JP2006234699A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示板の表面を保護する保護層が設けてあっても、金属調層が設けられた表示領域のメタリック感および半透明層が設けられた表示領域の視認性が低下することのない表示装置を提供する。
【解決手段】金属調層30が設けられた第1の表示領域S1と、半透明層33が設けられた第2の表示領域S2とを有する表示板8と、第2の表示領域S2の背後に設けられた報知表示部用発光ダイオード17(光源)とを備え、第1の表示領域S1上に艶有保護層32を設け、第2の表示領域S2上に艶消保護層35を設ける。
【選択図】図3
【解決手段】金属調層30が設けられた第1の表示領域S1と、半透明層33が設けられた第2の表示領域S2とを有する表示板8と、第2の表示領域S2の背後に設けられた報知表示部用発光ダイオード17(光源)とを備え、第1の表示領域S1上に艶有保護層32を設け、第2の表示領域S2上に艶消保護層35を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば車両用の表示装置に関し、特に表面側に保護層が設けられた表示板を備えた表示装置に関するものである。
例えば、車両用の表示装置に用いられる表示板の表面側は、通常透明な保護層で被われており、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の表示板5は、基板53の表面側に半透過層54と遮光層52を印刷によって設け、遮光層52および半透過層54の表面に艶消し剤入りの透明なオーバーコート層56(保護層)を設けたものである。一般的に、保護層(オーバーコート層)は表示板の印刷面にキズなどが付きにくいように保護すると共に、表示板を視認した際、外光による反射を抑えて視認性を低下させないために設けるものであって、保護層内には艶消し剤(微粒子)が混入してある。
特開2003−139580号公報
また、表示板の全部あるいは一部が金属調に視認されるようにしたものがあるが、この様な表示板の表面側にも保護層が設けてある。図4は、この様な表示板100の部分断面図であり、無色透明な基板101の表面側に不透過性の黒色を印刷することによって、例えば車両の速度を現す目盛,文字,数字などの表示部102を形成し、表示部102が形成された所定領域S10を除いて不透過性の黒色を印刷することによって地部103が形成してある。また、所定領域S10に対応した基板101の裏面側には金属調層104が印刷してある。この金属調層104は、透明インクの中に例えばアルミニウム粉を混入させたものであり、この様に形成することによって、所定領域S10が金属調のシルバーで視認され、その中に黒色の表示部102が視認されるものである。
また、表示板100には車両の作動状態あるいは異常内容などを表示する報知表示部105が設けてある。報知表示部105は、基板101の表面側に黒色の半透明層106を印刷した後、報知表示部105としての例えば燃料マークを除いて不透過性の黒色を印刷したものである(前述した地部103を形成する際の黒色印刷と同一工程で設ける)。この様に形成された報知表示部105(燃料マーク)は、報知表示部105および半透明層106が共に黒色系であるために報知表示部105(燃料マーク)が明確には認識し難いが、背後に配置されたLED(図示せず)が点灯すると燃料マークがLEDの発光色で透過照明され、車両の燃料が残り僅かとなったことを知らせるようになっている。
また、表示板100の表面側全面、すなわち所定領域S10,報知表示部105および地部103の表面側には艶消し剤(微粒子)が混入された透明な保護層107が設けてある。この保護層107は、前述した様に印刷面あるいは基板101面を保護すると共に、外光による反射を抑えるものである。
しかしながら、図4に記載の表示板100においては、金属調層104に対応した基板101の表面側、すなわち所定領域S10の表面側に保護層107が設けてあることによって、メタリック感が低下してしまう。これは、保護層107内に混入されている艶消し剤(微粒子)によって金属調層104内のアルミニウム粉が隠蔽されやすくなると共に、外光の一部が艶消し剤で反射される(金属調層104まで達し、そこで反射される光が少なくなる)ためと考えられる。
この点を改善するために、艶消し剤が混入されていない(あるいは、ごく僅かしか混入されていない)保護層を設ける方法が考えられる。しかし、艶消し剤無しの保護層が報知表示部105上に設けられた場合、半透明層106を透過したLEDの光が拡散されにくい。つまり、艶消し剤が混入されていると透過光が艶消し剤に乱反射して報知表示部105(燃料マーク)がほぼ均一に透過照明されるが、艶消し剤無しの場合は透過光が拡散されにくく、不均一な透過照明となって報知表示部105の視認性が低下してしまう。
本発明はこの様な点に鑑みなされたもので、表示板の表面を保護する保護層が設けてあっても、金属調層が設けられた表示領域のメタリック感および半透明層が設けられた表示領域の視認性が低下することのない表示装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するため、金属調層が設けられた第1の表示領域と、半透明層が設けられた第2の表示領域とを有する表示板と、前記第2の表示領域の背後に設けられた光源とを備え、前記第1の表示領域上に艶有保護層を設け、前記第2の表示領域上に艶消保護層を設けたものである。
また、前記艶有保護層と前記艶消保護層の境に対応した前記表示板の前面側に覆い部材を配置したものである。
また、前記第2の表示領域内に不透過性の報知表示部が設けられ、前記光源の点灯によって前記報知表示部を除いた領域が透過照明されるものである。
表示板の表面を保護する保護層が設けてあっても、金属調層が設けられた表示領域のメタリック感および半透明層が設けられた表示領域の視認性が低下することのない表示装置を得ることができる。
本発明を車両用の表示装置を実施形態として説明する。図1は表示装置の正面図であり、図2は図1に於けるA−A断面である。図3は表示板の断面図である。
表示装置は、硬質な回路基板1と、この回路基板1の裏面側に回路基板1と導通状態で装着され、回路基板1を貫通して前方に延びる回動軸2を有する表示器本体3と、回動軸2の先端側に固着された指示部4を有する指針5と、指示部4の後方に配置され指示部4の指示対象となる車両の速度を現す目盛,文字,数字などの表示部6と車両の作動状態あるいは異常内容などを表示する報知表示部7(例えばニュートラル表示部7A,燃料残量表示部7B,ハイビーム表示部7C)とを設けた表示板8と、表示板8と回路基板1との間に配置され表示板8が保持される保持部材9を備えている。10は表示板8の背後に配置してある液晶表示素子で、車両の走行距離などを表示する。
また、回路基板1の裏面側を覆う合成樹脂製のカバー11と、表示板8の周縁前方側に配置され表示板8の可視領域を定める開口部12を有する例えば黒色の覆い部材13と、表示板8や覆い部材13などの前方側を被う無色透明な透視板14と、回路基板1上に実装され指針5の指示部4を照明する光源としての指針用発光ダイオード15と、表示板8の表示部6を照明する光源としての表示部用発光ダイオード16と、報知表示部7を照明する光源としての報知表示部用発光ダイオード17を備えている。
指針5は、無色透明な合成樹脂からなる指示部4の他に、指針軸18と、遮光性の合成樹脂からなる指針キャップ19を備えている。指示部4の裏面には白色の箔(図示せず)がホットスタンプされており、昼間など周囲が明るい時は指示部4が白色で視認される。また、夜間など周囲が暗い時に例えば白色で発光する指針用発光ダイオード15が点灯した際も、指示部4に導かれた光が白色の箔に反射して指示部4が白色で視認されるようになっている。
保持部材9は、遮光性のある白色の合成樹脂からなり、回動軸2の周囲に配置された指針用発光ダイオード15と表示部用発光ダイオード16との間に立設した円筒部20と、この円筒部20の周囲に設けられ、表示部用発光ダイオード16からの光を周囲に反射する第1の反射部21と、表示部用発光ダイオード16周辺から円筒部20を取り巻くように周縁側に向かって傾斜して形成された第2の反射部22と、表示板8の報知表示部7に対応して形成された筒壁23と、周壁24などを有している。報知表示部用発光ダイオード17は、筒壁23を設けることによって形成される灯室25内の回路基板1上に配置される。
表示板8は、光透過性である無色透明な基板26の表面側に表示部6が設けてある。この表示部6は例えば黒色(不透過性)の表示層27を印刷することによって形成される。更に、表示部6が形成された所定領域である第1の表示領域S1を除いて例えば黒色(不透過性)の地色層28を印刷することによって地部29が形成してある。この地色層28は表示部6を形成する際の表示層27と同一工程で設ければ良い。また、第1の表示領域S1に対応した基板26の裏面側には透過性の金属調層30が印刷してある。この金属調層30は、透明インクの中に例えばアルミニウム粉を混入させたものである。
また、金属調層30の下側には例えば黒色の遮光層31が設けてある。この遮光層31は表示部6および表示部6周辺を除いた範囲に設けられている。また、金属調層30が設けられた領域に対応している第1の表示領域S1上には透明な艶有保護層32が印刷によって設けてある。この艶有保護層32は、印刷(表示層27)面や基板26の表面にキズなどが付きにくいようにするものである。
また、表示板8には前述した様に、ニュートラル表示部7A,燃料残量表示部7B,ハイビーム表示部7Cなどの報知表示部7が設けられている。燃料残量表示部7Bは、基板26の表面側に例えば黒色の半透明層33を印刷した後、所定領域である第2の表示領域S2を除いて例えば黒色(不透過性)の地色層28Aを印刷することによって地部29Aを形成し、第2の表示領域S2内に燃料マーク34を黒色で印刷したものである。この地色層28Aおよび燃料マーク34は、第1の表示領域S1を形成する際の地色層28および表示層27と同一工程で設ければ良い。ニュートラル表示部7Aとハイビーム表示部7Cも同様である。なお、図1に於いては、斜線部が覆い部材13の開口部12より視認される地部29Aである。
また、半透明層33が設けられた領域に対応している第2の表示領域S2上および地部29A上には艶消し剤(微粒子)が混入された透明な艶消保護層35が印刷によって設けてある。この艶消保護層35は、印刷面を保護すると共に、外光による反射を抑えるものである。なお、本実施形態に於いては地部29上にも艶消保護層35が設けてある。図1に於いて、破線で示したLは艶有保護層32と艶消保護層35との境を示し、破線内が艶有保護層32を設けた領域である。そして、境Lに対応した表示板8の前面側には覆い部材13が配置されている。すなわち、境Lは覆い部材13によって覆われている。
また、第2の表示領域S2を除いた箇所に対応した基板26の裏面側には、黒色の遮光層31Aが印刷してある。この遮光層31Aは、隣接する報知表示部7(ニュートラル表示部7Aあるいはハイビーム表示部7C)を照明する報知表示部用発光ダイオード17の光が基板26内を伝って例えば燃料残量表示部7Bが疑似点灯するのを防ぐものであり、遮光層31と同一工程で必要に応じて設ければ良い。
この様に構成された表示装置の表示板8は、昼間など周囲が明るい時は第1の表示領域S1が金属調のシルバーで視認され、その中に黒色の表示部6が視認される。そして、夜間など周囲が暗い時に例えば白色で発光する表示部用発光ダイオード16が点灯すると、表示部用発光ダイオード16からの光は直接に、あるいは保持部材9に設けられた第1の反射部21に反射した後、第2の反射部22で反射してそれぞれ表示板8の裏面側を照射する。この光によって表示部6の周囲が白っぽく透過照明され、表示部6が黒色で認識可能となる。
また、燃料残量表示部7Bは燃料マーク34および半透明層33が黒色であるために明確には認識し難いが、燃料残量表示部7B(第2の表示領域S2)の背後に設けられ、例えば赤色で発光する報知表示部用発光ダイオード17が点灯すると、第2の表示領域S2が赤色で透過照明され、その中に黒色の燃料マーク34が浮かび上がり、車両の燃料が残り僅かとなったことを知らせるようになっている。ニュートラル表示部7Aとハイビーム表示部7Cも同様である。
この様に、金属調層30が設けられた第1の表示領域S1と、半透明層33が設けられた第2の表示領域S2とを有する表示板8と、第2の表示領域S2の背後に設けられた報知表示部用発光ダイオード17とを備え、第1の表示領域S1上に艶有保護層32を設け、第2の表示領域S2上に艶消保護層35を設けたことにより、金属調層30上が艶有りでキラリ感がでてメタリック感が失われない。また、艶消保護層35が設けられた第2の表示領域S2は、艶消保護層35内に混入されている艶消し剤によって報知表示部用発光ダイオード17からの光が拡散されるため、報知表示部7の視認性が低下することがない。
また、艶有保護層32と艶消保護層35の境Lに対応した表示板8の前面側に覆い部材13を配置したことにより、艶有保護層32と艶消保護層35の境Lが隠れるため、見栄えが低下するようなことがない。また、第2の表示領域S2内に不透過性の報知表示部7を設け、報知表示部用発光ダイオード17の点灯によって報知表示部7を除いた領域が透過照明されるようにしたため、透過照明される領域が広くても艶消し剤によって報知表示部用発光ダイオード17からの光が拡散されて全領域がほぼ均一な透過照明となる。
なお、金属調層30を印刷によって形成したが、薄膜を転写することによって形成しても良く、色調も任意であり、不透過性でも良い。また、艶有保護層32と艶消保護層35を除く他の印刷層は基板26の表面側でも裏面側でも良い。また、艶有保護層32と艶消保護層35の境Lを覆い部材13で覆ったが、外観に悪影響を及ぼさなければ境L上に覆い部材13を配置しなくとも良い。
6 表示部
7 報知表示部
7A ニュートラル表示部(報知表示部)
7B 燃料残量表示部(報知表示部)
7C ハイビーム表示部(報知表示部)
8 表示板
13 覆い部材
17 報知表示部用発光ダイオード(光源)
S1 第1の表示領域
S2 第2の表示領域
30 金属調層
32 艶有保護層
33 半透明層
35 艶消保護層
L 境
7 報知表示部
7A ニュートラル表示部(報知表示部)
7B 燃料残量表示部(報知表示部)
7C ハイビーム表示部(報知表示部)
8 表示板
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17 報知表示部用発光ダイオード(光源)
S1 第1の表示領域
S2 第2の表示領域
30 金属調層
32 艶有保護層
33 半透明層
35 艶消保護層
L 境
Claims (3)
- 金属調層が設けられた第1の表示領域と、半透明層が設けられた第2の表示領域とを有する表示板と、前記第2の表示領域の背後に設けられた光源とを備え、前記第1の表示領域上に艶有保護層を設け、前記第2の表示領域上に艶消保護層を設けたことを特徴とする表示装置。
- 前記艶有保護層と前記艶消保護層の境に対応した前記表示板の前面側に覆い部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記第2の表示領域内に不透過性の報知表示部が設けられ、前記光源の点灯によって前記報知表示部を除いた領域が透過照明されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005052220A JP2006234699A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 表示装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005052220A JP2006234699A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006234699A true JP2006234699A (ja) | 2006-09-07 |
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---|---|---|---|
JP2005052220A Abandoned JP2006234699A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006234699A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016156653A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用表示装置 |
JPWO2018163978A1 (ja) * | 2017-03-06 | 2019-12-26 | 日本精機株式会社 | 表示装置 |
-
2005
- 2005-02-28 JP JP2005052220A patent/JP2006234699A/ja not_active Abandoned
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016156653A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用表示装置 |
JPWO2018163978A1 (ja) * | 2017-03-06 | 2019-12-26 | 日本精機株式会社 | 表示装置 |
JP7099439B2 (ja) | 2017-03-06 | 2022-07-12 | 日本精機株式会社 | 表示装置 |
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