転者が視認可能に設けられ、当該自動車の作動状態に関する情報(エンジン回転速度、走行速度、エンジン冷却水温度等)およびその他の各種情報を表示している。
タコメータTは、当該自動車のエンジンの回転速度を表示するもので、指針8の回転角度位置により物理量の大きさを指示する、いわゆる指針計器である。
タコメータTの構成について以下に説明する。
文字盤2は、透光性材質、たとえば無色透明のポリカーボネート樹脂あるいはアクリル樹脂等の薄板からなる基板2aから形成されている。文字盤2は、計器であるタコメータTの第1表示意匠である文字2bを備えている。
文字2bは、基板2aの表面に施された透光性着色層2cにより形成されている。すなわち、図3に示すように、基板2aの全ての文字2bを包含する部分に透光性着色層2cを施し、この透光性着色層2cの上から各文字2aの周囲部分、つまり文字2aの輪郭の外側部分に遮光性着色層2dを施している。この遮光性着色層2dは、文字盤2の全域に亘って施されている。本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、透光性着色層2cは白色、遮光性着色層2dは黒色である。透光性着色層2cおよび遮光性着色層2dは印刷あるいはホットスタンプを施して形成されている。これにより、文字盤2背後に配置された光源である発光ダイオード4からの光に照射されると、文字2aは黒色を背景として発光ダイオード4の発光色で発光表示される。
文字盤2の前面側、つまり図2において左側には、後述する装飾部材である目盛リング1が文字盤2に重ねて配置されている。文字盤2の目盛リング1が重ねられる部分、すなわち、図4において2つの二点鎖線で挟まれた部分においては、視認方向において目盛リング1が備える大目盛1aおよび小目盛1bに対応した部分、すなわち図1において大目盛1aおよび小目盛1bと重なる部分には、図3および図4に示すように、遮光性着色層2dが設けられずに透明状態となっている透明部Sが形成されている。これにより、文字盤2背後に配置された発光ダイオード4からの光は、文字盤2のこれらの透明部Sを透過して目盛リング1内に入射することができる。
文字盤2は、図2に示すように、その中央部に、後述するムーブメント7のシャフト7aあるいは指針8のボス部8aを挿通させるための貫通孔2eを備えている。
装飾部材である目盛リング1は、透光性材質、たとえば無色透明のアクリル樹脂等から成型加工された基材1cにより構成されている。基材1cの前面側(視認者側、図2において左側)には、図2に示すように、大目盛1aおよび小目盛1bが突起状に形成されている。目盛リング1は、図2に示すように、文字盤2の直上に重ねて配置されている。大目盛1aは、図1に示すように、1000rpm毎に、小目盛1bは200rpm毎に、それぞれ設けられている。
目盛リング1の表面には、大目盛1aおよび小目盛1bの前面(視認者側の面、図2において左側の面)を除く部分に、金属被膜であるアルミ蒸着膜が形成されている。このため、目盛リング1cは、大目盛1aおよび小目盛1bの前面が透明のままであり、これらを除いた表面全域がアルミの金属調の見映えとなっている。つまり、大目盛1aおよび小目盛1bの前面が透明で、それ以外の表面は遮光性を備えている。したがって、文字盤2背後に配置された光源である発光ダイオード4からの光が、大目盛1aおよび小目盛1bに対応して形成された文字盤2の透明部Sを透過して目盛リング1内に入射すると、大目盛1aおよび小目盛1bはこの光により透過照明されてアルミの金属色を背景として発光表示される。
目盛リング1の基材1cには、詳しくは、図4、図5に示すように、基材1c側から順番に、プライマ層1d、アルミ蒸着膜1e、トップコート層1fが積層されている。
プライマ層1dは、アルミ蒸着膜1eの基材1cへの食い付き性、つまり密着性を高める役割を果たしている。プライマ層1dは、ほぼ無色透明である。
トップコート層1fは、無色透明または薄色着色の塗料を塗布して形成され、アルミ蒸着膜1cの表面を保護する役割を果たしている。
目盛リング1は、図2に示すように、文字盤2の前面側(視認者側、図2において左側)に文字盤2に重ねて配置されている。目盛リング1は、図1に示すように、後述する指針8の回動中心と同軸上に配置されている。
目盛リング1の外周には、図1に示すように、リング部材である加飾リング3が配置されている。加飾リング3は、たとえば樹脂材料から環状に成型されている。加飾リング3は、図2に示すように、目盛リング1の保持部1hに組み合わせ、熱かしめ等で固定される。加飾リング3は、金属調等の塗装が施されており、目盛リング1の金属調外観との見映えを合わせてある。
文字盤2の裏側(図2において右側)には、図2に示すように、文字盤2の文字2a、および目盛リング1の大目盛1aおよび小目盛1bを透過照明するための光源である発光ダイオード4が配置されている。本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、発光ダイオード4は、白色発光ダイオードが用いられている。発光ダイオード4は、図2に示すように、文字盤2の背後に配置されたプリント基板6上に実装されている。
文字盤2と発光ダイオード4と間には、図2に示すように、導光板5が配置されている。導光板5は、透光性材質、たとえば無色透明のポリカーボネート樹脂あるいはアクリル樹脂等から成型され、図1に示すように、略C字状に形成されて、文字盤2の裏面に密着して固定されている。導光板5は、図2に示すように、光入射部5aを備え、この光入射部5aに発光ダイオード4が発する光が入射する。導光板5は、発光ダイオード4が発する光をその内部で反射を繰り返しつつ進行させて、文字盤2に密着している面全域が均一な明るさで文字盤2を照射している。
文字盤2の裏側(図2において右側)には、図2に示すように、タコメータTの電気回路部を形成しているプリント基板6が配置されている。
プリント基板6は、たとえばガラスエポキシ基材等からなり、大目盛1a、小目盛1bおよび文字2aを透過照明するための発光ダイオード4、後述する指針8を照明するための発光ダイオード9が実装されている。プリント基板6は、タコメータTのみならず、コンビネーションメータ100全体の電気回路部を形成している。
プリント基板6には、指針8を回動させるためのムーブメント7が実装されている。ムーブメント7は、たとえば交差コイル式アクチュエータあるいはステッピングモータ等が用いられている。ムーブメント7は、外部から電圧を印加されるとトルクを発生し回転軸であるシャフト7aを回動させる。シャフト7aは、その先端が、図2に示すように文字盤2の表面側(図2の左側)に延出されている。シャフト7aの先端には、指針8が固定されている。
指針8は、透光性材料、たとえば無色透明のポリカーボネート樹脂あるいはアクリル樹脂等から形成され、図2に示すように、文字盤2の表面に沿って配置されている。指針8は、ムーブメント7が駆動されてシャフト7aが回動すると、シャフト7aと一体的に回動する。また、指針8の裏面8bには、印刷あるいはホットスタンプ等に着色(たとえば赤色)されている。指針8に入射した発光ダイオード9から発せられた光は、指針8の反射面8cで指針8の先端方向に向けて反射され、さらにこの反射光が裏面8bで運転者の視認方向に反射される。本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、発光ダイオード9として白色発光ダイオードが用いられている。したがって、指針8は、赤色で発光表示される。
文字盤2とプリント基板6との間には、図2に示すように、遮光筒部11aが配置されている。遮光筒部11aは略円筒状に形成されて発光ダイオード9を覆うように配置され、発光ダイオード9が発する光が指針8以外の方向に漏れることを防止している。遮光筒部11aは、後述するケーシング11と一体的に設けられている。
本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、発光ダイオード9として白色発光ダイオードを用いることにより、指針8を、指針8の裏面8bに施した着色層の色で発光表示している。したがって、裏面8bに施す着色層の色を赤色に限定する必要はなく、他の色、たとえば、橙色、緑色等に着色してもよい。一方、指針8の裏面8bに白色着色層または銀色着色層を設けるとともに、発光ダイオード9として発光色が白以外の色の発光ダイオードを用いてもよい。この場合は、指針8は、発光ダイオード9の発光色により発光表示される。
また、指針8には、指針8の反射面8cおよびその近傍を覆う遮光キャップ10が、図2に示すように取り付けられている。遮光キャップ10は、遮光性を有する材質、たとえば黒色の樹脂材料あるいは金属等から形成され、発光ダイオード6からの光が、直接視認者の眼に入射して視認者が眩惑されることを防止している。
プリント基板6には、図2に示すように、発光ダイオード4および発光ダイオード9の点灯・消灯制御およびムーブメント7の駆動制御を行うためのコントローラ15が実装されている。このコントローラ15は、たとえばマイクロコンピュータ等から構成されている。
以上説明した、目盛リング1、文字盤2およびプリント基板6等は、ケーシング11内に収容・固定されている。ケーシング11は、たとえば樹脂材料等から形成されている。一方、文字盤2の前面側(図2において左側)には、略枠状の見返し板13が装着されている。見返し板13は、たとえば樹脂材料から形成されている。見返し板13の視認者側端部には、図2に示すように、カバー12が装着されている。カバー12は、透光性を有する樹脂あるいはガラス等の薄板から形成されている。見返し板13をおよびカバー12は、コンビネーションメータ100の見映えを整えるとともに、コンビネーションメータ100内部への埃、水分の侵入を防止している。
一方、ケーシング11の背後には、図2に示すように、ロアカバー14が装着されている。ロアカバー14は、たとえば樹脂材料から形成されている。
次に、本発明の一実施形態によるタコメータTの電気回路構成について、図6に基づいて説明する。
図6に示すように、コントローラ15には、バッテリ17から電力が常時供給されている。また、コントローラ15は、イグニッションスイッチ16が、その作動状態(ONまたはOFF)を検出可能に接続されている。
コントローラ15には、図6に示すように、発光ダイオード4、発光ダイオード9およびムーブメント7が接続されている。
コントローラ15には、図6に示すように、自動車のエンジン回転速度検出用の回転センサ18が検出信号を入力可能に接続されている。回転センサ18は、たとえば、電磁ピックアップ型が用いられており、エンジンのカムシャフト(回転速度がエンジンのクランクシャフトの回転速度の1/2)の回転数を検出可能に設置されている。
運転者の操作によりイグニッションスイッチ16がON状態に切り替えられると、コントローラ15はそれを検知して、コンビネーションメータ100の作動を開始、すなわちタコメータTの作動を開始する。先ず、発光ダイオード4、9を点灯させる。同時に、回転センサ18からの検出信号に基づいてエンジンの回転速度を算出し、算出した走行速度を指針8が文字盤2上に指示するようにムーブメント7を駆動する。これにより、文字盤2上で、大目盛1a、小目盛1bおよび文字2aが白色で、指針8が赤色でそれぞれ発光表示されるとともに、指針8がムーブメント7により回動されてエンジンの回転速度を指示する。
運転者の操作によりイグニッションスイッチ16がOFF状態に切り替えられると、コントローラ15はそれを検知して、コンビネーションメータ100の作動を停止する。すなわち、発光ダイオード4、9を消灯させる。同時に、指針8が文字盤2上において速度0r/min(revolution per minute、毎分回転数)を指示するようムーブメント7を駆動する。あるいは、ムーブメント7への通電を停止する。ムーブメント7への通電を停止した場合は、ムーブメント7のシャフト7aは、リターンスプリング(図示せず)の弾性力等により指針8が0r/minを指示する位置まで回転する。
次に、本発明の一実施形態によるタコメータTの特徴である目盛リング1の製造方法について簡単に説明する。
先ず、透光性材質、たとえば無色透明のアクリル樹脂等から成型加工により基材1cを形成する。
次に、基材1cの表面側に、図5に示すように、プライマを塗布してプライマ層1dを形成する。続いて、その上にアルミニウム蒸着処理を施してアルミ蒸着膜1eを形成する。続いて、その上にトップコートを塗布してトップコート層1fを形成する。
最後に、大目盛1aおよび小目盛1b部の先端部分、すなわち図5中の二点鎖線よりも上の部分を除去して基材1cの表面を露出させる。この結果、大目盛1aおよび小目盛1bが透明状態となる。この除去作業は、切削加工、研磨加工等により実施される。
以上により、目盛リング1が完成する。
次に、本発明の一実施形態によるタコメータTの特徴である目盛リング1および文字盤2の構成による作用効果および加飾リング3の作用効果、特に視認性におよぼす効果について説明する。
樹脂表面にアルミニウムを蒸着させてアルミ蒸着膜を形成する場合、樹脂表面にアルミが蒸着されない部分、いわゆるピンホールが発生することがある。このピンホールの大きさは大体数十ミクロンであり人の眼では見えない。
ところで、樹脂部材の表面にアルミニウム蒸着処理を施し且つ樹脂表面の一部を透明な状態として計器の表示意匠を形成し、この表示意匠を背後の光源により透過照明する構成の車両用計器において、アルミ蒸着層にピンホールが有ると、ピンホール部分は光を透過するので、ピンホールを透過した光が視認されてしまう。すなわち、本来発光表示される表示意匠のほかにピンホール部が発光するため、車両用計器の見映えが低下する可能性がある。
これに対して、本発明の請求項1に記載のタコメータTでは、文字盤2の目盛リング1が重ねられる部分、すなわち環状部分に遮光性着色層2を設け、且つ視認方向において目盛リング1が備える大目盛1aおよび小目盛1bに対応した部分、すなわち図1において大目盛1aおよび小目盛1bと重なる部分には、図3に示すように、遮光性着色層2dを設けずに透明状態としている。
このため、文字盤2のこれらの透明部Sを透過して目盛リング1内に入射した発光ダイオード4からの光は、大目盛1aおよび小目盛1bのみを照射し、大目盛1aおよび小目盛1b以外の部分を照射しない。したがって、たとえ目盛リング1のアルミ蒸着膜1eにピンホールがあっても、ピンホール部分には発光ダイオード4からの光が入射せず、ピンホールが発光し視認されることがない。
以上により、たとえ目盛リング1のアルミ蒸着膜1eにピンホールがあっても、そこから光が漏れることを阻止して良好な見映えが得られるタコメータTを提供することができる。
なお、目盛リング1を上述した構成とすることにより、ピンホールが有ってもそこから光が漏れることを阻止することができるので、目盛リング1の製造工程における不良率、すなわちピンホールがあるために不良品となる割合を低減する、言い換えると目盛リングの歩留まりを高めることができる。
ところで、目盛リング1の基材1cにプライマ層1d、アルミ蒸着膜1eおよびトップコート層1fを形成する各工程において、基材1cを治具により保持する必要がある。しかし、タコメータTの完成状態において目盛リング1の外表面となる部分、つまり運転者から見える部分は、傷等を防止するために保持することができない。そこで、予め基材1cに外周側へ突出する保持部1hを設けておき、上述の各工程では保持部1hを保持している。しかしながら、このままでは、目盛リング1外周壁面の保持部1hが視認されて、タコメータTの見映えが低下する。
そこで、目盛リング1の保持部1hに組み合わせて加飾リング3を配置すれば、上述した保持部1hを隠してタコメータTの見映えを良好なものにすることができる。
図7に、本発明の一実施形態の変形例によるタコメータTの断面図を示す。図7は、図1中のIV−IV線断面図に相当する。
本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、文字盤2の目盛リング1が重ねられる部分に施した遮光性着色層として、文字盤2の背景部分に施された黒色の遮光性着色層2dを用いている。
この変形例によるタコメータTにおいては、文字盤2の目盛リング1が重ねられる部分に施した遮光性着色層として、黒色の遮光性着色層2dに替えて、図7に示すように、白色の遮光性着色層2fを採用している。
この変形例においても、前述の本発明の一実施形態によるタコメータTの場合と同様に、文字盤2の透明部Sを透過して目盛リング1内に入射した発光ダイオード4からの光は、大目盛1aおよび小目盛1bのみを照射し、大目盛1aおよび小目盛1b以外の部分を照射しない。したがって、たとえ目盛リング1のアルミ蒸着膜1eにピンホールがあっても、ピンホール部分には発光ダイオード4からの光が入射せず、ピンホールが発光し視認されないので、良好な見映えが得られるタコメータTを実現できる。
さらに、この変形例においては、文字盤2の目盛リング1が重ねられる部分において、透明部Sではなく遮光性着色層2fに入射した発光ダイオード4からの光が、図7中の矢印で示すように進行して、遮光性着色層2fと文字盤2の基板2aの表面間で反射を繰り返した後に透明部Sから目盛リング1に向けて出射する。これにより、大目盛1aおよび小目盛1bを透過照明する光量を増大させて大目盛1aおよび小目盛1bの発光輝度を高めることができる。
なお、この変形例においては、遮光性着色層2fを白色としているが、白色に限る必要は無く、遮光性且つ光反射率の高い層であればよい。たとえば銀色、淡黄色等であってもよい。
図8に、本発明の一実施形態における他の変形例によるタコメータTの断面図を示す。図8は、図1中のIV−IV線断面図に相当する。
この他の変形例においては、前述の変形例に対して、白色の遮光性着色層2fの上に、図8に示すように、黒色の遮光性着色層2dを重ねて施している。
これにより、発光ダイオード4からの光が、万が一白色の遮光性着色層2fに斑等があって透過することがあっても、その光を確実に遮って目盛リング1に入射することを防止できる。
図9に、本発明の一実施形態における他の変形例によるタコメータTの断面図を示す。図9は、図1中のIV−IV線断面図に相当する。
この他の変形例においては、文字盤2の目盛リング1が重ねられる部分の全域に、図9に示すように、透光性着色層2gを施し、この上から、視認方向において大目盛1aおよび小目盛1bに対応した部分を除いて黒色の遮光性着色層2dを重ねて施している。
この場合、発光ダイオード4からの光は、透光性着色層2gを透過した後大目盛1aおよび小目盛1bに入射する。すなわち、後大目盛1aおよび小目盛1bに入射する光は、透光性着色層2gの色に着色されている。
したがって、透光性着色層2gの色を適宜選択することにより、後大目盛1aおよび小目盛1bの発光色を所望の色に設定することができる。
なお、以上説明した、本発明の一実施形態、その変形例および他の変形例によるタコメータTの文字盤2においては、文字2bを透光性白色に着色しているが、白色に限る必要は無く、透光性であれば他の色を用いてもよい。
また、以上説明した、本発明の一実施形態、その変形例および他の変形例によるタコメータTでは、目盛リング1に施す金属被膜をあるアルミ蒸着膜1eとしているが、他の金属被膜であってもよい。たとえば、クロムめっき膜であってもよい。
また、以上説明した、本発明の一実施形態、その変形例および他の変形例によるタコメータTでは、光源である発光ダイオード4の発光色を白色としているが、白色に限る必要はなく、白以外の発光色の発光ダイオードを用いてもよい。その場合、大目盛1a、小目盛1bは、発光ダイオードの発光色で発光表示される。
また、以上説明した、本発明の一実施形態、その変形例および他の変形例によるタコメータTにおいては、大目盛1a、小目盛1b照明用光源として発光ダイオード4を用いているが、他の種類の光源、たとえば電球、放電等あるいはELパネル等に置き換えてもよい。
また、以上説明した実施形態はコンビネーションメータ100のタコメータTを例に説明してきたが、タコメータTに限る必要は無く、他の種類の計器、たとえば、当該自動車の走行速度を指示する速度計、燃料タンク内の残存燃料量を指示する燃料計、エンジン冷却水温度を指示する水温計等に適用してもよい。また、一つのコンビネーションメータ100内に計器を複数個備え、各計器に、以上説明した実施形態の構成による目盛リング1を備えてもよい。
本発明の一実施形態によるタコメータTを備えたコンビネーションメータ100の部分正面図である。 図1中のII−II線断面図である。 本発明の一実施形態によるタコメータTの文字盤2の斜視外観図である。 図1中のIV−IV線断面図である。 本発明の一実施形態によるタコメータTにおける目盛リング1の製造工程途中品の断面図である。 本発明の一実施形態によるタコメータTの電気回路構成を説明する模式図である。 本発明の一実施形態の変形例によるタコメータTの断面図であり、図1中のIV−IV線断面図に相当する。 本発明の一実施形態における他の変形例によるタコメータTの断面図であり、図1中のIV−IV線断面図に相当する。 本発明の一実施形態における他の変形例によるタコメータTの断面図であり、図1中のIV−IV線断面図に相当する。
符号の説明
1 目盛リング(装飾部材)
1a 大目盛(第2表示意匠)
1b 小目盛(第2表示意匠)
1c 基材
1d プライマ層
1e アルミ蒸着膜(金属被膜)
1f トップコート層
1g 黒色塗膜(遮光性着色層)
1h 保持部
2 文字盤
2a 基板
2b 文字(第1表示意匠)
2c 透光性着色層(透光性)
2d 遮光性着色層(遮光性処理)
2e 貫通孔
2f 遮光性着色層(遮光性処理)
2g 透光性着色層(透光性)
3 加飾リング(リング部材)
4 発光ダイオード(光源)
5 導光板
6 プリント基板
7 ムーブメント
7a シャフト
8 指針
8a ボス部
8b 裏面
8c 反射面
9 発光ダイオード
10 遮光キャップ
11 ケーシング
11a 遮光筒部
12 透明カバー
13 見返し板
14 ロアカバー
15 コントローラ
16 イグニッションスイッチ
17 バッテリ
18 回転センサ
100 コンビネーションメータ
S 透明部
T タコメータ

Claims (5)

  1. 第1表示意匠を備える文字盤と、
    第2表示意匠を備え且つ前記文字盤の前面側に重ねて配置された装飾部材と、
    前記第1表示意匠および前記第2表示意匠を透過照明するための光源とを備えた車両用計器であって、
    前記装飾部材は、透光性材質からなり前記第2表示意匠が形成された基材と、該基材の前面且つ前記第2表示意匠の前面を除いた部分に前記基材側から順番に積層されたプライマ層および金属被膜から構成され、
    前記文字盤の前面側且つ前記装飾部材と重なる部分には、前面側から順番に透光性明色着色層および遮光性着色層が重ねて積層され且つ前記遮光性着色層は視認方向において前記第2表示意匠と対向する部分を除いて施されたことを特徴とする車両用計器。
  2. 前記金属被膜の表面にトップコート層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 前記装飾部材は環状に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用計器。
  4. 前記装飾部材の外周にリング部材が前記装飾部材に密着して配置されたことを特徴とする請求項3に記載の車両用計器。
  5. 前記金属被膜はアルミ蒸着膜であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用計器
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