JPS6326703B2 - - Google Patents

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JPS6326703B2
JPS6326703B2 JP987081A JP987081A JPS6326703B2 JP S6326703 B2 JPS6326703 B2 JP S6326703B2 JP 987081 A JP987081 A JP 987081A JP 987081 A JP987081 A JP 987081A JP S6326703 B2 JPS6326703 B2 JP S6326703B2
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JP
Japan
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wood grain
ink
pearl
printing
transparent resin
Prior art date
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Expired
Application number
JP987081A
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English (en)
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JPS57125043A (en
Inventor
Takashi Taruya
Takehiko Seki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication of JPS57125043A publication Critical patent/JPS57125043A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、木目化粧材の改良に関する。本発明
の化粧材は、照りを有する木目化粧材において、
その照りを部分的に調節することによつて、リア
リテイに富んだものである。
木目化粧材の技術分野において、省資源および
量産安定性をめざすとともに、天然材により近い
木目感を出すための、さまざまな努力がなされて
いる。
木目感を構成する要素には、導管の凹凸、フロ
スマツト、深み、照り、繊維質感、触感、さらに
は勾いなど多様なものがある。このうち本発明
は、照り、すなわち木材のもつ光反射の微妙な変
化に関して、天然材のそれの再現をはかろうとす
るものである。
従来、照りの再現には、パールすなわち微細な
リン片状添加材の使用による真珠光沢を利用し
た、次のような手法がとられている。(以下、パ
ール光沢を有する種々のものを単に「パール」の
語をつけてあらわす。) (1) 着色した基材にパールインキで夏目部分、つ
まり夏材の木目にあたる部分を印刷する。
(2) 着色基材の全面にパールインキの層を設け、
その上にパールを含有しないインキで各目部分
を印刷する。
(3) 上記(2)の変形として、深みを増す目的で、着
色基材にパール含有透明フイルムをラミネート
し、その上からパールを含有しないインキで冬
目部分を印刷する。
これらの方法は、それぞれ照りの効果を妨げな
い範囲で、他の絵柄を設けたり、透明樹脂層で表
面を保護することもできる。透明樹脂層としてフ
イルムを用いる場合は、印刷を、基材に対してで
なく、この透明フイルムの内側に施しておくとい
つた変更態様も可能である。
上記(1)の方法によれば任意の部分に階調をもつ
たパール効果が得られるが、パールインキの照り
が、どうしても自然の木材とは異なる感じを与え
るし、印刷インキ自身の安定性に欠ける。どちら
かといえば(2)の方法の方が実物に近いパール効果
を与えるが、夏目部分も均一な照りをもつので、
なおリアリテイが不足であるし、深みに欠ける。
深みは(3)の方法により与えることができるが、パ
ール効果に階調をもたせられないため、製品は未
が満足できるものといえない。
本発明者らは、このような従来技術の不完全な
点を改良すべく鋭意研究した結果、照りを部分的
に調節すること、すなわち木目模様のうちで照り
を欲しない部分に穏蔽性を有するインキで印刷を
行なつてパール効果をなくすことによつて、実物
に近い照りを再現できることを見出して本発明に
至つた。
本発明の木目化粧材は、図面に示すように、表
面から順に、透明樹脂層1、夏目と冬目とからな
る木目印刷層2、パール含有透明樹脂層4および
着色基材5を積層してなる、夏目部分に照りを有
する木目化粧材において、木目印刷層2とパール
含有透明樹脂層4との間に、隠蔽性を有するイン
キの印刷層3を設けて、照りを欲しない木目印刷
部分を隠蔽したものである。隠蔽性インキの印刷
は階調をもつて行なうことができ、照りの微妙な
変化を、さらに実際の木目に近づけることができ
る。
上記の構成の木目化粧は種々の方法で製造でき
るが、以下に最も代表的な態様を説明する。
まず、適宜の着色基材5を選択する。合板、パ
ーテイクルボードなどの木質基材、石膏、スレー
トなどの無機質基材、合成樹脂板、シートなどの
有機質基材、紙、織布または不織布のような繊維
質基材が、任意に採用できる。必要に応じて、塗
装、コーテイングなどにより、木目の地色に着色
する。
この着色基材5の上に、パールを含有する透明
樹脂層4を設ける。その材料としては、ポリ塩化
ビニル、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリカーボネートのような熱可塑性樹脂、な
らびに、アミノ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂が好適で
ある。
パール含有透明樹脂層を設ける方法は、パール
インキのベタ印刷、パール含有透明樹脂のコーテ
イングおよびパールを練り込んだ透明フイルムの
ラミネートなど種々ある。
次に、隠蔽性を有する印刷インキを用いて、木
目印刷のうち照りのない方が好ましい部分をおお
う絵柄の印刷層3を設ける。このインキの色は、
上に施される夏目・冬目の印刷に影響を与えない
ことが望ましく、白または木目地色に近い色をえ
らぶとよい。インキを構成するベヒクル、溶剤、
添加剤などは、印刷を施す対象の材質に従つて選
択すべきことはいうまでもない。熱可塑性樹脂の
フイルムに対して白色インキで印刷する場合は、
白インキに通常用いられるチタン白の層間強度が
弱いので、チタン白の含有率やビヒクル樹脂の選
択に配慮する必要がある。
前述のように、この隠蔽性インキの印刷は階調
を設けて行ない、パール効果の抑制作用に階調を
与えることができる。さきに記した従来技術1に
よる、パールインキを用いた階調表現より、隠蔽
性インキによる階調の方が印刷安定性にすぐれて
いる点が有利である。
パール効果を抑制する隠蔽性インキの印刷3に
続いて、それに同調して、木目の夏目・冬目の各
部分の印刷2を施す。これは通常の印刷インキを
用いればよいが、パール効果を抑えてしまわない
ように、とくに夏目部分はある程度の透明性をも
つようにインキ組成をえらぶべきである。その他
の注意は、隠蔽性インキに関するものと同じであ
る。
どちらの印刷も、グラビア、凸版、オフセツ
ト、フレキソ、シルクスクリーンなど、既知の任
意の技術に従つて実施できる。
最後に、上記の印刷層の上に透明な樹脂層1を
与えて、表面を保護する。もちろん、無色透明に
限らず着色透明なものであつてもよい。材料は、
パール含有透明樹脂層について列挙したものが適
当で、両者を同種のもので構成するのが最適であ
るが、印刷を介しての層間の接着性が高く得られ
るのであれば、異種材料の組み合わせも可能であ
る。この保護層を設ける方法も、パール含有透明
樹脂層と同じく、ベタ印刷、コーテイング、ある
いはフイルムのラミネートなど、任意にえらぶこ
とができる。
別の製造方法として、表面を保護する透明樹脂
層にフイルムを使用する場合には、その裏面に、
木目印刷をあらかじめ施しておくことができる。
いうまでもないが、この態様においては、隠蔽性
のインキによる印刷と夏目・冬目の各部の印刷と
の順序が、前記と逆になる。
さらに別の製造方法として、パール含有透明樹
脂層としてフイルムを使用し、その裏面に着色層
の印刷またはコーテイングを行なうことによつ
て、着色基材を設けることもできる。
そのほか、本発明の木目化粧材の製造方法には
多くの態様があり得ることが、当業者には容易に
理解されるであろう。要するに、照りのない方が
自然である部分に隠蔽性インキの印刷を行ない、
また照りが階調をもつべき各部分にはそれに応じ
た階調で隠蔽性インキの塗膜を与えることによ
り、パール効果が適度に調節される結果、自然の
照りが再現され、リアリテイの高い木目模様が得
られるわけである。
次に実施例を示して、本発明を具体的に説明す
る。
実施例 1 厚さ300μの着色ポリ塩化ビニルシート(三宝
樹脂製、可塑剤20%含有)の表面に、グラビアベ
タ印刷によりパール含有ポリ塩化ビニルのコーテ
イングを施した。
その上に、ポリ塩化ビニル系のビヒクルを含有
するインキで、松柾柄を次のように印刷した。ま
ず隠蔽性のインキとしてチタン白を含むインキを
用いて、照りを与えたくない部分の絵柄を印刷
し、続いて冬目・夏目の印刷を順次行なつた。
印刷面上に、厚さ200μの透明ポリ塩化ビニル
シートを熱圧着した。
得られた化粧シートは天然の松柾に酷似したリ
アリテイをもつものであつて、これを合板に貼り
合わせたところ、縁甲板として価値の高い化粧板
をとなつた。
実施例 2 厚さ100μのパール練りこみポリエステルフイ
ルム(三菱樹脂製)の一方の面に、ポリエステル
系ベヒクルと酸化鉄を含む茶色のインキを隠蔽性
インキとして用いて、ケヤキの板目柄の冬目部分
にあたる絵柄を印刷し、これに同調させて、やは
りポリエステル系ベヒクルを含むインキを用いて
ケヤキの冬目と夏目の絵柄を印刷した。
この印刷面に、透明なポリエステルのフイルム
を、接着剤を介してラミネートした。
次に、上記の透明なフイルムと反対の側、すな
わちパール練り込みポリエステルフイルムの他方
の面に、ポリエステル系ベヒクルの着色インキを
用いて印刷を行なつた。
この化粧シートを基材に貼りつけて得たもの
は、従来のポリエステル化粧板では得られない木
質感をもつていた。
実施例 3 厚さ120μの透明なポリ塩化ビニルのフイルム
に、ケヤキ材の冬目・夏目の木目柄を印刷し、続
いて夏目柄の一部に、アルミ粉を含む隠蔽性イン
キを用いて、階調をもつた版により印刷を行なつ
た。
厚さ80μのパール練り込みポリ塩化ビニルフイ
ルムを中間にはさんで、一方には厚さ50μの着色
塩化ビニルフイルムを、他方には上記の印刷を施
したフイルムを、印刷面をパール色のフイルムに
接するように、熱融着させて3層ラミネートを形
成した。
さらに、上記の透明なフイルムの面から導管模
様のエンボス加工を施した。
このようにして得た総厚み250μの導管エンボ
ス付き木目化粧シートを、合板またはパーテイク
ルボードに貼り合わせた。この製品は、各種キヤ
ビネツト製造用の材料として、ケヤキ板に遜色の
ない化粧板であつた。
実施例 4 80g/m2の着色チタン紙「PK−1」(興人製)
の表面に、ロールコート法によりパールインキを
全面コートし、そのパール面上に、フレキソ印刷
により、木目の冬目および夏目の一部にあたる版
を使つて白色インキを印刷し、その上から冬目・
夏目の柄の木目印刷を施した。
表面にポリエステルフイルムを重ねて成形した
ところ、木質感に富んだ化粧材となつた。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の木目化粧材の一例を示す、模
式的な断面図である。 1……透明樹脂層、2……木目印刷層、3……
隠蔽性インキの印刷層、4……パール含有透明樹
脂層、5……着色基材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面から順に、透明樹脂層、夏目と冬目とか
    らなる木目印刷層、パール含有透明樹脂層および
    着色基材を積層してなる、夏目部分に照りを有す
    る木目化粧材において、木目印刷層とパール含有
    透明樹脂層との間に隠蔽性を有するインキの印刷
    層を設けて照りを欲しない木目印刷部分を隠蔽し
    たことを特徴とする木目化粧材。 2 透明樹脂層、パール含有透明樹脂層および
    (または)着色基材の材料がポリ塩化ビニルであ
    る特許請求の範囲第1項の木目化粧材。 3 隠蔽性を有する印刷インキが白色インキであ
    る特許請求の範囲第1項の木目化粧材。 4 隠蔽性を有するインキの印刷が階調をもつて
    施されている特許請求の範囲第1項の木目化粧
    材。
JP987081A 1981-01-26 1981-01-26 Grain decorative wood Granted JPS57125043A (en)

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JP987081A JPS57125043A (en) 1981-01-26 1981-01-26 Grain decorative wood

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JP987081A JPS57125043A (en) 1981-01-26 1981-01-26 Grain decorative wood

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JPS57125043A JPS57125043A (en) 1982-08-04
JPS6326703B2 true JPS6326703B2 (ja) 1988-05-31

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US4762212A (en) * 1985-09-24 1988-08-09 Ilco Unican Inc. Lock actuator assembly and card reader
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JPS57125043A (en) 1982-08-04

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