JP3057356B2 - 転写箔の製造方法 - Google Patents
転写箔の製造方法Info
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Description
層、光反射層を積層し、光反射層の外側から凹凸を形成
した後接着剤を積層する転写箔の製造方法に関するもの
である。
開平49−112709号公報に開示のものが公知であ
るが、この転写箔は光の干渉によって虹彩色が与えられ
るだけで見る角度を変化させても虹彩色が変化すること
はない。また、凹凸を有する転写材として特開平2−1
21900号公報に開示のものも公知である。この転写
材は基体シート自体に凹凸が形成されていて、剥離層を
介してこの凹凸に同調した柄(パターン)層、ベタ(金
属蒸着)層、接着剤層が順次積層されている。しかしな
がら、この転写箔では凹凸が形成されている基体シート
上に順次積層される構成を採用しているため、基体シー
トを剥離した状態では凹凸がシャープに現れ難いものと
なっている。
光反射層の外側から図柄の全部又は一部を複数の領域に
区分すると共に各区分領域の模様条の方向を異ならせた
凹凸を形成し、その外側に凹凸の反復間隔に一致させて
一又は二以上の色彩を付与した印刷物が提案されてい
る。この印刷物は視角の変化に伴って凹凸条での反射光
量が変化すると同時に色彩が変化する性質を有してい
る。しかしながら、この印刷物の構成は下地が紙である
からこそ明確な凹凸が形成され色彩の変化が期待できる
のであって、粗面の下地上にこのような印刷を形成しよ
うとすると、下地の凹凸と模様の凹凸が干渉し合うため
視角を変化させても反射光量の変化や色彩の変化を期待
できないことになる。従って、この印刷物の模様の表現
手法を転写箔に応用することができなかった。
印刷層、光反射層を積層し光反射層の外側から凹凸を形
成した後接着剤を積層する転写箔の製造方法において、
箔を粗面上に転写させても図柄及び凹凸層の光の反射模
様が影響を受けないようにすることを課題とする。
手段は、(イ)剥離層と図柄印刷層との間に塑性樹脂層
を介在させて塑性樹脂層まで凹凸を形成し、(ロ)凹凸
が形成される図柄の全部又は一部に後工程で形成される
凹条又は凸条の反復間隔に平行にピッチを一致させて一
又は二以上の色彩を付与し、(ハ)接着剤層を少なくと
も20μの厚さに形成すること、である。
図柄印刷層4及び光反射層5を積層した段階(図1参
照)で光反射層5側から凹凸条を形成したダイが押圧さ
れると、光反射層5及び図柄印刷層4に凹凸が形成され
る。この時その内側(転写後は外側に位置することにな
る)に塑性樹脂層3が介在させられこの層にまで凹凸が
形成されているため図柄印刷層4及び光反射層5にシャ
ープな凹凸を形成させることができ、しかも一旦形成さ
れた凹凸を原状に回復させずに安定化させることができ
る。塑性樹脂は、転写後は外側に位置して下層の色変化
を表せるものであって、凹条又は凸条を形成したダイを
常温下で押圧してエンボス加工を施した際にその凹凸が
固定される程度の塑性機能を備えた樹脂であれば良く、
ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂等を好
適に使用することができる。この凹凸はその深さ及び押
圧力によっては剥離層2及び基材シート1まで凹凸が一
体的に形成される。
形成され、且つ模様条の反復間隔に平行に一又は二以上
の色彩が付与されているために、基材シート1を剥離し
た状態では視覚に対応して反復的な色彩変化が生じ、色
彩が異なった視角において選択的に弱められ、隠され、
或いは現されて、視覚される模様に色変化を生じさせる
ことになる。この色変化は模様の全部又は一部に対して
行われるため、模様表現に変化を与えることができる。
この転写箔は図柄印刷層4と金属薄膜層5の凹凸を利用
して色彩に変化を与えるものであるため、布地に転写す
る場合には布地の織目が図柄印刷層4に現れて色彩の変
化が不揃いとなる不都合があるが、接着剤層は少なくと
も20μの厚さに形成されているため、図柄や凹凸が被
転写物の表面の粗さの影響を受けることはない。従って
織目を有する布地上にも転写させることが可能となり、
Tシャツやスポーツウエアーに転写箔を使用しても視角
による色彩の変化を確保することができる。金属薄膜層
の外側から凹凸を形成した後のその表面に接着剤層が形
成されるが、これを内側にして任意の位置に接着し、基
材シートを剥がすことによって模様を転写することがで
きる。尚、接着剤の厚さは、生地の目の粗さに応じて適
宜選択すれば良い。
層の光の反射模様が影響を受けない結果、任意の対象物
に転写して色彩の変化を確保することができる。転写箔
については、転写時に加熱したダイを利用して箔上に凹
凸を形成することも可能であったが、この場合には微細
な凹凸の形成は不可能であり、色彩の変化も期待できな
かったが、本発明方法による転写箔では通常の印刷技術
を利用して予め色が変化する箔が得られるため、転写箔
の利用範囲を大幅に拡大させられる利点もある。
又は一部を複数の領域に区分すると共に各区分領域の模
様条の方向を異ならせることができる。この模様条に対
応して形成した凹凸を有するダイで光反射層の外側から
た押圧して図柄に凹凸を形成することになる。図柄印刷
層においては、この模様条の反復間隔に平行に一又は二
以上の色彩を予め付与しておくことになる。
線条で構成しても良いし一定の方向性を持った折曲線で
構成しても良い。条模様の凸条又は凹条は1インチ当り
少なくとも65以上、好ましくは1インチ当り100な
いし400の条数を設けることが望ましい。条数が1イ
ンチ当り約65より少ない場合には、図柄の色より個々
の溝又は色縞が知覚され、400を越えると視覚的に快
い色の変化が現れなくなる。この場合、各区分領域の条
模様の条数を変化させることによって各区分領域の条模
様に異なった密度を形成することができる。凹凸条は正
弦波形の起伏や多数の溝で形成することができる。勿
論、条模様は凹凸条を格子状に組み合わせて形成するよ
うにしても良い。
の樹脂製フィルムを使用することができるが、図柄印刷
層4及び金属薄膜層5に凹凸を安定して形成するため
に、紙を用いてもよい。この場合には塑性樹脂層3を薄
肉にしておいても差し支えない。逆に基材シート1とし
て樹脂フィルムを使用する場合には塑性樹脂層3を若干
厚肉にしておく方が凹凸をシャープに形成できることに
なる。尚、基材シート1として紙を使用すると、転写し
て基材シート1を剥離する際に剥離層2も同時に除去さ
れるため塑性樹脂層3が転写箔の表面を構成することに
なる。この場合には塑性樹脂3として耐摩耗性等の保護
機能を備えた強靭な樹脂を使用することが望ましい。他
方基材シート1として樹脂フィルムを使用する場合には
剥離層2が塑性樹脂層3の表面に残るため、剥離層2に
強靭性をもたせておくことが望ましい。
せた透明樹脂層で構成することができる。前者の金属薄
膜層は公知の真空蒸着法やスパッタリング法によって容
易に形成することができるが、転写法によって金属薄膜
層を形成してもよい。転写法によって形成する場合に
は、図柄印刷層の図柄に対応して必要な、部分にのみ金
属薄膜層を積層することが可能となる。金属薄膜層を形
成する場合には、図柄印刷層4と金属薄膜層5との間に
アンダーコート層を介在させることによって両者の接着
力を強めることができ、しかも金属薄膜層5に奇麗な光
沢を付与することができる。尚このアンダーコート層
は、他の層間に介在させてそれぞれの間の密着力を向上
させても良い。また、図柄印刷層4と金属薄膜層5との
間に透明着色層を設けたり、アンダーコート層自体に着
色を施したりすることによって光反射層自体の着色をす
ることができる。
数の区分領域を指定すると共に各々の領域に対して条模
様の形態を選択してパターンマスクを形成し、これを利
用して図柄の色彩印刷を行えば良い。このパターンマス
クを利用して条模様に一致させた凹凸表面を備えたダイ
を形成し、真空蒸着法等によって形成した金属薄膜層の
外側から押圧して条模様と平行に付与した色彩と凹条又
は凸条の反復間隔とを一致させる。従って、この方法で
は公知の印刷技術(印刷において利用されている転写技
術を含む)を利用して容易に模様を表現することができ
る。複数の色彩を用いた模様の形成は、各々の色彩模様
を再現ための各色の印刷版の製作と、異なった区分領域
に対して各色が印刷されるべき異なった濃度の選択によ
って行う。そして異なった区分領域においては、条模様
の条密度の指定と、各々の密度に対する模様条の形態の
選択、条模様の方向性を異ならせたパターンマスクの確
定を行うことになる。
印刷層、 5光反射層
Claims (3)
- 【請求項1】 基材シート上に剥離層、図柄印刷層、光
反射層を積層し光反射層の外側から凹凸を形成した後接
着剤を積層する転写箔の製造方法において、剥離層と図
柄印刷層の間に塑性樹脂層を介在させて塑性樹脂層まで
凹凸を形成し、凹凸が形成される図柄の全部又は一部に
後工程で形成される凹条又は凸条の反復間隔に平行にピ
ッチを一致させて一又は二以上の色彩を付与し、接着剤
層を少なくとも20μの厚さとする転写箔の製造方法。 - 【請求項2】 基材シートを紙で構成する請求項1に記
載の転写箔の製造方法。 - 【請求項3】 光反射層の外側から図柄の全部又は一部
を複数の領域に区分すると共に各区分領域の模様条の方
向を異ならせた凹凸を有するダイで押圧して図柄に凹凸
を形成する請求項1に記載の転写箔の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8234620A JP3057356B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 転写箔の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8234620A JP3057356B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 転写箔の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1044692A JPH1044692A (ja) | 1998-02-17 |
JP3057356B2 true JP3057356B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=16973903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8234620A Expired - Fee Related JP3057356B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 転写箔の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3057356B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5075887B2 (ja) * | 2009-07-29 | 2012-11-21 | Dicデコール株式会社 | 水圧転写シート及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP8234620A patent/JP3057356B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1044692A (ja) | 1998-02-17 |
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