JP3135906B2 - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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JP3135906B2 JP02159850A JP15985090A JP3135906B2 JP 3135906 B2 JP3135906 B2 JP 3135906B2 JP 02159850 A JP02159850 A JP 02159850A JP 15985090 A JP15985090 A JP 15985090A JP 3135906 B2 JP3135906 B2 JP 3135906B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化粧材、特に木目材の表面意匠を有する化粧
材に関する。
〔従来の技術〕
木目化粧材に木材の表面光沢およびテクスチャーを与
えるために、化粧シートにパール印刷を行う方法があ
る。この方法ではパール効果により光沢は得られるが、
光沢の移動および角度による変化は得られない。同じ目
的のために化粧シートに一般凹凸または微細凹凸を形成
することが試みられた。しかし一般凹凸は複雑な光沢感
を与えず、微細凹凸の場合には照明しないと光沢が得ら
れず、テクスチャーも得られない。さらに、微細凹凸シ
ートと一般凹凸シートとの積層も行われたが、この方法
は積層するためにコストが高くなるだけでなく、熱ラミ
ネートに際して凹凸が消失することがあり、上のシート
の透明度と下のシートの光輝度とを適合させることが困
難である。そのほか、原木表面から型取りし、この型に
メッキすることにより製造された、いわゆる電鋳エンボ
ス版を用いてエンボス加工する方法によると、原木表面
の凹凸を微細な部分まで忠実に再現することができる。
しかし木材の光沢は木の細胞壁の立体構造に起因するた
め、電鋳エンボス版によって木材光沢を再現することは
不可能である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、原形の表面光沢、上面凹凸、テクス
チャー等の質感をできるだけよく再現した化粧材を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、本発明により解決される。
本発明は、基材の表面に、原形の表面形状を再現する
凹凸形状(A)と、原形の表面光沢およびその異方性を
再現する溝の深さおよび間隔がそれぞれ0.1〜100μmの
平行直線群および/または平行曲線群からなる微細万線
状溝の凹凸形状(B)とが形成されてなることを特徴と
する化粧材である。
本発明の化粧材において、該凹凸形状(A)は、木目
板材の凹凸形状を再現するものであり、そして該凹凸形
状(B)は、波状平行曲線群からなる溝状凹凸であっ
て、この波状平行曲線群の進行方向が該木目板材の木目
の進行方向と直交するものであることが好ましい。
また、本発明の化粧材においては、該凹凸形状(A)
が、木目板材の杢の表面形状を再現したものであり、そ
して該凹凸形状(B)が、平行曲線群を有する閉曲線領
域の集合体からなる溝状凹凸であることが好ましい。
本発明によれば、木目材のみならず布目、編目等の表
面の凹凸、光沢、テクスチャーも再現することができ
る。
本発明の化粧材の基材としては、普通の化粧材用基板
を用いることができる。一般に好ましくはプラスチック
ならびに熱可塑性樹脂のシートまたはフィルムが用いら
れる。
プラスチックの例としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ホリビ
ニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ア
イオノマー等があげられる。熱可塑性樹脂の例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂、ポリスチレン、ポリアクリロニトリルブタジェン
スチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタアクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂があげら
れる。またこれらの同種または異種のシートもしくはフ
ィルムの積層物、さらにこれらのシート、フィルムおよ
び積層物に紙、金属の箔または板、陶磁器、硅酸カルシ
ウム、石こう等の無機板を裏打ちしたものも使用でき
る。そのほか隠蔽性を与えるために、二酸化チタン等の
高隠蔽性顔料を添加したプラスチックおよび樹脂のシー
トまたはフィルムを積層または裏打ちしてもよい。
上記の基材の表面には、前記の、原形の表面形状を再
現する凹凸形状(A)と、原形の表面光沢およびその異
方性を再現する溝の深さおよび間隔がそれぞれ0.1〜100
μmの平行直線群および/または平行曲線群からなる微
細万線状溝の凹凸形状(B)とが形成される。凹凸形状
(A)の深さ(または高さ)および間隔(または開口)
は、原形の表面形状により異なるが、木目板の場合は、
一般に深さが30〜300μm、好ましくは約50μmで、間
隔で数十μmないし数cmである。凹凸形状(B)は前記
のとおりの平行直線群および/または平行曲線群からな
る微細万線状溝から構成される。好ましい(B)は、波
状平行曲線群からなるか、あるいは平行曲線群を有する
閉曲線領域の集合体からなる。
波状平行曲線群からなる凹凸形状(B)は、木目板の
表面形状を再現するものである凹凸形状(A)と組合せ
ることが好ましく、この場合は(A)の木目の進行方向
が(B)の曲線の進行方向と交叉することが好ましく、
特に直交することが好ましい。
基材の表面に凹凸形状(A)および(B)を形成する
には、従来既知のエンボス加工法を利用することができ
る。このためのエンボス版は常法により、原形から型取
りするかまたはそれを写真撮影して写真製版し、電鋳
法、腐食法、ミル彫刻法等により作製することができ、
このようなエンボス版を用いて普通の熱圧プレス、注型
等により基材表面に所定の凹凸形状(A)及び(B)を
形成することができる。
本発明の化粧材は、木目材の表面意匠を有することが
特に好ましく、そのほか織物、編物等の表面意匠をも有
しうる。例えば絹織物の表面テクスチャーおよび光沢を
再現するには、その織物の表面凹凸を再現した凹凸形状
(A)と、深さと間隔がそれぞれ0.1〜100μmの平行直
線群からなる微細溝状凹凸形状とを組合せることが好ま
しい。抽象柄を再現するには、閉曲線領域の中に、平行
な直線群又は曲線群を形成する凹凸乃至溝を含んだ凹凸
形状の集合体であって、任意の2領域の境界を介して隣
接する直線群又は曲線群の方向のなす角度が総て異なる
形状のものを(B)として用いることが有利である。
本発明の化粧材は、凹凸形状(A)および(B)の存
在する面上に、模様印刷層を有することができる。基材
が透明である場合には、この印刷層は(A)および
(B)の存在する面の反対の面上に施してもよい。印刷
には普通の印刷法たとえばグラビア印刷法などを用いる
ことができる。特に光沢をより有効に再現するために
は、光輝性顔料を含有するインキにより印刷することが
好ましい。光輝性顔料としては、たとえばアルミニウム
粉、銅粉、真鍮粉等の金属粉、金属薄片または金属蒸着
合成樹脂フィルムの裁断片等の金属光沢を有する顔料、
二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真
珠光沢や干渉光沢を有する顔料を用いることができる。
模様印刷層のほかに全面ベタ印刷層を設けるか、または
光輝性顔料を添加したフィルムを積層してもよい。
第1図は、本発明の化粧材の特に好ましい一実施態様
を示す図であって、Aは表面形状を再現する凹凸形状、
Bは微細万線状凹凸形状、Cは模様印刷、Dは本発明の
化粧材の平面図を示し、それぞれ線A−A′における断
面図がともに示されている。さらに矢印aは木目の進行
方向、矢印bは曲線の進行方向を示す。
第2図は平行曲線群を有する閉曲線領域の一例を示す
図である。
〔発明の効果〕 本発明によれば、原形に極めて類似した表面凹凸テク
スチャーおよび光沢を有する化粧材が得られる。特にこ
の光沢は見る方向により移動し、また強弱が変化するの
で、本発明は特に木目の再現に有用である。
実施例1 木肌の照り感および照りの移動感を再現する微細平行
曲線群のエンボス(B)を、版深10μmになるように腐
食した。その上からヘアーライン状で木肌の繊維感を再
現するエンボス(A)を、版深50μmになるように腐食
した。その場合、エンボス(A)の木目の進行方向がエ
ンボス(B)の曲線の進行方向と直交するようにした。
なお、エンボス(B)は次の線群パターンを有する。シ
ート基材送り方向(円周)をy軸、その幅方向(軸)を
x軸としたとき、 の関係式で表される曲線を基本曲線とし、これをy軸方
向に50μm間隔で複数平行させて配列してなる線群パタ
ーンであって、凸部及び凹部の幅は共に30μである。
こうして微細エンボスを残しながら木肌の繊維感を再
現するエンボスを有する版が得られた。
薄紙(三興製紙製、VFix−30、30g/m2)にポリエチレ
ンをコーティング(40μm)し、その上から木目柄を印
刷し、上記エンボス版で押圧することにより(シート送
り速度40m/分、エンボス圧30kgf/cm2、加熱ドラム温度1
20℃、エンボス版温度40℃)、木肌繊維感のテクスチャ
ーがあり、照らして見ると照り感および照りの移動のあ
る今までにない化粧材を製造することができた。
実施例2 微細エンボス(万線比60μm:60μmで角度を6種類ほ
ど変えたもの)を、版深20μmになるように腐食し、そ
の上から実施例1と同じ形状で普通エンボス(万線比50
0μm:500μmで角度を6種類ほど変えたもの)を版深60
μmになるように腐食すると、微細エンボスの照りと、
普通エンボスのおおまかな照りとが、複雑にからみあう
エンボス版ができた。クリア−PVCシート(理研ビニル
工業(製)W−500、厚さ0.15mm)に裏から柄およびパ
ールベタ印刷を施し、上記エンボス版で裏から押圧する
と(シート送り速度40m/分、エンボス圧30kgf/cm2、加
熱ドラム温度170℃、エンボス版温度30℃)、微細エン
ボスの照り、および普通エンボスのおおまかな照りとパ
ール印刷の照りが複雑にからみあい、今までにない照り
を有する化粧材が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の化粧材の構成の一例を示す図であり、
第2図は平行曲線群を有する閉曲線領域の集合体の一例
を示す図である。 Aは表面形状を再現する凹凸 Bは微細万線状凹凸 Cは模様印刷 Dは本発明の化粧材 矢印aは木目の進行方向 矢印bは曲線の進行方向

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の表面に、原形の表面形状を再現する
    凹凸形状(A)と、原形の表面光沢およびその異方性を
    再現する溝の深さおよび間隔がそれぞれ0.1〜100μmの
    平行直線群および/または平行曲線群からなる微細万線
    溝の凹凸形状(B)とが形成されてなることを特徴とす
    る化粧材。
  2. 【請求項2】該凹凸形状(A)が、木目板材の杢の表面
    形状を再現するものであり、そして該凹凸形状(B)
    が、平行曲線群を有する閉曲線領域の集合体からなる溝
    状凹凸であることを特徴とする請求項1に記載の化粧
    材。
  3. 【請求項3】凹凸形状(A)および(B)の存在する面
    またはその反対の面上に模様印刷層が存在することを特
    徴とする請求項1または2に記載の化粧材。
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