JP2884842B2 - 木目模様化粧紙 - Google Patents
木目模様化粧紙Info
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Description
として使用される、高級感があり、視覚的に立体感を現
出する意匠性の高い木目模様化粧紙に関するものであ
る。
印刷方法によって構成されている。第1は、凹状表面を
形成させるべき部分に溌液剤を含有する硬化型インキ組
成物を施し、この上に硬化型樹脂を塗布し、前記、硬化
型インキ組成物を施した部分を溌液させることで凹凸状
部(エンボス)を形成させる方法(特開昭57−315
73号公報参照)である。また、印刷模様上に透明また
は半透明の硬化型樹脂を塗布して、表面保護層を設け、
この表面保護層上に艶消しインキ組成物を施して視覚的
にエンボス効果を現出する方法(特開昭52−3800
2号公報参照)である。また、木目模様上に透明または
半透明の硬化型樹脂を塗布して表面保護層とし、この表
面保護層上に前記、木目模様の柄と合わせた印刷版を用
いて、透明な光沢を有する硬化型樹脂を更に一層積層す
ることで、凸状表面を形成させる方法が知られている。
印刷方法で種々の検討を行なってきたが十分に満足でき
るような化粧紙を得ることは難しい。すなわち、第1の
方法では溌液剤による凹凸表現では鋭角的な凹凸が得ら
れず意匠性は十分でない。また、第2の方法では、表面
保護層上のインキ組成物としては艶消しインキを使用せ
ねば視覚的なエンボス効果を現出しにくいことになり艶
消し印刷以外の表現が不可能となる。また、第3の方法
では、印刷模様上の硬化型樹脂とこの表面保護層上の硬
化型樹脂の単なる光沢の差のみでエンボス効果を現出さ
せるため、これら双方の硬化型樹脂の塗布量を考慮する
こと、あるいは、光沢度を変化させることが必要とな
り、ある程度のエンボス効果は期待できるが、樹脂層の
下にある印刷層が不透明でシャープに見えず印刷模様を
十分に活かすことができない。以上の課題に鑑み、本発
明では木目模様層と導管溝模様層を透明または不透明の
第1の表面保護層を介在させて木目模様層の導管溝に印
刷見当を合わせて形成し、更に導管溝模様層を抜いた印
刷版(導管溝模様を除いた部分の印刷版)で第2の表面
保護層を導管模様層に印刷見当を合わせて(隙間を埋め
るように)形成し、視覚的に優れた立体効果と天然木の
木目模様に類似する木目模様化粧紙を提供することを目
的とするものである。
材として、その表面に隠蔽インキ層、木目模様層、該木
目模様層上には透明または半透明の第1の表面保護層、
および木目模様層の導管溝に印刷見当を合わせて導管溝
模様層を形成し、該導管溝模様層を抜いた印刷版により
透明または半透明の第2の表面保護層を導管溝模様層に
印刷見当を合わせて形成し、視覚的に優れた立体効果と
天然木の木目模様に類似した木目模様化粧紙である。ま
た、木目模様層は、導管溝模様を抜いた印刷版により形
成したことを特徴とする木目模様化粧紙である。
透明の表面保護層を形成し、該木目模様層の導管溝に印
刷見当を合わせて、導管溝模様層を反応性硬化型樹脂イ
ンキを用いて印刷し、更に導管溝模様を抜いた印刷版に
より第2の表面保護層を導管溝模様層に印刷見当を合わ
せ形成することにより、視覚的に現出する凹凸感と印刷
による僅かなインキの盛り厚差により硬化後に生ずる僅
かな膜厚の差によって凹凸ができ、視覚的に立体効果と
して現出できる。また、反応性硬化型樹脂を用いての第
1の表面保護層、および導管溝模様層、第2の表面保護
層により耐摩耗性、耐シンナー性が一段と強化された化
粧紙となる。
本発明による木目模様化粧紙の積層構成を示す断面図で
ある。本発明に用いられる化粧用紙(1)としては薄葉
紙、混抄紙、樹脂含浸紙等で米坪量23〜80g/m2
の厚さのものが好ましい。本発明は通常使用されている
グラビア印刷機により、化粧用紙(1)上に着色または
着色透明印刷インキにて隠蔽ベタ層(2)を設け、その
上に木目模様層(3)を印刷する。この隠蔽ベタ層
(2)は化粧用紙の持つ色や、白色度を押さえるため
と、上部に形成する木目模様をきわだたせるためのもの
である。この木目模様層(3)上の全面に、透明又は半
透明の反応性硬化型樹脂を用いて3〜6μm程度の膜厚
になるように版深80μm〜110μmのグラビア印刷
版にて第1の表面保護層(4)を形成する。この第1の
表面保護層は艶消し(マット調)の表面保護層とする。
つぎに表面保護層(4)上に木目模様層(3)の導管溝
(3a) 部分に印刷見当を合わせて導管溝模様層(5)
を導管溝印刷版で反応性硬化型樹脂のインキを用いて形
成する。更に、この導管溝模様層(5)を抜いた木目部
分の印刷版により反応性硬化型樹脂のインキを用いて、
版深80μm〜130μmのグラビア印刷版で3〜7μ
m程度の膜厚になるよう導管溝模様層に印刷見当を合わ
せて(隙間を埋めるように)第2の透明または半透明の
表面保護層(6)を形成する。この表面保護層は艶出し
(グロス調)の表面保護層とする。
印刷により3色〜4色の色数で木目模様を表現するのが
一般的である。しかしながら、この木目模様層(3)は
導管溝(3a)部分を除いた印刷版により木目模様層
(3)を形成してもよい(図2参照)。この理由は、第
1の表面保護層(4)を介在させて木目模様層の導管溝
(3a)と最上層の導管溝模様層(5)が斜め上から見
た場合に二重に見えて、木目模様が明確に表現されなく
なる恐れがあるためである。
(3)を形成するインキ組成物としてはグラビア印刷で
使用される硝化綿(ニトロセルロース)系インキでよ
く、導管溝模様層(5)を形成する硬化型樹脂インキと
しては、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系
樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等の反応性硬化型樹脂
を使用する。また、第1の表面保護層(4)および第2
の表面保護層(6)を形成する反応性硬化型樹脂として
は、イソシアネートを硬化剤として用いるポリウレタン
系樹脂が最適である。
護層(6)は、導管溝模様を抜いた木目模様の、印刷版
により印刷見当を合わせて(隙間を埋めるように)形成
することで光沢の差、僅かな膜厚の差により凹凸感や視
覚的な立体効果を現出すものであるが、第2の表面保護
層(6)を形成する際、版深を操作して、表面保護層の
インキの盛厚を導管溝模様層(5)のインキの盛厚より
少し厚くすることにより膜厚の差が大きくなり表面の凹
凸を更に増すことができる。
量30g/m2 の薄葉紙に通常用いられている硝化綿系
インキで淡いセピアに着色された隠蔽ベタ層を設け、そ
の上にオーク柄の木目模様を3色の色数を使って印刷し
た。その上から全面に反応性硬化型樹脂(イソシアネー
トを硬化剤としたポリウレタン系樹脂)を用いて版深8
0μmのグラビア版により印刷して第1の表面保護を形
成した。乾燥後の膜厚は3〜5μmと場所によりバラツ
キをみせていた。つぎに、グラビア印刷版を用いてオー
ク柄の導管溝模様層を熱硬化型であるエポキシ系樹脂イ
ンキを用いて印刷し、導管溝模様を抜いた印刷版により
反応性硬化型樹脂(第1の表面保護層と同じ)を用いて
第2の表面保護層を導管溝模様層に印刷見当を合わせて
形成した。この場合においても、版深80μmのグラビ
ア版にて印刷をして、第2の表面保護層としたものであ
る。なお、導管溝模様層および第2の表面保護層の膜厚
は同じ版深の印刷版を使用したが乾燥後の膜厚は双方共
に僅かな差が生じ立体感が強調されている。また、最終
的に60°Cに保たれた乾燥室で3日間放置し、各層の
密着強化、ブロッキング防止のための養生乾燥を行っ
た。
を用いて、導管溝模様層と第2の表面保護層を導管溝印
刷版および導管溝模様を抜いた印刷版を使用して、隙間
を埋めるように印刷見当を合わせ形成することにより、
僅かな膜厚の差による凹凸ができ、視覚的による現出す
る立体感、エンボス効果として現出できるとともに、マ
ット調の第1の表面保護層とグロス調の第2の表面保護
層による光沢差による表面の美的効果、立体感に優れた
天然木の木目模様に類似する意匠性の高い木目模様化粧
紙を提供することができる。
模様層と第2の表面保護層を形成することにより耐摩耗
性、耐シンナー性が強い化粧紙を提供することができ
る。
構成を示す断面図である。
模様化粧紙の積層構成を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】化粧用紙を基材として、その表面に隠蔽イ
ンキ層、木目模様層、該木目模様層上には透明または半
透明の第1の表面保護層、および木目模様層の導管溝に
印刷見当を合わせて導管溝模様層を形成し、該導管溝模
様層を抜いた印刷版により透明または半透明の第2の表
面保護層を導管溝模様層に、印刷見当を合わせて形成し
たことを特徴とする木目模様化粧紙。 - 【請求項2】前記、木目模様層は、導管溝模様を抜いた
印刷版により形成したことを特徴とする請求項1記載の
木目模様化粧紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3230319A JP2884842B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 木目模様化粧紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3230319A JP2884842B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 木目模様化粧紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564952A JPH0564952A (ja) | 1993-03-19 |
JP2884842B2 true JP2884842B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=16905971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3230319A Expired - Lifetime JP2884842B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 木目模様化粧紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2884842B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3449639B2 (ja) * | 1994-02-28 | 2003-09-22 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート |
JP4839761B2 (ja) * | 2005-09-29 | 2011-12-21 | 大日本印刷株式会社 | 透明見当の観察方法及び観察装置 |
JP4694944B2 (ja) * | 2005-10-19 | 2011-06-08 | サカエグラビヤ印刷株式会社 | 化粧シート |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02103141A (ja) * | 1988-10-13 | 1990-04-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP3230319A patent/JP2884842B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0564952A (ja) | 1993-03-19 |
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